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記事 101件
  • Vol.437 結城浩/継続か、新作か/自分専用のWebアプリesappを作る(1)/評価に見合う努力の是非/小説の筆が進まない/

    2020-08-11 07:00  
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    Vol.437 結城浩/継続か、新作か/自分専用のWebアプリesappを作る(1)/評価に見合う努力の是非/小説の筆が進まない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年8月11日 Vol.437
    目次
    クリエイタ、長年関わったテーマへのこだわり - 文章を書く心がけ
    作業ログを書く自分専用Webアプリesappを作る(1)
    学生、「評価に見合う努力」を意識的に続けるべきか - 学ぶときの心がけ
    「好き」への疑いで小説の筆が進まない - 文章を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    結城はcakesで「数学ガールの秘密ノート」という数学読み物を連載しています。毎週金曜日更新。
    先週でとうとう第300回を迎えることができました!
    読者さんの継続的な応援に感謝します。
    ◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」https://link.hyuki.net/girlnote/
    2012年に連載開始してから、シーズン途中で休みを挟みながら約8年かけて第300回まで数学トークを描いてきました。
    Web連載を書籍化したシリーズの第13冊目が先月刊行されたばかり。そして書籍化を待っているストックもたくさん控えています。
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』https://note13.hyuki.net/
    継続は力なりといいますが、この継続は結城にとって本当に大きな喜びです。
    毎週の更新はそれなりに大変ではありますが、それに勝る喜びがあります。
    Web連載はまだまだ続きますので、応援よろしくお願いいたします!
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.435 結城浩/体系的に理解するとは/クリエイタが作品を売るときに/数学科に行きたいが/後輩にうまくアドバイスできない/再発見の発想法/

    2020-07-28 07:00  
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    Vol.435 結城浩/体系的に理解するとは/クリエイタが作品を売るときに/数学科に行きたいが/後輩にうまくアドバイスできない/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年7月28日 Vol.435
    目次
    数学科に行きたいが高校で物理を履修しなかった - 学ぶときの心がけ
    クリエイタが作品を有料で売ることについて - 文章を書く心がけ
    体系的に理解するとはどういうことか - 学ぶときの心がけ
    後輩にうまくアドバイスできないとき、どうしたらいいか
    難読化 - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    健康と違和感の話。
    あくまで私の感覚に過ぎない話で、医学的な根拠があるわけではないのですが……
    自分が健康なとき、違和感も健康なようです。
    つまり、身体に良くないものに対して違和感を覚えることが多いという意味。
    自分が不健康なとき、違和感も不健康。
    つまり、身体に良いものに対して違和感を覚えることが多いという意味。
    いつもそうだ、絶対そうだ、誰でもそうだ……のような一般化はできませんが、あくまで「そういうことが多いかな」と感じます。
    これは個人についても組織についてもいえそうですが、どうでしょうね。不健康なときは、良いものを判断するセンサーもまたおかしくなっているということかしらん。良いときはますます良くなり、悪いときはますます悪くなる、みたいな。
    もうちょっと具体的にいうと、ストレスがたまっているときや気に掛かっていることがあるときなどは、健康な食事よりもジャンクな食事を食べたくなるイメージがあります。
    逆に、いろんな問題や課題がクリアになったときはジャンクな食事はそれほど食べたくならないような。
    もしかすると、健康・不健康よりも、コントロールできる範囲の大きさが関係しているのかもしれません。ストレスがたまっていると「せめて食事くらいは好き勝手にしたい」みたいな気持ちになるとかね。
    現在の結城が、何か違和感を感じているというわけではなく、過去を振り返ってみるとそういう傾向があるなと思ったので書きました。
    あなたはどう思いますか。
    * * *
    インポート・エクスポートの話。
    ブログのように、ユーザがデータを入力するサービスの場合には「インポート」と「エクスポート」が大事になります。
    インポート(輸入)というのは、サービスに対してデータをまとめて入れることで、エクスポート(輸出)というのは、サービスからデータをまとめて取り出すことです。
    たとえば一つのブログサービスAから別のブログサービスBに移るためには、Aからエクスポートして、Bにインポートすることになります。非常に単純化していえば、ですけれど。またTwitterには自分の過去ツイートをすべてダウンロードする機能があります。これはエクスポート機能になりますね。
    インポート・エクスポートができないと、データがいわば「人質」になってしまい、サービスによって囲い込まれてしまうことになります。
    ところでnoteには、まだインポート・エクスポート機能がありません。先日、そのことについての「リスク」を堀正岳さんが書いていました。まあ、これは事実としては正しいですね。
    ◆noteからコンテンツをエクスポートする方法がないというリスクhttps://note.com/mehori/n/n476499f52eff
    結城自身は「直接note上で文章を書くのではなく、ローカルに別途用意したテキストをnoteにアップロードし、note.comではなくmm.hyuki.netという独自ドメインで運用し、各記事のURLを記録しておく」という自衛策を取っています。その分、note.comというドメインからの恩恵は少なくなるわけですけれど。
    結城が、noteを独自ドメインで使うようになったのは2017年のこと。結城メルマガをnoteで配信開始したタイミングですね。独自ドメインを扱うに至った当時の考えは以下のノートに書きました。
    ◆結城メルマガVol.283https://link.hyuki.net/mm283
    またこちらは、2000年ごろに書いた「独自ドメイン」についての備忘録です。20年前の備忘録(!)。
    ◆ドメイン取得にあたってhttps://www.hyuki.com/netserv/domain.html
    noteのCXOである深津貴之さんによれば、「計画中の次世代エディタ」ができれば、来年くらいにはインポートもエクスポートもできるらしいので、それに期待しましょう。
    (引用)
    noteはインポートもエクスポートもまだないんですよね。計画中の次世代エディタができると、そのタイミングあたりでつくはずです。1年以内想定ぐらいかと思われます。 https://twitter.com/fladdict/status/1259645364107280384
