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  • 一問一答「あなたは、どんな時に、自分を誇ることができますか?」【誇りのチカラ】

    2022-12-31 12:00  
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    あなたは、どんな時に、自分を誇ることができますか?

    この質問を聞かれた時に答えられることがとても重要です。
    誇りを抱く人は、誘惑に抗い強く生きることができる人だからです。
    今回は、自分の目指すべき方向の見つけ方についての相談をもとに、社会的感情の最後として「誇りのチカラ」について解説していきます。

    「Q. なんとなく有名になりたいとは考えていても、何をしたらいいのかがわかりません。自分が目指すべき方向はどうすれば見つかるのでしょうか?」

    やはり、自分に自信を持ちたいとか、自信がないから評価されたいという人もいると思います。
    有名になるというのは、みんなにすごいと思われるということですが、これは「どうでもいい人たちにすごいと思われるために必死になって頑張る」ということにつながってしまいます。

    これは結構不幸になる道で、何年かすると自分は何のために頑張ったのかと思い始めます。
    もちろん、僕も同じですが、それに気づいて自分の本当にやりたいことは何なのかということを見つめて軌道修正することはできます。
    ただ、大抵の人は一度ある程度の知名度を手に入れると、それを手放すのが怖くてできなくなってしまいます。
    芸能界でも、それが怖くてズルズルと何年も同じ状態を続けてしまう人も結構います。

    結局のところ、大切なのは、みんなにすごいと思われることを目指すのではなく、自分の本当にいいと思うことに全力を注ぐことです。
    ところが、この自分が本当にいいと思うことが見つからないという人が多くいます。
    これは自分自身のことをよくわかっていないからです。

    ですから、まずは自分を知ることが大切です。
    自分はどんな人間で、どんなことが向いていて、何が向いていないのかを知るべきです。
    例えば、自分は完全に内向的な人間だということをわかっている人が、営業をしたら絶対にうまくいくはずがありません。内向的な人が営業であちこち回って人間関係を作ったりコミュニケーションをとることを続けるとなると、当然ですがいつまでも続くはずがありません。
    自分を知ることで選択肢が見えてくるということもあります。
    それを見つけるためのおすすめの本を紹介しておきます。

    insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

    自分がどんな人間なのかということをちゃんと知ることが大切です。
    僕たちが自分はこんな人間だと思っているのは、大抵は知らず知らずのうちに誰かに強制されたものです。
    例えば、親に幼い頃からこんな人間になるべきだと言われ続けてそうなったとか、周りからの期待を背負ったために自分の行動が決まったなど、意外と人は他人のために生きていることがよくあります。
    他人の望む通りに人は生きていることが少なくありませんので、それにどのように対処し、どうすれば自分の人生を生きることができるのかということを教えてくれる本です。

    誇りの力:高い自制心と成功につながる感情

    人を惹きつけ、そして、自分の精神を高め、大きな目標達成に役に立つ社会的感情というものが3つあります。
    それは「感謝」「思いやり」「誇り」です。
    この3つの感情レベルを高めると自分をコントロールする力が自然と高まります。

    自分をコントロールしたり自分を抑えるというのは難しいことですし、とても強いストレスが伴います。
    ところが、そんなストレスを感じることもなく、自然と自分の人生にとって良い方向に自分をコントロールすることができるようになります。

    「誇り」の感情には2つあります。
    正しい意味での誇りと傲慢です。
    正しい意味での誇りの感情を高めると、僕たちは自然とやる気が湧いてきて集中力も高まり自分をコントロールすることができます。
    そうなれば当然人生は成功する方向に向かいますし、成功すればするほど人が集まってきます。

    自分で身につけたスキルへの誇り
    自分が身につけたスキルや自分が今まで頑張ってきたものに対しての誇りが高い人は、人生において大きなメリットがあります。

    正しい誇りの感情を身につけると、自制心が高まり自分をコントロールする能力が自然と高まります。
    忍耐力も上がるので、物事をコツコツと続けることができるようになります。
    自分をコントロールすることができてやり抜くことができるようになるわけですから、そうなると当然目標達成の確率も高くなります。

    これまでの心理学では、自分にご褒美を与えたり罰を与えたり、自分をコントロールしようとすることが重要だと言われてきました。
    動物のしつけをする時にはご褒美を使ったりしますが、人間の場合にはもっと複雑な感情がそこにはあります。

