• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 158件
  • Vol.548 結城浩/文系エンジニア、数学の苦手意識に悩む/軽んじられたくない/執筆活動を10年単位でふり返る/

    2022-09-27 07:00  
    220pt
    Vol.548 結城浩/文系エンジニア、数学の苦手意識に悩む/軽んじられたくない/執筆活動を10年単位でふり返る/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年9月27日 Vol.548
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    ふと「半年前、自分は何をしていたのかな」と思って過去の作業ログを眺めていました。
    半年前は「数学ガールの秘密ノート」シリーズの『図形の証明』が刊行されたところでした。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』https://note15.hyuki.net/
    当時の作業ログを見てみると「そろそろpnote2の本番書きに入ろう」などと書かれていました。このpnote2は先日刊行されたばかりの『波の重ね合わせ』のことです。ちょうど半年前に「本番書き」に入ろうとしていた本がようやく刊行されたということですね。
    ◆『数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ』https://pnote2.hyuki.net/
    一年間で二冊ほど書いているので、半年前に書籍執筆の仕事がだいたい現在と同じフェーズになっているというのは不思議なことではありません。でも、何だか新しい発見をしたような気持ちです。
    つまり、半年前の作業ログを見ながら作業するなら、過去の自分と進捗競争できるんですね(!)。競争する必要はないけれど、ランニングで仲間と併走するような感じにならないかな。
    * * *
    それでは今回の結城メルマガもどうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    最近、会社がつまらない - 仕事の心がけ
    文系エンジニア、数学の苦手意識に悩む - 学ぶときの心がけ
    他人から軽んじられたくない - 人生を歩む
    10年単位で執筆をふり返る - 本を書く心がけ
     
  • Vol.536 結城浩/いま書いている本が一番かわいい/仕事に拘束されるのに耐えられない/cakesについて思うこと/過剰なルールでメンバーから不満/私は知らない/

    2022-07-05 07:00  
    220pt
    Vol.536 結城浩/いま書いている本が一番かわいい/仕事に拘束されるのに耐えられない/cakesについて思うこと/過剰なルールでメンバーから不満/私は知らない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年7月5日 Vol.536
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    Web連載「数学ガールの秘密ノート」の新サイトがオープンしました!
    ◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」(結城浩)https://girlnote.hyuki.net/
    新しいWeb連載の形式は、おおよそこれまでのcakes連載と同じ。すなわち、次の通りです。
    【無料で試し読み】公開済みのすべての記事(360本)は、誰でも前半を無料で試し読みできます。
    【ひと月500円で読み放題】公開済みのすべての記事(360本)は、ひと月500円で読み放題になります。
    【最新記事は一週間無料】最新記事が公開されると、一週間のあいだ無料で全文が読めます。
    ただいま、オープンを記念して36シーズンすべての第1話目(エピソード1)が全文無料で読めます! 以下の「数学ガールのお知らせメール」に36本分の無料リンクをまとめてあります。ぜひ、この機会にチェックしてみてください。
    また、「数学ガール」に関する情報は「数学ガールのお知らせメール」から連絡いたしますので、ぜひご登録ください(登録無料)。
    ◆新サイトオープン! Web連載「数学ガールの秘密ノート」https://mathgirls.hyuki.net/p/20220701
    * * *
    作業ログ+Web連載読み放題の話。
    結城は以前から、リアルタイムで更新している「作業ログ」をWebで配信しています。書籍や連載の執筆、散歩しながら考えたことなどをあれこれ書いており、200円・500円・1000円という三つのプランを通じ、私の活動を読者さんにご支援いただいています。いつも深く感謝しております。
    ◆結城浩の作業ログhttps://log.hyuki.net/
    このたび、Web連載「数学ガールの秘密ノート」の新サイトオープンを期に、500円・1000円のプラン特典として「Web連載の読み放題」が加わることになりました。次の表のようになります。
    ◆「結城浩の作業ログ」プラン一覧
    すなわち、すでに500円・1000円プランにご参加いただいていた方には「Web連載読み放題」が新たに加わり、これまでcakes経由で課金してくださった方には「結城浩の作業ログ」が新たに加わったことになります。
    どうぞ応援よろしくお願いいたします。
    * * *
    cakes終了にともなって突然に始まった「数学ガールのお引っ越し」ですが、Web連載の新サイトもオープンして、ようやく一段落となりました。
    これからは、Web連載の新シーズンに向けて、準備を進めていきたいと思います。
    それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    今回の話題は、いま書いている本のことや、cakesというサービスのこと、それから読者さんからいただいた「お仕事」の質問への回答などです。
    目次
    いま書いている本が一番かわいい - 本を書く心がけ
    新社会人、ホワイト企業だけど拘束されるのに耐えられない - 仕事の心がけ
    cakesというサービスについて思うこと
    グループリーダー、トラブル防止のため過剰なルールを課しメンバーから不満の声 - コミュニケーションのヒント
    実るのがどれであるか、私は知らない - 人生を歩む
     
