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一問一答「あなたがもう二度としたくない失敗はどんなものですか?」【反省力】

あなたがもう二度としたくない失敗はどんなものですか? 今回はプロゲーマーを目指したいけれど過去に規約違反をしてしまったので、プロゲーマーという夢に挑戦してもいいのだろうかと悩んでいる若者の相談をもとに、失敗を力に変えるための方法について解説させてもらいます。 「Q. プロゲーマーを目指していますが、過去に規約違反を犯してしまったことがあります。今は反省して二度と同じことをしないようにしています。 プロの現役の選手でも過去の違反で最悪契約解除になる人もいます。 過去に過ちを犯した自分はプロゲーマーという夢に挑戦してはいけないと思いますか?もしチャンスが来ても諦めるべきでしょうか?」 今の世の中は過去の過ちを潰そうとしている人が多いです。 ガンジーの残した言葉があります 「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない。」 人は間違う権利を持っていたからこそ、様々な試行錯誤を重ねて文明を発達させてきました。 間違いは誰にでもあります。 「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ」 とも言われていました。 例えば、スポンサーがいるから契約解除が心配になるわけですから、プロのゲーマー兼ゲーム実況者とか、自分で稼ぐ方向に進めば誰の目も気にする必要はなくなります。 ポジションの取り方によっていくらでも状況を変えることはできると思います。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 失敗を叩く世の中の過誤 有名人でも芸能人でも、少しプライベートで間違いを犯しただけで叩かれたり追放されたりします。 はっきり言いますが、そのような問題を起こした人を全員追放したとしても、業界は綺麗になるどころか必ず悪化します。 これは様々な失敗や間違いに対しての対応に関する研究でも明らかになっています。 別に間違いを犯した人を擁護するわけではありませんし、人が失敗したり間違いを犯したのであれば、それなりに反省したり罰を受けるべきだとは思います。 ですが、寄ってたかって業界から追放しようとしたり、過剰なまでに非難をぶつけて叩くのは決して日本のためにはなりません。 間違いをやり直すことができる文化が必要だと思います。 正しく反省してやり直すことができる世の中であってほしいと思います。 これは世の中としても組織としても言えることです。 人間が失敗したり間違ったことをした時に、受け入れることができるかどうかということは、「間違いをやり直すことができる文化が根付いているかどうか」で決まります。 個人でも会社でも全く同じです。 これについての研究は色々とありますが、ひとつ例として紹介させてもらいます。 病院の医療ミスについて調べた研究があります。 病院でもミスはあるわけですが、そのミスを少なくすれば当然ですが助かる命が増えたり大きな影響があります。 看護師を対象にしているので婦長さんですが、リーダーが間違いを厳しく罰する場合と、間違いを報告することを推奨した場合で、どちらの方がミスが少なくなったのかということを調べています。 その結果、ミスを厳しく罰するチームの方がミスの数は少なかったということです。 そうなると、やはりミスは厳しく罰するべきで、厳格なリーダーがチームを見るべきだと考えると思うでしょうが、そのデータを客観的にちゃんと調べてみると全く違う結果が見えてきました。 実際には、ミスが少なかったのは間違いを報告することを推奨し、やり直すチャンスを与える寛大なリーダーが率いるチームの方でした。 つまり、リーダーが厳格で厳しい対処をすればするほど、そのリーダーに報告されるミスの数が減っているだけでした。 多くの人がミスを犯しています。 ですが、リーダーが厳しくミスを処罰するとなると、そのチームはミスを隠蔽する体質になっていくだけです。 厳しい罰を与えたところで、組織も人も決して良くはなりません。 日本の国で考えると法律になると思いますが、ミスに対しては適切な基準に基づいた処罰を行うだけで、それ以上に人を罰するような文化がこのまま蔓延してしまうと大変なことになると思います。 むしろ、人は間違うものだから、それを報告した上でやり直すチャンスを与えるべきです。 その方が隠蔽体質は無くなりますので小さなミスも報告され、それを改善していくことができる体質になるので、結果的にミスも少なくなります。 ですから、間違った人がそれを反省してやり直すチャンスを与えないと組織全体がダメになります。 特に芸能界はそうですが、メディアは人の失敗が大好きです。 間違いに対して厳罰化を求めて人が苦しんでいるところを見たがる人が多いのはわかります。 ですが、それが加速してしまうと日本全体に隠蔽体質が広がってしまうだけです。 科学的に見ても長期的に見ても、間違いをやり直すチャンスを与えないと、みんなが隠蔽するだけです。 人は誰でも間違いを犯すことがあります。 世の中で見ても業界として見ても、組織やチームで見ても、今後同じような問題が起きたり嫌な思いをする人がいた時に、その失敗や嫌な思いをした人が正直にその声をあげることができなくなります。 