• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 22件
  • Vol.436 結城浩/イラスト最速上達法/お金の使い方/Heyの感触/受験数学以降の数学/同意できないときの返答の仕方/

    2020-08-04 07:00  
    220pt
    Vol.436 結城浩/イラスト最速上達法/お金の使い方/Heyの感触/受験数学以降の数学/同意できないときの返答の仕方/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年8月4日 Vol.436
    目次
    イラスト最速上達法の動画で「学ぶ」ことを学ぶ - 学ぶときの心がけ
    特別定額給付金の使い道は?
    新しいメールサービスHeyを使っての感触
    受験数学とそれ以降の数学の違い - 学ぶときの心がけ
    同意できないときの返答の仕方 - コミュニケーションのヒント
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    気がつくと八月になっていました!
    最近の結城は「数学ガールの秘密ノート」第14作に取り組んでいます。
    ようやく第二章ができたくらいで、まだまだ道半ば。でもめげずにがんばっていきます。
    * * *
    それではさっそく、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    イラスト最速上達法の動画で「学ぶ」ことを学ぶ - 学ぶときの心がけ
    イラストレータのさいとうなおきさんの「イラスト最速上達法」という動画を観て、すばらしいと思いました。
    私はイラストのことはわからないし、自分で上達したいという気持ちを持っているわけではありません。でも、この動画で語られている「上達法」は、イラストに限らずさまざまな技術を身につけるときにも応用できると思ったのです。
    25分という長めの動画ですけれど、一気に観てしまいました。
    ◆【完全版】イラスト最速上達法 https://youtu.be/lRmgLBCaV6Q
    この動画の目次は次のようになっています(動画より)。
     1.理想の自分の絵を探す  2.その人の絵柄でオリジナル作品を描く  3.自分の絵とお手本を見比べる  4.一点に絞って練習する  5.練習した事を反映して2に戻る
    動画を視聴しながら、結城が「確かにこれはいい」と思ったポイントをいくつか列挙します。言い回しは多少変えていますし、イラストにおける文脈がありますので、もとの動画もぜひご覧ください。
    「自分が心惹かれるもの」をお手本として選ぶこと。
    自分が出せる最大限の「本気モード」で書くこと。
    自分が書いたものの「記録を取って分析」すること。
    弱点に対処するには「一度に一つの問題点」に集中すること。
    どれだけ真似しても「個性はなくならない」と理解すること。
    練習で大切なのは時間ではなく「発見」であること。
    先ほどは「さまざまな技術を身につけるときも応用できる」と書きましたが、結城は「文章を書くこと」や「プログラミングすること」を主に念頭に置きながら動画を見ていました。
    結城は、上に列挙したポイントが良いと思いましたが、このポイントの逆を考えると、どう考えてはいけないかがわかりそうです。実際、動画の中ではそのつまずきにも言及していましたね。
    まずいポイントを列挙しておきます。
    「今回は本気出せなかったから」と言い訳の余地を残すこと。
    「どこがダメって全部ダメ!」と分析を放棄すること。
    「真似をしていたらオリジナリティがなくなるのでは」と杞憂を抱くこと。
    「自分はいったい何時間練習すればいいだろうか」という外した方向で考えること。
    以上、さいとうなおきさんの動画のご紹介でした。なお、以下の動画もたいへん興味深いものでした。合わせてごらんください。
    ◆【Q&A】3ヶ月上達法への質問にまとめて答えてみたhttps://youtu.be/1A1sqlQBvgY
     
  • Vol.430 結城浩/高校生、好きなことを見つけるには/コミュ障/数学の世界/負けたくないから勉強?/他人を見下す心の声/

    2020-06-23 07:00  
    220pt
    Vol.430 結城浩/高校生、好きなことを見つけるには/コミュ障/数学の世界/負けたくないから勉強?/他人を見下す心の声/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年6月23日 Vol.430
    目次
    コミュ障をなおしたい - コミュニケーションのヒント
    他人を見下す心の声
    負けたくないから勉強? - 学ぶときの心がけ
    数学の世界は探検するものか拡大していくものか
    高校生、好きなことを見つけるにはどうするか
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    セールの話。
    2020年6月25日(木)まで電子書籍半額セールを行っています。
    対象になっているのは「数学ガール」シリーズと「数学ガールの秘密ノート」シリーズ、それぞれ最初の二冊にあたる合計四冊です。
    以下のnoteからリンクを張ってありますので、よろしければこの機会をご利用ください。
    ◆【電子書籍半額セール】『数学ガール』『フェルマーの最終定理』『式とグラフ』『整数で遊ぼう』(2020年6月25日(木)まで)https://mm.hyuki.net/n/nae1d537349bb
    * * *
    タイムラプス動画の話。
    最近、Procreateというツールを利用してちょっとした動画を作るのが好みです。
    ◆Procreatehttps://apps.apple.com/jp/app/procreate/id425073498
    Procreateというのはイラストを書く人がよく使っている有名なツールですが、結城はイラストを描くわけではありません。iPadの画面を黒板に見立てて、そこに「板書」していく「タイムラプス動画」を作るのです。
    たとえばこちらは「反対圏」の勉強をしていたときに作ったタイムラプス動画です。
    ◆反対圏の例を作るhttps://video.hyuki.net/20200512193827-d0f3410684dd5507-opcat.mp4
    Procreateでは、ほんとうに簡単にタイムラプス動画を簡単に作れます。というのは、「タイムラプス録画」というトグルボタンをオンにしておくだけで、描画開始から終了までの一連の編集操作を動画にまとめてくれるからです。画面に対する板書が終われば、もうタイムラプス動画は完成です!あとは「タイムラプス動画を書き出す」をタップすればMP4ファイルが作成されます。
    ◆タイムラプス動画を書き出す(スクリーンショット)
    Procreateのタイムラプス動画は、リアルタイムな録画ではありません。それが重要ポイントです。つまり、板書をするときには、じっくり考えて、ゆっくり描いてかまいません。再生するときには、その考えている待ち時間は自動的にスキップされてしまうからです。動画の長さは掛けた時間ではなく、描いたり消したりする分量だけで決まります。
    数学の結果を見せたいなら、板書した結果の画像だけでもいいような気もしますが、数十秒〜数分の動画になっていると、なぜか飽きずに見ていられるんですよね。また、途中の試行錯誤がちらほら見えるのも楽しいものです。
    こちらは、すどさん(@ysmemoirs)の問題を結城が解いているようすの動画です。
    ◆約数の個数に関する問題を解くhttps://video.hyuki.net/20200514084438-389bf5104ac51633-math.mp4
    ◆すどさんの問題https://twitter.com/ysmemoirs/status/1260555508722700289
    またこちらは、最大公約数に関する基本的な定理の証明をしているようすの動画です。
    ◆最大公約数に関する基本的な定理を証明するhttps://video.hyuki.net/20200522210732-108aac4e0460d725-gcd.mp4
    コンテンツとして動画をちゃんと編集するとむちゃくちゃ大変で時間が掛かります。でも、このようなタイムラプス動画はいわば一発撮りなのでたいへん楽。まちがったらそこでゆっくり直せばいいのも気楽なものです。それになにより、こんなふうに動画にまとめると自分の頭にもよく残るんですよ!
