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Vol.635 結城浩/ChatGPTとの《対話》で作る学びの時間/人を恐れる気持ちと心の健康/ていねいに今日の一歩を進めよう
2024-05-28 07:00220ptVol.635 結城浩/ChatGPTとの《対話》で作る学びの時間/人を恐れる気持ちと心の健康/ていねいに今日の一歩を進めよう結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年5月28日 Vol.635
はじめに
おはようございます、結城浩です。
ポイント還元セールの話。
2024年5月30日まで、Kindle版『群論への第一歩』をはじめとして、拙著が多数半額ポイント還元セールになっています!
ぜひ、この機会にご利用くださいね。
◆Kindle版『群論への第一歩』https://amzn.to/3QSQhM7
◆Kindle版『プログラマの数学 第2版』https://amzn.to/3VgxsFt
◆Kindle版『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』https://amzn.to/4bNqXQp
◆Kindle版「数学ガール」シリーズhttps://amzn.to/3WU7zfK
◆Kindle版「数学ガールの秘密ノート」シリーズhttps://amzn.to/4awBVrL
◆Kindle版「数学ガールの物理ノート」シリーズhttps://amzn.to/4aCu8bW
以下のnoteにもまとめてありますので、よろしければどうぞ。
◆結城浩のKindle本50%ポイント還元セール(2024年5月30日まで)https://mm.hyuki.net/n/n82b13d0cc013
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
ChatGPTとの《対話》で作る学びの時間 - 学ぶときの心がけ
ルービックキューブあれこれ
人を恐れる気持ちと心の健康 - 結城浩の談話室
今日の一歩を進めよう - 本を書く心がけ
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Vol.634 結城浩/心の健康と作文/『群論への第一歩』の「次」は?/以前買ったアレ/無限に続く円周率/触媒と神経組織/
2024-05-21 07:00220ptVol.634 結城浩/心の健康と作文/『群論への第一歩』の「次」は?/以前買ったアレ/無限に続く円周率/触媒と神経組織/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年5月21日 Vol.634
はじめに
おはようございます、結城浩です。
『群論への第一歩』の話。
ただいまKindle版『群論への第一歩』をはじめとして、Kindle版の拙著が半額ポイント還元セールになっています!
ぜひ、この機会にご利用ください。
セールのおかげもあってか、『群論への第一歩』が数学でアマゾンランキング第1位になっていました。
みなさん、応援ありがとうございます!
◆Kindle版『群論への第一歩』https://amzn.to/3QSQhM7
Kindle版は固定レイアウト型で配信されていますので、ご購入前に必ず「無料サンプル版」で使用感を確かめてくださいね。
今回の『群論への第一歩』が好評なので「次」を考えたくなるところですが……さてさて、それについては後ほどお話しします。
* * *
映画『オッペンハイマー』の話。
話題になっていた映画『オッペンハイマー』をようやく劇場で観てきました。
三時間という非常に長い映画だったのでだいぶ躊躇していたのですが、結果的には三時間とは思えないほどあっというまに見終えました。次々に展開が進み、飽きる部分はまったくありませんでした。
個人の能力と組織の能力。個人の限界と組織の限界。人間の賢さと愚かさ。そんなことを中心に、深く考えさせられる映画でした。
「おもしろかった」のような単純な感想を述べることが難しいテーマでもあり、また複雑な要因がたくさん絡んだ作品でしたけれど、少なくとも「劇場で観ることができてよかった」とはいえそうです。
◆映画『オッペンハイマー』公式https://www.oppenheimermovie.jp
観た後になってこの映画の監督が『メメント』、『インターステラー』、『テネット』の監督をつとめたクリストファー・ノーランであることを知りました。なるほど、という感じです。
この映画のインスピレーションの元になったオッペンハイマーの伝記の原題は”American Prometheus”(アメリカのプロメテウス)となっていて、こちらもなるほど、です。
◆伝記『オッペンハイマー』(三巻中、上巻へリンク)https://amzn.to/4arlHAc
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
以前買った「アレ」はどうなった?
無限に続く円周率 - 学ぶときの心がけ
軽口 - ショート
触媒と神経組織 - 結城浩の談話室
『群論への第一歩』の「次」はどうなるか? - 本を書く心がけ
心の健康を保つための作文 - 心の健康
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Vol.633 結城浩/自分の活動を文章にする意義/対話と影響/めげずに書く/
2024-05-14 07:00220ptVol.633 結城浩/自分の活動を文章にする意義/対話と影響/めげずに書く/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年5月14日 Vol.633
はじめに
おはようございます、結城浩です。
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YouTubeで数学ガールが紹介された話。
遊学公式チャンネル【哲学・思想を味わう】さんで、拙著『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』をご紹介していただきました。
「数学ガール」のシリーズ全体を紹介してくださった上で『数を作ろう』を章ごとに話してくださっています。ありがとうございます!
