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一問一答「あなたは、最近どんなことをしている時に、時間を忘れて夢中になりましたか?」【コネクト・ウィズ・モーメント】

あなたは、最近どんなことをしている時に、時間を忘れて夢中になりましたか? 今回は、自分の幸せが何なのかよくわからなくなったという方の相談をもとに、過去の後悔も未来の不安も、余計な感情や思考も乗り越えて、今目の前のやるべきことに集中するためのコネクト・ウィズ・モーメントについて解説させてもらいます。 Q. 人生を変えたいと思っても、そもそも何が幸せなのかがよくわからない時があります。どのように向き合えば良いでしょうか? 人間というものは、特に自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。 自分が今幸せなのかというようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。 そうなると、周りの人から見るととても自分勝手な人に見えてしまいます。 幸せになりたいとばかり思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって、知らず知らずに自分勝手になってしまい、気がつくと人間関係が崩壊していくことがあります。 仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。 仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありません。 むやみやたらに幸せを追い求めるというよりは、自分が熱中や没頭できるものを見つけたり、あるいは、何かに没頭して、それ自体を得意になったり好きになれるように集中力を鍛えるということを考えた方が、おそらく結果として良い人生を歩むことができるようになるのではないかと思われます。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 今この瞬間に没頭する【コネクト・ウィズ・モーメント】 瞑想を習慣にすると幸福度も上がるし集中力も高くなります。 他にも様々なメリットがあるわけですが、実は、ほとんどの効果は「コネクト・ウィズ・モーメント」という考え方によるものです。 人は没頭している時間が長くなればなるほど幸せになります。 フロー状態の提唱者でもあるミハイ・チクセントミハイ氏の著書の中でも、集中状態の先にある、自分が何をしているのかもわからなくなる没頭状態が長くなればなるほど、人は幸せに生きていくことができるということが示されています。 フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) フロー体験入門―楽しみと創造の心理学 仕事でも趣味でも、没頭できることがある人はとても幸せに生きていくことができます。 ですが、現代人は日々の生活の中での没頭状態になる時間が極めて減っています。 休みの日も仕事のことを考えなくてはならなかったり、常にスマホの通知が気になったりしています。 過去に惑わされたり未来の不安を気にしたり、今やるべきことがあるのに、ついつい余計なことを気にしてしまいます。 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の中でも、非常に重要な今この瞬間につながるための「コネクト・ウィズ・モーメント」について解説していきます。 一問一答「あなたは、どうすれば動じない心を作ることができると思いますか?」【オブザービング・セルフ】 一問一答「あなたが何も手につかないくらいネガティブな感情になるのはどんなときですか?」【エキスパンション】 ネガティブな感情を否定するのではなく、適切な距離を置いて対処するための方法についてこれらの記事で解説してきました。 日々の生活の中では、ネガティブな感情や思考によって、僕たちのやるべきことに使うはずの時間や労力を奪われてしまいます。 そのネガティブな感情や思考に使っている時間や労力を、全て自分のやるべきことに集中するために使うにはどうすればいいのでしょうか? レフ・トルストイの名言があります。 「過去も未来も存在しない。あるのは現在というこの瞬間だけだ。」 人生で一番大切な瞬間はたったひとつしかありません。 それはこの今という瞬間だけです。 僕たちが力を発揮して何かを変えることができるのは、今この瞬間しかありません。 未来を変えることも過去を変えることもできません。 僕たちが影響を及ぼすことができるのは今この瞬間だけだから、今この瞬間に集中して行動を変えていくことが、過去を取り戻すことにつながり、過去をバネにして未来を切り拓くことにつながります。 過去や未来にとらわれたり、自分の頭の中の余計な感情や思考にとらわれたり、今この瞬間にないものに力を使うのは馬鹿らしいことです。 皆さんにとって一番大事なのは今この瞬間です。 僕たちが自分たちの力で影響を及ぼすことができるのはこの瞬間しかありません。 日常の中でも目の前のことに没頭できる! 本来人間はやるべきことに集中できるようにできています。 集中力がなくて何もできない人なんていません。 ほとんどの人は、ちゃんと集中力があるのに、余計なものにその集中力を持っていかれているだけです。 過去の後悔にいつまでもクヨクヨしたり、未来の心配にとらわれたりすることもあると思います。 過去や未来にとらわれている皆さんの心を、今この瞬間の現在に取り戻すトレーニングがコネクト・ウィズ・モーメントです。 人は当たり前のことやつまらないと思うことに対しても、心をオープンにして好奇心をもって向き合うことができれば、全てのことに対して夢中になったり没頭することができます。 例えば、毎日着ている T シャツも何気なく洗ったり着たりしている人が多いと思います。 DaiGo師匠の場合は、その T シャツも素材や形状など最強のものはないのかと考えたりします。