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  • 一問一答「あなたが、今欲しい“使える知識”はどんなものですか?」【超記憶力】

    2023-01-12 12:00  
    330pt
    あなたが、今欲しい“使える知識”はどんなものですか?

    今回は、仕事や勉強でどこから他人に相談するべきなのかという質問をもとに、使える知識として記憶力を高めていく方法について解説させてもらいます。

    「Q. 勉強や仕事では、どこまで自力で解決しようとして、どこから他の人に相談するべきなのかということにいつも悩みます。何か良い方法はあるでしょうか?」

    自力で解決することは確かに大事です。
    受験勉強で、数学は暗記科目だから、答えがわからない時にはすぐ人に聞いた方がいいという本がありましたが、これは科学的には嘘です。
    人間というものは、悔しさなどネガティブな感情によって、それが長期記憶になって残るものです。
    ですから、思い出せないことが悔しいとか感情を作ってから人に聞くと頭に定着しやすくなります。
    悔しさによって人の記憶に刻まれるということを覚えておいてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    記憶力を高める3つのポイント

    記憶力はトレーニングによって鍛えていくことができる能力です。
    筋肉と同じように、どんなに運動やスポーツのコツを詳しく知っていたとしても、筋肉がなければ運動やスポーツとは結びつきません。
    筋肉や体力と同じように記憶力は鍛えなければなりません。

    記憶力に必要な要素は3つあります。
    1.インプットする力
    2.効率よくアウトプットする力
    3.日常的に記憶力が高くなる習慣

    つまり、インプットする力とアウトプットする力の両方を鍛えながら、普段から記憶力が高くなるような習慣も身に付けることができて、初めて甚大な記憶力を手に入れることができます。

    とはいえ、今はスマホで検索すればすべての情報が手に入る時代です。
    記憶力というものはただ情報を詰め込むだけということではなく、記憶力を鍛えればアイデアも出やすくなります。
    頭の中にあるイメージや情報を必要な時に引き出すことができるようになるので、適切なタイミングで適切な知識を出せるようになります。
    それによってアイデアが出やすくなったり判断能力が上がったり、人間関係でも恋愛関係でも役に立ちます。
    当然ですが、質問に即答で答えたり必要な情報が瞬時に出てくるので、それによって周りからはカリスマ性が高いと思われるようになります。
    ですから、記憶力が高い人は人生がイージーモードになります。

    そして、正しく過去の記憶を思い出すこともできるようになるので、過去の苦しい記憶が日を追うごとに歪んでしまい自分を苦しめることも無くなります。
    記憶を扱う能力が高くなるということなので、トラウマや過去にとらわれることも少なくなります。

    インプットは勉強時間の2割から3割
    使える知識を考えるのであれば、絶対にしなくてはいけない学習法として、「検索練習」という学習法があります。
    これはビジネスでも使えますし、受験や試験対策としても使えます。
    様々な資格試験なども含めて、全ての試験のための勉強法に使えるものです。

    これは簡単に言うと、苦しい思いをして頑張って思い出すという勉強法です。
    単語帳を作ったり問題集を解いたり、一問一答の問題も全て検索練習です。
    本番でアウトプットできる勉強をしたいのであれば、「ひたすら苦労してアウトプットする」という練習をしておく必要があるということです。
    苦労して頑張って頭の中から引っ張り出す時間を増やさないと、実際に本番で使える知識にはならないわけです。

    インプットの量よりもアウトプットの量を増やすようにしてください。
    具体的には、インプットを2割から3割ぐらいにして、アウトプットする時間を7割から8割ぐらいにしてください。
    ここまでアウトプットする時間を増やしていないと、本番で使える知識として記憶に定着しません。

    知識を使える形で覚えたいのであれば、インプットは2割から3割です。
    それ以外はひたすら検索練習をしまくってください。
    問題集を解いたり、友達とクイズのように問題を出し合ったり、すぐに答えを見ないで限界まで考える時間を作って下さい。

    どうしても思い出せないというような悔しい思いを重ねながら、苦労して思い出す練習が大切です。
    これはさまざまな研究でも実証されていることです。

    人はテストなどの本番になると緊張やストレスを感じます。
    このストレスというものは、人が記憶の中から情報を取り出す能力を著しく下げてしまいます。

    試験の時や本番で頭が真っ白になるということもあると思いますが、本来は取り出すことができるはずの情報を取り出すことができなくなっているから、それにより焦ってしまい、焦れば焦るほど情報が更に取り出すことができなくなり、本来であれば解ける問題も解けなくなってしまいます。

    検索練習の効果について調べた研究を見ると、検索練習を行った学生は、そうでない学生と同じだけの時間勉強しているのに、1.5倍も記憶に定着していたということが確認されています。

    ですから、毎日何時間も一生懸命ひたすら勉強するのではなく、インプットする時間は1時間ぐらいに決めて、それ以降はひたすら問題集を解きまくったり検索練習をする時間にした方が、使える記憶としての脳への定着には効果的です。

    かなり複雑な情報でも、検索練習を行っておけば思い出すことができる率は高くなるそうです。
    受験や試験を控えている方は、この検索練習のための時間を増やすようにしてください。

    ちなみに、勉強や復習のためにノートを活用している人も多いと思います。
    このノートの使い方についても、効率が悪い使い方をしている人が結構多いです。
    効果的なノートの取り方についてはこちらの本も参考にしてみてください。

    あなたの知識を驚くべき結果に変える 超戦略ノート術

    効率的にインプットする方法

    まずは効率的にインプットする方法を6つ紹介させてもらいます。

    学習や記憶に関する先行研究をベースに、記憶力を高めて効率的に学ぶ方法についてまとめた研究があります。

    勉強法については、アンダーラインを引いたり何度も再読することは意味がないということを皆さんもご存知だと思います。
    勉強の場合でも仕事の場合でも、テキストや資料の特定の部分を強調したりすることは、記憶としては意味はありません。

