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記事 67件
  • Vol.435 結城浩/体系的に理解するとは/クリエイタが作品を売るときに/数学科に行きたいが/後輩にうまくアドバイスできない/再発見の発想法/

    2020-07-28 07:00  
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    Vol.435 結城浩/体系的に理解するとは/クリエイタが作品を売るときに/数学科に行きたいが/後輩にうまくアドバイスできない/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年7月28日 Vol.435
    目次
    数学科に行きたいが高校で物理を履修しなかった - 学ぶときの心がけ
    クリエイタが作品を有料で売ることについて - 文章を書く心がけ
    体系的に理解するとはどういうことか - 学ぶときの心がけ
    後輩にうまくアドバイスできないとき、どうしたらいいか
    難読化 - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    健康と違和感の話。
    あくまで私の感覚に過ぎない話で、医学的な根拠があるわけではないのですが……
    自分が健康なとき、違和感も健康なようです。
    つまり、身体に良くないものに対して違和感を覚えることが多いという意味。
    自分が不健康なとき、違和感も不健康。
    つまり、身体に良いものに対して違和感を覚えることが多いという意味。
    いつもそうだ、絶対そうだ、誰でもそうだ……のような一般化はできませんが、あくまで「そういうことが多いかな」と感じます。
    これは個人についても組織についてもいえそうですが、どうでしょうね。不健康なときは、良いものを判断するセンサーもまたおかしくなっているということかしらん。良いときはますます良くなり、悪いときはますます悪くなる、みたいな。
    もうちょっと具体的にいうと、ストレスがたまっているときや気に掛かっていることがあるときなどは、健康な食事よりもジャンクな食事を食べたくなるイメージがあります。
    逆に、いろんな問題や課題がクリアになったときはジャンクな食事はそれほど食べたくならないような。
    もしかすると、健康・不健康よりも、コントロールできる範囲の大きさが関係しているのかもしれません。ストレスがたまっていると「せめて食事くらいは好き勝手にしたい」みたいな気持ちになるとかね。
    現在の結城が、何か違和感を感じているというわけではなく、過去を振り返ってみるとそういう傾向があるなと思ったので書きました。
    あなたはどう思いますか。
    * * *
    インポート・エクスポートの話。
    ブログのように、ユーザがデータを入力するサービスの場合には「インポート」と「エクスポート」が大事になります。
    インポート(輸入)というのは、サービスに対してデータをまとめて入れることで、エクスポート(輸出)というのは、サービスからデータをまとめて取り出すことです。
    たとえば一つのブログサービスAから別のブログサービスBに移るためには、Aからエクスポートして、Bにインポートすることになります。非常に単純化していえば、ですけれど。またTwitterには自分の過去ツイートをすべてダウンロードする機能があります。これはエクスポート機能になりますね。
    インポート・エクスポートができないと、データがいわば「人質」になってしまい、サービスによって囲い込まれてしまうことになります。
    ところでnoteには、まだインポート・エクスポート機能がありません。先日、そのことについての「リスク」を堀正岳さんが書いていました。まあ、これは事実としては正しいですね。
    ◆noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスクhttps://note.com/mehori/n/n476499f52eff
    結城自身は「直接note上で文章を書くのではなく、ローカルに別途用意したテキストをnoteにアップロードし、note.comではなくmm.hyuki.netという独自ドメインで運用し、各記事のURLを記録しておく」という自衛策を取っています。その分、note.comというドメインからの恩恵は少なくなるわけですけれど。
    結城が、noteを独自ドメインで使うようになったのは2017年のこと。結城メルマガをnoteで配信開始したタイミングですね。独自ドメインを扱うに至った当時の考えは以下のノートに書きました。
    ◆結城メルマガVol.283https://link.hyuki.net/mm283
    またこちらは、2000年ごろに書いた「独自ドメイン」についての備忘録です。20年前の備忘録(!)。
    ◆ドメイン取得にあたってhttps://www.hyuki.com/netserv/domain.html
    noteのCXOである深津貴之さんによれば、「計画中の次世代エディタ」ができれば、来年くらいにはインポートもエクスポートもできるらしいので、それに期待しましょう。
    (引用)
    noteはインポートもエクスポートもまだないんですよね。計画中の次世代エディタができると、そのタイミングあたりでつくはずです。1年以内想定ぐらいかと思われます。 https://twitter.com/fladdict/status/1259645364107280384
    (引用終わり)
    結城としては、適切なインポート機能が早く実現してほしいのと、数式表示に対応してほしいという願いを持っています。
    noteの運営さんにはがんばってほしいですね。
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.433 結城浩/習慣の継続/《小さなかけら》/コントロールと心の健康/好きな人から返信が来ない/数学できたらカッコいいな/再発見の発想法/

    2020-07-14 07:00  
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    Vol.433 結城浩/習慣の継続/《小さなかけら》/コントロールと心の健康/好きな人から返信が来ない/数学できたらカッコいいな/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年7月14日 Vol.433
    目次
    運動・健康的な食事などの習慣が続かない
    《小さなかけら》を手に入れる - 学ぶときの心がけ
    コントロールと心の健康
    好きな人から返信が来ない
    数学できたらカッコいいなと思うけれど - 学ぶときの心がけ
    アノテーション - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』が発売になりました!