組織やチームで過ちを犯したり、逆に、誰かに嫌な思いをさせられた人が正直にそれを言えなくなる環境が強化されていってしまいます。 つまり、過ちを正直に白状して反省することができなくなるだけでなく、その過ちによる被害を被る人も正直にそれを言えなくなってしまうということです。 そうなれば、失敗を恐れて挑戦できない世の中になるだけでなく、その過ちによって苦しんだ人たちも何も言えない世の中になってしまいます。 特に部外者が寄ってたかって叩くというのは意味がありませんし、やり直すチャンスが与えられない世の中にどんな将来が待っているでしょうか? 人は居場所をあえて残されたら、みんなのために頑張らなければならないと考えるようになります。 償う力を奪うというのは、僕は一番良くない行為だと思います。 日本人は失敗を恐れてどんどん挑戦しなくなっています。 これはバブルが終わった後から加速していて、国でも組織でも同じですが、やり直すチャンスがないというのは「間違えてはいけない」という文化になってしまいます。 ですが、人は誰でも間違います。 そうなると間違いを隠そうとします。 それが今の日本経済の苦しい状況につながっているような気がします。 日本では起業家の数がとても少ないです。 アメリカと比べると、GDP の違いを加味しても起業家の数は1/20しかいません。 経済は低迷するし優秀な人は国外に出て行ってしまいます。 失敗しない人間なんていないのに、失敗した人に対して非合理的なレベルの処罰を求めたり、寄ってたかって叩いてリンチします。 そうなると優秀な人ほど日本にいる意味はなくなります。 過ちを犯した人に対して、人は「被害者の気持ちを考えたことがあるのか?」と罵詈雑言を浴びせます。 その問題に本当に憤りを感じていたり、被害を受けた人を本当に助けたいと思うのであれば、加害者を叩くよりも同じような被害が出ないためにどうすればいいのか考えるべきです。 人を叩いている暇があるのであれば、そんなことが二度と起きないために何が出来るのか考えて行動するべきです。 被害者を助けたり世の中をより良くするためには、お金や時間など様々なリソースが必要になります。 ですが、失敗した人、過ちを犯した人を叩くことにはお金も労力も必要ありません。 多くの日本人がストレス発散のために他人を叩いて、それによって日本の経済がどんどん衰退する方向に進んでいます。 チャンスを与えない文化、やり直す機会を与えない文化、これがこれ以上進んでしまうと日本はどうなってしまうのでしょうか? 自分いじめと自信過剰バイアス 人は、失敗した時に自分を責めてしまう性質と、逆に、自信過剰になり失敗を活かせない性質があります。 例えば、サイエンス・ジャーナリストのジョン・マヌエル・アンドリオテ氏が、セルフトークに関する過去の様々な文献をまとめて、自分の心の中のいじめをシャットアウトするセルフトークについて調べています。 皆さんも失恋した時に自分を責めたことはありませんか? 「なんであんなことを言ってしまったのか」 「なんであんなことをしてしまったのか」 このように考え後悔したことは誰でもあると思います。 そこで次は同じような失敗をしないように頑張ろうと思える人と、もう二度とあんなにいい恋愛はできないと、反省するのではなく自分を否定する人がいます。 風邪をひきやすいとか、動悸や息切れ、めまいがしたりお腹を壊しやすいなど、病院に行っても原因がよくわからない体調不良に悩んでいる人も多いでしょうが、これももしかすると自己否定によるストレスが原因という場合もあるようです。 人生ではうまくいかないことも必ずあります。 ついついネガティブに考えがちな自分を改善しようと、もっとポジティブに考えようとする人がいます。 そのネガティブを否定しようとすると余計にネガティブになっていきます。 そして、投資やビジネスの世界で多くの人が陥るのが自信過剰バイアスです。 投資やビジネスに限らず、投資家について調べて研究を見てみると、お金がある人もない人も、自分には将来の株価の動向や投資の動向を正確に予測する能力があると過大評価する傾向があります。 本来の自分の能力よりも過大に評価しているということです。 成果が出たら自分の能力によるものと考え、失敗したら運が悪かったと、原因を深掘りすることができません。 そうなると、ただ運が良かっただけなのに自分には能力があると思い、次の判断で十分に考えることができなくなります。 失敗は運が悪かっただけだと考え、そこから反省したり学ぶこともできません。 この自信過剰バイアスが行き過ぎると、ポートフォリオを組むことなく、特定の投資に全財産を突っ込んだりしてしまいます。 さらに、取引の回数が無意味に増えてしまい、リターンがマイナスになりやすくなるというデメリットもあります。 誰でも失敗することはあります。 皆さんも失敗することもあると思いますが、自分の失敗も受け入れることができるようになっておくことが重要です。 間違うことはあったとしたら、それを受け入れてしかるべき謝罪や償いはします。 その失敗を活かして、その先どう進んでいくかが重要です。 自分の失敗を許せない人へのおすすめ 日本では自分を自分で罰する人が増えています。 これについてはセルフコンパッションを学んでください。 