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記事 99件
  • 一問一答「人が人を傷つける原因は何だと思いますか?」【いじめの心理学】

    2021-06-12 12:30  
    330pt
    あなたは最近傷ついたことはありますか?それはどんなときですか?
    また、誰かを傷つけてしまったことはありましたか?
    あなたは人が人を傷つける原因は何だと思いますか?

    今回は、過去のいじめられた経験や後悔する出来事のせいで、やる気が出ないことがあるという方からの相談をもとに、いじめにまつわる心理学についてまとめてみたいと思います。
    子供のいじめだけでなく、職場でのパワハラやセクハラ、ママ友の間でのいじめというものもよく聞きますし、DaiGo師匠の質疑応答でも、このようなイヤな人間関係についての相談はかなり多いです。
    ですから、そんな皆さんに参考にしていただけたらと思います。

    Q. 「過去にいじめられたことから劣等感を感じたり、自分の失敗や過去に対する後悔から、やる気が出ないことがあります。何か良い方法はあるでしょうか?」

    人生に後悔がない人間は、必ずこれから大きな失敗をします。
    人生に後悔がある人ほど、これから残された人生を有意義に使うことができると僕は思います。
    僕も、いじめられたことで子供の頃の人生を無駄にしたし、いろいろ無駄にしてきた思いもあります。
    もっと早い段階からこういうことをしていればよかったとか、もっと早い段階から勉強していればとか、海外に留学すればよかったなど、後悔はいくらでもあります。
    人生における後悔が多いということは、その分だけ、今後の人生における間違いを防ぐことができるということになるはずです。
    過去に対する後悔が多いということは、これから先の間違いが少なくなると考えていただけると、前に進めると思います。

    DaiGo師匠のアドバイスは以上のようなものでした。

    ちなみに、後悔しないための正しい準備については過去の一問一答でもまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。


    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「正しい準備とは?」【後悔しない準備】


    世の中が平等だと皆さんは本気で信じていますか?

    師匠は皆さんもご存知の通り小学校から中学校までいじめられていましたが、その間に人は平等ではないということを嫌と言うほど知らされました。

    大人になってからは学歴であったり収入であったり見た目の違いなど気にするポイントはたくさんあると思います。
    小学校や中学校の頃にはそういったものはまだそれほどないはずです。
    貧富の差があったとしても別に子供たちが気にするほどの違いではないでしょうし、普通のただのクラスの中だけのことだったはずです。

    みんな同じところからスタートしていると信じている中でどれだけの不平等があるかということを思い知りました。
    どれだけの理不尽が存在しているのかご存知でしょうか?
    世の中は確かに法の下では皆平等だとは思います。
    ですが、実際の世界で多角的な面から考えたら人は平等ではありません。

    自分の大事な人を守ったり自分たちが理想とする世界を作るためには、目の前にある不平等な現実に目を向ける必要があり、その不平等な現実と向き合うことができなければ、自分の権利を守ることも自分の大事な人を守ることもできないということが、師匠がいじめられて大人になる過程で知ったことです。

    自分の身の回りにある不平等を受け入れて、その現実に目を向けた上で、この苦しい世界の中でどのようにしたら自分の理想とする生活を送ることができるだろうか、どうすれば自分の権利を守ることができるだろうか、どうすれば自分の大切な人を守ることができるだろうかということを考え生きていくことがとても重要です。

    世の中は不平等です。
    その不平等な中でどう戦うかが大事です。

    なぜいじめはなくならないのか?!

    いじめの闇には2つの問題があります。

    いじめの闇1 : いじめの実態がばれて困る人の方が多い

    いじめられている人よりもそのいじめの問題が公表されたら困る人の方が多いので、結局多数決的な考え方により、SNS で世の中に出たり社会的な問題として取り扱われない限りは、基本的にはもみ消されてしまうものです。

    いじめの闇2 :いじめられていると判断能力が失われる

    いじめを受けると強烈なストレスの断続的に受けるようになりますので、それにより IQ が低下し判断能力が失われてしまいます。
    普段であれば、様々な解決方法を思いついたはずなのに、それを考えることもなく行動できないまま、ただそのいじめに耐えてしまうようになってしまいます。
    師匠も8年間いじめに耐え続けていましたのでこれについてはよく分かります。
    今思えば色々な対処の仕方があったはずと感じていますが、強烈な慢性的なストレスを受け続けていると判断能力や解決策を思いつく能力が著しく低下し、どんどん追い込まれていくようになります。

    つまり、周りはそれを隠蔽しようとする闇と被害者本人の判断能力や行動力や意思力が失われるという2つの闇が起きることによって、いじめというのはなくならないし発見しづらくなるわけです。

    いじめが起きる原理

    その原理を100%理解していなくても構いませんが、どういう形でいじめが起きるのか、自分の子供がどのようにしていじめられっ子になってしまうのかということを理解していますか?

    いじめというものはクラスの平均性格からどれぐらい乖離しているかということで起きます。
    つまり、クラスの全員を集めて平均的な性格をとった時に、その平均的な性格から最も離れている人がいじめのターゲットになります。
    分かりやすく例えるならば、学校のクラスの中に外向的な性格の子供ばかりがいたとすると、そこに僕のような内向的な人間が入ると、あいつなんか内向的でイジイジしているからうぜえなみたいになって、これでいじめの被害者になります。

    ところが、これは逆も起きることです。
    クラスの中に内向的な子供ばかりがいる場合には、やたらと外向的で明るい感じの子供が来ると、無視されたりいじめられたりすることが起こります。

    ですから、解決策としては環境を変えてあげることです。
    自分の子供が学校でいじめられたと思ったら即引っ越しです。
    引っ越しをして学校を変えるとか編入するとか、そういうことをして平均性格が変わるような所に子供を入れるというのが大事です。
    人間の性格というものは半分が遺伝子で決まり、残りの半分が人間関係や環境で大きく変わりますので、環境を変えればいじめはなくなります。

    つらい日常を変えるための3つの武器

    エクスプレッシブ・ライティング

    人間というものはストレスがかかったり追い詰められると、基本的にはそこから脱却するのが非常に難しくなってしまいます。
    人は追い詰められている時には持っている能力が下がってしまいます。その下がった能力を自分の能力だと勘違いしてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまいます。
    自分は何もできない無力な人間だと考えてしまいます。

    ですから、まずは自分のストレスや追い詰められたことにより下がってしまった能力を元に戻すところから始める必要があります。
    そのために一番使える方法が僕はエクスプレッシブ・ライティングだと思います。

    これは今までも何度も紹介してきましたが、エクスプレッシブ・ライティングとは、1980年代くらいから使われている心理療法で、自分が体験しているネガティブな経験や感情、頭の中に湧いてしまっているネガティブなことをひたすら紙に書き出すというだけの方法です。
    最低でも8分間はひたすら書き続けるようにしてください。例えば、いじめられてしんどい思いや、会社で受けている嫌がらせで感じていることなどをひたすら紙に書き出してください。
    お勧めとしては毎日8分以上していただきたいですが、最大で20分までにしてください。

    より詳しく知りたい方は、『ジェームズ・W. ペネベーカー の こころのライティング―書いていやす回復ワークブック』も参考にしてみてください。エクスプレッシブ・ライティングのテクニックが色々と紹介されています。


    こころのライティング―書いていやす回復ワークブック

    成長マインドセットについて知る

    2つ目の武器は、成長マインドセットについて知るということです。
    人間は固定マインドセットと成長マインドセットという2つの考え方を持っていて、固定マインドセットとは、自分は変わらないという考え方です。自分が努力したり行動することによって、何かしら確実に変わっていくことができるという考え方が成長マインドセットで、固定マインドセットはその逆で、自分が努力してもどうせ変わらないと考えてしまうものです。

    いじめられている人や今まさにしんどい日常を送っている人には、この固定マインドセットになっている人が多いです。
    お金に関しても貧困状態になっている人ほど固定マインドセットになっているという話もあるぐらいですので、その状況から抜け出せると信じていないから抜け出せないということです。
    抜け出すためには、成長マインドセットについて知るだけでも効果があるということが分かっています。

    人は変われるということを信じることさえできれば、メンタルの状態が変わります。そうすると、広い視野を持って物事を決めることができるようにもなりますので、本当に自分を変えていくことができるようになります。

    成長マインドセットについてもっと詳しく知りたいという方は、『キャロル・S・ドゥエック の マインドセット「やればできる! 」の研究』を是非読んでみてください。

    マインドセット「やればできる! 」の研究

    筋トレ・HIIT

    ここまで出来るようになった時に、実際にどこから変えていけばいいのかがわからないと思います。
    エクスプレッシブ・ライティングでメンタルも落ち着いてきて、成長マインドセットで自分は変わることができると信じることができるようになっても、どこから何に手をつければいいのかということがわからないと思う人がほとんどなはずです。
    多くの場合そこで悩んでいる間に、やはりダメなのかもしれないと諦めて元に戻ってしまうことがあります。
    ですから、ここまで出来た時にはすぐにして欲しいことがあります。
    それが筋トレやHIITです。これは男性でも女性でもしてもらいたいものです。

    トラウマのような経験をした人がそれを乗り越えた先に大きな成長をするというPTSG(Post Traumatic Stress Growth:心的外傷後ストレス成長)についての研究を見てみると、自分の行動によって未来を変えることができるという感覚を成長マインドセットや自己効力感と言いますが、この自己効力感を鍛えるためには運動が効果的だということがわかっています。

    自己効力感についてはこちらの一問一答でもまとめていますので参考にしてみてください。


    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「好奇心や興味を感じることがありません」〜自己効力感〜


    実際に、筋トレであれば、最初は20 kg までしか上がらなかったのが、続けていると徐々に30 kg や40 kg が挙げられるようになったり、スポーツでも練習していると徐々にできなかったことができるようになり、自分が成長しているという感覚を感じることができます。
    このようなレベルアップしていく感覚を感じることによって自己効力感が生まれてくるので、筋トレやスポーツというものは、自分が変われるということを信じて一番最初に行う行動としてはとても良いものです。

    さらに、この先に効力感の転移というものが起きます。
    筋トレやHIITをすることによって自分の体が見るからに変わって、周りからも痩せたと言われたり、筋肉がついたと言われたりすると、自分は努力したことで変わることができたと感じることができるわけです。
    筋トレやスポーツによって生まれた自信というものが、仕事や人間関係に対しても良い影響を与えるようになります。

    いじめられている人はこのまま耐え続けるしかないとか、自分はどうせ無価値な人間だから我慢するしかないと思ってしまいがちですが、実際にはそんなことはありません。
    前述したような判断能力の低下なども起こり、自分が無力だと感じることにより行動を止めてしまいがちです。そうすると、どんどんいじめはエスカレートしてしまいます。
    だからこそ、自己効力感を養うことが重要です。

    スポーツでなくても筋トレでもいいと思います。筋トレをすれば体調も変わりますし、筋トレで体を大きくするのも効果があります。
    これはポジティブボディイメージといって、自分の体に満足できることによって、不思議と他人の目が気にならなくなります。
    自分の体に対するイメージが良くなると他人の目が気にならなくなるので、ちゃんと自分の意見を言うことができるようになるし嫌なことに対しては抵抗することも出来るようになります。

    筋トレやHIITに関してのおすすめの本としては、『田畑 泉 の 究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング』が続けやすいですしおすすめです。


    究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング

    ここから先は、いじめや人間関係の強烈なストレスにより劣等感が強くなってしまった人が、どうすればそれを克服して前に進んでいくことができるのか、人間関係の嫌なストレスに負けないためにどうすればいいのか、ネガティブな過去を力に変えるにはどうすればいいのかというようなことを、DaiGo師匠の経験をもとに紹介させてもらいます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「あなたやあなたの大切な人の通勤通学時間は?」【通勤通学の心理学】

    2021-06-10 15:30  
    330pt
    あなたは毎日通勤や通学にどれくらい時間を使っていますか?それは1ヶ月で何時間になりますか?1年間になると合計でどれだけの時間になりますか?
    そこまでの通勤通学時間を犠牲にしてまで、本当にそれは必要なことですか?

    今回は、田舎で幸せに暮らしているけれど、出会いを求めて都会に行きたいという方の相談をもとに、“通勤・通学” の心理学についてまとめてみたいと思います。
    Q. 「仕事も順調で田舎で幸せに暮らしていますが、なかなかいい出会いがなく田舎ではアプリでも限界があります。どうすればいいのでしょうか?」

    出会いに関しては、ハイスペックな人と出会いたいと思った場合には、どうしても都会が有利にはなります。
    ミニマムな形にして都会と地方の行き来をするとか、一時的に都会に住んでみるというのもいいと思います。
    今仕事が順調なのであれば、その順調な原因を見極めて、それを担保した状態で週末だけ都会に出るというようなことをして出会うのもいいと思います。

    結婚は焦らなくてもいいと思います。結婚しないと幸せになれないというわけでもありませんので、才能の方がはるかに大事だと思います。

    この相談者に対してのDaiGo師匠のアドバイスは以上のような内容でした。

    今はリモートワークも増えてきて、働き方が変わったことで逆に田舎や郊外に移住を考えている人も多いと思います。
    逆に、仕事や人間関係の可能性を広げるために都会に出たいという人もいると思います。
    今回は、そんな皆さんが決して忘れてはいけないであろう通勤や通学が与える影響について掘り下げていきたいと思います。

    Dラボの時間富豪のシリーズでも、この通勤通学の問題については取り上げていました。
    通勤はほぼ毎日することですし、人生の大半において関わってくることです。
    様々な先行研究を見てみても、通勤が人生の満足度に対して大きなダメージを与えるということが示されています。

    自分が通勤時間を犠牲にしてまで、その場所に住む必要があるのか?

    これについて自問自答する必要があるということを師匠は言われていました。
    通勤時間に時間をかければかけるほど、僕たちの人生に対するダメージは大きくなってしまいますので、通勤時間を減らすということは絶対に考えるべきことではあります。

    通勤通学時間が与えるデメリット

    離婚しやすくなる

    通勤時間と幸福度の関係を調べた研究は意外と多くあります。例えば2011年にスウェーデンで出た論文では、旦那さんの通勤時間が往復で45分を超えるとその夫婦の離婚率が40%も上がったということが分かっています。日本だと片道45分位の方も結構多いのではないでしょうか。
    通勤時間が長くなればなるほど、幸福度が低下してしまうとか夫婦関係が悪くなるということは分かっていましたが、実際の夫婦の離婚率まで変わってしまうということが分かった点がこの研究の興味深いところです。
    単純に夫婦間のコミュニケーションが減ったり人間関係に割ける時間が減るからではないのかと考えられています。

    不安症になりやすくなる

    他にも研究はいくつもあり、統計調査をしているギャラップ社が調べた統計によると、通勤に90分以上かかる人は不安感が強くなってしまったり日常生活に対する満足度が減ってしまうということが分かっています。
    ですから、通勤や通学でのストレスにより日々の夫婦関係に限らず人生の満足度を大きく低下させてしまいます。

    太りやすくなる

    他にもカリフォルニア州立大学が面白い研究をしていて、通勤時間が長いと肥満になりやすくなるということです。
    肥満は様々な病気の元になったり人生の満足度を低下させる原因にもなります。
    そして、自分のパートナーが太ると自分も太りやすくなるということが分かっていますので、旦那さんが太ってしまうことは奥さんにとっても結構な問題だと言えます。
    ですから、旦那さんの通勤時間の長さは奥さんや家族にも結構なダメージを与えてしまうということになります。

    運動量と睡眠時間が減る

    さらには、 ブラウン大学の研究で通勤時間が増えるごとに、どれぐらい肥満になったり体への悪影響が起きるのかということを分単位で調べたというものがあります。
    その結果、通勤時間が1分増えるごとに、運動時間が0.0257分、睡眠時間が0.2205分ずつ減っていくということが分かっています。
    日本の場合で考えると、日本の平均通勤時間は1時間17分と言われていますので、それに合わせて換算すると、年間でおよそ73時間の睡眠時間が消えて無くなっているということになります。
    そう考えると、体にもメンタルにもよくないということがわかりますし、確かに太るような気もしてきます。

    例えば転職を考えるにあたって、通勤時間は増えるけれども給料は増えるからいいかなと考える人もいるかと思いますが、これも結構危険です。
    2004年にチューリッヒ大学が発表した論文によると、通勤のつらさは年収が40%程度は上がらないと割に合わないぐらいのデメリットを秘めているということが分かっています。

    特に、睡眠時間が減ったり睡眠の質が下がるということはかなり危険なことで、成長ホルモンも出にくくなるので脂肪も燃えにくくなりメンタルも落ち込みやすくなります。睡眠はとても大事です。
    睡眠が大事だと言うと、足りない分を電車の中で寝ているから大丈夫という人がいます。これも危険です。
    例えば、電車の中で長い通勤時間があり30分以上寝たとします。これが帰り道だったとしたら、夜眠れなくなるか睡眠の質が下がってしまいます。それにより余計に睡眠時間が減ってしまったり睡眠の質がどんどん下がっていくようになってしまいます。
    昼寝は昼下がりぐらいに取るのはいいですが帰り道の時間に取ってしまうと デメリットが出ます。
    いずれにしても、通勤時間が長いというのはかなり危険という結論になります。