  • Vol.531 結城浩/数学ガールのお引っ越し/活動に名前をつける/じっくり書く/読書の目的/勉強した情報の整理/文章の着地点/

    2022-05-31 07:00  
    220pt
    Vol.531 結城浩/数学ガールのお引っ越し/活動に名前をつける/じっくり書く/読書の目的/勉強した情報の整理/文章の着地点/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年5月31日 Vol.531
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    「数学ガールのお引っ越し」の話。
    Web連載「数学ガールの秘密ノート」を掲載していたcakesが2022年8月31日でサービスをクローズすることになりました。
    ◆cakesサービス終了のお知らせ(cakes編集部)https://cakes.mu/posts/35370
    そのため、2022年9月1日以降、cakesで公開されているWeb連載「数学ガールの秘密ノート」にはアクセスできなくなります。
    cakesはクローズしますが、Web連載「数学ガールの秘密ノート」が終わるわけではありません。
    結城は現在、Web連載「数学ガールの秘密ノート」の「お引っ越し」を計画中です。いわば「数学ガールのお引っ越し」ですね。
    ただ、引っ越し先のプラットホームや形式などの詳細はまったく未定です。
    遅くても、2022年9月1日までには「数学ガールのお引っ越し」を完了したいと思っています。
    そのような状況ですから、「数学ガール」に関心がある方のために、メールアドレスの登録フォームを設置しました。
    リンク先にあるGoogle フォームであなたのメールアドレスをご登録ください。ご登録くださったメールアドレスに対して、「数学ガール」に関する通知を結城浩からメールでお送りします。
    ◆「数学ガール」通知用メールアドレス登録フォームhttps://link.hyuki.net/notifymail
    ご登録、どうぞよろしくお願いします。また引き続き応援いただければ感謝です。
    なお、Web連載の第359回と第360回では、約10年にわたるcakes連載を数学ガールたちが振り返る会を開きますので、ぜひお読みください。現在は第359回を無料で読むことができます。
    ◆第359回 第1回〜第180回を振り返る - 数学ガールの秘密ノートhttps://cakes.mu/posts/35537
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    自分の活動に名前をつけよう
    じっくり書くとはどういうことか - 文章を書く心がけ
    読書の目的をうまく設定できない
    勉強した情報を整理するコツ - 学ぶときの心がけ
    文章の着地点 - 本を書く心がけ
     