8分45秒の動画なので、ぜひごらんください!
◆『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』をインプロで話してみるhttps://youtu.be/BjphSLFqvNg
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コミックの話。
『ベルリンうわの空』の香山哲さんによる『レタイトナイト1』が発売されていました。
この本は、いっぷう変わったファンタジーです。たいへん生活感があふれており、細かい設定が楽しい物語で、静かに静かにストーリーが進行していきます。「どんなふうに生きていくのか」を考えさせられる(のではないかという予感がある)コミックです。
◆香山哲『レタイトナイト1』https://amzn.to/3UM0Y5z
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映画の話。
アマゾンプライムビデオに映画『生きる LIVING』が来ています。脚本はカズオ・イシグロ。
結城はこれを劇場で観ました。しみじみとしたいい映画でした。まさにタイトル通り「生きる」ことを問う作品です。
この映画が黒澤明監督の『生きる』のリメイクであることは知っていたんですが、物語の詳細までは知りませんでした。つまりリメイク版を先に観たことになります。ストーリーを知らずに何気なく入った映画館で観たんですが、深い驚きと感動がありましたよ。おすすめです。
◆『生きる LIVING』https://amzn.to/3QDmdEo
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
物議をかもしたApple動画のこと
自分の活動を文章にする意義 - 仕事の心がけ
対話と影響 - 結城浩の談話室
めげずに書く - 本を書く心がけ
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Vol.630 結城浩/おっくうな執筆作業に着手するために/音読習慣、その後/オンラインで教える・学ぶ/
2024-04-23 07:00220ptVol.630 結城浩/おっくうな執筆作業に着手するために/音読習慣、その後/オンラインで教える・学ぶ/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年4月23日 Vol.630
はじめに
おはようございます、結城浩です。
談話室の話。
「結城浩の談話室」は、Zoomを使い、結城浩と二人で1時間自由におしゃべりするネット企画です。参加には申し込みが必要で、ただいま2024年5月〜6月分の申し込み受付中です。〆切は来週の2024年4月30日(火)ですので、お早めにお申し込みください。詳しくは以下のWebページにて。
◆結城浩の談話室(これまでの談話の内容や、申し込みフォームへのリンクなどがあります)https://chatroom.hyuki.com
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
音読習慣、その後
SNSの攻撃的な投稿に思うこと
おっくうな執筆作業に着手するためにやっていること三選 - 本を書く心がけ
「オンラインで教える・学ぶ」のマッチング - 結城浩の談話室
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Vol.627 結城浩/大人になってからこそ、趣味で数学/書き下ろしの書籍執筆の序盤戦で何をやっているか/ベンチャー時代の思い出
2024-04-02 07:00220ptVol.627 結城浩/大人になってからこそ、趣味で数学/書き下ろしの書籍執筆の序盤戦で何をやっているか/ベンチャー時代の思い出結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年4月2日 Vol.627
はじめに
おはようございます、結城浩です。
早くも四月ですね。新しい生活が始まった方も多いのではないでしょうか。あなたはいかがですか。
春の新生活がすてきなものとなりますように!