    たった30分開始時間を遅らせるだけで 大きな効果 

    今は睡眠に関する研究が世界的に重要視されていて、学生も朝早く学校に行かせる意味もないのではないかということが、科学者の中で主流の考えになってきています。
    そんな中、JAMAに出されていた論文で、学校の始業時間を30分遅らせるだけで、学生に対して大きな効果を出すことができたという研究があります。

    そもそも現代人は睡眠時間が足りていません。既に学生の頃から足りていません。
    それにより肥満につながってしまったり、将来的に大学生の頃の飲酒につながるとか喫煙習慣になる、あるいは、海外では、自信がなくなるのでドラッグに手を出してしまうというような様々なネガティブな影響がもたらされているのではないかとされています。

    いつもより30分遅く学校に行ったところ、その学生たちはそうでない学生達に比べて大きな3つの変化が起きています。

    1. 総睡眠時間が平均で45分増加

    30分遅らせたことで何故か睡眠時間が45分増加していました。おそらく、朝起きないといけないというストレスにより眠れなくなることもあるかと思いますので、そのような点が改善されたのではないかと考えられます。

    2. 全体の39%の学生が8時間以上の睡眠を確保

    朝8時半に学校が開始するグループは、39%の学生が8時間以上寝ていましたが、朝8時に学校が開始するグループは、わずか16%の学生だけが8時間以上寝ていました。
    たった30分変えるだけで、理想的な睡眠時間を確保することができる人が倍以上になっていたわけです。

    3. 7時間以下しか寝れない学生が27%減少

    大人ももちろんですが、学生たちにとっては睡眠時間はとても大事で、7時間以下しか眠れないということは体にもよくありません。
    30分遅らせた場合、この7時間以下しか眠ることができない学生が、27%も減少しました。8時に開始の学生たちは34%の学生が7時間以下の睡眠時間でしたが、8時半に開始の学生たちは、わずか7%の学生だけが7時間以下の睡眠でした。7時間以下しか睡眠時間が取れない学生たちが、およそ1/5にもなったわけです。

    学生たちの感覚の変化

    眠気などの体幹がどのくらい変わったのかということも調べられています。
    日中の眠気が、60%改善
    日中の疲労感が、24%改善
    幸福度が、21%改善

    30分学校が始まる時間を遅らせただけで、眠気が60%もなくなり授業に集中できるようになるし、疲労感も24%減りテキパキ動けるようになり、幸福度も21%も上がったということです。
    学生のことを考えるのであれば、よくわからない総合の授業や先生がいろいろと工夫するよりは、シンプルに始業時間を30分遅らせるということが効果的なのではないでしょうか。

    学生たちの学校が始まる時間をわずか30分遅らせるだけでも大きな変化が起きるわけですから、例えば、リモートワークやフリーランスの方であればすぐにでも出来るでしょうし、普通に会社に通っている人でも、住む場所により通勤時間だけで30分ぐらいであれば変わるので、気にしておいた方がいいのではないでしょうか。
    この違いは将来の収入の違いなどにもつながるのではないかと思います。

    時間的融通の利く仕事のメリット

    自分の裁量で休みを取ることができたり、プライベートな時間を確保することができるということが、仕事での充実感や幸福度の充実につながるということが分かっています。
    無駄に残業が多くなったり、働く日が勝手に決まるのではなく、自分の望んだところでできるだけ働くことができて、労働時間は短めの方がやはり良いようです。

    無駄に労働時間を長くすれば、成果が出るというものではありません。
    にも関わらず、未だに残業ありきで仕事をさせているブラック企業はあります。ブラックなのは経営者の視界で何も見えていないのでしょう。
    残業をさせることが目的ではなく、成果を出すことが目的ですから、プライベートが充実したり仕事以外のところで新しい刺激を受けることがなければ、仕事の場面でも新しいことも思いつかないし生産性は落ちてしまいます。そんなことも知らない経営者は辞めた方がいいです。

    科学的には、会社に出社して仕事をする意味すらないのではないかと言われています。通勤時間により無駄に時間を削られるぐらいであれば、リモートワークにした方が効率的です。
    リモートワークだと集中力が続かないと思われがちですが、会社にいる時と変わらないか、むしろ、上がるということが分かっています。
    家だと怠けてしまうという人もいますが、その場合はそもそもシステムがおかしくて、そういう人は会社でも怠けています。会社に行っているから仕事している気分になっているだけで、実際の生産性はゼロだということが多いです。
    そういう意味では、言い訳がきかないので、リモートワークの方が効率が良いと言えます。

    さらに、ハーバードビジネススクールが行った調査を見てみると、仕事をする場所を自宅に限定して使うシステムや働く時間までガチガチに決めた伝統的な在宅勤務制度を採用した社員よりも、どこでも仕事ができる制度を採用した社員の方が4.4%も生産性が高いというデータが出ています。
    同時に、どこでも仕事ができるようになった社員は、自分の時間をコントロールできるようになったことでストレスが減って、そうでない人と全く同じ仕事量で給料も同じなのに幸せを感じるようになったということです。

    ですから、会社に社員を縛りつける意味はありません。
    リモートワークで家で仕事をしなければいけないと家に縛りつける意味もありません。
    企業としては結局のところ数字が出ればいいわけで、ガチガチに縛り付けては能力の高い人の生産性を上げる機会を奪い、それまで仕事をしているフリをしていただけの人をあぶり出すだけです。

    科学的に最強の通勤通学の方法とは?

    ここまで通勤通学が長くなることによるデメリットについてまとめさせてもらいましたが、ここから先は、とはいえ、どうしても通勤や通学をしなくてはいけないという方が、どのようにすればできるだけデメリットを減らしその時間を上手に使うことができるのかということを紹介していきます。
    通勤や通学のデメリットをできるだけ減らして、仕事や人生における幸福度を高めたいという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「自分の見せ方で大切なことは?」【自己表現の心理学】

    2021-06-08 12:10  
    330pt
    あなたは自分を表現するためにどんな工夫をしていますか?

    今回は、自分の見せ方として一番大切なことを教えて欲しいという就活生の質問をもとに、自己表現について心理学的にまとめてみたいと思います。
    Q. 「就活生なんですが自分の見せ方として一番大切なことは何ですか?」

    これに関しては、相手にプレゼンテーションをする際の非常に良いテクニックがあります。
    それは可能性をアピールすることです。
    例えば、ある人が投資家からお金を引き出そうと考えた時に、自分が過去にした実績をアピールした場合とこれから先の可能性をアピールした場合を比べたところ、可能性をアピールした場合の方が投資家はお金を出しやすくなったという研究があります。
    そのような意味では、自分のポテンシャルをアピールした方がいいと思いますので、自分がやりたい未来の話をしたほうがいいと思います。
    ぜひ未来の話をするようにして、それに説得力を持たせるために過去の話をするようにしてください。
    質問に対するDaiGo師匠のアドバイスは以上の通りでした。

    アピールするべきはこれから先の未来のこと

    まず、師匠が言っていた通りあらゆる自己表現やプレゼンでアピールするべきは未来の可能性です。

    投資家の研究以外にも、人間が過去に目を向けるのか、これから先のポテンシャルに目を向けるのかという事を調べた研究があり、この研究を見ても、過去の経験や実績をアピールされるよりも、これから先の未来のことを話している人の方が評価されやすいということが示されています。

    僕たちは、職歴や資格など、自分がしてきた実績ばかりに注目してしまいがちです。
    ところが、人が見るのはそこではなく可能性だということです。ですから、僕たちがアピールすべきは可能性です。

    確かに、プレゼンで多くの人の心を動かした圧倒的なカリスマたちは未来の可能性を想像豊かに語ります。今はどうしようもなくても、未来はきっとこうなると信じさせます。
    未来を表現することはとても大事だということです。
    実績や経験がないからと諦めたり、過去の経験に目を向けて下手なアピールをするよりも、未来に向けた可能性を語りましょう。

    DaiGo流プレゼンのコツとは?

    DaiGo師匠がメンタリストとして活動し始めた頃から実践していたプレゼンのコツについて紹介しておきます。
    実際師匠は大きい事務所に入っているわけでもありませんし、どちらかというと個人事務所的な感じで、自分たちでやっているような事務所ですから、仕事を取ってくるという時に、いわゆる営業がたくさん回って取ってきてくれるわけではなく、例えばなんとなく食事をしている時であったり、パーティーに行っている時に仕事に繋がったりします。

    あるいは、雑誌の取材が1回来たらそのまま連載につなげて、その連載がすぐに単行本化されるという流れも実際にありました。

    多くの人は、相手と話をする時に、雑談でもちょっとした「こういうこともウチやっているんで・・・」のような軽い紹介の時などにいろんなことをしゃべりすぎてしまいます。
    そうするとどうなるかというと、「なんかすごい人だったね、でも、よくわかんないね」となります。
    つまり、相手の記憶に何も残りません。
    これはプレゼンとしては致命的です。棒読みで説明をただ読み上げるだけのプレゼンと同じぐらい最悪です。
    では、どうすればいいのでしょう。

    相手の心に「たった一言」を残すことを考えてください。

    相手とコミュニケーションをとる、あるいは軽いプレゼンをする際に、自分がこんなことをやっていますとか、こんなことを一緒にしたいです、このような話をする場合には相手の心に「何の単語」を残すのかを考えます。

    例えば、師匠の場合の1つの取材の仕事から連載に繋げる場合であれば、相手の心に「連載」という言葉を残そうとします。
    だから、一番最初に会って話した時に「連載もいいですね」という話をして、写真撮影が終わってインタビューに入る時も「なんかこれ連載企画になりそうですね」とか言って、最後に出る時には「連載企画楽しみにしていますね」みたいに、3回以上その言葉を言って、相手の頭のなかに自分が残したい言葉を残して去っていくわけです。
    もっと繰り返すなら、今日はお世話になりましたとメールを送る時も、だらだらと長いメールを送るのではなく、短めで、かつ、その連載という言葉が入ったメールを送るとかも有りです。
    そうすると、相手の心のなかに「連載」という言葉だけが引き立って残ります。

    これを応用するならば、例えばパーティーで食事に誘いたい異性がいるという場合であれば、「食事」の話をたくさん入れてもいいですし、あるいは、自分のプレゼンを通したい場合は、自分の企画の肝になるような1つの言葉を入れるようにしてください。
    文章は頭に残りにくいので「単語」が良いです。
    相手の頭にどれだけ残せるかということを考えながらコミュニケーションすると、相手の無意識の中にあなたの望んだ言葉を残すことが出来ます。
    そうすると、次の仕事や機会につながりやすくなります。
    師匠がが実際に使って様々な仕事を手に入れてきた方法なので間違いなくおすすめです。
    ぜひ皆さんもお仕事や生活に使って試してみてください。

    ▼プレゼン関係でおすすめの本▼


    TEDトーク 世界最高のプレゼン術

    TEDトーク  世界最高のプレゼン術 【実践編】

    スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

    TED 驚異のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則

    スピーチ世界チャンプの魅惑のプレゼン術

    人間は自分が考えているような人間になる

    ここから先は、さらにプレゼンの心理学について掘り下げていきます。
    恋愛でも普段の人間関係でも、もちろん自分のビジネスや副業においても、自分をうまくアピールして求める結果を手に入れるために役立てていただける内容です。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「最も後悔している嘘は?」【嘘の心理学】

    2021-06-05 14:30  
    330pt
    あなたが…
    最も後悔したのはどんな嘘ですか?
    最も悔しかったのはどんな嘘ですか?

    今回は、恋愛で相性を気にしてしまう女性の相談に対して、相性の良し悪しや人の人生に対して嘘で騙す占い師の馬鹿らしさを語るDaiGo師匠のアドバイスをもとに、「嘘」の心理学についてまとめてみたいと思います。

    Q. 「恋愛で自分の相性のいい人となかなか出会うことができません。なんでこんな人を選んでしまったのかと後悔することもあり、ついつい占いに頼ったりしてしまいます。どうすればいいのでしょうか?」

    自分のパートナーを選ぶ時に相性を信じる人がいますが、そもそも恋愛において、相性なるものは存在しないということが科学的に判明しています。
    僕たちが相性がいいと感じる時には、それは相手との関係性が良いだけで、今の関係性が良い相手と相性がいいと思います。
    逆に、関係性が悪くなってきたら、人はその人とは相性が悪いと思い込むだけです。

    未来を予測するような相性なるものは存在しません。
    そんなものはありませんので、全く気にする必要はありません。
    占い師がいう相性というものは、戯れ言です。まがいものです。詐欺です。

    心理テストのようなエンターテイメントで、相性という言葉を使うことは僕は別に否定しませんが、相性をベースにして付き合う相手を決めたり、占い師に相談して付き合う人を決めたり結婚を決めるというのは愚かなことですからやめてください。

    これは占い師に限らず、自分の人生を他人に決めてもらうというのは愚者がすることです。
    自分の人生は自分で決めるから美しいわけで、自分で決めるから責任を持つことができるわけです。
    自分で決めるから向き合うことができるし戦うことができます。
    他人に決めてもらっていては、それはもはや自分の人生ではありませんし、自分の力でどうにでもできると思うこともできません。
    人のせいにできるからいつになっても成長しません。
    ですから、占い師というのはそういう意味でも僕は人の人生にとって害悪だと思っています。

    DaiGo師匠のアドバイスは以上のようなものでした。
    皆さんは占いや他人の嘘に惑わされることなく自分の人生を歩めていますか?

    人間関係で「そんな人だと思わなかった!」というような感情を持ったことはありますか?

    これについては、裏切りの心理学として以前に一問一答でまとめさせてもらっていますので、そちらも参考にしてみてください。
    どうすれば信用できる相手を見抜くことができるのかということまで解説させてもらっています。


    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「人が秘密をバラす理由とは?」【裏切りの心理学】


    今回は逆に、「嘘」についてまとめてみたいと思います。
    嘘や裏切りについて考えるのであれば、これらの本が参考になります。


    われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略
    進化心理学がベースになってはいますが、普通の人間関係も含めて人間がどのような過ちをしやすいのか、なぜ間違った選択をしてしまうのかということを理解できます。


    信頼はなぜ裏切られるのか―無意識の科学が明かす真実
    恋愛というものは、とかく信頼が裏切られたことによって終わることが多いものですが、信頼はなぜ裏切られるのかと言うと、師匠が言っていたように本人の性格や2人の相性というものではなく、その人を取り巻く環境によって起きるものです。
    ですから、関係をうまく続けたいと言うのであれば、その人がどんな環境にいるのかを常に知っておく必要があります。
    そんな環境はどういったものなのかを知りたい場合には、この本が役に立つと思います。

    周りから「嘘つき」だと思われているか分かるテスト

    自分が周りの人から嘘つきだとか信用できないと思われているかどうかがわかる質問があります。
    「あなたは自分に自信がありますか?」

    1995年の研究ですが、18歳前後の学生を対象に自分に自信があるかということを尋ねました。その後の5年間被験者それぞれを追跡調査し、どのような人間関係や能力を手に入れたのかということを調べました。
    その結果、18歳時点で自分に自信があると答えている人たちは、周りから見た時に押し並べて「嘘つきである」「信頼できない」と思われているという結果が出ました。

    つまり、自信を持とうとすると、短期的に良い気分になるので努力をしなくなったりします。さらに、客観性を失って事実を捻じ曲げてしまうので、偶然上手くいっている時は良いですが先を見ないで失敗するわけです。

    この研究では、高い自信は低い自信より悪影響が大きいということもわかっています。高い自信は、自分の中で大きくなりすぎた自己イメージに騙されてしまい、自分のプライドも維持したいので世の中の方を歪めて見てしまうようになります。
    そうすると、どんどん現実が苦しくなってしまいます。過去の成功体験にしがみついてしまい失敗する人がよくいるのもそのせいです。
    コミュニケーションにも影響
    過剰な自信はコミュニケーションにおいても悪影響を与えます。事実を捻じ曲げて見てしまうことで、相手のことを適切に見ることができなくなり、相手が考えていることもわからなくなってしまいます。

    自信を持つことがダメなわけではなく、客観性を見失ってしまう自信がダメだということです。
    自信がないということを行動しない理由にすることをやめたほうがいいし、自信がないからこそ、良い習慣を身につけたり行動することによって能力が身につき、その結果自信がついてくるというのが健全な自信です。

    子供が嘘つきになってしまう親の行動

    親のある行動によって子供が嘘ばかりをつくようになってしまい、恥や罪の感情に襲われて負の感情に苛まれる可能性が高くなる上に、自己中心的で他人を操ったり攻撃するようになってしまうということが分かっています。
    そんな子供が他人を攻撃する嘘つきになってしまう親の育て方を紹介させてもらいます。親の何気ない行動が子供の性格を歪めてしまうという興味深い研究があります。