    これらは非常に受動的な学習法で、記憶のためには自分の頭の中にある情報をいかに引き出すかが重要になります。
    能動的に思い出す頻度を高めることが重要だということです。
    ですから、いくら再読したり内容を強調したところで、テストや本番での安心感を促す効果しかありません。
    記憶には全く残りません。

    1.自分に問いかける
    物事を記憶に残すためには情報の関連性を作ることが重要になります。
    自分事にしたり身近な例を作ったり、自分との関連性が必要です。
    その関連性を作る最も簡単な方法として、自分に問いかけたり自分に対して説明するという方法があります。

    例えば、テストやミーティングの前に何かを覚えなくてはならないのであれば、自分に対して疑問を投げかけてみてください。
    「なぜこうなるのだろう?」
    「なぜこのようなデータが出たのだろう?」
    「なぜこのような結果が出るのだろう?」

    自分に対して疑問を投げかけて、疑問を持った状態で調べるようにしてください。
    普段から常に自分に疑問を投げかけるようにしてください。

    2.他人に説明する
    皆さんもよくご存知のように、人に教えるつもりの学習法は効率的に頭に残ります。
    実は、自分に説明するということとこれを組み合わせると効果は最大化します。
    つまり、他人に教えるだけでなく、自分にも説明した上で他人に教えると記憶に残りやすくなるということです。

    自己説明と他者説明では、少し説明の仕方が変わります。
    人は他人に説明する時にはシンプルに物事を説明しようとします。
    それによって、自分に説明しようとする時とは違う思考が生まれます。
    同じ内容を2つの違った視点から見直すようになるので、結果的に結びつきが増えて記憶力が上がります。

    他人に説明することによる記憶力の向上についてはその理屈はよくわかっていませんが、おそらくは、他人に見られているという感覚が記憶力の向上につながっているのではないかと考えられます。

    例えば、同じ内容であっても、それを小学生に説明する時には? 高校生に説明する時には? 社会人に説明する時には? 自分よりも年上の人に説明する時には? と年齢によって説明対象を分けてみてください。
    それぞれ相手を想像しながら説明すると、それだけでかなり記憶に定着するようになります。

    同じ事を何度も何度も学ぶよりも、やり方を少しずつ変えて学んだ方が記憶に定着します。
    これは他人に教えるつもり勉強法でも同じことが起きて、相手を変えてバリエーションを増やして説明することで、使える知識として記憶に定着するようになります。

    3.間違いがわかるフィードバック
    後から自分の記憶が正しかったか振り返ることは重要ですが、重要なのは間違いがわかるタイプのフィードバックだけです。

    人が最初から答えを見ると覚えません。
    自分が覚えているつもりになっていることがあったとしたら、いきなり答えを見るのではなく、それについてじっくりと考えて悩んだ上で答えを見てください。

    それで間違っていたとしたら、人間の感情を司っているエリアが刺激されます。
    それによって感情が誘起されて記憶が残りやすくなります。
    だからこそ間違いを恐れないでください。
    記憶力に関しては間違えなくなるまで間違えてください。

    もちろん、法律を犯すような間違いはよくありませんが、そうでない場合には、間違えなくなるまで間違えればもう間違わなくなります。
    それぐらいの心づもりで恐れずにどんどん間違えてください。

    ここから先は、皆さんが日常的にできる記憶力をおよそ2倍にもする方法について解説させてもらいます。
    勉強を頑張っている学生の方にも、新しいスキルを身につけたり更に飛躍するために新しい知識を学んでいる社会人の方にも、読書によってもっと使える知識を身につけたいという方にも参考になる内容です。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • ノートの科学〜実はノートを取った後にアレをやると記憶に残りまくる

    2020-08-27 17:08  
    306pt
    科学的根拠をもとにしたノートの取り方の7つのポイントを紹介します。
    1. そもそもノートは取るべき?
    そもそもノートを取らない人もいます。
    これに対しては、例えば、2002年の研究や2011年の研究でも、2014年の研究でも、やはり、ノートは何もしないよりは、絶対に取ったほうがいいということが分かっています。
    講義の内容をしっかり纏めるようなノートの取り方をしても、もちろん効果はありますし、メモ程度の取り方でも結構ですし、スポーツや料理などの技術をレクチャーされる場合にも、ノートを取らないよりは取った方がいいです。
    あらゆる場面で、ノートやメモをとるということは、長期記憶への定着を促す効果があるということです。
    結論としては、まずノートは取った方ががいいということになります。
    最近はノートを取らずに、スマホの写真で撮って終わりということも多いのではないでしょうか。写真や録音をプラスαで使うのは結構ですが、長期記憶への定着を促すのであれば、ノートは取った方がいいです。一時的な試験を乗り切るということではなく、一生使えるような知識を身につけたいのであれば、尚更、どんな形式でもノートを取った方がいいです。
    デジタルとアナログでは、記憶の定着を考えるのであれば、手書きの方が絶対にいいです。ノートはアナログで取ることをお勧めします。
    写真や音声で撮るのであれば、どちらかといえば音声をお勧めします。写真でも結構ですが、写真の場合は写真を撮ればそれで十分と考えてしまい、自分なりに整理する時間が無くなってしまいます。実際に人間の記憶力は、カメラ付きの携帯が出てから驚くほど低下していると言われています。人間の脳は、写真に記録しているから覚えなくてもいいと考えてしまうわけです。
    ちなみに、電子書籍とオーディオブックでどちらの方が記憶に残るのかという研究も行われていて、記憶の定着という点では同じぐらいです。アナログの本やノートはそれらよりも記憶の定着率は高いので、やはり、ノートは手書きがお勧めです。
    授業などでは手書きのノートで記録して、それを自分なりの言葉に纏めたり、問題集化するような形でマインドマップなどに整理したりする際にデジタルにするのはいいと思います。ノートは記憶のために取りましょう。
    ここから先の、残り6つのポイントを知りたい方は続きをどうぞ↓※ブロマガは、システム上入会月以降のブログが読み放題となりますので、お早めの入会をお勧めします。
    ■記事が見れないなどの不具合についてのお問い合わせは、ニコニコヘルプまで個別にお問い合わせください。 https://bit.ly/2UXc7hT サイト内の下部にある「サポートに問い合わせする」より、お問い合わせくださいますようお願いします。 
  • (後編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選

