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一問一答「あなたは、どうすればもっと仕事や勉強の生産性を高めることができると思いますか?」【超生産的心理学】

あなたは、どうすればもっと仕事や勉強の生産性を高めることができると思いますか? 今回は、自分の可能性を諦めそうになっている女性からの相談をもとに、皆さんの日々の生産性を高めるための心理学について解説させてもらいます。 Q. 30代女性ですが、幼い頃から母親に否定され続けて、ようやく親元を離れることができて何かに挑戦したいと思っているのですが、どうしても、もう30代だしと考えたり自分に対して母親と同じ言葉を投げかけてしまい挑戦することができません。どうすればいいでしょうか?   何かを始めるのに遅いということはないということが科学的に証明されています。 人間が何歳で成功しやすいのかという事を調べた研究があり、スポーツ選手や数学者のような特に若い人にとって有利になるような分野を除いては、人間というものは何歳で成功するのかはわからないということです。 同じ業界でも、20歳で成功する人もいれば30歳で成功する人もいて60歳で成功する人もいます。 ただ、ここには共通点がひとつだけあります。 それはずっと同じ生産性を保つということです。一定の生産性を保つことができているからチャンスが舞い降りてきた時にそれを掴み取ることができます。 この一定の生産性を保つことができない人は、そのチャンスが舞い降りてきても生産性が低くてそれを掴むことができないということが起きてしまいます。 ですから、大事なのは自分がいつ成功するのかということを考えるのではなく、生産性を保つことができればどこかで可能性が広がるということを理解しておくことです。 結局、続けるということが重要なポイントですから、30歳を過ぎてからだと遅いというのは無意識のうちに努力しない理由を作っているだけですから、その点を考え直していただけると良いと思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 仕事や勉強の質はどこで差がつくのか? 仕事や勉強では、集中することで効率が上がるのは当たり前のことです。 ですが、それだけでは世の中の仕事ができる人とできない人、勉強ができる人とできない人の違いを明らかにすることはできないと思います。 例えば、とても仕事がデキる他の人の10倍稼いでいる人がいたとして、他の人の10倍働いているとか、10倍効率がいい動き方をしているということはないと思います。 つまり、仕事の量の違いではなく質の違いで差が付いているわけです。 その仕事の質の違いは、本当に仕事をしている間だけの違いなのでしょうか? あるいは、仕事のスキルの違いだけなのでしょうか? このような視点で考えてみると、どうやら仕事ができる人は、仕事をしている時間以外の部分でもある特徴的なことをしているようです。 生産性ためのおすすめ こちらは、仕事が速い人がどれだけルールをシンプルにしているのかということがよくわかる素晴らしい本です。 SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本) こちらは、一点に集中して物事をサクサクと終わらせて行くにはどうすればいいのかということが学べる本です。 SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる 仕事の成果を決めているのはごく一部分だけであり、そこを極めることこそが生産性のためには重要だということを教えてくれる本です。 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする カミングアウトと生産性 人はどうやらカミングアウトすることによって生産性が上がるようです。 自分の趣味や嗜好、言いづらいことをカミングアウトすることによって生産性が上がるということです。 自分の素のキャラを出して交渉した人とキャラを偽って交渉した人を比べると、自分の素のキャラを出した人の方が交渉結果が良くなるという話を紹介したことがあると思います。 この理由としては、自分を偽ったり本当の自分を隠そうとすると、そのために余計な脳のリソースが使われてしまい、本来必要な交渉に対して自分の能力を使うことができなくなるからでした。 つまり、何かを隠すということはパフォーマンスを考える上で足かせになります。 それであれば、足かせにならないように、全てをオープンにしてカミングアウトしてしまえばいいのではないかという研究はいろいろとあります。 そんな中で、自分の弱みや好きな下ネタをカミングアウトすることによって生産性が上がるという研究があります。 2019年にライス大学は65件の先行研究から、カミングアウトと生産性についてのメタ分析を行なってくれています。 