    それによると、親が小さな嘘をつくことによって、子供の性格が歪んでしまうということです。
    ほんの些細な嘘でも子供はそこから矛盾を感じ取り、親は正直でいなさいと自分には言っているのに、親が嘘をついているというダブルバインドに挟まれてしまうことで、子供が嘘をつきやすくなったり、恥や罪の意識を感じやすくなり、そんな負の感情に苛まれやすくなる 上に、他人に対して攻撃的になって自己中心的になってしまうということが起こります。
    このように子供の性格が歪んでしまうのは親がつく嘘のせいだということです。

    親の些細な嘘で子供は矛盾を感じ取る
    この嘘は本当に些細な嘘でもその危険性があるとされています。
    南洋理工大学などの研究で、10代後半の若者379人集めて子供の頃に親からどのような嘘をつかれたかということを調べました。
    嘘と言われると、他人を傷つけたり貶めるような酷い嘘を思い浮かべると思いますが、本当に些細な嘘でした。
    例えば、「いい子にしていないと鬼が来て連れて行かれるよ」、「悪い子はお巡りさんに連れて行かれるよ」、「言うこと聞かないなら置いていくよ」、本当はお金があるのに「今日はお金がないからそのおもちゃは買ってあげられない」というような、おそらく多くの人が言われたことがあるような嘘です。
    日常的に子供を躾けようとしたり言うことを聞かせようとして、このような嘘をつく親御さんも多いとは思います。
    このような嘘が子供の性格がどのように影響するのかということを調べようとしたものです。

    その結果、このような些細な嘘であっても、嘘をつくことが多い親に育てられた子供は、自分も嘘をつく確率が増えてしまい、罪や恥の感情に苛まれやすくなり、そのようなネガティブな感情が出やすくなってしまうので、新しいことに挑戦することもできなくなってしまうということが分かっています。
    さらに、自己中心的で自分本位で他人を操作したり操ったり貶めたりしようとするような行動が増えるということも分かっています。

    親が作り出すこんな些細な嘘による矛盾だけでも、実は子供の性格は歪んでしまうということが分かったわけです。
    このようなことが起きる原因としては、嘘というものは別の嘘を誘発する働きがあるということがいわれています。

    嘘を使った育児は、一見すると子供が言うことを聞いてくれそうですし、時間の節約にもなるようにも感じます。
    子供に対して本当の理由を説明するのが難しい時に嘘に頼ってしまい、お茶を濁すようなことを言うのもよくあることだとは思います。
    ですが、親は当然子供に対して正直であることが良いことであり、嘘をつくことは悪いことだということを言うはずです。
    にもかかわらず、子供に対して嘘をつくということをすると、子供に対して矛盾したメッセージを送るようになってしまいます。
    正直なことがいいことだと言われているのに、自分の大好きなお父さんやお母さんが嘘をついているという状況ができてしまうわけです。
    この矛盾が、子供の人間に対する信頼感というものに傷をつけてしまい、子供の不誠実さが加速してしまうということです。

    つまり、嘘をつくことによって子供に対して心理的な板挟みの状態を作ってしまい、そのせいで人間としての成長のプロセスが歪んでしまうということが起こります。
    研究チームによると、世間の親御さんたちは、このような小さな嘘の潜在的かつ長期的なデメリットに注目して、嘘をつかなくても済むような方法を考えないといけないのではないかということを言われています。

    子供の感情を認め正しい情報を伝える
    推奨されている方法としては、子供の感情を認めるという方法が挙げられています。
    例えば、おもちゃを買って欲しいと駄々をこねられた時も、そのおもちゃを買いたいという感情を否定するのではなく認めた上で、嘘をついたり適当にごまかすのではなく、面倒でも子供達に正確な情報を伝えることが大切だということです。
    その時に伝えた情報が子供に理解できなくても構いません。理解できなくても正しい情報を伝えていくことによって、子供が成長し、それが理解できるようになった頃には、お父さんやお母さんはちゃんと本当の事を言ってくれていたのだということを感じるようになります。

    他には、一緒に問題解決に取り組んだり、自分で調べられるように調べる方法を教えてあげるという方法もいいと思います。
    子供の好奇心というものはとても大きいものです。例えば、子供が車に興味を持ったとすると、その車に対する知識というものはあっという間にお母さんを超えてしまうと思います。そうなると、お母さんがお茶を濁したりごまかそうとするとすぐにバレてしまいます。ですから、自分で調べることができるようにしてあげるのもいいのではないでしょうか。

    子供は、親がなかなか答えにくい疑問を投げかけてくることもあるかとは思いますが、この研究では嘘をつくのがいけないということですから、子供が後から考えて間違ってはいなかったと思えるように伝えることを意識したり、自分で調べることができるようにしてあげるのが良いのではないでしょうか。
    子育てにおいては、なかなか難しい状況もあるかとは思いますが、できるだけ嘘をつくことなくお子さんと向き合っていただけたらと思います。

    嘘つきの見抜き方

    嘘を見抜くことができる確率はどれくらいなのかという研究はいくつかあり、例えば、ある研究によると、特殊な訓練をしない限りは54%ぐらいの確率でしか、人間は嘘を見抜くことができません。
    それでも相手の嘘を見抜く方法はあるのでしょうか。

    人が嘘をつくと行動に現れるポイントがいくつかあります。
    人間は、嘘をつくと説得行動と回避行動が増えます。説得と回避のふたつが嘘をついている時の特徴です。
    話し方や仕草ではなく、話している内容に注目する方が嘘は見抜きやすくなります。

    説得行動
    例えば、いつもよりも話が長くなります。
    相手を説得したいという気持ちが強くなるので、いつもより話が長くなるわけです。
    そして、いつもより細い内容を話すようになります。
    これも相手を説得したいという気持ちが強くなるので、自分の嘘を信じてほしいという気持ちから、いつもより長く話す上にいつもよりも内容が細かくなります。

    そして、「実は…」「正直にいうと…」というような前置きが増えます。
    例えば、「これ、驚くかもしれないけれど…」と言ったり前置きを増やします。この前置きを増やすことによって、自分を落ち着かせようとしていたり頭の中でストーリーを考えているわけです。
    ですから、普段から前置きが多い人もいるので、この前置きの頻度や長さが普段に比べてどうなのかということに注目すると良いと思います。

    次のポイントは、「すごい楽しい」「すごい興奮した」「めちゃめちゃ面白くって」というようにポジティブな単語が増えます。
    人間はなぜか嘘をつく時にはポジティブな感情を表す言葉を使って自分の嘘をマスキングしようとします。
    ネガティブな言葉や相手に突っ込まれる言葉を使いたくないので、楽しい言葉やポジティブな言葉を使ってテンションで乗り切ろうとします。

    これらが説得にまつわる行動で、つまり、いつもより話が長く、いつもよりも細かい内容を色々と語るようになり、前置きを増やすことで説得力のあるストーリーを作ろうとして、ポジティブな感情を表す言葉を多用して皆さんを説得しにかかってくるわけです。

    回避行動
    さらに、回避行動も増えます。正確には責任回避行動とも言いますが、3つのポイントがあります。

    ひとつめは、「こう思うんだよね」「…かもしれない」「だったと思う」というような曖昧な言葉遣いが増えます。
    本来は人間は嘘をつきたくないもので出来れば正直に生きたいし嘘はつかないでいたいと思うわけです。
    皆さんも、例えば、仕事で思ってもないお世辞を言ったりどうしても嘘を言わないといけない時もあるとは思いますが、出来れば正直にいたいはずです。人間は元々は正直に自分の思ったことを思った通りに言いたいという気持ちを持っています。
    できれば嘘をつきたくないと思っているのに、それでも嘘をつかないといけない状況になったとしたら、嘘をついているという状況から逃れたいという気持ちになります。
    その嘘をついているという責任や人を騙しているという責任から逃れたいという気持ちにより、曖昧な言葉がかなり増えます。

    元々自信がなく「〜かも」とかが口癖になっている人もいますが、普段は断言口調が多かったり、普段はっきり言う人ほど、嘘をついている時にはこの曖昧な言葉遣いが分かりやすく現れます。
    ですから、毒舌の人や普段から物事をはっきり言うタイプの人が、実際に付き合うと、わりといい人だと思われやすいのは、わかりやすいからです。
    自信を持って話しているのか、それとも嘘をついていたり自信がなく言っているのかということがわかりやすいので、かえって付き合いやすかったりもします。

    そして、一人称が少なくなります。
    「私…」「自分が…」「俺が…」というような一人称が少なくなり、映画で言うと主人公の目線ではなく遠くから引きで撮影しているような説明をするようになります。
    普通は自分の何かしらの出来事を語る時には、一人称で自分の感覚や自分の目線で語ることが多くなりますが、人は話を作ろうとか嘘をつこうと思うと、離れたところから登場人物を配置してストーリーを作ろうとするので自分の視点ではなくなります。
    その場にいない限りは自分の視点で語ることができないので、いつもに比べて一歩引いたような表現ばかりを使うようになります。

    LINE やメールで見抜くのであれば、一人称の単語を拾うだけでもわりと使えると思います。いつもよりも一人称が減っているようであれば、それは嘘をついている自分と距離を置きたいという気持ちが現れている嘘をついている人特有の特徴です。

    他にも、距離を置きたいという気持ちから、「あいつ」「あの会社」というような嘘をついている対象と距離を置く言葉遣いも増えます。
    パーソナリティに問題を抱えている人ほどこの傾向が表れやすいものですが、例えば、大学生を対象にした実験で、自分の大学が試合で勝つと「俺たちは勝った」とほとんどの人が言いますが、パーソナリティに問題を抱えている人ほど、自分の大学が試合で負けると「彼らは負けた」と言います。
    つまり、負けたチームと自分のイメージが合わさると都合が悪いので、距離を置こうとするわけです。逆に、勝ったチームと自分のイメージは合わせた方が都合がいいので、距離を近づけようとします。
    このような点も注目してみると嘘を見抜きやすくなるとも思います。
    <嘘をついている人が使いやすい7つの特徴>
    いつもよりも話が長くなる
    いつもよりも細かい内容を話す
    前置きが増える
    ポジティブな単語が増える
    曖昧な言葉遣いが増える
    一人称が少なくなる
    対象と距離を置こうとする

    このように見た目で相手の嘘を見抜くよりも、論理を利用したり話し方や話す内容を利用した方が、おそらくは普通の人であれば見抜く確率は上がるはずです。
    見た目で見抜くのは特殊な訓練が必要ですが、行動などから見抜くという練習はしてもいいかもしれません。
    あとは、共感能力を鍛えるというのも相手の気持ちを理解するというところから嘘を見抜くためにも使える方法でもあります。

    ここまで、嘘にまつわる心理学を紹介させてもらいましたが、ここから先はさらに踏み込んで、科学的に上手な嘘のつき方について解説させてもらいます。

    ・上手に嘘をつきたいなら嘘が現れる場所を知る
    ・バレない嘘をつくための事実と嘘の織り交ぜ方とは
    ・本当は教えたくない、最強の嘘のつき方は

    これらのポイントに沿って解説させてもらう悪用厳禁の内容になりますが知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「自分以外のためにあなたは何ができますか?」【猫と暮らしたくなる心理学】

    2021-06-03 17:00  
    330pt
    自分以外のためにあなたは何ができますか?

    今回は、保護猫活動を続けるために何が重要なのかという相談をもとに、猫にまつわる心理学をまとめてみたいと思います。
    今猫と一緒に暮らしている人もこれから暮らしたいという人も、また、保護猫活動に関わっている人も参考にしていただけたらと思います。

    Q. 「DaiGoさんが保護猫活動を続けるのに重要だと思うことを教えてください。」

    この相談に対してのDaiGo師匠の答えは以下の通りです。

    お金回りを良くすることだと思います。
    いわゆる保護活動というものは、やはり、それが動物でも人間でもお金がないと助けることができないという面があります。
    ですから、思いだけではなくちゃんとキャッシュポイントを作ることが大事だと思います。

    そして、自分が正しいと思うことをしているのであれば、他人に何かを言われても気にしないことが大事です。そのためのメンタリティを整えることが必要です。
    特に、慈善活動というものには無駄に叩いたり足の引っ張り合いのようなものもあるでしょうから、だからこそ重要なのはちゃんとお金が回るプログラムを作ることです。

    誰になんと言われようと自分はもっと多くの猫を助けるためにお金を稼いでいるのだから何が悪いんだと、堂々と言い切れるだけの状況を作ることが重要だと思います。
    お金を稼ぐことを悪のように言う人もいますが、お金がなければ誰も助けることはできません。
    慈善活動で儲けることはとても良いことだと思います。
    人が喜ぶことをしてそれで儲かったら、もっと人を助けようとするでしょうから、慈善活動こそ儲かる仕組みを大切にするべきだと思います。
    日本ではとかくお金を儲けること自体が悪のように言われますが、海外では、慈善事業とは、みんなが幸せになるためのことをするもので、みんなを幸せにしてお金が儲からないということがあるわけはなく、もしそうだとしたら、それは誰にも求められていないということだと考えられています。

    ということでした。

    大事なものがわからない人ほどお金を稼ぐことを批判する!

    保護猫活動にかかわらず、師匠も言っていたように、ボランティアがお金を稼ぐことに対してやたらと批判をぶつけてくる人たちがどうしても一定数います。

    Dラボで師匠が紹介している時間富豪のシリーズでも、お金よりも時間を重要視することの大切さを解説していますが、お金よりも大事なものがあるということと、お金を稼ぐことやその能力は全く別の問題です。
    お金が全てだと思ったり時間よりもお金が重要だと思わなければ、お金を稼いでも何の問題もありません。
    お金を稼ぐ過程の試行錯誤で学ぶことはたくさんありますし、お金をたくさん稼いでいても、それは自分の大事なものを守るためのものだとちゃんとわかっていれば何の問題もないわけです。
    お金よりも大事なものがあるからお金はいらないというような考え方は、ハッキリ言って、それはいざという時に大事なものを守ることができない人たちの特徴です。

    お金を稼ぐことは汚いことだと言い続けて、万が一の時に自分の大事なものを守るためのお金を稼ぐ能力を鍛えていなかったために、実際に大事なものを守ることができなかった時に、このような人たちは「世の中はなんて不平等なんだ」「お金よりも大事なものがあるはずなのにお金を持っている人たちはみんなズルをしている」ということを言い始めます。
    そんなことはありません。お金を持っている人たちはちゃんと現実を見ているだけです。

    猫の保護団体でもよくあることですが、このような慈善事業やボランティアでお金を稼ぐとなぜか批判されます。
    これもはっきり言って不思議な話です。

    例えば、猫の保護団体が猫カフェを作ってとても儲かったとします。それによって、よりたくさんの保護猫を助けることができるシステムを作っていけば救える命も増えていくのに、一部にはそんな慈善事業やボランティアでお金を稼ぐことはけしからないことだと意味不明なことを言い出す人がいます。
    慈善事業もよりたくさんお金を稼いで、よりたくさんの命を助けたりすればいいわけです。
    このように大事なものが何なのかがわからない人ほどお金を稼ぐことをやたらと批判します。

    海外では慈善団体はたくさんの資金を持っています。これも大事なものを守るためにはお金が必要だということが分かっているからです。
    そもそも多くの人に感謝されるような活動をしていれば自然と寄付も集まるでしょうし、誰でも自分に対していいことをしてもらったら喜んでお金を出すのも当たり前です。
    自分が応援したいと思う人や団体に対しては人は喜んでお金を出すものです。
    それがないというのは単なる自己満足であり、誰の役に立つこともできていないのでお金が集まらないわけです。
    これはそれが駄目だということではなく、だからこそ工夫するべきだということです。

    これは悲しいことですが貧しい人ほど現状を正当化しがちだという研究もあります。
    お金がない人ほど現状を正当化する傾向が強くなるので、それによって貧乏から抜け出すのが難しくなるということです。
    「お金がなければ大切なものは守れないことを知りましょう!」

    保護猫活動で睡眠の質が向上!