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Logseqのグラフビューの話。
結城はアウトライナーとしてLogseqを使っています。
◆Logseq: A privacy-first, open-source knowledge basehttps://logseq.com/
Logseqにはグラフビューと称して、各ページの接続の様子をグラフィカルに表示する機能があります。たとえば、以下のように表示されます。
◆Logseqのグラフビュー
これを見ると、ページがひとかたまりになった「クラスタ」が明確に分かれているのがわかります。クラスタごとに中心となるホームがあり、そこから各ページには深さ1〜2でたどり着きます。クラスタどうしの間はかなり疎結合になっていてサイクルも少ないのがわかりますね。おもしろいものです。
クラスタに注釈を入れたものが以下の図です。全体のページ数は191個と少な目ですが、これは一つのページがかなり長いからでしょう。そして結城が「今年書く本」の近辺には、まだまとまっていない実験的なアイディアのページがあるのが観察されます。自分の活動を俯瞰できておもしろいですね。
◆Logseqのグラフビュー(注釈付き)
ちなみに「今年書く本」はまだまだ序盤戦です。後ほど「本を書く心がけ」のコーナーで「書き下ろしの書籍執筆の序盤戦で何をやっているか」というお話をしましょう。
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チョコの話。
結城は明治の「チョコレート効果」(商品名)が好きです。目覚ましおやつとしてコンビニでよく買って食べていましたが、あるときアマゾンで大容量の箱を見つけてからは、そちらの方を定期的に買っています。
「チョコレート効果」には72%と86%と95%の三種類があります。72%は普通のチョコで、86%はほとんど甘くないチョコ、そして95%になると「お菓子」というよりも「食材」という感じがします。
結城は毎日、86%と95%を食べています。食べ過ぎにならないように、朝一番で「今日の分」を数個とりわけておき、それを一日掛けて少しずつ食べています。
◆チョコレート効果カカオ86%(大容量)https://amzn.to/3VBoMtR
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一人で作る話。
芸術人類学者の中島智さん(@nakashima001)のこんな投稿を見かけました。
子どもの頃、山で秘密基地を作った体験について「一人で作ると世界に開くが、仲間と作ると仲間に閉じる」とポストしたことがある。この「仲間」というのは「人間界」とも言い換えられる。一人でしか開かれない視界というものがある。とくに美術制作では顕著である。できれば美術鑑賞でも一人がよい。 https://twitter.com/nakashima001/status/1739033683733225887
この中にある「一人で作ると世界に開くが、仲間と作ると仲間に閉じる」というのは、なかなか含蓄のあるフレーズだと思います。
ここから我田引水で結城自身のことを語ります。本を書いていると「これは一人じゃないと難しい」と感じる場面がしばしばあります。それはたとえば、本を書き進めていて、一つの章をまるまる書き直すような思い切った判断をする場面です。
もちろん、一人でできる分量には限界がありますし、レビューアさんや編集さんの助けは貴重です。「一人で仕事をする」とはいっても、応援してくださる方や協力者はたくさんいます。しかし、内容に関する最終判断は、著者がたった一人で下す必要があるとつねづね思っています。一人の判断を通り抜けてはじめて生まれてくるものがあるからです。たとえ、一人で判断するがゆえに発生する誤りがあるとしても。
* * *
それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
ベンチャー時代の思い出 - 結城浩の談話室
大人になってからこそ、趣味で数学! - 学ぶときの心がけ
書き下ろしの書籍執筆の序盤戦で何をやっているか - 本を書く心がけ
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Vol.624 結城浩/一年前、本の執筆開始に考えていたこと/対話で引き出されてくるもの/Audible/結城メルマガ12年/
2024-03-12 07:00220ptVol.624 結城浩/一年前、本の執筆開始に考えていたこと/対話で引き出されてくるもの/Audible/結城メルマガ12年/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年3月12日 Vol.624
はじめに
おはようございます、結城浩です。
新刊『群論への第一歩』の話。
『群論への第一歩』が刊行され、SNSなどではたくさんの方々がご感想を投稿してくださっています。ありがとうございます! アマゾンのカスタマーレビューも書かれていました。はげみになります!
◆『群論への第一歩』アマゾンカスタマーレビューhttps://amzn.to/49LkBQp
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『群論への第一歩』のレビューアもしてくださった、なかけんさんが関連動画を作ってくださいました。第6章に出てくる正6面体(立方体)をさまざまな軸で回転させる動画です。書籍では表現しにくいところをわざわざ補ってくださいました。ありがとうございます!
◆「群論への第一歩」正6面体群:たんたんと立方体を回転していきますhttps://youtu.be/lQ7hgWJXMAM
なかけんさんは、数学の過去問の解き方や数学の考え方を解説していく「なかけんの数学ノート」というWebサイトを運営していらっしゃいます。
◆なかけんの数学ノートhttps://math.nakaken88.com/
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知的生産に関わる本を書いていらっしゃる倉下忠憲さんは、Scrapboxで『群論への第一歩』の読書記録を書いてくださっています。一般の読者さんがどんなふうに読んでいるかを読めるのは貴重な体験ですね。ありがとうございます!
◆『群論への第一歩』「第1章 集合」ノート - 倉下忠憲の発想工房https://bit.ly/3uVGDRn
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群論の本が完売? と驚きの投稿をしてくださったのは、ブックファースト新宿店さんです。ジャンル担当者さんもびっくりなさったとのこと。本を読者さんに届ける大切なお仕事、いつもありがとうございます!
