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一問一答「あなたが、最もストレスの原因だと感じていることはどんなことですか?」【ストレスを力に変える】

あなたが、最もストレスの原因だと感じていることはどんなことですか? 今回は、仕事が虚しくなってきて転職しようかと悩んでいる人の相談をもとに、受動ストレスの恐怖と耐え難いストレスを力に変える方法について解説させてもらいます。 「Q. 勤務先のトップが立て続けに変わり引き継ぎ不足からサービス残業が増えています。最近虚しくなることが増えてきて転職したいと思い始めました。色々考えても状況を変えられない自分が嫌になります。辛口でアドバイスをお願いします。」 まずトップがコロコロと変わるというのは組織としては非常に良くない状況です。 組織では指示系統がはっきりしていないとか、指示が一貫していないということは思っている以上に社員にとっては大きなストレスになります。 そのストレスは、タバコを吸っていない人がタバコを吸っているのと同じぐらいの健康被害を受けるほどのものです。 上司の指示がはっきりしないとか、自分が何のためにその仕事をしているのかがわからないというような状況は、僕たちのメンタルだけでなく肉体にも多大なダメージを与えてしまいます。 ですから、ご自分でも気づいている通り転職するべきです。 サービス残業で時間を無駄に浪費することが増えているようですが、時間を無駄にするというのも人にとっては大きなダメージになります。 仕事は虚しくなっていてもプライベートはそうでなければいいのですが、もしプライベートや人生全体に対して悲観的になってきたとなると、それは間違いなく転職するべきサインだと考えてください。 以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。 受動ストレスの恐怖 多くの人が毎日生活の中で周囲の余計なストレスにさらされて生きています。 他人のネガティブに巻き込まれることなく、自分らしく生きる方法について解説させてもらいます。 ストレスのない人はいないでしょうし、特に、コロナの影響もあり毎日のストレスが大きい人が多いと思います。 そのために絶対に読んでもらいたいのがこちらの本です。ストレス対策のための教科書といえる素晴らしい本です。 スタンフォードのストレスを力に変える教科書 (だいわ文庫) タバコであれば受動喫煙の問題が騒がれていました。 タバコを吸っている人の近くにいるだけで、周囲の人々にかなりネガティブな影響が起きてしまいます。 これと同じことがストレスでも普通に起きています。 周りの人達のストレスに影響を受けて、皆さんは自分でストレスを感じているわけではないのに、周りの人と同じようにストレスを抱えてしまうということです。 もちろんストレス対策は重要ですし、自分のストレスは自分で処理することもできます。 ところが、いくら自分のストレスに対する対策はできていたとしても、周りからの影響を知らず知らずに受けてしまう受動ストレスの対策ができていないと、結局ストレスを抱えてしまうことになります。 リモートワークになったことで、特にしている仕事が変わったわけではないのに、なんとなく毎日のストレスが軽減されたような気がする人も多いと思います。 あるいは、転職して違う職場に行ったら、仕事は大変だし毎日忙しいけれど、気分よく過ごすことができるようになったりストレスの影響が少ない気がするという経験をした人もいると思います。 もちろん、いわゆるブラック企業のように皆さんを貶したり脅したりする人がいるのであれば、そんな人間関係から離れることでストレスを感じなくなるというのは当然です。 別にそういう問題があるわけではなくても、皆さんの周りにストレスに苛まれている人がいると、そのストレスは皆さんにも感染してしまいます。 リモートワークになってストレスを感じなくなったというのは、それまで気づかないうちに周りの人の受動ストレスの影響があったわけです。 このような影響が出てしまうのは、多くの人は周囲の人のネガティブに飲み込まれるからです。 これはストレスでもネガティブな感情でも同じです。 僕たちは思っている以上に周りの人のネガティブな影響を受けているものです。 このような影響については昔から議論されていて、かなり古い研究でも確認されています。 例えば、1993年の研究を見てみると、ここでは人間のネガティブな感情がどれぐらい周りに伝染するのかということを調べていますが、周りにネガティブな人がいると、別にその人が何か危害を加えてきたり文句を言ってきたりするわけではなくても、自分の表情や姿勢、考え方や声の出し方までどんどんネガティブになっていくということがわかっています。 ネガティブな人が一緒にいるだけで、大半の人は同じようにどんどんネガティブになっていきます。 人間は周りに合わせる生き物です。 