    TwitterやnoteやFacebookやメールなど、各方面からお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございます。
    また発売日から、多くの人が「買いました!」というツイートも拝見できて、著者としてうれしい日々を過ごしています。特に今回は刊行が遅れたこともあり、うれしさはひとしおです。感謝です。
    いつもなら新刊が出る直前に、編集部に出かけていって結城は《サイン本》を作ります。でも今回の『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』では、編集部から自宅に本を送ってもらって自宅でサインをしました。初めての経験です。
    ◆新刊がいっぱい!(Instagram)https://www.instagram.com/p/CCMXl1GJ20s/
    新しい本は独特の「匂い」がしますが、結城の部屋は一日その「匂い」で満たされました。本屋さんの匂いに近いでしょうか。
    この本を必要としている読者さんのところに、この本が無事に届けられるようにと祈っています。
    もしもあなたのお知り合いで、結城の本に出会えたらいいだろうなという方がいらっしゃいましたら、ぜひその方にご紹介くださいね。
    応援、よろしくお願いします!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』https://note13.hyuki.net/
    * * *
    Discordの話。
    「結城浩の作業ログ」をesaで書いている影響なのか、Slackの利用量がずいぶん減ってきました。いままで「ひとりSlack」と称して日々の作業をSlackに書いていたのが激減したからです。
    利用量が減ったこともあり、Slackを有料のスタンダードプランから無料のフリープランに戻しました。それと共にSlackの利用方法も少しずつ変えていこうと思っています。
    これまではWebサイトをホスティングしているNetlifyからの通知をSlackに流していました。結城がGitHubを更新すると、Netlifyがそれを受けてWebサイトを公開し、結城のSlackに「Webサイトがデプロイされたよ」と通知してくれる仕組みです(Deploy Notifications)。
    これまでSlackで受け取っていたその通知を別の何かで受け取ってみたいなと思いました。そこでこの機会に新たに「Discord」というサービスを使ってみることにしました。
    Discordというのはもともと、ゲーマーたちがテキスト、音声、ビデオなどで対話するためのソフトウェア&サービスです。ユーザは自分で「サーバ」や「チャンネル」を作って相互にコミュニケーションを楽しむことができます。
    ◆Discordhttps://discord.com/
    でも結城がそれでやろうとしているのは、人とのコミュニケーションではなくAPIとのコミュニケーションです。Discordには(多くのサービスにもある)Webhookという仕組みがあって、そのURLにアクセスすると、iPhone上のDiscordアプリに通知を送ることができます。
    つまり、「結城→GitHub→Netlify→Slack」という流れの最後をDiscordにした「結城→GitHub→Netlify→Discord」にしようと思ったのです。「なぜそうしたいの?」と聞かれたら「ちょっとやってみたかったから」が答えですね。Discordはときどき耳にするので、少しは知っておきたいなと思ったのです。
    DiscordでSlack互換のWebhook URLを受け取るには、URLの末尾に /slack を付ける必要があるというので、忘れないようにブログ記事にメモ。
    ◆Netlifyからの通知をDiscordで受けるための手順(Webhook URLの最後に /slack を付ける) https://snap.hyuki.net/20200527201546/
    ◆Webhook Resource - Discord(Execute Slack-Compatible Webhookを参照)https://discord.com/developers/docs/resources/webhook
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.425 結城浩/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(1)/進学先の決定/あれもこれもやらなきゃ/第一志望に不合格/再発見の発想法/

    2020-05-19 07:00  
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    Vol.425 結城浩/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(1)/進学先の決定/あれもこれもやらなきゃ/第一志望に不合格/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月19日 Vol.425
    目次
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(1)
    学びたいという気持ちだけで進学先を決めていいか - 学ぶときの心がけ
    あれもこれもやらなきゃと考えてしまう - 仕事の心がけ
    三年連続で第一志望に不合格
    ベンチマーク - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    抵抗を感じにくい表現の話。
    結城にメールをくださる方の中に、いつも、
     「AAAA」を読んで、私は「BBBB」と思いました。
    というスタイルで文章を書く方がいます。結城がスタイルについて尋ねると、意識してそう書いているとのお返事でした。
    いま書いた「AAAA」は、たとえば結城が書いた文章の一部分で、単語のように短いものもあれば、一段落のように長いものもあります。また「BBBB」は、その方の感想や解釈です。これもまた長さはさまざまです。
    結城はこの方のスタイルに「なるほど」と思いました。なぜなら、抵抗なくスムーズに読めるなと思ったからです。
    この方のスタイルでは「AAAA」を明記しています。ですから、自分の感想や解釈が何に対するものかがはっきりします。また「BBBB」が自分の思ったことだとも明記しています。たったそれだけのことで、ずいぶんスムーズに読めるものだと、私はおもしろく感じました。
    おもしろさ、伝わりにくいですかね。たとえば、次の三つのスタイルで書かれた文を比較してみてください。
     (1)「AAAA」を読んで、私は「BBBB」と思いました。  (2)「AAAA」はBBBBですね。  (3)BBBBですね。
    このような文を「書く側の意識」としては(1)(2)(3)であまり変わらないのですけれど、「読む側の意識」としては(1)が最もスムーズに読めるんじゃないでしょうか。
    もう少し具体的に書いてみましょうか。これはいま適当に作った例です。ある作品に対する感想だとしましょう。
     (1)幼少期シーンを読んで、私は「主人公の描写が足りない」と思いました。  (2)幼少期シーンは主人公の描写が足りないですね。  (3)主人公の描写が足りないですね。
    (1)に比べると(2)や(3)の方が、決めつけているというニュアンスが強くなるように感じます。
    当たり前のことかもしれませんが、「抵抗を感じにくい表現」としてご紹介しました。
    * * *
    pixivFANBOXの話。
    結城は、pixivFANBOXという「クリエイタ支援サイト」を利用しています。たくさんの方がpixivFANBOXを通じて結城を経済的に支えてくださっています。ありがとうございます。
    結城浩のpixivFANBOXでは「結城浩のカフェ代支援」ということでひと月に200円、500円、1000円のプランのいずれかを選んでいただけます。支援金はカフェ代(最近はカフェに行けないので自宅でのコーヒー代)として使わせていただいています。感謝!