    2010年に行われた4050人のアメリカ人を対象にした調査によると、ボランティア活動や寄付活動などの慈善活動を行っている人は、睡眠の質が高かったり不安感が少なくなり友達が多くなるということが示されています。

    特に慢性痛に対する効果も確認されていて、ボランティア活動や親切な行為をすることの医療としての効果を採点しています。
    医療としての効果を10点満点で採点した場合、糖尿病などに使われるインスリン注射は9.5点ぐらいだそうで、アルツハイマーに使われる処方薬の効果は0.5点ぐらいだそうです。
    この採点方法に照らし合わせて考えると、他人に親切にしたりボランティア活動や寄付活動を行うことによる慢性痛に対する効果は、なんと7点ぐらいもあるそうです。

    ですから、実際に薬を使うことを超える可能性があるぐらいのレベルで慢性痛に対する効果があり、それに加えて、睡眠の質が高くなったり人間関係が良くなったり、不眠の原因になるような不安感が減少するということも分かっています。
    そう考えると、保護猫活動に取り組んだり協力することで睡眠の質を上げてくれる可能性は十分にあると思います。

    これから猫と暮らすあなたに起こる心理的変化とは

    ストレスが減り、血圧が下がり、病気・うつリスクが低下
    早寝早起き&健康的になって長生きできる
    帰宅が早くなり自分の時間を大切にできる
    心が折れそうなとき支えになってくれる
    その命で、懸命に生きることを教えてくれる

    猫たちにまつわるおすすめアイテム

    DaiGo師匠の愛用猫アイテムやおすすめ本を紹介しておきます。


    猫壱 バリバリボウル 猫柄 丸型爪とぎベッド
     

    V-Dank 猫 ベッド
     

    猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで
     

    猫的感覚──動物行動学が教えるネコの心理 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

    ネコ学入門: 猫言語・幼猫体験・尿スプレー
     

    なまえのないねこ
     
    ネコへの寄付はこちらから
    ここから先は、さらに猫と暮らしたり猫のために自分のできることをしたくなる心理学について紹介していきます。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「やるべきことを予定通り進められていますか?」【超予測力】

    2021-06-01 23:00  
    330pt
    あなたは自分のやるべきことを予定通りに進めることができていますか?
    自分のやるべきことに自分のリソースを上手に使うことができていますか?

    早いもので今年ももう6月です。
    皆さんは新年に立てた目標の進捗はいかがでしょうか?
    目標は皆さんそれぞれあると思います。起業や副業を始めるとか、転職のための準備をするとか、貯金やダイエットが目標だという人もいると思います。
    そんな自分の決めた目標に向かって “日々のやるべき事” に時間を上手に使えているでしょうか?

    今回は、ビジネスを始めたいと思ってはいるけれど、なんとなく準備をしているだけのつもりになり進んでいない気がしている方からの相談をもとに、やるべきことをサクサクと終わらせる予測力の鍛え方について解説させてもらいます。

    Q. 「26歳フリーターです。まず月+1万円増やしたいと思い、タダで売れるものを探しているだけで数ヶ月経ちました。筋トレと散歩は毎日やっていますが何を改善すればいいのでしょうか? 勉強してるつもりなっているだけの気がしています…。」

    月にプラス1万円は結構難しいかもしれません。イノベーションや自分の人生を変えたいのであれば、小さな改善よりも何かが10倍変わる改善を考えた方がいいということが分かっていますので、プラス1万円ではなく10万円と考えたらいいのではないでしょうか。
    できるところから始めるべきではありますが、これはできるレベルの成果を求めるということではなく、大きなレベルの成果を求めて、そのために何が必要かと考えると頭も使うようになります。小さな変化を求めるとありきたりなことばかりを考えてしまい、かえってうまくいかないという場合もあるものです。
    ですから、自分のできるところから始めてプラス1万円で考えてうまくいかないのであれば、10万円であればどうすればいいのだろうかと考えると、新しい発想も出てくると思います。

    DaiGo師匠のアドバイスは以上の通りでした。

    Dラボで最近解説しているシリーズの時間富豪で、無駄な焦りをなくしたり時間を上手に使う方法について学んでいる人も多いと思います。
    今回は、皆さんが今からでも目標を達成することができるように、時間をより効率的に使いやるべきことに取り組めるようになる方法から、やりきるための迷いをなくすための方法まで解説させてもらいます。

    \DaiGoの最新刊/超決断力―6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学

    仕事でも人間関係でも、迷うことなく決断し自分にとって大切なものに集中するためには、やはり決断力も重要です。
    こちらは師匠の新刊で、決断力を高めるための方法を徹底的にリサーチさせてもらい、科学的な研究をもとに僕自身も実際に試したテクニックをまとめさせてもらっています。
    様々な研究をもとに決断力を高めて、かつ、ミスらない決断方法について解説しています。
    決断の質を高めつつ迷うことなく決断するための方法が学べますので、是非チェックしてみてください。


    超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学


    切れた集中力ややる気を取り戻す

    集中力がなかなか続かないということで悩んでいる人も多いと思います。
    あるいは、やる気が急になくなってしまったり、なかなかやる気が戻ってこないということもあると思います。
    まずは、そんな集中力ややる気を取り戻すための方法を紹介します。

    どんなに集中力ややる気がある人であっても、当然ですが、何かを始めた時に、モチベーションは徐々に高まっていきますが、いずれは落ちてしまうものです。それをそのまま続けようとすると、非効率な状態になってしまいます。
    そうならないために、一定時間頑張って、集中が切れてきたら休憩を取るということをする人もいると思います。
    そんな時に、高まった集中力ややる気を維持する時間が長くなったり、落ちてしまったものを高めることができたらいいのにと考えることもあると思います。

    例えば、今の仕事をしながら起業したり、新しいチャレンジをするために勉強したり資格を取ろうとすると、どうしても集中できる時間も限られてきます。
    そんな方のためにも、集中力を自分でコントロールして、落ちかけた集中力ややる気を元に戻すにはどうすればいいのかということは重要です。

    実は、高まった集中力が落ち始めた時に、あることをすると戻りそれがしばらく続くということが分かっています。
    集中できる時間を伸ばす方法です。このテクニックを使うと、落ちかけた集中力ややる気が元に戻るというものです。

    「終わりが見える感覚」

    人間の脳というものは、終わりが見えないものに対しては頑張れないものです。
    皆さんも、例えば、ここまで頑張れば終わるということが見えていると頑張れたりすることもあると思いますし、読書をする場合でも、デジタルよりも紙の本で読んだ方が頭に入りやすいし早く読めるものです。
    紙の本の方が、物理的にここまで読んだとか、あとこれぐらいで終わるといったことが目に見えてわかるようになるからです。

    この終わりが見えるという感覚、あともう少しで終わるという感覚が、実は、僕たちの脳のパフォーマンスを上げてくれるということです。
    ですから、集中力が切れてきたりやる気が落ちてきた時には、あとどれくらいで終わるのかということに目を向けると良いということです。

    ここにはポイントがあり、そのあとどれぐらいで終わるのかということが遠すぎると、逆にやる気がなくなってしまいます。
    ですから、あとどれぐらいで終わるのかということが気になってきたところで、あともう少しで終わると思えるぐらいに設定しておくと、やる気や集中力が伸びるわけです。
    僕たちが、やる気を高めたり維持しようとか、モチベーションを上げようと思う時にやるべきことがいくつかあります。

    自分の集中時間を把握する

    1. 先が見えて集中力が鍛えられる

    まずは、自分の集中できる時間を把握することです。
    これは人によりますし、鍛える方法ももちろんありますが、誰でも永遠に集中できる人はいませんので、集中ややる気が落ちてもそれは自然なことです。
    15分集中できる人もいれば30分集中できる人もいて、人それぞれ色々な人がいます。

    皆さんは自分の集中時間を把握していますか?
    まずは、それを理解しておくことが必要です。

    この集中時間が長いか短いかということはここでは関係ありません。
    例えば、自分の集中時間が15分だというのであれば、15分経った時点で一度集中が切れるので、そのタイミングで終わりを見た時に、もう少しで終わるというところに設定しておけばいいわけです。

    例えば、15分の集中時間の人が読書をする場合で、15分で30ページ読めるとしたら、自分の中でのノルマが35ページぐらいにして、集中が切れた頃にあと5ページぐらいだったら頑張れるかなと思う量にします。
    自分の集中力は15分しか続かないけれど、その集中が切れそうになった時に、あと5ページで終わるという状況になっていれば、やる気や集中力が続いて、もうひと頑張りしようとする気になれるわけです。

    このようにすると、集中力ややる気をプラスアルファで維持することができます。
    このプラスアルファがとても大切で、これを続けていると、元々の集中できる時間が20分25分30分と徐々に伸びていきます。
    このようにして集中力というものは上げていくものです。

    この自分の集中できる時間はどうしても波がありますので、2週間ぐらいかけて自分の集中できる時間を測ってください。集中が切れたらそこで止めていいので時間を測ってください。
    2週間ぐらいこれをしてもらえると、そこから平均して自分の集中時間を把握できますし、おそらく2週間の間にもばらつきがあると思います。そこから曜日による集中力の違いも見えてきます。
    それを把握しておくと、無駄に自己嫌悪を感じることもなく、今日はこれぐらい集中できるはずだからここまでしようとか考えることもできて、先が見えるようになります。

    2. 先延ばしが減る

    人間は自分の集中力を維持できると思い込んでしまうので、2週間かけて自分の集中時間を測った時に、一番集中できない時間がどれぐらいなのかということも理解しておいてください。

    一番最低の時間を把握しておくと、最低でもそれぐらいには集中できるわけですから、それを最低単位として、その時間でできる作業量にすればいいということになります。

    僕たちは、自分の集中力ややる気を超えるタスクを抱えると、どうしても現実逃避したくなります。
    この現実逃避をすると、スマホを触ったり余計なことをして、最初からやらなかったり先延ばししてしまいます。
    現実離れした大きな目標を立てる人もいますが、これをすると目の前の面倒な作業から逃げることができます。
    そうならないためにも、自分は最低でもこれだけの時間は集中することができて、これだけの時間があればこの行動ができるということを決めておくことが大切です。
    自分がこのぐらいであればできるという最低の時間を把握しておくと、先延ばしも減ります。

    「あともう少しで終わる」で脳レベルでパフォーマンスが上がる

    「あともう少しで終わる」という感覚は、誰でも感じたことがあると思います。あと少しだから頑張ろうとか、あと少しで終了だと考えると、急にやる気が湧いてくるということもあると思います。

    テルアヴィヴ大学の研究で、あとどれぐらいだということが分かると、実際にモチベーションが湧いてくるわけですが、なぜモチベーションが湧いてくるのかというと、人間の脳のレベルでモチベーションが湧いてきているということが分かっています。

    あとどれぐらいで終わるということが分かると、人間の脳の働きが急に上がります。
    集中力ややる気が落ちてしまうのは、脳が同じ作業をしていて疲れてくるからです。だから、休憩することが必要になるわけですが、あとどれぐらいで終わるのかっていうことが分かると、脳細胞のレベルで働きが良くなり、その結果、認知のパフォーマンスが上がるということです。

    時間ではなく「あとどれぐらいで終わるか」を意識する

    特にテストの時に焦ってしまう人がいると思いますが、それは時間を意識しすぎだからです。
    時間ではなく、あとどれぐらいで終わるとかそういうことを意識した方がいいです。

    実際に、時間による圧迫は僕たちの集中力やパフォーマンスを落としてしまうものです。
    ですから、自分の最低の集中時間が20分であれば、その20分単位でタスクを分けて、そのタスクを時間にはよらないチェックリストのようにするのがいいと思います。
    そうすると、例えば、今日もやるべきことはあと5個で終わりだとか終わりが見えてくると、それが一気に捗って進むようになります。

    終わりを見える化する

    1日のやるべきことを決める時に、タスクの終わりを増やしたほうがいいということになります。
    長い時間集中するということも素晴らしいことではありますが、それよりも、集中力が続かない人ほど「終わりを見える化」してください。

    ひとつひとつのやるべきことを自分の最低集中時間でできることにして、それはチェックリストとして、その終わりを意識しながらひとつずつこなしていってください。
    ひとつひとつのやるべきことを小さく分解して、終わりが見えるようにしてもらい、「もう少しで終わる」というおまけを付けていくことによって、集中時間をいつのまにか伸ばしていくということがとても大切です。
    是非試してみてください。

    予定通りに仕事が終わる時間術

    では、皆さんが残りの6ヶ月で時間を上手に使いそれぞれのやるべきことを達成するための方法について解説します。
    主なポイントとしては以下の通りです。

    ・頭のもやもやを一生消し去る3時間
    ・1日3回のメモで仕事への集中力UP 
    ・どんなに疲れていても仕事をこなせるタスク分類法
    ・やるべきことを予測可能にするには
    ・コピーライティングで先延ばしを減らす
    ・年間6週間の時間を浮かせる方法
    ・迷いを断ち切る!メンタルを切り替えるための質問(会員限定ノートより)

    頭のモヤモヤを一生消し去る3時間 GTD(Getting things done)

    頭の中で気になっていることや、やらなくてはいけないと感じていることをひたすら紙に書き出してみてください。
    そして、やるべきことはいつやるのかということを考え、やらなくてもいいことは思い切って消してください。
    自分の頭の中のリストを整理する時間も必要です。

    仕事が早く終わった日や休日のある程度時間がある時に、3時間ほど時間を確保してこれを行なってみてください。
    3時間ほどあれば頭の中にモヤモヤしているものはすべて書き出すことができます。
    逆に言うと、3時間ぐらいかかるほど頭の中には色々とあるということを覚えておくことも必要です。

    これは毎回する必要はなく、一度だけでいいのでじっくり行ってみてください。
    それにより、余計なモヤモヤが消えてすっきりと行動することができるようになります。
    自分の中で気になることを全て書き出したという感覚を得ることによって、「何かやり残したことがないか」「何をするべきだろうか」と迷う必要がなくなります。
    迷ったり何かやるべきことがなかっただろうかと思い出している時の無駄な時間をなくすことができます。

    毎日の生活や仕事の中では、基本的に朝昼夕方などの3つのセクションに分けて考えてください。
    一生に一度でいいので3時間かけて行なった後は、毎日のメンテナンスとして、
    そのセクションが始まるタイミングで、自分が気になっていることややるべきことを1日3回紙に書き出してください。
    これは10分から15分ぐらいで構いません。
    科学的にはこれを10分行うと、それだけでも頭の中がかなりすっきりするということが分かっています。
    これはワーキングメモリを整理するために定期的に行ってください。

    ここから先は、やるべきことをサクサクと終わらせていく知識について掘り下げていきます。
    最後には、ニコニコで当時師匠が配信していた会員限定ノートから、みなさんの迷いを吹き飛ばし行動力を上げるための14の質問も紹介します。
    知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「音楽や映画をどのように楽しんでいますか?」【音楽と映画の心理学】

    2021-05-29 21:00  
    330pt
    あなたは日々の生活の中で音楽や映画をどのように楽しんでいますか?

    今回は、音楽の好みで感情や性格が変わることはあるのかという相談をもとに、音楽や映画などの作品が人に与える影響についてまとめてみたいと思います。

    Q. 「音楽の好みやよく聴く曲で感情や性格が変わることはありますか?」

    性格に関しては何とも言えませんが、音楽というものは容易く人の感情を変えるものです。
    ですから、僕は自分がこうなりたいという時に合わせて聴く音楽を決めています。例えば、テンションを上げたい時や冷静になりたい時、集中力を上げたいという時など色々あると思いますが、自分のそんな感情に合わせてプレイリストをフォルダ分けしています。
    これは人により違うと思いますので、自分で試してみてください。
    例えば、この曲を聴いた後には仕事がはかどったと感じたら、それを仕事がはかどる音楽のフォルダに入れるわけです。
    自分の感情を誘発するプレイリストを持っておくといいと思います。

    DaiGo師匠の答えは以上のような内容でした。

    音楽と人間の感情

    音楽や映画にまつわる言及はいろいろとありますが、僕たちの感情と音楽というものは密接に結びついているものです。
    例えば、特定の感情と特定の音楽が結びついているということも結構あると思いますし、歌詞を聴かなくてもなんとなく曲調を聴くだけでも、悲しい気分になる曲だと感じたり楽しそうな気分になる曲だと感じたりすると思います。
    音楽から感情を勝手に読み取っているということもありますので、音楽を使うと特定の感情を思い浮かべさせることもできたりするわけです。

    人は自分の感情に向き合うことがとても重要で、その感情に向き合うために役に立つのが音楽です。
    例えば、自分が何か失敗して落ち込んでいる時に、やたらと明るく無神経な人にただただ元気を出せと言われるとイラっとくると思います。
    このイラっとくるのは自分の感情と乖離しているからです。

    ですから、人間は自分の気持ちや感情に合った曲を聴いた方が辛い感情を乗り越えたり力を発揮することができたりするわけです。
    もちろん、自分の気分を上げたいという時にテンポの速い曲やノリのいい曲を聴くのもいいです。

    師匠が紹介していた感情でプレイリストを作るための参考になるように、その時々でどんな曲を聴くとどんな感情になりやすいのか、どんな感情の時にどんな曲を聴くといいのかということを紹介していきます。

    モチベーションを上げたい時

    まず、モチベーションが上がる曲が分かっています。
    聴くだけで気分がポジティブになり、活動的になり行動力も高まり、意欲的になったり建設的な議論ができるようになるなど、人間をポジティブな方向に引き上げてくれる曲が見つかっています。

