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記事 77件
  • Vol.445 結城浩/算数がわからない小学五年生にアドバイス/天職/作業ログを書く自分専用Webアプリesappを作る(5)/作品に隠されている構造/再発見の発想法/

    2020-10-06 07:00  
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    Vol.445 結城浩/算数がわからない小学五年生にアドバイス/天職/作業ログを書く自分専用Webアプリesappを作る(5)/作品に隠されている構造/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年10月6日 Vol.445
    目次
    算数がわからない小学五年生にアドバイス - 教えるときの心がけ
    天職 - 仕事の心がけ
    作業ログを書く自分専用Webアプリesappを作る(5)
    作品に隠されている構造を見抜きたい
    ミラーリング - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    ミニミニ定時退社の話。
    家事をするときには「時間を区切る」という作戦が有効です。たとえば「台所の洗い物をして片付ける」ではなく「台所の洗い物を1分だけ進める」みたいに考えるのです。時間で区切ると「始める」ときに億劫でなくなり、こまめに着手できようになります。
    それはちょうど「定時退社」と同じ考え方です。「定時になったら退社する」のと同じように「1分洗い物したらやめる」のです。
    「成果が出るまで続けてやる」のは、うまくいってるときならいいけど、そうでないとつらいし、やるべきことが無限にあるならなおさらです。「時間が来るまで続けるけど、時間が来たらサッとやめる」のは意外に良い方法ですよ。
    「時間で区切る」のに相性の良いツールを以前作りました。「結城浩のもくもく会」です。デスクワークを始めるのがおっくうで、ついついTwitterに行ってしまう人には特に有効です。
    ◆結城浩のもくもく会https://mokumokukai.hyuki.net/
    ◆「結城浩のもくもく会」は、自分の活動に集中して取り組むためのサービスです。https://mm.hyuki.net/n/n6d9d48ed1e42
    * * *
    白井慶太さんの話。
    白井慶太さんの『トガリコビト』というマンガを読みました。セリフがまったく出てこないのにキャラクタの関わり合いが楽しい。おもしろかった!
    ◆白井慶太『トガリコビト』https://www.amazon.co.jp/dp/B08FYT6KSZ/?tag=hyuki-22
    結城は、白井慶太さんの絵柄がとても好きなので、これまでいくつか電子書籍を買いました。またpixivFANBOXでも支援しています。
    ハナクボという街を舞台にした日常ファンタジー漫画の『ハナクボ』は特にオススメ。アマゾンで無料になっているのでぜひ!
    ◆白井慶太さんの著者ページ(アマゾン)https://amzn.to/3l6OJvI
    ◆白井慶太さんのpixivFANBOXhttps://keityo.fanbox.cc
    ◆特に好きなハナクボ(結城浩のマガジン)https://mm.hyuki.net/m/m30fc8c45afe1
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めます。
    どうぞごゆっくりお読みくださいね。
     
  • Vol.444 結城浩/新企画「結城浩のサブスタック」/「勉強」は好きだけど「テスト勉強」は嫌い/理解しているのにうまく説明できない/

    2020-09-29 07:00  
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    Vol.444 結城浩/新企画「結城浩のサブスタック」/「勉強」は好きだけど「テスト勉強」は嫌い/理解しているのにうまく説明できない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年9月29日 Vol.444
    目次
    新企画「結城浩のサブスタック」について
    「勉強」は好きだけど「テスト勉強」は嫌い - 学ぶときの心がけ
    理解しているのにうまく説明できない - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    先週アナウンスした読者アンケートへのご回答、ありがとうございました。
    応援メッセージもお送りくださって感謝です。読んでいて感激のあまり泣きそうになりました。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。
    さっそく、今回の結城メルマガを始めます。
    どうぞごゆっくりお読みくださいね。
    新企画「結城浩のサブスタック」について
    Vol.443でもアナウンスしましたが「結城浩のサブスタック」という新しい企画を始めました。「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」というシンプルなコンセプトの企画です。
    一単語でいうなら「メールマガジン」あるいは「ニュースレター」になりますけれど、私が考えているニュアンスは少し異なります。なので、その話を書いてみたいと思います。
    ◆結城浩のサブスタックhttps://hyuki.substack.com
    サブスタックについて
    まず「結城浩のサブスタック」という名前について。「サブスタック」という単語には特に意味はありません。単に「Substack」というニュースレター配信サービスを使っているのでこの名前を付けただけです。たとえていうなら、noteを使っていたら「結城浩のnote」と名付けたり、はてなブログを使っていたら「結城浩のはてなブログ」と名付けたりするようなものですね。
    Substackというニュースレター配信サービスは、登録したユーザにニュースレター(メール)を送ったり、みんなで議論ができるコミュニティを作ったり、あるいは有料の定期購読を始めたりできるサービスです。
    ◆Substackhttps://substack.com/
    配信者は無料で配信を行うことができます。特に制限もありません。Substackの運営さんは、配信者が有料配信をしたときにのみその一部を受け取ることになります。広告が表示されることはありません。
    と書いてくると「ああ、noteみたいなものね」と思うかもしれませんね。確かに似ているところは多々あります。たとえば以下の点はほとんど同じです。
    読者にコンテンツを配信できる。
    コンテンツの有料/無料を選べる。
    定期購読用のコンテンツ配信もできる。
    有料/無料どちらでも広告は出ない。
    ただ、違う点もあります。一番大きいのはプラットホームへの動線がほとんどなく、配信者(書き手)と購読者(読み手)の結びつきが強いという点でしょう。
    noteの場合「noteというプラットホームにみんなが集まってきて、そこにあるコンテンツを見る。タイムラインがあって、そこにはnoteの他の人の投稿も流れてくる」という状態になっています。でもSubstackにはタイムラインはありません。ですから、知らない誰かの投稿が流れてくることもありません。