    (引用終わり)
    結城としては、適切なインポート機能が早く実現してほしいのと、数式表示に対応してほしいという願いを持っています。
    noteの運営さんにはがんばってほしいですね。
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.434 結城浩/定期収入/Hey/《黄金の時間》の使い方/妹に勉強を教える/何のために生きているのか/恥ずかしくて文章を推敲できない/

    2020-07-21 07:00  
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    Vol.434 結城浩/定期収入/Hey/《黄金の時間》の使い方/妹に勉強を教える/何のために生きているのか/恥ずかしくて文章を推敲できない/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年7月21日 Vol.434
    目次
    《黄金の時間》の使い方 - 仕事の心がけ
    妹に勉強を教えるとき - 教えるときの心がけ
    恥ずかしくて文章を推敲できない - 文章を書く心がけ
    何のために生きているのか
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊と定期収入の話。
    編集部から連絡があり、結城浩の最新刊『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』はおかげさまで順調に売れているとのこと。応援を心から感謝します!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』https://note13.hyuki.net/
    今回の新刊は、社会情勢の影響を受け、発売日が数ヶ月も遅れました。当然ながら、本が刊行できないあいだはその分の収入が得られないことになります。
    それは、現在の状況でなかなか収入が得られない多くの方々と同様に、たいへんつらいことです。
    現在は無事に新刊を刊行できていますが、遅れている最中には「いつになったら刊行できるのか」が不透明でした。それは大きな不安です。
    今回のように「新刊発売が数ヶ月遅れる」という深刻な事態が起きたときに大きな助けとなったのは「定期収入」です。
    定期収入というのは、たとえば、この「結城メルマガ」のような有料メールマガジンや、「結城浩のカフェ代支援」&「結城浩の作業ログ」といった支援サービスのことです。
    ◆結城浩の作業ログ(noteのサークル機能経由)https://mm.hyuki.net/circle/
    ◆結城浩の作業ログ(pixivFANBOX経由「結城浩のカフェ代支援」特典)https://hyuki.fanbox.cc/
    これらのサービスを通じて、読者さんが結城に対してダイレクトに「定期収入」を与えてくださっています。それは、どれほど大きな助けとなっているか語り尽くせません。
    経済的な意味だけではなく、心理的な意味もほんとうに大きいのです。
    応援してくださるあなたに、心から感謝いたします!
    * * *
    Heyというメールサービスの話。
    メールサービスHey(ヘイ)が話題です。メールという昔ながらのサービスを再構築しようとするもの。
    ◆Heyhttps://hey.com
    Heyの概要は以下のページに簡潔にまとめられています。
    ◆How HEY Works | HEYhttps://hey.com/how-it-works/
    通常のメールだと、やってきたメールは受信箱に入ります。それがスパムであろうとなかろうと入ります。スパムフィルタで除かれる場合はありますが、一般の人からのメールならまず受信箱に入ります。
    でもHeyは違います。自分のHeyアカウントに初めてやってきたメールはいったんScreener(スクリーナー)が受け取ります。そしてユーザ(私)が「この人のメールは受け取る」と指定して初めて受信箱に入るのです。
    通常のメールだと、ユーザは受信箱に入ったメールを必要に応じて別のフォルダに振り分けます。フィルタで自動振り分けをする場合はありますが、基本は受信箱に入ります。
    Heyも最初はそうなのですが、ユーザが一度指定すると、それ以後は三種類のいずれかに直接振り分けられます(振り分け用のボタンが最初からあるのです)。
    三種類というのは「人とのやりとり(Imbox)」「ニュースレターのような読み物(Feed)」そして「レシートやトランザクション用のそのほかの紙束(Paper Trail)」です。その性質に応じて見せ方を変えています。
    そのほか多数の「通常のメールはこうだけど、Heyは違う」という項目があります。結城が実際に試した感触では、確かにメールの再構築という印象があります。
    Heyが提供している機能の背後にはHeyの哲学があります。
    その一つが「許可なく注意を奪わない(No consent, no attention)」こと。上に紹介した「受信箱(Imbox)に入ってくるのは許可したメールだけ」もその現れの一つですし、「通知はデフォルトでオフになっている」も同様です。すべて、ユーザが許可して初めて、メールはユーザの前に現れるのです。
    その結果として「メールシステムがユーザを振り回す」のではなく「メールシステムはユーザのコントロールに従う」状況が生まれています。
    Heyは有料サービス。一年間で99ドル掛かります。決して安くはありません。ただし、一回でも99ドル払えばそのメールアドレスはずっと確保され、たとえ課金をやめたとしてもメール転送はずっと続けるとのこと。
    有料サービスになっているのにもHeyの哲学があります。それは「プライバシーではなく、お金で支払う(Pay with money, not privacy)」というものです。世の中の多くの「無料メール」では程度の差こそあれプライバシーを支払うことで利用料金を無料にしていることへの対抗です。
    その他のHeyの哲学については、以下をお読みください。
    ◆The HEY Wayhttps://hey.com/the-hey-way/
    結城は考えた末に課金してみました。継続するかどうかは一年以内に考えます。
    Heyについては堀正岳さんの記事もお読みください。
    ◆メール整理を考え直したサービス「Hey」が一般公開開始https://lifehacking.jp/2020/06/hey/
    * * *
    それではそろそろ、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/

    2020-05-26 07:00  
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    Vol.426 結城浩/結城浩のPDF(2)/プログラムを書く仕事をなぜしてないの/昔書いたものを読み返す/怒らせてしまった彼と仲直り/子供から数学の問題を訊かれて/
    結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月26日 Vol.426
    目次
    Webサイト「結城浩のPDF」を作る(2)
    プログラムを書く仕事をしていないのはなぜか - 仕事の心がけ
    昔書いたものを読み返すときに思うこと - 文章を書く心がけ
    怒らせてしまった彼と仲直りする秘訣 - コミュニケーションのヒント
    子供から数学の問題を訊かれたとき - 教えるときの心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    クイズの話。
    「正」「興」「載」「極」のうち、仲間はずれの漢字はどれ?