人間は群れを作って生き残ってきました。その中で周りに合わせないと生きていくことができませんでした。 社会的にも群れを作って進化してきたので、それが良い事であっても悪い事であっても周りに合わせようとする本能があります。 受動ストレスのデメリット 仕事や勉強が手につかなくなる ラドバウド大学の研究で、参加者たちに幸せそうな顔や怒っている顔の写真をランダムに見てもらいました。 最初のうちは幸せそうな顔が写った時にボタンを押すとお金がもらえます。途中から、逆に怒った方の顔が写った時にボタンを押さないとお金がもらえなくなります。 急に条件が変わった時に、その新しいことに気づくことができて、学習し適応することができるのかということを調べたわけです。 学生のうちはある程度ルールが決まった条件の中での勝負ですが、社会人になると答えが決まっていない問題もありますし、条件や常識も刻一刻と変わっていくものです。 その変化に気づいていち早く対応できる力を調べた実験です。 皆さんも経験があると思いますが、普通に道端を歩いていて突然怒鳴りあっている人たちを見たとすると、自分とは全く関係ないのに嫌な気分になったり、自分に言われているわけでも自分と関係あるわけでも全くないのに、なんとなく自分が怒られているような気分になることがあると思います。 特にこのネガティブ感情が伝染しやすいのが不安や心配を感じやすい人です。 この実験では、元々社会不安を抱えやすい人は、そうでない人に比べて怒った顔が表示された時の学習率が低かったということです。 およそ20%も新しいことに気づいたり身につける能力が下がっていました。 一方で、幸せそうな表情が表示されている時には、社会不安の傾向が強くても弱くても学習のパフォーマンスに差はありませんでした。 つまり、もともと不安を感じやすい人は他人の怒っている表情やネガティブな受動ストレスにさらされてしまうと、新しい仕事や勉強の情報が頭に入らなくなってしまうということです。 それが他人に向けられているものであっても恐怖心などを感じると、受動ストレスのせいで判断能力が落ちたり、新しいことが手につかなくなってしまいます。 社会不安が強い人は、プレッシャーがない状況で学習できるような状況を作った方が良いということです。 のびのびさせてあげないと社会不安が強い人はうまくいかなくなってしまいます。 ちなみに、この社会不安が強い人はどのような人かというと、新しい人に会うことが苦手な人や、そもそも会話するのが苦手であったり人前で話すことが嫌いで、他人に批判されると気にしすぎたりずっと引きずるようなタイプの人です。 このようなストレスから自分を守るためには、良い人間関係が必要です。社会不安の強い人は新しい人間関係を作るのが面倒だとは思いますが、最後には自分を守ってくれるというような信じれる仲間を持っておくことは大切です。 脳にもダメージが?! 2004年の研究では、他人のネガティブな感情に一定期間さらされた被験者たちは、脳の海馬の活動が優位に低下していたという結果が出ています。 海馬は記憶や物事を推察したり判断する機能を司っていて、これがダメージを受けてしまいます。 他人のネガティブに触れるだけで、僕たちは物覚えが悪くなり物事を推論することができなくなってしまうということです。 さらに、たった2分間ネガティブな人を見るだけでも、脳の働きは低下するということも1981年の研究でわかっています。 他にも、ストレスの溜まった人の映像を見るだけでも、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが上がったという研究さえあります。 有名人の謝罪会見や芸能人が叩かれたりするニュースを毎日のように見ることがあると思います。 残念な人や追い込まれた人を見て、自分はまだマシだと安心したりする人もいるでしょうが、これをすればするほど自分の能力は下がっていきます。 他人のネガティブな状況を見て、結果的に自分の脳の海馬の活動が低下して、記憶力も下がり物事を考える力も下がってしまうわけです。 ただ単にネガティブなことを吐露して、解決を図ろうとしない人もいると思います。このような解決を考えないネガティブは突き放すのが、皆さんのためにはとても大事です。 さらに、2003年のマサチューセッツ大学の論文で、一般的なオフィスでの受動ストレスに関する研究を調べると、ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が7倍も感染していく確率が高かったということがわかっています。こんなにも感染率に差があるので、組織にわずかでもネガティブな人がいると、それは全体に広がる可能性があるということです。 ちなみに、このネガティブな人というのは、目の前にいなくても、画像や動画、ツイートとかでも受動ストレスの害を広めてしまいます。 