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元キックボクサー佐藤嘉洋氏( @yoshiHEROsato)が代表を務める日本キックボクシング選手協会が一般社団法人の設立および運営資金の調達を目指してクラウドファンディングを開始した。選手側の立場からキック界の改善を試みるという日本キックボクシング選手協会。佐藤氏は発足前からウェブ上でその意義について発信し、Dropkickも佐藤氏を取材していたが、そのインタビューを再録します!(この記事は2016年3月に収録したものです)




――DropkickメルマガのユーザーはプロレスMMAファン中心なんですが、佐藤さんがWebなどで発信されている『日本キックボクシング選手協会』の発足についてはかなり関心があると思うんですね。

佐藤 えっ、どういうことですか?(笑)。

――長年にわたり団体やイベントの隆盛や衰退を見続けてきてるので、システム刷新や組織論に興味があるというか。

佐藤 あー、なるほど。だったら皆さんも協力してくださいよ!

――協力なんてとんでもない! IGFの今後に興味があるような、すさんだ人間しか読んでいないので到底無理です(笑)。

佐藤 いやいや、始まったばかりの試みなので、ちょっとでも力になっていただければありがたいですから。

――そもそも佐藤さんはどういう組織を目指そうとしてるんですか?

佐藤 わかりやすく言うと、いわゆる選手組合に近いかたちだと思ってます。ただ、一般的な会社の労働組合のイメージからすると、社員が「ギャラを上げろ!」と主張して会社と闘うような場だと思われがちですよね。ボクはジム・団体と選手を敵対させるつもりはまったくないですし、キック界はまだそれ以前の問題にあるというか。選手とジム・団体がお互いに納得できるような基本的なルールを整備したいだけなんですよね。

――厳しい言い方をすると、現在のキックは基本的なルールすら設定されていないということですか?

佐藤 じつはそうなんです。ひょっとしたら、短期的に見たらジム・団体にデメリットが生じるのかもしれないですけど、長期的に見たらほぼ100%プラスになる話だと思うんで。それに、ちゃんとした考え方で運営しているジム・団体にとっては「当然のことでしょ」ということをやろうとしているだけだし、もし短期的にデメリットを被るジム・団体があるとしたら、そこはまともじゃないところですよ(キッパリ)。

――プレッシャーかけますね(笑)。でも、そういう厳しい状況が現実的にあるからこそ、組合的な組織をつくって改善しようということなんですね。

佐藤 いまのキックボクサーの環境というのは、本当に低いところにあるんです。だから、それをちょっとでも引き上げられれば、キックボクシング自体が全体的にアップすると思っているんですよね。もちろん、興行もやっぱりビジネスだから、黒字を出してもらわないと選手も困るし、現状の興行収益とか規模を考えると、「専業でやれるギャラを払え!」というような要求は間違っていると思います。そこで基本的にボクが整備したいのは3点なんです。

――まず3つ。

佐藤 一つは「選手に払うべきファイトマネーはきちんと選手に渡す」ということ。

――うーむ。

佐藤 当たり前のことなんですけどね(笑)。たとえば、ファイトマネーというのは、基本的にジムと選手が山分けをするわけじゃないですか。そのパーセンテージは団体によって違いますけど、本来もらうべきパーセンテージ以上にジムがもらっているケースがあったりとか。

――佐藤選手も現役時代にそういうイヤな体験をされたんですか?

佐藤 いや、自分が所属していたジムは、お金にはもの凄くクリーンだったんですよ。で、ボクはそれが当然のことだと思っていたんですけど、そしたらあんまり当然じゃないケースもあるみたいで……。それに、激励賞もジムが取っちゃう場合があるという。それが2つ目ですね。

――選手に渡さないと。

佐藤 皆さんも、試合前に激励賞として金一封が選手に渡されている光景を目にすると思うんです。それは支援者が選手に対して渡しているお金なんですけど、それなのに、ジムが取り上げてしまうというケースもあるんです。ボクは『Hoost Cup』という大会に出たことがあるんですけど、そこは激励賞の中身を抜いたカラの封筒をリング上でもらうんですよね。で、「なんで中身を抜くんだろうな?」と思っていたら、あとで中のお金がちゃんと本人に渡るように、主催者が防止策としてやってくれてたんです。

――あー、あとでジムと選手のトラブルになっても主催者は介入できない。だったら事前に防止策を打っておこうという気配りなんですね。

佐藤 カラの封筒をリング上でもらうなんて、悲しいことではありますけどね。でも、当然のことが当然と行われていないケースもあるみたいで。そして3つ目は、「ジム・団体はきちんと選手と契約書を交わすこと」です。聞くところによると、試合の契約書を見たことがない選手もけっこういるみたいなんですよ。

――多くの選手は、入会したジムでプロデビューするわけじゃないですか。そこではあらためて契約書を交わすわけじゃないけど、選手の保有権は、そのジムがなんとなく持っているというのが一般的なんですよね?

