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  • 一問一答「あなたが今欲しい「解決法」は、どんな問題や悩みについてですか?」【意外な解決法】

    2021-10-30 12:00  
    330pt
    あなたが今欲しい「解決法」は、どんな問題や悩みについてですか?
    今回は、人生を変える「意外な解決法」が見えてくるDaiGo師匠の新刊の発売を記念して、どうすればDaiGo師匠のように自由に生きられるのか、どうすれば人生を変えるだけの堅い意志を持つことができるのか、そんな相談をもとに、毎日の中で使える意外な解決法について解説させてもらいます。


    毎日、うまくいく人の「意外な解決法」 (単行本)
    Q. 人や物事に興味を持つこともできず現場の仕事をだらだらとしていますが、DaiGoさんのように自宅で働きながら猫と暮らすことが夢です。どうすれば人生を変えられるような堅い意志を持つことができるのでしょうか?

    まず堅い意思を持とうとしていることが間違っています。
    人生で自由をもたらすものは堅い意思ではなく柔軟な心理状態でありこれが一番重要です。
    堅い意思を持った人はいずれ折れてしまいますし、そうなると意外な発見を見つけることができた時に行動できなくなります。
    自分について決めつけてしまうと、それ以外の他のチャンスを見つけた時に行動できなくなってしまいます。

    僕の場合も同じで、テレビに出ていた頃もテレビに出るだけが仕事ではないと思っていたので、本を出したり企業のコンサルをしたり、ニコニコ動画をしてみたり色々なことをしてみました。
    僕がニコニコを始めた頃には既にニコニコはオワコンと言われていて、どちらかと言うと YouTube の方が注目されていましたが、みんなが YouTube の方に注目しているのであれば、まずはニコニコで試してもいいだろうと考えました。
    これも柔軟な姿勢があったからこそ今があったと思っています。

    にもかかわらず、多くの人が堅い意思で自由をいつか手に入れることができると考えてしまいます。
    みんながそう考えているわけですから、同じ方向に向けて多くの人とチキンレースになってしまいます。
    そんな状況で自由なんて手に入るはずがありません。
    柔軟な発想を持つようにしてください。

    以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。

    心理学的に正しい対人トラブル解決法

    DaiGo師匠に対する相談の中でも、人間関係の問題はかなり多くあります。
    対人トラブルというとおそらく誰でも抱えたことはあると思いますが、その原因は何でしょうか?

    自分が悪い、相手が悪い、コミュニケーションが足りなかった・・・
    そんな毒にも薬にもならないようなことを言って、反省しましたという人がいますが、大概が役に立ちません。
    何故かというと、なぜ対人トラブルが起きるのかということを把握出来ていないので対策もできないからです。
    では、どうすれば対人トラブルを減らすことが出来るのか。

    もちろん実際に起きた問題やトラブルを愚直に解決しようと行動することは重要です。
    ただ、対人トラブルが起きたら、
    なぜ嫌われたのかな?
    何が悪かったのかな?
    あの人の◯◯が許せない!
    というように悩むと思います。
    その結果、より悪い方向に進んでいってしまいます。
    悩めば悩むほど解決しづらくなるのが対人トラブルです。

    対人トラブルの危険なバイアス

    僕たちは、対人トラブルに対して強烈なバイアスを受けるということがわかっています。
    基本的には、このバイアスのせいで皆さんが見るべきものを見ることが出来ていなくて、自分が見えていないだけの意外な原因や解決法に気づくこともできず、相手がなぜ怒っているのかもわからないとか、問題の原因もわからないとなり、もうあの人は嫌い!と結論を出してしまったり、原因は他にあるのに自分を責めてしまったりということが起きます。

    対人トラブルの一番の問題は、バイアスに支配されてしまい的確に問題を捉えることが出来ていないことと言えます。これがお互いに起きてしまいます。

    これは、別名ソロモンのパラドックスと言われています。
    旧約聖書に出てくるソロモン王は深い知恵を持ち得た人でどんな問題もたちどころに解決するという人でした。
    ところが自分自身のことや身内のこと対しては結構過ちや判断ミスをしていたそうです。
    この人間らしさをもったソロモン王にちなんで、他人のことはわかるのに自分のことはわからないということをソロモンのパラドックスと呼んでいます。

    意外な解決法は距離感にある!