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.427 結城浩/SNSがつらい/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(3)/年下と比べて落ち込む/Web連載を単行本にする/

    2020-06-02 07:00  
    220pt
    Vol.427 結城浩/SNSがつらい/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(3)/年下と比べて落ち込む/Web連載を単行本にする/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年6月2日 Vol.427
    目次
    SNSがつらくなるとき - コミュニケーションのヒント
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(3)
    年下と比べて落ち込んでしまう
    Web連載を単行本にするために行った作業 - 本を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    漫画家さんのリモートワークの話。
    漫画家のマキヒロチさんが以下のようなツイートをしていました。リンク先に漫画による解説があります。
    (引用)
    ほっとんどの人が全く参考にならないと思いますが、アシスタントさん呼べなくて在宅作業困ってる漫画家さんいるかなと思い、私の仕事の仕方を描いてみました。無駄が多いように見えるかもですが試行錯誤してこの形で落ち着いてます。よかったら読んでみてください
    https://twitter.com/makihirochi/status/1249970661293875200
    (引用終わり)
    これを読んで結城は「すごい」と思いました。13人ものアシスタントさんが物理的に作業場所に来ることなく漫画を書いているという点と、なさっていることが他の業種にも応用が効きそうだという点ですごいと思ったのです。
    結城は読みながら、うまくいっているポイントを以下のように理解しました。
    人々が集まる時間を決める。
    目的ごとにSkypeの「部屋」を分ける(連絡部屋、仕事投げの部屋、凡ミスチェックの部屋、書き出しチェックの部屋)。
    ボスのいない「部屋」がある。
    アシスタントさんの裁量に任せるところは思い切り任せる。
    「全員が関わるところ」と「各人が関わるところ」を分離する。
    アシスタントさんの「まとめ役」を置いている。
    新たに新人アシスタントが加わったときの導入手順が確立している。
    これらのポイントによって、各人のパフォーマンスが最大化できるのではないかと思いました。
    そしてまた、この方法を考え出し、改良しているのがトップ(ボス)である点も重要でしょうね。この方法を最もよく理解している人が決定権を持っている。これによって改良がスムーズに行われるからです。
    リモートワークの重要性が語られる現在、詳しく研究する価値があると思いました。
    * * *
    「お腹ドライヤー」の話。
    先月も紹介しましたが、お腹にドライヤーを掛ける「お腹ドライヤー」は不安な気持ちを抑える効果が非常に高いのでおすすめです。
    なぜか気持ちが焦るとき、必要以上に不安を感じるとき、いつもの自分とは違う感覚に襲われるとき……そんなときに、お腹をドライヤーで温めるのです。
    やけどしないようお腹との距離には十分注意しながら、ドライヤーの温風をお腹全体に当てます。当てる時間は自由です! 温かくて気持ちがいいなあと感じるくらいの時間ですね。お腹だけではなく、背中や太ももや首のまわりやお尻にも当てます。
    結城は、寝室にお腹を温める専用のドライヤーを常備しています。おすすめは朝一番ですが、夜眠る前もいいですね。何となく気分が乗らないときにはいつでもOKです。
    「お腹ドライヤー」を掛けると「いつもの自分に戻る」感じがします。ドライヤーは多くの方が持っているし、単にお腹を温めるだけなのですぐにできるし、効果もすぐに実感できます。結城自身、毎日のように掛けています。
    これは、想像以上に気分が変わります。ほんとです。
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/

    2020-05-26 07:00  
    220pt
    Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月26日 Vol.426
    目次
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(2)
    プログラムを書く仕事をしていないのはなぜか - 仕事の心がけ
    昔書いたものを読み返すときに思うこと - 文章を書く心がけ
    怒らせてしまった彼と仲直りする秘訣 - コミュニケーションのヒント
    子供から数学の問題を訊かれたとき - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    クイズの話。
    「正」「興」「載」「極」のうち、仲間はずれの漢字はどれ?
    正解は後ほど。
    * * *
    Twitterのトレンドの話。
    Twitterのトレンドに登場する文字列によって自分の心が騒ぐケースが多いことに気付いたので、トレンドの地域を「アイスランド」に変更してみました。するとトレンドには「Iceland」というハッシュタグだけになりました。これで、心静かにTwitterができます。地域はときどき変更します。
    結城はTwitterのミュートも多用しています。Twitterでは波のように乱暴な言葉や関心のない単語が行き来しますから、ミュート期間付きでミュートすることがよくあります。ふだん意識せずに目にしてしまう言葉でも、心に影響を与えがちなので気を付けているのです。
    ミュート期間については、ミュートの詳細設定オプションで設定します。
    ◆ミュートの詳細設定オプションを使用する方法https://help.twitter.com/ja/using-twitter/advanced-twitter-mute-options
    * * *
    時間の短さの話。
    仕事をしていると「一日は短い」と感じることがよくあります。
    毎日のように「えっ、もうこんな時間なの? 今日、まだ何もしていないのに!」と驚きます。
    でも「一日が短い」ならば、「次の日はすぐに来る」ともいえます。ということは、繰り返しを早く回せるわけですね!