  • Vol.524 結城浩/幸福論/YouTubeに時間を吸われる/早朝活動/図版作成には時間が掛かる/現在の自分に役立たない学び/

    2022-04-12 07:00  
    220pt
    Vol.524 結城浩/幸福論/YouTubeに時間を吸われる/早朝活動/図版作成には時間が掛かる/現在の自分に役立たない学び/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年4月12日 Vol.524
    はじめに
    こんにちは、結城浩です。
    セール情報です!
    2022年4月14日まで、「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」の電子書籍が半額セールになっています。
    ◆【半額セール】「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」https://mm.hyuki.net/n/n262e8d6f66cf
    * * *
    最近の私は「数学ガールの物理ノート」シリーズ第二弾をみっちりと書き進めています。
    今回は図版がたくさん出てきます。紙幅の調節が難しいのと、時間が掛かるのとで苦労しています。まあ、でも図版は作るのに時間が掛かるものなのですよね。その話題はまた後ほどお話ししましょう。
    * * *
    4月も中旬に入り、新しい環境での活動が始まった方も多いんじゃないでしょうか。あなたはいかがですか。
    新しい環境で活動を始めるのに合わせて「新たな決心」をする人もいるでしょう。新学期、新年度ですからね。また「春」という季節もそのような決心を後押しします。
    ここでおすすめが一つ。それは、
     「現在の自分の決心を、未来の自分にリマインドする予定を入れておく」
    というものです。具体的には、自分のカレンダーの一ヶ月後、半年後、一年後に「2022年4月、私はこれこれの決心をした」という予定を入れておき、「未来の自分」に通知が来るようにしておくのです。自分用の小さなタイムカプセルですね。
    さあ、一ヶ月後、半年後、一年後の自分はその通知を見て何を思うでしょうか。
    このような「未来の自分へのリマインド」は、長期的な活動には欠かせないと思っています。個人的な決心ならなおさらです。これについては結城メルマガVol.522の「未来を見るために「展望台」に登る日を作る」でもお話ししました。
    ◆未来を見るために「展望台」に登る日を作る(結城メルマガVol.522)https://mm.hyuki.net/n/nb9875ecd24b1
    * * *
    それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    目次
    「早朝活動」はなかなかいいですよ - 仕事の心がけ
    図版やプログラムを作るのは時間が掛かるもの - 本を書く心がけ
    法律の専門学校に通いながら、現在の自分に役立たない理系科目を学ぶ悩み - 学ぶときの心がけ
    YouTubeに時間を吸われてしまうのを何とかしたい
    アランの『幸福論』
     
  • Vol.521 結城浩/合格後の参考書/最後の一歩を読者に委ねてしまう心理/Blenderを始めました/繰り返し語る言葉/《本番書き》/

    2022-03-22 07:00  
    220pt
    Vol.521 結城浩/合格後の参考書/最後の一歩を読者に委ねてしまう心理/Blenderを始めました/繰り返し語る言葉/《本番書き》/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年3月22日 Vol.521
    はじめに
    結城浩です。
    最近は気温の変化が激しいです。夏のように暑い日と冬のように寒い日が交互にくるのは困りますね。
    「気分」とはよくいったもので、天気や気温や気圧から「気分」は大きな影響を受けます。
    天気がよくて適度な気温だと、いろんなことに前向きに取り組める気持ちになります。それに対して天気がわるかったり気圧が低かったりすると、何となく気持ちが乗らず、何もしたくなくなります。
    何度か紹介していますが、気持ちが乗らないときには「お腹ドライヤー」が効きますよ。ドライヤーの温風をお腹や背中、首のまわりなどに当てるのです。やけどしないように注意しつつ、じんわりと温かみを味わうようにします。そうすると、驚くほど気分が上向きになります。
    ぜひ、お試しください。
    * * *
    現在結城は『数学ガールの物理ノート』の第2作目を執筆中です。
    結城が書いた原稿を読んでレビューしてくださる方を追加募集しています。
    もしもご興味のある方は、以下のページをごらんください。よろしくお願いいたします。
    ◆レビューア募集『数学ガールの物理ノート』第2冊目(〆切は2022年3月27日)https://math.hyuki.net/20220321123718/
    それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みくださいね。
    目次
    大学進学が決まったが、読み切れていない受験参考書が気になる - 学ぶときの心がけ
    最後の一歩を読者に委ねてしまう心理 - 文章を書く心がけ
    ノートパソコンを作る - Blenderを始めました
    自分はどんな言葉を繰り返し語っているか - 散歩しながら考えたこと
    ふと思い出す風景 - 仕事の心がけ
    《本番書き》の本質は「決着をつけていく」ところにある - 本を書く心がけ
    CAPTCHA - 再発見の発想法
     
