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記事 27件
  • 学生に伝えたいお金のこと:その17(1,820字)

    2021-02-22 06:00  
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    これからの時代にお金持ちになるためには、「生活探求者」になるしかない。
    なぜかというと、これまでも、そしてこれからも、ビジネスの種というのは究極のところ「生活」にしか潜んでいない。そして、これからの時代は生活を突き詰めるまで考えるような探求者にならないと、他者に先んじて新しい生活の価値というものをなかなか発見できなくなる。そこそこで満足してしまっては、新たなアイデアというものが生み出せなくなる。
    だから、生活探求者になり、より良い生活というものをとことん考えていく中で、大いなる不満を募らせ、解決を図ろうとすることが必要だ。それこそがビジネスの芽であり、お金の源泉となってくる。
    実際、今の世の中でお金持ちになっている人は、ジョブズにしろベゾスにしろザッカーバーグにしろマスクにしろ、皆生活探求者だ。誰よりも生活について深く考え抜いているから、すばらしいアイデアを生み出すことができ、お金を得るこ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その16(1,664字)

    2021-02-15 06:00  
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    これからの時代にお金を稼ぐためには、「生活探求者」になる以外、他に道はなかなかないだろう。そのため、生活探求に興味がない人は、かなり苦しい生活を強いられる――つまり、相対的貧困に押しやられる危険性が高くなる。
    それほど、「生活探求能力」のあるなしは、これからの時代の貧富を分かつ決定的因子になるだろう。そこでここでは、「お金を稼ぐ」という観点から、「生活探求者になるにはどうすればいいか?」ということを考えていきたい。その構造を解き明かし、「メソッド」というものを確立していきたい。
    というのも、生活探求者になる道というのは、それほど平易ではないからだ。かなり厳しいことであり、今現在でも、ほとんどの人ができていない。
    余談になるが、ぼくは今、自分の家を建てている。その打合せであるハウスメーカーを訪れた際、印象的な話を聞いた。
    それは――
    「『住宅』ほど、売る側と買う側の知識の乖離が激しいものは他

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その15(1,529字)

    2021-02-08 06:00  
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    お金を稼ごうと思ったら、「生活」にとことんこだわる必要がある。生活にとことんこだわることを、ここでは「生活探求」と呼びたい。また、生活にとことんこだわる人を、ここでは「生活探求者」と呼びたい。
    「生活探求者としての資質」こそ、これからの時代に最も必要なものなのではないだろうか。なせがといえば、これからの社会は衣食住や生活インフラなど、「生きるための最低限の環境」は、どんな人でも保証される世界になるからだ。それらは誰でも生きているだけで当然の権利として手に入れられるようになる。
    しかしそうなると、今度はより上級の暮らし――つまり「生活の質」というものが問われるようになる。なぜかというと、人は最低限の暮らしができたからといって、必ずしも満足できる生き物ではないからだ。最低限の暮らしができるようになると、そこをベースに今度はさらに上質の生活を求めるようになる。
    そのことは昨今流行の「相対的貧困」

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その14(1,789字)

    2021-02-01 06:00  
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    お金を稼ぐには、いずれ独立して事業を興すことが最も堅実な道である。
    ただしこのとき、事業を興すには必ず「ビジョン」が必要なのだが、多くの人がその「定義」を間違っているから、上手くいかない場合が少なくない。
    というのも、「ビジョン」というと多くの人が、「世の中もっとこうなったらいいよね」という一種の「理想」のことだととらえているからだ。それを、何らかの「社会的な意味」だととらえている。そういう「ポジティブ」なものだと思っている。
    しかし、本質的な意味でのビジョンというものは、それとは逆の、非常に個人的なものだ。そして、もっとネガティブなものである。
    ビジョンとは、まず世の中に対する「嫌悪感」から始まる。世の中の「ここがおかしい」というポイントについて、全く個人的な憎しみからスタートする。
    例えば、iPhoneを作ったジョブズのビジョンは、「ブラックベリー」というボタンが多いスマートフォンに対

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その13(1,651字)

    2021-01-25 06:00  
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    お金を稼ぐため「弟子」になるのは一つの方法ではあるが、必ずしも長くできるスキームではない。事実、弟子を長く続けているとどんどんお金を稼げなくなる。お金を稼ぐには、基本的に「一国一城の主」にならなければならない。独立独歩で一人で生きていくことが、お金を稼ぐことの最終目標と言えよう。
    実は、この世は意外にも一国一城の主に対してやさしい。一国一城の主を優遇するような文化が世界にはもちろん、日本にもある。日本はサラリーマンが優遇されているようで、実際はそうではない。「宮仕え」という言葉にある種侮蔑的なニュアンスが含まれることからも分かるように、会社員であることは社会的には信用されても、尊敬を集めるところまではいかないのである。
    その点、一国一城の主はそれだけで尊敬を集める。また、ビジネスに成功すれば同時に信用も集められるから、サラリーマンが一生涯かかって稼ぐようなお金を一年で稼ぐこともそう難しいこ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その12(1,452字)