佐藤 そうです。で、弁護士に聞いてみたら、書面じゃなくて口頭でも、一応契約は成立するみたいなんですよね。でも、口頭であれば、どうにでも曲解できますし、お互いが都合のいいことが主張できますから。

――それはトラブルの元になりますね……。

佐藤 じつは一昨日、協会発足に向けた第1回の会合をして、いろいろ意見を出し合ったんですけど。結局、契約書一枚で解決することがかなり多いんですよ。だから、まずは選手との契約のあり方をしっかり考えたほうがいいんじゃないかな、と。なんか、聞くところによると、PRIDEでもわりと口頭での契約が多かったみたいですね。

――そういう話は聞きますね。

佐藤 何千万円というファイトマネーが発生する試合でも、口頭でやってたケースがあったみたいで。だから、PRIDEもK-1もイベントとしてはトップにいきましたけど、スポーツマネジメントという点では、まだまだ低いレベルにあったのかなと思いました。

――トラブルの理由でいえば、選手が他団体に出るときや、ほかのジムに移籍するときの契約ですよね。キックボクシングは、ジム移籍が難しいイメージがあります。

佐藤 キックボクシング業界は村社会的なところがあるので、契約書を交わしていない現状としては、個人的感情がもの凄く大きく作用していると思います。「あの団体の○○が嫌いだから、あの選手を使いたくない」「話し合いをしたくない」とか。すべてとは言わないですけど、ビジネスよりも個人的感情のほうが大きく動いているところが垣間みれるというか。だから、そのためにもやっぱり書面って大事だなと思っていて。ボクがK-1MAXと契約していたときのような、公的に通用する契約書を通例にすべきだと思っています。

――契約書がない以上、極端な話、選手とジム・団体とは、心のつながりしかないですもんね。

佐藤 こういう話を持ち出すと、「ウチと選手は信頼関係で結ばれているから必要ない」と言う人も多いと思うんです。でも、信頼関係で結ばれているのは“いま”でしかないでしょ、と。たとえば、デビューしたてで、師匠に心酔している選手がいたとしても、やっぱりチャンピオンになっていろんな人と付き合うようになると、そのチャンピオンならではの景色が見えるだろうし、現状に対して疑問に思うこともきっと出てくると思うんですよ。

――そのときに感情のすれ違いが起こってくるわけですね。

佐藤 そこで書面も何もなくて感情だけで動いていると、そりゃトラブルになりますよね。もし契約書があれば、ジム側は「あなたとは何年契約で結ばれているので、それを破棄していくのであれば、違約金を払ってください」となるじゃないですか。選手に対しても「これだけ契約が残っているから、この期間は頑張ってやっていこう」という抑止力になるだろうし。そういうことを話していると、結局紙一枚でなんとかなることがもの凄く多いんです。

――たとえば、契約の書類というのは、どのくらいの枚数になるんですか?

佐藤 いや、ホント数枚ですよ。ボクのK-1MAXの試合契約も、そんなに分厚い契約書ではなかったですから。どんなことが書いてあるかは、守秘義務があるんで言っちゃいけないんですけど、本当に数枚。で、会合で意見が出たのは、おそらくジムの会長とかは契約書をつくるノウハウがないんじゃないか、と。だから契約書のひな形をつくってしまおうということだったんですよね。

――組合からジム側に方法論を提案してあげるんですね。

佐藤 ボクシング業界ではそういうのがあるみたいなんで、それを参考にしながら、数字や名前の部分だけ書けばいいひな形をつくればいいね、と。

――ただ、そういうものを提出されただけで態度を固くするジムもありそうですよね。

佐藤 たしかに一方的にやるとそれはトラブルになっちゃいますよね。でも、ボクはジムに対してもメリットをたくさん探したいと思っていて。というのも、最近はわりとそういう移籍問題が起こっているじゃないですか。

――移籍問題も野球やサッカーのように、きちんとビジネスになっているジャンルの場合は当たり前の出来事ですし。団体間の移籍ですけど、MMAがビジネスになっているUFCではフリーエージェントの権利をファイターが主張できます。

佐藤 サッカーだって、ある種の“人身売買”ですけど、ある意味参考にするべきだと思うんですよ。チームだって「いかにコイツを高く売ってやろうか」という感じで育てている面もあるわけじゃないですか。ボク自身は、最初から最後まで同じジムでしたけど、もうちょっとそれが緩和されてもいいんじゃないかなって。そうじゃないヤツがトラブルで干されるのはおかしいし、ボクはもっと多様性があっていいと思うんですよね。

――そこは「師匠と弟子」という概念から脱却しないと、ちょっとそれはできないかもしれないですよね。

佐藤 いや、それはそれで、あってもいいんですよ。でも違うモデルケースはすべて排除するというのが違うと思うんです。たとえば、性格も悪くて、コミュニケーション能力もないけど、もの凄い天才で、少なくともファンは魅了されている。そういうヤツを排除してしまうのかという話ですよね。で、ボクはスポーツの定義ってすべて一緒だと思っていて、その競技における能力が極めて高いのであれば、べつにそいつの人間性はどうでもいいんじゃねえかなって。その人間性に惹かれるかどうかは、ファンの勝手ですから。だから、バシッと紙で数字を決めておいたほうが、お互いのためになると思うんですよ。