    人は進化の過程において脳が発達して、ご褒美を与えたり罰を与えたり自分をコントロールしなくても、より大きな利益を感じられる感情を手に入れました。
    それが3つの社会的感情で、そのうちのひとつが誇りの感情です。

    傲慢:衝動性&外的報酬欲求
    一方で、いわゆるナルシストのような傲慢の感情は真逆の性質を持っています。
    衝動性が高まり目の前の欲求に弱くなります。
    みんなに褒められたりお金がもらえるというような外的報酬に対する欲求が大きくなります。
    内側から湧いてくるモチベーションではなく、外からくるモチベーションに強く反応するようになります。

    そうなると、外から来るその報酬が無くなった瞬間にやる気がなくなってしまいます。
    人生でもビジネスでも、うまくいかない時は必ずあります。
    外的報酬に弱くなると、そんな時に物事を続けることができなくなります。

    これは子供の勉強でも同じです。
    勉強が楽しいものだと思えば、親が勉強しろと言わなくても勝手に勉強します。
    ところが、勉強すればお金がもらえるとなると、そのお金が貰えなくなった瞬間に勉強する気がなくなります。
    これと同じように、外的報酬に弱くなってしまうと物事を続けることができなくなります。

    それと同時に、傲慢の感情は不安のレベルを高めます。
    ナルシストが自分が凄いという事を必死でアピールするのも不安だからです。
    不安であれば、普通は努力したり自分を高めることをするべきですが、その努力が面倒くさいから手っ取り早く自分がすごいという幻想を抱くために、周りの人にすごいと言ってもらうことを頑張ってしまいます。

    そうなると当然自我ももろいです。
    自分はすごいというところをアピールしていますが、誰よりも周りの目を気にしています。
    周りから自分がどう思われているかということを常に気にして、フォロワーの数やいいねの数を気にしています。

    誇りの感情は内発的な動機にも続いていて、傲慢の感情は外発的な動機に基づいています。
    僕たちは傲慢の感情ではなく誇りの感情を持たなければ、モチベーションを保ち物事を続けることは難しくなります。

    傲慢の方向に進まないために!
    本来は誇りをもって自分の道に進むべきです。
    傲慢の方向に進まないためには、まずは謙虚さと両立させることが重要です。
    そして、自分が周りからどのように助けられているのかということを考えることも重要です。
    謙虚さと周囲からの援助を強調しましょう。

    そして、外から得られるお金や賞賛の声をモチベーションにするのではなく、自分の内側から湧いてくるモチベーションを大切にしてください。

    自分の大切な人を想像してみてください。
    彼らが自分の成功のためにどんなことを助けてくれたか思い出してみてください。
    その上で、その人たちに恥じない生き方をするために誇りを持って人生を進まなければいけないと考えることができれば、自然とより良い方向に進んでいくことができます。

    外発的動機でモチベーションは半分に!
    スタンフォード大学のマーク・レッパー博士の研究で、外発的動機によって僕たちのモチベーションはなんと半分にも下がってしまうということが示されています。
    先ほどの子供の勉強の話と同じですが、自分で好きでしていることにお金をもらうとやる気が下がってしまいます。

    研究では、絵を描くのが好きな子供たちを集めて、絵を描いたらご褒美をあげると言われて絵を描いたグループと何も言われなかったけどサプライズでご褒美をもらったグループ、そして、何もご褒美はないグループに分けています。

    その結果、ご褒美がない場合とサプライズでご褒美をもらった場合にはモチベーションに変化はありませんでしたが、ご褒美があると思って絵を描いた場合には、そのご褒美をもらった後に絵を描くモチベーションが下がっていました。
    それまでは楽しく絵を描いていたのに、ご褒美をもらうために絵を描いていると脳がリプログラミングされてしまいました。
    実際に、それまでは17%の時間を絵を描くことに使っていたのに、その時間が8%にまで下がっていました。