    正解は後ほど。
    * * *
    Twitterのトレンドの話。
    Twitterのトレンドに登場する文字列によって自分の心が騒ぐケースが多いことに気付いたので、トレンドの地域を「アイスランド」に変更してみました。するとトレンドには「Iceland」というハッシュタグだけになりました。これで、心静かにTwitterができます。地域はときどき変更します。
    結城はTwitterのミュートも多用しています。Twitterでは波のように乱暴な言葉や関心のない単語が行き来しますから、ミュート期間付きでミュートすることがよくあります。ふだん意識せずに目にしてしまう言葉でも、心に影響を与えがちなので気を付けているのです。
    ミュート期間については、ミュートの詳細設定オプションで設定します。
    ◆ミュートの詳細設定オプションを使用する方法https://help.twitter.com/ja/using-twitter/advanced-twitter-mute-options
    * * *
    時間の短さの話。
    仕事をしていると「一日は短い」と感じることがよくあります。
    毎日のように「えっ、もうこんな時間なの? 今日、まだ何もしていないのに!」と驚きます。
    でも「一日が短い」ならば、「次の日はすぐに来る」ともいえます。ということは、繰り返しを早く回せるわけですね!
    一日に大躍進がなくてもいい。一日分を進めて、次の日を待とう。《継続は力なり》の心で毎日を歩もう。
    そんなふうに思います。
    * * *
    ギリシア文字の話。
    結城はアルファベットを書くのが好きです。こちらのYouTube動画では「ギリシア文字の小文字」を書いてみました。ギリシア文字は数学でもよく使われますね。
    なお、この動画は「私はこんな風に書いています」というご紹介の意味で公開するもので、これだけが正しい、書き順はこうでなくてはだめ、他の書き方が間違いといった主張ではありませんので念のため。またパイ、シグマ、ファイの異字体は書いていません。
    ◆ギリシア文字を書いてみました。 - YouTubehttps://youtu.be/4PAv8cyUm8A
    Instagramでもときどき文字を書いています。
    ◆ギリシア文字 - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BkCpSHVBkh4/
    ◆Greek letters. - Instagramhttps://www.instagram.com/p/BRzx2z8gyED/
    * * *
    クイズの解答。
    正解(仲間はずれ)は「興」です。
    数を漢数字で表す次の一覧に出て来ない文字は「興」だけです。
    一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、じょ(「のぎへん」に「予」の文字)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.424 結城浩/中学生・高校生の勉強で大切なこと/結城浩ミニ文庫《自分の理解に関心を持つ》(前編)/アルバイト/物語を書く/

    2020-05-12 07:00  
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    Vol.424 結城浩/中学生・高校生の勉強で大切なこと/結城浩ミニ文庫《自分の理解に関心を持つ》(前編)/アルバイト/物語を書く/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月12日 Vol.424
    目次
    物語をどう書き進めるか - 文章を書く心がけ
    店長に言いたいことがある - 仕事の心がけ
    中学生・高校生のころの勉強で大切なこと - 学ぶときの心がけ
    大学生のアルバイト
    『《自分の理解に関心を持つ》(前編)』 - 結城浩ミニ文庫
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    機械翻訳の話。
    おもしろそうなパズルの動画を見つけました。
    ◆Coiled 15 puzzlehttps://youtu.be/rfAEgxNEOrQ
    ◆Coiled 15 puzzle(スクリーンショット)
    どんなパズルかは見るだけで想像が付きますね。英語の説明文があるので、Google翻訳による翻訳とDeepLによる翻訳とを比べてみました。
    ◆原文
    This is a variant of the classic sliding tile puzzle, where the puzzle is coiled around a cylinder. The goal is the same: to put the tiles back in the correct order. Unlike the classic 15-puzzle, this version is solvable because of the extra connection between the first and sixteenth squares of the frame.