◆群論の本が完売? - ブックファースト新宿店https://twitter.com/book1stshinjuku/status/1765958168411242676
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この他にもたくさんの方々が、感想や応援の投稿をしてくださっています。ぜんぶを紹介できなくてごめんなさい。感謝しております!
◆結城浩『群論への第一歩』公式ページhttps://www.hyuki.com/group/
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甘いミニトマトの話。
先日スーパーで、サラダに入れるミニトマトを買いました。特に何も意識しないで、並んでいたものを買ったんです。でも帰ってきて食べたところ、びっくりするくらい甘くて美味しかったので、捨てたパッケージをわざわざ拾ってブランドを確認しました。
和歌山県産の「王糖姫(おとひめ)」というブランドで、糖度が高いみたい。まんまるじゃなくてちょっと細長い形をしています。
ミニトマトのブランドなんて気にしたことなかったんですが、今回はブランド名まで覚えてしまいました。次回スーパーに行ったときにはブランドを意識しようと思いました。いや、そのくらい美味しかったのです。
◆王糖姫(おとひめ)|JA紀州|情熱あふれる産地づくりを目指してhttps://bit.ly/3Ph0vVM
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Web連載「数学ガールの秘密ノート」の話。
Web連載「数学ガールの秘密ノート」シーズン42は今週で早くも最終エピソード10を迎えることになります。
10週間のあいだ《距離の世界》を駆け抜けてきましたが、今週でいったん終了し、しばらくの間Web連載はオフシーズンに入ります。
いやあ、今シーズンも楽しかったですねえ。《格子点の世界》の円や楕円を考えたり、最短経路のアルゴリズムを考えたり、そして距離空間の公理へとつながっていきます。
「今回は《距離》の物語にしたい」ということだけを考えてシーズンを始めましたが、なんとか無事に着地できそうです。応援感謝です!
また今回はシーズン途中で月をまたぐタイミングがありましたので、この機会に girlnote.hyuki.NET から girlnote.hyuki.COM へとドメインを切り換えることもできました。大きなトラブルもなく移行できたようでホッとしています。
◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」https://girlnote.hyuki.com/
《距離の世界》といえば思い出すのは『数学ガール/ポアンカレ予想』の第3章「テトラちゃんの近くで」です。そこでは《距離の世界》のεδ論法から始まり、途中でカチリと《位相の世界》へ切り替わる物語が展開されます。
この章は最初の執筆時点で、レビューアさんからの指摘を受けて全面的に書き直した思い出があります。書き直すのは非常に大変でしたけれど、そのおかげでこの章は結城のお気に入りの章の一つとなったのでした。
◆『数学ガール/ポアンカレ予想』第3章目次
◆『数学ガール/ポアンカレ予想』https://www.hyuki.com/girl/poincare.html
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
対話を通じて自分の中から引き出されてくるもの - 結城浩の談話室
再挑戦したAudibleが生み出した新しい読書体験
結城メルマガを12年続けてきて思うこと - 文章を書く心がけ
一年前、本の執筆中に考えていたこと - 本を書く心がけ
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Vol.623 結城浩/新しい本を準備するときに考えていること/高校生、文章を書きたいけれど/自分なりの工夫をして仕事をすると注意される/
2024-03-05 07:00220ptVol.623 結城浩/新しい本を準備するときに考えていること/高校生、文章を書きたいけれど/自分なりの工夫をして仕事をすると注意される/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年3月4日 Vol.623
はじめに
おはようございます、結城浩です。
先週末『群論への第一歩』が刊行になりました!
Twitter(現X)をはじめとするSNSでも「注文しました」「購入しました」「予約したのが届きました」という読者さんの声をたくさんいただき、大変うれしい週末となりました。応援感謝です!
今週には、全国の書店さんの店頭に並ぶことになると思います。もしもご近所の書店さんでお取り扱いがないようなら、書店でのお取り寄せやネット書店などをご活用ください。引き続き応援よろしくお願いします!