    pixivFANBOXでご支援くださっている方への特典として「結城浩の作業ログ」が閲覧できるリンクを毎日提供しています。これは「結城浩のサークル」で提供されているものと同内容です。
    ◆結城浩のpixivFANBOXhttps://hyuki.fanbox.cc/
    ◆結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    早いもので「結城浩の作業ログ」を配信してから三カ月が過ぎました。作業ログで結城はけっこういろんな記録を残しています。今回の結城メルマガではその一部をふくらませて読み物にしてみました。それが最初の「Webサイト「結城浩のPDF」を作る(1)」です。「結城浩のPDF」という小さなWebサイトを作ったときの話を書いていこうと思います。
    * * *
    ということで、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.420 結城浩/自宅作業のコツ/数学の魅力は何ですか/成長できない/指数関数的爆発/

    2020-04-14 07:00  
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    Vol.420 結城浩/自宅作業のコツ/数学の魅力は何ですか/成長できない/指数関数的爆発/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年4月14日 Vol.420
    目次
    自宅作業のコツ - 仕事の心がけ
    結城先生にとって、数学の魅力は何ですか
    成長できない
    指数関数的爆発 - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    最近は、結城もずっと家にこもって仕事をしています。
    以前は街なかのカフェに出かけて仕事をしていましたが、もうそんな状況ではありませんし、すっかりその習慣もなくなってしまいました。そもそも、お気に入りだったカフェのいくつかはしばらく休業することになってしまいました。
    医療関係者はもちろんのこと、社会を支え、ライフラインをキープしている方々には本当に感謝しています。危険な中で作業したり、多くの人に接しなければならない方々が、無事に過ごせるように切に祈っています。
    一般人である結城は「家で過ごそう」というメッセージを守り、ソーシャルディスタンスを保ち、日々ていねいに手洗いをし、きちんと眠り、適度な運動を行って自分の健康を保とうと努力しています。医療現場に負担を掛けないために、身体と心をよくメンテナンスし、安定させることを心がけています。
    いまは本当に大変な時期ですし、見通しがつかないのは不安なものです。しかし、自分にできることをきちんと見分け、それをこなしていきたいと思っています。
    がんばっていきましょう。
    * * *
    新刊の話。
    現在結城は『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の初校ゲラを読む毎日です。
    大物の修正はあまりないのですが、二百数十個くらいの細かい修正と図版の調整を行っています。
    淡々と、粛々と作業は進み、特にドラマはありません。淡々と、粛々と作業を進めます。そんな毎日です。
    もともとは五月刊行を予定していましたが、現在の社会情勢と緊急事態宣言にともない、恐らく出版時期にも影響が生じると思われます。はっきりした情報が入手できたところで、Twitterなどでアナウンスしたいと思います。
    非常に残念なことですが、しかたがありません。
    しかし、自分が現在できるのはきちんと初校ゲラを読むことですから、きちんと初校ゲラを読んでいきましょう!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021/?tag=hyuki-22
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』Web立ち読み版http://ul.sbcr.jp/MATH-AFP7o
    * * *
    セール情報の話。
    『第3版 暗号技術入門 秘密の国のアリス』の電子書籍が各電子書店で半額キャンペーンを行っています。
    ◆暗号技術入門(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/B015643CPE/?tag=hyuki-22
    また、結城浩のアイコン「スレッドお化け坊や」をデザインした「Tシャツ」や「トートバッグ」や「パーカー」などが600円引きセールになっています。
    ◆結城浩のグッズ販売https://suzuri.jp/hyuki0000/
    ぜひ、この機会をご利用ください。
    * * *
    家で学ぶ話。
    「いえで過ごそう」というメッセージが出ています。
    それに合わせてさまざまな会社や組織が「家で学ぶ」ための情報を提供していますね。
    たとえば、「NHK for School」ではEテレの教育番組や動画クリップをたくさん提供しています。
    ◆NHK for Schoolhttps://www.nhk.or.jp/school/
    誠文堂新光社は、「子供の科学」一年分のバックナンバーを無料公開しています。期間が5月6日まで延長されました。
    ◆子供の科学 - 一斉休校により家で過ごすみなさんへ 子供の科学 無料公開 特設サイトhttps://www.kodomonokagaku.com/20200305/
    小学館は、学習マンガ「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」を期間限定で無料公開しています。
    ◆少年少女日本の歴史https://kids-km3.shogakukan.co.jp/
    また、東京工業大学の加藤文元先生が、「#数学しよう」というハッシュタグで、それぞれの数学の楽しみ方を語り合おうという呼びかけを行っています。こんな時期なので、数学を楽しみましょうという呼びかけですね。
    https://twitter.com/FumiharuKato/status/1248989288789716993
    ◆数学しようhttps://bit.ly/2JYLV3t
    * * *
    習いごとの話。
    そういえば、結城はいわゆる「習い事」ってしたことありません。小さいころに姉がピアノを習うときに自分も習いたいと言ったけど、たぶん予算の関係で却下された記憶があります。特に気にはしていないけど、習ってたらたぶんピアノうまくなってたと思うなあ。
    父親は中学校の教師だったから、個人的に教えてもらうことは日常的によくありました。テキストを使って教えるという座学の機会は少なかったけれど、日常の団欒の中でのおしゃべりは、いまにして思えば非常にすぐれた講義がたくさんあったと思います。
    そのときの父との対話で得られた感覚は、現在の「数学ガール」執筆に多大な影響を与えていますね。端的にいえば「教師は、何を考え、どこに目を配っているか」を教えられたように感じます。
    ……という話が好きな方はこちらをどうぞ。教師の父の思い出話がたくさんあります。
    ◆父から学んだ「教える」ということhttps://mm.hyuki.net/m/med8d57103df4
    ◆父の思い出- TK-80 -https://www.hyuki.com/dream/tk80.html
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/

    2020-03-17 07:00  
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    Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月17日 Vol.416
    目次
    環境を改善する最初の一歩はどうすればいいか - インクリメンタルな環境改善
    友達との約束を破ったときにどうするか - コミュニケーションのヒント
    天邪鬼な私
    勉強したことを伝えるコツ - 教えるときの心がけ
    コピー&ペースト - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊の話。
    最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』を書いています。
    感謝なことに先週から原稿は順調に進み、月曜日(2020年3月16日)には編集部にファイル一式を送付しました。まだ加筆部分はありますが、いったん脱稿です!
    2020年5月刊行予定のシリーズ最新作『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は現在アマゾンで予約受付中!
