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記事 21件
  • 高倉健さんの養女・小田貴月さんが書いた高倉健さんについての本『高倉健、その愛。』を読んだ(1,582字)

    2019-11-15 06:00  
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    高倉健さんの養女・小田貴月さんの書いた『高倉健、その愛。』という本を読んだ。ネットの記事(高倉健「2人だけの17年」 没後5年。名優が最後に愛した女性が語る追憶の日々)で紹介されていたのが面白そうだったのでKindleで買ったのだが、あっという間に読んでしまった。
    高倉健さんを嫌いな人というのはあまりいないだろうが、ぼくも好きである。これまでなんとなく好きだったのが、しかしこの本を読んでとても好きになった。
    なぜかといえば、この本を読むと高倉健さんは「苦しみながらもストイックに生きようとする人」というのが分かったからだ。非常なる努力の人だった。しかも気っぷがいいというか、生き方にセンスがある。そこに今更ながら惚れてしまった。
    例えば高倉健さんは、一面には「こだわりの人」なのだが、そのこだわりを頑固に貫き通すのではなく、日々アップデートしようとしている。養女・貴月さんと暮らすまでは外食オンリ

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  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第27回(1,764字)

    2019-11-14 06:00  
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    すぐれたアイデアを生み出すためには、その前提となる知識が必要だ。そして知識は、本から得るのが最も効率がいい。読む本は、尊敬する人や参考とする人、趣味が合う人から教えてもらったり、その人たちが読んでいるものを読んだりすればいいだろう。
    そこで、次にだいじになってくるのは「読み方」である。というのも、本というのは読もうと思ってもなかなか読み進められないという難しさがあるからだ。それには技術や工夫が必要である。そのため、読み方についてのさまざまな技術書が出ているくらいだ。
    そのためここでも、本の読み方について一つの技術をお伝えしたい。それは、本を読む以前にまず「ページをめくる」という方法だ。
    俗に「積ん読」という言葉もあるが、本というのは、そう簡単には読み進められない。ぼくも長年、そのことに悩んできた。読みたくても気が進まない本は、仕方がないから手元に置いておくこととなる。すると、それがどんどん

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  • [Q&A]安倍首相の桜を見る会問題についてどう思うか?(2,234字)

    2019-11-13 06:00  
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    [質問]
    昨今はよく個人データの漏洩が問題として話題になります。
    けれども、個人情報を頑なに開示しない選択をする場合、各種のサービスを受けれない/ハックできないというデメリットの方は一方であまり語られない気がします。
    結局は両極端な選択はせず、そのバランスを見極めることが重要だと思うのですが、凡人が対価として提供できるものは次第に減っていく時代において、岩崎さんはどのようなスタンスで個人情報やプライバシーを扱っていくべきだと思いますか?
    [回答]
    昭和の時代に比べて今はプライバシーがかなり重要ではなくなった時代だと思いますね。特にインターネット上で交わされるデータにはほとんどプライバシーがないといっていいでしょう。そんな時代にはプライバシーの極力少ない生き方を選択するしかないと思っています。
    ぼくはこれまでも、そしておそらくこれからも時代に合わせて生きていくというスタンスなので、プライバシ

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  • お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その46(1,670字)

    2019-11-12 06:00  
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    ここまで「知的な営みとは何か?」ということの本質について考えてきた。「知的」の仕組みを分析することで、その営為を阻害するボトルネックを見つけ出し、それを取り除くことで生産性を飛躍的に向上させることを目指してきた。
    ところで、我々は今、大きな社会の変革のただ中にいる。そこでは、かつてないほど「知的生産性」が求められているが、それ以上の大きな変化は、そこでいう「知的」の定義も、これまでとは大きく変化しているということだ。
    その変化とは、一言で言うなら「機械」から「人間」へ――だ。これまで、機械は人間よりも性能が劣ってきた。だから、人間に機械以上の働きが求められていた。
    例えば、機械の記憶力が悪かった。だから、人間には機械以上の記憶力が求められた。あるいは、ロボットは計算力が弱かった。だから、人間には機械以上の計算力が求められた。
    そんなふうに、人間にも機械的な能力が求められていた。だから、教育

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  • 引越しは想像以上に大変だったということ(1,784字)

    2019-11-11 06:00  
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    ぼくはかつて「部屋活」なる本を出していて、「自分は人よりは物が少ない」と自負していたところもあったが、それでも今回の引越しは大変だった。
    誤算だったのは、収納家具が想像以上に多いことだった。
    ぼくは収納が得意で、前の住まいには大量の収納家具があり、見た目はきれいに整頓されていた。しかしそれが、かえって膨大な数の物を収集する結果につながった。あまりに収納が上手だったので、物が増えていたことにすら気づかなかったのだ。
    それが引越しで発覚した。荷物をまとめていると、使わないままきれいに整理されていた膨大な数の物とそれを収集していた収納家具の数々が顕在化してきたのだ。
    そういえば、「部屋活」でも「収納家具は悪」ということをしっかり書いていた。しかし何のことはない、自分が実践できていなかった。だから引越しで苦労する羽目になった。今は引越し先の部屋で膨大な数の収納家具に囲まれ、途方に暮れているところで