  • Vol.515 結城浩/やりたいことが見つからない/盛大に怒られてから、苦手になった相手/理解と評価/心のさざなみ/苦手なジャンルの文章/再発見の発想法/

    2022-02-08 07:00  
    220pt
    Vol.515 結城浩/やりたいことが見つからない/盛大に怒られてから、苦手になった相手/理解と評価/心のさざなみ/苦手なジャンルの文章/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年2月8日 Vol.515
    目次
    改訂版を出すときに考えていること - 本を書く心がけ
    盛大に怒られてから、苦手になった相手 - 仕事の心がけ
    理解と評価は違う - 散歩しながら考えたこと
    異なるジャンルの文章を書くときの工夫 - 文章を書く心がけ
    すべてのさざなみが届くわけではない - 本を書く心がけ
    「自分のやりたいことが見つからない」をめぐって - 散歩しながら考えたこと
    トランザクション - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    恒例《サイン本無料プレゼント》企画を行います!
    3月刊行『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』の《サイン本》を抽選で《無料プレゼント》いたします。
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』《サイン本無料プレゼント》(〆切は2022年2月14日)https://snap.hyuki.net/20220205203031/
    そして先日、カバーイラストが届きました!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』カバーイラスト
    今回も表紙・イラストはたなか鮎子さんで、装丁・デザインは米谷テツヤさんです。今回も素敵ですね。
    ぜひ、応援よろしくお願いいたします!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(現在予約受付中、2022年3月刊行予定)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22
    * * *
    新コーナー「散歩しながら考えたこと」の話。
    結城は最近、毎日のように散歩をしています。
    散歩しながら、iPhoneで音声入力で文章を書いています。音声入力した文章はすべて「結城浩の作業ログ」として記録しています。
    文章といっても、たいていはその日の予定を考えたり作業を振り返ったりといった身辺雑記ですが、そのときどきに考えていることをざっくりおしゃべりすることもあります。そんなおしゃべりの中からときときピックアップしていきたいと思います。今回試しに「散歩しながら考えたこと」というコーナーにしてみました。お読みいただければうれしいです。
    それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.514 結城浩/英語版『数学ガール/ガロア理論』/本を書く工程/先生の誤りを指摘/人との距離感/数列の収束/好きなアルゴリズム/星の大きさ/