◆結城浩『群論への第一歩』公式ページhttps://www.hyuki.com/group/
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Twitter(現X)の新機能「記事」の話。
Twitterに「記事」という新しい機能が加わっていました。モダンなブログ風の記事をTwitterで書ける機能のようです。
さっそく『群論への第一歩』の発売を記念する「記事」を書いてみました。以下のリンクからたどることができますのでご覧ください。
◆『群論への第一歩』本日発売です!(Twitterの「記事」機能)https://twitter.com/hyuki/article/1763884982458896826
◆Twitterの「記事」はブログ記事のように見える(スクリーンショット)
上のリンクをたどっていただければわかりますが、普通のブログ記事のように見えるWebページになっています。でも左上の×ボタンやESCキーを押すと、これがTwitterへのポストに似た形になっていることがわかります。
Twitterで「記事」を書くための編集画面は、現代のブログサイトの編集画面でよく見かけるものとほとんど同じです。ページの一番上にはアイキャッチ画像を貼り込む部分があり、タイトルや見出しを書くことができ、画像やリンクの貼り込みや箇条書きも自由にできます。そしてページの最下部には自動的に自分のプロフィールが挿入されます。
◆Twitterの「記事」を書くための編集画面(スクリーンショット)
ブログやWebサイトを持っている人は、新しい記事を書いたときにTwitterにリンクを投稿して「こんな記事を書きました!」という宣伝や紹介をすることがよくあると思います。でもこのTwitterの「記事」という機能を使えば、それがよりシームレスにできそうですね。
ただし、少なくとも現在のところ、動画ファイルのアップロードはできますが、YouTubeの動画リンクを貼り付けることはできません。つまり、できるだけTwitter内部で完結させようという方針が見え隠れしていますね。
この「記事」という機能は確かに便利ですが、使えるのはプレミアムプラスに課金しているユーザのみが対象になっています。この機能、どれだけ一般的に使われるようになるでしょうか。
* * *
SNSの投稿集約の話。
以前の結城メルマガで「SNSの投稿をGoogle Sheetsに集約する話」をしました。具体的にはVol.612で概略をお話しし、Vol.620でプログラムも交えて紹介しましたね。
現在も引き続き、Twitter,Bluesky,Mastodonに自分が投稿した内容をGoogle Sheetsに集約させています。これ、かなりいいです!
Vol.620で紹介した通り、ひと月ごとに新たなシートを作成していますので、3月に入った現在は以下のスクリーンショットのようになっています。
◆月ごとのSNSの投稿がGoogle Sheetsに集まっている様子(スクリーンショット)
SNSの投稿は「メルマガや他の書き物の下書き」や「アイディアメモ」や「ニュースへのリンク保存」として使っています。ですから、こんなふうに一箇所に集約されていると管理が大変楽になりますね。
◆一つの投稿がシートの一行として保存されている様子(スクリーンショット)
ひと月分のチェックがすべて済んだシートはタイトルの頭に「(済み)」と入れるようにしています。これで、チェックしたか否かが一目瞭然です!
「どこのSNSに書き込んでも大丈夫。だって結局Google Sheetsに集約されるから」というのは非常に気持ちが楽になります。どこのSNSにいるかをあまり意識せず、気軽に書き込めるからです。
◆年末のデータ大掃除 - Evernoteに書きためたメモをどう片付けるか(結城メルマガVol.612)https://link.hyuki.net/mm612
◆Twitter,Bluesky,Mastodonを集約(結城メルマガVol.620)https://link.hyuki.net/mm620
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iPhoneワイヤレス充電器の話。
結城はiPhone 13 Pro Maxを使っています。
充電するときにはライトニングケーブルを指すのですが、指し忘れると充電できません(当然)。「どれ、出かけるか」となったときに充電されていないことがよくあるので、何とか対策したいと思っていました。
そこで、いまさらながらワイヤレス充電器を購入して使い始めました。購入したのはiPhoneとAirPods Proを並べて置くタイプ(2 in 1)です。結城は机上のiPhoneを置いたまま見る習慣はあまりないので、立てておくタイプにはしませんでした。
メーカーとしてBelkinを選んだのは、ネットで評価が高かったことと、Apple Storeにも入っているので大きな間違いはないだろうと思ったからです。
◆Belkin 2 in 1 Qi2ワイヤレス充電器https://amzn.to/3wDZzEN
iPhoneを台の上に置いて充電するのですが、MagSafeの磁力でくっつくので「置く」というよりも、カコンと「はめ込む」感覚があります。充電開始すると画面に緑のリングが大きく表示されるので、充電忘れになる心配はまったくありません。
ワイヤレス充電器に合わせて、MagSafe対応リング付きiPhoneカバー(スマートフォンケース)も買いました。リングとカバーが一体になっており、しかもカバーを外すことなく充電器に乗せられるのでたいへん使い勝手がいいです。
◆iPhone 13 Pro Max用MagSafe対応リング付きカバーhttps://amzn.to/3wLwnLL
これだけ準備すると充電忘れはなくなります。またうれしい副次効果もありました。いままでは、いつでもiPhoneを充電できるようにライトニングケーブルが机の上にだらっと置かれていたのがなくなったため、机のケーブル周りがすっきりしたのです。いいですねえ。
* * *
それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
高校生、文章を書きたいけれど「おもしろくないから誰も読まない」と考えてしまう - 文章を書く心がけ
自分なりの工夫をして仕事をすると注意されてしまう - 仕事の心がけ
新しい本を準備するときに考えていること - 本を書く心がけ
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Vol.618 結城浩/本を書きたいというあなたへのアドバイス/思い切って一歩を踏み出す/書きたくないときどうする?