    ◆Google翻訳
    これは、古典的なスライディングタイルパズルの変形で、パズルが円柱の周りに巻かれています。 目標は同じです。タイルを正しい順序に戻すことです。 古典的な15パズルとは異なり、このバージョンは、フレームの最初の正方形と16番目の正方形の間の余分な接続のために解決可能です。
    ◆DeepLによる翻訳
    これは、パズルが円筒の周りにコイル状になっている古典的なスライディングタイルパズルの変形です。目的は同じで、タイルを正しい順番に戻すことです。古典的な15パズルとは異なり、このバージョンでは1マス目と16マス目の間に余分なつながりがあるため、解けるようになっています。
    さあ、二つの翻訳を比較して、いかがでしょうか。
    Google翻訳の方は、逐語訳で「誤訳になるのを避けよう」としている印象があります。でも、日本語としてはやや不自然に感じました。それに対して、DeepLはまるで「ちゃんと分かってる」みたいな翻訳文になっている印象があります。
    たとえば一つ目の文。Google翻訳は「古典的なスライディングタイルパズルの変形で、パズルが〜」といったん区切るので、文章の係り受けを誤読しにくくなっています。でも不自然。
    DeepLは「パズルが円筒の周りにコイル状になっている古典的なスライディングタイルパズルの変形」と一気に言ってるので、コイル状になっているのが古典的な方か、変形になっているのかの多義性が生じてしまっています。でも自然。
    次はコロンの取り扱い。Google翻訳は「目標は同じです。タイルを正しい順序に戻すことです」と二つの文に分けています。でもDeepLは「目的は同じで、タイルを正しい順番に戻すことです」と、日本語として自然な流れになっています。
    大きく違うのは「square」の訳語選択。Google翻訳は「正方形」と翻訳し、DeepLは「マス」と翻訳しました。私はDeepLの方が適切な訳語を選んでいると感じました。
    Google翻訳は「solvable」を「解決可能」と訳していますが、DeepLは「解けるようになっている」と訳し、まるでパズルの話題であることを理解してるみたい。
    地味だけど大きいと感じたのは「このバージョンは」と「このバージョンでは」の違いです。古典的なパズルと変形版との差違を強調しているところなので、DeepLの翻訳した「このバージョンでは」の方が読みやすいと感じます。
    今回のパズルの文章は短いので、英文を直接読んでもそれほど時間は掛かりません。でも、たとえば長い英文にさっと目を通したいというときにDeepLを使うのは非常に有効だなと感じます。自然な文章なら大意を取りやすいし、自分が原文をじっくり読むべきポイントを探しやすくなるからです。
    DeepL翻訳については結城メルマガVol.422でも話題にしました。
    ◆結城メルマガVol.422https://bit.ly/hyuki-mm422
    * * *
    情報入手の話。
    大学関係者でない私がいうことでもないかもしれませんが、いまの時期、大学生は、自分の大学のWebサイトを定期的に確認し、大学からのメールもちゃんと読むといいかもしれないと思いました。大事な連絡を見逃さないようにするためです。
    大学からのメールをふだん見ない人は、大事なメールが「迷惑メールフォルダ」に入っていないかを確認するのも忘れずに。いつもなら何となく入ってくる情報が、自宅にいると入ってこない危険性がありそう。
    会社でも同じです。リモートワークが占める割合が多くなると、いつもなら何となく入ってくる情報が滞る可能性がありそうです。
    意識して情報を取りに行く。意識して情報を伝えるようにする。
    それがないと、気がつかないところで学びや作業の品質が低下しそうだな。
    そんなことを思いました。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めます。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    物語をどう書き進めるか - 文章を書く心がけ
    質問
    結城先生は執筆をされる際に、どのように物語を書き進めていきますか。
    私は趣味で物語を書くのが好きなのですが、どうも行き詰まってしまうことが良くあります。
    いくつかのアイデアを列挙してから、取捨選択しながら物語を構成するという方法をとっているのですが、途中でまとまらなくなったり、方向性が曖昧になってしまいます。
    回答
    ご質問ありがとうございます。
    私の物語の書き進め方については、以下の本に非常に詳しく書きましたので、もしよろしければどうぞ。Kindle版もあるのでいますぐ読めます。
    ◆数学ガールの誕生https://birth.hyuki.net/
    私の物語の書き方は、簡単にいえば「キャラクタにまかせる」といえます。キャラクタが動いていく様子を私はじっと見て、追いかけて、それを書き留めるという方法ですね。なので、あなたがいう「いくつかのアイデアを列挙してから、取捨選択しながら物語を構成する」とはずいぶん違うようです。
    私がどんなふうに文章を書いているか、どんなふうに物語を紡いでいるかは「結城メルマガ」で何度も何度も出てくる話題なので、リンクで回答させてください。
    「物語のスタートはジャンルやストーリーではなく、キャラクタやシーンやセリフです」という話をこちらの文章で書きました。
    ◆小説執筆に憧れているがストーリーが思いつかない - 文章を書く心がけhttps://mm.hyuki.net/n/n671daa3baa24
    「キャラクタに敬意を払い、丁寧な対話を重ねることで、そのキャラクタらしい話し方を描くことができる」という話をこちらに書きました。
    ◆自分の書く物語の登場人物と仲良くなりたい - 文章を書く心がけhttps://mm.hyuki.net/n/n7502c523826e
    「キャラクタに自然なセリフを言ってもらうにはどうするか」という話をこちらに書きました。
    ◆マンガのキャラクターのセリフが説教くさくなってしまう - Q&Ahttps://mm.hyuki.net/n/na4ab35b97049
    「新しいキャラクタが登場するときに何を考える必要があるか」という話をこちらに書きました。
    ◆数学ガールに新キャラ登場 - 本を書く心がけ(結城メルマガVol.347)https://mm.hyuki.net/n/n9442b7a2b151
    「Web連載をどんなふうに毎週書いているか、新しいキャラクタとのお話をどうすすめているか」という話をこちらに書きました。
    ◆数学ガールに数学苦手なキャラクタが登場するという新しいチャレンジ(結城メルマガVol.350)https://mm.hyuki.net/n/n87a43eec0dc7
    もっと一般的な「物語の組み立て方」のお話をこちらに書きました。
    ◆読み切り漫画は描けるけれど、連載漫画が描けないhttps://mm.hyuki.net/n/nb9985dd12bd4
    以上のリンク先を、改めて読み返してみたんですが、けっこういろんなことを書いていますね。でも、すべてに通じて基本的に言っていることは「キャラクタが中心」ということです。作者のお仕事は、キャラクタに舞台と問題を与えて、キャラクタの行動や考えや発言を注意深く見て、それをきちんと書き留めることであると私は思います。
    もちろんそれは、私個人の考え方であって、あなたに押しつけるつもりはありません。
    物語を作るのは楽しいですよね。楽しみつつがんばってください!