文房具もスマホの三脚も好奇心をもって調べまくると、その調べている間ずっと没頭しています。 「別にどんなものでもいい」と言ってしまうとそれまでですが、ベストなものがあるとしたらどんなものだろうかと自分に疑問を投げかけて、好奇心をかきたてると没頭状態に自分を持っていくことができます。 これは日常の家事や掃除でも同じです。 何も考えずに食器を洗おうとすると面倒だと感じてしまいます。 例えば、食器をどの順番で洗うと最も早く洗うことができるのかと考えると、それだけでゲームのように夢中になることができます。 とはいえ、好奇心を持てないという人もいるでしょうが、それは思考や感情の物語に心を持っていかれているからです。 やりたいことがないとか、何をやっても続かないという人も多いですが、それは没頭する手前で終わっているからです。 興味をもって没頭するところまで経験しないともったいないです。 例えば、映画でもアニメでも、途中まで見て盛り上がったところで見るのを止めるというのはかなり難しいことだと思います。 これと同じで、好奇心は一度スイッチが入ると止まらなくなるものです。 仮に、仕事で失敗をしたというのであれば、失敗したのは事実ですが、そこから湧き上がってくる思考や感情は物語に過ぎません。 その余計な思考や感情の物語に自分の心が持っていかれてしまうと、今目の前にある喜びや好奇心に鈍感になってしまいます。 普通であれば喜びを感じたり好奇心をもって取り組むことができることがそこにあるのに、興味が薄れてしまい鈍感になってしまいます。 だから行動力が減って、やりたいことが見つからないし、集中することも没頭することもできなくなります。 問題なのは余計な思考や感情の物語に心を持っていかれていることです。 マインドフルネス4箇条 ACTとマインドフルネスは違いますが、今この瞬間に集中するというのがマインドフルネスなので、そのマインドフルネスの4箇条を紹介しておきます。 その1 :意識的に何かに集中する ぼんやりしているのではなく、意識的に何かに自分の注意を持っていきます。 その2 :頭の中で考えるのではなく、気づくことが大事 悩み事や不安をぼんやりと考えるのではなく、目の前のことだけに集中します。 例えば、ワインを楽しむ時であれば、ワインの香りに集中していると、少しチョコレートっぽい香りがするとかレズの香りがするとか、ワインの香りについて考えを巡らせて様々な気づきを得ることができます。 これがマインドフルになれていない状態だと、自分はワインの香りなんてわからないとか、なんとなく美味しいとは思うけれど、ワインにハマったらお金がかかるなど、余計な思考が頭の中で騒いでしまいます。 その3 :今ここで起きていることに注意を向ける 先ほどのワインの例であれば、ほとんどの人は、その目の前のワインの味や香りではなく、自分の頭の中に勝手に湧いてくる思考に注意を持っていかれています。 行動しながら、自分の行動に注意を向けるのではなく、そこで勝手に湧いてくる自分の思考に注意を向けています。 目の前のことに気づくことが大事です。 その4 :戦い、抵抗、逃避ではなく、好奇心で接する 嫌なことがあったり失敗することがあっても、戦ったり抵抗したり、ましてや逃避行動には出ないでください。 全てのことに対して好奇心をもって接してください。 たとえそれが失敗だったとしても、好奇心をもってなぜ失敗したのかということを考えたり、逆にその失敗を活かしてチャンスに繋げる方法はないだろうかと考えます。 これが好奇心をもって接するという考え方です。 ACTとマインドフルネスの違い ACTとマインドフルネスは若干違うので、その違いについても説明しておきます。 ACTでは、自分の経験を受け入れていくことがポイントになります。 今この瞬間に集中して、自分の価値観に従って行動することで人生を切り拓いていきます。 マインドフルネスは判断することなくすべてを受け入れますが、ACTは有効性至上主義で使えるものは何でも使います。 自分の思考や感情など、自分の人生に役に立つものは何でも使って、使えないものは横に置いておくという考え方です。使えないものは事実であってもなくても意味はないものです。 そして、ACTは常に行動がベースなので、考えたり瞑想して終わりではなく、そこからどんな行動を起こすのかということが重要になります。 ACTは特定の考え方や信条を勧めるものでもありません。 例えば、ACTは集中しなくてはいけないとは言いません。集中することがあなたにとってメリットがあるのであれば集中しましょうと言います。 大事なのは自分にプラスになるかどうかであり、特定の考え方を押し付けてはきません。 ですから、ACTにとってマインドフルネスは道具にしか過ぎません。 瞑想や呼吸やマインドフルネスに目的を持たないでください。 自分のネガティブな状況やメンタルを改善しようと思いACTを使ってしまうと、余計に問題が大きくなってしまうことがあります。 ACTもマインドフルネスも確かに集中力が上がりますが、目的はあくまで目の前のことに集中することですので、その副産物として集中力がついてくるだけです。 感情のコントロールが上手くなったり様々なメリットがありますが、それもあくまでおまけだと考えてください。 ここまでACTとマインドフルネスの考え方について解説させてもらいました。 ここから先は、実際にコネクト・ウィズ・モーメントのトレーニングについて解説していきます。 今この瞬間に集中して人生をより良い方向に進めていきたい方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、最近どんなことをしている時に、時間を忘れて夢中になりましたか?」【コネクト・ウィズ・モーメント】
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著者イメージ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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