    ありがたいことに、予約中にも関わらず、アマゾンの「数学一般関連書籍」で上位に入っています。先ほどチェックしたら三位でした!感謝です!
    「予約中」状態で数学一般関連書籍が上位に入るのはめずらしいこと。 読者さんの大きな期待に応えるようにがんばります!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    * * *
    作業ログの話。
    「結城浩の作業ログが読めるプラン」に参加しているメンバーは現在約70名前後になりました。先週からまた増えていますね。多数のご参加感謝します。
    こちらのプランでは、結城の毎日の作業ログをリアルタイムで常時配信しています。日々の執筆を中心とした作業ログの他に、おりおりに感じたちょっとした考えや、自分の作業環境を整えるツールの話や、自身の健康を保つ工夫なども書いています。
    書籍とは違う。Twitterのようなつぶやきとも違う。淡々と続く毎日の中で、どんなふうに生活を整えて仕事に結びつけていくか……そんな「落ち着いたライブ感」が見られる作業ログになっています。よろしければ、あなたも覗いてみてください。こちらに「内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)」があります。
    ◆結城浩の作業ログ/内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)https://esa-pages.io/p/sharing/3944/posts/322/e305538b863f2f5c181e.html
    メンバーの中には「作業ログはさておき、結城さんの活動への投げ銭感覚で参加しました」という方もいらっしゃいました。感謝します!
    お申し込みはこちらから。ひと月200円です。
    ◆結城浩の作業ログが読めるプラン - 結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    * * *
    質問するときの前置きの話。
    若い頃、会社でプログラム書いていた時代のことです。私がプログラムを書いていると、営業さんがやってきて私に技術的な質問をすることがよくありました。「このプログラムはこのOSでも動くんですか」や「新しい機能が入ってもスピードは遅くなりませんか」といった質問ですね。
    ところで営業さんが技術者としての私に質問するときに、こんな前置きをすることがよくありました。
     「簡単な技術的質問があるんですけど……」
    私はそういうとき「簡単な」という一言は必要なのかな……とよく思ったものです。単純に「技術的質問があるんですけど……」でいいのではないでしょうか。
    もちろん「簡単な」と言いたくなる気持ちはわかります。「簡単なことだから、あまりお手間は取らせませんよ」のような気持ちが込められているのでしょう。あるいはまた「こんなに簡単なことを質問しては申し訳ないけれど」という気持ちかもしれません。
    でも「簡単な」という前置きはあまり意味がない上に、人によってはイラッとくるかもしれないなとよく思いました。
    営業さんから「簡単な技術的質問」といわれると、つい「簡単かどうかの判断は多くの場合とても難しいものだよ」と言いたくなります。また「本当に簡単なことなら質問しなくてもいいのでは」と思うことも。
    人と人とのやりとりなので絶対の正解はありませんが「技術的な質問があります」だけで多くの場合は大丈夫ではないでしょうか。「簡単な」は付けなくてもいい。場合と相手によっては「質問です」だけで十分。もちろん例外はたくさんあります。
    これに関連して、以前書いた「技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ」を思い出しました。質問するときのコツやよくある失敗の話です。
    ◆技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージhttps://www.hyuki.com/writing/techask.html
    * * *
    自己肯定感を高める話。
    「自己肯定感を高める方法」という話題をネットで見かけました。他の人はわかりませんが、私の場合には、このようにすることが多いですね。
    いつもよりも意識してゆっくり歩く
    物を扱うときに、いつもなら片手を使うところでも両手を使う
    自分は状況をコントロールできていると意識して、丁寧に過ごすのです。
    「プログラマの心の健康」に書いた以下の話題にも通じそうです。
    ◆わ・ざ・と、ゆ・っ・く・り・、や・っ・て・み・よ・うhttps://www.hyuki.com/kokoro/#yukkuri
    ああ、そういえば、両手を使って《丁寧度》をあげる方法は結城メルマガのVol.392にも書きました。半分のろけ話でしたが(無料部分)。
    ◆結城メルマガ Vol.392https://mm.hyuki.net/n/n61b58207b794
    一つの例ですが、私のプチ自己肯定感が高まるのは「駅の階段を上がってホームに来たときに、たまたま電車が発車直前だとしても駆け込んだりせず、ゆっくりと見送る」という行為ですね。
    「電車が発車直前であるという状況によって、自分が走らされる」のは、私には、自分の行動が電車にコントロールされていると認識してしまうようです。なので「がんばって走れば乗れるけれど、自分はあえて乗らないよ」という状況を意図して作る。
    そうすることで、電車にコントロールされず、自分がコントロールしているという擬似的な状況を作るのだと自己分析しています。
    あなたは「自己肯定感を高める方法」を意識したことがありますか。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.412 結城浩/「結城浩の作業ログ」の配信/休憩の取り方/自分の作品をおとしめない/再発見の発想法/

    2020-02-18 07:00  
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    Vol.412 結城浩/「結城浩の作業ログ」の配信/休憩の取り方/自分の作品をおとしめない/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年2月18日 Vol.412
    目次
    数学の説明における表現の違い - 学ぶときの心がけ
    休憩の取り方 - 仕事の心がけ
    自分の作品をおとしめない - 文章を書く心がけ
    「結城浩の作業ログ」を始めてわかったこと - 仕事の心がけ