別の研究ですが、ツイッターで他人が喧嘩しているのを見たり、テレビで人生に疲れているような人の映像を見るだけでも、皆さんの脳や体にダメージを受けてしまうという指摘もあります。 短期的な対策としては、そのようなものに触れないようにすることも大事ですし、自分がネガティブな感情を感じてきたら、その感情を自分のやる気に変換するリフレーミングをしてください。 長期的には瞑想を行い、自分の感情を一歩引いて考えることができるようになれば、他人の余計な感情に巻き込まれそうになっている自分に気づいて距離を取ることもできるようになります。 人間関係が大事な順に崩壊 人間の敵意について調べた研究を見てみると、皆さんが他人から敵意を向けられたり、会社がブラック企業で大きなストレスを抱えてしまうと、その他人から受けた受動ストレスは皆さんの一番大事な人に向いてしまいます。 他人から向けられた敵意やストレスを自分がムカつく相手に向けるのであればまだわかります。 ところが、実際にはそれは家族やパートナーや親友といった自分の大切な人に向いてしまいます。 それによって、人間関係が自分にとって大事な順に次々と崩壊していきます。 僕たちの人生の幸福度の大部分を決めてしまうのが人間関係です。 それが自分にとって大切な順に崩壊していくわけですから、人生に対するダメージはかなり大きいものです。 ストレス対策は自分の大事な人のためにもしっかり行うようにしてください。 誘惑に弱くなる カリフォルニア大学の実験で、自分のことを太っていると思っている女性に、肥満の人に対するネガティブなニュースを読ませたところ、87%の女性がお菓子とかの間食の誘惑に負けやすくなったそうです。 つまり、自分のコンプレックスに関するネガティブなニュースに触れた人はそれに関する誘惑に負けやすくなってしまったわけです。この誘惑を抑えられなくなった原因は受動ストレスです。 ネガティブなニュースに触れることは意志力を弱めたりメンタルが弱くなるということが起きますから避けるべきです。 喫煙でいうと、タバコのパッケージに体に害があることを表す絵や言葉が書いてありますが、これによりタバコの売上は上がることがわかっています。 新規で新たに買う人は当然そのリスクを知って減りますが、既に吸っている人たちは毎日そのパッケージを見て肺がんになるかもしれないのに禁煙できない・・・とストレスを感じ、その結果誘惑に弱くなりかえって吸う量が増えてしまったわけです。 ネガティブなニュースを使って売上を高めようとしたり、それを利用して何かしら目的を達成しようとしている可能性が隠れているかもしれないということを知っておいてください。 例えば、週刊誌やテレビでもネガティブなニュースをたくさん流していますが、みなさんを誘惑に弱くしようとしているとも言えます。 もちろん世に伝えるべき大切なニュースもありますが、政治家の・・・芸能人の・・・当事者以外はどうでもいいようなニュースや悲惨なニュースが毎日たくさん流れています。それを受けたみなさんはどうなるでしょう。ストレスを感じ誘惑に弱くなります。そうすると雑誌の中にある広告、TV番組の間のCMからの誘惑に負けやすくなってしまうわけです。 人間は受動ストレスにより誘惑に負けやすくなる、これはある意味非常に優秀なマーケティング手法でもあります。 1993年の実験で、人間の感情がいかに他人に伝染するのかという事を調べた実験があります。 周りにネガティブな人やネガティブなニュースが多くなると、自分の表情や姿勢も変わって、声の出し方やコミュニケーションのとり方まで暗く変わってしまうということがわかっています。 しかも、この実験では、意図的にネガティブなニュースを流すと被験者の半数程度はネガティブに引っ張られていました。 つまり、ネガティブなニュースに触れると約50%の確率でそれに引っ張られてみなさん自身も嫌な人間になってしまう可能性があるというわけです。 世の中にネガティブな情報を流す人たちも、自分の不幸をやたらと表現する人たちも、自分の大切な家族や友人知人含めて、世の中の人たちに受動ストレスを与えてしまってます。 皆さんはくれぐれも気をつけてください。 ここから先は受動ストレスからの影響を防いで、そのストレスを力に変えていくための方法について解説させてもらいます。 ぜひ続きもチェックしてみてください。  

一問一答「あなたが、最もストレスの原因だと感じていることはどんなことですか?」【ストレスを力に変える】
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メンタリストDaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。 人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。著書累計300万部。

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