――いまのままだとトラブルが起きると、選手を解放しないジム側が悪者扱いされがちですね。

佐藤 ジムの言いぶんも充分わかるんですよ。こんだけ手塩にかけて育てた選手を、ほかのジムにパッと取られて試合されたら、それはたまらんという気持ちはあると思うんですけど、だったらそのぶん移籍金というかたちでお金をもらう、と。お金の問題じゃないと言うでしょうけど、裏切られて0円より、裏切られて300万円もらえたほうが、気は晴れるじゃないですか。

――たとえば、選手にとっては、そこのジムに残りたいけど、ジムによって出られるイベントが限られてしまうケースもありますよね。

佐藤 まさに、その状況にある選手が一昨日の会合に来たんです。


――なんと。

佐藤 「自分はジムの会長は大好きだけど、いまのやり方だとビジネスにならないからなんとかしたい」と相談してました。で、キックの世界って「誰があのとき挨拶をした」「アイツは頭を下げたから」とか、逆に「挨拶しなかったから」というので関係性が左右されることが凄く多いんですよ(苦笑)。だから、「ジムは離れたくないけど、違うイベントに出たい」というときも、選手は言えずにいるんですよね。それを我慢して我慢して、不満が爆発して辞めてしまうというパターンもあるので、そこの風通しをよくする方法も考えたいなと思ってます。まさにボクなんかは、それで全日本キックを辞めたいい例なので。

――佐藤さんも体験してるんですね。

佐藤 ボク自身、本当はK-1に出たかったけど、それが言えずに不満がたまって、たまって爆発したというパターンなので。でも、当時はボクはわからなかったけど、全日本キックは全日本キックで精一杯やってくれてたんですよねぇ……。ボクは被害者ヅラして辞めましたけど、全日本キックはやれる範囲で全力でサポートしてくれていたんです。だから、ボクの態度には全日本キックもムカついたでしょうね……。結局、ボクはその後5年間、全日本キック側に口をきいてもらえなかった。たとえば、あのときもっと全日本キックと話し合いができていれば、状況は違っていたのかなって。少なくとも、5年間も絶縁されるということはなかったと思います。

――そういうスレ違いが余計に溝を深めているのかもしれないということですね。

佐藤 あの当時、全日本キックはK-1との太いパイプはなかったんですよ。で、選手はみんなK-1に出たかったと思うんですけど、全日本は全日本でプライドがあるから、K-1に頭を下げるというのではなく「出てやってもいいよ」という態度で。K-1にとっては、全日本キックの選手が出なくても、充分盛り上がっているわけだから「べつに出てもらわなくていいです」という話だと思うんですよ。だからやっぱり……まあ難しいですね(苦笑)。

――ビジネスが大きくなれば、マネジメント業としても成立するんでしょうけど、なかなかマネジメントだけでは潤わないという現状もあります。

佐藤 その話でいうと、K-1MAXのときに、ボク自身はちゃんとしたスポーツマネジメントの事務所と契約していたんですけど、当時そういう会社と契約していた選手は、本当に数人だったと思いますね。魔裟斗さんとボクと……、小比類巻さんは入ってたのかなあ? で、ボクの場合はジムに30%、マネジメント事務所に20%払っていたんです。

――けっこう払いますねぇ。

佐藤 で、そっから税金を引かれるから、ボクに入るお金は満額の半分以下なんです。でも、それ以上にスポーツマネジメントに所属しているメリットはあったので。

――たとえばどういうメリットですか?

佐藤 やっぱり、ファイトマネーの交渉等はすべてやってくれます。ボク個人ではハードな交渉はできないですからね。

――プロスポーツでも代理人制度は普通に導入されていますが、選手はあくまでスポーツのプロであって、契約面はその筋のプロに任せるということなんでしょうね。

佐藤 ボクはマネジメント会社に所属してなかったら、K-1MAXのリングで戦っていなかったかもしれないし、ファイトマネーも上がってなかったかもしれないです。マネジメント会社に任せることで、K-1参戦時より4倍近くファイトマネーは上がりましたから。

――よ、4倍ですか! ちなみに、マネジメントつけてなかったとしたら、4倍上げられたと思います?

佐藤 そんな自信はまったくないですね。当時の自分は、その景色を知らなかったですから。自分は井の中の蛙で、キックボクシングという小さな世界ではトップを取ったけど、その先の光り輝くスポーツの世界は見てないので、どこまでファイトマネーをもらえるかなんてわからないですよ。もう「キックだったらこのくらいのファイトマネーで限界だ」という意識があったから。だって、ボクがK-1に初めて出たのは24歳のときですからね。

――ああ、その若さなら、なおさら世界の広さはわからないかもしれないですね。

佐藤 そのスポーツマネジメントの会社は、サッカーや野球とか多彩な競技のマネジメントをやっているんで、トップアスリートのだいたいの相場がわかるわけじゃないですか。

――マネジメントのプロですもんね。

佐藤 とくにキックボクサーは本当に蔑まれている立場だったから、こっちがお願いしてK-1に出させていただいている立場なんですよね。

――そういう立場だったら、やっぱり気後れして、とても4倍までは交渉できない。

佐藤 K-1からすれば「そんなワガママ言うんだったら次から使わねえよ」という話なので。

――K-1MAXがあった頃ならマネジメントをつけても成立しますけど、いまは難しそうですね。

佐藤 2010年にK-1の地上波が終わって、2011年からボクのスポーツマネジメント業は、ほとんど成立してなかったんですよ。マネジメント料は払い続けてましたけど、事務所経由の仕事は激減しましたから。事務所ももうボクでは商売にならないわけです。それにいまのキックボクシング業界では、ボクにはスポーツマネジメントの会社を入れるメリットがないんですよね。だって、試合するにしても、プロモーターは全員ボクも知り合いなわけですよ。直接ボクと交渉できるといえばできるんです。それでも事務所に任せてはいましたけど。

――K-1がなくなったあともマネジメント会社と契約していた理由ってなんですか? 2割近く持っていかれるわけですよね?