    それは壮大な曲です。
    音楽の効果について調べた研究では、勇壮で視界がひらける壮大な曲を聴いた参加者は、その大半が思考がよりポジティブに前向きに物事を考えるようになり、かつ行動力が上がり、自分の仕事や勉強に意欲的で建設的なムードになっていたということが確認されています。

    ですから、もし皆さんが仕事に対してやる気が出なかったり、朝起きて今日は頑張りたいと思った時には、そんな壮大でヒロイックな曲を聴くことによってモチベーションを高めることができる可能性が示されたわけです。
    朝に聴く音楽やアラームの曲をなんとなく好きな曲で決めている人も多いと思いますが、例えば、朝が弱いのであれば朝はヒロイックな曲を聴くようにしたり、通勤や通学でヒロイックな曲をプレイリストにしておくなど、自分のメンタルをコントロールするためのプレイリストを作っておくと良いのではないでしょうか。
    モチベーションを高めるためのヒロイックな曲のプレイリストを作っておきましょう。
    ヘビメタを聴くとポジティブになる?!
    別の研究で、ヘビメタには人間の心をポジティブにするかもしれないということも分かっています。
    クイーンズランド大学の研究で、ヘビメタやハードコアなどの激しい音楽が人間にどのような効果を与えるのかということを調べたものです。
    その結果、ハードな音楽を聴いていた人たちの方が、ストレスやイライラの感情レベルが大幅に低下していたということが分かっています。

    実験の参加者はもともとヘビメタやハードコアが好きな人達だったからということもあるかもしれませんが、研究者によると、敵意や興奮、ストレスがハードな音楽を聴くことによって減少するということが確認されていて、そんな中でも、最も変化した感情がやる気のレベルだったということです。
    このようなヘビメタやハードコアなどの激しい音楽は、ネガティブな感情を減らしポジティブな感情を増やす効果があるということです。

    ですから、新しい何かを始める時やなかなかやる気が出ないというような時には、このようなハードな音楽が使えるのではないかということです。
    やる気を出したい時には10分間ぐらいヘビメタを聴いてみるのもいいかもしれません。

    自分の感情に合わせた曲を聴くことの効果
    人間は、感情を遠ざけようとするよりも、自分の感じている感情をより詳細に分析したり言葉にして、感情に向き合ったほうがより上手にその感情をコントロール出来るようになるものです。

    ヘビメタやハードコアはかなり死や悲しみ、怒りというようなネガティブな感情を歌っていることが多いと思います。
    自分が怒りやネガティブな感情を感じている時に、このようなネガティブな感情を激しく歌っている曲を聴くことによって、自分が感じている感情を客観的に見ることが出来るようになります。
    自分の感情を一歩引いて客観的に見ることができることに対して、ヘビメタやハードコアの曲が役立っていて、そのおかげでネガティブな感情をコントロールすることができるようになり、その結果ポジティブな感情が生まれてくるようになり、やる気が高まったり集中力も上がるのではないかとされています。

    ですから、この実験ではヘビメタやハードコアを使っていますが、このようなジャンルの曲があまり好きでないという人は、おそらく、自分の感情にあった曲を聴けば同じような効果が出るのではないかと考えられます。
    とはいえ、このようなジャンルには怒りや悲しみをテーマにした曲が多いので、ネガティブな感情のコントロールにはうまく使えるのではないでしょうか。
    逆に、気分が高まっている時に楽しい曲を聴くと冷静になることもあります。そのあたりは上手に使っていただけたらと思います。

    感情に合わせた曲を聴くことによって、人間は感情を客観的に見ることができるようになります。それにより、ネガティブな感情にも対処できるようになります。
    これは、認知行動療法などでも使われる手法でもあります。

    緊張したりストレスを感じた時
    そして、最初の研究では悲しい響きの曲を聴いた参加者は、リラックスした思考または憂鬱な思考が起きる傾向があったそうです。

    ですから、悲しい響きを感じる曲を聴くことでリラックスできる可能性もあるわけですが、憂鬱な気分になってしまう可能性もありますので、悲しい響きの曲は選択が難しいということになります。
    自分なりに色々試してみて、悲しい響きだけれど気分が落ち着くリラックスできる曲を探してみてください。
    スイッチをオフにしたりストレスを上手に発散するために使えると思います。
    緊張したりストレスを感じた時には、そんな曲を聴くことによって自分のメンタルをリラックスする方向にコントロールすることができます。

    悲しい曲を聴くとリラックスするか、むしろ凹んでしまうとなると、怖くて悲しい曲を聴けなくなるという人もいると思いますが、ただ単に悲しい曲ではなく楽しいけれど美しさを感じるような曲の重要性についても分かっています。
    このような悲しいだけでなく美しさを感じるような曲は、悲しみを感じている人の気分を改善する効果があると言われています。

    確かに、失恋ソングでもただただ悲しいだけではなく綺麗なイメージを感じる曲を聴くと、なんとなく気分が落ち着いたり、余計な感情に振り回されず気分が安定することがあると思います。

    自発的ネガティブ体験でストレス発散
    ホラー映画はとてもストレス発散にいいです。
    怖いしドキドキするして嫌だと感じる人も多いと思いますが、単にホラー映画を観ればいいということではなく条件があります。
    自分から望んで観る場合に限ります。
    罰ゲームや無理やり誘われて嫌々観るのではなく自分から望んでホラー映画を観る場合はストレス発散にとても良いということがわかった研究があります。

    これは自発的ネガティブ体験といい、絶叫マシンなども同じです。
    怖い体験というものは本来生物は避けるはずです。怖いホラー映画や絶叫マシーンをなぜわざわざ望んで体験しようとするのかというと、他人から強制されたり怖いことをされるのは嫌ですが自分から望んでそのような体験をするのを自発的ネガティブ体験といい、これがメンタルに良いのということが言われています。

    さらに、ストレスに強くなるという効果も確認されています。
    頭の中ではわかっているけれど生物としての恐怖を感じるとストレスへの耐性ができるということです。
    ちなみに、そういうことであればホラー映画も観てみようかと思った人は、自分が望んでやってみようと思うことが大事ですからそう思えるぐらいの程度の軽いところから始めてみるのが良いのではないでしょうか。

    人間関係の問題で気持ちが落ち込んだ時
    別の音楽や映画に関する研究では、人間関係の問題で気持ちが凹んだ時に、なんと暗い音楽や暗い映画の方が落ち込んだメンタルを回復させる効果が高かったということが分かっています。

    ですから、これは失恋をした時に失恋ソングを聴いた方がいいということと同じように、対人関係の問題で凹んだ時には、暗い音楽を聴いたり暗い映画を見て、自分の悲しみを代弁してくれるような作品に触れた方が、やはり、ストレスから回復し立ち直りスピードは早かったということです。

    対人関係の問題というものは何かと根深いものですし、そこにはいろいろな問題があると思います。
    例えば、恋人にフラれたとか信じていた人に裏切られたとか、上司からひどいことを言われたとか、そんな人間関係の問題の場合には、暗い音楽や暗い映画に触れた方が自分のメンタルは落ち着きやすくなります。

    人間関係以外の問題で気持ちが落ち込んだ時
    一方で、仕事上の問題や今のような経済的な問題などの人間関係以外の問題で気持ちが凹んだ場合には、明るい音楽やコメディ映画などの明るい作品やコンテンツに触れた方が、その気分から回復するのが早かったということです。

    自分の今抱えている問題が、人間関係によるものなのか、それとも別のものなのかということによって、聴く音楽や見る映画は変えた方がいいということです。

    メンタルが落ち込みやすい人は、このように人間関係の問題とそれ以外の問題に分けて音楽や映画を上手に使ってもいいと思います。

    ちなみに、映画や音楽を使って立ち直るということもいいですが、そもそも凹みにくいメンタルを作った方がいいということもあります。
    メンタルが凹む理由には大きく分けて2つあります。
    ひとつは、もともとメンタルが落ち込みやすい神経症的傾向が高い性格特性の人で、もうひとつは、自分のことを嫌っていたり自分に対するコンプレックスが強く、自分を認めることができていない人です。
    落ち込みやすい性格を直すというのであれば、神経症的傾向の低さを改善するための方法として、エクスプレッシブライティングや人に感謝の気持ちを伝えるというようなテクニックから、毎日の運動や瞑想まで色々あったと思いますし、自己嫌悪が強くて自分を認めることができないという人は、もちろんセルフコンパッションです。

    メンタル弱い自分を変える10の行動のマインドマップも参考にしてください。


    筋トレをする時
    筋トレの効果を上げてくれる音楽というものも分かっています。
    男性と女性で効果が違います。同じ曲でも男性が聞いた場合と女性が効いた場合では筋トレの効果が変わります。

    男性は無音かノイズキャンセリング
    男性は音楽を聞かない方がいいです。男性の場合はある特定の音楽を除いた場合、音楽を聴くとテストステロンが下がります。
    男性ホルモンが下がるということですから筋肉の合成も弱くなりますので筋トレの効果が下がってしまいます。耳栓かノイズキャンセリングのヘッドホンをお勧めします。
    女性の場合は逆にほぼ全ての曲でテストステロンの値が上がるということが分かっています。

    つまりポイントとしては、
    男性は音楽を聴かない
    女性は音楽を聴く
    となります。

    音楽は男性の場合は男性ホルモンを下げて、女性の場合は男性ホルモンをあげるので人を中性的にします。
    音楽にも映画にも性別の壁も文化の壁も関係ないと言われますが、ある意味音楽は人間を中性的なところに持っていく可能性があると言われています。

    音楽の筋トレ効果ランキング
    奈良教育大学の研究で、70名の参加者に様々なタイプの音楽を30分間聴いてもらい、参加者たちの唾液からテストステロンの値を測るという実験があります。
    その結果、いろいろなタイプの音楽を聴いてもらいましたが、男性は全体的にテストステロンの値が下がっていました。
    テストステロンは筋肉の発達には欠かせないホルモンです。ちなみにこのテストステロンが著しく下がると、メンタルが悪化したりやる気が出なくなったり慢性疲労が起きるということが分かっています。
    筋トレ中に男性の場合は音楽を聴くのはあまりおすすめできないということになります。

    実際に実験に使われた音楽をテストステロンの数値が下がった順に紹介します。
    男性のテストステロンの数値を下げる音楽ランキング
    1位 自分の好きな曲
    2位 ポピュラー音楽
    3位 ジャズ
    4位 モーツァルト
    5位 グレゴリオ聖歌
    女性のテストステロンの数値を上げる音楽ランキング
    1位 ジャズ
    2位 自分の好きな曲
    3位 モーツァルト
    4位 ポピュラー音楽
    5位 グレゴリオ聖歌

    つまり、男性の場合は、好きな曲とか普段よく聴いているような曲を聴けば聴くほど男性の場合はテストステロンの数値が下がってしまったということです。

    女性の場合は、好きな音楽を聴いても大丈夫です。
    どんな音楽を聴いてもテストステロンの数値が上がりました。
    男性と真逆の結果になりました。
    音楽というものは男性を女性っぽくして女性を男性っぽくする効果があるということが推測できます。

    HIITのようなハードな運動をする時
    運動をする時に聴く音楽だけでトレーニングが楽になる方法はあるのかということを調べてくれたブリティッシュコロンビア大学の行った研究があります。

    その結果としては、なんとなく想像がつくとは思いますが、ハイテンポの音楽を聴きながら運動してもらったグループが運動効率が高くなるということが確認されています。
    ですから、普段はスローテンポな音楽が好きな人でも、運動をする時にはハイテンポな音楽をかけた方が効率は良いということになります。
    自分のトレーニング用のプレイリストを作るのもいいと思います。

    しんどい運動の効果をより高めてくれるハイテンポな音楽だったというのが今回の研究の示すところですが、研究チームのコメントによると、音楽というものは通常は隔離戦略として使われるとされています。
    音楽には注意をそらす効果があるので、自分の注意を運動のしんどさや体の反応から音楽の方に注意をそらしてくれます。
    そうなると、心拍数や筋肉痛や疲労感などから注意をそらすことができます。

    運動する時にもしんどいとか辛いとばかり考えていると、体の疲れに対して余計に気づいてしまい、そのせいで余計に辛くなり挫折してしまうという人もいます。
    ですから、思わずそちらに気を取られてしまうようなテンポが速い曲を聴きながら運動を行うことによって、注意を自分の体から音楽に対して向けることができるようになります。
    そうなるとマルチタスクになって疲れが軽減され疲れづらくなり、しんどい運動も楽にこなすことができるようになります。
    それにより運動効率が上がるということです。

    特に、精神的な辛さや身体的な負荷の高いHIITのようなハードな運動を行う時には音楽が非常に効果的な戦略になるということを研究チームは言われています。
    ですから、皆さんもそんなハードな運動を行ったり新しい運動を取り入れるという時にはハイテンポな音楽を聴きながらしてみるのが良いのではないかということが言える研究でした。

    単純作業を行う時
    先ほどの筋トレと音楽に関しては、男性は音楽を聴きながら筋トレすると意味がなくなってしまうということでした。
    では、男性は音楽を聴くとやばいのかというと音楽を聴く場合のメリットもあります。筋肉を分解すると言われているストレスホルモンのコルチゾールの分泌を下げてくれたりもします。
    そして、音楽は単純作業の効率を上げてくれます。
    単純な繰り返しの作業や掃除や書類の整理といったあまり判断能力を使わなくてもいいような繰り返し作業の場合はその効率を高めてくれるということが分かっています。

    音楽は全く聴かないよりは聴いた方がいいということも分かっています。音楽は認知機能や生産性を高めてくれるという研究もあります。
    そういう意味では、男性は筋トレの前後に音楽を聴くのもいいかもしれません。筋トレが終わってプロテインを飲みながら自分の好きな音楽を聴くのがいいと思います。
    もしくは、グレゴリオ聖歌を聴きながら筋トレでしょうか 笑。
    筋トレを効率よくされたい方は参考にしていただけたらと思います。

    寝る時
    寝ながら聴くと記憶力が上がってしまうかもしれない音楽というものもあります。
    以前、モーツァルト効果といってモーツァルトを聴くと頭が良くなると言われていました。
    これ自体は実際には効果はないか、ほとんどないというぐらいだと言われています。
    ですから、モーツァルトをいくら聴いても頭は良くならないということです。

    だからといって、音楽というものが人間の脳や記憶に与える影響がないのかと言うとそういうわけではありません。
    これに関しては新しい可能性が最近浮上していて、クラシック音楽を聴くと頭が良くなるということは否定されてはいますが、睡眠中にクラシック音楽を聴いた場合に関しては効果が出るのではないかという興味深い研究が出ています。

    その方法としては、まずは勉強をしたり本を読みながらクラシック音楽を聴きます。これはベートーヴェンでもモーツァルトでも構いませんが、この実験ではベートーヴェンが使われています。
    そして、その夜に寝る時にも同じクラシック音楽をかけて眠るようにします。
    つまり、クラシック音楽を勉強する時にも聴いて、その日の夜に寝る時にも聴いています。
    これによって学んだ内容が脳に定着しやすくなるということがこの研究では示されています。

    授業の間に、クラシックを厳かな美術館で流れているぐらいの聴き取ることはできるけど静かに流れているという程度の音量でかけておいて、その授業を受けた学生たちが眠る時に、眠りに着いてから35分ぐらいでその曲をかけています。

    その結果、その翌日に学んだ経済学に関するテストを受けてもらったところ、なんと夜にクラシック音楽を聴いていた学生たちはそうでない学生よりもそのテストをパスする確率が高くなっていたということです。
    睡眠中の音楽が記憶を強化してくれるのではないかということが確認されたわけです。

    そのテストのスコアの上がり方としては、なんと女性の方が効果が大きかったということです。
    睡眠中に音楽を聴くことによる記憶のメリットは女性の方に多く現れていました。

    この睡眠中の音楽は暗記問題には違いはあまりもたらさなかったということも分かっています。
    ですが応用問題の成績はアップしてくれているので、単純に記憶力というよりは、覚えた記憶を上手に使う力を高めてくれるということなのではないかということがなんとなく分かる内容です。
    そして、その9ヶ月後にもう一度経済学のテストを行ったところ、9ヶ月後にはその音楽の効果は消えていたということです。

    このような睡眠中のクラシック音楽の効果というものは、いろいろな先行研究でも確認されてはいましたが、この研究の興味深いポイントとしては、男性よりも女性の方が記憶の効果が高いということと、短期的に記憶を強化してくれるというところです。
    このような効果が起きるのは、人間が何かをインプットしているときにはその周りの環境も同時にインプットしているということがあるからです。
    ですから、勉強をしている間にクラシック音楽を聴くので、その勉強の内容と音楽は脳の中で結びつき一緒に記憶されます。
    そして、眠っている間に音楽を聴くと、脳の中ではその音楽と勉強の内容が結びついているので、自然と勉強していた時の記憶が思い出されるわけです。
    これによって睡眠中に復習ができているということです。

    仕事や勉強をする時
    基本的には、音楽を聴きながら仕事や勉強をするということは、あらゆる環境の中でネガティブな影響があるものです。つまり、作業中の音楽というものは、気が散るだけでなく脳の処理能力も下げてしまうということが分かっています。
    脳の情報処理を行っている部分の一部が音楽の方に注意を持って行かれ、それにより、新しいことを発想しようとしたり新しいことを頭に入れようとしたり、目の前の作業に集中しようとしても一部の能力を音楽に持っていかれることになるので、結局効率が悪くなるわけです。
    基本的には、音楽は聴かず無音の方が捗るということです。

    ところが、人によっては音楽を聴いている時の方がはかどるという人が結構います。これは実際の作業効率を測定していないからそう思えるだけです。
    とはいえ、音楽を聴きながら勉強したり仕事をしている人が多いのは事実です。これは何故でしょうか。
    音楽をかけていると人間は気分が良くなります。気分が良くなったこの高揚感は達成感ととても似ていて、実際には仕事や勉強が進んでいないにも関わらず、やり遂げたような感覚を持ってしまいます。結局、ただ気分が良くなっているだけにもかかわらず、作業効率が上がっているように勘違いしてしまうわけです。

    では、音楽聴かないほうがいいのでしょうか。
    音楽を聴くことで気分は良くなります。自分が仕事や勉強をしたり、やるべきことをする10分から15分程度前に好きな音楽を聴いてください。そして、いざ開始する時には音楽を止めて無音にしてください。
    音楽を聴くことでいい気分になるのはドーパミンが出ているからです。これが達成感を生み出したり僕たちのやる気を引き出してくれます。

    そして、休憩中には音楽ではなく自然の音をかけてみるのも良いと思います。
    自然の音には様々な周波数の音が混ざっていますので癒し効果が高いと言われています。人間の注意は一点に集中してしまうと疲れてしまいますから、それがほどよく分散することで人間を癒してくれるということです。

    音楽がソーシャルスキルに役に立つ?!

