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一問一答「あなたが、今までで恥ずかしくて思い出したくない会話はどんなものでしたか?」【スベらない会話術】
2023-05-07 12:00330ptあなたが、今までで恥ずかしくて思い出したくない会話はどんなものでしたか?
今回は、他人の言動に傷つかないための方法についての質問をもとに、会話でスベらず信頼を築くための会話術について解説させてもらいます。
「Q. 他人の言動に傷つかないためにはどうすればいいでしょうか?」
上手に諦めることが重要です。
そもそも人間というものはお互いのことが全くわからないものです。
相手の事が分からないし誤解ばかり生まれるし、誰も皆さんのことはわからないと考えた方がいいと思います。
人間というものはわかり合うことができないからこそ会話が重要です。
わかり合えないからこそ、お互いのことを理解しようとする努力が必要になるわけです。
ですから、まずはお互いのことはわからないということを受け入れましょう。
だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学 (ハヤカワ文庫NF)
そのためのおすすめの本がこちらです。
タイトルそのままですが、無駄に傷つかないための方法を教えてくれます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
スベらないテーマ選び
今回は嫌われる話題と好かれる話題の違いについてですが、これは SNS 上でももちろん成り立ちますし一般的な考え方としても役に立つものだと思います。
話題の選び方というものは結構難しいものなのではないでしょうか。 例えば、他人の話をちゃんと聞く人が一番好かれるから、人の話を聞くということが一番大事だというアドバイスもありますし、これは確かに正しいです。
相手の話を一生懸命聞いたり質問しようとすると思いますが、とはいえ、それも度が過ぎたりひたすら質問するだけだと胡散臭い印象を持たれたりもします。
基本的にはスベらない話題と考えた場合には、話題の選び方は基本的にはカラオケと同じです。
カラオケの選曲が上手な人は話題選びでもスベりません。
カラオケで盛り上がるかどうかというのは歌が上手かどうかということではありません。みんなが知っている曲かどうかということで結構大きく分かれます。
会話の場合にもよほどトーク力に長けていたりエンターテイメント性があるとか、みんなが分かりやすくよく知っている例え話をたくさんできるぐらいの解説能力があるとかでない限りは、みんなが知らない話題を投げかけるとほとんどの場合スベります。
そんな中で、相手が1番退屈に感じる話題は、同じ話を聞かされることで、それによって自己中に見えるという研究があります。
人は同じ話を聞かされると相手のことを自己中心的な人だと思うようになります。
同じ話を聞かされるのは嫌なのは当たり前ですが、よく自慢話をしてくる人に嫌な気分になったときのことを思い出してみてください。
自慢話をしている人は、大抵いつも同じ話をしています。
これも話題やテーマ選びにバリエーションがないからです。
魅力が損われる会話
人前でスピーチをしたりプレゼンをするときには問題なくても、普段の会話ですると魅力が損なわれて嫌われる話し方があります。
決めつけや断定発言をすると話し手の魅力は損われて、選択肢や可能性を提示して話すようにすると印象が良くなるという研究もあります。
普通に会話をしているのに頭ごなしに決めつけてきたり、上から目線で偉そうにアドバイスをしてくる人がいます。
断定的な発言や求めていないアドバイスはウザいだけです。
どうしても何かしらのアドバイスをしたいのであれば、少なくとも選択肢を提示したり、それぞれの場合わけで可能性を提示するようにしてください。
自分がどう思うかは伝えてもかまいませんが、相手がどう考えてどんな選択肢を選ぶかは相手の自由です。
おすすめとしては選択肢は2択から3択ぐらいは提示するようにしてください。
断定する会話が効果的な場面は、専門家が自信を持ってプレゼンする場合や、一対多数で強いメッセージを多くの人に与える場合です。
逆に言うと、人前でのスピーチやプレゼンの場面で、選択肢を提示したり可能性を示すだけでは伝わらない場合が多くなります。
自分が専門家として発言できる立場で、それについてはっきりと言い切って理解してもらう必要がある場合には断定します。
その上で選択肢や可能性を提示して、相手に納得してもらった上で判断してもらいます。
相手の権利を奪って断定や決めつけをしてはいけません。
相手の権利を助長するのであれば断定や決めつけをしてもいいです。
例えば、スピーチをしているときに共通の敵がいるのであれば、「彼らが我々の自由を奪っている」と決めつけて発言してもいいです。
いずれにしても断定したり決めつける話し方は相手の権利を奪う行為だと考えてください。
冷静に考えれば当たり前のことですが、これを普段している人は結構います。
ちなみに、この話し方が断定的だったり決めつけると魅力が損われるということが示された研究はカウンセラーを対象にした実験によるものです。
カウンセラーは断定的で決めつける話し方をするよりも、相手に選択肢や可能性を提示するソフトな話し方をした方が、相手からの信頼感が高くなり魅力的だと思われたそうです。
これは仕事でも言えることですが、人間にとっては裁量権や自分で物事を決めることができるかどうかがとても重要です。
相手の裁量権に配慮しながら会話をするようにしてください。
マネージメントやコーチングをする場合も、断定的に偉そうに話すよりも、相手に選ばせることが重要です。
自分が笑顔だと周りも笑顔になる?