    レコメンデーション - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    先週の結城メルマガVol.411では「結城浩のサークル」のことを書きました。
    ◆結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    また先日、「結城浩のサークル」未加入者向けに紹介文も書きました。
    ◆結城浩のサークルご紹介https://mm.hyuki.net/n/n10d962e98ce2
    サークルメンバーに対して「結城浩の作業ログ」というコンテンツを何日か配信してきましたが、今回の結城メルマガでは、作業ログを配信してやっていることや気付いたことなどをお話したしたいと思います。
    * * *
    勘違いの話。
    子供の頃、算数の「算」という文字をずっと勘違いしていました。
    「算」の真ん中の部分に「目」ではなく、ずっと「日」を書いていたんです。
    小学校の漢字テストで「算」の文字がバツになり「どうして?!」と驚いて発覚しました。
    ずっと「日」で書いていたので、辞書で調べ直しても自分が間違っていたことをなかなか納得できなかったのを思い出します。
    あなたは子供のころの勘違い、何かありますか。
    * * *
    「質問してもいいですか」の話。
    以下は結城の個人的な考えであって、誰かに強制したり誰かを批判したりする意図はありません。
    結城はときどきTwitterやDMやメールで「質問してもいいですか」と尋ねられることがあります。結城のことを信頼してお尋ねいただくのはたいへん光栄なことですけれど、それはそれとして「?」と思う部分もあります。
    「質問してもいいですか」こと自体が質問なので、それに答えるために、やりとりが一回多く発生してしまいます。たとえば、次のように。
     相手「質問してもいいですか」  結城「はい、いいですよ」  相手「○○について教えてください」  結城「それは〜です」
    もしも最初から質問を投げていただければ、次のようにやりとりが少なくて済みます。
     相手「質問があります。○○について教えてください」  結城「それは〜です」
    恐らくは、いきなり藪から棒に質問することが失礼に当たるかもしれないので、いったん許可を得てから質問しようということなのでしょう。質問する方のそのお気持ち自体は何も悪くはないと思います。ただ、やりとりが一回多く発生するのが気になるだけです。
    また、考えてみますと「質問してもいいですか」という質問はどうしても藪から棒に投げていることになりますよね。「質問してもいいですか」という質問の許可は取らなくてもいいのかしら、とメタに楽しい気持ちになります。
    結城は「結城浩に聞いてみよう」という質問サイトを設置していますが、そちらの方では「質問してもいいですか」という質問は来ません。この質問サイトでは基本的にやりとりが一回しか発生しないためですし、質問することが前提になっているからですね。
    ◆結城浩に聞いてみようhttps://ask.hyuki.net/
    そんなことを、ときどき思います。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.404 結城浩/20歳大学生、昔の自分を考えたくない/そろそろ定年、どんな分野を学べばいいか/再発見の発想法/朝のニュース番組を観たくない/どこへも行き着かない恋/

    2019-12-24 07:00  
    220pt
    Vol.404 結城浩/20歳大学生、昔の自分を考えたくない/そろそろ定年、どんな分野を学べばいいか/再発見の発想法/朝のニュース番組を観たくない/どこへも行き着かない恋/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年12月24日 Vol.404
    目次
    本棚について
    20歳大学生、昔の自分を考えたくない
    そろそろ定年、どんな分野を学べばいいか - 学ぶときの心がけ
    CI/CD - 再発見の発想法
    朝のニュース番組を観たくない
    どこへも行き着かない恋
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    この結城メルマガ(Vol.404)が配信されるのは、はからずもクリスマスイブですね。
    結城は特にいつもと変わらない一日になる予定です。町に出ると大混雑になりそうなので、早めに家に帰るかも。
    みなさんはどのようにお過ごしになるでしょうか。
    * * *
    賢者の贈り物の話。
    クリスマスといえば、結城はずいぶん以前にオー・ヘンリーの『賢者の贈り物』(The Gift of the Magi)を翻訳したことがあります。
    ◆『賢者の贈り物』https://www.hyuki.com/trans/magi.html
    俳優・ナレーターの西村俊彦さんが、結城の翻訳を朗読してくださっているのをつい先日発見しました。西村さんの心にしみる朗読をぜひお聞き下さい。
    ◆【朗読】オー・ヘンリー『賢者の贈り物』訳:結城浩https://youtu.be/mXvxzwuS00k
    結城がこのテキストを翻訳したのは1999年のこと。いまからちょうど20年も前のことです(!)。これまでもたくさん朗読やラジオドラマに使われました。フリーで使えるテキストを公開していると、こんなふうに思いがけず楽しい展開があるのでいいですね。
    * * *
    往復書簡の話。
    「圏論と学びをめぐる往復書簡」という新企画が始まりました。
    これは『ベーシック圏論』を翻訳なさった土岡俊介さんと結城浩がWeb上でメールのやりとりを行うという読み物企画です。
    これは丸善出版さんの提案による企画で、2020年の3月まで毎月更新する予定です。
    2019年12月現在、No.01とNo.02が公開されていますので、ぜひお読みください。
    ◆圏論と学びをめぐる往復書簡https://talk.hyuki.net/
    * * *
    クレジットカードの話。
    買い物でクレジットカードを使うことがあります。
    支払いのときにレジの人にカードを渡すと「お支払いはカードでよろしいですか」と聞かれることがあり、そのたびに結城は驚いてしまいます。「いまカードをあなたに渡したのにどうして『カードでよろしいですか』と訊くのだろうか」と疑問に思うからです。もちろん、レジの人を非難しているわけではありませんよ。
    質問の意味は「ポイント支払いではなくクレジット支払いでいいですか」ということ。でも私は毎回それをなかなか思い出せず、どうしても驚いてしまいます。