    昔からピアノなどの楽器を学ぶことによって認知機能が良くなるという話はありましたが、どうやらソーシャルスキルを高める可能性もあるのではないかということが分かってきています。
    昔からピアノが特に効果が高いとされていますが、楽器を学ぶことによって IQ が上がるということが分かっています。
    ですが、それによって上がった IQ が学校の成績や社会に出た時に、本当に役に立つのかということはあまり分かっていませんでした。

    2020年にロンドン大学の研究チームが、音楽のトレーニングをすることによって子供の認知能力が上がるのか、そして、学校の成績が良くなるのかということを調べたメタ分析があります。
    研究では、1986年から2019年の間に行われた54件の様々な子供の認知能力と成績と音楽に関する研究のデータを再分析しています。
    合計で6984人の子供を対象にして、本当に音楽教育というものが認知能力が上がり成績が良くなるのかということを調べようとしたものです。
    その結果意外なことが分かっていて、音楽教育が認知能力や学校の成績の上昇に及ぼす効果というものはなかったということです。

    よく言われているような音楽が IQ を上げるとか学校の成績を上げるということに関しては、今回の研究に限っていうのであればなかったということです。
    もちろん、音楽を否定するものではありませんが、それによって頭が良くなることはないというのが今回の研究が示すところでした。
    言語スキルや非言語スキル、スピード関連スキルというような頭の回転を示すことに関しては、音楽を習っているかどうかということがそれほど関係はしていなかったということです。

    ですが、実際には他の部分に効果があったということです。
    音楽のトレーニングを行うことによって社会的なスキルが向上していたということです。
    いわゆるソーシャルスキルや自尊心を向上させる可能性があるのではないかということがこのデータから分かっています。

    ソーシャルスキルと自尊心の向上!
    これは意外なことではないでしょうか。
    ピアノを習ったりバイオリンを習ったりすることで、頭が良くなるのではないかと言われていたわけです。
    ところが、実際にはその効果はないのかもしれないけれど、社会に出てから役に立つであろうソーシャルスキルを高めてくれたり、自分の自信がなくなってしまうと言いたいことも言えなくなり、生きづらくなってしまうこともありますが、ありのままの自分を受け入れて自分をちゃんと誇れるような自尊心を高めてくれるという効果があったということです。
    そんな性格を身につけるために音楽が役に立つというわけです。

    これは音楽の新しい可能性なのかもしれません。
    子供に音楽を習わせたり子供の頃から音楽を学ぶことによって、社会に出てからコミュ力が無駄に低下してしまったり、それによって困るリスクを下げることができるかもしれないということがこの研究が示してくれることです。

    大人の場合には・・・
    では、大人になってから音楽を学ぶ意味はないのかと言うとそういうこともなく、大人になってからも音楽を学ぶことや言語を習得するということは脳に良い影響を及ぼすということも分かっています。
    脳の老化を防いだり認知能力を上げる可能性があるという研究もあります。

    大人になってからになると、どうしても新しいものを習うということが少なくなります。
    ですが、音楽を習ったり新しい言語を習うというのは脳にも良い影響があるので大人になってからもそのようなことはしたほうがいいということです。
    子供の場合にはそもそも新しいことが世界に溢れていますので、音楽を習ったり言語を習ったりすることももちろん将来的にそれが役に立つこともあるでしょうし素晴らしいことだと思います。

    頭の回転の早さや認知能力を鍛えるということを目的とするのであれば音楽を習うというのは大人になってからの方が効果が高いのかもしれないし、子供の頃に習っておくと将来大人になってから役に立つ人間関係力や自尊心を鍛えてくれるということになります。

    ですから、子供に将来コミュ障になってもらいたくないとか自分に自信を持てない人になってほしくないと思うのであれば、音楽は積極的に習わせてあげてもいいのではないのかということになります。

    音楽の力についてより学ぶために
    音楽に関しては、こちらの音楽と脳科学の専門家の本がとても面白いと思います。

    芸術的創造は脳のどこから産まれるか?

    師匠の友達の一流の研究者の方の本ですが、東大の医学部からオックスフォードに進み、マックスプランク研究所を経てケンブリッジに行き東大にいるというような素晴らしい経歴を持ちながら、ピアニストとしても活躍しながら脳科学者として研究もされているという方です。
    実際に音楽にも携わりながら音楽の効果について研究している人はそんなにいないでしょうから、音楽にまつわる研究も含めてとても面白い視点で書かれた本で楽しめると思います。
    是非音楽に関する最新の研究にも触れてみてください。

    ここまでは、音楽や映画を日常生活にどのように取り入れればいいのかというような話を中心にまとめさせてもらいました。
    ここから先は、音楽や映画が与える人間の性格に対する影響や、好きな音楽や映画からその人の性格を見抜く方法について紹介していきます。
    音楽や映画を使って人間関係をより良くしていきたいという方は是非続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「人生をどのように生きていきたいですか?」【自分の価値を高める心理学】

    2021-05-27 12:00  
    330pt
    あなたの価値は何ですか?
    自分の人生をどのように生きていきたいと思いますか?

    今回は、以前に行われたキックボクシングレッスンでの格闘家の小比類巻さんの質疑応答から、自分の価値に向き合い考えて頂けるような知識をまとめさせてもらいます。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「褒める効果」〜キックボクシングレッスンレポート〜


    以下は、キックボクシングレッスンの中での質疑応答で小比類巻さんが参加者に話してくれた内容です。

    自分の人生をどう生きるかということを考えた時に、自分はいい人に囲まれていたいと思いました。
    そして、いい人に囲まれたいと思ったら、自分がそんな人たちと同じ部類の人間になるべきだとも思いました。
    誰でも笑顔に囲まれて過ごしたいと思うでしょうし、お花に囲まれていたらとても良い気分になると思います。
    そんないい気分になれるような人たちに囲まれて生きていくためには、どうすればいいのかということを考えた時に、自分が変わればいいと思いました。
    それと同時に、こうなりたいと思う自分があるのであれば、自然とそうなれる周りを作ることも重要だと思いました。

    皆さんもご存知のように、人が幸せに生きていくためには人間関係はとても重要です。
    より良い人間関係を築いて本当に大切な人たちと幸せな人生を生きていくためには、自分の価値を高めていく必要もあります。
    DaiGo師匠もいつも言っているように、人にとって常に学び成長し続けることが重要です。

    自分自身の価値がわからないから何をすればいいのかがわからない、
    自分がどんなことに価値を感じるのか、価値観が分からないから、判断に迷い結果決められず何にも挑戦することができない、
    そんな状況で悶々と日々を過ごしていませんか?

    今の日本の状況やコロナの影響、生まれた環境や自分の学歴など、言ってもどうしようもないことにこだわり続けていませんか?

    僕たちの成長というものは、変えられないものを変えることではありません。
    もちろん、それを変えることができればいいのかもしれませんが、それはかなり難しいことですし劇的な変化がないと変えられないものです。
    その変えられないものにこだわるのではなく、変えられるものと変えられないものをちゃんと見極めて、変えられないものは受け入れて、変えられるものを変えることによってどのようにして成長するかということを考えるのがまさに成長です。

    師匠も何度か皆さんに紹介したこともあるアメリカの神学者であり倫理学者であるラインホルド・ニーバーさんの言葉で、ニーバーの祈りという詩があります。

    「神よ、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、
    変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを我に与え給え、
    そして、それらを見分けるための知恵を与え給え。」

    この言葉が示してくれているように、
    変えられるものを変える勇気と
    変えられないものを受け入れることができる強さ、
    このの2つが常に成長し続けることができる人の特徴です。

    成長しない人は、いつまでもいつまでも自分では変えられないものを見続けてしまいます。
    それにより、それがあるからだめなんだと考え、努力しなくてもいい理由にしてしまいます。
    一方で、成長する人は変えることができないものはそれを認めて受け入れた上で、
    変えることができる部分はどこなのか? 
    求めるところにたどり着くには何ができるのか? 
    ということを意識するのが成長する人の特徴です。
    今こそチャンスをつかむために
    今コロナの影響もあり世の中は急速に変化しています。
    とはいえ、コロナはいつ終息するのかということは全く見えない状況です。
    この変化のタイミングというものは、これまで強者ではなかった人が成功するためには最も良いタイミングです。
    それまで力を持っていた人たちがその力を失うと、それは他の所に移動するものですから、挑戦するのであれば今がチャンスです。
    そんなチャンスの機会に、ただいつも通り暮らしていくのか、それとも、自分の価値を高めて大きな可能性に向けて挑戦するのか、考えてみていただけたらと思います。

    自分の価値を自分で決める!
    自分の価値を自分で決めることが、不安をなくすことの唯一の方法です。

    結局、人間というものは自分の価値を自分で決めることができないと苦しみ続けます。
    自分の価値は自分で決めることができれば、自分のやりたいことができるようになります。
    自分がやりたいことをやったとして、その結果どこに価値があり成果が出ているのかということを自分で決めることができます。

    多くの人が人と違うことをやりたい、自由に生きていきたいと思っています。
    自由に生きていきたい、人に余計な指図を受けたくない、そう思っているのに自分がした事の評価や成果に対しては、なぜかそれを全て他人に委ねようとしてしまいます。
    ここに大きな矛盾があります。
    自分がやりたいことをやるためには、人に指図されず自由に生きるためには、その評価や結果に対しても他人の考えを全く気にしないことが重要です。

    世の中が落ち着いた時に大きなチャンスを掴みたいとか、他人と違うことをして成功したいと思うのであれば、重要なのは自分の価値を自分で決めることです。
    一般的な世の中で言われているモノサシや他人と同じような評価基準を全て捨てて、自分が本当にしたいことをするべきです。
    そして、それが成功したかどうかということを見極めるためには、どんなポイントを見るのか、その価値の決め方も同時に決めておく必要があります。

    師匠が、ニコニコで当時ダントツで1位になれたり、Dラボで個人でありながら圧倒的なサブスクリプションのビジネスモデルで成功することができたのも、この自分の価値を自分で決めて評価基準も自分で作って、それをただただ愚直に続けながら改善を積み重ねてきたからです。

    自分にはなんの価値もないと思う人へ
    とはいえ、自分になんてなんの価値もないと考えてしまう人もいるかもしれません。
    自分の価値を理解することと同時にそれを認めることも重要です。
    自分になんてなんの価値もないとか、頑張ったところで誰の役にも立つことなんてできないという人もいるかもしれませんが、それは能力がないということではなく単なる自己否定です。

    この自己否定から逃れるためにはやはりセルフコンパッションです。

    セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

    マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック

    これらからセルフコンパッションを学んでもらい、自分で自分のことを否定する癖をなくすことを考えてもらいたいと思います。
    自分は無価値なんだと思うような考え方をなくしてもらい、例えば、自分には世の中を変えるほどの力はないけれど、誰かの苦労を少しだけ減らしてあげるぐらいの親切をすることはできると考えられるようになってもらいたいと思います。

    セルフコンパッションを学んでいただけると自分を認めるためのトレーニングになり、そこから人生が開けてくるということもあると思います。
    誰かを助けることによってコミュニティができる!
    そして、小比類巻さんが言われていたように、自分も自分が理想とするような人たちに囲まれて生きていきたいけれど、自分にはそんな人間関係がないと諦めてしまう人もいるかもしれません。

    人が他人を助けるというのはとても重要なことで、それによってコミュニティができます。
    自分にはそんな理想の人間関係がないと考えるのではなく、まずは自分が誰かを助けることによって初めてコミュニティの中に入ることができるということを理解してください。

    もちろん、必要な力が無く助けることができないということもあるかもしれませんが、誰かを助けてあげようとする姿勢がない人をわざわざ迎え入れてくれるコミュニティなんて存在するはずがありません。

    コミュニティというものはお互いに協力して生き残るために生まれてきたものですから、そこに誰も助ける気はないのに自分は一番助けを求めているから助けて欲しいと考えている人が現れたら皆さんだったらどう考えるでしょうか。
    当然ですがそのコミュニティに入れるはずはありません。
    自分のことを誰も助けてくれないというようなこと言う人に限って誰のことも見ていないし誰も助けていないものです。

    見返りを求めないということが重要ですが、これは見返りを求めたくなるような労力がかかることで他人を助けてはいけないということでもあります。
    見返りやリターンがあるかないかではなく、それがなくても構わないと感じられるぐらいの小さなレベルで他人を助ける習慣を身につけてほしいと思います。

    ちなみに、感謝の効果については過去の一問一答でもまとめさせてもらっています。
    そちらも参考にしながら、まずは自分から動いて良い人間関係を作ってみてください。

    学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「感謝したい人はだれですか?」【感謝の効果】


    自分を理解して自分の人生を生きるために!
    とはいえ、そもそも自分が本当にやりたいことがわからないという人もいると思います。
    自分の価値を自分で決めることも重要ではありますが、自分の価値観を知っておくということも同じぐらいに重要です。
    自分が何をしている時に一番喜びを感じるのか、一番楽しい気分でいられるのかということを知っておくべきです。

    自分を知ることの重要性について、自己省察を研究されている組織心理学の研究者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないということが分かっています。
    僕たちが自分のことを知るアセスメント能力にはこんなにも限界があるということです。
    あなたは、自分が人生で最も求めているものは何なのかを知っていますか?
    自分が欲しいものを理解した上で、どのように行動するべきなのかという明確な指針を持っていますか?

    このようなことを知り自己省察の能力の高い人は、人生の満足度が高いし仕事も集中してすることができるようになるということが分かっています。

    これを知っていないとその場その場の人間関係に流されたりもします。
    皆さんの中にも、流されやすくて困っているとか、本当はそんな仕事をしたくなくてもつい受けてしまうというような人も多いと思います。
    これは断る力がないというのも問題ではありますが、自分が本当に求めているものが分かっていれば、余計なものを切ることも出来るようになるはずです。
    それをはっきりと分かっていないから、その場その場の余計なものに流されてしまい、後悔ばかりを重ねてしまうようになってしまうわけです。

    同じような考え方で、セルフコンセプトクラリティ(自分に対する信念が明確になっているかどうか)というものがあります。
    自分に対する信念が明確になり自信を持って自分を定義することができるかというもので、かつ、それが時間を経ても常に安定している状態かどうかということです。
    こういったものを理解していることをセルフコンセプトクラリティが高いと言います。

    例えば、MBA の学生を対象にした研究でも、セルフコンセプトクラリティの高い人はやはり人生の満足度が高くなるし、ストレスレベルも下がるので問題に対処するのも上手になる上に、仕事の生産性も上がり、人生の目的も見つかりやすくなるということが分かっています。

    つまり、自分自身の価値が理解できないとか、大きな自分の人生の目的ややりたいことが見つからないという人は、自分のことをはっきりと分かっていないのがそもそもの問題なのではないかということです。
    何か大きなことを成し遂げようとか、自分の好きな事や得意な事をしようと思っても、自分の価値観に合っていないと、結局目標達成したとしても虚しいだけということになってしまいます。

    そんな自己省察については過去にまとめさせてもらったこともありますので、そちらも参考にしてみてください。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    自己省察まとめてみた!