    一日に大躍進がなくてもいい。一日分を進めて、次の日を待とう。《継続は力なり》の心で毎日を歩もう。
    そんなふうに思います。
    * * *
    ギリシア文字の話。
    結城はアルファベットを書くのが好きです。こちらのYouTube動画では「ギリシア文字の小文字」を書いてみました。ギリシア文字は数学でもよく使われますね。
    なお、この動画は「私はこんな風に書いています」というご紹介の意味で公開するもので、これだけが正しい、書き順はこうでなくてはだめ、他の書き方が間違いといった主張ではありませんので念のため。またパイ、シグマ、ファイの異字体は書いていません。
    ◆ギリシア文字を書いてみました。 - YouTubehttps://youtu.be/4PAv8cyUm8A
    Instagramでもときどき文字を書いています。
    ◆ギリシア文字 - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BkCpSHVBkh4/
    ◆Greek letters. - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BRzx2z8gyED/
    * * *
    クイズの解答。
    正解(仲間はずれ)は「興」です。
    数を漢数字で表す次の一覧に出て来ない文字は「興」だけです。
    一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、じょ(「のぎへん」に「予」の文字)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.421 結城浩/結城浩のもくもく会/相手を想像する力/結論から話すのが苦手/やる気が出ない/

    2020-04-21 07:00  
    220pt
    Vol.421 結城浩/結城浩のもくもく会/相手を想像する力/結論から話すのが苦手/やる気が出ない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年4月21日 Vol.421
    目次
    「結城浩のもくもく会」を作りました
    相手を想像する力
    結論から話すのが苦手 - コミュニケーションのヒント
    やる気が出ない - 仕事の心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    結城は先週に引き続き、ずっと家にこもって仕事を続けています。意識して睡眠を取り、規則正しい生活をし、医療に負担をかける事態にならないよう努力しています。
    日々、悲惨なニュースがやってきますが、心と身体の健康のため必要以上に悲観的にならないよう意識しています。
    それにしても、社会を支えている方々には本当に感謝です。生活必需品の生産や流通に携わっている方々、もちろん医療現場で奮闘してくださっている方々が、無事に過ごせますように。
    今週も、がんばっていきましょう。
    * * *
    新刊の話。
    『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の初校ゲラの著者校正を編集部に送付しました!
    五月刊行ではありますが、現在の社会情勢を考えますと出版時期も変更を余儀なくされるでしょう。はっきりした情報が来たところでアナウンスしたいと思います。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021/?tag=hyuki-22
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』Web立ち読み版http://ul.sbcr.jp/MATH-AFP7o
    * * *
    「数学ガール」アンケート(2020年春)の話。
    結城浩が執筆している書籍「数学ガール」や「数学ガールの秘密ノート」に関するアンケート(2020年春)を実施中。cakesのWeb連載のうち、早く書籍化してほしいシーズンや、これから結城浩に書いてほしい題材などをお尋ねしています。
    質問は全部で9個。匿名での回答なので、お気軽にお答えいただければ感謝です。
    ◆「数学ガール」アンケート(2020年春)https://mm.hyuki.net/n/n196b04749369
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    「結城浩のもくもく会」を作りました
    「結城浩のもくもく会」というサービスを作りました。
    ◆結城浩のもくもく会https://mokumokukai.hyuki.net
    ◆結城浩のもくもく会(スクリーンショット)
    「結城浩のもくもく会」とは
    「結城浩のもくもく会」は、
    「いまから一時間、本を読みます!」
    「一時間、本を読みました!」
    のように活動開始や活動終了の宣言ツイートを手助けするサービスです。
    ◆宣言ツイートの例(スクリーンショット)
    結城はもともと、Twitterで「いまから本の原稿を書きます」や「第2章を読み返します」と作業を宣言することがよくあります。「結城浩のもくもく会」はそれを半分自動化し、みんなが使えるようにしたサービスともいえます。
    「活動の宣言をしたかったら勝手にTwitterで宣言すればいいのだから、わざわざこんなサービスを使う必要はないのでは?」と感じるかもしれません。確かに各人が好きに宣言すればいいのですが、このようなサービスは無意味ではありません。
    なぜなら、「結城浩のもくもく会」を通じてツイートすることで、定型化されたツイートを行うことができるからです。また「結城浩のもくもく会」というハッシュタグが自動的につきますので、それを頼りに検索できます。
    ◆みんなの宣言ツイートを検索するhttps://bit.ly/2wVjCjq
    宣言ツイートを検索することで「他の人は何をしてるんだろうか」とチラ見したり、「自分はこれまで何をやってきたのかな」と振り返ることができるのです。つまり、昨今のように、みんながそれぞれの家で個別の活動をしているにもかかわらず、あたかもみんなで共同で活動している仮想的な状況を作ることができるといえます。
    実際、結城がこのサービスを公開してから、すぐにたくさんの方が使い始めてくださいました。たいへん感謝なことですね。
    ◆「結城浩のもくもく会」(設計時のイメージ図)
    インスパイアされたもの
    この「結城浩のもくもく会」の発想自体は特別なものではありません。
    たとえば、IT技術者のあいだでは「もくもく会」と呼ばれる一種の勉強会は以前からありました。みんなが集まり、それぞれの作業を無言でもくもくと進める、ちょっと不思議な勉強会です。
    でも、自粛が推奨されている現在の環境では、みんながリアルに集まって「もくもく会」を行うわけにはいきません。みんなが集うTwitterを利用してバーチャルな「もくもく会」を行うのは理にかなったことといえるでしょう。
    また、「結城浩のもくもく会」のもとになった活動として「分報」というものもあります。これは、月報や日報のような活動報告を「分単位」(30分や1時間などの細かい単位)でおこなうものです。分報はSlackなどを使って、各人が自分の活動を報告するのです。
    「分報」は非常にいい活動ですが、これを不特定多数の人で実行するのはなかなか難しいものがあります。ですから、通常は、親しい仲間のグループを作り、数人あるいは十数人という少人数単位で行うことが多いでしょう。