    2020-08-27 17:07  
    306pt
    「(前編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選」の続きの内容になります。前編の概要としては・・・1. 思い出す(想起する)
    2.常に細かく テスト
    3. チャンク化
    4. 反復練習(間隔練習)
    5. 複数のメソッド(解法)を使う勉強法といっても、例えば、受験勉強・本の内容を記憶に定着しやすくする・社会人のスキルアップのための勉強・・・色々違いもあると思いますが、今回の勉強法10選は、ほぼ全てのニーズに応えるものです。効率よく記憶を定着させ、使える知識を身につけるためのものです。多くの方々に使っていただけるテクニックになります。後編では、より実践的に、最適な勉強時間、問題を解く順番、モチベーションを上げる方法などを紹介します。6. 比喩と明確な解説
    10歳の子供が理解できる明確な解説を考える。
    何も考えず難しい概念に向き合うと・・・

    難解な概念を完璧に理解しようとすると難しいもの
    理解できない時:複雑なところに目が行き過ぎる時、考えすぎる時
    一瞬理解できてもすぐに忘れてしまうこともある


    難しい概念は、10歳の子供に自分が実際に話しかけるつもりで簡単な解説を考える

    ※人間の脳は、解りやすい事・思い出しやすい事を優先して記憶に残す傾向がある→難しい概念は簡単な表現に変換し、それを記憶する
    (実践)
    ×難解な概念を理解する→(理解してそのままスルーしてしまう人が多い)→必死に頭を使って理解したのに記憶に残らない
    ◯難解な概念を理解する→「もしこれを子供に説明するとしたら・・・」→解りやすくシンプルに整理でき、他人に説明できる知識に変換される→記憶に定着しやすくなる
    解りやすい説明は、相手のためではなく自分の記憶の定着のため。
    解りやすい例え話は、記憶力だけでなく、説得力も上がり新しい知識も手に入る。
    ここから先の、より実践的な内容を知りたい方は続きをどうぞ
     
  • (前編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選

    2020-08-27 17:05  
    306pt
    オークランド大学が発見して、学生向けに効果がある学習方法として公表している勉強法を紹介させてもらいます。
    2014年にオークランド大学のバーバラオークリー博士が過去に行われた学習法・勉強の先行研究から文献レビューを行いました。その結果、効率の良い学び方がわかっています。これ以外の勉強法が意味がないと言っているわけではなく、多くの勉強法がある中で効果的なものを調べたものです。
    学生の方にも社会人の方にも活用していただきたい内容です。勉強法は知っているだけで使わなければ意味のないものです。
    1. 思い出す(想起する)
    人間はインプットする時ではなく、忘れたことを思い出す時に記憶が深まる。

    テキストを1ページ読んだら、テキストから目を離し(あるいは、目を閉じて)、今読んだばかりの内容を思い出す

    読むたびにテストすることで記憶を深めていく。
    思い出す回数が多いほど記憶に残りやすくなる。
    マーカ
  • 忙しい人のための科学的「超時短勉強法」

    2020-04-10 11:50  
    306pt
    ×勉強とはしんどいもの
    ×勉強は長時間集中しなくてはいけない
    〇忙しい人の方が成果を出せる
    (時間がないからこそ頭を使うことが大切)
    〇時間で勝負をしない
    短時間で成果を上げるための方法をまとめていきます。
    本番までの残された時間が少ない受験生、残り1年でどうにか志望校のレベルまで持っていきたい学生、なかなか時間は取れないけれど今年こそ英語を身につけたり資格を取りたい社会人まで、より効率的に勉強するための方法です。
    これを身につけておけば、忙しい時だけでなく、時間がある時にはさらに効率よく勉強を進めることも出来るようになります。
    無料枠部分はこちら
    ブログ▶︎https://daigoblog.jp/short-term-studymethod/
    スタンフォード大学の研究を基にした戦略的リソース利用法や、なかなか集中することができないという人が秀才を超えるパフォーマンスを発揮する方法、勉強するための環境づくりやモチベーションが急に落ちてしまった時の対処法等まで知りたい方は続きをご覧ください。 
  • (マインドマップを追加し再配信)努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門

    2019-09-25 11:50  
    306pt
    努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門
    <目次>
    努力の天才と言われる人たちの性質を手に入れる成長マインドセットと硬直マインドセット(以下、有料枠)成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(前半)1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探す成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(後半)3. 努力しても全てが報われるわけではない4. 進んでいる感覚を持つようにする5. 成長マインドセットを維持するかなり長い内容です。初回配信時には2記事に分けていたものを纏めております。まずは、マインドマップにて軽く整理を〜▼マインドマップが拡大できない場合はこちらをhttps://bmimg.nicovideo.jp/image/ch2640412/674843/a83bd9c383d3cb7ecb9c3e87507ad47fa9bd8075.jpg天才と戦って勝てるのか?
    努力は天才に勝ると言われますが、結論としては無理です。
    ですが、勝つ方法が一つだけあります。
    元々の天才は、それを伸ばしていけばいいですが、そうではない人が、天才と戦おうとするとなかなか難しいものです。
    どうすれば自分の能力を伸ばしていき、長期的に見た時に天才に匹敵するようなことができるのかということを調べた研究があります。
    これを調べた研究があり、キャロル・S・ドゥエック博士が非常に有名です。