    自分の価値観が見えてくる「価値観リスト」

    ここでは、自己省察のワーク中でも特にわかりやすいであろう価値観リストについて振り返っておきます。
    以下の価値観リストにひとつひとつ向き合ってもらい3つに分類してください。

    とても重要:☆
    ある程度重要:〇
    重要ではない:× 

    価値観リスト

    受容:ありのままの自分を受け入れてもらう
    正確:自分の意見や信念正しく伝える
    達成:なにか重要なことを達成する
    冒険:新しくてワクワクする体験をする
    魅力:身体的な魅力を保つ
    権威:他者に対して責任を持って指導する
    自治:人まかせにしないで自分で決める
    美的:身のまわりの美しいものを味わう
    庇護:他者のめんどうをみる
    挑戦:難しい仕事や問題に取り組む
    変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る
    快適:喜びに満ちた快適な人生を送る
    誓約:絶対に破れない約束や誓いを結ぶ
    慈愛:他者を心配して助ける
    貢献:世界の役に立つことをする
    協調:他者と協力して何かをする
    礼儀:他者に対して誠実で礼儀正しく接する
    創造:新しくて斬新なアイデアを生む
    信頼:信用があって頼れる人間になる
    義務:自分の義務と責任を果たす
    調和:周囲の環境と調和しながら生きる
    興奮:スリルと刺激に満ちた人生を送る
    貞節:パートナーにウソをつかず誠実に生きる
    名声:有名になって存在を認められる
    家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る
    体力:丈夫で強い身体を保つ
    柔軟:新たな環境にも簡単になじむ
    許し:他人を許しながら生きる
    友情:親密で助け合える友人を作る
    愉楽:遊んで楽しむこと
    寛大:自分の物を他人にあたえる
    真実:自分が正しいと思うとおりに行動する
    信教:自分を超えた存在の意思を考える
    成長:変化と成長を維持する
    健康:健やかで体調よく生きる
    有益:他人の役に立つこと
    正直:ウソをつかず正直に生きる
    希望:ポジティブで楽観的に生きる
    謙遜:地味で控えめに生きる
    笑い:人生や世界のユーモラスな側面を見る
    独立:他者に依存しないで生きる
    勤勉:自分の仕事に一生懸命取り組む
    平安:自分の内面の平和を維持する
    親密:プライベートな体験を他人とシェアする
    正義:すべての人を公平に扱う
    知識:価値ある知識を学ぶ、または生み出す
    余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ
    寵愛:親しい人から愛される
    愛慕:誰かに愛をあたえる
    熟達:いつもの仕事・作業に習熟する
    現在:いまの瞬間に集中して生きる
    適度:過剰を避けてほどよいところを探す
    単婚:唯一の愛し合える相手を見つける
    反抗:権威やルールに疑問を持って挑む
    配慮:他人を気遣って世話すること
    開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
    秩序:整理されて秩序のある人生を送る
    情熱:なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く
    快楽:良い気分になること
    人気:多くの人に好かれる
    権力:他人をコントロールする
    目的:人生の意味と方向性を定める
    合理:理性と論理に従う
    現実:現実的、実践的にふるまう
    責任:責任をもって行動する
    危険:リスクを取ってチャンスを手に入れる
    恋愛:興奮して燃えるような恋をする
    安全:安心感を得る
    受諾:ありのままの自分を受け入れる
    自制:自分の行動を自分でコントロールする
    自尊:自分に自信を持つ
    自知:自分について深い理解を持つ
    献身:誰かに奉仕する
    性愛:活動的で満足のいく性生活を送る
    単純:シンプルでミニマルな暮らしをする
    孤独:他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ
    精神:精神的に成長し成熟する
    安定:いつも一定して変化のない人生を送る
    寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる
    伝統:過去から受け継がれてきたパターンを尊重する


    全て分類し終わったら、とても重要という☆マークのついたものをピックアップして、それを絞り込んでいくだけでも、自分自身の価値観が見えてくると思います。

    自分の人生の目的を明確に持っていて、自分の価値観に合った人生を選んでいくことができる人は、それだけで人生の質が変わるということが分かっています。
    人生の目的を持つと、肉体的にもメンタル的にも若返り状態が良くなります。
    人生における明確な目的や長期的にしてみたいことをたくさん持っている人は、肉体的にもメンタル的にも非常に良い状態だということです。

    まずは自分の価値観を理解しそれと向き合った上で、人生の目的まで考えてみるのが良いのではないでしょうか。
    人生の目的を明確に持つだけでも、運動習慣が身につくとか睡眠の質が良くなる、病気の予防に繋がるような行動をとる傾向が高くなるということも分かっています。
    ぜひ、この価値観リストをもとに自分の価値観を明確にしてみていただけたらと思います。

    ここから先は、まずは先ほどの価値観リストの解説をさせてもらい、さらに、それを行動に結びつけるまでのモチベーションにつなげる方法、そして、自分の価値観はなんとなく分かったけれど、それでもやりたいことがないとか不安で前に進めないという方がどうすればいいのかということまで紹介していきます。
    知識を実践して自分の価値を高めていきたいという方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「あなたにとっての幸せとは何ですか?」【幸せになる方法】

    2021-05-25 12:00  
    330pt
    「あなたはどんな時に一番幸せを感じますか?」
    「あなたにとっての幸せとは何ですか?」

    科学的な幸福度についての研究は色々とありますが、もちろん、どんな時が幸せなのか、幸せとは何なのか、これは人によってそれぞれだと思います。
    お金がたくさんあっても不幸な人もいれば、たくさんの人に囲まれていてもなぜか不幸だという人もいます。
    基本的には、人間関係が幸せを決めるとはされていますが、人生の様々な場面においてどのようにすれば幸せに生きていくことができるのかということについてまとめてみたいと思います。
    今回は、自分のために一生懸命朝から晩まで働いてくれる母親のために、何ができるだろうかという相談をもとに、幸せというものについて掘り下げて考えてみます。

    Q.「朝から晩まで仕事で忙しく頑張りながら家事もやってくれている母親に何かしてあげたいです。何ができるでしょうか?」

    この相談に対してのDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りでした。

    もちろんお母さんの家事の負担を減らしてあげるとか協力してあげることも大切ですが、母親が一番心配するのは子供の将来です。
    お母さんのことを楽にしてあげたいとか、悩みや話を聞いてあげないといけない、家事を手伝ってあげないといけないとか色々思うと思いますが、一番いいのは自分が頑張っていることを報告してあげることです。
    人というものは自分が頑張って辛い状況なのに、他の人が頑張っていない状況を見るのがとても嫌なものです。
    ですが、自分が頑張っていて辛いけれど、その頑張ったおかげで自分の子供が頑張っているとなれば、自分も子供のために頑張らなくてはいけないと思えますし、子供もお母さんが頑張っているということをちゃんと見ているということを伝えるためにも自分が頑張ろうとできるはずです。
    お母さんが頑張っているから僕も頑張ると言ってコミュニケーションを取ってもらい、自分も頑張っている姿を見せることがお母さんにとっても一番励みになります。
    あまり余計なことは考えず、今自分がやるべき事に一生懸命取り組んで下さい。

    ということでした。

    自分の大切な人の幸せを感じていますか?

    自分が幸せでいたいのであれば、全ての人を幸せにするのは無理ですが、せめて一番近くにいる人や隣にいる人ぐらいは笑顔でいられる状態にする必要があります。
    この一番近くにいる人というのは、家族なのかパートナーなのか、彼女なのか奥さんなのか、友達なのか人それぞれですが、自分の近くにいる人ぐらい幸せにすることができる人でなければ、やはり自分自身が幸せになれるような能力はありません。

    人間というものは、特に自分の幸せの事ばかり考えていると、自分の内面にばかり集中しすぎてしまいます。
    自分自身の幸せばかりを気にして、自分が今幸せなのかというようなことばかり考えていると、自分のことばかり見るようになってしまい、対人関係や人間関係にまで注意が向かなくなってしまいます。
    そうなると、周りの人から見るととても自分勝手な人に見えてしまいます。
    幸せになりたいばかりと思っている人は、自分の幸せを追い求めることによって知らず知らずに自分勝手になってしまい、本当に大切な人との人間関係さえも崩壊してしまうということがありえます。

    仕事や何かに熱中したり人間関係をただ楽しんだり、自分のやりたいことをやって、その結果として幸せを感じることが大切です。
    仕事や遊びや人間関係に集中したり没頭して、その結果としてやりがいや達成感、幸せな気持ちを感じるのは全く問題はありませんが、むやみやたらに幸せを追い求めるというよりは、自分が熱中や没頭できるものを見つけたり、あるいは、何かに没頭してそれ自体を得意になったり好きになれるように集中力を鍛えるということを考えた方が、おそらく結果として良い人生を歩むことができるようになるのではないかと思います。

    そんな今目の前のことに集中するという意味ではやはり瞑想がおすすめです。
    そんな瞑想の科学については前回の一問一答でまとめさせてもらっていますので、そちらも参考にしていただけたらと思います。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「瞑想をしていますか?」【瞑想の科学】

    お金を稼いでも幸せになれるわけではない!

    まず、大前提として、お金を稼ぐから幸せになれるというわけではありません。
    お金を稼ぐことによって人生の質が上がるというわけではないということです。

    人間はお金を稼いだからといって幸せになれるわけではありませんが、その逆は成り立ちます。
    つまり、自分が打ち込めるよう活動をしたり、自分が皆の役に立っていると感じることができるような行動をすることによってまずは自分が幸せになります。
    お金はそんなにあるわけではないけれど、自分の人生は充実していて満足を感じて人生が楽しいと思えるようになります。
    そうなると、その後からお金がついてきます。

    お金を稼いだから幸せになれるというわけではなく、お金を稼ぐことができるのは後からで、自分が人生で充実感を感じることができるようなことができるとお金は後からついてくるということです。

    そうは言っても、自分はもう少しお金があれば幸せになることができると考える人もいると思います。
    ここに罠があります。
    人間の幸せというものは、基本的な衣食住を満たして不自由なく生活することができるお金を手に入れてしまうと、それ以上にお金を稼いでもあまり幸せにはなりません。
    そうなると、もっとお金を稼がないととばかり考えるようになってしまい、お金ばかりを追い求めるようになり、その結果大抵の人が破産してしまうということになります。

    一定以上お金を稼いだら価値をお金以外におく!

    お金を求めてしまうと、他人に対して価値を提供することができなくなりますので、やはりそれはビジネスでも失敗することにつながります。

    ですから、お金を稼ぎ続けることができる人とお金を稼げない人の違いは何なのかと言うと、基本的な衣食住や明日の生活といった一定以上のお金を稼ぐまでは、もちろんお金に価値を置いても構わないわけですが、自分がその一定以上のお金を稼ぐことができるようになると感じてからは、自分の目標をお金以外のことに置く必要があります。

    それを切り替えることができないと、それ以降に稼ぐ事が出来なくなってしまうということです。
    お金に価値を置き自分の行動や活動のベースをお金で考えてしまうと人間は不幸になってしまいます。
    先ほど紹介した通り、お金というものは自分の人生の充実感や満足感に後からついてくるものですから、今いくらお金を持っていたとしても不幸になってしまうと、いつかお金も稼ぐことができなくなるということになります。

    お金と時間、どちらが大事ですか?

    最近、Dラボで解説しているシリーズのマネースクリプトについてや時間富豪についての中でも、お金と時間の考え方の重要性については、師匠ができるだけ多くの人に伝わるように例え話をうまく交えながら解説していると思います。
    そんな中でも解説していましたが、時間に余裕がある人の方がお金に余裕がある人よりもはるかに幸せに生きることができるということが分かっています。

    お金をいくら稼いでも、時間に余裕を持たせるような仕事の仕方や、それができるお金の使い方ができる生き方や考え方ができなければ、いくらお金を稼いでも不幸になってしまうということです。

    当然、時間もお金も両方があればいいと思う人もいるでしょうし、お金にある程余裕がなければ時間に余裕なんてできないと考える人もいると思います。
    確かに、お金に余裕がなければ時間にも余裕ができないということはあると思います。
    それはある程度間違いないことですが、どちらかということになれば時間を選んだ方が幸せにはなります。

    現代人は時間が足りないのに時間を大切にしていない!

    文化の違う世界の様々な国の数千人を対象に行われた調査によると、多くの人が過去最高レベルに時間がないという感覚に襲われているのに、意外と時間を大切にしていないということが分かっています。
    現代人はほとんどの人が時間が足りないと思っているのに、なぜか時間を重要視する感覚を持っている人がいないということです。
    しかも、人は時間が足りないと思えば思うほどお金に頼るようになってしまいます。
    時間が足りないから余計な時間を減らして大切に使おうとするのではなく、時間が足りないから焦った結果もっとお金が必要だと考えてしまいます。
    その結果、どんどん時間が足りなくなってしまいます。

    時間富豪のシリーズの中で紹介していましたが、お金よりも時間を重要視する人の方が、幸福度も高くなり、大切な人との人間関係も良くなり、さらには、仕事に対するモチベーションも高くなるため生産性が上がり、結果的に収入まで高くなるということがあります。
    これは時間を重要視する人の方がストレスが少ないからです。
    ストレスが少ないために生産性や創造性が高くなり、それにより仕事を辞める可能性も低くなるそうです。
    ということは、幸せになるためにお金が重要なのか、それとも、時間が重要なのかと言うと、時間を重要視した方が結果的にお金もついてきて、自分の人生の可能性も大切な人との時間も守ることができるということです。

    幸せになるために乗り越えるべきバイアス

    人はコミュニケーションにおいて、相手から好かれる能力を無駄に低く見積もっているということが少なくありません。
    なんだか嫌われたかもしれない、
    なんとなく疲れていない気がする、
    そんな思い込みで、幸せになるために重要な人間関係の機会を失っていることが少なくないということです。

    ハーバード大学やイェール大学などの複数の大学の研究チームが行なった共同研究で、どうやら、人間には自分は嫌われやすいという思い込みをしてしまうバイアスがあるということが分かっているそうです。
    この研究の結論としては、人間は自分が会話をしている相手が、自分のことを好きなのかどうなのかということを正しく判断することが、極めて苦手だということが確認されています。

    つまり、人間は自分はあまり好かれていないと思い込んでしまっているけれど、実際には相手は好意を向けてくれていることが多いということです。
    自分のバイアスのせいで、相手が向けてくれている好意をスルーしてしまうので、そのために人間関係がうまくいかなくなっているのではないかということを考えるべきです。

    相手の好意を正しく推測することができない

    明確に嫌いと言われたり、明確に嫌われる行為をした場合は、もちろん嫌われている可能性もあるわけですが、なんか嫌われたかもとか、なんとなく好かれていない気がするという場合には、はっきり言ってそのほとんどは思い込みです。

    しゃべるのが下手な人だと思っている人や、コミュニケーションが苦手で誤解を与えて嫌われることが多いという人は、実際にその人と話してみるととても良い人だったり面白い人が多いものです。
    にもかかわらず、なぜコミュニケーションが苦手だと思い込んでしまうのかと言うと、このような人たちの特徴として、自分の話していることに注目しているからです。

    コミュニケーションにおいて大事なのは相手に注目することです。
    相手の話に興味を持ち質問したり、相手の表情やリアクションを見たり、相手に注目することがとても重要になるのに、特に自分はコミュニケーションが苦手だと思っている人は、相手の話よりも、自分が失礼なことを言っていないかとか、自分がこんなことを言ったら相手はどう思うだろうかというようなことばかり考え、相手に注目するのではなく自分の話す内容にばかり注意が向いてしまいます。

    「好意ギャップ」

    人間のコミュニケーションにおける、相手から向けられる好意とその評価には大きなギャップがあるもので、これを心理学では好意ギャップと呼んでいます。
    この好意ギャップは、1時間とか2時間ゆっくり話したとしても解消されない上に、一度、相手に好かれていないとか相手に嫌われているかもと思った場合、その感情は数ヶ月もの間続くということが分かっています。

    これが人が幸せになるために乗り越えるべきバイアスです。
    自分が傷つかないために距離を取らないといけない時もあるかもしれませんが、人間関係というものは人生において最も重要なもので、人間の幸せというものは地位やお金よりも人間関係によって左右されるものですから、このバイアスは人が幸せになるために乗り越えるべきバイアスです。

    皆さんは、自分が嫌われているかもと思った時には、それは好意ギャップのバイアスなんだと考えて、少しだけ仲良くなるために努力してみようと考えてみてください。
    別に今距離をとらなくても、本当に嫌われたとしたらその時に離れればいいだけです。
    より良い人間関係を作っていくことができると思いますので、ぜひ実践してみてください。

    ここまで、幸せというものを本当に理解するということを考えると、まだまだごくごく一部ですが、幸せになるために必要なことをいくつか紹介させてもらいました。
    ここから先は、幸せになる仕事と投資、そして、不幸になる人の特徴について紹介させてもらいます。
    最後の不幸になる人の特徴としては、皆さんがそんな特徴を持っていないかをチェックする心理テストのようなものを紹介させてもらい、もしその特徴を持っていた場合には、どうすればいいのかということまで解説していきます。

    ここでひとつ質問をします。
    「あなたは幸せを追い求めていますか?」

    YES(追い求めている)と答えた方、幸せになるために自分は努力していると考えている方は危険です。日常を楽しめなくなり不幸になる可能性が高くなります。

    これは、自分だけでなくパートナーの考え方もどうかを考えてください。
    良いことが起きる、悪いことが起きるかということではなく、良いことが起きても、悪いことが起きても悪い方に解釈してしまう人の特徴です。
    幸せも不幸も身の回りにあるのに不幸なところしか拾っていかないわけです。自分もパートナーも自分の考え方に向き合い認知の歪みがあれば直していきましょう。
    自分と現実に向き合い自分の人生を幸せに生きていきたいという方は続きをどうぞ。
     
  • 一問一答「瞑想をしていますか?」【瞑想の科学】

    2021-05-22 21:00  
    330pt
    あなたは瞑想をしたことがありますか?
    瞑想をしている方は、どんな効果を感じますか?
    瞑想をしたことがない、できない方は、できない理由はどんなことですか?