    2022-02-01 07:00  
    220pt
    Vol.514 結城浩/英語版『数学ガール/ガロア理論』/本を書く工程/先生の誤りを指摘/人との距離感/数列の収束/好きなアルゴリズム/星の大きさ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年2月1日 Vol.514
    目次
    『数学ガール/ガロア理論』の英訳が出ました!
    星の大きさを比較して思うこと
    人との距離感 - コミュニケーションのヒント
    数列の収束を直感的に理解したい - 学ぶときの心がけ
    先生の誤りを指摘してもいいか - 学ぶときの心がけ
    好きなアルゴリズムは何ですか
    本を書く工程で感じること - 本を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』の再校ゲラを編集部に戻しました。これで原稿に関しては私の手から離れました!
    ぜひ、応援よろしくお願いいたします!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(好評発売中)https://www.amazon.co.jp/dp/4815603995/?tag=hyuki-22
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(現在予約受付中、2022年3月刊行予定)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22
    それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
    『数学ガール/ガロア理論』の英訳が出ました!
    2021年11月に『数学ガール/ガロア理論』の英語版が刊行されました。翻訳は「数学ガール」シリーズをずっと翻訳してくださっているTony Gonzalezさん(Bento Books)です。
    ◆『数学ガール/ガロア理論』英語版(カバー写真)
    ◆Math Girls 5: Galois Theory(アマゾン)https://amzn.to/3uhhOwa
    「数学ガール」&「数学ガールの秘密ノート」シリーズの英語版はこちらのリンクからたどれます。秘密ノートシリーズは「Math Girls Talk About…」というタイトルになっています。
    ◆「数学ガール」&「数学ガールの秘密ノート」シリーズの英語版(アマゾン)https://amzn.to/3qXECPV
    アマゾンドットコムで、カスタマーレビューを読んでみると、どの巻も評価がたいへん高く、感謝の気持ちでいっぱいになりました。また「日本語と英語、言葉は違っても《同じもの》が伝わってる!」という手応えを感じます。
    ◆A New Wave of Math Textbooks(数学ガール第1巻のアマゾンカスタマーレビューより)https://www.amazon.com/gp/customer-reviews/R25DYFLPDYRBD8/
    ◆Another entertaining and educational story of discovering joy in math(数学ガール第2巻のアマゾンカスタマーレビューより)https://www.amazon.com/gp/customer-reviews/R2SALPWE593BYD/
    ◆36年数学を教えてきたけれど学ぶものがあった(式とグラフのアマゾンカスタマーレビューより)https://www.amazon.com/gp/customer-reviews/R2TV68R0KEI67M/
    ◆数学がメインキャラ(式とグラフのアマゾンカスタマーレビューより)https://www.amazon.com/gp/customer-reviews/R2VE1TV89OY5Q1/
    そしてTonyさんによる『数学ガール/ポアンカレ予想』の英訳も順調に進行しているようです。どうぞお楽しみに!
    ◆英語版「数学ガール」(結城のページ)https://www.hyuki.com/girl/en.html
    星の大きさを比較して思うこと
    こちらは「月」から順に星の大きさを比べ、宇宙の広さを体感する動画です。7分足らずの短いものです。
    ◆星の大きさを比較する動画https://youtu.be/GoW8Tf7hTGA
    ぜひごらんください。結城はこれを開くたびに毎回最後まで見入ってしまいます。
    「月」から始まって、私たちが理科で親しんでいる太陽系の星々が出てきます。
    最初のうちは「土星ってかっこいい」や「木星ってデカイな!」や「太陽がこれほどまでに大きいとは……」のような感慨を抱きながら見ることになります。
    でも、次第に言葉を失っていくことになります。「え……?」「は……?」「なんと……?」
    「世界は大きい」や「宇宙は広い」のように言葉にしますけれど、実際の世界、実際の宇宙は、その言葉からイメージするよりもはるかにはるかに大きくて広いことを実感するからです。
    私は、この動画を見終えた後いつも、自分という存在の小ささと、自分が気に掛けていることの狭さとについて思いを馳せます。
    そして私の思いはさらにぐるっとひとめぐりします。
    小さい自分だからこそ、今日という日をていねいに生きようと思います。それほどまでに広い宇宙だからこそ、その中で奇跡的に自分が現在接しているものをたいせつにしようと思うのです。
     
  • Vol.513 結城浩/数学に興味を持ち始めた小学四年生/教える職業/未来は優しい社会になるか/レビューとインフラ整備/

    2022-01-25 07:00  
    220pt
    Vol.513 結城浩/数学に興味を持ち始めた小学四年生/教える職業/未来は優しい社会になるか/レビューとインフラ整備/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年1月25日 Vol.513
    目次
    自分が「教える職業」に向いているか否かを判断する - 教えるときの心がけ
    お爺さん - ショート
    未来は優しい社会になるといえるか
    新しいパズルゲーム - ショート
    レビューとインフラ整備 - 本を書く心がけ
    おもしろい話 - ショート
    数学に興味を持ち始めた小学四年生にどう接するのがいいか - 教えるときの心がけ
     