    マインドセット:「やればできる!」の研究
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    マインドセットとは、人間の考え方や信念のようなものですが、マインドセットには2種類あります。

    硬直マインドセット
    成長マインドセット

    硬直マインドセットは、人間の才能は生まれつき決まっていて性格や能力を後から変えることはできないという考え方です。
    成長マインドセットは、人間は努力や自分の意思によって自分の人生を変えていくことができるという考え方です。
    この成長マインドセットに自分を変えていくことができれば、生まれつきの絶大な天才にはなれなくても、それに匹敵するような力も発揮できるようになるし、自分の力を伸ばしていくことができるということが証明されていて、成長マインドセットは、いわゆる「努力の天才」と呼ばれた人たちが持っている性質です。
    自分で努力や行動をすれば自分も世の中もいい方向に変わっていくもの。頑張ればその分上手くいくのだから信じて頑張ろうとすることができます。
    僕が、常に工夫をしてもっと上手くできる方法はないかなと考えているのは、この成長マインドセットを持っているからと、もうひとつは超面倒くさがりだからです。
    「やればできる」と信じなさいと言われても、そんなわけないと疑問を持つ人の方が多いでしょうが、このマインドセットの考え方を身につけると、人間の脳は後からでも変えていくことができて、成績も上がるし人生も大きく変わっていくということが腑に落ちると思いますので詳しく紹介します。
    人間はどんどん変わっていけるしなやかな脳を持っていて、実際にトレーニングにより変わっていきます。
    例えば、ロンドンのタクシーの運転手等を調べた実験で覆った事実があります。
    ニューロプラスティシティ(=神経可塑性)という考え方があり、昔は人間の脳は生まれた瞬間が脳細胞が一番多くて、そこから歳をとるにつれて減っていくといわれていましたが、これは間違っていて、使えば使うほど特定の領域が増えたりします。
    ロンドンのタクシーの運転手たちを調べた実験では、タクシードライバー歴が長く当然年齢も高くなった人ほど脳の空間認識をする部位が大きくなっていたということがわかっています。
    人間の脳にはまだまだ可能性が隠れていて、考え方次第で僕たちはいくらでも成長できるということです。
    であれば、できるだけ早い段階から人間はいくらでも変わっていくことができるし人生は自分で選んでいくことができるものだという感覚を身につけることが大事です。
    その感覚を身につけるための内容が今回の記事です。
    これは、ご自身にはもちろんですがお子さんのおられる方には特に実践して欲しいものです。
    子供を育てることで親が子供にしてあげられることは、好奇心を養ってあげることと、この成長マインドセットを身につけさせてあげることぐらいです。そのほかは、環境を整えることぐらいで、親があれこれと注意したりしたところで、子供は基本的には変わりません。親の育て方や声のかけ方で子どもの人生がどれくらい変わるのかという研究も色々とされていますが、その影響は6%程度と言われています。
    そのような意味でも、環境を整えることやこのマインドセットを身につけてもらうことの方がはるかに大事です。
    学習効率を高めるためにも、しなやかなマインドセット、つまりは成長マインドセットを持つことが大事だということも様々な研究でも証明されています。
    昔はこのマインドセットは自分でトレーニングすることは難しいと言われていましたが、例えば、2018年のスタンフォード大学が行なった研究を参照してみると、50分程度の介入によりマインドセットは変えることができるということがわかっています。
    自分で人生は変えていけるということを説明する動画を見せるマインドセット介入(考え方を認識してもらう)をするだけで、実際にマインドセットが変わったという研究結果が出ています。
    マインドセットとは長期的なセラピーを受けたりする必要もなく、意外と短時間でも変えることができるものです。
    この研究内容を紹介すると、スタンフォード大学の研究チームは14〜15歳の12,542名の学生を集めて全体を2つのグループに分けました。

    マインドセットを解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる
    脳の構造について解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる

    その結果、マインドセットについての脳は変えていくことができるという動画を見たグループは、そうではないグループに対して、平均で0.03ポイント成績が上がり、さらにマインドセットを意図的に変えて、自分は成長マインドセットに変わるんだと意識して頑張った学生たちは、0.08ポイントも成績が上がりました。
    つまり、普通にただマインドセット解説動画を見た学生よりも3倍近く成績がよくなったわけです。
    さらに、マインドセットの解説動画を見たグループは、赤点をとる確率がそうではないグループに比べて3%も低くなっていました。
    数値としてあまり変わっていないように感じる人もいると思いますが、たった50分程度の介入で、実験には20日程度しか経っていないということを考えると、これを続けて行くことで大きな差になります。
    僕も最近思うことですが、人間は若いうちはあまり差は出ないものです。最初のうちは、確かに「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」なわけです。ですが、人生において勉強する人としない人、物事から学ぶ人と学ばない人で大きな差になってきます。それが収入や生活の差になってしまいます。
    勉強だけでなくやるべきことをやって、見た目に関しても老化につながるような行動はできるだけしないようにしていますので、同級生達とあったとしても、見た目に関しても比較的若く見える方だと思います。あらゆる面で積み重ねてきたものが、人生の後半になると大きな差になるものです。
    何がその差に繋がるのかというと、この成長マインドセットを持っているかどうかが、関わってくるということです。
    例えば、僕がテレビに出始めてから、これで生きていくしかないとそれだけを考えてしまっていたら硬直マインドセットになってしまい成長はありませんし、今もありませんでした。
    ところが、僕は一番得意なのは諦めることですから、今やっていることはいつ止めてもいいと思っています。そう思うことによって次のこと、その次のことを考えることができるようになるので、成長マインドセットを持っていると、取り組んでいる事は、どんどん変わっていても、成果を上げていくことができるわけです。
    ちなみに、パフォーマーとしての成長もあったのではないですかという人がいますが、パフォーマンスとしての業界の市場規模を考えると分かると思います。例えば、今僕は動画配信や作家業など色々としていますが、その全てのマーケットを合わせたのに対して、パフォーマンスの市場規模は全く違います。このような業界の市場規模は調べればすぐわかります。もちろん僕が死ぬほどパフォーマンスが好きだと言うのであれば別ですが、元々の市場規模が100倍も200倍も差がある状況で頑張るのは効率が悪すぎます。例えば、一個20万円の白トリュフを探そうと思えばすぐ探すことはできます。ところが、一個20万円の芋を探そうと思うとこれはかなり難しいです。どうせならば市場として大きな可能性があるほうがいいのではないかと考えたわけです。
    ところが、僕の場合は大きすぎるマーケットはそれはそれで嫌でした。大きなマーケットひとつよりは、それなりの規模のマーケットをいくつか掛け持つというのがベストだと考えました。
    ですから、同級生たちが就職活動をしている時に思っていたのは、就活セミナーに行くのも大事かもしれませんが、そんな暇があるのであればまずは、マーケットリサーチをするべきではないのかなと考えていました。
    自分が行く業界を決めるのに、なぜ会社の有名度だけで決めてしまうのでしょうか。その会社の属する市場がどのように成長しているのかとか、どれくらいの市場規模があるのかということで決めた方が明らかに将来性はあるはずです。
    飽きっぽい人も、この成長マインドセットを持つことがとても重要です。
    なぜかと言うと、飽きてしまうということは次に進むしかないわけです。僕も飽きっぽいので工夫して次に次に進んで行かないといけないし、さらには面倒くさがりです。いかに手順を減らすかということばかり考えています。
    成果自体を増やす努力と同時に、いかに手順を減らして同じ成果を保つかということを常に同時に考えています。
    飽きっぽい人も面倒くさがりな人も、その気質を活かして成長マインドセットに繋げればいいわけです。飽き性で面倒くさがりな人は、僕と全く同じですから成長マインドセットを身につけてもらえば、大きな成果につながる可能性もありますので、是非実践してもらいたいと思います。
    成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法 
    大きく分けて5つのポイントがあります。この科学的に証明された5つのポイントに対して、僕はどのようなことをしてきたのかという話も含めて、わかりやすく紹介していきます。
    色々なことにたくさん挑戦して、失敗してもへこたれることなく、たくさん挑戦していく中で成長して新しいことを掴んでいく、そして、新しいことを掴んでも慢心することなく、さらに、その先へ挑戦を続けていけるような人になりたいのであれば、成長マインドセットは何歳からでも遅くはありません。出来るだけ早めに身につけることをお勧めします。
    続きの内容は・・・成長マインドセットを持つと人生がイージーモードに!褒めるべきは努力と戦略と選択努力を続けるために他 
  • (再配信)努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #2

    2019-07-16 17:00  
    306pt
    努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #2
    <目次>
    #1努力の天才と言われる人たちの性質を手に入れる成長マインドセットと硬直マインドセット(以下、有料枠)成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(前半)1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探す#2成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(後半)3. 努力しても全てが報われるわけではない4. 進んでいる感覚を持つようにする5. 成長マインドセットを維持する#1(前半)にて、成長マインドセットを手に入れて努力の天才になるための、具体的なテクニックとして・・・1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探すまでを解説させていただきました。今回の#2では、後半の残り3つのテクニックを紹介させてもらいます。 
  • (再配信)努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #1

    2019-07-16 11:50  
    306pt
    努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #1
    <目次>
    #1努力の天才と言われる人たちの性質を手に入れる成長マインドセットと硬直マインドセット(以下、有料枠)成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(前半)1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探す#2成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(後半)3. 努力しても全てが報われるわけではない4. 進んでいる感覚を持つようにする5. 成長マインドセットを維持する天才と戦って勝てるのか?
    努力は天才に勝ると言われますが、結論としては無理です。
    ですが、勝つ方法が一つだけあります。
    元々の天才は、それを伸ばしていけばいいですが、そうではない人が、天才と戦おうとするとなかなか難しいものです。
    どうすれば自分の能力を伸ばしていき、長期的に見た時に天才に匹敵するようなことができるのかということを調べた研究があります。
    これを調べた研究があり、キャロル・S・ドゥエック博士が非常に有名です。



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    マインドセットとは、人間の考え方や信念のようなものですが、マインドセットには2種類あります。