よく自分が笑っていれば周りも笑顔になると言われたりしますが、これが本当なのか調べた研究もあり、どうやら本当のようです。
もちろん自分で楽しいことがあったときには笑いますが、人がどんな時に笑うのかを調べたところ、人につられて笑うことが多いようです。
特に仕事の場面など、真面目な状況の中で笑うタイミングは、誰かにつられて一緒に笑うことが多いということです。
ということは楽しい職場で働きたいのであれば、自分が率先して笑ったり笑顔でいられるようにするのが良いのではないでしょうか。
それによって自然と周りもつられて笑って楽しい職場になるかもしれません。
テレビや動画で笑い声の音声を入れるのも、ユーザーや視聴者がつられて笑う可能性もあるので効果的ではあります。
研究では、他人が笑っている声がある場合とそうでない場合を比べると、自分がつられて笑う可能性がおよそ倍ほどになるとされています。
笑顔でいるほうが免疫力も上がるというのは自明のことだと思いますから、自分も笑顔でいるようにしつつ、よく笑う人と付き合うといいと思います。
完全にスベる話題
会社の会議で何かしらの改善策を話し合っていたりするときに、どうにもならない反論をしてくる人がいると思います。
それを言い出したら何もできないような反論をしてくる人です。
これは完全にスベります。
どうにもならない反論を思いついたとしたら、それはぐっとこらえて未来を変える提案をしてください。
これは会社の会議に限りません。
今自分たちに問題があったり懸念点があるのであれば、どうすれば未来を変えることができるかが重要です。
どうすれば自分たちの未来を変えることができるかという視点で話し合うことができるようになれば、建設的な会話ができて相手との関係も良好になります。
否定するだけなら誰にでもできます。
相手の話を否定するのであれば、どうすれば未来を変えることができるのかまで話さなくてはなりません。
未来を変えるための提案ができないのであれば反論したり文句を言う権利はありません。
この考え方ができるようになると、人は愚痴だけで終わる人生から抜け出すことができます。
愚痴ばっかり言っている人は、常にどうにもならない反論ばかりを言っています。
どうにもならない反論ばかりを言って行動していません。
未来を変える提案を考えることもできないので、いつまでもうだつの上がらない人生のままです。
皆さんが人生の壁にぶつかったり問題に直面したときも、どうにもならない反論ではなく未来を変える提案を考えるようにしてください。
そうすると人生は変わっていきます。
例えば、DaiGo師匠もテレビに出ていた頃は辛かったですが、辛いということばかりを考えてもどうしようもありません。
テレビという業界に文句を言っても、これがどうにもならない反論だとある時気づきました。
そこから未来を変える視点で物事を考えるようになりました。
どうすれば楽しく仕事することができて自由な人生を送ることができるのか、未来を変える提案を自分にするにはどうすれば良いのかを考えるようになりました。
それによってやりたいことが明確になり、それを実現するための方法を考え行動してきたから今があります。
仲が深まるバンダリング
バンダリングとは、茶目っ気のあるいじりのことです。
ユーモアのあるうまい返しとも言えます。
これは共感力を高めて相手をよく見ながらしなくてはいけませんが、自分がいじられたときにノリツッコミをすると考えると使いやすいと思います。
例えば、仕事に手をつけるのが遅い部下がいたとして、それに対して早く仕事をしろと言うと部下はやる気がなくなってしまうかもしれません。
そうではなく「女に手をつけるのは早いのに仕事は遅いな」と嫌味っぽくならないように注意しながら半分冗談で笑顔で言う感じです。
言われた部下も「いやいや部長、早い男はモテませんよ」と返すこともできます。
皮肉やユーモアも嫌味にならないように気をつけて面白おかしく使うと人間関係を深めてくれます。