    つまり、購読者は自分の読みたいものだけをメールやWebで読むという形になります。これは非常に大きな違いです。タイムラインがないのですから、配信者はがんばって他者よりも目立とうとする必要がありません。淡々と自分の読者向けにコンテンツを送るだけです。
    結城は、theLetterの運営をなさっている濱本さん経由でSubstackの存在を知りました。theLetterは最近始まった日本のニュースレター配信サービスです。
    ◆theLetter | 個人ブランド向けニュースレター配信サービスhttps://theletter.jp
    特に、こちらの濱本さんの記事はたいへんおもしろく読みました。
    ◆なぜ今、ニュースレターなのか? 〜注目経済脱却の夜明け〜https://itaru.substack.com/p/-
    コンセプトを考える
    Substackを知ったとき、結城も何かやってみたいと思いました。おもしろそうなことが起きそうだと思ったからです。Substackというものがある。では私はそこで何をしようか。どんなことを考えたらいいだろうか……
    試行錯誤の末に思いついたのが「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」というコンセプトでした。平凡で当たり前のように感じるかもしれませんが、これでもけっこう考え抜いたコンセプトなのです。
    「私がふだん考えていること」
    「私がふだん考えていること」では内容を語っています。
    「結城浩のサブスタック」で送る内容は、ふだん私がツイートしたり結城メルマガに書いたりしている話題が多くなるでしょう。
    文章を書いたり、本を書いたりすること。
    考えたり、教えたり、学んだりすること。
    他の人と対話したり、本を読んだりすること。
    その他の身辺雑記も送りたいなと思っています。
    「あなたにメールで送ります」
    「あなたにメールで送ります」では形式を語っています。
    「結城浩のサブスタック」は、「みなさん」あてではなく「あなた」に個人的な文章を送る気持ちで書いていこうと思っています。
    「あなたに送る」という気持ちは、結城メルマガでも同様です。でも、結城メルマガはオムニバス形式になっていることもあり、メールというよりは読み物に近い形式だと思います。構成を整えて読みやすくし、何らかのメッセージを伝えるものです。
    「結城浩のサブスタック」ではその「あなたにメールで送る」という部分をより強く出してみたいなと考えています。
    具体的には、読み物としてきっちりと時間を掛けて整え、推敲して送るというよりは、その場で書いてその勢いで送るような書き方にしてみたいですね。
    メールとWebの関係
    Substackの配信はメールとWebでできます。メールを送ると自動的にWebでもブログ記事のように公開されますし、もちろんWebは編集もできます。
    「結城浩のサブスタック」でもこれまで送ったメールはすべてWebで読むことができます。「アーカイブ」のページがありますから「ふーん、こんなメールが送られてくるんだね」と誰でも確かめることができます。それは登録するかどうかの判断に使えるでしょう。
    ◆「結城浩のサブスタック」アーカイブhttps://hyuki.substack.com/archive
    でも、私が考えているのは「基本はメール」です。Webサイトでバックナンバーを見ることはできますが、送ったメールすべてを残すとは限りませんし、ずっと残すとも限りません。
    たとえば何回かに一回は「メールのみ」で送ってもおもしろいなと思っています。そのメールは「その時点で登録していた人だけに届く文章」という扱いになるわけです。
    大げさなことをいえば、それは「ライブ」です。音楽のライブはそのときにそこにいた人だけが経験できるものですよね。それとちょっぴり似ています。いまは何でもWebで後から読める時代ですけれど、そうじゃないものがあるのもおもしろそうです。
    スケジュールについて
    「結城メルマガ」は毎週火曜日07:00配信になっています。感謝なことにこれまで八年以上も定期的な配信を継続してきました(深く感謝)。
    ところで「結城浩のサブスタック」の方は、何曜日に送る、月に何回送る、といったスケジュールを決めるつもりはありません。現在は企画を開始したばかりなので、ほとんど毎日のように送っていますが、そのうちに頻度は下がるでしょう。
    「結城浩のサブスタック」を送るのは強いていえば「不定期」といえます。でも、不定期というよりは「あなたに話したいことができたとき」と呼んだ方がよさそうです。だって、メールってそういうものですから。
    有料/無料について
    先ほども書きましたが、Substackでの配信は無料にもできますし、有料にもできます。配信コンテンツの一部を有料にすることも可能です。たとえば、ふだんは無料でメールを配信し、月に一回は有料メールを送るみたいなことも可能です。すべては配信する人の考え次第です。
    「結城浩のサブスタック」ではどう考えているかというと、基本的には無料でメールを送ろうと思っています。でもそのうちに、何かおもしろいアイディアが浮かんだなら、有料での配信も始めるかもしれません。でもきっと「無料でメールを送る」部分はやめないでしょう。
    メールという古くて新しいメディア
    「結城浩のサブスタック」は「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」というコンセプトです。ですから、せっかくなので「あなた」からのお返事をいただけるように、毎回お願いや問いかけをしています。といっても感想を強要するわけではありません。私からの問いかけはこんな感じになります
     今日の私は、こんなことを考えています。  今日のあなたは、どんなことを考えていますか。
    これは、結城の感覚にかなりしっくりくる問いかけです。
    TwitterなどのSNSは、みんなでリアルタイムにおしゃべりしている感覚があります。それはとても楽しいですね。当意即妙のやりとりや、わいわいと盛り上がる楽しさです。でも、メールには、それとはまた違う楽しみがありそうだなと思っています。
    そんなに重たい話でもないし、そんなに軽い話でもない。ちょっとだけ深く考えたこと、心に残ったこと、そして「今日の私」が考えていることをメールで送る。それに直接関係があってもいいし、ぜんぜん違うことでもいいけれど「今日のあなた」が考えていることを返信してもらう。それはなかなか素敵な楽しみだなと思うのです。
    それはきっと「自分が考えたことを、それが役立つ・役立たないとは無関係に、伝える相手が存在する」ことの喜びかもしれません。相手がいるからこそ、伝えたいと思う。伝える相手がいるから、新しいこともいろいろと考える。その過程、そのプロセスはとても楽しく、そしてときには深いところにたどり着く予感があります。
    私が「結城浩のサブスタック」で送る方のメールはアーカイブされますからWebでも読めます。でも「あなた」からの返信はもちろん公開されません。「あなた」からの返信は、私が感謝しつつ読むことになります。
    メーリングリストみたいに、そこに複数人の場があるわけではない。チャットみたいに誰かが常時しゃべっているわけでもない。ただ、気が向いたときに、誰からの強制もなく、メールのいち往復がある。それは、古くて新しい楽しみではないかと思います。
    よければ「あなた」もご登録ください
    以上「私がふだん考えていることを、あなたにメールで送ります」というコンセプトの新企画「結城浩のサブスタック」についてご紹介しました。