    さらに、「結城浩のもくもく会」のもとになった企画として、YouTuberのQuizKnockさんが行っている「クイズノックと学ぼう」があります。
    ◆クイズノックと学ぼうhttps://bit.ly/2VmZsYR
    QuizKnockのメンバーたちは、いつもは一つの場所に集まって早押しクイズを初めとするたくさんの企画を行っています。でも最近は集まることが難しいので、各人の家から配信を行う工夫をしています。
    「クイズノックと学ぼう」という企画では、クイズノックのいつものメンバーが勉強している様子を一時間配信しています(25分勉強+5分休憩+25分勉強+5分休憩)。その様子を見ながら、いっしょに勉強をしようと呼びかけているのです。
    実際、人が真剣に学んでいる様子を見るのは大きな刺激になるものです。図書館でまわりがみんな勉強していたら、自分も何かやらなくてはと思うのに似ています。
    「結城浩のもくもく会」は「クイズノックと学ぼう」のように時間を決めたりはしていませんが、根底にある発想は似ていると思います。「結城浩のもくもく会」でも、他の人の活動の宣言ツイートを見ると、自分でも何かやろうという気持ちになるからです。
    ご利用にあたって
    「結城浩のもくもく会」はツイートするためのTwitterのアカウントさえ持っていれば、無料で誰でも利用できます。Twitterアカウントを「結城浩のもくもく会」に登録する必要はありませんし、スマートフォンからでも使えます。
    「結城浩のもくもく会」というサービスが行っているのは、定型文を用意することと、開始から終了までの時間を計測することだけです。ツイートの文章はユーザが自由に書き換えてからツイートできます。「結城浩のもくもく会」が勝手にツイートするわけではありません。
    「結城浩のもくもく会」をどんなふうに使うかは、もちろん各人の自由ですが、ちょっとしたヒントを書いておきます。
    まず、開始前に「具体的な活動」を決めた方がよさそうです。また「その活動にどれだけの時間を掛けるか」や「いつまでその活動を行うか」も合わせて考えましょう。つまり「一時間、本を読みます」や「12時まで、問題を解きます」のように決めるということです。
    活動としては、「いつもなかなか着手できないこと」や「やらなくちゃいけないんだけど、おっくうなこと」をやると効果が高いです。
    その理由は「結城浩のもくもく会」を使うと、時間を決めて活動できるので、成果物の達成量ではなく時間で一区切りが付くからです。着手がおっくうな原因の一つは、成果物がうまく目に見えないからだったりしますから、「結城浩のもくもく会」を利用して問答無用で一定時間着手しちゃうのです!
    時間としては、「三時間」「四時間」といった大きな時間を宣言するのではなく、「15分」「30分」といった細かい単位を使うがうまくいくようです。
    その理由は、長い時間を宣言してしまうとどうしても疲れるし、そんなに集中できないことが多いからです。そうすると一回限りで終わってしまう危険性が高くなります。ですから、細かい時間を繰り返し使って「小さいけれど確かな手応え」を味わうことや「着手できた喜び」を成功体験とした方がうまくいきます。
    以上書いてきたことは、活動の内容や、自分の性格にも大きく依存することです。なので、結城が書いたようにしなければダメというのではありません。
    誰から命令されているわけでもないので、各人がそれぞれに工夫して、自分に合ったやり方で利用していただければと思います。
    家の中にこもって一人で作業するのはときにさびしいものですし、張り合いもありません。ついつい時間に流されてしまいがちです。この状況を逆手にとって、うまく自分の生活を豊かにしたいですね。
    そのために「結城浩のもくもく会」が少しでもお役に立てばうれしいです。
    いっしょに、この時期を過ごしましょう!
    ◆結城浩のもくもく会https://mokumokukai.hyuki.net/
     
  • Vol.419 結城浩/セール情報/状況のコントロール/数学の本の思い出/試験で《対話》を使う/

    2020-04-07 07:00  
    220pt
    Vol.419 結城浩/セール情報/状況のコントロール/数学の本の思い出/試験で《対話》を使う/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年4月7日 Vol.419
    目次
    状況のコントロールと安心感
    子供のころ読んでいた数学の本の思い出 - 学ぶときの心がけ
    まわりと衝突ばかりしている友人 - コミュニケーションのヒント
    数学の試験で《対話》を使うことの難しさ - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の初校ゲラが到着しました。
    いつもなら、来週くらいに「読み合わせ」つまり編集長と結城が一室に籠もって一ページずつチェックする作業を行います。でも、最近の社会情勢を踏まえて「読み合わせ」はやめることにしました。
    その代わり、ファイルのやりとり、メール、そして電話など複数の手段を使って情報交換につとめようと考えています。これまでの方法に固執せず、柔軟に対処していきましょう!
    また、初校ゲラをベースとした「Web立ち読み版」が到着しました。初校ゲラをベースにしているので今後修正が入る可能性がありますが、第1章がまるごと読めます。よろしければお読みください。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』Web立ち読み版http://ul.sbcr.jp/MATH-AFP7o
    * * *
    50%ポイント還元セールの話。
    SBクリエイティブ社から刊行されている結城浩のKindle本が「50%ポイント還元」の対象になっています。
    対象となっているのは「数学ガール」シリーズだけではありません。『Java言語で学ぶデザインパターン入門』、『プログラマの数学』、『暗号技術入門』、『C言語プログラミングレッスン』なども対象になっています。
    ぜひこの機会をご利用ください。キャンペーンは2020年4月9日(木)まで。
    ◆SBクリエイティブ 50%ポイント還元キャンペーンhttps://amzn.to/39NjH5U
    * * *
    シュレッダーを掛けながら思った話。
    先日、不要になった書類をシュレッダーで裁断していました。保管期限を越えた会計書類などです。ひとつひとつには個人的な歴史があり、なかなか思い出深いものがありました。
    わが家の経済は、読者さんが私の本を買ってくださったり、私のメールマガジンを購読してくださったりすることで支えられています。しみじみと感謝に浸っていました。
    そこからまた連想は広がり、自分が書いている本の変化や、電子書籍の占める割合の変化などについても考えました。以前はプログラミング書籍がすべての収入でしたが、ここ十年ほどで収入は多様になりました。
    プログラミング書籍の重版もありますが、暗号本や、プログラマの数学や、もちろん数学ガールシリーズがあります。紙の本だけではなく、メルマガやWeb連載やnoteなどの電子的なコンテンツもあります。
    結城の活動は「執筆活動」という大きな「くくり」では継続していますが、その中身はずいぶん変化しています。
    よく《継続は力なり》といいますが、その《継続》の中身はよく考える必要があるとも思いました。