    仕事をする上でも副業をする上でも、YouTube に挑戦しようとか勉強をしようとする時にも、それが続かない理由の多くはこの外発的動機に頼るからです。

    物質的な報酬は長期的に悪影響だということが様々な研究でも確認されています。
    先ほどの絵を描く子供たちももともとは絵を描くのが楽しくて好きだったはずです。
    自分が好きでしていたことをずっと続けていたら、偶然お金を稼ぐことができるようになったというのであれば、その後も好きだから続けることができるはずです。
    その時も、お金を稼ぐことをモチベーションにして頑張ると、それまでの内側から湧いていたモチベーションがなくなってしまいます。
    どんなビジネスでも勉強でも同じですが、それが続かない理由はここにあります。

    褒める時の注意点
    大人でも子供でも褒める時の注意点があります。
    褒め言葉も外からくる外発的動機になってしまいます。

    もちろん、だからといって子供を褒めてはいけないということではありませんが、些細なことを褒めすぎないということが重要です。
    あまり些細なことを褒めすぎてしまうと説得力がなくなります。

    そして、これも重要なポイントではありますが、その人の「能力」ではなく「努力」を褒めてください。
    人は能力を褒められると、これから先も成長しようとする意欲がなくなってしまいます。
    努力を褒められると、これからもその努力を続ける意欲が高まります。
    これは「成長マインドセット」と言われますが、そんな成長マインドセットにつながる褒め方です。

    自発的な行動を褒めるということも重要です。
    自分からしようと思った行動を褒めることによって、内発的動機への反応が強くなります。
    結果に結びつかなかったことであっても、その中で自分で工夫したり考えて行った行動を褒めてください。
    これは上司が部下を褒める場合にも親が子供を褒める場合も同じです。

    さらに、相手の誇りを把握しておくことも大切です。
    相手が仕事で何を誇りにしているのか?
    自分の人生で何を誇りにしているのか?
    これも人間関係でちゃんと向き合えばわかるはずです。
    これがわかっていると相手を褒める時にも上手に褒めることができます。

    本質的な熱心さを作る3つの柱
    誇りの感情の重要性を言われても、自分が他人よりも優れているところは別にないし、誇れるものは何もないと考える人もいるかもしれません。
    実際にはそんなことはありません。

    本質的な熱心さを作るためには、「有能感」「自律性」「関係性」の3つが重要だと言われています。
    これらを大切にして頂けると誇りの感情を持つことができます。

    「有能感」
    有能感は、自分が物事に挑戦した時に、成長を感じたりもう少しで達成できるかもしれないという感覚です。

    「自律性」
    人は自主性を重んじることで内発的動機が高まります。

    上からいちいち言われたことをさせられるだけでは自律性は育まれません。
    基本的なルールだけ作って、後は自主性を重んじて自由にさせるべきです。
    これは大人も子供も全く同じです。

    「関係性」
    自分のしていることや自分のスキルがどのように人間関係に役に立っているかということです。

    愛着スタイルの研究で、母親と子供の絆が強いほど子供の探究心が増すと言われています。
    子供の探求心が増したら色々なことに挑戦できるようになります。
    しかも、その高められた探究心は一生涯不変のものです。

    母親との絆が強い子供は一生涯探究心が旺盛で好奇心が強い人になります。
    新しいことを知ることが楽しくなりますし、有能感や自律性や関係性も育つからです。

    社会的包摂で誇りを持てる!
    弱者を守ることを社会的包摂と言いますが、この社会的包摂も忍耐力を高めたり人生での成功確率を高めてくれます。
    何かしらの被害にあった人を助けたり動物を助けたりする人も多いですが、これはその人の忍耐力と人生の成功確率を高めてくれます。

    人は誰かを助けることで自分に誇りを持つことができます。
    他人を助ける人は感謝されますし、それによって社会の一員である感覚を持つことができます。
    自分の居場所がない人は誰も助けていない人です。
    自分の居場所を作りたいのであれば、誰かの居場所になってあげるか誰かを助けることが必要です。

    モチベーションの内発化
    自分が親近感を感じる人に努力を賞賛されると内発的動機が強化されます。
    良い集団やコミュニティに所属すると人はモチベーションが上がると言われます。
    仕事ができる友達や勉強ができる友達ができると、自分も仕事や勉強ができるようになったりします。

    オンラインサロンやグループ治療が役に立つのも、この近しい人の影響があるからです。
    そういう意味では、自分のモチベーションを高めたいのであれば、モチベーションが高い人の輪に入れてもらうのがいいのかもしれません。
    これも、そんなグループに入っている自分に誇りを持つことができるから、自分の自制心や忍耐力が上がっています。