2024-01-30 07:00220ptVol.618 結城浩/本を書きたいというあなたへのアドバイス/思い切って一歩を踏み出す/書きたくないときどうする?結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年1月30日 Vol.618
はじめに
おはようございます、結城浩です。
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『群論への第一歩』の話。
最新刊『群論への第一歩』は3月頭に発売の予定です。もう少しお待ちください!
編集部からの情報によりますと、すでに、たいへん多くの読者さんからのご予約が入っているとのこと。応援感謝です!
本書では、数学の本を読むときのポイントも細かく解説していますので、群論そのものに興味がなくても「独学で数学書を読む大きなきっかけ」になると思います。
以下のページではWeb立ち読みができますので、どんな本なのかを確かめることができます。ぜひチェックしてみてください!
◆結城浩『群論への第一歩』(Web立ち読み版、クリックしてすぐ読み始められます)http://ul.sbcr.jp/IDEA-nNtF6
また、以下の公式ページに各種情報をまとめてありますので、ご確認ください!
◆結城浩『群論への第一歩』(カバー画像・帯付き)
◆結城浩『群論への第一歩』(公式ページ)https://www.hyuki.com/group/
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noteポイント祭の話。
2024年1月31日まで、noteで「noteポイント祭」が行われています。noteで有料記事を購入すると初回購入で20%、二回目以降で10%のポイント還元があるとのこと(上限あり、付帯条件あり)。
◆記事購入でポイントがもらえる「#noteポイント祭」スタート!https://note.com/info/n/n06808e5e8cff
結城のnoteにもたくさん有料記事がありますので、この機会にどうぞお読みください。たとえば、PDFにまとめた読み物がダウンロードできる「結城浩ミニ文庫」はこちらにまとめてあります。
◆結城浩ミニ文庫https://mini.hyuki.net/
なお、定期購読マガジンそのものにはポイント還元はありませんが、バックナンバーの記事を単体で購入なさるときにはポイント還元があるようです。結城メルマガのバックナンバーはこちらから。
◆結城メルマガhttps://link.hyuki.net/mm/
* * *
それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
思い切って一歩を踏み出す - 結城浩の談話室
作業中に発生する化学反応を大切に - 仕事の心がけ
書きたくない気持ちに襲われたときに私がやっていること - 文章を書く心がけ
本を書きたいけれど何をどうしていいかわからない - 本を書く心がけ
思い切って一歩を踏み出す - 結城浩の談話室
2024年1月27日(土)の「結城浩の談話室」では、病気のため何度も入院を繰り返してきた30代の男性のお話をうかがいました。
本を読み始めるようになったきっかけや、『数学ガール』との出会いから始まり、数学をしたくて大学へ進んだこと、知り合った先生から自分なりに取り組めそうな研究について助言をもらったこと、そしてさまざまな人との関わりといったお話を聞くことができました。
就職してから症状が再発したものの、勤務時間を調節したり、運動を始めたりして近年は調子よく推移しているとのこと。
人間関係、数学、仕事、そして治療とのバランスを取りながら活動を続けてくださいね。ありがとうございました!’,
◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.net/
* * *
さて、ここからは結城の話です。
私たちは「こんなことやってみたいな」や「自分でもこういうのができたらいいな」という思いを抱きます。でもそこから一歩進むということはたいへんめずらしいことです。
時間的な都合や、経済的都合のために一歩進めないという場合はもちろんありますが、必ずしもそれだけではありません。実のところそれほど真剣に「やってみたい」とは思ってないことが多いからです。先日談話室で「数学がしたくて大学へ進もうと思った」という一言を聞いて、なぜか私の心に響くものがありました。