    《継続は力なり》がいいスローガンだとしても、仮に変化を全く許容せずに同じことを継続していたならば、時代が変化していけば継続は難しくなるでしょう。《継続》するためにこそ《変化》が必要になるわけですね。
    要するに、当たり前のことですが「変えるべきものは何で、変えてはいけないものは何か」という見極めが大事になるのでしょう。
    《継続》と《固執》とは違います。継続に固執していては継続できません。かといって、変化に固執しても継続できません。
    時代は変わる。自分も変わる。その中で、どのような形で仕事を継続していくか。何を変え、何を変えないか。それを考えるのはとても大切なことじゃないだろうか。
    シュレッダーで書類を裁断しながら、そんなことを考えていました。
    * * *
    自宅で作業する話。
    気がつくと、ここ一カ月ほどはずっと自宅で作業していることに気付きました。
    散歩に出かけたり、身体を動かしたりはしていますが、カフェに出かけて仕事をするという行動はほとんどなくなりました。
    私はずっと「外で仕事をしないと気分が切り替わらない」と思っていたのですが、こうやって自宅で仕事をしてみるとまったくそんなことはないとわかりました。自宅で一日ふつうに仕事は進みます。
    意識して気持ちを切り換えるようにはしていますが、「こうせざるを得ない」となると、私は意外に早く順応してしまうんですね。
    何十年たっても、自分についての新たな発見があるものです。
    もちろん、自分が自宅で仕事が進むのは「文章を書く」という仕事の性質にもよります。
    現在ライフラインを支えてくださる方や、医療現場に携わっている方などはそうはいきません。そのような方々に深く感謝し、応援したいと思っています。
    できるだけ人に会わず、手洗いをこまめに行い、体調を整える。自分にできることをしっかりやっていきます。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.418 結城浩/「やりたいこと」対「できること」/意見を否定する相手/作業ログの処理ツール/相手がどう感じるかを大切に/

    2020-03-31 07:00  
    220pt
    Vol.418 結城浩/「やりたいこと」対「できること」/意見を否定する相手/作業ログの処理ツール/相手がどう感じるかを大切に/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月31日 Vol.418
    目次
    「やりたいこと」と「できること」のどちらを優先すべきか
    意見を否定されたときにイライラするのを直したい - コミュニケーションのヒント
    作業ログの処理ツールを考える - 結城浩の作業ログ
    相手がどう感じるかを大切に - 文章を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    自宅作業とフィットネスウォッチの話。
    最近の私は、ずっと自宅で作業をしています。人混みを避けるという意味もありますし、自宅での作業に慣れて作業ペースがうまくつかめたからでもあります。
    先週の「結城メルマガ」Vol.417にも書きましたが、Fitbitというフィットネスウォッチが活躍しています。結城の運動不足を解消するために、毎時間250歩「歩け」と指示してくれることも、一万歩歩いたら画面に「花火」を上げて励ましてくれることもうれしいです。
    彼女も同じフィットネスウォッチを付けていて、ときどき「私はもう7000歩まで来たよ」と言われます。私は「ぐぬぬ。私はまだ3000歩」と返します。自分の動きが定量化されるのは楽しいものです。
    フィットネスウォッチのいい点は睡眠も定量化してくれるところ。毎日睡眠スコアをつけてくれて、朝になると「昨晩の睡眠スコアは81点です。良いです」や「昨晩の睡眠スコアは76点です。やや低いです」と教えてくれます。
    点数が「やや低い」と言われると気になるので、いろいろ取り組みを考えます。
    カフェインの量を控えめにする
    定時に入眠する
    寝る直前に動画を見るのをやめる
    誰かから指示されるよりも、自分の意思と選択で「こうすればもっと睡眠スコアが上がるかな?」とやってみる方がスムーズに進みますね。
    そのようすを「結城浩のネットラジオ」でも書いてみました。
    ◆睡眠シリーズ | 結城浩のネットラジオhttps://radio.hyuki.net/20200327113045/
    環境の変化に合わせて、自分の変化も楽しんでいきたいと思います。
    * * *
    「圏論と学びをめぐる往復書簡」の話。
    2019年末から始まった「圏論と学びをめぐる往復書簡」という企画が無事に完結しました。
    『ベーシック圏論』を翻訳なさった土岡俊介さんと、毎月往復で手紙のやりとりをする……という形式で、 全部で四往復、No.01からNo.08までのお手紙が公開されています。
    ◆圏論と学びをめぐる往復書簡https://talk.hyuki.net/
    結城は難しい話はできないので、主に「学び」に関して思ったことや「プログラミング」との関連について書き、土岡さんは数学の学び方について答えて下さったり、圏論のことを書いてくださったりしています。
    土岡さんのお手紙は、数学の難しい部分については結城に理解できませんでした(残念です)が、多岐に渡る話題の中でいくつかの学ぶヒントと刺激をいただきました。四ヶ月に渡りお付き合いいただいた土岡さんに感謝します。
    最近はだいぶさぼっていますけれど、また圏論の学習も再開したいですね。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.417 結城浩/大学生のキャリア選択/作業ログとネットラジオ/「思考の言語化」の重要性/

    2020-03-24 07:00  
    220pt
    Vol.417 結城浩/大学生のキャリア選択/作業ログとネットラジオ/「思考の言語化」の重要性/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月24日 Vol.417
    目次
    「結城浩の作業ログ」と「結城浩のネットラジオ」
    「思考の言語化」の重要性を伝えたい - コミュニケーションのヒント
    大学生、自分のキャリアをどのように選択するか - 仕事の心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    最近の私は、カフェでの作業よりも自宅で作業することが多くなりました。自宅での作業は、人混みを避けるという意味で始めたのですが、自宅での作業に慣れてくると「これはこれでいいな」と思うようになりました。
    特にいいのは、気軽に運動できる点。結城は先日彼女に勧められてFitbitというフィットネスウォッチを購入しました。この時計は、「一時間に250歩歩いてね」とうながしてきます。毎時50分になるとブルッと震えて「あと何歩だよ!」と教えてくれるのです。
    自宅だと仕事の途中で立ち上がり、部屋を歩き回ることができますね。カフェだとなかなかできません。
    環境の変化に合わせて、自分の変化も楽しんでいきたいと思います。
    * * *
    新刊の話。
    最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の執筆は順調です!
