• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 1件
  • 一問一答「あなたにとって多様性とはどのようなことですか?」【多様性の科学】

    2022-05-21 12:00  
    330pt
    あなたにとって多様性とはどのようなことですか?

    人間関係でも恋愛でも、仕事でも家庭でも、多様性が重要視される時代です。
    今回は、恋愛にまつわる相談をもとに、人生の様々な場面での多様性について解説してみたいと思います。

    Q. 様々な恋愛本は異性愛を対象にするものが多く参考になるものがあまりありません。何かいいおすすめの本があれば教えて下さい。

    『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか』を読んでみてください。
    同性愛の人の性欲や恋愛についても紹介してくれていますので、参考になると思います。

    性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか

    LGBTQの人には、隠された能力があるという研究もあります。
    ウォールストリートのジンクスで、会社の役員の中に LGBTQの人が含まれていると株価が上がるという話もあります。
    女性も男性も見れない視点で物事を見ることができるので、新しい観点を会社に与えてくれると言われています。
    物事に対する考え方やアイデアの多様性が生まれて、そのおかげでイノベーションが起きる可能性も高くなり、株価も上がるとされています。
    そういう意味でも、LGBTQは才能だと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    最強のチームの作り方

    カーネギーメロン大学の2010年の論文で『チームと社会的感受性』という研究が行われました。
    699人を対象に2人〜5人のグループに分けて、頭を使う作業(認知タスク)を行わせるということをしました。チームの組み方によって、人間の認知能力は上がるのか下がるのか、また、どういうチームの時に上がるのかを調べました。

    その結果、最も成績がいいグループには社会的感受性が高い個人がいるということが確認されました。
    他人の心を読む能力が高い人がグループに入っている事によって、みんなの認知力が上がったということです。

    チームには多様性が重要!
    社会的感受性の高さと言われても見てわかるものではありませんが、見てわかる部分もあります。
    これもカーネギーメロン大学の研究で発見されています。
    集団の機能を高める為にはグループ内に男性と女性が混ざっている方がいいという事がわかっています。この研究自体は2011年のアムステルダム大学の研究でも出ています。

    男性も女性も、または、それ以外の性も、できるだけ多様性が重要です。
    それによってひとつの問題に対しても様々な角度から見ることができるようになります。

    これは性別だけでなく 、性格特性としても内向的な人も外向的な人もいた方がいいです。
    カリフォルニア大学の研究によると、チームには必ず内向的な人がいないとチーム全体のパフォーマンスが上がらないということも示されています。

    内向的な人がいないと、チームは準備を怠ったり慎重さを欠いたり、物事をフェアな目線で見ることができなくなってしまうので、外向的な性格が求められる仕事であっても、その中には内向的な人を含めた方がいいです。

    男性の意思決定と女性の意思決定
    取締役会においてもこのような多様性のあるチームを作ることができれば、意思決定も多様な判断ができるようになり、その結果、企業は利益率も上がり存続しやすくなります。

    あくまで傾向としてですが、創業者などの起業家の場合は別ですが、男性は規則や伝統をベースに意思決定をする傾向があります。
    さらに、経営理論をもとに意思決定をしがちでもあります。
    顧客の利益よりも自分の会社の利益の最大化を優先してしまう傾向もあります。

    一方で、女性の場合には他人の視点で物事を考えます。
    みんながどのように考えているのかとか、自分が相手の立場だったら、顧客がこの商品を使う時にどのように考えるのかというようなことを考えることができます。
    女性はこのような共感能力が高いので、商品やサービスを販売する時も顧客目線で考えることができます。

    さらに、女性取締役は社員に対して頻繁に質問をします。男性のように自分の頭の中で考えてそれを強行するようなことが非常に少ないということです。
    女性が取締役にいることで、組織内の多様な意見も取り入れることができるし、チームメンバーのモチベーションも上がります。

    常に顧客の視点に立ち、世の中に求められるサービスを作り、かつ、チームの結束を高めることにもつなげるためには、チームの多様性は欠かせません。
    会社を経営されている方は、取締役会に女性をもっと入れるべきです。

    仕事のやる気と多様性

    仕事のモチベーションのためには、仕事内容の多様性も重要になります。
    仕事内容の幅が広い方が重要だということです。

    様々なバリエーションを持って仕事ができて、色々なことに挑戦できるかどうかが仕事のモチベーションを左右します。
    ですから、自分はこれを仕事にしているから、これ以外のことはできないと決めつけるのはやめてください。
    自分にある能力を知り、それを活かすことができる仕事を幅広く探して挑戦してみるようにしてください。

    才能も投資もポートフォリオが重要です。
    DaiGo師匠の場合であれば、知識欲や記憶力には自信があります。
    では、この知識力や記憶力を活かすことができる仕事が何かと考えたら、企業のコンサルティングもできるし本を書ける、知識を紹介する動画配信もできるし投資もできる、色々なことができます。