    硬直マインドセット
    成長マインドセット

    硬直マインドセットは、人間の才能は生まれつき決まっていて性格や能力を後から変えることはできないという考え方です。
    成長マインドセットは、人間は努力や自分の意思によって自分の人生を変えていくことができるという考え方です。
    この成長マインドセットに自分を変えていくことができれば、生まれつきの絶大な天才にはなれなくても、それに匹敵するような力も発揮できるようになるし、自分の力を伸ばしていくことができるということが証明されていて、成長マインドセットは、いわゆる「努力の天才」と呼ばれた人たちが持っている性質です。
    自分で努力や行動をすれば自分も世の中もいい方向に変わっていくもの。頑張ればその分上手くいくのだから信じて頑張ろうとすることができます。
    僕が、常に工夫をしてもっと上手くできる方法はないかなと考えているのは、この成長マインドセットを持っているからと、もうひとつは超面倒くさがりだからです。
    「やればできる」と信じなさいと言われても、そんなわけないと疑問を持つ人の方が多いでしょうが、このマインドセットの考え方を身につけると、人間の脳は後からでも変えていくことができて、成績も上がるし人生も大きく変わっていくということが腑に落ちると思いますので詳しく紹介します。
    人間はどんどん変わっていけるしなやかな脳を持っていて、実際にトレーニングにより変わっていきます。
    例えば、ロンドンのタクシーの運転手等を調べた実験で覆った事実があります。
    ニューロプラスティシティ(=神経可塑性)という考え方があり、昔は人間の脳は生まれた瞬間が脳細胞が一番多くて、そこから歳をとるにつれて減っていくといわれていましたが、これは間違っていて、使えば使うほど特定の領域が増えたりします。
    ロンドンのタクシーの運転手たちを調べた実験では、タクシードライバー歴が長く当然年齢も高くなった人ほど脳の空間認識をする部位が大きくなっていたということがわかっています。
    人間の脳にはまだまだ可能性が隠れていて、考え方次第で僕たちはいくらでも成長できるということです。
    であれば、できるだけ早い段階から人間はいくらでも変わっていくことができるし人生は自分で選んでいくことができるものだという感覚を身につけることが大事です。
    その感覚を身につけるための内容が今回の記事です。
    これは、ご自身にはもちろんですがお子さんのおられる方には特に実践して欲しいものです。
    子供を育てることで親が子供にしてあげられることは、好奇心を養ってあげることと、この成長マインドセットを身につけさせてあげることぐらいです。そのほかは、環境を整えることぐらいで、親があれこれと注意したりしたところで、子供は基本的には変わりません。親の育て方や声のかけ方で子どもの人生がどれくらい変わるのかという研究も色々とされていますが、その影響は6%程度と言われています。
    そのような意味でも、環境を整えることやこのマインドセットを身につけてもらうことの方がはるかに大事です。
    学習効率を高めるためにも、しなやかなマインドセット、つまりは成長マインドセットを持つことが大事だということも様々な研究でも証明されています。
    昔はこのマインドセットは自分でトレーニングすることは難しいと言われていましたが、例えば、2018年のスタンフォード大学が行なった研究を参照してみると、50分程度の介入によりマインドセットは変えることができるということがわかっています。
    自分で人生は変えていけるということを説明する動画を見せるマインドセット介入(考え方を認識してもらう)をするだけで、実際にマインドセットが変わったという研究結果が出ています。
    マインドセットとは長期的なセラピーを受けたりする必要もなく、意外と短時間でも変えることができるものです。
    この研究内容を紹介すると、スタンフォード大学の研究チームは14〜15歳の12,542名の学生を集めて全体を2つのグループに分けました。

    マインドセットを解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる
    脳の構造について解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる

    その結果、マインドセットについての脳は変えていくことができるという動画を見たグループは、そうではないグループに対して、平均で0.03ポイント成績が上がり、さらにマインドセットを意図的に変えて、自分は成長マインドセットに変わるんだと意識して頑張った学生たちは、0.08ポイントも成績が上がりました。
    つまり、普通にただマインドセット解説動画を見た学生よりも3倍近く成績がよくなったわけです。
    さらに、マインドセットの解説動画を見たグループは、赤点をとる確率がそうではないグループに比べて3%も低くなっていました。
    数値としてあまり変わっていないように感じる人もいると思いますが、たった50分程度の介入で、実験には20日程度しか経っていないということを考えると、これを続けて行くことで大きな差になります。
    僕も最近思うことですが、人間は若いうちはあまり差は出ないものです。最初のうちは、確かに「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」なわけです。ですが、人生において勉強する人としない人、物事から学ぶ人と学ばない人で大きな差になってきます。それが収入や生活の差になってしまいます。
    勉強だけでなくやるべきことをやって、見た目に関しても老化につながるような行動はできるだけしないようにしていますので、同級生達とあったとしても、見た目に関しても比較的若く見える方だと思います。あらゆる面で積み重ねてきたものが、人生の後半になると大きな差になるものです。
    何がその差に繋がるのかというと、この成長マインドセットを持っているかどうかが、関わってくるということです。
    例えば、僕がテレビに出始めてから、これで生きていくしかないとそれだけを考えてしまっていたら硬直マインドセットになってしまい成長はありませんし、今もありませんでした。
    ところが、僕は一番得意なのは諦めることですから、今やっていることはいつ止めてもいいと思っています。そう思うことによって次のこと、その次のことを考えることができるようになるので、成長マインドセットを持っていると、取り組んでいる事は、どんどん変わっていても、成果を上げていくことができるわけです。
    ちなみに、パフォーマーとしての成長もあったのではないですかという人がいますが、パフォーマンスとしての業界の市場規模を考えると分かると思います。例えば、今僕は動画配信や作家業など色々としていますが、その全てのマーケットを合わせたのに対して、パフォーマンスの市場規模は全く違います。このような業界の市場規模は調べればすぐわかります。もちろん僕が死ぬほどパフォーマンスが好きだと言うのであれば別ですが、元々の市場規模が100倍も200倍も差がある状況で頑張るのは効率が悪すぎます。例えば、一個20万円の白トリュフを探そうと思えばすぐ探すことはできます。ところが、一個20万円の芋を探そうと思うとこれはかなり難しいです。どうせならば市場として大きな可能性があるほうがいいのではないかと考えたわけです。
    ところが、僕の場合は大きすぎるマーケットはそれはそれで嫌でした。大きなマーケットひとつよりは、それなりの規模のマーケットをいくつか掛け持つというのがベストだと考えました。
    ですから、同級生たちが就職活動をしている時に思っていたのは、就活セミナーに行くのも大事かもしれませんが、そんな暇があるのであればまずは、マーケットリサーチをするべきではないのかなと考えていました。
    自分が行く業界を決めるのに、なぜ会社の有名度だけで決めてしまうのでしょうか。その会社の属する市場がどのように成長しているのかとか、どれくらいの市場規模があるのかということで決めた方が明らかに将来性はあるはずです。
    飽きっぽい人も、この成長マインドセットを持つことがとても重要です。
    なぜかと言うと、飽きてしまうということは次に進むしかないわけです。僕も飽きっぽいので工夫して次に次に進んで行かないといけないし、さらには面倒くさがりです。いかに手順を減らすかということばかり考えています。
    成果自体を増やす努力と同時に、いかに手順を減らして同じ成果を保つかということを常に同時に考えています。
    飽きっぽい人も面倒くさがりな人も、その気質を活かして成長マインドセットに繋げればいいわけです。飽き性で面倒くさがりな人は、僕と全く同じですから成長マインドセットを身につけてもらえば、大きな成果につながる可能性もありますので、是非実践してもらいたいと思います。
    成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法 
    大きく分けて5つのポイントがあります。この科学的に証明された5つのポイントに対して、僕はどのようなことをしてきたのかという話も含めて、わかりやすく紹介していきます。
    色々なことにたくさん挑戦して、失敗してもへこたれることなく、たくさん挑戦していく中で成長して新しいことを掴んでいく、そして、新しいことを掴んでも慢心することなく、さらに、その先へ挑戦を続けていけるような人になりたいのであれば、成長マインドセットは何歳からでも遅くはありません。出来るだけ早めに身につけることをお勧めします。
    続きの内容は・・・成長マインドセットを持つと人生がイージーモードに!褒めるべきは努力と戦略と選択努力を続けるために他 
  • ノートの科学〜実はノートを取った後にアレをやると記憶に残りまくる