    もしご興味がありましたら「あなた」もぜひご登録ください。登録は無料です。言うまでもないことですが「返信しなくちゃいけない」みたいな義務は何もありませんし、強制されることは何もありません。もちろん登録解除も自由です。ぜひ、どんな感じか試してみてください。
    ◆結城浩のサブスタックhttps://hyuki.substack.com/
     
  • Vol.434 結城浩/定期収入/Hey/《黄金の時間》の使い方/妹に勉強を教える/何のために生きているのか/恥ずかしくて文章を推敲できない/

    2020-07-21 07:00  
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    Vol.434 結城浩/定期収入/Hey/《黄金の時間》の使い方/妹に勉強を教える/何のために生きているのか/恥ずかしくて文章を推敲できない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年7月21日 Vol.434
    目次
    《黄金の時間》の使い方 - 仕事の心がけ
    妹に勉強を教えるとき - 教えるときの心がけ
    恥ずかしくて文章を推敲できない - 文章を書く心がけ
    何のために生きているのか
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊と定期収入の話。
    編集部から連絡があり、結城浩の最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』はおかげさまで順調に売れているとのこと。応援を心から感謝します!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』https://note13.hyuki.net/
    今回の新刊は、社会情勢の影響を受け、発売日が数ヶ月も遅れました。当然ながら、本が刊行できないあいだはその分の収入が得られないことになります。
    それは、現在の状況でなかなか収入が得られない多くの方々と同様に、たいへんつらいことです。
    現在は無事に新刊を刊行できていますが、遅れている最中には「いつになったら刊行できるのか」が不透明でした。それは大きな不安です。
    今回のように「新刊発売が数ヶ月遅れる」という深刻な事態が起きたときに大きな助けとなったのは「定期収入」です。
    定期収入というのは、たとえば、この「結城メルマガ」のような有料メールマガジンや、「結城浩のカフェ代支援」&「結城浩の作業ログ」といった支援サービスのことです。
    ◆結城浩の作業ログ(noteのサークル機能経由)https://mm.hyuki.net/circle/
    ◆結城浩の作業ログ(pixivFANBOX経由「結城浩のカフェ代支援」特典)https://hyuki.fanbox.cc/
    これらのサービスを通じて、読者さんが結城に対してダイレクトに「定期収入」を与えてくださっています。それは、どれほど大きな助けとなっているか語り尽くせません。
    経済的な意味だけではなく、心理的な意味もほんとうに大きいのです。
    応援してくださるあなたに、心から感謝いたします!
    * * *
    Heyというメールサービスの話。
    メールサービスHey(ヘイ)が話題です。メールという昔ながらのサービスを再構築しようとするもの。
    ◆Heyhttps://hey.com
    Heyの概要は以下のページに簡潔にまとめられています。
    ◆How HEY Works | HEYhttps://hey.com/how-it-works/
    通常のメールだと、やってきたメールは受信箱に入ります。それがスパムであろうとなかろうと入ります。スパムフィルタで除かれる場合はありますが、一般の人からのメールならまず受信箱に入ります。
    でもHeyは違います。自分のHeyアカウントに初めてやってきたメールはいったんScreener(スクリーナー)が受け取ります。そしてユーザ(私)が「この人のメールは受け取る」と指定して初めて受信箱に入るのです。
    通常のメールだと、ユーザは受信箱に入ったメールを必要に応じて別のフォルダに振り分けます。フィルタで自動振り分けをする場合はありますが、基本は受信箱に入ります。
    Heyも最初はそうなのですが、ユーザが一度指定すると、それ以後は三種類のいずれかに直接振り分けられます(振り分け用のボタンが最初からあるのです)。
    三種類というのは「人とのやりとり(Imbox)」「ニュースレターのような読み物(Feed)」そして「レシートやトランザクション用のそのほかの紙束(Paper Trail)」です。その性質に応じて見せ方を変えています。
    そのほか多数の「通常のメールはこうだけど、Heyは違う」という項目があります。結城が実際に試した感触では、確かにメールの再構築という印象があります。
    Heyが提供している機能の背後にはHeyの哲学があります。
    その一つが「許可なく注意を奪わない(No consent, no attention)」こと。上に紹介した「受信箱(Imbox)に入ってくるのは許可したメールだけ」もその現れの一つですし、「通知はデフォルトでオフになっている」も同様です。すべて、ユーザが許可して初めて、メールはユーザの前に現れるのです。
    その結果として「メールシステムがユーザを振り回す」のではなく「メールシステムはユーザのコントロールに従う」状況が生まれています。
    Heyは有料サービス。一年間で99ドル掛かります。決して安くはありません。ただし、一回でも99ドル払えばそのメールアドレスはずっと確保され、たとえ課金をやめたとしてもメール転送はずっと続けるとのこと。
    有料サービスになっているのにもHeyの哲学があります。それは「プライバシーではなく、お金で支払う(Pay with money, not privacy)」というものです。世の中の多くの「無料メール」では程度の差こそあれプライバシーを支払うことで利用料金を無料にしていることへの対抗です。
    その他のHeyの哲学については、以下をお読みください。
    ◆The HEY Wayhttps://hey.com/the-hey-way/
    結城は考えた末に課金してみました。継続するかどうかは一年以内に考えます。
    Heyについては堀正岳さんの記事もお読みください。
    ◆メール整理を考え直したサービス「Hey」が一般公開開始https://lifehacking.jp/2020/06/hey/
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.431 結城浩/昔の「やる気」を取り戻したい/ファイル管理/子供に深く考えてもらいたい/ミスが減らない/

    2020-06-30 07:00  
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    Vol.431 結城浩/昔の「やる気」を取り戻したい/ファイル管理/子供に深く考えてもらいたい/ミスが減らない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年6月30日 Vol.431
    目次
    昔の「やる気」を取り戻したい - 仕事の心がけ
    ファイルがあちこちに散らかってしまう
    子供に深く考えてもらいたいのだがどうすればいいのかわからない - 教えるときの心がけ
    どうしてもミスを減らせない - 学ぶときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の話。
    ようやく!