    先週月曜日は「いったん脱稿」でしたが、先週末には加筆部分の脱稿も済みました。感謝です。
    今週は編集部からの疑問点が送付されてくる予定なので、それを解決して初校向けのファイル整理をする予定です。
    それと並行して進めているのが、レビューアさんからの指摘事項の反映です。大きなものについてはもちろんすでに反映させているのですが、細かい指摘事項や検討を要するものをシステマティックに反映させる体制を作りました。レビューアさんとのメールはおおよそ数百件あるので、組織的に注意深く扱う必要があるのです。
    2020年5月刊行予定のシリーズ最新作『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は現在アマゾンで予約受付中。応援よろしくお願いいたします!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    * * *
    似てないのに似ている曲の話。
    ふと「パッヘルベルのカノン」の名前を思い出そうとして「アルビノーニのアダージョ」と言ってしまい「違うよ、ぜんぜん違う」と一人ツッコミしていました。
    歩きながら「パッヘルベルのカノン」をふんふん歌っていて、そういえばこの曲なんだっけと思い、なぜかカフカのことを思い出し、不条理感から「アルビノーニのアダージョ」に行ったのではないかと自己分析しています。
    そんな話題をツイートしていたら、hiro yasudaさん(@yasudaz)から「この2曲って同じディスクに収録されていることが多い気がします」と教えていただきました。検索してみると本当にたくさんあってびっくりしました。
    * * *
    書く媒体を考える話。
    noteには広告が出ません。それは、書き手としてはとてもありがたいことです。
    最近見たあるブログサイトでは、真面目な科学的主張が書かれているブログ記事の前後に、いわゆる「疑似科学」に基づいた商品広告が出ていて、ブログ記事の書き手の主張を台無しにしていました。
    あるニュースサイトでは、グラフが何個か出てくる記事の途中に、広告の一部として別のグラフがはさまれて表示され、とても読みにくくなっていました。
    あるWebコミック掲載サイトで、お気に入りの作家さんのマンガを見ようとしたら、いきなり過激な内容のコミック広告がポップアップしてきて嫌になった経験もありました。
    広告がすべて悪と言いたいわけではありませんし、noteが最高と言いたいわけでもありません。現実の話が単純ではないのも理解しているつもりです。作品を公開しているサイトがなくなったら困りますし、そのサイトがたくさんの読者に読み物を届けるためには、何らかのビジネスをしなくてはいけないわけですから。
    でも、ネットで書く書き手は、自分の書いたものを読者さんがどんな環境で見ているかを意識するのは大事だと思います。読者さんにオプションがあるかどうかも含めて意識するのです。自分が配信しているものを《読者の帽子》をかぶって購読し、読んでみる。それは、書き手が実践するといいプラクティスのひとつです。
    なお、結城はnoteでメルマガを配信し、cakesで連載していますが、あくまで1ユーザに過ぎません(関係性明示)。
    * * *
    リマインダの話。
    結城はiPhoneで「日曜午後は壁紙を変える」というリマインダを設定しています。同じことを継続するのは好きだけど、マンネリ化するのはよくないので、自分にわずかながらも変化(ゆさぶり)を与えるようにするためです。
    iPhoneの壁紙を変えなさいと毎週日曜の午後にリマインドされるのですが、そのたびに軽い驚きがあります。「壁紙を変えることを忘れていた驚き」と「そもそもiPhoneの壁紙に何を設定しているか忘れている驚き」の二つです。
    見慣れると当たり前になり、当たり前になると見えなくなってしまうのですね。
    ところで最近「ちらっと通知できればよくて、実行するかどうかはそれほど重要じゃないリマインダ」は、iPhoneアプリのリマインダからIFTTTに移しています。自由度がやや高いと感じるからです。今回の「日曜午後は壁紙を変える」もIFTTTに移しました。
    IFTTTは「もしもThisが起きたならばThatを行う」というサービスです。Webページがとっても大きな文字で表示されるし、単純なステップ・バイ・ステップで進むので、好きなサイトのひとつ。
    ◆IFTTT.com(スクリーンショット)
    ◆IFTTT.comhttp://ifttt.com/
    * * *
    未来の自分が読むために書く話。
    調べものをしていて「このことについて、自分は以前どんなふうに書いてたかな」と自著を開きます。すると途中でやめられなくて一冊最後まで読んでしまうことがよくあります。本当によくあるんです。
    ひとつの理由は、本は「その時点での自分が最大の労力を注いで書いた文章」なので、自分にとってたいへん読みやすくなっているから。もうひとつの理由は「私の思考にぴったり合うように書かれた構成」になっているから。つまり、文章と構成が自分にぴったりなのですね。
    さらに、自分が以前書いた文章は、細かいところを忘れている点も見逃せません。自分の記憶の欠けたところが文章によって的確に補われていく快感は半端ないのです。
    ですから、未来の自分が読むために文章を書くこと、強くお勧めします。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    「結城浩の作業ログ」と「結城浩のネットラジオ」
    結城はnoteの「サークル機能」を使って、結城が毎日書いている「作業ログ」を有料リアルタイム配信しています。ひと月200円でこれまでの過去ログもすべて読めます。
    ◆結城浩の作業ログを読めるプランhttps://mm.hyuki.net/circle/
    現在は約70名ほどが購読なさっています(多謝)。
    作業ログはもともと自分で書いているのですけれど、配信することで「これを読んでいる人がいる」と自覚することになります。それは、私にとって重要な意味があります。一言でいうと「少人数に限定された、結城を静かに応援してくれる他者の目の存在を感じる」のが大きなはげみになるのです。
    * * *
    最近は、いわゆる作業ログからもう一歩踏み出して「記事とまではまとまっていないけど、ツイートよりはまとまっている」文章もときどき出てくるようになりました。
    どうも私は次の二つの場所の「あいだ」に相当する場所を作ろうとしているっぽいですね。
    不特定多数に公開する場所(Twitter)
    完全に私だけで作業する場所(通常の執筆作業)
    最初からそれをねらったわけではなくて「サークル機能ができたから何かやってみたい!」と思って、いろいろ試しているうちに「自分が求めていた何かを見つけていく」という状態になったようです。
    * * *
    似ている話題が以前もありましたね。
    自分一人で書き、Webで公開する無料のテキスト
    出版社の編集者も入って、しっかりまとめた有料の本
    この二つの「あいだ」に相当する成果物として、次のものを作りました。
    自分一人で書き、Webで販売する有料の電子書籍、メルマガ、note
    このときも、最初からそれをねらったわけではなくて「電子書籍やってみたい! メルマガおもしろそう! noteも作りたい!」と思って、いろいろ試しているうちに「自分はこういうことが好きみたい」とわかってきた感じです。
    * * *
    ところで「結城浩の作業ログ」にあれこれ書いているうちに、作業ログの中に《対話》が自然に出てくることに気付きました。考えを進めながら文章を書いているときに、自分でアイディアを出し、自分でそれにツッコミを入れるような文章です。
    いま調べてみたところ、2020年3月10日の「結城浩の作業ログ」で気付いたようですね(実際には3月9日の夜)。
    ◆「結城浩の作業ログ」で対話の楽しさを対話で書いている箇所
    そして、2020年3月20日(3月19日の夜)には「結城浩のネットラジオ」のことを考え始めていました。
    「結城浩のネットラジオ」というのは対話形式の記事を書く結城のWebサイトです。そういうサイトを作ったらおもしろいかも!と考え始めたのです。
    そして、2020年3月22日の夜にはだいたい形ができてきました。本を脱稿したタイミングでプログラミング欲が高まっていたのでしょう。
    現状については以下のnoteをごらんください。
    ◆「結城浩のネットラジオ」というWebサイトを作っています。https://mm.hyuki.net/n/ncb88de536dd7
    現在のところ、いくつか向いている用途を見つけています。
    たとえば、対話形式で何かを考えていく記事。
    ◆「結城浩のネットラジオ」の現状についての対話。https://radio.hyuki.net/20200322181618/