    今回は、瞑想の科学について、瞑想は子供でも効果があるのかという質問をもとにまとめてみたいと思います。

    Q. 「瞑想は子供でも効果があるのでしょうか?」

    親子で瞑想をするのはとても良い習慣だと思います。
    特に子供は何か特定の習慣を続けることや、新しい習慣を身につけるということは自己コントロール能力を鍛えてくれるものです。
    大人も一緒に子供の成長のためと考えて一緒に取り組むと、大人の自己コントロール能力も鍛えられるので、イライラしづらくなり子育てがラクになります。
    DaiGo師匠の答えは以上のような内容でした。

    瞑想の効果については何度も紹介させてもらっていますので皆さん実践してもらっているとは思いますが、改めて瞑想の効果や実践方法についてまとめておきたいと思います。

    瞑想は続けるほど効果が大きくなる

    まず大前提として、瞑想というものは続ければ続けるほど効果が大きくなるものです。
    続けていると毎回階段を上るように同じ効果が積み上がっていくというのではなく、その効果は徐々に大きくなっていきます。
    実際に、続ければ続けるほど1回あたりの効果量は大きくなるという研究もあります。
    ですから、続ければ続けるほど楽になるし効果も実感することができるわけです。

    マイアミ大学で行われた実験で100人のフットボールプレイヤーを集めてマインドフルネストレーニングを4週間行ってもらいました。参加者を2つのグループに分けました。

    自分の呼吸に注目するマインドフルネス瞑想と自分の体の感覚を実況中継するボディスキャンをしてもらったグループ
    筋弛緩法のように体の筋肉をリラックスさせるためのトレーニングをしてもらったグループ

    瞑想の合計時間は4週間で9時間ぐらいで、そのうち週に1回45分で瞑想に関する座学、週に4回12分で瞑想のセッションをしてもらい、後は自宅で自由に進めてもらいました。
    この実験は、フットボールプレイヤー達が1年の中で最も緊張が高まりトレーニングも厳しくなるシーズンが始まる前を選んでいます。ハードなトレーニングをしてプレッシャーも高まる時期をあえて選んでいます。
    残業が続いたりしんどい仕事が続いていると欲求に弱くなるように、人は疲れているときは誘惑にも弱くなりますしメンタルも病みやすくなりますから、より効果が分かりやすい時期を選んだわけです。

    4週間後に全員の注意力と幸福度をチェックしたところ、全体的に見るとどちらのグループも注意力と幸福度の低下が起きていました。トレーニングがハードな時期なのでマインドフル瞑想やリラクゼーショントレーニングを行っても効果がそこまでは得られなかったということですが、唯一注意力が上がっていた人たちがいました。

    それは真面目にマインドフル瞑想をしていた人たちです。
    真面目にメンタルトレーニングをしていた人たちだけをピックアップすると、マインドフルネス瞑想の方がリラクゼーションよりはるかに注意力が高まっていました。
    幸福度に関しては同じぐらいのレベルでした。

    プレッシャーを感じているときにミスをしたり、本番にミスをしやすい人は真面目にマインドフルネス瞑想をすれば注意力に関しては取り戻せるということがわかったわけです。

    強靭なメンタルは誰でもつくることができる

    つまり、始めた頃は、マインドフル瞑想もリラクゼーションも同じような効果しか得られないけれど、マインドフル瞑想はすればするほどその効果が大きくなるので、この実験では4週間です、たった4週間でも真面目に続けることでその効果は大きくなったと言えます。
    さらに続けることができれば効果はもっと大きくなり良いメンタルトレーニングになるのではないでしょうか。

    1日にたくさんする必要はなく1日10〜20分ぐらいで十分です。続けることの方が大事です。生まれつきメンタルが弱いとか強いにかかわらず、タフなメンタルというのは瞑想を地道に続けることで得ることができるというのがこの実験でわかったわけです。

    続けるためのコツとしては、例えば、普段は1日10分、忙しい時は1日3分というように2パターン作ってください。できれば10分、どうしても無理な時は3分だけでもというようにすると、続けやすいかと思います。
    挫折したという感覚を作らないようにして続けられるようにしてください。

    日常の中でのマインドフルネス
    脳がオートパイロット状態=脳が自動運転
    なんとなく朝起きて、なんとなく過ごして1日が終わっていませんか?
    酔っ払っても家に帰っている、あれは人間の体が自動運転になっているから起こります。
    この自動運転状態はあまり良くない状態です。これはとても脳のエネルギーを消費しています。

    現代人は日常の中でたくさんの自動化が起きていて、良い点もある反面、自分が何者であるかわからなくなってしまったり、物事に喜びを感じられなくなってしまったりしています。

    マインドフルネス=気付き
    もっと細かいところ、普段見逃しているところを観察することによって先入観を持たずありのままを見る事が出来て、それが心の平穏に繋がります。
    これを噛み砕いて説明すると、「最近、足元にある小さな花に気付いたのはいつですか?」といった感じの、大事な事に気付こう!本質に気付こう!ということです。

    ブッタが、瞑想で亡失に気付くといったことをしていますが、それに近いです。
    マインドフルネスとマインドフルネス瞑想を続けると、扁桃体が薄くなって感情に左右されなくなったり、怒りづらくなったり人に優しくなります。

    8週間のマインドフルネスプログラムを受けてもらって、受けた人と、受けていない人で比較する実験では、松葉杖をついた人が電車の中にいた時にどれだけの人が席を譲るかといった実験をしたところ、
    マインドフルネスプログラムを受けた人 50%マインドフルネスプログラムを受けていない人 16%
    という結果が出ています。他人の感情に気付けるようになったということです。

    自分にとってもいい影響があります。ただ素直になったわけではなく、利他的な行動を取ると、自分の幸福度が増加する事が解っています。
    自然に共感能力が高まったり、他人の為に行動出来る様になったり、そうすることで幸せになったり、変なストレスから開放されるわけです。

    マインドフルネスは実際の生活に使えます
    人の話を聞く時、食事をする時、作業をいている時も活用していくことが出来るのです。
    日常生活の中で、このマインドフルネスの感覚をどう取り入れていくかを考えていきましょう。

    マインドフルネスのABC
    A:Awareness 自分が何をしているのか気付くことB:Being 価値判断、評価を下さないC:Clarity 物事をあるがままはっきり伝える事
    Awareness
    例えばご飯を食べながらテレビを見る人は、食べる事に集中できていないブラインドネスです。
    食べることに対する喜びを感じられない、満足感が得られなくなっている状態です。
    自分が何をしているかということに気付く事が目的です。
    何をしているかをきちんと理解していると、自分の満足度も高まるし得体の知れない怒りや不安からも開放されます。
    Being
    物を見ることに気付く、自分がしている事にも気付く、その行動が良いことなのか、悪いことなのか判断を下せず、ただただその行為をしている自分が存在していて、そこで判断を下さない、価値評価を下さない状態の事です。
    Clarity
    物事をあるがままにはっきり伝える事です。
    よくわからないなではなくはっきりとこれ!と伝える事です。明確に物事を捉えるという事です。
    なんとなく今自分が不安というのではなく、自分が何が不安なのかを追求して明確にする事です。

    この3つのABCを組み合わせて考える
    自分のしていることが、良いとか悪いとか、辛いとか苦しいとか楽しいとかを考えず、自分がしていることをありのままはっきり捉えましょうというのがマインドフルネスです。

    BとCが矛盾している様に感じる方がいるかも知れませんが、良いか悪いかの判断を下すことと、明確な形で見る事は全く意味が違ってきます。
    例えば、自分が不安になっていることが良いか悪いかと考えるのではなく、それをあるがままに明確にするだけです。
    判断を下さずあるがままに捉えた時、自分が今何を不安と感じているのだろうか、これを明確にしていくだけで、それに対しての判断はしません。

    瞑想に隠された31の心理効果
    瞑想の間違いない効果
    瞑想に関する多くの研究では、鬱や不安を改善してくれる効果やストレス解消やストレス耐性を高めるという効果が一番言われていることではあります。

    ですから、皆さんが現代社会を生きるうえで未来に対して漠然とした不安を抱えていたり、普段から人間関係での大きなストレスを抱えているというようなことに対してはその効果はほぼ間違いないものです。
    不安感のコントロール心配性の改善ストレス解消やストレス耐性
    これらについて考えるのであれば瞑想は絶対に行った方がいいものです。
    その他の瞑想の期待できる効果
    それ以外にも有望な効果は色々とあります。
    ダイエット神経症的傾向の改善(メンタルの弱さの改善)ストレスに強くなる鬱や不安のコントロールができるようになる自分の食欲のコントロールができるようになるメンタルが強くなり余計な心配や不安がなくなり恋愛や人生での失敗が減る幸福感の改善記憶と学習能力の改善頭の回転が早くなる睡眠の質の向上共感能力の向上ワーキングメモリの改善

    これらだけでも十分に瞑想を実践する意味はあると思います。
    瞑想の即効性のある効果
    集中力が高まる
    10分から40分の呼吸に注目するタイプのサマタ瞑想というものを一度行うだけでも、集中力に関してはポジティブな効果があります。
    仕事でも勉強や読書でも、瞑想をしてから仕事に取り掛かったりするようにすると集中力が上がり効率よく進めることができるようになります。

    レジリエンスが高まる
    レジリエンスとは折れた心を戻す力のことです。立ち直る力とか逆境と戦う力と考えてください。
    物事に対して粘り強く取り組む力もこのレジリエンスに含まれます。
    このレジリエンスに関しても、わずか20分のマインドフルネス瞑想を行うことによって高まったという研究があります。

    ですから、何か大事な本番があるという時には、その前に10分の瞑想を行いば集中力を高めることができますし、さらに続けて20分の瞑想を行えば何かあってもへこたれないメンタリティーを作ることができてコツコツと物事を続けることも出来るようになります。
    最低でも20分の瞑想をできるようにしておくと人生においては様々な場面でメリットがあるわけです。
    ですから家族で行ったり子供と一緒にしてもいいと思います。

    その他障害などの改善の可能性も
    うつ病の改善パニック障害の改善ADHD の改善アルコール依存の改善禁煙の成功を助ける心疾患リスクを下げる高血圧の改善

    これらの効果も可能性として実際に示されていますので、どう考えても健康と長生きにつながる可能性は十分にあります。

    マインドフルネスや瞑想についてのおすすめ本

    マインドフルネスや瞑想に関する本としておすすめを紹介しておきますが、師匠は相当勉強しましたが、今でも時々戻って読み直したりもしています。


    マインドフルネスストレス低減法

    マインドフルネス・ストレス低減法ワークブック

    4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド
     
    瞑想は普段自分で実践していると徐々に我流になってずれていくこともあります。読み直すことによりそれに気付いて初心に戻ろうとすることができるようになります。
    瞑想は毎回初めてそれをするかのように行うことが重要です。

    MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)

    瞑想は続けることが大切になりますが、一定の効果が出るまでにどれくらいの時間がかかるのかということが気になったり、どこから始めればいいのかがわからないという人も多いと思います。
    いきなり、お坊さんがしているようにただ座って無心になるというような瞑想から始めてしまうと挫折しやすくなってしまいます。

    原因不明の慢性痛がある人は分かると思いますが、これはなかなか辛いもので、それを完治させることもできないので受け入れるしかないということもあり、その痛みから感じる感覚を変えるために瞑想のプログラムとして始まったのがMBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)と言われるものです。
    これがうつ病の対策などにも効果があるのではないかと言われ始め、今では多くのビジネスマンであったり集中力を必要とする人たちが使っている状況です。

    ですから、ルーツとしては宗教的なところにある瞑想を科学の力を使い治療法として確立したものが、MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)になるということです。
    これ自体は治療でも使われるものではありますが、僕たちが自分の人生をより良くしようとかストレスに強くなろうとかするためにも使えますし、人生には様々な苦難がありますので、それを乗り越えていくためのメンタルを作るために使えるものです。

    人が抱える問題のほとんどは「注意集中力」の問題

    僕たち人間が抱える多くの問題というものは、「注意集中力」の不足によって起きるものです。

    過去の後悔や未来の不安など様々な所に注意が分散してしまい、それにより本来のパフォーマンスを発揮することができていないということになるか、注意集中力が余計なところに持っていかれているので過去の失敗にとらわれたり未来の起きてもいない失敗の恐怖にとらわれたりということが起きてしまうわけです。
    このような状況をなくすための方法がマインドフルネスという考え方であり、瞑想を通じて鍛えることができる注意集中力という力で、ブッタが目指したものであり僕たちがこれから目指していくものです。

    瞑想と言われると仏教のイメージが強い人も多いでしょうし、MBSRというのも仏教的な瞑想が基本にはなっていますが、仏教が生まれる前から瞑想というものはありました。
    もっと昔から宗教的にも文化的にも瞑想という考え方があったわけです。
    ですから、世界では様々な文化の中で瞑想に近いようなものが色々とありますが、そんな中でも科学的な要素を取り出してくれたのがMBSRになります。

    漠然とした不安が僕たちを駆り立ててしまう!
    ぼんやりとして何もしていない時間は意味のない時間だと考えてしまい、少し暇な時間ができたらスマホを開いて LINE をチェックするという人も多いのではないでしょうか。
    特に見たい映画があるわけでもないのになんとなく Netflix を見るとか、ただぼんやりしている時間がもったいないから YouTube を見るとか、時間が空いたらそこを埋めなくてはいけないと多くの人は考えてしまいます。

    これは僕達が常に漠然とした不安に駆り立てられているという証拠です。
    僕たちが自分の人生に満足を感じていて余裕を持って生きることができているのであれば、ぼんやりする時間も重要だということが分かるはずです。

    例えば、今はなかなか旅行にも行きづらいという人も多いとは思いますが、リゾートに行って波打ち際でぼんやりと座っていると誰でもとても気持ちいいのではないかと思います。
    ところが、日常生活の中ではこれができないわけです。
    この何もしない時間に耐えることができない人が特に現代では増えています。
    暇になったら自分の呼吸に注意を向けて、3分間ほど自分の息が出たり入ったりすることを意識するだけで注意集中力を呼吸に向けることができて、これをするだけでもかなりリフレッシュするということを実感できるはずです。

    もちろん、今目の前に起きている不安に対して対処するというのはとても大切なことではあります。
    今目の前にある不安や実際に起きている問題に対処することは大事ですし、注意集中力をその目の前の不安や問題に向けることはとても大切なことですが、ほとんどの人がその場に存在するわけでもなく向き合う必要もない漠然とした不安に駆り立てられて、その結果とにかく何かしないといけないと考えてしまいます。

    人生を変えたいのであれば・・・
    みなさんはきっと今日も何かと忙しく過ごすのだと思います。
    先週も忙しかったでしょうし来週も忙しいと思います。1年経ってもきっと忙しいのだろうと思います。
    5年後には仕事は変わっているかもしれないけれど、それでもやはり忙しいでしょう。

    ですが、それは自分で選んだ忙しさでしょうか?
    自分の注意や集中や限られたリソースを本当に向けたいと思っていることに対して向き合うことができているでしょうか。
    何日も何日も同じような仕事を続けて皆さんの人生の重要な問題は解決したでしょうか。

    つまり、どこに注意を向けるのかということをコントロールしないと、漠然とした不安に駆り立てられてしまい、効果がない何かをしたくなってしまいます。
    それに時間と注意力を奪われることにより、どんどん人生は本来望んでいた方向とは別の方向に進んでしまいます。
    これが人生にマインドフルネスが必要な理由です。

    ここから先のMBSRについての詳しい解説は、会員限定で紹介していきます。
    注意集中力を高めて、目の前のひとつひとつのことに集中することができるようになりたい方は続きをどうぞ。