    2019-07-06 11:50  
    306pt
    科学的根拠をもとにしたノートの取り方の7つのポイントを紹介します。
    1. そもそもノートは取るべき?
    そもそもノートを取らない人もいます。
    これに対しては、例えば、2002年の研究や2011年の研究でも、2014年の研究でも、やはり、ノートは何もしないよりは、絶対に取ったほうがいいということが分かっています。
    講義の内容をしっかり纏めるようなノートの取り方をしても、もちろん効果はありますし、メモ程度の取り方でも結構ですし、スポーツや料理などの技術をレクチャーされる場合にも、ノートを取らないよりは取った方がいいです。
    あらゆる場面で、ノートやメモをとるということは、長期記憶への定着を促す効果があるということです。
    結論としては、まずノートは取った方ががいいということになります。
    最近はノートを取らずに、スマホの写真で撮って終わりということも多いのではないでしょうか。写真や録音をプラスαで使うのは結構ですが、長期記憶への定着を促すのであれば、ノートは取った方がいいです。一時的な試験を乗り切るということではなく、一生使えるような知識を身につけたいのであれば、尚更、どんな形式でもノートを取った方がいいです。
    デジタルとアナログでは、記憶の定着を考えるのであれば、手書きの方が絶対にいいです。ノートはアナログで取ることをお勧めします。
    写真や音声で撮るのであれば、どちらかといえば音声をお勧めします。写真でも結構ですが、写真の場合は写真を撮ればそれで十分と考えてしまい、自分なりに整理する時間が無くなってしまいます。実際に人間の記憶力は、カメラ付きの携帯が出てから驚くほど低下していると言われています。人間の脳は、写真に記録しているから覚えなくてもいいと考えてしまうわけです。
    ちなみに、電子書籍とオーディオブックでどちらの方が記憶に残るのかという研究も行われていて、記憶の定着という点では同じぐらいです。アナログの本やノートはそれらよりも記憶の定着率は高いので、やはり、ノートは手書きがお勧めです。
    授業などでは手書きのノートで記録して、それを自分なりの言葉に纏めたり、問題集化するような形でマインドマップなどに整理したりする際にデジタルにするのはいいと思います。ノートは記憶のために取りましょう。
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  • (再配信)理由もなくやる気が出ない「無気力状態」脱出法