    ようやくです!
    春からずっと続いている社会情勢の影響を受けて大幅延期になっていた最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』がようやく発売になります。
    編集部からの情報では取次さんに搬入される日(発売日)は2020年7月7日(火)とのことですが、流通の関係もあり、書店さんに実際に並ぶ正確な日時はわかりません。ご了承ください。
    いつもと同じように、一部の書店さんでは結城浩の《サイン本》が発売されます。また一部の書店さんでは《メッセージカード》が同梱されます。
    書店さんのリストなどの詳しい情報は、入手でき次第、Twitterやランディングページなどでアナウンスしたいと思います。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』ランディングページhttps://note13.hyuki.net/
    いずれにしましても、たいへん長いことお待たせいたしました!
    もうすぐ新刊発売です!
    * * *
    NOTE14の話。
    『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は「数学ガールの秘密ノート」シリーズの第13作目。そして結城は現在シリーズ第14作目を書いています。こちらもがんばっています。
    「執筆作業、本格化」と書こうとしたところ、「執筆作業、本書くか」と誤変換されて「それは確かにそうですね」という気持ちになりました。
    どんどん行きますぞ!
    * * *
    リダイレクト用のサイトを作った話。
    結城メルマガのVol.番号からすぐに記事を表示できるように「リダイレクト専用のWebサイト」を作りました。
    たとえば「結城メルマガVol.430」を表示したいときには、以下のリンクにアクセスします。リンク末尾が「mm430」(メールマガジン430の意)になっているのがポイントです。
    https://link.hyuki.net/mm430
    上のリンクにアクセスすると、結城が管理しているlink.hyuki.netというWebサイトを経由して、結城メルマガVol.430のページが表示されます。
    https://mm.hyuki.net/n/ned788931dd83
    結城メルマガVol.430のURLはned788931dd83といったランダムな文字列を含んでいます。これはnoteの仕様上しかたがありません。でもこのようなランダムな文字列は覚えていられませんよね。ということはVol.430へのリンクを何かに書きたいときにいちいち調べる必要が生じてしまいます。
    めんどう。
    そこで、link.hyuki.net というリダイレクト専用のWebサイトを作ったというわけです。
    同じように、cakesのWeb連載「数学ガールの秘密ノート」第291回を表示したいときには、
    https://link.hyuki.net/girlnote291
    にアクセスします。リンク末尾が「girlnote291」となっていますね。実際のジャンプ先は、
    https://cakes.mu/posts/30340
    になります。
    実は、この目的のためにいままでは、bit.ly というサービスをずっと使っていました。しかし、自分が管理しているページにジャンプするのに、自分の管理外のドメインに委ねるのもどうかなと、いまさらながら思ったので link.hyuki.net を作ってみたのです。
    「作ってみた」といっても、Netlifyでホスティングしている場合、ファイルにURLの対応を書けばいいだけですから、非常に簡単です。たとえば、こんなふうに記述します。
    ◆Netlifyでのリダイレクトの設定例
    ◆Redirects and rewriteshttps://docs.netlify.com/routing/redirects/
    link.hyuki.netでは、サブドメイン名として link を採用しましたが、これを何にするかは少し悩みました。極端に短くしようかとも思いましたが、URLを短くしたいのではなく管理しやすくしたいという観点からやめました。またredir, jump, url, go といった名前も検討しましたが、シンプルにlinkとしました。
    ところで、さきほど「URLの対応を書けばいいだけ」のようにさらっと書きましたが、結城メルマガは400個以上、Web連載は300個近くのURLがあります。合計700個のURLをまちがいなく記載する必要があるのです。さあどうしましょう。
    最初は根気よく手で作ろうかな、と数学ガールのテトラちゃんのような考えが浮かびましたが、さすがにそれは手間ですし、まちがったらいやですよね。プログラムで作ればいい? でも、どうやって?
    アイディアが浮かびました。毎月発行している「結城浩ニュースレター」の中に情報が埋まっていることに気付いたのです。結城浩ニュースレターのバックナンバーファイルから必要なURLを抽出するプログラムを作って対処できました。プログラムを作るのにはちょっと時間が掛かりますが、実行は一瞬で、しかもまちがいがありません。
    ◆結城浩ニュースレターhttps://newsletter.hyuki.net/
    なかなかよいですね。
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.428 結城浩/家族へのアドバイス/プログラミングで理解できないときのモチベーション/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(4)/幸せな学生生活だが成長に不安/

    2020-06-09 07:00  
    220pt
    Vol.428 結城浩/家族へのアドバイス/プログラミングで理解できないときのモチベーション/Webサイト「結城浩のPDF」を作る(4)/幸せな学生生活だが成長に不安/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年6月9日 Vol.428
    目次
    妹にアドバイスするのが難しい - 教えるときの心がけ
    プログラミングで理解できないとやる気が削がれる - 学ぶときの心がけ
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(4)
    幸せな学生生活だが成長に不安
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    「はい」の話。
    丸山さとこさんが描いている「コウくんとの対話」をいつも楽しく読んでいます。先日読んだ「今からやろうと思ってたところ」もおもしろい話題でした。
    食事が終わったときに「食器流しに運んでね」と言われたコウくんが「今からやろうと思ってたところだよ」と返事したときのやりとりです。
    ◆「今からやろうと思ってたところ」|丸山さとこhttps://bit.ly/3cHh4nT
    もしも「アンタ片付ける気ないでしょ」と言われて(自分は違うぞ)と反論したいときならば「今からやろうと思ってたところだよ」でいい。
    でも「食器流しに運んでね」と言われて(自分もそうしようと思っている)ならば「はい」でいい。
    面倒を回避できるからいつでも「はい」と答えておくという態度は別のトラブルの元になるし、かといっていつも自分の気持ちを詳細に語るのがいいとも限らない。
    相手の考えと自分の考えは合っているだろうかと考え、合っていたら「はい」でいいし、違っていたら気持ちを語るのもいい。
    そのようなアクションを取るためには、相手の言ったことを理解し、自分の気持ちを理解し、その上で適切な表現を選ぶ態度が必要になる。確かにこれはソーシャルスキルかも知れません。
    単なるパターンマッチでは済まないともいえます。
    相手が何を言おうともハイハイ言う。
    相手が何を言おうとも自己主張する。
