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  • 一問一答「今のあなたに役立っていると思う子どもの頃の経験はどんなことですか?」【成功する子の親と家庭環境】

    2022-03-10 12:50  
    330pt
    今のあなたに役立っていると思う子どもの頃の経験はどんなことですか?

    今回は、子育てにまつわる相談をもとに、子供が将来成功するために子供に対してできることについてまとめさせてもらいます。
    子供がいる親御さんはもちろん将来子供を育てる予定の方にも参考になりますし、大人になってからできることももちろんありますので、まだ子育てをする予定がない方にも参考にしていただけたらと思います。

    Q. 子育ては大好きで 5歳と3歳と0歳の3人兄弟を育てています。ここ1年ぐらいずっと疲れていて子供たちと思いっきり遊ぶこともできず、毎日寝かしつけるまで必死で余裕もありません。前のように生き生きと一人一人を見てあげたいのにすぐ怒ってしまいます。どうすれば毎日を前向きに楽しく子供と過ごせるのでしょうか?

    4人目を作って下さい。
    実は、面白い研究があり、お母さんの負担がマックスになるのは子供3人目までです。
    1人よりも2人、2人よりも3人とお母さんの負担は増えていきますが、4人目が産まれると「一人一人を真面目に見よう」という感覚が減ります。
    それによって自然にお母さんの力が抜けて、子供たち一人ひとりに対して接することができるようになります。
    その結果、子育てが楽になるという研究があります。

    今が一番お母さんの負担が大きい状態です。
    一人一人を一生懸命みてあげたいと思う感覚が、自分を責めているということを覚えておいてください。
    子供の将来は半分は遺伝子で残りの半分は友達などの人間関係で決まるもので、親の育て方でそんなに変わるものではありません。
    その点では、親にできることはいい友達を作ってあげることぐらいです。
    虐待などをしない限りは、親の育て方で子供の人生が変わることはありませんので気楽に考えてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    子供の将来のキャリアのために親ができること

    子供には将来いい仕事に就いてもらいたい、お金で苦労しないようになってもらいたいと考えると思います。
    何をすれば子供が将来キャリアで苦労することなくいい仕事に就いて成功するのか親御さんは気になると思いますし、いずれ子育てをされる方にとっても気になることだと思います。

    子育てに関してはやはりこちらの本がおすすめです。

    成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

    子供の将来のキャリアのための3つのポイント
    今回は、子供の将来のキャリアのためのポイントをまとめていきたいと思います。
    まず、子供の将来のキャリアを決めるのはほとんどが3つのポイントで決まります。
    ポイント1 :両親
    ポイント2 :友人
    ポイント3 :学校
    この3つが揃うと将来素晴らしいキャリアを手に入れる確率が一気に上がります。
    このどれもが自分は充実していなかったから人生オワコンなのかと言われるとそういうわけではありません。
    それを覆して成功するための方法もありますので安心してください。

    国立職業教育研究センターの研究で、14,251人の15歳の学生を対象に全員が25歳になるまで追跡調査しています。
    高校卒業後の進路やキャリアの成功を左右する要素を調べようとしたものです。
    その結果、両親と友人と学校によってキャリアがほぼ決まるということが確認されています。

    ポイント1 :両親の影響
    両親の子供に対する願望は色々あると思います。
    しっかり勉強して欲しいとか、いい大学に行ってほしいなど両親の子供に対する願望と両親自身の教育レベルが高いほど、子供は将来より高いレベルの教育まで進学する確率が高くなりました。

    これは当たり前といえば当たり前のような気もしますが、その影響はかなりの違いのようです。
    両親が子供の大学進学を望んでいる場合、子供が大学に進学する確率が4倍も高くなります。

    さらに、親が大学以外の進路を望む生徒に比べて高等教育へ進学する確率は12倍になります。
    もちろん、大学に進学してもしなくてもいい仕事に就く人もいればそうでない人もいますが、とりあえず大学だけは出てほしいという親もいれば、それ以外の選択肢もあっていいと考える親もいます。
    この両方のパターンをを比べてみたところ、両親が大学進学を望んでいる生徒は高等教育へ進学する確率が明らかに高くなったということです。

    両親が子供には大学に進学してもらいたいと思っている方が実際に進学する確率が高くなるわけです。
    ですから、両親が子供に期待しすぎるのもあまりに放任主義になってしまうのも考えものですし、どんな職業を選ぶかは無限の可能性がありますが、両親は大学だけは出てほしいと子供に対して期待している方が、子供たちはちゃんと勉強して大学に進んでくれるようです。

    大学に行かなければダメだということではありませんが、高学歴な両親ほど子供の学業に関心を持つ傾向も確認されました。

    仕事と学歴は関係ありません。
    もちろん学歴があった方がいいし教育レベルは高い方がいいですが、学歴はなくても自力で未来を切り拓いていい仕事に就くことはできます。
    ですが、子育てに関しては、両親の学歴が高ければ高いほど子供が学業に興味を持つ確立が高くなるということです。
    ということは、今お子さんがいない方もいずれ子供をもった時に皆さんの学歴が影響してくるわけです。