佐藤 うーん、まあボクはこう言いつつも、けっこう義理と人情に厚い人間なんで(笑)。

――えっ、そういう理由ですか。カッコイイなあ(笑)。

佐藤 ボクが知らないところから仕事の話が来る場合もあるから、そのときに事務所が窓口になってもらえればいいことだし。なにより、いまのボクがあるのは、その会社のおかげだから。

――筋を通しておかないと、佐藤さん自身の精神性が保てないのかもしれないですね。

佐藤 ああ、そうですね。ボクはお金より大事なことがあると思っているので。まあ、ほかの人は勝手にすればいいし、キレイごとかもしれないですけど。

――ちなみに、いまマネジメントに任せてるキックの選手はいないですよね?

佐藤 いや、いないでしょう。選手、マネジメントお互いにメリットがないですもん。新生K-1に出ている武尊や卜部兄弟とかは浅井企画にやってもらってるみたいですけど、芸能のマネジメントのみじゃないですかね。スポーツマネジメントは、選手個人なのかも。いや、詳しいことは知らないんですけど。

――あの当時、ほかのキック団体がK-1MAXに比較的協力的だったのは、団体も選手もお金が潤うからですよね。

佐藤 そうなんですね。そこに出た選手が自分の団体に戻ってくれば、ついてきたファンがチケットを買ってくれますし。

――現状ではマネジメントは基本成立しない、団体間の交渉チャンネルも厳しい面があるとすると、やはり現状としては、協会をつくることが一番ベストな方法なんですかね。

佐藤 でも、何度も言いますけど、不当な要求をするわけじゃないですよ。大げさな話、たとえば興行の利益が500万円しかないのに、ファイトマネーを600万円よこせというのは、一人の選手のファイトマネーだけで赤字になってしまうので、それは本末転倒なわけだから。

――移籍問題に関しても、選手にすべてを許すとまたおかしくなりますしね。

佐藤 自由に移籍させるというのも、やっぱり変ですから。たとえば、別の団体がめちゃくちゃ盛り上がっているから、そっちに上がりたい。でも、また別の団体が逆転したから、今度はそっちに上がりたいではキリがないですもん。人間の心なんて明日には変わっちゃうんですから、やっぱり契約で縛っちゃえばいいんですよ。

――よく「契約で選手を縛るな!」という声もありますけど、お互いのための契約なんですね。

佐藤 だから口頭や信頼関係だけの契約ではなく、お互いにプロなんだから、選手がプロデビューする時点で、やっぱりジムと選手は契約を結ぶべきなんじゃないかと思います。ボクは自分がそういう経験をしてきて、実際に団体やジムを悲しませてきた人間でもあるので。

――それに若い選手が多いから、世間が見えてなくて周りの人間の言葉に惑わされがちなところもあるでしょうし。

佐藤 まさにそうなんです。直接会った人間に対して、面と向かってNOといえる選手っていないと思うんですよ。Facebookとかでも、見てる人は深く考えずに「いいね!」を押しがちな中で、「自分の意見はめちゃくちゃ正しいんだ」って勘違いして洗脳されちゃう人も多いだろうし。そこは自分も含めてなんですけどね。だから、一昨日の会合でよかったのは、ジム側の人も参加してくれて、その立場からの反対意見もガンガン言ってくれたんですよね。それはもの凄くうれしかったですし、お互いにケンカ腰じゃなくて、より良くしていこうというビジョンを共有できたのがよかったなって。


――手応えとしては、ジムや団体側がそうした協会を受け入れてくれる感触ってあります?

佐藤 うーん、いまのところみんな様子見なのかなって。ボクもまだ正式に話しに行ってないんですよ。というのも、構想段階のうちに話をしても、向こうも何も反応しようがないと思うんですよね。だから、いかにジム・団体にとってもメリットになるかを提示して、最終的には選手が正当な利益をもらえるように話をしたいなって。それもこれも、ボクはやっぱりキックボクシングをただのイベントで終わらせるんじゃなくて、競技として定着させたいと思ってるんで。そこで同じ思いがある団体にとっては、必ずプラスになる話だし、「ただのイベントで終わればいい」と思っている団体は……ひょっとしたら話は聞いてもらえないかもしれないですけどね。

――それは団体にとってはプレッシャーですね(笑)。

佐藤 でも、そうでしょ? キックボクシングじゃなくて、ほかに儲かることがあるならそっちでいいということですもん。だから、どこに対しても言いたいのは、ボクは新しい団体をつくってキック界を統一するとか、特定の団体を潰したいとか、そういうことじゃないんです、と。選手側がより闘いやすいように、ジム・団体と選手の関係をよくしたいということだけなんです。

