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  • 一問一答「あなたの昨日は10点満点でいうと何点でしたか?」【毎日を充実させる心理学】

    2021-09-21 12:40  
    330pt
    昨日は10点満点でいうと何点でしたか?
    あなたも考えてみてください。

    今回は、自宅で仕事をしていると午後から眠くなってだらだらしてしまうことが多いという相談をもとに、時間を有意義に使い、あなたの毎日を少しだけ満点に近づける心理学的なテクニックについて解説させてもらいます。
    Q. 個人で自宅で仕事をしているのですが、午後から眠くなりついダラダラしてしまうことが増えてしまいます。どうすればいいのでしょう?

    結論としては、お昼寝をするようにしてください。
    通常であれば30分までにしてもらい、寝不足の時には1時間までで考えてください。
    基本的には、20分から30分のお昼寝を自分がいつも眠くなりそうなタイミングの前に行なってください。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスです。

    人生あっという間?

    自分や周りの大人たちを見てみてください。
    「人生あっという間だよね」というようなことを言っている人が多いのではないでしょうか?

    これは自分の毎日を有意義に過ごすための長期的な戦略をとらなかった人たちが、自分の時間があっという間に過ぎてしまったと感じて、その後悔を元に日々の行動を変えることなく、何もしないまま時が過ぎている状態です。

    確かに、目の前のことに集中していたり一生懸命頑張っている人は、1日があっという間に過ぎてしまうということはあります。
    これは達成感とともにあっという間に過ぎたという感覚になるものです。
    つまり、皆さんにとって大切な人生の中での時間が、確実に自分にとって大切な何かに変わったという感覚であり、時間を使ったけれど何かを手に入れたことで満足できている状況であれば問題はありません。
    ですが、ほとんどの人はそうではなく、大体の場合が時間だけがなくなってしまいます。
    5年前10年前と比べて皆さんは何が変わったでしょうか?
    おそらく何も変わっていないというような人がほとんどだと思います。
    厳しいようですが、ほとんどの人が5年前と大して変わっていないでしょうし、おそらく5年後も今と大して変わらず少し老けたぐらいだと思います。
    考える余裕を持って仕事をすることができていますか?
    考える余裕がない仕事はそれだけで悪です。
    1日24時間をフルに使って一生懸命働いているというのはかっこいいように見えます。
    ですが、そうなれば考える余裕がなくなります。

    思い返してみてください。
    例えば、一生懸命頑張って3時間でひとつの仕事を終わらせたとしても、後で振り返ってよくよく考えてみると、その3時間かけた仕事は30分で終わらせることができる仕事だったというようなことが起きます。
    それで、あの時少し考える余裕があれば、もっと早く仕事を終わらせることができて時間に余裕ができたのにと後悔してしまうケースはよくあります。

    時間的な余裕も大切、かといって無駄な時間をダラダラと過ごすことはしたくない。
    両立させるのは簡単ではないでしょうが、それでも日々自分の成長を実感できる時間の使い方を皆さんにはしてもらいたいと思います。

    そこで、もう1つ質問します。
    皆さんは昨日1日の時間を有意義に使うことができましたか?
    このような質問をすると、仕事や勉強などやらなくてはいけないことがあったけれど、なんとなく無駄なことをしてしまったような気もすると答える方が結構いると思います。
    そんな1日を思い浮かべながら次の質問に答えてみてください。
    具体的に何にどれだけの時間を無駄に使いましたか?
    こうなるとほとんどの人が答えられません。
    もしくは、気づいてもいません。
    例えば、1時間以上スマホのゲームをしていたり、なんとなく机の片付けをしたりしているけれど、それに気づいていません。

    つまり、ほとんどの人は時間を無駄に使っているということは分かっているけれど、何にどれだけの時間を使っているのかわかっていません。
    自分が時間を大切にするためにどこに対処すればいいのかをわかっていません。

    僕たちがなんとなく無意識のうちに無駄な時間を過ごしてしまう一番の原因は、「習慣化された暇つぶし」です。
    ちょっとした暇つぶしが完全に僕たちの体に染み付いて習慣化されていて、それによる時間の浪費に気付かなくなっています。

    習慣化された暇つぶし対策
    ステップ1 :自分の1日の行動を記録する
    まず、自分が1日の中でどんなことをしたのかということを書き出す必要があります。
    その時にはスケジュール帳を見てもいいでしょうが、おそらくほとんどの人がスケジュール帳にも書いていない細々したことをしているはずです。
    ですから、まずは自分が何か行動しようとした時にはそれを記録するということを行ってみてください。

    ステップ2 :自分の行動に質問を投げかける
    自分の行動を記録することができたら、それぞれの行動に対して次の3つの質問を投げかけてください。
    自分はなぜその行動をしたのか?
    その行動は自分の1日に何か価値を与えただろうか?
    その時間を別の自分のやるべきことに使えなかっただろうか?
    思いついたことは良いことも悪いことも記録しておいてください。
    例えば、トレーニングをしようと思った時に「そういえば玄関の Amazon のダンボールを片付けなければ」と思い、つい片付けを始めたり、「そういえば洗い物をしなければ」と思いついて洗い物を始めたり、「そういえば・・・」という言葉を起点に、ついついやるべき事の先延ばしが起きたりするということがあったとします。
    であれば、この「そういえば」という言葉が思いついた時に、どう対策しておけばいいのかということを考えれば良いということになりますので、そんなことを思いついた時にはメモしておいて、後から時間を決めて行うという対処ができます。
    このようにして続けていけば価値がある充実した1日にしていくことができます。
    ステップ3 :2度とやらないことリストにまとめていく
    ステップ2まででも十分に効果はあると思いますが、さらにこれを推し進める方法があります。
    先ほどの3つの質問を投げかけて、つまらない答えしか思いつかない行動は先ほどの習慣化された暇つぶしです。
    そんな行動を見つけたら、それを自分の2度とやらないことリストにまとめるようにしてください。
    習慣化された暇つぶしをリストにして、それを意識しておくことで、いつのまにかしてしまう余計なことに時間を使わなくて良くなります。
    ここまで出来るようになれば、1日の仕事や勉強などやるべきことも驚くほど早く終わるようになります。
    実際に試していただければ、少なくとも1日の仕事終わりの時間が1時間は短縮されるはずです。
    そうなると、自分のやるべき事もサクサクと進み、驚くほど何気ない毎日が充実していくはずです。

    毎日を充実させるためのおすすめ本

    いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
    マッカーサー賞を受賞した天才科学者が明かす時間の作り方について教えてくれる本です。
    いつも時間がないと言っている人は、どんな判断や行動をしているために時間がないという感覚が生まれてしまっているのか、そもそも時間がないというのはどういうことなのか、ということを行動経済学的に教えてくれる本です。
    時間がないというのは余裕がないということだと読み替えるべきだということが分かると思います。
     

    SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本)
     
    ビジネスの世界でもスポーツの世界でもこれは同じで、世界や歴史に名を残した人達は明確なルールを持っていました。
    それによりシンプルに判断することができるから大きな判断も迷うことなくできます。
    決断力があるというわけではなく、シンプルでわかりやすいルールを決めているからです。
    一方で、普通の人はルールを決めないので、いつまでもダラダラと悩んだり無駄に考え込んだりすることに時間を費やしてしまいます。
    無駄に迷う時間がなくなることで、同じ1日であってもよりたくさんのことができて充実するはずです。

    ここから先はさらに1日をより有効的に使って、毎日を充実させるための方法について掘り下げていきます。
    時間を有効に使いたい、充実した日々を過ごしたい、あるいは、毎日忙しく時間に追われている日々に疲れたという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。