この研究でのカミングアウトの内容としては、 「自分のメンタルの弱さ」 「体の障害やコンプレックス」 「性的な嗜好」 「自分の好きな下ネタのタイプ」 このような内容についてのカミングアウトの効果について調べています。 内面的なカミングアウト その結果、まず、メンタルの問題や性的嗜好のように、外見的に確認できないような内容についてカミングアウトした場合、仕事の満足度が高くなり、仕事へのモチベーションも向上し、仕事中の不安感も減ったということが確認されています。 つまり、自分の内側に秘めている性的な嗜好や周りには見えないメンタルの問題など、外見で判断できないコンプレックスをカミングアウトすると、それだけで仕事の満足度が上がったり仕事へのコミットメントも高くなって、不安感も減るので生産性が高くなるということです。 外見的なカミングアウト それでは、薄毛をカミングアウトしたりといった、外見的にわかる特徴についてのカミングアウトをした場合はどうなるのでしょうか? 周りの人から見てここがコンプレックスなのだろうと、外見的にわかる特徴についてのカミングアウトをした場合には、なぜか同じような効果はありませんでした。 自分の弱みを打ち明ける人は強い人 ですから、周りの人が知らないであろう自分の内側の問題やコンプレックスに関しては、それをカミングアウトすることで自分の生産性を高めることができるということです。 自分の内側に秘めた性的な嗜好やメンタルの問題のように、言いづらい自分の弱みやコンプレックスをカミングアウトしたり相談すると、自分の弱みを打ち明ける人は強い人だと思われます。 そして、弱みをオープンにできる強い人は信頼できる人だと思われます。 その結果、自分の内側の弱みのようなものが周りにバレてしまう不安感も減って、仕事に対する不安感もなく気持ちよく働くことができて、仕事での周りからのサポートも得ることができますので、効率よく仕事を進めていくことができるようになります。 カミングアウトのデメリットは? さらに、この研究では、そんな自分の性的な嗜好やメンタルの問題について、カミングアウトした場合のデメリットについても調べてくれています。 いきなりそんなことをカミングアウトすると、嫌がられるのではないかと考える人も多いと思います。 ところが、カミングアウトによる悪影響はほぼ確認されなかったそうです。 僕たちが思っているよりも、僕たちの周りの人は、心の内側の問題に対するカミングアウトに寛容なようです。 理解して助けてくれる人が結構多いということです。 ですから、悪影響はほとんど無く、どちらかと言うとメリットがかなり大きいので、積極的にカミングアウトしていくのがいいのではないかと考えられる研究でした。 もちろん、周りの人がドン引きしてしまうレベルの性的な嗜好をいきなりカミングアウトすると、さすがにそれは悪影響が出てしまうかもしれません。 ですが、そんな性的な嗜好があったとしても仕事には関係ないはずですし、余程周りの人がドン引きするようなレベルでなければ積極的にカミングアウトするべきだと思います。 これは、このようなことをカミングアウトしても、それを受け入れてくれるような人と働くべきだと考えることもできます。 本当の自分を出しても、それを受け入れてサポートしてくれる人たちと働くことが、僕たちのモチベーションを左右しているということかもしれません。 趣味と生産性 仕事ばかりではなく趣味を楽しむことも重要だとよく言われますが、一体どんな趣味を持てば仕事の生産性が上がるのでしょうか? 仕事や勉強の生産性を高めてくれる趣味の選び方があります。 結論としては、仕事や勉強の生産性を考えるのであれば、 「仕事とかけ離れた趣味」 を選ぶようにしてください。 仕事とかけ離れた趣味を持っているほど、仕事に対する生産性が高くなるという研究があります。 シェフィールド大学の研究で、129人の様々な趣味に打ち込んでいる男女を集めて調べています。 彼らの趣味はかなり幅広く、例えば、ロッククライミングやお笑いなど、体をかなり使う趣味から文化的な趣味まで色々と集められています。 彼らがどれくらい趣味に時間を費やしていて、どれくらい真剣に取り組んでいるのかということや技術的なレベル、そして、仕事に対する自己効力感や実際の仕事のパフォーマンスなどについてチェックしています。 つまり、仕事と趣味の生産性やパフォーマンスについて調べたわけです。 趣味が仕事のパフォーマンスを向上させる! 全てのデータを分析してみたところ、普段よりも趣味に多くの時間を使った時には、仕事のパフォーマンスが増加するということが確認されています。 つまり、趣味に対して使う時間と真剣に取り組む度合いが増えれば、仕事に対するパフォーマンスや自己効力感が向上していたということです。 ですから、仕事が忙しい時には、趣味に費やす時間や労力を減らして乗り切ろうとする人が多いと思いますが、この点から考えるとどうやら逆効果のようです。 