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記事 22件
  • コロナ収束の予感(1,640字)

    2020-04-16 06:00  
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    これを書いているのは2020年4月15日の朝だが、起きてからSNSをつらつらと眺めていたら、なんとなくコロナ収束の予感というのを覚えた。
    コロナ収束というか、正確に言うとコロナ「ショック」の収束である。コロナウイルス自体は撲滅されたりはしないだろう。しぶとく生き残って、毎年冬になるとまたぞろぶり返すという感じだ。そうしてインフルエンザの一つとなるのだろう。ワクチンは開発されるが、必ずしも100%効くわけではない。それで毎年何人もの死者が出るが、人々はすっかり気にしなくなるだろう。
    すっかり気にしなくなるのはおそらく2022年、つまり再来年だろう。来年はブームの揺り戻しがある。しかし今年ほどのブームにはならないだろう。
    そして今年のブームもこれから収束する。ただし、山というのは登るとき以上に降りるときが大変で、ブームも収束に伴ってさまざまな混乱や阿鼻叫喚がそこら中に溢れるだろう。
    まず、コロ

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  • [Q&A]コロナによって普段とは違う姿を見せる人について(1,685字)

    2020-04-15 06:00  
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    [質問]
    先週の質問コーナーで「頑張ることの意味」の意味が書かれていました。10分で説明するチャンネル「究極の自宅学習」では、4時間で1冊の教科書を頭にインストールすることについて話されていました。何かに頑張ることで仕組みを見つける。もしくは、仕組みを見つけることそのものがアハ体験である。というような感想を持ちました。岩崎さんは、仕組みについて考えることが好きですか?
    [回答]
    ぼくは、子供の頃に理不尽や不条理を感じることが多く、身がよじれんばかりに苦しみました。特に親の圧力が強すぎて、自分はなぜこれほど抑圧されなければならないのか、深い悩みの中にいました。
    そうしたときに、それを解決したいと考えました。そして解決するには、「この世とは何か?」を知ることだと考えました。この世を知れば、自分が苦しまなければならない理由も分かると思ったのです。
    そうして、それは上手くいきました。ぼくは、この世

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  • 「釜石の奇跡」に学ぶコロナからの逃げ方(1.976字)

    2020-04-14 06:00  
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    ぼくは、『もしドラ』がブームで全国を講演行脚していたとき、ちょうど東日本大震災が起こった。そのため、行く先々で「震災に取り組んでいる人たち」にも出会って、彼らの話を聞いたりした。
    その中で、最も印象に残っているのが「釜石の奇跡」の話である。釜石市の児童のほとんどが津波から助かったのだが、その陰には群馬大学の社会環境デザイン工学専攻の片田敏孝教授の長年に渡る指導があった。
    このことは、以下のページや本で詳しく紹介されているので、興味のある方は見てほしい。
    釜石の奇跡
    人が死なない防災 (集英社新書) Kindle版
    ここでぼくが注目したのは、片田教授が「人間の行動心理」に深く分け入っていたことだ。理想ではなく現実に着目し、人を逃がす、命を長らえさせる、一人でも多く助けるという目的に集中していた。
    その結果、小中学生の生存率が99.8%という、他の津波被害を受けた市区町村と比べはるかに高い生存

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  • なぜZoomが流行しているのかの理由が……?(2,206字)

    2020-04-13 06:00  
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    なぜZoomが流行しているのか?
    もちろん、一番の理由は「コロナ」である。コロナの蔓延よって、在宅ワークを強いられる人が増えた。それで、オンライン会議をする人たちも増え、そのツールとして広まったのだ。
    ただ、オンライン会議用アプリケーションは他にいくつもある。その中でなぜZoomだけが広まったのかといえば、やはりUIの勝利という他はないだろう。
    Zoomは、始めるまでの手順が簡単なのである。他のアプリとはほんの数クリックの違いなのだが、それが大きい。あるいは、ITリテラシーのない人たちも使えるような設計が、とことん為されている。
    実は、ぼくは先週までZoomを使ったことがなかった。というのも、今は人と会議する機会がないので、使う必要がなかったからだ。
    ところが、そこに秋元康さんから連絡が来た。毎年4月15日に、2004年に亡くなったぼくの先輩(秋元さんにとっては後輩)である吉野晃章さんを忍

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  • 晩節を汚す人としての糸井重里氏が興味深い(1,711字)

    2020-04-10 06:00  
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    糸井重里氏がものすごい勢いで晩節を汚している。一昨年くらいからそうなのだが、今年に入ってもTweetが何度も炎上している。
    ところで、ぼくは「晩節を汚す人」ウォッチャーである。晩節を汚す人にとても興味がある。なぜかというと、自分が晩節を汚したくないからだ。人間は、晩節こそ大切だと思っている。文字通り「死に様」が大切なのだ。
    だから、「晩節を汚す人」をウォッチして、他山の石としているのである。最近では、金ピカ先生こと佐藤忠志氏も晩節を汚していて興味深かった。人はなぜ晩節を汚すのだろうか?
    その一方で、晩節を汚さない人というのもいる。ぼくの中では、野中広務氏が、晩節を汚さなかった人として興味深い。彼は、若い頃から毀誉褒貶あったが、それは死ぬまで続いた。死ぬまで毀誉褒貶があり、良いところも悪いところも評価が変わらなかった。
    一言で言うと、死ぬまでブレなかった。そうして、92歳で大往生した。ぼくは