――こういう話をするときって「団体の垣根を壊す」とか、大風呂敷を広げる話になりがちですけど、佐藤さんのお話は非常に現実的ですね。

佐藤 まあ、これだけ団体が乱立している中で、組合が成り立つのかという「そもそも論」もあるんですけど。でも、それなら有志だけでも、そういうのに賛同してもらえれば。

――こういう案を出すことで、団体の人たちにもある程度の気づきになるかもしれないですし。佐藤さんの案に賛同はしないけど、自分たちのやり方でやるかもしれないですしね。

佐藤 そうそう、まさにそうなんです。ボクが提示したことで「ウチの団体だけの選手協会をつくろう」というのなら、それでもぜんぜんいい。それをボクが「やめてくれ」とは100%言わないです。もし、主要団体の人が選手協会をつくってくれるなら、それが一番いいことだと思いますしね。

――もしかしたら、現役選手の中にも違う意見はあるかもしれない。とにかく、佐藤さんは硬直している現状に動きをつくりたいということですね。

佐藤 それを声高に言えるのは、やっぱり自分なのかなって。ボクはもう引退したし、ジムとも関係ないし、完全フリーなわけですよ。べつにボクが一人嫌われたところで、誰にも迷惑はかけませんので。あと、引退の会見でも言いましたけど、ボクはキックを愛しているので。ボクはここで骨を埋めるつもりで、どんな状況でもキックをビジネスとして大きなものにしたいと決めたんです。幸い、ボクはいろんな団体のトップといつでも連絡が取れる状態につながっているので、それもけっこう大きいことかなと思いますし。

――それができる人間は限られてきますからね。

佐藤 もしかしたら、組合の恩恵に受けるのはもっと後の世代の選手たちかもしれないですけど、とりあえず動いてみようかな、と。だからまあ、いまはいろいろ協力者がほしいところなんですよ。Dropkickの読者の人の中にも、もちろん協力者がほしいですしね。

――「ガンバレ!」っていう声援くらいなら……(笑)。

佐藤 このインタビューを読んだ人で「佐藤に協力して一丁乗ってやるか」という人がいたら、ぜひ協力してください!必要最低限のモノはもらいますけど、必ず選手に還元しますので!そこはもう、これまでのボクを見て信用してもらうほかないですね(笑)。<2016年3月収録>


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トップは100万ドル超え当たり前?/川尻達也UFC離脱の裏側■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

3階級制覇のパンクラシスト・砂辺光久がRIZIN出撃へ! 「内藤のび太と世界一を決めたい!」

 

【アラカルト】

『ファイヤープロレスリング』とUWF、純須杜夫の死――

「Team DATE名誉顧問」は太気拳創始・澤井健一の弟子だった!! 吉田かずおインタビュー

地上最も過激な格闘技「ミャンマーラウェイ」の実態!!■死闘の体験者 紅闘志也インタビュー

【衝撃発掘!!】神取忍インタビュー「ジャッキー佐藤シュートマッチの真実」「北斗晶」「ブル中野」……

柳龍拳 この男は実在する!!合気道の達人ロングインタビュー 

阿部史典 生臭坊主!? “僧侶プロレスラー”の自由すぎる説法

狂乱のデスマッチファイター竹田誠志が語る「広島カープ25年振りのリーグ優勝」

崔リョウジ ランズエンドがあなたを啓発する! 「夢、努力、勝ち癖、4億円」インタビュー

二階堂綾乃さんに聞く「プ女子はお金を使わず冷めやすいのか?

汚れたハンカチ王子騒動……ベースボール・マガジン社の黒歴史 ターザン山本インタビュー

仙波久幸
 芸能スクープはプロレスである~名物記者が語る横山やすしからAKB48まで 

管理人に直撃! インディ興行の聖地”新木場1stRINGとは何か? 

三富政行(元・潮吹豪) 「私が博報堂を辞めてプロレスに浸かる理由」

鈴木秀樹 ビル・ロビンソン最後の弟子「弱いプロレスラーは迷惑なだけです」 

鈴木秀樹 「はぐれIGF軍団」誕生秘話 

山本淳一 元・光GENJI、プロレスデビューを語る 

大家健 ガンバレ☆プロレス代表の麻雀放浪記 

矢野啓太 ピエロの狂気「胸いっぱいのプロフェッショナルレスリング論」 

HARASHIMA 「学生プロレス時代、真壁さんとスクワットを延々やってましたね」 

「多重ロマンチック」漁師JJ アナタはなぜブログを更新するのか 

“中条ピロシキ”橋本吉史 学生プロレスとラジオ 

今成夢人 「ガクセイプロレスラー・ライジング 卒業後のリアルなリング」 

福田洋 ジョーカーの狂気とアメリカンプロレス 

アメリカボクシング界から見た「メイウェザーvsマクレガー」/杉浦大介



【90年代インディ】

【FMW猛毒伝説】シャーク土屋・前編「アポなしで全女に乗り込んだらTVスタッフに殴られたんだよ!」

【壮絶!!後編】シャーク土屋に病魔が襲う!! 「もっと生きたい…水が飲みたい!!」

「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビュー

高杉正彦インタビュー〜剛竜馬とウルトラセブンに愛をこめて〜

上田勝次 FMWを支えたキックボクサー「アイツが死んで以来、ヒジは使ってないよ…」 

金村キンタロー 
理不尽小僧「インディで年収1500万……一銭も残ってないです!」 

ウルトラマンロビン 「あんなにネットで叩かれたら普通は自殺しますよ!」 

髙田龍・前編 90年代インディの夢と地獄…レッスル夢ファクトリーとは何だったのか? 