    2021-01-18 06:00  
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    「お金」というのは、単に「現金」のことだけを指すのではない。そのことは、「お金の本質」を知るとよく分かる。
    ここまで見てきたように、お金の本質には「交換のための道具」ということと「価値の保存」という二つの側面がある。そして、それらはいずれも「市場」でないと役に立たないから、我々はまず「市場に参加する必要」があるということが分かる。
    「市場」とは、「何かとお金を交換するところ」なので、市場に参加するにはその「何か」が必要だ。その「何か」とは、既述のように「面白い話」だ。面白い話をできれば、市場に参加できる。
    では、「面白い話」はどうすればできるのか?
    それは、「経験」をすることだ。特に「失敗」は貴重な経験になるため、「面白い話」には必要不可欠なものといえよう。
    ただ、「失敗」には常に「生命の危機」がつきまとう。だから、保険を掛けておく必要がある。失敗して命を失ってしまっては、文字通り元も子も

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その11(2,144字)

    2020-12-21 06:00  
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    「経験を日常」とするためには失敗をし続ける必要がある。このとき、「逃げ道」を用意しておかなければならない。なぜなら、逃げ道を用意しておけば致命傷を避けられるので、再び立ち上がってまた失敗することができるからだ。
    では、「逃げ道」とは何か?
    それは、「命綱」ともいうことができよう。あるいは「保険」ともいえる。何かトラブルが起きたとき、命までは奪われないようにするための防御策だ。
    この逃げ道を作るか作らないかで、人生は大きく変わってくる。命綱なしで綱渡りをすれば、周囲から勇敢には見えるかもしれないが、失敗すれば一巻の終わりである。
    それに対し、命綱ありの綱渡りは、傍目には臆病者と映る可能性もあるが、その代わり失敗したときのリカバリー力が段違いである。命を落とさないのはもちろん、すぐに立ち上がって再び挑戦することができる。
    この命綱を、実際の人生にも用いることだ。
    では、具体的にどう用いればいい

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その10(1,527字)

    2020-12-14 06:00  
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    日常を体験にするには、何かに挑戦する(挑戦し続ける)必要がある。そして、挑戦には失敗がつきものだが、その失敗が大きいと致命傷になり、挑戦し続けられなくなる。
    だから、挑戦し続けるためには失敗が上手くなる必要がある。失敗が上手くなれば、失敗しても首の皮一枚で命をつなぎ止め、再び立ち上がって挑戦することができる。
    実際、日常を体験にしている人は失敗が上手い。
    では、「失敗が上手い」とはどういうことか?
    今回は、そのことについて見ていきたい。
    まず、失敗が上手い人は必ず「保険」をかけている。失敗しても死なない「逃げ道」を用意している。彼らは、必ずしも「背水の陣」ではないのだ。
    例えば、ジョブズは90年代にAppleをクビになるが、そこで彼の行き場がなくなったわけではなかった。彼には豊富な資金があって、それでまた別の会社を作ることができた。
    また、新しいビジョンもあったから、することにも困らなかっ

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その9(1,907字)

    2020-12-07 06:00  
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    日常を「体験」にするためには、日常のマンネリ化を防ぐ――ということが重要である。「マンネリ化を防ぐ」とは、日常に新しい動きが生まれるような状況を作る――ということだ。
    ところで、日常というのはさまざまな要素で構成されるものの、その中でも新しい動きが生まれやすいのは「仕事」と「人間関係」である。だから、この二つを気にかけることによって、日常を体験の場にできる可能性は高まる。
    では、仕事や人間関係について具体的にどう気にかければいいのか?
    鍵となるのは、これらを「能動的に動かす」ということだ。仕事も人間関係も、自分から積極的動かすことによって、マンネリ化を防ぎ、体験の場にできる。
    では、「能動的に動かす」とはどういうことか?
    それは、一言で言うならば「挑戦」である。何かに挑戦することが能動的に動かすことであり、それが体験につながるのだ。
    そう考えると、「挑戦」こそ「体験の正体」といえる。そして

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  • 学生に伝えたいお金のこと:その8(1,630字)

    2020-11-30 06:00  
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    日常が体験になると、それが「新しい話」へと転化する。「新しい話」を手に入れたら、それを元手に市場に参加できる。市場に参加できて、はじめてお金を稼げる。そうして、生きていくこともできるようになる。
    つまり、日常を体験にすることこそが、全てのスタート地点なのだ。日常を体験にすることは、お金を稼ぐ上での鍵であり、引いては生きる上での鍵となる。これさえあれば生きていける。逆に、これがないと生きていけない。
    では、どうすれば日常を体験にできるのか?
    それにはまず、自分の日常を洗い出してみる必要がある。人間の日常に最低限必要な要素となると、一体どのようなものがあるだろうか?
    ざっと考えると、以下のようになる。
    ・食事
    ・排泄
    ・運動
    ・睡眠
    ・仕事(学習、家事)
    ・遊び(趣味)
    ・他者(家族・友人・恋人・仲間・他人など)との交流
    上記の要素は、ほとんど全ての人の日常にあるものだ。これらを抜きに日常を送

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