    ポイント2 :友人の影響
    大学受験の時にも友達と教えあったり一緒に勉強したりすると思います。
    このような友人の大学進学計画も学生たちの大学進学の意思決定や成績と相関していたそうです。

    いつも言っていることですが、人間の性格というものは半分は遺伝子で生まれた瞬間に決まり、残りはそのほとんどが友達関係で決まります。
    親が子供のためにできることも確かにありますが、学歴や成績を考えた時にも友達からの影響はかなり大きいようです。

    ポイント3 :学校の影響
    学校との関係もとても重要です。
    教師との協力関係や学校での学習に対する両親の関心、部活動やクラブ活動への参加など、学校に対して前向きな姿勢になれるようなポジティブな経験が大切だということです。

    このような学校に対して前向きな姿勢が勉強に継続的に取り組むことができることに強く相関していました。
    学校にいい思い出がある人は勉強を続けることができるので、将来的にキャリアに就く可能性は十分に高くなります。

    手に職をつけることを目指すのはリスキー!
    この研究では「手に職」を目指した人たちがリスキーな人生を送っているということも確認されています。
    15歳の時点で高度な技術が必要な職業に就きたいと思っていた生徒は、そのおよそ半分が25歳の時点でその目標を達成できていませんでした。
    15歳の頃に職人になりたいと思っていると、その後10年経っても半分の人はその職人にはなれない可能性が高いということです。

    ですから、目標や夢が大学を卒業してからでも問題がないのであれば、基本的には大学は出ておいた方が良いのではないかと考えられます。

    女性は専門職で成功しやすい!
    この研究では、男性よりも女性の方が専門職で成功する確率が高く、女性の52%が自分が目指す高い地位の職業に就いていました。
    男性は39%だったということですので、女性の方が能力的にはかなり有利なのかもしれません。

    この一連の結果について研究チームは次のように言われています。
    調査に参加した若者の大半が25歳になっても自分が目指していた職業に就くことはできていなかった。
    これは「10代の頃の不確実性」と関係があるのではないかと言われています。

    社会的にも経済的にも恵まれていない家庭もあれば、海外では人種差別もあります。
    このような場合どうしても大学に進学したり良い職業に就く確率は低くなります。
    だからこそ、自分の周りに自分を信じてくれたり自分の強みを見つけてくれる人が必要です。
    学校やコミュニティとのつながりを感じさせてくれる人がいないと、子供たちの能力が高くなるのは難しくなります。

    つまり 、両親も友達も学校も、これらの人間関係やコミュニティが子供たちの将来のキャリアを決めるということです。

    いいキャリアを送る子供を育てるために必要な5つの条件

    人間関係やコミュニティが重要だと言われても、具体的にできることには限界があります。
    ここからは両親ができることについて解説していきます。

    ネブラスカ大学リンカーン校の教育心理学者ケネス・キーウラ博士が先行研究をまとめて、いいキャリアを持つ子供を育てるためには何が重要なのかということを調べてくれています。
    そこから5つの条件が見えてきます。
    両親がこの5つの条件を整えてあげると、子供は将来的に良い仕事に就く可能性が高くなります。

    条件その1 :幼い頃から努力を始める
    将来のキャリアのためには特定の努力を幼い頃から始めることが効果的なようです。
    チェスやフィギュアスケートなどで活躍する天才たちを調べたところ、調査対象になった24名のうち22名の人が2歳から5歳までにそれを始めていたそうです。
    先行逃げ切り型で成功する人も多いようです。

    ただ、逆の事例として成功している人もいます。
    こちらは以前にも紹介したことがある本ですが、幼い頃に始めるよりも最近では知識の幅の方が重要なのではないかと言われています。
    幼い頃から同じことだけをずっと続けるのではなく、様々な経験をすることによってそれらがまとまって自分の道を切り拓くことができると言われています。


    RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

    ですから一概には言えませんが、幼い頃から「何かに対する努力」を始めることが重要です。
    テニスの選手になるわけではないけれど幼い頃からテニスを頑張ってみたり、サーフィンの選手になるわけではないけれど幼い頃からサーフィンを一生懸命やってみるというのはいいことだと思います。

    スポーツだけでなくこのような努力は大切だと思います。
    何かひとつの物事に打ち込む経験というものは、大人にとっても子供にとっても強い自信になりますし、メンタルの安定や集中力の向上にも役に立ちます。
    レジリエンスも鍛えられますので、どんなことでもいいですから幼い頃から何かに対する努力を始めてください。
    それが色々と変わっても構いません。
    何かに打ち込んだ経験がたくさんあると、それが最終的にまとまって将来何かに挑戦する時に役に立ちます。

    残りの4つの条件だけでなく親が子供のためにできることはまだまだあります。
    それらについては続きをぜひチェックしてみてください。