     
  • Vol.423 結城浩/Amazon Pollyで音声コンテンツ作成/小説家、読者との距離感をどう考えるか/ノートに写す勉強法の是非/電子書籍は「頭に入らない」?/

    2020-05-05 07:00  
    220pt
    Vol.423 結城浩/Amazon Pollyで音声コンテンツ作成/小説家、読者との距離感をどう考えるか/ノートに写す勉強法の是非/電子書籍は「頭に入らない」?/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年5月5日 Vol.423
    目次
    電子書籍は「頭に入らない」感じがする
    Amazon Pollyを使ってテキスト読み上げ音声コンテンツを作成する
    数学の本をノートに書き写す勉強法はどうですか - 学ぶときの心がけ
    小説家、読者との距離感をどう考えるか - 文章を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    映画のメイキング動画の話。
    映画の「メイキング動画」ってご存じですか。DVDの特典映像に入っていたりする動画です。映画をどんなふうに作っているか、その舞台裏を見せてくれるものですね。
    結城は、それがすごく好きです。
    ずいぶん以前の映画ですが、トム・クルーズの出演する『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のメイキング動画を見たことがあります。
    その中でたいへん感銘を受けたのが「アタッシュケースを何個も作る」という話です。その映画では、アタッシュケースは登場人物が持つ重要なアイテムの一つでした。映画を観ている途中では、ずっとそれが一つのものを使っているとばかり思っていました。でも違うのです。
    普通の場面で使うアタッシュケース、アクションシーンで振り回すアタッシュケース、また場面が進んで終盤近くなったときのアタッシュケース。映画の中では、同じ一つのアタッシュケースとして映るものが何個も用意されていたのです。
    なぜ何個も作るのでしょう。
    たとえば、アタッシュケースを振り回すアクションシーンがあります。当然ながら、重かったら振り回せないし、役者に当たったりすると怪我をしてしまう。だから、柔らかくて軽い素材で作る。
    また、場面が進むにつれて、落としたり、壁に当たったりする設定がありますから、それに合わせてアタッシュケースに傷を増やしていくのです。
    そんな細かい配慮、映画だけ見てたら絶対わかりません。
    そのメイキング動画を見て結城が覚えているのはアタッシュケースの話だけです。でも、実際に作られている映画では、それに限らずたくさんのアイテムが登場します。ほんの短いシーンであっても、それだけ手間暇かけて作っている。
    そんな手間暇を想像すると、うん、自分もがんばろうという気持ちになります。よい成果を上げるために、他人に知られようと知られまいと工夫と努力を惜しまない。そうありたいと思うのです。
    がんばろう。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めます。
    どうぞごゆっくりお読みください。
    電子書籍は「頭に入らない」感じがする
    質問
    紙の『数学ガール』はじっくり読めるのですが、Kindle版『数学ガール』はフワフワしてしまって頭に入ってこない感じがします。
    何かいい対策はありませんか。
    回答
    ご愛読ありがとうございます。
    あなたの感じているお気持ちは、少しわかります。私も、Kindleなどの電子書籍を読み始めたときはそうでしたから。
    あなたの対策になるかどうかわかりませんが、私の場合のポイントは次のようなものでした。
    Kindleやスマートフォンやタブレットなどの機器を使って読もうとすると、ついWebを読む感覚になってしまうのです。どんどんと「先に進もう、先に進もう」という気持ちで、流し読みに近い感覚になるのです。目が滑っていくとでもいうのでしょうか。
    その感覚に気付いてからは「自分は、いま、本を読んでいるのだ」や「自分は、いま、一枚の紙に向かっているのだ」という気持ちを意識し始めました。簡単にいえば、先を急がないということ。私の場合は、そのような意識が習慣になって、ずいぶん変わりました。
    数学書の場合、しばしば本を閉じてそらんじてみることがあります。それでうまく行かなければ、紙を出して書くこともあります。意識してスピードを落とし、自分の理解を確かめるのはいいことですね。
    もっとも「数学が出てくる本は、電子書籍では読めない」と考える人もいらっしゃるようです。それを否定するわけではありません。本との付き合い方というのは、人それぞれですからね。
    私は、紙でも電子でも読みます。読む場所を選ばないし、スクリーンショットも撮りやすいので、電子の方がより便利に使っていると思います。
    以上、何かの参考になればうれしいです。
     
  • Vol.418 結城浩/「やりたいこと」対「できること」/意見を否定する相手/作業ログの処理ツール/相手がどう感じるかを大切に/

    2020-03-31 07:00  
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    Vol.418 結城浩/「やりたいこと」対「できること」/意見を否定する相手/作業ログの処理ツール/相手がどう感じるかを大切に/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月31日 Vol.418