    この二つは、表面的には真逆に見える態度ですけれど、相手の発言を聞いていないという点ではよく似ているんですね。
    * * *
    アイキャッチ画像の話。
    結城はnoteをはじめとして、ネットにいろんな文章を公開しています。そのときに「アイキャッチ」となる画像を作ることがよくあります。きれいな画像を背景に、タイトルと、結城のアイコンである「スレッドお化け坊や」を配置したものですね。
    以前はひとつひとつ手作業で作っていたのですが、さすがに大変なので、Rubyで作ったスクリプトで半自動生成するようになりました。「半自動」といったのは、画像の選択は結城自身が行っているからです。
    ところで最近、このスクリプトを微調整しました。いままではタイトル(たとえば「結城浩のメールマガジン」)を単純に黒にしていたのですが、それだとややキツイ印象になることが多かったからです。
    文字の色を、背景となる画像に色合いを合わせてみたらどうかなと思い、スクリプトを動かすときに色コードを指定できるようにしました。するとなかなかいい感じであることがわかりました。
    しかし、背景画像は毎回変わりますから、そのたびごとに手動で色を調べるのは手間です(これを手間と呼ぶとデザイナーさんから怒られそうですね)。なので、これも自動化したいという気持ちが浮かびます。
    ここまで考えてくると、課題は「背景画像の主な色合いをもとにして、テキストの色を自動的に決定せよ」となります。背景画像の色を1ピクセル単位で調べることはImageMagickを使えばできますが、「主な色合い」ってどうするんだろう……としばらく考えていました。
    ◆ImageMagickhttps://imagemagick.org/
    検索してみたところ「画像を1ピクセルに縮小し、そのピクセルの色を調べる」という解法がStackOverflowで見つかったので、その方法を採用することにしました。これを見たときは「頭良いなあ」と思ったものです。
    ◆How to find average color of an image with ImageMagick?https://stackoverflow.com/questions/25488338/how-to-find-average-color-of-an-image-with-imagemagick
    三つくらいのサンプル画像で比較してみました。ちょっと違いがわかりにくいかもしれませんが、左側が黒のテキストで、右側が画像の色に合わせたテキストです。私が期待したように、やさしくなじんだ画像になりました。満足です。
    ◆テキストの色を背景画像に合わせて自動選択
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/

    2020-05-26 07:00  
    220pt
    Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月26日 Vol.426
    目次
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(2)
    プログラムを書く仕事をしていないのはなぜか - 仕事の心がけ
    昔書いたものを読み返すときに思うこと - 文章を書く心がけ
    怒らせてしまった彼と仲直りする秘訣 - コミュニケーションのヒント
    子供から数学の問題を訊かれたとき - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    クイズの話。
    「正」「興」「載」「極」のうち、仲間はずれの漢字はどれ?
    正解は後ほど。
    * * *
    Twitterのトレンドの話。
    Twitterのトレンドに登場する文字列によって自分の心が騒ぐケースが多いことに気付いたので、トレンドの地域を「アイスランド」に変更してみました。するとトレンドには「Iceland」というハッシュタグだけになりました。これで、心静かにTwitterができます。地域はときどき変更します。
    結城はTwitterのミュートも多用しています。Twitterでは波のように乱暴な言葉や関心のない単語が行き来しますから、ミュート期間付きでミュートすることがよくあります。ふだん意識せずに目にしてしまう言葉でも、心に影響を与えがちなので気を付けているのです。
    ミュート期間については、ミュートの詳細設定オプションで設定します。
    ◆ミュートの詳細設定オプションを使用する方法https://help.twitter.com/ja/using-twitter/advanced-twitter-mute-options
    * * *
    時間の短さの話。
    仕事をしていると「一日は短い」と感じることがよくあります。
    毎日のように「えっ、もうこんな時間なの? 今日、まだ何もしていないのに!」と驚きます。
    でも「一日が短い」ならば、「次の日はすぐに来る」ともいえます。ということは、繰り返しを早く回せるわけですね!
    一日に大躍進がなくてもいい。一日分を進めて、次の日を待とう。《継続は力なり》の心で毎日を歩もう。
    そんなふうに思います。
    * * *
    ギリシア文字の話。
    結城はアルファベットを書くのが好きです。こちらのYouTube動画では「ギリシア文字の小文字」を書いてみました。ギリシア文字は数学でもよく使われますね。
    なお、この動画は「私はこんな風に書いています」というご紹介の意味で公開するもので、これだけが正しい、書き順はこうでなくてはだめ、他の書き方が間違いといった主張ではありませんので念のため。またパイ、シグマ、ファイの異字体は書いていません。
    ◆ギリシア文字を書いてみました。 - YouTubehttps://youtu.be/4PAv8cyUm8A
    Instagramでもときどき文字を書いています。
    ◆ギリシア文字 - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BkCpSHVBkh4/
    ◆Greek letters. - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BRzx2z8gyED/
    * * *
    クイズの解答。
    正解(仲間はずれ)は「興」です。
    数を漢数字で表す次の一覧に出て来ない文字は「興」だけです。
    一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、じょ(「のぎへん」に「予」の文字)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.419 結城浩/セール情報/状況のコントロール/数学の本の思い出/試験で《対話》を使う/

    2020-04-07 07:00  
    220pt
    Vol.419 結城浩/セール情報/状況のコントロール/数学の本の思い出/試験で《対話》を使う/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年4月7日 Vol.419
    目次
    状況のコントロールと安心感
    子供のころ読んでいた数学の本の思い出 - 学ぶときの心がけ
    まわりと衝突ばかりしている友人 - コミュニケーションのヒント
    数学の試験で《対話》を使うことの難しさ - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』の初校ゲラが到着しました。
    いつもなら、来週くらいに「読み合わせ」つまり編集長と結城が一室に籠もって一ページずつチェックする作業を行います。でも、最近の社会情勢を踏まえて「読み合わせ」はやめることにしました。
    その代わり、ファイルのやりとり、メール、そして電話など複数の手段を使って情報交換につとめようと考えています。これまでの方法に固執せず、柔軟に対処していきましょう!