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  • つい先日糸島市に引越してきて来た(1,563字)

    2019-11-08 06:00  
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    つい先日糸島市に引越してきた。前は渋谷に住んでいたのだが、そこからの移動だと羽田まで40分くらい、羽田から福岡空港まで1時間半くらい、福岡空港から糸島の最寄りの駅まで50分くらいである。移動そのものは全部で3時間くらい。待ち時間も入れるとドアツードアで4時間くらいか。実はそれほど遠くに来たという実感はない。
    糸島市は詳しく調べていないが平成で合併をくり返したので今はとても大きな面積を誇っている。福岡県の西側が糸島市なのだが、さらにその西側はもう佐賀県なのである。ぼくが住んでいるところは博多と佐賀県唐津のちょうど中間に位置する。北側には車で20分ほどいくと玄界灘があり、南側には車で10分ほど行くと山がある。そして、そこかしこに田んぼや畑がある。つまり、都市や港や海や山や島や田んぼや畑など、人が暮らすさまざまな様相にアクセスがとてもしやすい。その意味で、暮らし方の見本市みたいなところだ。
    そし

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  • 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第26回(1,819字)

    2019-11-07 06:00  
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    すぐれたアイデアを生み出すためには、それを下支えする知識が必要だ。そして、その知識を蓄えるためには本が最適である。
    では、本はどのように探せばいいのか?
    また、どのように読めばいいのか?
    ここからは、それらについて概説していきたい。
    まず「本の探し方」であるが、これの有効な方法はほとんど一つといってよい。それは、「誰かの意見を参考にする」ということである。誰かが「読んで面白かった」と言う本を読んでみることだ。
    この方法自体は、至って簡単である。ただ誰かに聞けばいいだけだからだ。
    そのため、焦点はその「誰か」をどう見つけるか――ということになる。
    これについては、時間をかける必要があるし、またどんどんと変遷させたり、拡張させたりしていくことが必要だろう。
    例えば、ぼくが最初に見つけたのは「母親」だった。母親が、幼い頃からいろいろな本をすすめてくるので、それを手当たり次第に読んでいたのだ。

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  • [Q&A]自分の中の基準を取り戻すにはどうすればいいのか?(2,513字)

    2019-11-06 06:00  
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    [質問]
    睡眠のログや血圧のデータをとっていましたが今でも続いていますか?
    器具やアプリの遍歴、データをとるようになってからの行動の変化があったら教えてほしいです。
    [回答]
    減量が一旦終了してから血糖値は測っていませんが、睡眠時間と歩数、脈拍などは継続して測っています。
    このうち一番気にしているのは歩数と睡眠時間ですね。ぼくは不眠症気味なので、毎日の睡眠は気にしています。そのため、睡眠を良くするような行動を心がけています。
    それから、体重を維持するために歩くようにしているのですが、それには歩数が大きな指標になっています。
    ただ、それ以外のデータをつけてからの行動は、あまり変化がありません。むしろ、それ以前に「減量という目標」によって行動が変化し、それから歩数や睡眠時間を気にするようになったといえます。データは、減量という目的を果たすためにつけているといった感じです。
    その意味で、行動の源

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  • お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その45(1,936字)

    2019-11-05 06:00  
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    本質的な意味での「経済活動」とは、生き方の選択を活性化させることである。そして生き方の選択を活性化させるには、質の高い経験を積むことが重要だ。
    質の高い経験を積めば、それだけ人生を選択するセンスが研ぎ澄まされる。その結果、人生の選択を積極的にするようになり、経済活動が活発になる。そして経済活動が活発になると、知的生産性も高まるのだ。
    では、質の高い経験とは何か?
    それは、「自分の意思で選択をする経験」のことだ。
    では、自分の意思でどのような経験をすればいいのか?
    その内容については、一言でまとめられる。質の高い経験は、ほとんどこれに尽きるといっていいだろう。
    何かというと、それは「CKA」である。「CKA」と何か? それは、今ここで作った言葉なのだが、「ちょっと(C)危険な(K)遊び(A)」の略である。
    我々が経験すべき質の高い経験とは、これのことだ。むしろ、これに尽きると言えよう。CKA

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  • 引越しをすることになりました(1,687字)

    2019-11-04 06:00  
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    今度引越しをすることになりました。福岡県の糸島市というところにです。
    理由はいろいろあるのですが、まずそもそもぼくが東京に住みづらさを感じていたことが大きいです。ありきたりで恐縮なのですが、人が多すぎて息が詰まっていました。特に満員電車はものすごいストレスでした。
    だからこれまで、そういう都会の喧噪にはなるべく触れないよう、だましだまし生活してきたのですが、それがもう限界に達しました。それでぼくは、ずっと東京を離れたいと思っていたんです。7、8年前からそういう気持ちがありました。
    しかし、仕事の状況などもあってそれは現実的ではありませんでした。また、妻も東京を離れたくないと言っていたので、その意味でも東京を離れるのは非現実的でした。
    だから、半分諦めて東京に暮らしていたのですが、そこから状況が劇的に変わりました。まず去年、岩崎書店を辞めることになり、仕事がほとんどなくなりました。
    次いで、

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