  • Vol.511 結城浩/問題を解くことと説明すること/作業ログの活用例/一人で過ごす/紙を広げて推敲/

    2022-01-11 07:00  
    220pt
    Vol.511 結城浩/問題を解くことと説明すること/作業ログの活用例/一人で過ごす/紙を広げて推敲/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年1月11日 Vol.511
    目次
    問題を解くことと説明することの違い - 学ぶときの心がけ
    「結城浩の作業ログ」活用例と公開のメリット
    一人で過ごすのは悪いことなのか - コミュニケーションのヒント
    たくさんの紙を床の上に広げて推敲する話 - 本を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    新年になったと思ったらもうすぐ1月も半ばになりますね!
    最近の結城はずっと、来月刊行予定の『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』を進めています。
    現在は「初校ゲラ」を読み返しているところ。今週中には、数百箇所を修正したPDFを編集部に戻します。そのあと「再校ゲラ」が届いて、それを戻せば結城の手から原稿は離れることになります。
    今回の『図形の証明』もすごくおもしろく、いい本になりますよ。何度も読み返していますが、読み返すたびにしみじみと「ああ、これはいい本だ……」と思います。
    今回の『図形の証明』はもちろん証明が話の中心にありますが、『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』で登場した新キャラの「ノナちゃん」が再登場し、図形の証明に挑戦するところが何ともおもしろいです。書きながら、そして読みながら、私自身がいろんなことを学んでいます。
    数学を学んでいる中学生や高校生はもちろんのこと、保護者の方々、そして教える立場にある人にも読んでいただきたい一冊になります。
    『学ぶための対話』は「理解すること」について学ぶノナちゃんの物語ですが、同時に「教えること」について学ぶ「僕」の物語ともいえそうです。数学的な内容はやさしいですけれど、読み込むとなかなか深い題材を扱っているのがわかります。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(好評発売中)https://www.amazon.co.jp/dp/4815603995/?tag=hyuki-22
    『図形の証明』では「読むこと」や「書くこと」や「伝えること」を学ぶ物語にもなっています。どうぞご期待くださいね。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(現在予約受付中)https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22
    それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.510 結城浩/数学ガールのおもしろさ/本棚/TAOCP/恋人の自己肯定感/学ぶこと/つらい気持ちを人に話すとき/