何か「やってみたい」と思ったときに、いつもいつもスルーしていていると、いつのまにか一歩を思い切って踏み出すことを忘れてしまうのではないかと感じたからです。
結城はひとりで仕事をしているので、何となく活動が停滞し、何となくジリ貧になり、何となく発想が固まってしまう危険性をいつも意識しています。新しい技術やサービスが出てきたら、わかってもわからなくてもとりあえず試してみるように心がけているのはそのためです。
考えてみると、Zoomを使った「談話室」自体が思い切って始めた企画の一つですし、個人ゼミで自分の学びをアドバイザさんに聞いてもらうことだってそうです。すべて「とりあえずやってみる」や「思い切って始めてみる」ところからスタートしたのですね。
談話室や個人ゼミに限りません。さらによくよく考えてみると、結城が現在行っている活動のほぼすべてが「思い切って始めた」結果といえます。
思い切って、Webサイトを作った→Webでの個人活動の広がりへ
思い切って、メールマガジンを始めた→十年以上の結城メルマガへ
思い切って、物語をWebで公開した→数学ガールの出版へ
思い切って、Web連載を始めた→秘密ノートシリーズの出版へ
もしも、「こんなことやってうまくいかなかったらどうしよう」と悩んで一歩も進まなかったならば、結城が現在行っている活動はすべてが消え失せてしまいます。文字通り、何一つ存在しなかったはずです。
もちろん、飽きたり、うまくいかなかったりしてやめた活動もたくさんあります。でも、その「無駄」や「失敗」や「中断」をはるかに凌駕するほどの果実が実りました。そこには無数の方々の応援があったのは確かですけれど、そもそも結城が「こんなことを始めてみました」という一歩を踏み出さなかったら、他の方々も応援のしようがなかったでしょう。
思うだけではない。考えるだけでもない。どこかの時点で思い切って一歩を踏み出すことの重要性をつくづく感じます。
無理する必要はありませんし、結果としての成功や失敗も実は問題じゃありません。自分なりの一歩を思い切って踏み出すことが大切なのだと思っています。
今年、2024年も結城は本を書いていきます。いつものように進む側面も確かにありますが、それだけに留まらず、思い切った一歩を踏み出していきたいと思っています。応援よろしくお願いします!
* * *
「結城浩の談話室」は「ビデオをオフにした状態でZoomを使い、二人で自由におしゃべりするネット企画」です。あなたの決意、あなたの悩み、あなたの思い、あなたの夢をお聞かせください。もちろん、特にテーマのない雑談でも構いませんよ。
詳しくは以下のページから。
◆結城浩の談話室https://chatroom.hyuki.net/
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Vol.614 結城浩/本を書き上げるたった一つの方法/エゴサーチ/心の健康/書くときの深さ優先・幅優先/二十年以上続けてきたネット企画を閉じる/
2024-01-02 07:00220ptVol.614 結城浩/本を書き上げるたった一つの方法/エゴサーチ/心の健康/書くときの深さ優先・幅優先/二十年以上続けてきたネット企画を閉じる/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年1月2日 Vol.614
はじめに
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
実は、先週の結城メルマガVol.613を出してから、あれが2023年最後の配信だということに気付きました。「良いお年を」と言いそびれて年を越してしまいましたね!
ということで、2023年末に書いた本の振り返りは以下の「メール日記」にまとめました。
◆2023年末に寄せて - 結城浩のメール日記https://diary.hyuki.net/p/2023
* * *
新年のセール情報です。
2024年1月11日(木)まで、『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』をはじめとする結城のプログラミング関連書籍の半額セールを行っています。よろしければどうぞ!