    たとえば、次の「数学ガールの秘密ノート/式とグラフ」のように対話形式で何かを紹介・案内する記事。
    ◆数学ガールの秘密ノート/式とグラフhttps://radio.hyuki.net/20200321191349/
    たとえば、次の「フィボナッチ数列のお話」のように対話形式で何かを解説する記事。
    ◆フィボナッチ数列のお話https://radio.hyuki.net/20200321105106/
    結城が自分用に作っているWebサイトなので、数式やTwitterや画像の埋め込みなどが楽にできるように作りました。自分の使う道具を自分で作れるというのはたいへん楽しいです!
    「結城浩のネットラジオ」についてもまたいつか、この「結城メルマガ」で詳しくお話ししましょう。
    * * *
    折しも、季節は春。
    「結城浩の作業ログ」を発端として、新しい何かが始まる予感がしています!
     
  • Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/

    2020-03-17 07:00  
    220pt
    Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月17日 Vol.416
    目次
    環境を改善する最初の一歩はどうすればいいか - インクリメンタルな環境改善
    友達との約束を破ったときにどうするか - コミュニケーションのヒント
    天邪鬼な私
    勉強したことを伝えるコツ - 教えるときの心がけ
    コピー&ペースト - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊の話。
    最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』を書いています。
    感謝なことに先週から原稿は順調に進み、月曜日(2020年3月16日)には編集部にファイル一式を送付しました。まだ加筆部分はありますが、いったん脱稿です!
    2020年5月刊行予定のシリーズ最新作『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は現在アマゾンで予約受付中!
    ありがたいことに、予約中にも関わらず、アマゾンの「数学一般関連書籍」で上位に入っています。先ほどチェックしたら三位でした!感謝です!
    「予約中」状態で数学一般関連書籍が上位に入るのはめずらしいこと。 読者さんの大きな期待に応えるようにがんばります!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    * * *
    作業ログの話。
    「結城浩の作業ログが読めるプラン」に参加しているメンバーは現在約70名前後になりました。先週からまた増えていますね。多数のご参加感謝します。
    こちらのプランでは、結城の毎日の作業ログをリアルタイムで常時配信しています。日々の執筆を中心とした作業ログの他に、おりおりに感じたちょっとした考えや、自分の作業環境を整えるツールの話や、自身の健康を保つ工夫なども書いています。
    書籍とは違う。Twitterのようなつぶやきとも違う。淡々と続く毎日の中で、どんなふうに生活を整えて仕事に結びつけていくか……そんな「落ち着いたライブ感」が見られる作業ログになっています。よろしければ、あなたも覗いてみてください。こちらに「内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)」があります。
    ◆結城浩の作業ログ/内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)https://esa-pages.io/p/sharing/3944/posts/322/e305538b863f2f5c181e.html
    メンバーの中には「作業ログはさておき、結城さんの活動への投げ銭感覚で参加しました」という方もいらっしゃいました。感謝します!
    お申し込みはこちらから。ひと月200円です。
    ◆結城浩の作業ログが読めるプラン - 結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    * * *
    質問するときの前置きの話。
    若い頃、会社でプログラム書いていた時代のことです。私がプログラムを書いていると、営業さんがやってきて私に技術的な質問をすることがよくありました。「このプログラムはこのOSでも動くんですか」や「新しい機能が入ってもスピードは遅くなりませんか」といった質問ですね。
    ところで営業さんが技術者としての私に質問するときに、こんな前置きをすることがよくありました。
     「簡単な技術的質問があるんですけど……」
    私はそういうとき「簡単な」という一言は必要なのかな……とよく思ったものです。単純に「技術的質問があるんですけど……」でいいのではないでしょうか。
    もちろん「簡単な」と言いたくなる気持ちはわかります。「簡単なことだから、あまりお手間は取らせませんよ」のような気持ちが込められているのでしょう。あるいはまた「こんなに簡単なことを質問しては申し訳ないけれど」という気持ちかもしれません。
    でも「簡単な」という前置きはあまり意味がない上に、人によってはイラッとくるかもしれないなとよく思いました。
    営業さんから「簡単な技術的質問」といわれると、つい「簡単かどうかの判断は多くの場合とても難しいものだよ」と言いたくなります。また「本当に簡単なことなら質問しなくてもいいのでは」と思うことも。
    人と人とのやりとりなので絶対の正解はありませんが「技術的な質問があります」だけで多くの場合は大丈夫ではないでしょうか。「簡単な」は付けなくてもいい。場合と相手によっては「質問です」だけで十分。もちろん例外はたくさんあります。
    これに関連して、以前書いた「技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ」を思い出しました。質問するときのコツやよくある失敗の話です。
    ◆技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージhttps://www.hyuki.com/writing/techask.html
    * * *
    自己肯定感を高める話。
    「自己肯定感を高める方法」という話題をネットで見かけました。他の人はわかりませんが、私の場合には、このようにすることが多いですね。
    いつもよりも意識してゆっくり歩く
    物を扱うときに、いつもなら片手を使うところでも両手を使う
    自分は状況をコントロールできていると意識して、丁寧に過ごすのです。
    「プログラマの心の健康」に書いた以下の話題にも通じそうです。
    ◆わ・ざ・と、ゆ・っ・く・り・、や・っ・て・み・よ・うhttps://www.hyuki.com/kokoro/#yukkuri
    ああ、そういえば、両手を使って《丁寧度》をあげる方法は結城メルマガのVol.392にも書きました。半分のろけ話でしたが(無料部分)。
    ◆結城メルマガ Vol.392https://mm.hyuki.net/n/n61b58207b794
    一つの例ですが、私のプチ自己肯定感が高まるのは「駅の階段を上がってホームに来たときに、たまたま電車が発車直前だとしても駆け込んだりせず、ゆっくりと見送る」という行為ですね。
    「電車が発車直前であるという状況によって、自分が走らされる」のは、私には、自分の行動が電車にコントロールされていると認識してしまうようです。なので「がんばって走れば乗れるけれど、自分はあえて乗らないよ」という状況を意図して作る。
    そうすることで、電車にコントロールされず、自分がコントロールしているという擬似的な状況を作るのだと自己分析しています。
    あなたは「自己肯定感を高める方法」を意識したことがありますか。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.414 結城浩/小学校高学年におすすめの「数学ガール」は?/まとはずれな批判/情報の信頼性/いい質問/あとはやるだけなのに/

    2020-03-03 07:00  
    220pt
    Vol.414 結城浩/小学校高学年におすすめの「数学ガール」は?/まとはずれな批判/情報の信頼性/いい質問/あとはやるだけなのに/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月3日 Vol.414
    目次
    算数に興味を持っている小学校高学年におすすめする「数学ガール」シリーズ最初の一冊は?