    2019-06-19 11:50  
    306pt
    1. なんとなくやる気が出ない本当の理由は
    キャロル・S・ドゥエック博士のマインドセット「やればできる! 」の研究にあるように、やればできるという考え方を持っている人は実際にモチベーションも上がるし成功しやすいということが分かっています。
    このマインドセットの作り方が大事になってきます。キャロル・S・ドゥエック博士のマインドセットは成長マインドセットといって内容が深いので後日改めて紹介します。
    人間はやればできるという感覚を持っている方がレジデンスも高まり心が折れても元に戻る能力も高くなりモチベーションも上がり判断能力も高まる上に、実際の能力も高まるということが分かっています。
    とはいえ、このやればできるという感覚を作るには時間もかかりますので、その中でも比較的簡単に能力を鍛えていく方法を紹介します
    もっとも簡単にマインドセットを作る方法、よく「やる気スイッチ」とか言いますが、どこにあると思いますか?
    実は、やる気スイッチは背中にあります。
    正確には、背骨、姿勢がマインドセットを操っています。実際にいくつかのポーズや環境によって僕たちのマインドセットは変えることができます。
    その姿勢の作り方を紹介します。
    まずは、クリエイティブポーズを覚えてください。創造性というのは才能ではなく心の状態です。今までなかったような新しいアイデアを生み出せる人自分たちとは違う能力を持っていると思いがちです。
    ところが、人間は常に創造的な人はいません。創造的な才能を持っているから創造的な人というわけではなくて、たまたま創造的な、クリエイティブな事を考えやすいような心の状態になっているというだけです。つまりクリエイティブというのは才能ではなく、心の状態です。その状態に自分の心理状態を持っていくことが出来たら、創造性を発揮できます。
    クリエイティブポーズの取り方です。
    それは、創造性を発揮していた時のポーズを取ることです。自分が面白い事、いいアイデアを思い付いた時のポーズを覚えておいてください。その時のポーズを取るとクリエイティブになるという事が実際にわかっています。
    これは身体化された認知というものが関わっています。
    認知というのは、身体の動きによって左右されます。
    例えば、考えるポーズを取っている時は、ポーズを取っていない時より粘り強く考え込んだり取り組むことが出来ます。
    芸術家や音楽家の方がひらめく時はどういう時ですか?と聞かれると、大抵すぐに答える事が出来ます。それは自分がどういう態勢や環境にあるとひらめきやすいかという事をわかっているから、それに近づけて考えてひらめこうとしています。自分がクリエイティブだったときの場所や姿勢、ポーズや服装を意識して、自分のクリエイティブポーズを探してクリエイティブになってください。
    スティーブジョブズやマークザッカーバーグもそうですがいつも同じような服装や組み合わせをするクリエイティブな人がいます。いつも服を変える人よりも服装を固定していると差が分かりやすくなります。同じような服装や環境で同じようなことをしているのにクリエイティブになる時とそうでない時があり、そこには何か違いがあるはずでその違いは何なのかと考えた時にクリエイティブになれるスイッチに気づきやすくなります。
    そのスイッチが分かるからこそ自分を強制的にクリエイティブにすることができるわけです。
    自分の判断力が高かった時、物事がうまく進んでいた時、やる気が出ていた時、その時がどのような状況だったのかを考えるといいと思います。
    そういう意味では、勉強しようと思って机に向かってもなかなか集中できないという人がいますが、その人にとっては机に向かっているその状況は集中できる状況ではないということです。
    リビングのこの場所だと集中できる、図書館のあの席だと勉強がはかどる、電車に乗ると角の席だと寝てしまうけれど真ん中の席だと眠るわけにもいかないから英単語の勉強をいつもしているというように環境によって人間の行動は結構決まっているものです。
    集中できない場所ではいつも集中できないということです。
    もし集中できる時もあれば集中できない時もあるというような環境があるのであれば、どこに違いがあるのかということを考えてみるといいです。
    自分の集中力が高まる、クリエイティブになる、やる気になれる、そのような環境を記録しておくことがとても大事になります。
    例えば予定表にどこでどのような状況でどれぐらい集中できたかというようなことを記録するようにしてください。それにより自分でやる気スイッチを探す事が出来るようになります。
    やる気スイッチは、自分の姿勢によっても決まってきますが自分の体の状態や自分を取り巻く環境などによっても決まってきます。自分の頭の中にあって見えないものではなく、意外と自分や自分の周りを客観的に見渡してみるとやる気スイッチをいれてくれる環境があるものです。
    スマホばかりを触っている人は無気力になるとか、やる気を蝕むのではないかと言われますが、正しい部分もあります。
    スマホを触るときは若干猫背で体を閉じたような姿勢になります。これは自信がないポーズですからそれによりやる気をそいでしまうのではないかと言われています。
    自信満々なポーズや姿勢の良い状態でいる方が判断能力は上がるものです。
    基本的には脳の判断能力や頭の回転の速さややる気というのは血流が大きな影響を与えています。
    仕事中や勉強中に眠くなるとコーヒーを飲むことが多い人もいると思います。血流という点では、それよりも少し激しめの運動を短時間だけする方がおすすめです。階段を30秒間ダッシュしたりすることで無理矢理血流をあげてアドレナリンを出した方がコーヒーを飲むよりもはるかにやる気スイッチが入るという研究もあります。脳に血流を回すということがとても大事です。
    その他、集中力を鍛えるには、若いうちに心肺機能を鍛える事が大事です。15歳くらいまでにしっかりと心肺機能を鍛えている方がより集中力を高める事が出来て、やる気スイッチも入りやすくなります。お子さんには、塾に通わせるよりまずは心肺機能を鍛える運動をさせることをお勧めします。
    部屋により思考パターンが変わるという研究もあります。
    ミネソタ大学カールソンスクールの研究で、天井が高いところだと抽象的かつクリエイティブな考えになります。つまり、ざっくりと物事の方向性を決めたり将来の方向性を考えたり、普通の人が思いつかないようなアイデアを思い浮かびたいという時には天井の高いところで考えを巡らした方がいいということです。ですから、散歩をしながらもはや天井もない青空の下で考えを巡らせてみたり天井の高い図書館などで考えてみた方が新しいことを思い浮かんだり抽象的な思考が働きやすくなります。逆に狭い区切られたような個室では具体的で細かい思考が働きやすくなります。細かい作業をしたりするべきことが決まっている1つの作業に集中したいという時にはそういった空間の方がいいということです。
    皆さんの会社の会議室の天井は高いでしょうか?
    もし新しいアイデアがなかなか出ないとかいつも煮詰まってしまうというのであれば環境を見直した方がいいかもしれません。
    自分の環境を上手に利用してマインドセットや自分の気分を変えていくことがとても重要です。
    続きの内容は・・・2.やる気が出ない時に足りないものとは?3.モチベーションの整え方4.やらされている感をなくす技術、ジョブ・クラフティング5.失敗反応を利用すれば、もうミスで心が折れることはない