    2022-01-04 07:00  
    220pt
    Vol.510 結城浩/数学ガールのおもしろさ/本棚/TAOCP/恋人の自己肯定感/学ぶこと/つらい気持ちを人に話すとき/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年1月4日 Vol.510
    目次
    「数学ガール」を書いていておもしろいと感じるところ - 本を書く心がけ
    本棚の本をどのように並べるか
    TAOCPの読み方
    恋人の自己肯定感が低いことが関係の障害になっている - コミュニケーションのヒント
    「学ぶこと」をめぐって思うこと - 学ぶときの心がけ
    つらい気持ちを人に話したいけれど、ためらってしまう - コミュニケーションのヒント
    はじめに
    結城浩です。
    あけましておめでとうございます。
    いつもご愛読感謝です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    それでは、どうぞごゆっくりお読みください。
    「数学ガール」を書いていておもしろいと感じるところ - 本を書く心がけ
    結城が「ミルカさん」という小さな1シーンを描いたのは2004年のこと。数学に関わる物語を書き始めてからおよそ18年経ち、もうちょっとで20年となります。
    ◆ミルカさんhttps://www.hyuki.com/story/miruka.html
    これまでに「数学ガール」シリーズを6冊、「数学ガールの秘密ノート」シリーズを14冊、「数学ガールの物理ノート」シリーズを1冊刊行しました。2022年2月には『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』が刊行される予定で、いまはせっせと初校ゲラを読んでいます。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』https://www.amazon.co.jp/dp/4815609764/?tag=hyuki-22
    cakesでのWeb連載「数学ガールの秘密ノート」はこれまでに第1回〜第344回までを書き、まだまだ継続していくつもりです。
    ◆結城浩「数学ガールの秘密ノート」cakes Web連載と刊行書籍対応表https://link.hyuki.net/cakesbook
    そうやって「数学ガール」をせっせと書きながら「おもしろいなあ」と一人でしみじみと感じ入ることがあります。その「おもしろい」と感じるところについて、つれづれに書いてみたいと思います。まとまった話ではありません。
    * * *
    「数学ガール」はどんなところがおもしろいか。物語の中に出てくる数学の知識がおもしろいというのはありますが、それだけではありません。
    数学の知識を、登場人物たちが何からどうやって見つけるか、理解するか、発展させるか。物語を読んでいるうちにその場に自分も参加する。そして、登場人物といっしょに体験する。そういう体験的なところもまたおもしろいんだと思います。
    そこに書かれている知識を効率よく覚えておしまい……じゃない。そうじゃなくて、学んでいくプロセスを体験するから、ぜんぜん違うところまで応用が効くようになっている。そこが何ともおもしろいのです。
    もちろん、おおもとには「そもそも数学がそういうおもしろさを持っている」という事実があります。書かれていることをちゃんと読んで、頭を使って考えて、手を使って試したり確かめたり話し合ったりすると、そこに書かれている以上のところまで応用が効くようになっている。
    「数学ガール」を書いていると、彼女たちの対話にずっと耳を傾けることになります。そして、書いている私自身がすごく勉強になり、もっと学びたくなってくるのです。
    * * *
    たとえば、似ている二つの概念があって「この二つは同じかな、それとも違うのかな」と思ったとしましょう。そのとき単に検索して調べて「ああ、この二つは同じか」や「なーんだ違うのか」だけで終わらせるのはつまらないものです。
    「同じかな、違うかな」となったときに、どちらが正しいかどちらが間違いかで話を終わらせない。もっとていねいに考えを進めて、「じゃあ、どういうところが同じで、どういうところが違うんだろう」という一歩を進めるのがめちゃめちゃ大事なんだと思います。
    似ていると感じるのなら、何らかの意味では「同じ」といえるし、異なると感じるのなら、何らかの意味では「違う」といえるはず。そこから「どういうところが同じ?」や「どういうところが違う?」と考えを進めるのはとても自然なことです。
    そして、「どういうところが?」に答えるためには、二つの概念をよりしっかりと観察し、分析していく必要があります。それは、自分の疑問を解決したいと思うがゆえの観察であり分析です。一言で言えば「主体的な学び」といえるでしょう。
    * * *
    数学は、とても微妙で複雑な構造を扱えるから、その「どういうところ」の表現も多様になります。数学に限らず、プログラミングでもそうかもしれません。
    ものすごく簡単な例は『数学ガール/ポアンカレ予想』にも出てきた「合同」と「相似」に出てきます。二つの形がある意味では「同じ」だけど、ある意味では「違う」と言いたくなるときのこと。
    「合同」や「相似」を学ぶときには、「合同とはこういうもの」「相似とはこういうもの」で終わりにしたくありません。どういう意味で「同じ」なのか。どういう意味で「違う」のか。そこまで考えを進めたいものです。
    その「どういう意味」にはとてもたくさん種類がありえます。「あれとこれが同じって、どういう意味で同じ?」という問いかけはとても自然だし、考える価値があります。『数学ガール/ポアンカレ予想』では「合同」「相似」に加えて「同相」という概念が提示されます。
    * * *
    そんなふうに一般化して考えを進める体験を繰り返すなら、数学を学ぶことが、数学という枠を越えたところにも大きな影響を与えることがよくわかります。たとえば、誰かと話し合いをしているときに、お互いの使っている言葉が擦り合わせできなかったら、建設的な議論にはなりようがありません。そんなときに「あなたが言う◯◯とはどういう意味ですか」という問いは大きな役目を果たすでしょう。
    「数学ガール」を読んでいると、対話の中で頻繁に質問が出てきます。何度も何度も出てきます。《数学トーク》をしている登場人物たちは、互いにその質問に誠実に答えようと試みます。彼女たちは互いに信頼し合っていて、安心して質問し合っているのです。
    相手を倒すために議論を重ねるのではありません。そうではなくて、自分たちの理解を深めるために議論を重ねていくのです。
    * * *
    「数学ガール」では「どういう意味で?」を確かめるだけではありません。
    「数学ガール」の中ではまた、頻繁に議論のスピードを制御しようと試みます。「ちょっとお待ちください」とテトラちゃんが言う。「ちょっと待った!」とユーリが叫ぶ。それは、よりよく理解したいと願うからです。議論に参加したいと願うからです。
    「数学ガール」の中ではさらに、答えを待つ場面もよく出てきます。一人で考える時間を確保する。計算する時間を確保する。ここまでの話をまとめる時間を確保する。それもまた、自分の理解をより確かなものにしたいと願うからです。
    数学に限りません。信頼し合う仲間と知的な議論を交わすことができるなら、どれほど楽しいでしょうか。どれほど豊かな時を過ごせるでしょうか。
    「数学ガール」がおもしろいのは、そこに出てくる知識が頭に入るからだけではありません。
    信頼できる仲間と、互いに学び合い理解を深め合う場がそこにあるからおもしろいのです。
    そんなことを思いました。
    これからも「数学ガール」「数学ガールの秘密ノート」「数学ガールの物理ノート」の応援をよろしくお願いいたします。
    ◆「数学ガール」https://www.hyuki.com/girl/