    目次
    「やりたいこと」と「できること」のどちらを優先すべきか
    意見を否定されたときにイライラするのを直したい - コミュニケーションのヒント
    作業ログの処理ツールを考える - 結城浩の作業ログ
    相手がどう感じるかを大切に - 文章を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    自宅作業とフィットネスウォッチの話。
    最近の私は、ずっと自宅で作業をしています。人混みを避けるという意味もありますし、自宅での作業に慣れて作業ペースがうまくつかめたからでもあります。
    先週の「結城メルマガ」Vol.417にも書きましたが、Fitbitというフィットネスウォッチが活躍しています。結城の運動不足を解消するために、毎時間250歩「歩け」と指示してくれることも、一万歩歩いたら画面に「花火」を上げて励ましてくれることもうれしいです。
    彼女も同じフィットネスウォッチを付けていて、ときどき「私はもう7000歩まで来たよ」と言われます。私は「ぐぬぬ。私はまだ3000歩」と返します。自分の動きが定量化されるのは楽しいものです。
    フィットネスウォッチのいい点は睡眠も定量化してくれるところ。毎日睡眠スコアをつけてくれて、朝になると「昨晩の睡眠スコアは81点です。良いです」や「昨晩の睡眠スコアは76点です。やや低いです」と教えてくれます。
    点数が「やや低い」と言われると気になるので、いろいろ取り組みを考えます。
    カフェインの量を控えめにする
    定時に入眠する
    寝る直前に動画を見るのをやめる
    誰かから指示されるよりも、自分の意思と選択で「こうすればもっと睡眠スコアが上がるかな?」とやってみる方がスムーズに進みますね。
    そのようすを「結城浩のネットラジオ」でも書いてみました。
    ◆睡眠シリーズ | 結城浩のネットラジオhttps://radio.hyuki.net/20200327113045/
    環境の変化に合わせて、自分の変化も楽しんでいきたいと思います。
    * * *
    「圏論と学びをめぐる往復書簡」の話。
    2019年末から始まった「圏論と学びをめぐる往復書簡」という企画が無事に完結しました。
    『ベーシック圏論』を翻訳なさった土岡俊介さんと、毎月往復で手紙のやりとりをする……という形式で、 全部で四往復、No.01からNo.08までのお手紙が公開されています。
    ◆圏論と学びをめぐる往復書簡https://talk.hyuki.net/
    結城は難しい話はできないので、主に「学び」に関して思ったことや「プログラミング」との関連について書き、土岡さんは数学の学び方について答えて下さったり、圏論のことを書いてくださったりしています。
    土岡さんのお手紙は、数学の難しい部分については結城に理解できませんでした(残念です)が、多岐に渡る話題の中でいくつかの学ぶヒントと刺激をいただきました。四ヶ月に渡りお付き合いいただいた土岡さんに感謝します。
    最近はだいぶさぼっていますけれど、また圏論の学習も再開したいですね。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.415 結城浩/目が見えない人のためのネイルサロン/音声入力について/一目で区別/お金と好みとどちらを取るか/

    2020-03-10 07:00  
    220pt
    Vol.415 結城浩/目が見えない人のためのネイルサロン/音声入力について/一目で区別/お金と好みとどちらを取るか/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年3月10日 Vol.415
    目次
    目が見えない人のためのネイルサロン
    音声入力について - 文章を書く心がけ
    「未/済」を一目で区別できますか - 仕事の心がけ
    お金と好みとどちらを取るか - 仕事の心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    新刊の話。
    2020年5月刊行予定のシリーズ最新作『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』は現在アマゾンで予約受付中です!
    ◆『数学ガールの秘密ノート/複素数の広がり』(アマゾン)https://www.amazon.co.jp/dp/4815606021?tag=hyuki-22
    原稿は、現在誠意執筆中。先週末は第5章をレビューアさんに送付しました(結城はネットを通じてレビューアさんに各章をレビューしていただいているのです)。そして月曜日にはプロローグ・あとがき・参考文献を送りました。あとはエピローグといくつかの加筆部分のみです。ともかく、推敲・校正作業はあるとしても、だいぶ完成に近づいたといえます。がんばりましょう。
    Web連載で書いた原稿というベースがあるという意味では、一冊をまとめる「ハードルは低い」といえます。しかしながらWeb連載を毎週書くことと、一冊の本にまとめることとでは発想からして違います。無数の加筆・修正も行っています。
    その意味では、Web連載を本にまとめるというのは「スタートのハードルは低いけれど、ゴールまでのハードルはたくさんあり、しかもときどき高いハードルもある」くらいが的確な表現かもしれませんね!
    ともあれ、今回もたいへんわくわくする数学物語に仕上がりつつありますので、どうぞご期待ください!