    質問の表現はお店によって違います。ある店では「お支払いはカードでよろしいですか」と尋ねるけれど、別の店では「お支払いはクレジットでよろしいですか」と尋ねます。「クレジットでよろしいですか」と言われるとまったく驚きません。ちょっとした表現の違いで誤解を避けることができるものですね。
    そんなことをツイートしていたら「提示されたクレジットカードにポイント付与はするけれど、支払いは別の方法を使う場合があるので、そう単純ではない」ということを教えていただきました。なるほど! 支払いのシーンにおけるレジの人と客のやりとりのプロトコルはかなり複雑なのですね。最近では○○Payで支払う人も多いので、さらに複雑になっているでしょう。
    * * *
    「冷たい/寒い」話。
    「雨が冷たい」とは言うけれど、「雨が寒い」とはあまり言いません。まあ、絶対に言わないわけではありませんけれど。
    私個人の語感では「冷たい」という表現は、「寒い」という表現よりも直接的で、実際に触れている感覚があります。「雨が冷たい」というのは「雨」が身体に触れる感覚があります。
    「冬は寒い」とは言うけれど、「冬は冷たい」と言いません。これは「冬」が触れることのできないものだからかも。「早朝は寒い」というのも同様。
    と、ここまで書いてきてから精選版『日本国語大辞典』で「寒い」を調べてみました。すると、次のような解説がありました(抜粋)。「……〔「寒い」とは〕身体内部の生理感覚にもとづく話し手または感覚主の状態の表現。「冷たい」が、身体の一部における皮膚感覚にもとづく対象としての事物の表現として使用される点で、「寒い」と意味領域を異にしている」とのこと。
    なるほど。「寒い」は「身体内部の生理感覚にもとづく」で、「冷たい」が「身体の一部における皮膚感覚にもとづく」と。
    「懐が寒い」(手持ちのお金が少ない)は、確かに身体内部の生理感覚かもしれません(財布内部の生理感覚……)。
    * * *
    「発達障害の啓発マンガ」の話。
    筑波大学のDACセンターでは、「マンガ」を通した発達障害の啓発活動をおこなっています。多くの人に発達障害を理解してもらうために、提供されている発達障害啓発マンガはパブリック・ドメインとしているとのこと。発達障害当事者の職員(ダックスさん)が作っていらっしゃるようです。
    ◆ヒトはそれを『発達障害』と名づけましたhttps://dac.tsukuba.ac.jp/radd/joint-base/manga/
    * * *
    さてそれでは、今回の結城メルマガもどうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.395 結城浩/電子書籍作成ツールRe:VIEW/文章の公開/情報の取捨選択/構想中の本を諦める/自分をダメ人間と思う/再発見の発想法

    2019-10-22 07:00  
    220pt
    Vol.395 結城浩/電子書籍作成ツールRe:VIEW/文章の公開/情報の取捨選択/構想中の本を諦める/自分をダメ人間と思う/再発見の発想法結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年10月22日 Vol.395
    目次
    電子書籍作成ツールRe:VIEWをいじってみる - 本を書く心がけ
    公開するときも、読者のことを考える - 文章を書く心がけ
    情報の取捨選択はどうしているか - 学ぶときの心がけ
    構想中の本を諦めるかどうか - 本を書く心がけ
    自分のようなダメ人間が○○してもしょうがないと考えてしまう
    プリプロセッサ - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』の《サイン本無料プレゼント》企画を行っています。以下のページをお読みの上、ぜひご応募ください!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』《サイン本無料プレゼント》https://snap.textfile.org/20191021200000/
    『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』の初校読み合わせが終わりました。順調に作業は進み、なかなかすてきな仕上がりになってきました。
    今週末には再校ゲラが到着し、来週は再校読み合わせがあります。そこまで行けば結城の作業はほぼ終了となります。
    第1章は以下の「Web立ち読み」で無料で読むことができます。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(Web立ち読み)http://ul.sbcr.jp/MATH-v2TrQ
    アマゾンでもすでに予約が始まっています。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(アマゾン)https://bit.ly/hyuki-note12
    数学が苦手な「ノナちゃん」との対話。学ぶための対話。ラストスパートがんばります!
    * * *
    科学クイズ(問題編)。
    光は1秒間に約何メートル進むでしょうか。以下の中から最も適切なものを選んでください。
    30万メートル進む
    300万メートル進む
    3000万メートル進む
    3億メートル進む
    正解は少し後で。
    * * *
    リズムと語呂合わせの話。
    結城は、言葉を耳にすると、そこからリズムを考えたり、語呂合わせを考えたりする癖があります。
    たとえば、ごみ収集の分別方法。何曜日は「燃えるゴミ」で、何曜日は「プラスチックゴミ」といった分別ってありますよね。私の住んでいる地域、ある曜日は「ビン・カン・ペットボトル」を収集するのですが、その言葉「ビン・カン・ペットボトル」を聞くたびに結城の心にはいつも「敏感ペットボトル」というナンセンスな言葉が浮かんでしまいます。
    「ビン・カン・ペットボトル」から「敏感ペットボトル」。もちろん意味はありません。
    そして「敏感なのがペットボトルだとすると、鈍感なのは何だろう」のように、さらにナンセンスな疑問を考えてしまいます。なかなか不自由な私の脳です。現在は「鈍感なのはビニール袋だろうな」と暫定的な結論に達していますが、いまいちおもしろくはありませんね。「敏感ペットボトル」と「鈍感ビニール袋」。
    どうでもいい話をさらに続けます。「ナタデココ」というスイーツがありますよね。この名前を耳にするたびに、木を切る「ナタ」と、場所を表す「ここ」が頭に浮かびます。「ナタでここ」と切る場所を指定している言葉に聞こえるのです。
    そして「ナタでココなら……」のようにさらにナンセンスな思考は進み、とうとう、こんなコマーシャルに着地しました。
    木こりのスイーツ新登場! 「オノでソコならナタデココ」
    ああっ、すごくしょうもない話ですね!