髙田龍・後編 男たちのプロレス屋形船…友情とカネが砕け散ったWJ 

保坂秀樹インタビュー 「朝4時にジョージさんと空き地で極めっこをやらされるんです」

 

【新日本プロレス系】

【衝撃の破壊王伝説】至近距離から見た橋本真也――橋本かずみ☓田山正雄レフェリー 

小原道由「石澤が止めなかったら、俺は◯◯を殺していたでしょうね」


草間政一 私が戦った暗黒・新日本プロレス 

永島勝司 アントニオ猪木と北朝鮮 

田中ケロ ケロちゃんの新日本プロレス伝説 

西村修 「独裁者・長州力に逆らうってエネルギーが必要なんです」 

「90年代ハチャメチャ新日本プロレスと俺が愛した橋本真也」 

村上和成 平成のテロリスト・村上和成――格闘家が挑んだ命懸けのプロレス道!! 

高岩竜一×田山レフェリー 理不尽とは何か? 90年代新日本プロレス居酒屋トーク 

田口隆祐 将棋を語る 

大矢剛功インタビュー「新日本、SWS、FMW……辿り着いた北の大地」

岡倫之 ブシロードクラブの怪物「プロレスラーが世界最強であることを証明します!」 

西村修が語るプロレスの神様 「ゴッチさんはもう一度、日本に来たがってたんです。でも……」



【全日本プロレス】

折原昌夫インタビュー後編「天龍さんの引退試合を見に行かなかったのは……」

【濃厚18000字】トンパチ折原昌夫が明かす全日本プロレス、SWSの信じられない話!!


更級四郎×ターザン山本

G馬場ブレーンの語らい――全日本プロレスが再生した日 

北原光騎 男が男に惚れる天龍劇場「俺にとって天龍さんは“神様”だよ」 

倉持隆夫 元・全日本プロレス中継アナウンサー「作られたスポーツを実況するということ」 

ウォーリー山口 プロレスなんでも屋「ジャイアント馬場と竹内宏介、ふたつのG魂」 

安西伸一×小佐野景浩 天龍源一郎が生きた時代~『週プロ』と『ゴング』の天龍番対談~ 

 

【プロレス点と線】

角田信朗の松本人志共演NG騒動は「魔裟斗vs佐藤嘉洋の呪い」なのか

ディファ有明、電撃閉鎖! プロレスは困らず格闘技が困る?


NOAHだけはガチ! 新日本プロレスとの協力関係解消へ!


あやしい新体制! NOAHに何が起きているのか?


G1優勝! ケニー・オメガの「DDT発言」とはなんだったのか?

「アンチヨシタツ」とは何なのか?

プロレスメディアに「エアインタビュー」はあるのか

【骨法】

『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル

矢野卓見 堀辺正史と骨法を語る――愛と悲しみの17000字インタビュー 

矢野卓見 再び堀辺正史を語る――「先生も知らない骨法の秘密」 

追悼・堀辺正史 矢野宅見「ダメなお父さんでしたねぇ……」 

漫画家・中川カ~ル
 骨法会員番号229番が見た「骨法変節の瞬間」 

ヤノタク×中川カ~ル 俺たちが愛した喧嘩芸骨法 

矢野卓見 武道の幻想と現実「合気の達人は存在しますよ」 


【女子格闘技】


仮面女子・川村虹花インタビュー「1回やって終わりじゃないです。総合格闘家としてホントに強くなりたい!!」

現役アイドルが参戦! 仮面女子・川村虹花のMMAデビューの裏側/佐伯繁DEEP代表

ワタシが女子MMAを追いかけ続ける理由/映像作家シンシア・ヴァンス

浜崎朱加×ジェシカ・アンドラージ「格闘技を続けない理由なんか、どこにもない!」

朱里インタビュー「チャンピオンになって、ASUKA選手とプロレスのリングで再会したいです」

石岡沙織、10年目の大舞台「女子格闘技に転機が訪れてますけど、私にとっても転機を迎えました」

 KINGレイナの大暴走インタビュー 「私、どれくらい強いのか自分でもわからないから」

【驚ガクの地上波デビュー!!】KINGレイナ「楽しんでもらうために1ラウンドはあえて極めなかったから」

【爆勝MMAデビュー】世志琥「プロレスラーとして、いつでも戦えるように準備していました」

【セクシー公開計量の真実】中井りん正月独占インタビュー「恥ずかしいけど、RIZINでも頑張りました!!」

ネット騒然! 中井りんインタビュー「RIZIN様への参戦? 前向きではありますが……」 

浜崎朱加 INVICTAアトム級世界王者インタビュー 

中井りん アジア人初のUFC女子ファイター!「日米友好親善と世界平和のために参戦します!!」 

中井りん 「恥ずかしいけどテレビに初めて出ました!」 

しなしさとこ 総合格闘技と女性の戦い 


RENA×浜崎朱加 SBとMMAの女王対談 

森谷吉博 「MMA?絶対に無理!!」未来へ飛んだRENA――大晦日出撃その舞台裏! 