自分のダメなところも受け入れて、それを活かしていくしかありません。 それについてはこれらの本も参考にしてみてください。 マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 フレンドトレーニング 人は正しく反省することができないと、自分を認めることができないために、他人と無駄に比較して落ち込んだり行動力を失ってしまいます。 セルフコンパッションが身についていないと、自分の能力やスキルを高めるための行動もできなくなってしまいます。 ですから、正しく反省して前に進むために、セルフコンパッションの中でもハーバード大学が推奨しているテクニックを紹介しておきます。 まず、セルフコンパッションは3つの要素から成り立っています。 1つは、自分への優しさで、自分に対しても他人に対しても優しい言葉をかけた方が人はやる気が高まります。 2つめは、一般的な人間性というもので、人は周囲との関わりの中で生きていることを自覚できるものですから、自分の過ちや失敗が自分だけのものではなく、そこには多くの人が関わっている場合もありますし、同じような過ちを犯す人もいくらでもいるということを理解しておく必要があります。 そして、3つ目は、マインドフルネスで自分の思考や湧き上がってくる感情にとらわれるのではなく、目の前の現実に対して客観的に目を向けることが大切です。 フレンドトレーニングは、自分に対して無駄に厳しくしているということに気づくトレーニングです。 多くの人は、別に自分は無駄に自分に厳しくもしていないし甘やかすこともしていないと考えていますが、実際には、ほとんどの人が自分に対して無駄に厳しくしています。 それに気づくためのトレーニングです。 ステップ1 :親友を慰めるところを思い浮かべる 落ち込んでいる親友に対して皆さんが慰めようとしているところを想像してみてください。 その時皆さんはその親友にどのような言葉を投げかけますか? どんなことをどのような口調や態度で伝えて慰めようとしますか? ステップ2 :親友を慰める言葉を紙に書き出す ステップ1で自分が親友に対して投げかけた言葉を紙に書き出してください。 これは最低でも10個は書き出すようにしてください。 ステップ3 :自分に切り替える 自分に対して不幸な出来事が起きたり何かに失敗したせいで自分自身がダメな人間だと自分を責めているところを想像してください。 このような時に皆さんは自分に対してどのような言葉を投げかけていますか?どのようなことを考えていますか? ステップ4 :自分に投げかける言葉を紙に書き出す ステップ3で自分に対して投げかけている言葉を紙に書き出してください。 これも最低でも10個は書き出すようにしてください。 ここまでで自分の親友が落ち込んでいる時にかける言葉を10個書き出し、自分自身が落ち込んでいる時に自分にかける言葉を10個書き出したということになります。 これを見ていただけるとかなりギャップが見て取ることができると思います。 親友に対しては優しく励ましているのに、自分に対してはしっかりしろと強く迫っていたりするのではないでしょうか。 ステップ5 :接し方を比較する 比べてみて、その中にどのような違いがあったのかということを紙に書き出してみてください。 これを実際にしてみてもらえると、ほとんどの人が親友に対して投げかける言葉と自分に対して投げかける言葉があまりにも違うということに驚くと思います。 このギャップを認識することによって、自分に厳しすぎるということを認識することができるようになります。 仕事や勉強でも、毎日順調なことばかりではありません。 時には反省する時間も必要です。 筋トレでもダイエットでも、目標やスキル習得に向けての取り組みでも同じですが、ストイックになりすぎると考えすぎてうまくいかない時もあります。 こんな時も、目の前の状況が自分の友達や大切な仲間だったとしたら、それについて意見を求めてきた相手に自分はどのように声をかけるか考えてみてください。 失敗や後悔だけでなく、なんとなくうまくいかないという時も、必死にもがくよりも建設的な打開策が見えてくることがあります。 そして、自分事として問題を捉えて厳しく見た視点と、親友や仲間の問題として評価した場合を比べて、その両極端の間を取ると考えていただけると、具体的な打開策を考えることもできます。 これが自分を甘やかすこともなく貶すこともない方向性を見つける方法です。 ここから先は、より具体的に失敗を学びに変えて人生に生かすための方法について解説していきます。 人は誰でも失敗します。 後悔を繰り返して学ぶこともない残念な人生ではなく、失敗を繰り返しながらも常に学び成長していく人生にしていきたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたがもう二度としたくない失敗はどんなものですか?」【反省力】
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著者イメージ

メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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