このような会話をしてくれる相手がいるのであれば、なおさら自分もそれにノリツッコミをしたり、上手にやりとりできるようになってください。
バンダリングが新しい出会いで効果的なのかと調べた研究によると、バンダリングがある会話によって相手に対する好感度や信頼感が高くなると言う結果が示されています。
オンラインチャットでの効果について調べた研究もあり、オンラインチャット上でバンダリングがある対話を行うと、相手に対する好感度や信頼感が高まることが示されています。
ですから、普段の会話だけでなくLINEやメッセージのやり取りでも役に立つ方法です。
ですが、これは相手の感情や気持ちに注意してください。
ポジティブな人であれば、相手を上手に褒めた方が良いです。
ポジティブな人は褒められたときに72%の人が相手に対する印象が良くなるという研究があります。
ポジティブな人が褒められて相手に対する印象が良くなるのは当たり前と思うでしょうが、ネガティブな人を褒めると、妬まれたり嫌味のように感じられてしまうことがあります。
ネガティブな人は否定的な発言を受けたときに、なんと78%が相手に対する印象が良くなるということも示されています。
ネガティブな人を否定ばかりすると当然落ち込んだり嫌われたりするでしょうが、多少の否定的な意見も上手に使った方がいいです。
それによって信頼感を得ることができるようになります。
常に誰に対してもポジティブである必要はありません。
時には相手を見ながら皮肉やユーモアを交えた会話で関係を深めることができるようになってください。
例えば、相手がポジティブな人であれば、そのリスクをとって行動することでどれだけ自分たちの人生にプラスになるのかと、前向きな発言をすると、その話に乗ってくるでしょうしモチベーションも上がります。
逆にネガティブな人であれば、どうすればそのリスクを避けることができるかという視点で会話をした方が、相手と建設的な会話を進めることもできます。
相手を貶すということではなく、多少のネガティブがあることで相手に安心感を与えることができます。
笑い声の大きさと印象
笑い声の大きさについて調べた研究を見てみると、通常は軽く微笑むぐらいが良いのですが、仲間から受け入れられることやリーダーシップを考えると、大きな声を出して笑うぐらいが良いようです。
大きな声を出して笑う人は、口元だけの笑い方をする人よりも仲間から受け入れられる可能性が高くなり、リーダーシップも高いと評価されました。
笑い声とリーダーシップについての研究は色々とあり、例えば、リーダーたちがプレゼンテーションを行い、それぞれに対しての評価や印象を尋ねる研究によると、リーダーがプレゼンの中で笑い声を発する場合の方が好感度や信頼感が高くなると示されています。
他にも、笑い声が多いリーダーは、部下に対するコミニケーションやリーダーシップの質が高いと評価される傾向が確認された研究もあります。
さらに、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームのパフォーマンスに影響与えるのかということを調べた研究もあります。
これによると、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームワークの質やパフォーマンスを向上させる効果があると示されています。
リーダーはみんなの前でプレゼンを行うときも、チームで問題のプロジェクトに取り組むときも、笑いを促したり笑うことが大切です。
それによってチームワークやみんなのパフォーマンスを向上させることができます。
ここから先は、言いたいことが言えるようになる方法や、相手に愛情を感じさせる目線の使い方などについて解説させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが信頼関係を一番築きたい相手は誰ですか?」【やわらかい交渉術】
2022-03-26 12:30330ptあなたが信頼関係を一番築きたい相手は誰ですか?