仕事が忙しくなりそうな時には、その忙しい時間の合間を縫ってでも趣味の時間を増やすようにしてください。 趣味の時間を増やさなければ、仕事のパフォーマンスも上がらなくなる可能性が高くなります。 趣味に本気で取り組むことができない人は、仕事にも本気で取り組むことができなくなるので、ただただ時間を無駄にしてしまうことにもなるかもしれません。 全ての趣味が仕事のパフォーマンスを上げるわけではない! とはいえ、皆さんの周りにも、趣味ではかなりすごいレベルの人なのに、なぜか仕事になるとパッとしない人はいませんか? このような違いが出る理由は一体何なのでしょうか? ここには注意点があります。 全ての趣味が皆さんの仕事の効率を高めてくれるわけではありません。 趣味の選び方によって、仕事の効率にも違いが出るということです。 趣味の選び方その1 :仕事とかけ離れた趣味 まず、第一の条件として、趣味の内容が仕事とかけ離れたものでなければ、仕事の生産性が向上することはありません。 仕事と近い内容の趣味だった場合には、その趣味にいくら時間を使っても仕事のパフォーマンスは上がりません。 仕事と趣味がかけ離れている場合には、それぞれで使う脳のリソースが異なってきます。 例えば、普段頭を使う仕事をしている人であれば、あまり頭を使わず体を動かすスポーツなどを趣味にした方がいいということです。 そうすると、趣味を楽しんでいる時に、仕事で普段使っている脳のリソースを使わなくて済みます。 仕事とプライベートのメリハリが重要だと言われたりしますが、仕事と趣味の内容が近いと、そのメリハリを作ることが難しくなります。 例えば、動画を編集する仕事をしている人が、YouTube を見ることが趣味になると、どちらをしているときにも脳は同じような部分が活性化しています。 そうなると、仕事の間も趣味を楽しんでいる間も、脳の同じようなリソースがどんどん消費されていくようになります。 趣味の選び方その2 :仕事と近い場合には気楽に楽しむ とはいえ、趣味が仕事に近い場合には、趣味をやめるべきだということではなく、この研究では、その場合には趣味はかなり気楽に行うようにした方がいいということも教えてくれています。 仕事のパフォーマンスを上げたいのであれば、仕事に近い趣味はかなり気楽に行うようにしてください。 例えば、本を書くことが仕事の作家さんが、趣味が読書だというのであれば、本を読む時には、その本から有益な情報を学ぼうと考えたり、自分の書いている作品の参考にしようとするのではなく、余計なことを考えずただ読書を楽しんだ方がいいです。 どのように仕事に使えるかということを一切考えることなく、楽しむことをしないと、趣味をいくら楽しんでも仕事のパフォーマンスに良い影響はありません。 よく仕事が趣味だという人がいますが、これもあまり良くありません。 仕事とプライベートを切り離すことができていないので、これが一番良くないと思われます。 この研究では、仕事と趣味の内容が近くて、その両方に真剣に取り組んでいる人についても調べてくれています。 このような場合、趣味に取り組めば取り組むほど仕事のパフォーマンスは低下していたそうです。 仕事と趣味が同じ脳のリソースを消費しているからです。 趣味は仕事で疲れた脳のリソースをリフレッシュする働きがあります。 それによって仕事でのパフォーマンスが上がります。 仕事とかけ離れた趣味を! 例えば、有名な研究者で仕事としても偉業を成し遂げているのに、演劇でも能力が高く賞を受賞しているような天才たちがいます。 これも仕事と趣味がかけ離れているからです。 このかけ離れているかどうかということを考える際には、一方のことに取り組んでいる時に、もう一方のことをやりたい欲求が出てくるかどうかで考えてください。 一般的に考えてジャンルは近いけれど、一方のことをしているのにもう一方のことを求めるのであれば、それはかけ離れたことだと言えます。 皆さんは、これから趣味を持つのであればできるだけ仕事とかけ離れたことにしてください。 そうでない場合には、できるだけ気軽に趣味を楽しむようにしてください。 ここから先は、さらに意外な仕事の生産性を高める方法について紹介していきます。 仕事や勉強を効率よく進めてパフォーマンスを高めていきたい方は、続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたは、どうすればもっと仕事や勉強の生産性を高めることができると思いますか?」【超生産的心理学】
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著者イメージ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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