    * * *
    科学クイズ(解答編)。
    正解は「3億メートル進む」です。
    「光速は秒速30万キロメートル」と正しく覚えている人の中には、もしかすると「30万」という部分に引きずられて「30万メートル」と誤答した方がいるかもしれません(キロメートルとメートルの誤認)。単位は重要です。
    なお、結城がTwitterで行ったクイズでは投票数2152で、パーセンテージはおよそ以下の通りでした。やはり「30万メートル」という誤答が多かったですね。
    30万メートル進む(26%)
    300万メートル進む(8%)
    3000万メートル進む(13%)
    3億メートル進む(54%)←正解
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    電子書籍作成ツールRe:VIEWをいじってみる - 本を書く心がけ
    「電子書籍を作りたい!」という気持ちが不定期に高まります。
    もちろん、出版社で本を出すときには電子書籍も同時に配信されますから、普段の仕事として電子書籍は作っています。でも、何と言いますか、それとは別に「電子書籍を作りたい!」という気持ちが高まるのです。
    結城は「結城メルマガ」から読み物を切り出してnoteで個別に公開しています。noteで公開するときにはできるだけepubやPDFでもまとめて「電子書籍」という形にしています。
    その場合、UlyssesというMarkdownエディタのエクスポート機能を使っています。GUIで手軽にepubやPDFのファイルを作ることができてたいへん重宝しています。
    ◆Ulysseshttps://ulysses.app
    しかしながら、ある程度まとまったサイズの電子書籍をシステマティックに作りたいとなると、GUIでは心許ない気持ちになります。修正と閲覧を繰り返すサイクルを何度も回すときに、いちいちGUIを使うのが好みではないからです。繰り返しが発生するときには再現性が気になるので、結城はコマンドラインベースのツールを使うのが好きです。
    数式が含まれていたらLaTeX一択なのですが、数式を含まない読み物の場合にはpandocやRe:VIEWがいい選択肢だと思います。pandocよりもRe:VIEWの方が、かゆいところに手が届くという印象があります。実際、Re:VIEWは技術書籍の商業出版や同人出版に広く利用されています。
    ◆pandochttps://pandoc.org
    ◆Re:VIEWhttps://reviewml.org/ja/
    Re:VIEWでは、書き手はRe:VIEWフォーマットでテキストを書き、それをepubやPDFに変換することになります。Re:VIEW フォーマットガイドは以下にあります。
    ◆Re:VIEW フォーマットガイドhttps://github.com/kmuto/review/blob/master/doc/format.ja.md
    すでにMarkdownとして文章を作っていた場合には、md2reviewというツールを使ってRe:VIEWフォーマットのファイルに変換することもできます。
    ◆md2reviewhttps://github.com/takahashim/md2review
    以上の情報をもとにして、Re:VIEWの練習がてら「結城浩のお話」から読み物を数点選び、一冊の電子書籍にまとめてみました。凝ったことは何もやっておらず、以下の項目の練習としました。
    複数ファイルを一つの電子書籍にまとめる
    見出しを入れる
    引用を入れる
    画像を入れる
    強調やリンクなどを入れる
    epubファイルは以下から無料ダウンロードできます。
    ◆Re:VIEWで電子書籍を作ってみたhttps://mm.hyuki.net/n/n213812aeab7e
    ここまで来ると「電子書籍を作りたい!」という気持ちがだいぶ落ち着いたので、しばらく休止。続きはまた次に気持ちが盛り上がったときにがんばりましょう。
    以上「電子書籍作成ツールRe:VIEWをいじってみる」というお話でした。
     
  • Vol.390 結城浩/数学のどこが好きか/文系の大学生、数学が使えるようになりたい/受験生、劣等感と自己満足/再発見の発想法/

    2019-09-17 07:00  
    220pt
    Vol.390 結城浩/数学のどこが好きか/文系の大学生、数学が使えるようになりたい/受験生、劣等感と自己満足/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年9月17日 Vol.390
    目次
    note(ノート)のマガジン利用
    数学のどこが好きか - 学ぶときの心がけ
    何を考えて、どう勉強しているか - 学ぶときの心がけ
    文系の大学生、数学が使えるようになりたい - 学ぶときの心がけ
    受験生、劣等感と自己満足
    中間者攻撃 - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    最初に、訂正&再告知です。
    この「結城メルマガ」は、まぐまぐ!とブロマガ(ニコニコチャンネル)とnote(ノート)という三つのプラットホームで同一内容を配信しています。
    2019年10月からの消費税アップに伴った税込価格変更の告知をVol.389で行いました。
    都合により、その内容の一部に訂正があります。正しくは以下の通りになります。
    消費税アップに伴う2019年10月からの「結城メルマガ」税込価格変更内容:
     ◎まぐまぐ!での購読の場合  旧:毎号216円(毎月864円)  新:毎号220円(毎月880円)
     ◎ブロマガ(ニコニコチャンネル)での購読の場合  旧:毎号216円(毎月864円)  新:毎号220円(毎月880円)
     ◎note(ノート)での購読の場合  旧:毎号216円(毎月864円)  新:毎号216円(毎月864円)(変更なし)
    すなわち、note(ノート)での購読のみ税込価格が据え置きになります。お詫びして上のように訂正&再告知いたします。
    * * *
    新作の話。
    シリーズ第12作目となる『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』の執筆は第5章で奮闘中。
    今回はいままでの「数学ガールの秘密ノート」とは違い、数学が苦手な新キャラ「ノナちゃん」が登場します!