    また、初校ゲラをベースとした「Web立ち読み版」が到着しました。初校ゲラをベースにしているので今後修正が入る可能性がありますが、第1章がまるごと読めます。よろしければお読みください。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』Web立ち読み版http://ul.sbcr.jp/MATH-AFP7o
    * * *
    50%ポイント還元セールの話。
    SBクリエイティブ社から刊行されている結城浩のKindle本が「50%ポイント還元」の対象になっています。
    対象となっているのは「数学ガール」シリーズだけではありません。『Java言語で学ぶデザインパターン入門』、『プログラマの数学』、『暗号技術入門』、『C言語プログラミングレッスン』なども対象になっています。
    ぜひこの機会をご利用ください。キャンペーンは2020年4月9日(木)まで。
    ◆SBクリエイティブ 50%ポイント還元キャンペーンhttps://amzn.to/39NjH5U
    * * *
    シュレッダーを掛けながら思った話。
    先日、不要になった書類をシュレッダーで裁断していました。保管期限を越えた会計書類などです。ひとつひとつには個人的な歴史があり、なかなか思い出深いものがありました。
    わが家の経済は、読者さんが私の本を買ってくださったり、私のメールマガジンを購読してくださったりすることで支えられています。しみじみと感謝に浸っていました。
    そこからまた連想は広がり、自分が書いている本の変化や、電子書籍の占める割合の変化などについても考えました。以前はプログラミング書籍がすべての収入でしたが、ここ十年ほどで収入は多様になりました。
    プログラミング書籍の重版もありますが、暗号本や、プログラマの数学や、もちろん数学ガールシリーズがあります。紙の本だけではなく、メルマガやWeb連載やnoteなどの電子的なコンテンツもあります。
    結城の活動は「執筆活動」という大きな「くくり」では継続していますが、その中身はずいぶん変化しています。
    よく《継続は力なり》といいますが、その《継続》の中身はよく考える必要があるとも思いました。
    《継続は力なり》がいいスローガンだとしても、仮に変化を全く許容せずに同じことを継続していたならば、時代が変化していけば継続は難しくなるでしょう。《継続》するためにこそ《変化》が必要になるわけですね。
    要するに、当たり前のことですが「変えるべきものは何で、変えてはいけないものは何か」という見極めが大事になるのでしょう。
    《継続》と《固執》とは違います。継続に固執していては継続できません。かといって、変化に固執しても継続できません。
    時代は変わる。自分も変わる。その中で、どのような形で仕事を継続していくか。何を変え、何を変えないか。それを考えるのはとても大切なことじゃないだろうか。
    シュレッダーで書類を裁断しながら、そんなことを考えていました。
    * * *
    自宅で作業する話。
    気がつくと、ここ一カ月ほどはずっと自宅で作業していることに気付きました。
    散歩に出かけたり、身体を動かしたりはしていますが、カフェに出かけて仕事をするという行動はほとんどなくなりました。
    私はずっと「外で仕事をしないと気分が切り替わらない」と思っていたのですが、こうやって自宅で仕事をしてみるとまったくそんなことはないとわかりました。自宅で一日ふつうに仕事は進みます。
    意識して気持ちを切り換えるようにはしていますが、「こうせざるを得ない」となると、私は意外に早く順応してしまうんですね。
    何十年たっても、自分についての新たな発見があるものです。
    もちろん、自分が自宅で仕事が進むのは「文章を書く」という仕事の性質にもよります。
    現在ライフラインを支えてくださる方や、医療現場に携わっている方などはそうはいきません。そのような方々に深く感謝し、応援したいと思っています。
    できるだけ人に会わず、手洗いをこまめに行い、体調を整える。自分にできることをしっかりやっていきます。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/

    2020-03-17 07:00  
    220pt
    Vol.416 結城浩/環境を改善する最初の一歩/友達との約束を破ってしまった/天邪鬼な私/勉強したことを伝えるコツ/再発見の発想法/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月17日 Vol.416
    目次
    環境を改善する最初の一歩はどうすればいいか - インクリメンタルな環境改善
    友達との約束を破ったときにどうするか - コミュニケーションのヒント
    天邪鬼な私
    勉強したことを伝えるコツ - 教えるときの心がけ
    コピー&ペースト - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊の話。
    最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』を書いています。
    感謝なことに先週から原稿は順調に進み、月曜日(2020年3月16日)には編集部にファイル一式を送付しました。まだ加筆部分はありますが、いったん脱稿です!
    2020年5月刊行予定のシリーズ最新作『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は現在アマゾンで予約受付中!
    ありがたいことに、予約中にも関わらず、アマゾンの「数学一般関連書籍」で上位に入っています。先ほどチェックしたら三位でした!感謝です!
    「予約中」状態で数学一般関連書籍が上位に入るのはめずらしいこと。 読者さんの大きな期待に応えるようにがんばります!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    * * *
    作業ログの話。
    「結城浩の作業ログが読めるプラン」に参加しているメンバーは現在約70名前後になりました。先週からまた増えていますね。多数のご参加感謝します。
    こちらのプランでは、結城の毎日の作業ログをリアルタイムで常時配信しています。日々の執筆を中心とした作業ログの他に、おりおりに感じたちょっとした考えや、自分の作業環境を整えるツールの話や、自身の健康を保つ工夫なども書いています。
    書籍とは違う。Twitterのようなつぶやきとも違う。淡々と続く毎日の中で、どんなふうに生活を整えて仕事に結びつけていくか……そんな「落ち着いたライブ感」が見られる作業ログになっています。よろしければ、あなたも覗いてみてください。こちらに「内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)」があります。
    ◆結城浩の作業ログ/内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)https://esa-pages.io/p/sharing/3944/posts/322/e305538b863f2f5c181e.html
    メンバーの中には「作業ログはさておき、結城さんの活動への投げ銭感覚で参加しました」という方もいらっしゃいました。感謝します!