【昭和プロレス】


【80年代編】谷津嘉章インタビュー② 「昭和・新日本のプロレスは早漏なんですよ」

桜田一男 喧嘩日本一見参! ケンドー・ナガサキ「SWSは全部で99億円使った」 

ミスター高橋with田山正雄 レフェリーの魔術「試合はこうして壊れていく――」 

平田淳嗣 おまえ平田だろ!「スーパーストロングなプロレス人生」 

新倉史祐 道場破りから前田日明vsルスカまで……「俺が見た昭和・新日本プロレス伝説」 

康芳夫 
世紀の呼び屋「猪木vs人喰い大統領アミンはぜひやりたかったね」 

猪木快守 
猪木一族の事業欲とは何か? 


【斎藤文彦INTERVIEWS】

旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー

みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!

職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!


プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」■ 


オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る 

なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

超獣ブルーザー・ブロディ

「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯

『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜 

ヤング・フミサイトーは伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』の構成作家だった


怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇 

【ズンドコ・トラブル興行研究会】


ヨン様参戦!? 誰もルールがわからなかったアルティメットロワイヤル

私説・力道山対木村政彦

シュートマッチ! 神取忍vsジャッキー佐藤■ズンドコ・トラブル興行研究会<小泉悦次・編>

消えた棚橋vs中邑戦■ズンドコ・トラブル興行研究会<漁師JJ編>

小島聡まさかの「四冠王者誕生」ズンドコ模様■ズンドコ・トラブル興行研究会<漁師JJ・編>


何がやりたかったんだ「ジャイアント魔神&ニュー・ストロング魔神」■ズンドコ・トラブル興行研究会<漁師JJ・編>

「ディック・ザ・ブル&クラ・リソワスキー金網逃亡事件」■ズンドコ・トラブル興行研究会

負けることに慣れた組織……国際プロレス崩壊直前を私は見た
アルティメットクラッシュ…新日本プロレスと総合格闘技

ダフ屋と興行師の哀歌!! 岩手水沢騒動

ファン不在から得た教訓……棚橋弘至、伝説のノーピープルマッチ

マンモス鈴木鉄拳制裁から見える力道山のセンスと狂気

新日本で「金返せ」コールが初めて起こった日…■<小泉悦次・編>

アントニオ猪木が「整理」したスポーツ平和党■<漁師JJ・編>

シュートマッチの起源と世IV虎vs安川惡斗■<小泉悦次・編>

幻の闘魂三銃士興行の顛末■<漁師JJ編>

【中村祥之】

負けたら即引退試合SP、過激な舞台裏「新日本プロレスはあのとき橋本真也がいらなかったんです」 

中村祥之インタビュー ZERO-ONE激動の旗揚げ 

中村祥之インタビュー 破壊王・橋本真也の死――不倫とゼロワン崩壊

「仲田龍さんが気力体力尽き果てたのはわかりますよ。ボクもやられましたから……」


【立ち技系】

那須川天心vs武尊完全消滅は誰のせい?■橋本宗洋

那須川天心インタビュー「キックのほうがやっぱり凄いなって思わせたいですね」

【キックボクシング関ヶ原】あのブシロードが電撃参入! 『KNOCK OUT』とはなんだ?

小笠原和彦 リアル・空手バカ一代!「ボクは“やっちゃっていいよ”組なんです」 

青柳政司 「左目を失っても打倒プロレスの旅は終わらない」 

天田ヒロミ K-1天国と地獄「谷川さんがやるようになってK-1はダメになりました」 

小比類巻貴之 「ミスターストイックのキャラは正直、しんどかったです」 

ノブ・ハヤシ K-1逆輸入ファイター 白血病からの復帰 

武田幸三 キックに命を懸けた男 

小林聡 
野良犬の哲学「選手もプロモーターも群れてちゃ面白くないんですよ」 

佐藤嘉洋 判定問題のせいで闇に葬り去られていますけど、魔裟斗戦はMAX史上最高の盛り上がりだったと思います 

佐藤嘉洋 マット界初! 選手組合「日本キックボクシング選手協会」とは何か? 

木村ミノル K-1毒舌王「いまの格闘技界はお客さんの目線を気にしすぎなんですよ」 


金ちゃん危機一髪! 暴走高齢者の事故に遭う

鬼が作るUインターの激ウマちゃんこ

UWFが柔術を知った日〜道場はどう変わっていったのか〜 


現代から見るアントニオ猪木vsモハメド・アリ

整骨院をオープン! 格闘家のセカンドライフとは何か?

さらばHボム! 生まれ変わったらダンヘンになりたいよ!