◆『Java言語で学ぶデザインパターン入門 第3版』https://amzn.to/3NMX9ZU
* * *
カレンダーの話。
年末に壁掛けのカレンダーを買おうと思いました。書店を訪れた際に「カレンダーフェア」をやっていたので、ちらちら眺めてみたところ、書き込みができるくらいの壁掛けカレンダーでは、ほとんどに六曜が書かれていることに気付きました。六曜というのは、大安や友引といった項目のことです。
私は六曜がないカレンダーを使うので、結局いままで使っていたものと同じカレンダーをネットで購入しました。こちらです。ほどよい大きさで書き込みができて日曜はじまりです(他の選択肢もあります)。
◆ビジネス壁掛けカレンダー(アマゾン)https://amzn.to/41XwOOZ
以前はこちらの「ちびむすカレンダー」を愛用していました。無料でPDFがダウンロードできるので、印刷の手間をいとわなければたいへん便利です。シンプルで書き込みもできますし、六曜あり/なしが選べて、日曜/月曜はじまりも選べます。
◆ちびむすカレンダーhttps://happylilac.net/calendar-newsim-a4y-2024.html
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
本を書き上げるたった一つの方法とは - 本を書く心がけ
どうやって写真をエゴサーチしているのか
悩みごとに対処する具体的方法 - 心の健康
深さ優先で書くか、幅優先で書くか - 文章を書く心がけ
二十年以上続けてきたネット企画を閉じるにあたって
本を書き上げるたった一つの方法とは - 本を書く心がけ
今年は、ある大きな本を書く仕事に取り組む一年にしようと思っています。
その本については、もう何年も前から少しずつ準備をしてきましたが「そうだ。2024年はこの本を書く年にしよう!」と決め、作業に取り掛かっています。
そして2024年の元旦にふと、こんな言葉が心に浮かびました。それは「本を書き上げるたった一つの方法とは何か」に対する答えとなっています。心に浮かんだ言葉はこれです。
本を書き上げるたった一つの方法とは「書き始め、書き続け、書き終えること」です。
これは、当たり前です。
いくら準備をしても、書き始めなかったら、本を書き上げることはできません。
いくら書き始めても、書き続けなかったら、本を書き上げることはできません。
いくら書き続けても、書き終えなかったら、本を書き上げることはできません。
Evernoteを整理していると、たくさんの「いつか書きたい本のメモ」が見つかります。数百個という数のメモです。でも、そんなメモがいくらあっても(何百個、何千個あっても)、どこかでその本を書き始めなかったらメモはメモで終わりです。
書き始め、書き続け、書き終える。
そうすることでのみ、一冊の本を書き上げられる。
そのことを心に留めて、今年も祈りつつ、感謝しつつ、仕事に取り組んでいきたいと思います。
ぜひ、応援してください!
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Vol.613 結城浩/新刊『群論への第一歩』/2023年購入して良かったもの三選/一人で仕事をする/読者のニーズ調査/心の健康/
2023-12-26 16:21220ptVol.613 結城浩/新刊『群論への第一歩』/2023年購入して良かったもの三選/一人で仕事をする/読者のニーズ調査/心の健康/結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年12月26日 Vol.613
はじめに
こんにちは、結城浩です。
今年のクリスマスイブは、特ににぎやかな場所は避けて過ごしました。ちょうど日曜日だったので、午前中は礼拝に参加し、夜は家族と一緒にチキンを楽しみました。少しチキンを買い過ぎてしまい、結局二晩連続で食べることになりましたよ。
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新刊は『群論への第一歩』です!
2024年2月に、結城の新しい本『群論への第一歩』が発売になります!
今回は「数学ガール」シリーズではありません。数学の「群論」の入門書です。
本書は代数学の一分野である「群論」の基本を学ぶ本ですけれど、それだけではありません。「数学の学び方」や「数学書の読み方」についても学べるというメタなアプローチになっています。
多くの数学書は定義と定理と証明がずっと続く厳格なイメージがあります。もちろんそれが悪いわけではありませんが、まだ慣れていない人や、独学している人にはとっつきにくいのも事実です。
そこで本書では、いたるところに「ちょっと一言」のコーナーを散りばめています。この「ちょっと一言」によって、読者がよく抱く疑問に答え、大切な補足情報を伝えます。また、数学的な事実だけではなくその「お気持ち」や「たとえばどんなふうに理解すればいいか」についても書いています。
ですから本書は、群論に興味がある高校生・大学生はもちろんのこと、大学数学を学び直ししたいと思っている社会人の方や、独学で数学を学びはじめる人にとっても良い「とっかかり」になるはずです。
刊行は2024年2月ですが、ぜひご予約ください。
◆結城浩『群論への第一歩』(アマゾン)https://amzn.to/47ivyql
以下の公式ページもチェックしてくださいね。
◆結城浩『群論への第一歩』(公式ページ)https://www.hyuki.com/group/
応援よろしくお願いします!
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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
2023年購入して良かったもの三選(ホワイトボード、外部ディスプレイ、パソコンスタンド)
一人で仕事をするか否か - 結城浩の談話室
睡眠時間
読者のニーズを調査しますか? - 本を書く心がけ
自分ですべてを対処しなければならないわけじゃない - 心の健康
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