    成長し続けるための心理学
    僕たちは誇りの感情を高めれば、忍耐力や自己コントロール能力というような、多くの人が悩む問題を解決する力を自然と高めていくことができます。

    自分が誇りの感情を感じられることを想像するだけでも効果があるとも言われています。
    仕事や勉強がしんどく感じた時も、それを成し遂げたら自分がどれだけ誇れるか考えるとモチベーションが上がります。

    これ以外にも、誇りの感情を上手に感じて周りにいい人が集まってくる方法もあります。
    そんな成長と成功に繋がる感情を上手に使うための方法については、続きで解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、思いやりがある人とは、どんな人だと思いますか?」【思いやりのチカラ】

    2022-12-29 12:30  
    330pt
    あなたは、思いやりがある人とは、どんな人だと思いますか?

    今回は、自分に思いやりや許容力がなかったために恋愛で失敗したという方の相談をもとに、思いやりのチカラについて解説していきます。

    「Q. 付き合って1年で初めてのケンカで彼氏と別れました。自分の思いやりや許容力がなく彼を苦しめたのかと後悔の念に押しつぶされそうになります。吹っ切るためのアドバイスをお願いします。」

    恋愛だけでなく、人間関係での過去の失敗をあれこれと後悔する人は結構いると思います。
    「もっとああすればよかった」「こうすればよかった」と後悔するわけですが、「それを10年間続けることができただろうか?」と考えてみてください。

    相手との関係の中で問題が起きるのは当たり前です。
    ケンカすることもあれば、嫌なところが気になることもあります。
    それを10年間続けることができるでしょうか?

    10年続けることができると思えるのであればいいかもしれませんが、2年ぐらいの間に相手に変わって欲しいとか、今はできても10年は無理だというのであれば、仮に関係を戻すことができたとしてもおそらく続きません。

    人間関係でも恋愛関係でも、長期的な関係で物事を考えると大抵は答えが出ます。
    自分の思いやりや許容力がなくて彼を苦しめたのかと原因を探るのはいいですが、恋愛なんてケンカの原因はいくらでもあります。
    ひとつの原因を潰しても他の原因が出てきます。

    重要なのは、結果を長期間にわたって受け入れることができるかどうかです。
    ケンカの原因はたくさんあります。それを10年経っても20年経っても受け入れることができるのであれば関係は続きます。
    それが無理なのであれば諦めた方がいいです。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    自分への思いやりを大切にしていますか?

    皆さんも思いやりが大事だと言われて育ったと思います。
    他人に対する思いやりももちろん大切ですが、今回は自分自身に対する思いやりの重要性についても解説させてもらいます。

    最近の研究では、自分の未来に対する思いやりを持てる行動を取れる人は、成功する可能性が高くなると言われています。
    無理をして自分をコントロールしたりストレスを抱える必要はなく、仕事でも恋愛でも良い方向に進みやすくなるということです。
    自分への思いやりは、人間の素晴らしい判断と良い行動に結びついていくとされています。

    実際に、自分に思いやりをもった行動をとる方がダイエットでも成功しやすくなるという研究があります。
    ダイエットでは自分に厳しくあろうとする人は挫折しやすくなります。
    自分に厳しい言葉をかけながらダイエットを頑張った場合と、自分に優しい言葉をかけながらダイエットを頑張った場合を比べると、優しい言葉をかける人の方が成功しやすくなります。
    ダイエットに限らず、目標を達成したりやるべきことを習慣化することができない人は、失敗したり怠けた時に激しく自分を責める人が多いです。

    今回は、自分への思いやりを高めて人生を変えるための方法についてです。

    自分への思いやりを増やすと長期思考
    VR の専門家のジェレミー・ベイレンソン氏と心理学者のハル・ハーシュ氏が行った研究があります。
    老後の自分と面接できるという実験を行っています。
    小部屋に入って研究者たちの質問に答えてもらいますが、その部屋には鏡があり、そこに映っているのは老後の自分でした。
    参加者の顔をスキャンして、リアルタイムでその人の老後の顔を鏡に映していたわけです。