【ハッスル】

中村祥之インタビュー ファイティングオペラ『ハッスル』とはなんだったのか 

若鷹ジェット信介 黒歴史ファイティングオペラ――ハッスルの最期を看取った男 


【SP対談】

佐藤大輔×藤井健太郎 佐藤大輔はなぜガチ相撲に激怒していたのか? 

天龍源一郎×神取忍 男と女の壮絶プロレスとは何だったのか? 

桜井マッハ速人☓猫ひろし 巣鴨凸凹マラソン部 



【小佐野景浩のプロレス歴史発見】


プロレスラーで初めて大臣になった男、馳浩
大森隆男のワイルドな全日本プロレスLOVE

暴走親方、諏・訪・魔!!

嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!


冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…

完全無欠のプロレスラー!! ジャンボ鶴田

超獣ブルーザー・ブロディ

【涙のカリスマ】大仁田厚の邪道プロレス人生


癌に勝った絶対王者・小橋建太

“プロレス巨大組織”NWAとは何だったのか?

呪われたIWGPが最高権威になるまで

悲運の闘将ラッシャー木村、耐えぬき続けた人生 

燃える男、アニマル浜口――!!

“天龍番”が感傷に浸れなかった天龍源一郎引退試合

全日本プロレスを二度は裏切れない……」秋山準

馬場死去、三沢離脱……その後の全日本プロレス


ジョー樋口、和田京平…全日本プロレスを支えたレフェリーたち 

我らが英雄ザ・ファンクスの凄み! 

プロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス

「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラス

『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!

80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!


昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!

史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー

輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

全日本プロレスのすべてを知る男、渕正信■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

プロレスマスコミの御大が語る「プロレス取材の難しさ」

一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」



【OMASUKIのMMA Unleashed】


コナー・マクレガーなら何をやっても許されるのか! ベラトール乱入事件後の関係者の不気味な沈黙

ローズ・ナマユナスはかく戦えり:興奮のUFC 217 試合後情報まとめ

いったい何が起きているのか? パンクラス計量シーンに米MMA記者が猛然と激怒!

昨日やったことは忘れてしまうが、何年も前のことは覚えている」 マーク・ハント欠場問題の背景

大統領はMMAプロモーター …本当は怖いチェチェンの官製MMAバブル■MMA Unleashed 

ロケットマン対ドタード:アート・オブ・トラッシュトーク■MMA Unleashed


MMA・プロレスのあり方に根本的な変化を迫る? 脳障害研究最前線の衝撃■MMA Unleashed


ダニエル・コーミエ「何が悲しいって、ジョーンズには本当に薬物などやる必要があったとは思えないということなんだ」


MMAファンは、世界で最も熱狂的で、失礼でネガティブな存在だ:絶対王者デミトリアス・ジョンソンのリアリズム

UFCにはなぜ、ゲイの男子ファイターがいないのか(仮説)

充実のWWE選手発掘育成システム:スカウトはこうして逸材を見抜く!

あの人はいま……姿を消したMMAファイターの第2の人生

“結局UFCに行かなかった男”――ヒョードルとUFCの10年愛憎劇総まとめ

「近頃の若い選手はプロレスができていない!」インディシーン活況下の米国でも勃発、プロレス観世代抗争!

ソネン対シウバ、5年間の因縁総まとめ! 「ヴァンダレイが本当に出場するのか、まだ確信が持てない(ソネン)」

WWE総帥ビンス・マクマホンの生涯を描いた映画の制作が決定!リークされた脚本に書かれていたこととは?

管理のズサンなサファリパーク!! UFC『アスリート・リトリート』で好プレー・珍プレー続出!

【UFC7勝3敗】インディシーンのまだ見ぬ強豪プロレスラー、マット・リドルとは何者か

米国女子MMAは、いちローカル団体の冒険から始まった…『フックンシュート』、22年の歴史に幕をおろす

【内幕記事に騒然!!】世界一のエンタメの舞台裏には、ビンス・マクマホンの恐怖政治があった

セコンドのグレッグ・ジャクソンが、「キ●タマでヤツを殴りつけてやれ」と選手にアドバイスする理由


UFCファイターのフトコロ事情 ~ 中堅ファイターでも想像以上に厳しい現実

ケニー・オメガ熱弁!「新日本プロレスは国境を越えて大きく成長していくべきだ。責任は僕が取る!」
 

ロンダの異常な愛情、または如何にして柔道を捨ててボクシングを愛するようになったか

「ダスティ・フィニッシュ」の意味は? オックスフォード英英辞典に見るプロレス隠語集

シュートマッチ勃発で全世界震撼!? レスナーvsオートンWWEサマースラムの舞台裏!

塾長ドン・フライ、堂々のUFC殿堂入り! 万感のスピーチを読め!

MMA Unleashed 
RIZINレビュー:けなげさに胸が詰まるJ-MMAのすばらしき世界

中邑28連勝、アスカ79連勝、イタミはGo 2 Sleep解禁!日本人旋風が吹き荒れる

10連勝中のInvicta王者!! UFCに背を向ける女版ドン・フライを見よ!

マクレガー対メイウェザーの最近の動向まとめ:UFCがコー・プロモーションに踏み出すことの意味

プレゼンター、ドン・フライの桜庭和志紹介スピーチ全文翻訳■MMA Unleashed