    まとはずれな批判に対する批判 - コミュニケーションのヒント
    情報の信頼性を判断するには
    どうしたらいい質問ができるか - コミュニケーションのヒント
    あとはやるだけなのに一番大事なことができない - 学ぶときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    新刊のアナウンスです!
    「数学ガールの秘密ノート」シリーズの第13作目がアマゾンで予約開始になりました。今回のタイトルは、
     『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』
    です。テーマは「複素数」。今回も楽しい数学読み物になりますよ!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    2020年5月刊行予定です。ぜひ応援してくださいね!
    * * *
    レジで気になる話。
    雑貨屋さんで買い物をする。会計のためにレジに並ぶ。テーブルに、購入したいシャープペンやマーカーなどの細かい物品を並べ、レジの人が処理をするのを待つ。いくつかはラッピングしてもらう。
    ところが。
    会計の途中で、何度も商品がテーブルからころげ落ちそうになる。
    その原因は、セロテープの台がレジの店員さんから見て左側にあることだ。右利きの店員さんが、商品を飛び越すように手を伸ばしてセロテープを切る。そのたびに手が商品に当たり、テーブルから落ちそうになる。その繰り返しだ。
    「ねえ、そのセロテープ台は、こっち側に置いた方がいいですよ」
    私はそう言いたくなるけれど、言いたくなるけれど、言いたくなるけれど……やっぱり言えない。なぜ言えないか。それほど顔見知りでもないのに、いささか差し出がましい物言いだからだ。
    それから、何より、セロテープの台の位置に相当するくらいの改善点は、この店には他にもたくさんあるからだ。レジの裏にある包装紙がきれいに整理されていないとか。壁に貼られている連絡事項がいつのものかわからないとか。あるいはまた、お客さんが出したカードの処理を先にしないために、トータルの処理時間が長くなるとか。
    というわけで、その雑貨屋さんで会計を待っている間は、いつも中空をぼんやり見るようにしています。
    それで問題ありません。平和。
    * * *
    働ける環境の話。
    ふと気づいたこと。私の祖父は、私の父が高校時代に亡くなった。祖父が亡くなった後、祖母が働いて家族を支えた。祖母が家庭を守り、時代が過ぎて、やがて私の父は結婚する。そして私が生まれた。ということは、祖母が働ける環境がなかったなら、私はそもそも存在しなかったかもしれない。
    男性・女性に関わらない。働ける環境が整うことは社会と未来にとって非常に大切だ。当たり前のことだけど、改めて実感する。世が世なら、私はそもそも存在しなかったかもしれないのだ。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    算数に興味を持っている小学校高学年におすすめする「数学ガール」シリーズ最初の一冊は?
    質問
    「数学ガール」のシリーズを「算数に興味を持っている小学校高学年」におすすめするとして、最初の一冊はどれがよいでしょうか。
    回答
    ご質問ありがとうございます。また、結城の本にご興味もってくださり感謝です!
    一番薄くて、さっと読めるのは『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』になります。算数に興味を持っている小学校高学年ならば読めると思います。全部を理解できる必要はありません。親しむのが大事です。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/式とグラフ』https://note1.hyuki.net/
    もうちょっと「数遊び」みたいなものがいいなら、たとえば『数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう』もいいですね。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/整数で遊ぼう』https://note2.hyuki.net/
    「数学ガールの秘密ノート」シリーズは、以下のリンクで、すべての巻の第1章を無料ですぐに読めますので、各巻のようすを調べるための参考になりますよ。ご利用ください。
    ◆数学ガールの秘密ノートhttps://www.hyuki.com/girl/note.html
    「算数に興味を持っている小学生」で、もしも数学の啓蒙書などで数式に少し触れている方ならば、「数学ガールの秘密ノート」シリーズだけではなく、「数学ガール」シリーズに挑戦するのもアリかもしれません。でも、無理なさる必要はありません。
    ◆数学ガールhttps://www.hyuki.com/girl/
    大事なのは、書籍の冒頭「あなたへ」にも書いた通り、よくわからなくても先に読み進んでいいという点ですね。ぜんぶ理解しなければならないと身構えたり、難しかったらどうしようと心配して読まない人がしばしばいらっしゃるからです。
    こちらも合わせてどうぞ。
    ◆「数学ガール」って、どれから読めばいいの?https://mm.hyuki.net/n/n08807eef9ef9
    できる/できない、わかる/わからないを気にするよりも、まずは「ここにはおもしろいものがありそうだぞ」と思ってもらうことがとても大事です。算数や数学が好きになってもらえればうれしいです!