    * * *
    言葉の解像度の話。
    力学の初歩を学ぶと「月は落ちないけれど、落ち続けている」ことを知る。
    月は地球に当たらないという意味では「落ちない」。
    月は進む方向を絶えず変えているという意味では「落ち続けている」。
    「落ちる」という言葉の解像度を、物理学が上げている。
    * * *
    「結城浩の作業ログ」の話。
    「結城浩のサークル」を開始してから約ひと月となりました。現在約60名ほどのメンバーに参加いただいています(感謝)。
    先日は、note公式の「注目のサークル」というコーナーでもピックアップされました。
    ◆note公式の「注目のサークル」https://note.com/circle/trends
    「結城浩のサークル」といっても、いわゆるサークル活動とはちょっと違っていて「結城浩の作業ログ」と銘打って、結城の毎日の作業ログをリアルタイムで常時配信している状況です。
    プランの名前も実態をよく表すように「結城浩の作業ログが読めるプラン」と設定しました。
    作業ログの形式も定まってきて、関連ツールも揃ってきましたね。「作業ログを更新するための関連ツールの開発」自体も作業ログとして配信しています(再帰的ですね)。
    あくまで結城の作業ログですから、書籍のようにかっちりしたコンテンツが配信されるわけではないのですが、作業ログをのぞくのもなかなか楽しいですよ。執筆活動やプログラミング活動を行っている結城がどんなふうに日々を過ごしているか、Twitterとはまた違った角度から眺められると思います。
    こちらに「内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)」があります。よろしければ、あなたも覗いてみてください。
    ◆結城浩の作業ログ/内容紹介用のサンプル(実際の作業ログ)https://esa-pages.io/p/sharing/3944/posts/322/e305538b863f2f5c181e.html
    こういう「結城浩の作業ログ」に関心がある方は、以下からお申し込みください。ひと月200円です。
    ◆結城浩のサークル(結城浩の作業ログが読めるプラン)https://mm.hyuki.net/circle/
    * * *
    「一生分のツイート」の話。
    ときどき思うこと。
    自分の「一生分のツイート」を振り返ったとき。
    「誰かを咎めたり責めたりするツイート」よりも「誰かを励ましたり感謝したりするツイート」の方が多い人生でありたいと願います。
    そしてその願いは、「一生分」を「一日分」に置き換えても変わらないし、「ツイート」を「言葉」に置き換えても変わりません。
    いつも喜び、たえず祈り、すべてに感謝する。今日もそんな一日にしたいと願います。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.412 結城浩/「結城浩の作業ログ」の配信/休憩の取り方/自分の作品をおとしめない/再発見の発想法/

    2020-02-18 07:00  
    220pt
    Vol.412 結城浩/「結城浩の作業ログ」の配信/休憩の取り方/自分の作品をおとしめない/再発見の発想法/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年2月18日 Vol.412
    目次
    数学の説明における表現の違い - 学ぶときの心がけ
    休憩の取り方 - 仕事の心がけ
    自分の作品をおとしめない - 文章を書く心がけ
    「結城浩の作業ログ」を始めてわかったこと - 仕事の心がけ
    レコメンデーション - 再発見の発想法
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    先週の結城メルマガVol.411では「結城浩のサークル」のことを書きました。
    ◆結城浩のサークルhttps://mm.hyuki.net/circle/
    また先日、「結城浩のサークル」未加入者向けに紹介文も書きました。
    ◆結城浩のサークルご紹介https://mm.hyuki.net/n/n10d962e98ce2
    サークルメンバーに対して「結城浩の作業ログ」というコンテンツを何日か配信してきましたが、今回の結城メルマガでは、作業ログを配信してやっていることや気付いたことなどをお話したしたいと思います。
    * * *
    勘違いの話。
    子供の頃、算数の「算」という文字をずっと勘違いしていました。
    「算」の真ん中の部分に「目」ではなく、ずっと「日」を書いていたんです。
    小学校の漢字テストで「算」の文字がバツになり「どうして?!」と驚いて発覚しました。
    ずっと「日」で書いていたので、辞書で調べ直しても自分が間違っていたことをなかなか納得できなかったのを思い出します。
    あなたは子供のころの勘違い、何かありますか。
    * * *
    「質問してもいいですか」の話。
    以下は結城の個人的な考えであって、誰かに強制したり誰かを批判したりする意図はありません。
    結城はときどきTwitterやDMやメールで「質問してもいいですか」と尋ねられることがあります。結城のことを信頼してお尋ねいただくのはたいへん光栄なことですけれど、それはそれとして「?」と思う部分もあります。
    「質問してもいいですか」こと自体が質問なので、それに答えるために、やりとりが一回多く発生してしまいます。たとえば、次のように。
     相手「質問してもいいですか」  結城「はい、いいですよ」  相手「○○について教えてください」  結城「それは〜です」
    もしも最初から質問を投げていただければ、次のようにやりとりが少なくて済みます。
     相手「質問があります。○○について教えてください」  結城「それは〜です」
    恐らくは、いきなり藪から棒に質問することが失礼に当たるかもしれないので、いったん許可を得てから質問しようということなのでしょう。質問する方のそのお気持ち自体は何も悪くはないと思います。ただ、やりとりが一回多く発生するのが気になるだけです。
    また、考えてみますと「質問してもいいですか」という質問はどうしても藪から棒に投げていることになりますよね。「質問してもいいですか」という質問の許可は取らなくてもいいのかしら、とメタに楽しい気持ちになります。
    結城は「結城浩に聞いてみよう」という質問サイトを設置していますが、そちらの方では「質問してもいいですか」という質問は来ません。この質問サイトでは基本的にやりとりが一回しか発生しないためですし、質問することが前提になっているからですね。
    ◆結城浩に聞いてみようhttps://ask.hyuki.net/
    そんなことを、ときどき思います。
    * * *
    では、今回の結城メルマガを始めましょう。
    どうぞごゆっくりお読みください。
     
  • Vol.408 結城浩/子供に本をプレゼント/プログラミング初学者の心がけ/別れにともなう悲しみと恐れ/説得する/受け皿を作る/