    11月刊行予定の本書、ぜひ応援してくださいね!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(アマゾン)https://bit.ly/hyuki-note12
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(honto)https://honto.jp/netstore/pd-book_29855540.html
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(紀伊國屋書店)https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784815603991
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(ヨドバシ.com)https://www.yodobashi.com/product/100000009003185177/
    * * *
    ラノベの話。
    『転生したらトランプ大統領になっていた件』というラノベのタイトルを思い付きました。
    日本の高校生がある日突然アメリカ大統領の中の人になってしまう。自分の知識だけで大統領職を果たそうとするが大混乱必至。本人は最善を尽くそうとするけれど真逆な結果ばかりになる。その過程を通じてアメリカと日本の社会の仕組みが浮き彫りになっていく……そんな話です。
    さらにスピンオフとして逆パターンもありそう。トランプ大統領が日本の高校生になってしまう。変な振る舞いのせいでその高校生(中身はトランプ大統領)は周りから孤立していき……あとは書く人に任せました。
    そんな戯れ言を言ってたら、チャップリンの『独裁者』が似てるらしいとの指摘をいただきました。
    結城は書かないので誰か書いてください。読んでみたい……
    * * *
    ワンタップサーチの話。
    Twitterでは「from:ユーザ名」と書くことで特定ユーザの発言に絞った検索ができます。たとえば結城が自分の発言から「結城メルマガ」を検索したいときには「from:hyuki 結城メルマガ」と検索するのです。
    ところでTwitterの検索窓でしょっちゅう「from:hyuki 検索する単語」を入力するのがめんどうになったので「ワンタップサーチ」というサービスを作りました。
    ◆ワンタップサーチhttps://onetap-search.hyuki.net/
    発言した人と検索する単語を入力すると、ツイートから検索すると共に、同じ検索を行うボタンを自動生成します。つまり、一度検索した後はワンタップで同じ検索ができることになります。検索した単語はボタンとなって画面に並び、その情報は使用しているブラウザに保存されます。
    また、姉妹サービスにあたる「引用リツイート検索」もどうぞごひいきに。
    ◆引用リツイート検索https://retweet-search.hyuki.net/
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    note(ノート)のマガジン利用
    note(ノート)には「マガジン」という機能があります。これは、自分のノートであれ他人のノートであれ、複数のノートを「まとめる」機能です。note(ノート)で配信している「結城メルマガ」も、マガジンの機能を利用していますし、「結城メルマガ」の過去記事から読み物を切り出してまとめるときにもマガジンの機能を利用しています。
    ◆記事をマガジンに追加する(noteヘルプセンター)https://note.pieceofcake.help/hc/ja/articles/360009034333
    ところで最近結城は、もう少しカジュアルにマガジンを使ってもいいかなと思うようになりました。自分の作品を整理して並べる感じではなく、ブックマーク代わりに使うのです。
    たとえば、2012年ごろに結城メルマガに書き、2014年ごろにnoteに切り出した読み物「父から学んだ「教える」ということ」を、先日独立したマガジンにまとめました。このマガジンにはノートは4個しか含まれていませんし、これから増える予定もないのですが、こうやっておくと読者さんに紹介しやすくなるのでなかなか便利です。
    ◆ 父から学んだ「教える」ということ(マガジン)https://mm.hyuki.net/m/med8d57103df4
    また、結城はnote(ノート)で漫画家さんが描くコミックを見るのが好きです。ちょっとした隙間時間に読んで楽しむのですが、「これ後から読み返したいな」というコミックをまとめるマガジンを作りました。他の人に見せるマガジンというよりは、自分の読み返し用のブックマークに近いですね。
    ◆また読みたいコミック(マガジン)https://mm.hyuki.net/m/m2dd5a9baf690
    そういえば先日、note(ノート)で結城をフォローしてくださる方が3万8千人を越えていました。すごい人数ですね。感謝です。3万8千人というと、静岡県熱海市や徳島県の阿波市くらいらしいです(Wikipediaで調べました)。
    結城をフォローしてくださる方はずっと増えているのですが、その背後にはnote(ノート)自体のユーザ数の伸びがあるのでしょうね。
    せっかくnote(ノート)を使っているので、これからも活用していきたいと思っています。
    ◆結城浩のnote(ノート)https://mm.hyuki.net/
    ◆結城浩のマガジン一覧https://mm.hyuki.net/magazines
     
  • Vol.377 結城浩/やりたいことが思いつかない/実力を越えた問題/手順の暗記/通学制の大学に行くか迷う/再発見の発想法/

    2019-06-18 07:00  
    220pt
    Vol.377 結城浩/やりたいことが思いつかない/実力を越えた問題/手順の暗記/通学制の大学に行くか迷う/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年6月18日 Vol.377
    目次
    知りたいことはあるけれど、やりたいことが思いつかない
    実力を越えた問題に挑戦することの是非 - 教えるときの心がけ
    手順の暗記とモデルの操作 - 学ぶときの心がけ
    通学制の大学に行くか迷う - 学ぶときの心がけ
    通知 - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
    * * *
    サイン本無料プレゼントの話。
    先週もアナウンスしましたが、7月刊行予定の最新刊、
     『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』
    の《サイン本無料プレゼント》の企画を行っています。
    この《サイン本無料プレゼント》はもうすっかり恒例となった、結城が個人的に行っている企画です。以前は「新刊を宣伝して下さった方」という条件を付けていたのですが、現在はそういう条件はなく、応募するためには単に応募するだけでOKなのです!
    〆切は2019年7月1日。どうぞご応募忘れがありませんように!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』《サイン本無料プレゼント》https://snap.textfile.org/20190610093524/
    今週は、再校ゲラが届く予定です。いよいよ執筆&校正も終盤に入りました。最後まで気を抜かないようにがんばります。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』https://bit.ly/hyuki-note11
    * * *
    「机上空論」の話。
    質問:一個の机の上に同じ型の机を何個まで積めるか、という問いは机上空論なのでしょうか。
    回答:机上机を積むのは屋上屋を架す典型ですね。こんなふうに二つの軽口を並べたときに何が起こるかはよく知られていて空論の法則といいます。
    (注意:この質問と回答はどちらも意味のない軽口です)
    * * *
    良い本を選ぶコツの話。
    質問:大きな書店で良い本を選ぶコツはあるでしょうか。
    回答:これは簡単です。
    単に「良い本」ではなく「私にとって良い本」を選ぼうと心がけることです。言い換えるなら、どこかに絶対的な基準があって「良い本」があるのではなく、現在の自分にとって良い本を探すという意味になります。
    大きな書店の場合には本がたくさんあって迷いますよね。でも、大きな書店では「読み比べ」ができるというメリットがあります。自分が探している分野の本の中で読み比べを行うことで「私にとって良い本」を探しやすくなります。
    ここでも、結城がよく書く《相手のことを考える》という愛の原則が有効になります。この場合の「相手」は自分ですけどね。《自分の理解に関心を持つ》という学びの原則を忘れていないなら、それほど難しくはありません。
    たとえば勉強の参考にする本だったら、少し読んでみて「正直、この本で自分の理解は深まりそうかなあ」と考えるのです。
    「そもそも自分はどうして本を探そうとしているんだっけ。どんなことが書かれている本を探しているんだっけ。どんな本を求めているんだろう」という問題意識を心に持った上で、本屋さんの棚の前に立つのです。
    世界中でたった一人のスペシャルなあなた。現在のあなたにとっての良い本と出会うことができますように!
    * * *
    それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。