    お申し込みはこちらから。ひと月200円です。
    ◆結城浩の作業ログが読めるプラン - 結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    * * *
    質問するときの前置きの話。
    若い頃、会社でプログラム書いていた時代のことです。私がプログラムを書いていると、営業さんがやってきて私に技術的な質問をすることがよくありました。「このプログラムはこのOSでも動くんですか」や「新しい機能が入ってもスピードは遅くなりませんか」といった質問ですね。
    ところで営業さんが技術者としての私に質問するときに、こんな前置きをすることがよくありました。
     「簡単な技術的質問があるんですけど……」
    私はそういうとき「簡単な」という一言は必要なのかな……とよく思ったものです。単純に「技術的質問があるんですけど……」でいいのではないでしょうか。
    もちろん「簡単な」と言いたくなる気持ちはわかります。「簡単なことだから、あまりお手間は取らせませんよ」のような気持ちが込められているのでしょう。あるいはまた「こんなに簡単なことを質問しては申し訳ないけれど」という気持ちかもしれません。
    でも「簡単な」という前置きはあまり意味がない上に、人によってはイラッとくるかもしれないなとよく思いました。
    営業さんから「簡単な技術的質問」といわれると、つい「簡単かどうかの判断は多くの場合とても難しいものだよ」と言いたくなります。また「本当に簡単なことなら質問しなくてもいいのでは」と思うことも。
    人と人とのやりとりなので絶対の正解はありませんが「技術的な質問があります」だけで多くの場合は大丈夫ではないでしょうか。「簡単な」は付けなくてもいい。場合と相手によっては「質問です」だけで十分。もちろん例外はたくさんあります。
    これに関連して、以前書いた「技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ」を思い出しました。質問するときのコツやよくある失敗の話です。
    ◆技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージhttps://www.hyuki.com/writing/techask.html
    * * *
    自己肯定感を高める話。
    「自己肯定感を高める方法」という話題をネットで見かけました。他の人はわかりませんが、私の場合には、このようにすることが多いですね。
    いつもよりも意識してゆっくり歩く
    物を扱うときに、いつもなら片手を使うところでも両手を使う
    自分は状況をコントロールできていると意識して、丁寧に過ごすのです。
    「プログラマの心の健康」に書いた以下の話題にも通じそうです。
    ◆わ・ざ・と、ゆ・っ・く・り・、や・っ・て・み・よ・うhttps://www.hyuki.com/kokoro/#yukkuri
    ああ、そういえば、両手を使って《丁寧度》をあげる方法は結城メルマガのVol.392にも書きました。半分のろけ話でしたが(無料部分)。
    ◆結城メルマガ Vol.392https://mm.hyuki.net/n/n61b58207b794
    一つの例ですが、私のプチ自己肯定感が高まるのは「駅の階段を上がってホームに来たときに、たまたま電車が発車直前だとしても駆け込んだりせず、ゆっくりと見送る」という行為ですね。
    「電車が発車直前であるという状況によって、自分が走らされる」のは、私には、自分の行動が電車にコントロールされていると認識してしまうようです。なので「がんばって走れば乗れるけれど、自分はあえて乗らないよ」という状況を意図して作る。
    そうすることで、電車にコントロールされず、自分がコントロールしているという擬似的な状況を作るのだと自己分析しています。
    あなたは「自己肯定感を高める方法」を意識したことがありますか。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.413 結城浩/理解できないかもしれない不安/情報整理環境の構築/割合を教える/運命/

    2020-02-25 07:00  
    220pt
    Vol.413 結城浩/理解できないかもしれない不安/情報整理環境の構築/割合を教える/運命/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年2月25日 Vol.413
    目次
    自分には理解できないのではないかと不安になる - 学ぶときの心がけ
    情報整理環境をどう構築してきたか - 仕事の心がけ
    小学五年生に割合を説明したい - 教えるときの心がけ
    運命は初めから決まっていると思うか
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    「結城浩の作業ログ」の話。
    二十日ほど前に始まった「結城浩のサークル」ですが、現在約50名ほどのメンバーに参加いただいています(感謝)。
    サークルでは「結城浩の作業ログ」と銘打って、結城の毎日の作業ログを随時配信しています。具体的な方法は、Vol.411, Vol.412の「結城メルマガ」でも紹介しましたね。
    まだまだ運用方法は手探りですけれど、結城にとって自分の作業を俯瞰してながめるいい機会になっています。新しいことを試してみるというのは大変いい刺激になりますね!