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  • なぜコロナは重症になる人とならない人とがいるのか?(1,911字)

    2020-04-09 06:00  
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    結論からいえば、それは「肺炎になる人とならない人」がいるからだ。肺炎になれば、重症となる(念のため、「重症」とは「命にかかわる」という意味である)。しかし肺炎にならなければ、重症とはならない。実は肺炎は、それほど怖い病気なのである。
    肺炎にならない場合でも、コロナによる発熱などは相当に苦しいらしいが、それで死に至るケースは希だといえよう。しかし、肺炎が死に至るケースは少なくない。なぜかといえば、それは肺がそれだけ重要な器官だからだ。
    人間が生命を保つ上で、最も重要な器官は心臓だ。その次が脳である。そして、三番目に肺が来る。肺はそれほど重要なのだ。
    この三つの器官は、身体の他の部位によって厳重にガードされている。心臓は、肋骨や筋肉に守られているのに加え、周りを肺がガードしている。その意味で、身体の中で一番傷つけられにくい場所にある。心臓は、それほどだいじな器官なのだ。心臓が止まれば、人はすぐ

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  • [Q&A]松本人志の映画はなぜつまらないのか?(3,026字)

    2020-04-08 06:00  
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    [質問]
    松本人志の映画はなぜつまらないのでしょうか?
    僕は今年で30歳なので全然ダウンタウン世代ではないですが、それでも松本人志こそが史上最高のお笑い芸人だと確信していますし、僕以外の多くのお笑い好きもその事実に異論はないでしょう。
    あれだけ面白いコントや企画、フリートークを生み出せる人が、映画となったら途端にあれほど面白くなくなってしまうのは何が原因なんでしょうか?
    松本さんは昔、映画の激辛批評コラムもやっていたので映画の知識も人並み以上にあるとは思うのですが...
    ポイントは、あれだけお面白い人が、あれほど面白くない映画を作っているという点です。
    もしかしたら時間を置けば自分の感覚が変わって面白く感じるかもと、十余年ぶりに松本さんの映画を見てみたのですが、やはり面白くなく笑いどころも分かりませんでした..。
    映画監督としての松本人志についてハックルさんの意見を是非ともお聞きしたいです

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  • ロックダウンの足音が聞こえる(1,629字)

    2020-04-07 06:00  
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    ※申し訳ありません!昨日配信し忘れておりました。1日遅れで配信いたします。よろしくお願いいたします。ここ数日のコロナ関連のニュースを見ていると、日本はパンデミックを避けられないというより、今まさにパンデミックが始まっているのではないだろうかと考えるようになった。
    というのも、コロナの目に見える被害は遅れて出る。だいたい二週間くらい後に出る。その時間差がやっかいなところだが、その意味でパンデミックは、始まっているときは目に見えないのだ。そして、もしパンデミックがもう始まっていると仮定すると、それが明らかになるのは来週か再来週くらいではないだ。もしそうなら、今からそれに備えて行動する必要があるだろう。
    ところで、実は今、茨城の親の家に来ている。3月31日に来て今日が4月5日なので、6日目である。この時期、「移動した」と公表すると白い目を向けられそうなので、公の場所には書けないが、ここにだけは書

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  • 新コロナウイルスに対する対処法について考える(1,777字)

    2020-04-07 06:00  
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    今回は、コロナに対して我々はどう対処したらいいのか?――ということについて考えてみたい。
    まずぼくは、とにかく「情報を集める」ということに主眼を置いている。なぜなら、情報は武器だからだ。コロナと「戦っている」というわけではないが、「対処する」には情報が欠かせない。そして情報は、正確であればあるほどいい。また正確な情報であれば、多ければ多いほどいい。それらを集めて、対処の精度をぎりぎりまで煮詰めていく。
    こういうときに、よく「備えあれば憂いなし」などといって、とにかく極端なまでに防御した方が安全だ――と言う人もいるが、それは大きな誤りである。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、防御のしすぎは良くない。何事もバランス、中庸が大切だ。だから、余計な防御はせず、必要なだけするのがいい。
    そんなときに、剣術の「見切る」という考え方が役に立つ。江戸時代の剣術では、相手と距離を取り過ぎるとこちらも切り込め

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  • 予想もしていなかった「えんがちょ」の鮮やかな復権(2,043字)

    2020-04-03 06:00  
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    相変わらず新型コロナウイルスに関するニュースが飛び交っているが、今日は現時点でのぼくなりの雑感をまとめてみたい。
    まず、コロナは「唾で伝染する」ということがクローズアップされてきた。そして、その唾を媒介にして「とても伝染しやすい」というのも分かってきた。
    コロナは、話しているだけでも伝染するし、長時間密閉された空間に一緒にいるとさらに伝染力が強まる。唾のついた手でどこかに触ると、その触った場所を媒介にして伝染することもある。
    そう考えると、一番伝染しやすいのが「会食」だ。食事をしながらの会話は唾が飛び交うし、その飛び交った唾が他者の食事にかかりやすい。その食事を通して、体内に取り込まれるというわけだ。
    さらに、最近では外食産業そのものや「直箸(じかばし)」の文化も広まっていた。そのことも、会食による感染しやすさを助けたというのがあるだろう。
    思えば、ぼくが社会に出た頃(90年代初め)は、会

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