    自分の姿が老けたような錯覚を感じる中で、研究者はさまざまな質問を行っています。
    例えば、今月は将来のためにどれくらい貯金をするのか? 健康的な食事を週にどれくらい行うか? など、将来の自分のための行動をどれぐらい行うのか質問しています。

    普通に鏡にいつもの自分が映る人と老後の自分が映る人を分けて実験を行ったところ、老後の自分が映る人の方が、未来の自分にとって得になる行動をたくさん行うようになっていました。
    つまり、目の前の利益を避けて遠い未来の大きな利益を取る選択ができるようになっていたということです。

    人は将来の大きな利益よりも目の前の小さな利益を優先してしまう「遅延割引」という性質を持っています。
    この割引率はかなりの影響を与えます。
    人が特に何も意識しなければ、1年後の1万円と今の1,700円が同じぐらいの価値になってしまいます。

    この割引率が老後の自分が鏡に映ることによって下がります。
    老後の自分が鏡に映ることによって、自分が歳をとってからの苦労や後悔を具体的に感じやすくなります。
    実際に、この実験を行ったところ貯蓄率は2倍になったそうです。
    老後の自分が鏡に映った人は、今の自分が普通に写っている人よりも、収入から貯蓄する率が2倍にもなっていたということです。

    未来の自分への思いやりが正しい行動につながる
    人は老後の事を考えたり将来の自分の事を考えると、自然と自分をコントロールすることができるようになります。
    長い目で見た時に自分にとってプラスになるような行動を選べるようになるということです。

    さらに、この実験では、1,000ドルあったとしてそこからどれだけ貯金するかを答えてもらいますが、たくさん貯金すると答えるほど、目の前の老後の自分の表情が明るくなるというゲームも作っています。
    逆に、貯金額を減らせば減らすほど老後の自分の表情が暗くなります。

    そうすると、当然ですが貯金額を増やす傾向がありました。
    これはまさに未来の自分への思いやりです。
    未来の自分が悲しい表情をしていると、そこに思いやりを感じて貯金額を増やすわけです。

    未来の自分への思いやりを増やすことによって、人はより正しい行動ができるようになります。
    当然ですが、目の前の小さなことにお金を使うよりも、将来のための貯蓄や投資に回した方がいいですし、長期的な視点がなければ 余計なブランドものを買ったりあっという間にお金を使ってしまいます。
    このような散財しやすい性質も、未来の自分への思いやりを増やすと合理的な行動を取れるようになります。

    未来の自分をできるだけ具体的に想像してください。
    今目の前の欲求に負けて衝動的な行動を取る自分がいたら、未来の自分はそれをどう思うだろうかと考えてみてください。
    そう考えていただくと正しい行動が取れるようになります。

    自分への思いやりで人生変わる
    もちろん、他人に対する思いやりも重要です。
    それだけでなく自分への思いやりも鍛えることによって、人生は大きく変わるということをカリフォルニア大学バークレー校のジュリアナ・ブレインズ氏が明らかにしてくれています。

    この研究では、正答率が30%から40%ほどにしかならない解くのが非常に難しいテストを学生たちに受けてもらっています。
    人は正答率が50%を切ってくるとかなりやる気がなくなってきます。

    これは余談ですが、皆さんが新しいことを学ぼうとする場合には、本やテキストを選ぶ時に半分以上は内容がわかるものにしてください。
    半分以上がわからない内容になると、やる気がなくなって挫折してしまいます。

    正答率がかなり低いので誰もがやる気がなくなってしまい勉強時間が減るはずですが、自分への思いやりを持ってもらったところ、勉強時間はかえって増えました。
    今ここでは解けなかったとしても勉強すれば自分はきっとできるはずだと未来への思いやりを持つと、自然と勉強時間が30%も増えていました。

    これは勉強だけの話ではありません。
    人生での問題は簡単には答えが出ないようなものばかりです。
    答えがない難しい問題に向き合って挑戦して、それを乗り越えることによって人生も収入も決まります。

    簡単なことをいくらたくさん行っても意味はありません。
    難しいことにどれだけチャレンジしていくかです。
    「未来の自分への思いやり」を持つことによって、勉強時間が1.3倍になったように、新しいことに挑戦したり新しいスキルや技術を学ぶ力が自然と増えます。