    2020-01-21 07:00  
    220pt
    Vol.408 結城浩/子供に本をプレゼント/プログラミング初学者の心がけ/別れにともなう悲しみと恐れ/説得する/受け皿を作る/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年1月21日 Vol.408
    目次
    十歳の子供に本をプレゼントする
    プログラミング初学者の心がけ
    別れにともなう悲しみと恐れ
    相手を説得する - 仕事の心がけ
    受け皿を作る - 文章を書く心がけ
    はじめに
    結城浩です。
    いつもご愛読ありがとうございます。
    * * *
    「結城浩のカフェ代支援」の話。
    結城は毎日の執筆をあちこちのカフェで行っています。
    クリエイタを支援するpixivFANBOXというサイトを利用して「カフェ代支援」という形で、結城の「執筆活動支援」を募っています。
    結城浩のカフェ代支援を始めたのは2018年春ですから、もうすぐ二年。有志の方から継続的にご支援をいただいています。感謝します。
    これまでプランは一種類しかありませんでしたが、2020年から新たに種類を増やし、全部で三種類のプランからお選びいただけるようにしました。
    支援者への特典は特にありません。ただし、たまーに書く支援者限定の身辺雑記が読めます(プランが違っても読めるものは同じです)。
    無理のない範囲でご支援いただければ感謝です。
    ◆結城浩のpixivFANBOX(結城浩のカフェ代支援)https://www.pixiv.net/fanbox/creator/24344450
    * * *
    説明が逆効果になった話。
    商店街を歩いていて「説明が逆効果になった話」をふと思い出しました。
    何年か前に、商店街のクリスマスイベントがあり、そのイベントのために「こんな楽しいイベントがあるよ!みんな来てね!」というポスターが商店街のあちこちに貼られていました。
    そのポスターに、イベントで登壇するお笑い芸人さんの写真が載っていたのですが、その芸人さんの名前の隣に「有名タレント」という説明書きがついていたんです。
    本当に有名なタレントならば「有名タレント」という説明書きは不要ですよね。「有名タレント」という説明をつけたために逆効果になってしまったともいえます。もっとも、「有名タレント」とつけなければ「この人、誰?」ということになるのでそれも難しいわけですが……。
    * * *
    せちがらい話。
    先日、気分転換にiPhoneでちょっとしたゲームをしたいなと思いました。
    そこでさっそく、かわいい動物の育てゲーをダウンロード。動物の動きや表情もいいね!
    ところが、ゲームの遊び方を教えるチュートリアルから第一段階に進むと、こんな感じの場面が展開するんです。
     「さあ、動物をタップして100コイン貯めよう」  「動物の住まいを作るために500ゴールド貯めよう」  「まずは、10000チップ目指せ!」
    せちがら過ぎて、いやされない……
    ぜんぜん、いやされない……
    ということで、早々にアンインストールしたというお話。
    (なお、メッセージは実際のアプリの表現とは変えています)
    * * *
    コードの公開の話。
    結城は日常的にコードを書いています。JavaScriptやRubyなどのプログラミング言語はもちろん、HTMLもCSSも書きます。最近書いているものはほとんど、自分の作業環境を良くするためのコードですね。
    ちょっとしたコードなら、結城はGist(ギスト)にアップしてそれをツイートします。長々と解説を書いたり、他人に使えるように形を整えたり、長期にわたってメンテナンスするのが難しいとしても、コードだけでも公開しておくのは意味があります。
    公開しておけば、誰かが何かのヒントを得て役立たせることができるかもしれないからです。そして何より、周り回って未来の自分の役に立つ可能性もあります。
    たとえば以下は、Scrapboxに新規ページを作るためのコードをGistにアップしたものです。何も解説は書かず、単にHTMLとJavaScriptだけをぽんと置いてツイートしました。
    ◆Scrapboxに新規ページを作るためのコードhttps://gist.github.com/hyuki/6bc3ab320b22d8869062df7819a795dd
    ◆関連ツイートhttps://twitter.com/hyuki/status/1193049581296082945
    「Gist」というのは世界中のプログラマが使っているGitHub(ギットハブ)というサイトの一つのサービスです。GitHubにアカウントを持っていれば、Gistにコードをアップロードして公開できます。基本的にはPublic(誰でも閲覧可能)ですが、Secret(検索や一覧には表示されないけれど、URLを知っているなら誰でも閲覧可能)にすることもできます。
    ◆GitHub Gisthttps://gist.github.com
    Gistにはコードをポンとアップするだけでも問題はありません。もしも、説明を書きたいときは、ファイル名の拡張子を.mdにしておきます。するとMarkdownのドキュメントとして認識され、自動的に整形されて表示されます。シンプルなドキュメントの公開場所としても使えます。
    結城は、自分のブログに解説を書き、Gistにコードをアップしてリンクを張り、また逆にGistからもブログにリンクを張っておくことが多いですね。たとえば、以下のブログ記事はそういう体裁になっています。
    ◆Scrapbox日報に簡単に追記するフォーム(scrapbox-diary.html)https://snap.textfile.org/20190126164902/
    結城がGistを最初に知ったのはずいぶん以前です。ある方から「設定ファイルはこんなふうに書くといいですよ」と教えてもらったときにメールで送られてきたのがGistのURLでした。その方は設定ファイルの例を作り、Gistにアップした上で、そのURLを教えてくださったのですね。「なるほどこれは便利!」と思ったのを覚えています。
    あっと、重要な注意。当然ですけれど、自分のパスワードなど秘密にしておくべき情報はGistにアップしないようにしてくださいね。
    以上、ちょっとしたコードでも公開すると楽しいし、公開するときにGistは便利ですよ、という話でした。
    * * *
    文章を書こうか書くまいか迷っている人へのメッセージ。
    あなたが感じたこと、あなたが考えたこと、あなたが思ったこと、あなたが伝えたいこと。それらを言葉にできるのはあなたしかいない。他の誰もあなたの代わりはできない。全世界、全宇宙、全歴史を通じても、あなたしかいない。いまのあなたしかいない。
    メッセージは以上。健闘を祈る。
    * * *
    それでは、今回の結城メルマガもごゆっくりお読みください。