    よろしければ、あなたも覗いてみてください。ひと月200円です。
    ◆結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    後ほど、読者さんから質問のあった「情報整理環境」についても触れたいと思います。
    * * *
    「圏論と学びをめぐる往復書簡」の話。
    「圏論と学びをめぐる往復書簡」というWebサイトを更新しました。
    このWebサイトは『ベーシック圏論』訳者の土岡俊介さんと、結城浩による往復書簡形式の対話企画です。『ベーシック圏論』を出版している丸善出版さんの発案によるものです。ぜひお読みください。毎月一回で2020年3月まで更新予定です。
    今回の更新はNo.05とNo.06で、ややプログラミング寄りの内容になっています。
    No.05 同一視が生む感動と失敗談 結城浩→土岡俊介
    No.06 プログラミングについて 土岡俊介→結城浩
    ◆圏論と学びをめぐる往復書簡https://talk.hyuki.net/
    * * *
    エールを送る話。
    スーパーで騒ぎまくる幼児を引き連れて買い物中の親御さんとすれ違う。
    疲れ果てながらも子供をなだめすかしあやしながら大荷物でカートを進ませる親御さんに、そっとエールを送る。
    * * *
    ほのめかしを避ける話。
    Twitterではできるだけ「ほのめかし」や「エアリプ」や「皮肉」を避けるように心がけています。
    特に「何かに対する批判をほのめかす」ツイートはできるだけ避けることを心がけています。ツイートを読んでいる人が多い場合、読んでいる人の中には「批判をほのめかすこのツイートは、自分にあてたものではなかろうか」と誤解する人がいる可能性があります。遠回しで批判されていると感じるのは不愉快なものですから、結城はできるだけ「ほのめかし」を避けるようにしているのです。
    「ほのめかし」と誤解されそうな場合には、明示的に「一般論。」と書くようにしています。もちろん「一般論。」と書いたからといって誤読を100%避けられるわけではありません。でも、その危険性を意識して下げるのはいいことだと思い、そう書く心がけにしています。
    似ている心がけとして、冗談にはできるだけ(冗談)と書き、軽口には(軽口)と付記しています。さすがに毎回ではありませんし、明示的にリプライとして書く場合には省略することもありますけれど。
    ツイートは、言葉を世界に向けて放つ行為です。放った後はどこの誰に届くかわかりません。そして、他の人が私の言葉に対して何を考えるかは完全にその人の自由であり、それを書き手がコントロールすることはできません。ですから、せめて、できる限りのことを考えてツイートしているのです。
    ふだんから「ほのめかし」を避けていると、万一「ほのめかし」に読めるツイートがあったときでも、多くの人が「いつものトーンから考えると、これは、ほのめかしじゃないな」と判断してもらえる可能性が高くなります。でも逆にしょっちゅう「ほのめかし」や「皮肉」ばかりツイートしていると、まじめな一般論を語ったときでも「このツイートには裏の意味があるのだろうな」と誤解される危険性が高くなります。
    この話題に関連して、約20年前に書いた文章があります。
    ◆皮肉についてhttps://www.hyuki.com/dig/irony.html
    * * *
    似ている話。
    「景気が上向きなときにたまたま自分がやっていた方法」を「儲けるにはこうすればいいんだ」と思う勘違いがある。
    「仮想通貨が値上がりするときにたまたま自分がやっていた方法」を「儲けるにはこうすればいいんだ」と思う勘違いがある。
    この二つの勘違い、時間のスパンに長短の違いはあるけれど、とても似ている。
    * * *
    物語の話。
    「結城さんは毎日なにをやっているの?」と問われたら「物語を作っている」というのはなかなかいい答えではないかと思った。
    もちろんここでの「物語」はとても広い意味で用いている言葉だ。
    技術書であれ、数学読み物であれ、Web記事であれ、心がけであれ、私の中では「物語」なのかもしれない。
    そこでいう物語とは何かというと、バラバラではないもの。まとまりを持っているもの。一貫性と必然性があり、どこかからどこかに至る動きがあるもの。そして、そっと、誰かから誰かに渡されるもの。
    それを読んでいる(聞いている)読者は少なくとも一回は「なるほど」と肯きたくなる(なってほしい)。
    「なるほど、確かに」かもしれない。
    「なるほど、でも本当かな」かもしれない。
    でも、いずれにせよ「なるほど」だ。
    論理はある。でもいわゆる論理じゃなくて、もっとゆるい。秩序はある。でも動きや遊びがないわけではない。必然性といっても、有無を言わさぬ感じではない。思わずそこに導かれるような種類の必然性だ。
    そういったものを主に言葉を使って組み立てて提示する。それが、結城の日々おこなっていることのように思う。
    それを簡潔に表現するならば「物語を作っている」となるだろう。
    私は今日も物語を作ります。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.410 結城浩/数学ガール累計50万部/教えるための勉強/不機嫌な感情/強迫的になって読書が楽しめない/数学書の読み方/もっと気楽に学びたい/

    2020-02-04 07:00  
    220pt
    Vol.410 結城浩/数学ガール累計50万部/教えるための勉強/不機嫌な感情/強迫的になって読書が楽しめない/数学書の読み方/もっと気楽に学びたい/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年2月4日 Vol.410
    目次
    数学ガール累計50万部 - 本を書く心がけ
    「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」 - 教えるときの心がけ
    不機嫌な感情の取り扱い - コミュニケーションのヒント
    強迫的になって読書が楽しめない
    数学書の読み方 - 学ぶときの心がけ
    もっと気楽に学びたい - 学ぶときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    もう二月なんですねえ……
    数学ガール累計50万部 - 本を書く心がけ
    2019年11月に『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』が刊行されました。「結城メルマガ」ではきちんと書いていなかったのですが、これで「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」という二つのシリーズの累計刷り部数が「50万部」を越えたことになります!
    この50万部には電子書籍での配信数は含まれていませんので、実際にはもっとずっと多数の本が読者さんに届けられたことになります。読者さんの継続的な応援に心から感謝します。
    自分で本を書くまでは、世の中でよく見かける「何万部突破」といった大きな数字を意識したことはあまりありませんでした。1万部と言われても、100万部といわれても「多い」くらいの認識しかなかったのです。でも自分で本を書くようになると、実感を持ってその数字を受け止められますね。
    ミリオンセラーという表現があります。ミリオンは100万のことで、ミリオンセラーというのは100万部以上売れた商品のことになります。今回累計50万部を越えたことで、ミリオンセラーという数の大きさをさらに実感することができました。
    とはいえ、私はいつも「たったひとりのために本を書く」という態度を忘れないようにしたいと思っています。確かに50万部は非常に大きな数字ですが、その数字の方にだけ目を留めるのではなく、その向こうにいるひとりひとりの読者さんに心を向けるべきだと思っているのです。
    本を読むというのは、基本的には一人で行う営みです。文字を追いながら考えを深める静かな営み。そんな読者をどかどかと大きな数で押すのはあまりよろしくありません。累計50万部に心から感謝しつつ、今日も「たったひとりのあなた」のために次の本を書く。私にはそれが健全な態度だと思えます。
    これからも応援よろしくお願いいたします。
    以下のページでも、数学ガールが累計50万部を越えたことに関する文章を書いています。
    ◆「数学ガール」がシリーズ累計50万部を越えました。https://mm.hyuki.net/n/nacb44731749c