    未来の自分とのつながりを深める
    これは成長マインドセットと同じです。
    頑張れば自分は変わるという考え方を成長マインドセット、頑張っても自分は変わらないという考え方を固定マインドセットと言います。
    当然ですが、人生で成功する人は成長マインドセットを持っています。

    この成長マインドセットについて詳しく学びたい方はこちらの本を読んでみてください。

    マインドセット「やればできる! 」の研究

    この成長マインドセットも未来への思いやりと密接に関わっています。
    今努力したり目の前の欲求を抑えるのは面倒なものです。
    努力が面倒でも今頑張れば、その努力は未来につながり、未来の自分が喜んでくれると信じることができるから頑張ることができます。
    この感覚があるからこそ、成長するための努力を続けることができます。
    ですから、未来の自分との繋がりを深めていくことが重要です。

    実際に、自分が失敗したり怠けた時に自分を厳しく責める人ほど、本当に大事なことをどんどん先延ばししてしまうという研究もあります。
    大事なことを先延ばししていては、当然収入も成績も下がっていきます。

    自分に厳しく向き合うよりも、自分に対する思いやりを大切にしてください。
    これはプロのアスリートやビジネスのような厳しい世界でも同じです。
    プロのアスリートを対象にした研究でも、自分への思いやりがあるアスリートは、仮に失敗したとしてもその後の自発的な練習が自然と増えていたということが確認されています。

    自分への厳しさを発揮する人の時代はもう終わっています。
    長い目で見ると、自分への思いやりを発揮することができる人が、コツコツとやるべきことを続けて結果的に大きな成功を掴みます。

    他にも、自分への思いやりを鍛えることで運動意欲が向上したり、禁煙の成功率まで高くなるという研究もあります。
    自分への思いやりを持つことによってトライする回数が増えます。
    これは失敗したり苦しい状況になったとしてもストレス反応が低いからです。
    このストレス反応が低いから、もう一度トライしようとする意欲が出ます。

    他人を助けると迷走神経が刺激される
    自分への思いやりがピンと来ないという方は人を助けてみてください。
    他人への思いやりも効果はあります。

    ストレスを感じたり自分を責めそうになった時にはあえて他人を助けてみてください。
    トロント大学の研究で、他人を助けることによってリラックスや休息や回復を司っている迷走神経トーンの働きが向上するということも確認されています。

    ノースカロライナ大学の研究でも、圧迫面接を受けてストレスが増えているであろう状況下でも、自分への思いやりを持てる人は、ストレスの上昇を抑えることができて幸福感も増えていたということが確認されています。

    面倒な人間関係のストレスを感じることもあると思います。
    そんな時のためにも自分への思いやりを大切にする為にセルフ・コンパッションを鍛えてみてください。
    これについてはこれらの本も参考になると思います。
    セルフ・コンパッションを鍛えていただけると、面倒な人間関係があったとしても、そんな人に皆さんの大切な時間を奪われることなく自分の人生をより良い方向に変えていくことができます。

    マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック

    セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

    思いやりを大切にする人が成功する時代
    自分を守るための自分への思いやりと他人への思いやりが大切です。

    思いやりを持つことによって目標達成率も上がります。
    目標達成につながる正しい努力をコツコツと続けることができるようになり、そこから感じる肉体と精神の疲労感は少なくなります。
    目標達成のための行動は増えるのに疲労感は減るわけですから、思いやりを持てる人はどんどん成功に向けて進んでいくことができるわけです。

    ちなみに、Google の人事部門が行った調査によると、管理職とチームの成績を左右する要素の第1位は「支援と思いやり」ということでした。
    他人に対する思いやりと他人をサポートする行動です。
    これが管理職の成績とチームの成績を決めていました。
    専門知識はこの調査では最下位で、専門知識があるかどうかよりも支援と思いやりがあるかどうかの方がはるかに重要だったということです。

    思いやりのような人間臭い感情は意味がないと思われてきました。
    思いやりと言われてもピンとこないという人が多かったと思いますが、実際には、その感情が人間が合理的に成功するためには必要なものだったということです。

    皆さんも思いやりを鍛えてください。
    他人に対しての正しい思いやりと自分への思いやりを大切にしてください。
    そんな思いやりの力を鍛える方法については、ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが、今年感謝したい人は誰ですか?」【感謝のチカラ】

    2022-12-27 12:00  
    330pt
    あなたが、今年感謝したい人は誰ですか?