    これは、ウォータールー大学のイゴール・グロスマンさんの実験で判明しています。
    例えば、自分自身は関係なく、別の2人が争い事を起こしているのを目の前で見ていたとします。
    そうすると、当事者よりも冷静に双方の問題点や根本的な原因も一歩ひいたところから見て判断することが出来るかと思います。

    ところが、誰でも当事者になった途端に、相手のせいにして責めたり自分の過失だと自分を責めたりと、歪んだ視点になってしまいます。
    客観的に第三者が見ると誰でもわかるような問題であっても、自分たちが当事者になると驚くほど視点が歪んでしまいます。

    だから人間関係の問題というものはドロドロになってしまいます。
    この人間関係はより深く長くなればなるほどドロドロになりますから、離婚訴訟や恋愛関係の問題はひどい状況になるわけです。
    結局、何が大事かというと、距離感が大事です。
    その問題に対してどれぐらい程よい距離感を保てるかということが大事です。

    距離感の保ち方

    ウォータールー大学の研究では、どのようにすれば判断を間違うことなく、ソロモンのパラドックスのバイアスに引っかからずに済むのかということまで調べてくれています。

    結論としては、自分が他人に向けてアドバイスをしている様子を想像するだけで、ソロモンのパラドックスのバイアスは解消することが出来ます。
    悩みを解決したいときは他人の視点で考えましょうとよく言われますが、このアドバイスは正しかったわけです。
    とはいえ、それがなかなか難しいのでどうすればいいのかということも調べてくれています。

    自分が対人トラブルに巻き込まれた時には、自分と同じ状況にいる友達がいたとして、あるいは自分と同じ状況にいる人を想像して、その人に対してどのようにして解決すればいいのかアドバイスする自分を想像してください。自分だったらどうアドバイスするかを想像して、そのアドバイスは実際に紙などに書き出してください。

    そんな簡単なことで?と思うかも知れませんが、たったこれだけのことで一歩距離をおくことが出来ます。
    一歩引くために自分の友達が同じ悩みを持っていたらどうアドバイスするかを考えることで、判断を間違う可能性が減ります。

    年齢に関係なくバイアスの影響は受ける

    研究では、若い人でも年配の人でも全く同じような結果が出ています。
    よく年配の人生経験豊富な人が若い人の人間関係の悩みに対して、
    「若いうちはよくあることだよ・・・」
    「まだまだ経験が浅いね・・・」
    「自分も若いときは・・・」

    と言っていますが、年齢は関係ないということです。

    人間は何歳になろうとも自分の身に起きることに関しては誰でも冷静に見れないものです。
    どんな時も、何歳になっても、自分の身に起きた対人トラブルは、もし友達の身に同じ問題が起きたとしたら自分はどうアドバイスするのかを考えることが重要です。

    違う視点を持つために

    人が人間関係のトラブル以外にも毎日様々なことで悩みます。
    人は、悩む以上はそこから新しい答えや他人とは違う視点を導くべきです。
    悩むことというのは、むしろチャンスにつながっています。
    そんな正しく悩むための方法として、クリティカルシンキングについて学ぶのであればこちらの本も役に立ちます。

    悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」

    ここから先は、それに意外な解決法について掘り下げていきます。
    人間は日々バイアスに惑わされたり、悩みや不安を抱えて、本来そこにあるはずの解決法に気づかないことが思っている以上に多いです。
    そんな解決法に気づくための新しい視点を保つための具体的な方法について知りたい方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。