    ただし、自分の能力や才能がどこで認められるかはわかりません。
    ですから、自分で決めつけるのではなく、そこにも多様性をもって様々なことに挑戦してみる必要があります。
    試してみてダメなものはさっさと切って、うまくいったものだけを続けるようにすればいいわけです。

    仕事のモチベーションという点で考えると、多様性という点で副業も絶対やっておくべきだと思います。

    ストレス発散法と多様性

    ストレス発散方法も多様性が重要です。
    1つのストレス発散のテクニックしか持っていないと、かえってストレスに弱くなってしまいます。どこでもできるようにするためにも、たくさんの解消法を持っている方がいいです。それらを絡めて行えるようになるとより効果的です。

    ストレス発散法として大事なのは・・・
    手軽さ
    アドレナリンが出るものではない
    多様性
    がポイントです。

    これらを考えた上で最も最適なストレス発散法としては、自然と運動、自然と瞑想を組み合わせる方法です。

    自然の中で行うエクササイズというものは、1日にたった5分間行うだけでもストレスがかなりのレベルで軽減されるということがわかっています。
    ストレス解消法の3つのポイントを全て担保しているのが、このグリーンエクササイズです。
    森まで行かなくても公園でも結構ですので、気軽に行ける場所を探しておきましょう。
    近くの公園などで水の流れる音を聞いたり自然を感じられるところでゆっくりと読書をするというのも良いのではないでしょうか。

    優れた意思決定と多様性

    投資判断を行う場合も投資以外の場合でも同じだと思いますが、優れた意思決定や決断を行うためには、「社会的探索」という行為を行うことが必要だと言われています。
    社会的探索というのは、いくつかのポイントを踏まえた上で周りの人の意見を聞いたり自分の身の回りにある情報を集めることです。
    このポイントは2つあります。

    人間関係と思考の多様性
    時間をかけて新しい人や自分が知らないところからの情報に触れて、自分とは違うどんな考え方があるのかということを探るというのが1つ目のポイントです。
    この際には、一番ベストな考え方をしている人を探そうとか、最善のアイデアを探そうとは決して考えないことが大切です。

    出来るだけ自分とは違う考え方を持っているたくさんの人と出会って、幅広いたくさんの考え方に触れるようにしてください。

    人は何か意思決定をする時に、最初からベストな答えを探そうとしますが、これは大きな間違いです。
    最善の意思決定をするためには、周りの意見も参照しながら自分のアイデアもそこに加えてどんどんアレンジしていく必要があります。
    そこでアレンジして独自性を出すためには、自分とは違う考え方にたくさん触れて、その上で自分の考え方や意思決定を客観視することが絶対に欠かせません。

    優れた意思決定のためには多様性に触れることが重要です。
    ところが、人はある程度成功したり地位が高くなると、周りの意見を聞かなくなります。
    だから正しく決断する能力が衰えて、いつのまにか挫折してしまうわけです。

    正しい決断をするためには、できるだけたくさんの自分とは違う考え方に触れることが大切です。

    多様性の中でアイデアを磨き上げる
    2つ目のポイントとしては、自分が集めた考え方や情報を別の人にぶつけて、そのリアクションを見てさらに多様性を高めていくということになります。

    つまり、ただたくさんの考え方や情報を集めるだけでなく、それをかき混ぜて他の人にぶつけた時にどんな反応するのかということまでチェックして、そこからより新しいアイデアを作る必要があります。

    質の高い決断ができる人は、多種多様な人たちに意見を求めることができる立場にあり、他の人から集めたアイデアをそのまま、もしくは、アレンジを加えつつ他の人にそれを提示することによりリアクションを測ることで、最も正しい決断にたどり着くということをしている人です。

    成功者たちは若い頃に多様性を重視している!

    スポーツでも科学でも 、ビジネスでも、若い頃には多様な経験を積んでおくことがとても重要です。
    仮に芽が出るのが遅くなったとしても、たくさんの種を撒いておくと自分がこれだと決めた1つのジャンルが見つかった時には、それまでの経験が一点に集中されて大きな花が咲きます。

    特に今の時代ではすぐに結果が出るものばかりを人は追い求めます。
    それよりも、多様性を重視して長い時間をかけて成功に近づくというのが一番の成功の近道なのかもしれません。
    若い頃や初期の段階で様々な多様な経験を積むことが成功者たちの特徴です。

    このような知識や経験の幅の大切さについては、こちらの本がとても参考になると思います。

    RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

    ここから先は、人間関係や人脈の多様性から起業する上でも出世を考える上でも重要になる多様性の科学をさらに掘り下げて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。