    今回は、子供に本を好きになってほしいという方の相談をもとに、感謝のチカラについて解説させてもらいます。

    「Q. 1歳の一人娘がいます。本を好きになってほしくて絵本をたくさん読み聞かせています。DaiGoさんがお母様に1番感謝してることはなんでしょうか? 参考にさせてください!」

    僕が母に感謝してるのはやはり本をたくさん買ってくれたことです。
    ちなみに、読み聞かせをする時には、インタラクティブ読書という方法をおすすめします。
    ただ物語を読んで次のページに進んでいくというのではなく、絵本に出てくるキャラクターが何でそんな気持ちになったのかとか、この後どうなるだろうかというように、子供の意見を尋ねるようにする読み聞かせの方法です。
    このインタラクティブ読書をすると子供の IQ が上がるのではないかということがいわれています。
    ぜひお子さんに質問をしながら読み聞かせをしてみてください。

    以上がDaiGo師匠からの回答でした。

    今年最も後悔した買い物はどんなものでしたか?

    無駄にお金を使ってしまう人は結構います。
    特に、お金のない人ほど無駄にお金を使います。

    例えば、コンビニに行ったついでについつい余計なものを買ってしまったりしていませんか?
    ペットボトルのお水も、Amazon で安いのをまとめて買っておけば、それだけでもかなり安くつくのに自動販売機で簡単に買ってばかりしていたり。

    ぼくたちの出費のメインを占めているのは、大きな買い物というよりは小さな買い物をたくさんしていることで、いつのまにか結構な金額が出て行っています。
    これを減らす方法があります。

    そんな無駄遣いを減らす方法とは「感謝の体験を思い出す」ということです。

    人間の感謝の感情には、衝動買いを抑えて、長期的な目線でお金を考えることができるようになる効果があります。
    つまり、感謝の気持ちは人間の金銭感覚に影響を与えます。

    人間の感情と金銭感覚についての研究を見てみると、感謝したい出来事を思い出しただけで金銭感覚が修正されて、今目の前にある小さな誘惑やどうでもいいことにお金を使うのではなく、そのお金を将来の本当に大切なことのために使うという心理に変化していたということです。

    お金を使う判断をする時には、その感謝したい3つの出来事を思い出せるようにしておいてください。
    実際にお金を使う時には、その感謝したい出来事について思い出してもらい、それから判断するようにしてください。
    これだけでも余計な無駄遣いはかなり減ります。

    目先の欲望を我慢する効果もありますので、これは衝動買いだけでなく、ダイエットでも禁煙でも使うことができるテクニックです。
    欲望に負けて自分をコントロールできそうになくなってしまう時には、それを無理やり抑えようとするのではなく、過去の感謝できる思い出を振り返ってみてください。

    ちなみに、自分が無理やり抑えようとすると、そうでない時よりも2倍も誘惑に負けやすくなります。
    ダイエットであればいつもの2倍も食べてしまい、お金であればいつもの2倍余計なものを買ってしまいます。

    自分を抑えようとするのではなく、感謝できる事を思い出しましょう。

    無駄な欲求で後悔しないためのおすすめ
    多くの人が目先の欲求に負けたり値段や価格に振り回されています。
    こちらはお金を使う時に人間の脳にどんな反応が起きていて、人がお金をうっかり出してしまう時や出さない時にどんなことが起きているのかというようなことを教えてくれる本です。
    お金で損をしたくないという人にはとてもおすすめの本です。