今回は、LINE のやりとりで信頼関係を築く方法についての相談を元に、初対面から深い関係まで使える信頼関係を深める為の会話について解説させてもらいます。
もちろんオンラインで使える方法もありますが、日常会話でこれが出来れば初心者の相手でも信頼関係を作ることができます。
初対面の相手であればもう一度会いたいと思われるでしょうし、写真関係であれば、より関係を深めて本当の信頼関係を作ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
Q. ナンパした相手から連絡が来ましたが、LINE でやり取りをしていると、まだ警戒心が拭いきれていないと感じています。LINE のやりとりで信頼関係を築くコツを教えてください。
LINE に関しては、Dラボでモテるファーストメッセージについて解説した動画がありますので、そちらを参考にしてもらいたいですが、自分の話を長々とすることだけはやめてください。
自分の話をするのは相手に安心をしてもらうためではありません。自分の話をするのは相手の話を聞くためです。
例えば、自分の兄弟の話をしたら相手の兄弟の話も聞くことができます。
自分の休日の過ごし方を話したら相手の休日の過ごし方も聞くことができます。
自己開示は相手の話を聞いてもいい流れに持っていくためにするものです。
自分の話をして信頼してもらいたいと考えるのではなく、自分の話をきっかけに相手から聞きたい話を聞くようにしてください。
自分がどれだけプライバシーな話をしたかということによって、人間は相手に対する信頼や安心感を感じることができます。
以上が、DaiGo師匠からのアドバイスでした。
自然と相手に好かれる超交渉術
交渉術と言うと、ガチガチの交渉を想像しがちだと思いますが、僕たちの日常は思っているよりも交渉の連続です。
関係を有利に進めたり相手の行動を変えるというよりも、普段のやり取りの中で相手に親近感を感じさせることで、いざ何かを交渉する必要がある時にも自然と話がスムーズに進むこともあります。
相手の心の内側に上手に入って信頼感を作り、ガチガチの交渉をしなくても相手が皆さんの望みを聞いてくれたりする柔らかい交渉術について今回は紹介させてもらいます。
あまり強気な交渉をして相手に嫌われたくもないけど、相手に譲ってばかりで損をしたくないという人が多いと思います。
柔らかい交渉術で相手の心の内側に入れば、相手は交渉を仕掛けられたとか説得されたと思っていないのに、結果的に皆さんが望む状況を作り出すことができます。
例えば、仕事ではガチガチの強気の交渉をするけれど、プライベートでそれをすると相手に嫌われるから、良い人間関係を作るためには相手に譲ればいいと考えてしまう人もいます。
ただそれでは本当に良い人間関係はなかなか手に入りません。
仕事でもプライベートでも柔らかい交渉術によって、自分の都合のいいように周りが自然と動いてくれる状況を手に入れることができます。
あるいは、お互いがお互いにとって都合が良い関係を作ることができます。
つまり、柔らかい交渉術というものは交渉しなくてもいい交渉術です。
ポートランド州立大学のピーター・ボゴシアン氏が、交渉についてとても興味深い研究をいくつかされています。
例えば、オレゴン州の刑務所に収監されている人、宗教の強硬派など、普通のなめらかな会話をすることが難しい相手との困難な話題をいかに上手に進めることができるのかということを調べています。
ですから、この柔らかい交渉術は、面倒な親戚や親との関係、やっかいな上司や同僚などの困難な関係も含めてあらゆる関係に対して使える方法です。
困難な相手に普通に交渉しようとすると、当然ですがまともに会話は成り立ちません。
柔らかい交渉術であれば、相手は交渉を仕掛けられているとは気づかないので、自然と皆さんの提案を受け入れてくれたりします。
誰とでも会話をスムーズに進めるための7つのベーシックテクニック
どんな相手とでも会話をスムーズに進めるための7つのベーシックテクニックがあり、これらを覚えるだけでも日常会話がかなりスムーズに進むようになります。
日常会話では、あまり考えずに会話が進むこともありますので、このベーシックテクニックをしっかり身に付けることが重要です。
ベーシックその1 :会話の目的を決める
本当に何気ない日常会話であれば必要ありませんが、少なからず議論の必要がある会話の場合には、まずは会話の目的を決めてください。
この会話の目的を決めていないと、話がいつのまにか脱線したり余計なところで地雷を踏んだりします。
親しい友達や家族との会話であれば問題ないでしょうが、特に相手が苦手な人の場合には、何かしら目的があるから会話をするはずです。
必要があるから仕方なく会話をするのでしょうから、そのような時には必ず目的をはっきりさせることを覚えておいてください。
会話の目的の候補
会話の目的について決めるのが要因になるようにいくつかの目的の候補を紹介しておきます。
目的その1 :相互理解
相手の立場を理解することを目的としていますが、必ずしもお互いが合意する必要はないというものです。
自分と相手の意見が違うと気付いた時に、相手はなぜそのように思っているのだろうと疑問に思い会話をします。
相手の考え方を知ることが目的です。