    MIND OVER MONEY―――193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実

    人間の感謝の感情についてさらに深く学ぶためには、こちらの本も参考になります。

    「感謝」の心理学 ~心理学者がすすめる「感謝する自分」を育む21日間プログラム

    感謝の感情がすべてを解決する

    「社会的感情」
    現代人のほとんどは自制心や集中力が足りないと悩んでいますが、およそ9割の人は自分をコントロールすることができません。

    自分を抑えようと無理をしたりしなくても、自然と人生がうまくいく方向に進むのが社会的感情です。
    「感謝」「思いやり」「誇り」という3つの感情です。

    今回は、感謝の感情について解説させてもらいますが、これは人生におけるあらゆる問題を解決してくれます。
    ・集中力がない
    ・学校や仕事の成績
    ・目先の欲求に弱い
    ・ローンやギャンブル
    ・人間関係の改善
    ・アンチエイジング
    ・ケアレスミスが多い
    ・計画的行動
    ・落ち込みやすい
    ・嫉妬深い
    ・収入アップ
    ・貯金が貯まる
    ・性格が良くなる
    ・ストレス減
    ・カップル関係
    ・超痩せる
    ・快感と幸福
    ・運動習慣化
    ・カリスマ性
    ・自信と余裕
    ・職場改善
    ・鬱対策
    ・コレステロール値
    ・スランプ対策

    本当はまだまだありますが、感謝に秘められた効果を具体的に紹介していきます。

    皆さんは最近誰かに感謝の気持ちを伝えましたか?

    感謝は当たり前のことと考えているのが危険です。
    「感情予測の罠」と言われますが、人は未来の自分の感情を予測することはほぼ不可能です。
    例えば、お金持ちになったらとても幸せだろうと思っていても、実際にお金持ちになってもそれほどの幸せを感じることはできません。

    逆もあります。
    ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情でも同じです。
    失恋したり離婚したりすると落ち込むと思います。
    多くの人がもう二度とあんな素晴らしい人とは出会えないと嘆き苦しみます。
    ところが 、1年とか2年経つともっと素敵な人と付き合っている人の方が多いです。

    人は未来のポジティブな感情を予測することも苦手ですし、ネガティブな感情は未来もずっと続いていると思い込んでしまうわけです。
    このせいで人は感謝の感情を軽視してしまいます。
    感謝の感情を感じた時に、どれくらい自分が幸せな気分になるのか?
    相手に感謝の気持ちを伝えた時に、相手がどれくらい喜んでくれるのか?
    これを予測することができません。

    感謝の力を軽く見ること自体が大きなリスクです。

    感謝の感情で行動が変わる!

    感謝の感情は、今起きたこと、あるいは、誰かにしてもらったことに対しての感情なので、過去に向けた感情だと考えている人が多いですが、実際には、感謝は「未来への感情」です。

    確かに、今目の前で起きていることや過去に起きたことに対しての気持ちではありますが、感謝の感情によって、未来に向けての自分の価値観や行動が変わるということが様々な研究で示されています。

    ですから、どんな些細な事であっても構いません。
    皆さんが誰かに感謝の気持ちを伝えれば伝えるほど、自分の価値観と行動がいい方向に変わっていきます。

    人に上手に助けてもらうことができる人は、人間関係も人生も良い方向に進むとよく言われます。
    人は助けてもらったことに対して感謝の気持ちを伝えると、自分自身の価値観と行動が変わり未来がいい方向に変わります。
    感謝の感情は自分自身の未来の変化につながります。

    誰かに感謝の気持ちを伝えると、仕事でも勉強でもやる気が上がります。
    やる気が変われば未来の行動に対しての変化が起きます。
    次の行動や次の人生の決断に対して良い影響が出てきますので、これが積み重なることによって人生が変わります。
    これが感謝の効果のメカニズムです。

    感謝の感情で長期的な利益
    人は誰でもいつでも「目の前の小さな利益」と「未来の大きな利益」のはざまで戦っています。
    大抵の場合、人は小さな利益の方を求めるようにできています。

    ただ、欲求に抗う力がなければ当然人間は成功しにくくなります。
    この短期報酬を回避できるのが感謝の力です。
    感謝することによって、短期的な報酬ではなく長期的な報酬に欲求を感じるようになるということが確認されています。

    感謝の気持ちを伝えるというのは、その人との関係を維持したいという気持ちがそこにあります。
    長期的な利益に目を向けて相手といい関係を作ろうと考えているわけです。
    人間は相手との関係性を認識すればするほど、目の前の小さな利益に抗うことができて、長期的な利益を選ぶことができるようになります。

    感謝の効果はまだまだ他にもあります。
    ここから先は、人間関係の中でどのように感謝の気持ちを伝えれば良い方向に変えていくことができるのか、時間もかけず簡単に感謝の力を鍛えていく方法までいろいろと紹介していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。