会話をするときに相手を丸め込むことを考えて会話をする人がいますが、そうなると相手は当然ですが抵抗して喧嘩になってしまいます。
意見が違う場合も、この相互理解のポジションを取ることは重要です。
目的その2 :相互学習
お互いが異なる意見を持っているとして、どのようにしてその結論に至ったのかを知ることが目的です。
相互理解と相互学習は似ている感じがすると思いますが、相互理解の場合にはお互いの立場を理解するだけです。
相互学習は、どのような経緯があってその結論に至ったのかということです。
異なる意見があった時に、そこに至る経緯を知ることで、どこに食い違いの原因があるのかが見えてきます。
目的その3 :真実の探求
会話を通じて、何が正しくて何が間違っているのかをお互いが考えて、お互いが間違っている考えをお互いに直し合います。
例えば、ビジネスの場面で、そのプロジェクトがなぜうまくいかなかったのかということを話し合うのであれば、この真実の探求を目的にする必要があります。
目的その4 :介入
これは結構難しいので慣れてからにした方がいいですが、相手の考え方や信念を変えることが目的です。
相手の誤解を正したいとか考えを変えたいということを目的にして会話をすることが結構あると思いますが、介入を目的にした会話はとても難しいので、これを目的にしている場合にはかなり気を付けた方がいいです。
目的その5 :印象付け
これは日常会話に最も近いと思いますが、会話の相手や周りの人からの自分の印象を良くすることが目的です。
自分の印象を良くすることを考えた時には、ナルシストのように自分はすごいというところをアピールする人がいますが、そんなことをするよりも、傾聴のテクニックを使って相手の話を聞いた方が遥かに印象が良くなります。
自分の印象を良くすることを目的にしていたのに、自分ばかり話していたのでは目的がずれています。
目的を考えると、そのような自分にも気づいて改善することができます。
目的その6 :強制
これは目的があるというより誰かに会話を強いられている状況です。
例えば、接待で会話をしなくてはいけないとか上司の話に付き合わないといけないというような時です。
このような時に強制されていると感じたら、それがなぜなのかを考えてみてください。
仕事上相手からの印象を良くしたいという感情が見えてきますので、強制されて会話をしているその時間からどんな利益を得ることができるか考えてみてください。
そう考えると会話の糸口も見えてきます。
もちろんこれ以外の目的でも構いませんが、どの会話の目的であっても、まずはこれをはっきりしていないと会話の土台を作ることができません。
自分の印象を良くしようと思っているのに、自分ばかりが話しては意味がありませんし、お互いの立場を明らかにしようとしているのに、相手の立場ばかり話を聞いて自分の立場を伝えなければ意味がありません。
目的がはっきりしていないと会話の土台を作ることができません。
目的は複数でも構いませんし、会話の途中で変更してもらっても構いません。
いずれにしても、「会話のゴールは何なのか?」を 特定しておく必要があります。
ベーシックその2 :会話相手をパートナーとみなす
朝鮮戦争が起きた時にアメリカ兵が北朝鮮に捕虜にされ、そのアメリカ兵が北朝鮮に寝返ったということが結構起きました。
この寝返った人たちを調べた調査によると、北朝鮮に寝返ったアメリカ兵のほとんどは強制的に寝返ったのではなく、柔らかい交渉術で結果的に寝返っていました。
ほとんどの人が、捕虜の収容所の人から何かしらの親切な行為を受けていたり、思いやりを感じるような言葉をかけてもらっていました。
自分の気持ちに共感してもらったり、捕虜であっても尊厳や敬意を持ってちゃんと人として扱ってもらっていたそうです。
捕虜として捕まっているような状況であっても、少し優しくされるだけで人は簡単に寝返ったりすることがあります。
会話相手を尊重してパートナーとみなすという行為は、捕虜が寝返ってしまうぐらいの力があります。
人間関係を良好にしながら会話を進めることができて、その先で相手の意見が変わったり皆さんにとって都合がいい考え方をしてくれるようになります。
会話相手をパートナーとみなす方法
ポイント1 :会話の目的を変える
会話の目的を「言い負かす」「論破する」「自分の主張を通す」「勝利する」というようなことではなく、「相手のことを理解する」という目標に移す必要があります。
どんなに腹が立つ相手だったとしても、会話の目的を「相手を理解する」ことに移してください。
例えば、どう考えても頭がおかしいことを言っていると感じたとしても、「なぜそんなことを言っているのだろうか?」と考えてください。
自分に対して敵対的な発言をしていたとしても、「なぜそんな発言をするのだろうか?」と考えて、その発言の原因に興味を持ってください。
相手に言い返したり感情的になるのではなく、相手がその発言をするに至った経緯や原因を追究していきます。
「答えを学ぶ」方向に切り替えると、相手を自然とパートナーとして扱うようになります。
相手をパートナーとして扱うということは「相手に興味を持つ」ということです。
自分と意見の違う人や頭がおかしいこと言っている人から学べることは何もないと考えがちですが、人が頭がおかしくなってしまう原因は気になりませんか?
少し気になるから質問してみようぐらいの感覚で相手に興味を持つと、表面的には相手を会話のパートナーとして扱っていることになります。
ポイント2 :相手をパートナーとみなす行為はあくまで原因を探る行為
会話相手をパートナーとみなす行為は、相手の考えを自分が受け入れたり、相手の意見に同意して自分の意見を変える行為とは全く違います。
相手に興味を持って原因を探る行為は、負けを認めるとか自分の意見を変えるということではありません。
その点は間違わないようにしてください。
相手が間違った意見を持っているとしても、なぜそんな意見を信じているのかということを理解するために一緒に考えていく行為が相手をパートナーとしてみなすということです。
そう考えると、全ての人間が会話のパートナーになり得るわけです。
この考え方を持っているだけでかなり会話が楽になります。
相手の考え方の原因にフォーカスを当てて会話をしてみてください。
相手の話を聞いて理解し寄り添うことによって他人を動かすテクニックは、傾聴と言われFBI でも使われるテクニックです。
これに関しては、ビジネスでもプライベートでも役に立つであろうおすすめの本がありますので、良ければこちらもチェックしてみてください。
謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か
ベーシックその3 :親しみやすさの構築
初対面の相手と会話を交わす場合には、まずは親しみやすさの構築を意識してください。
さまざまな会話に関する研究を見てみても、会話の最初の数分を「親しみやすさの構築」に使った方が人間関係が良好になるということが示されています。
親しみやすさの構築のための7つのステップ
まずは親しみやすさを構築して頂けると、相手の心に入っていくこともできるし、相手から強引な交渉を仕掛けられることもなくなります。
ステップ1 :本題を避けて会話する
議論のテーマなどがあった場合に、その内容から会話を始めることはやめてください。
結論から先に言うのは信頼関係がある時だけです。
まずは自己紹介やアイスブレイクに時間を使ってください。
ステップ2 :相手の動機と興味を探る
アイスブレイクの後は相手の動機や興味を探る質問をしていきます。
大抵の人は、自己紹介やアイスブレイクが終わったら「それでは本題に‥」と進めてしまいます。
議論の余地がある話題を話すにはまだ早いです。
人間は自分に興味を持ってくれる相手に親しみやすさを感じます。
ですから、親しみやすさを構築するためには、相手の色々なことに興味を持って質問する必要があります。
相手の動機や興味を探る質問を投げかけてください。
相手が大事にしているものやこだわりがあるものに対して質問してください。
例えば、「自由な時間や休みの日には仕事以外で何をしていますか?」と質問してみるのもいいと思います。
いきなりプライベートの過ごし方を聞くと不自然ですが、この質問をすると自然とプライベートな話題になっていきます。
そうすると、相手の趣味や価値観が見えてきますので、相手の興味や動機を探りやすくなります。
他には、相手が今熱中しているものやハマっているものや、学生の頃や親しい人からはどのように呼ばれているのかというような質問もいいと思います。
その人の情熱や心が動くものが見えてこないと、効果的な質問はできません。
会話する時間が短くても、プライベートな話を引き出せば引き出すほど親しみやすさは構築できます。
残りの5つのポイントと4つのベーシックテクニックについては、続きで詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみてください。
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