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(再配信)週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
2020-10-07 17:00306pt
週40時間の自由を作り出すための超時間術
~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
時間を上手に使いましょうとかよく言われますが、僕たちは失われている時間には結構無頓着だったりします。
お金の場合でも、たくさん稼ぐためや使い道を考える投資の本などはたくさんあるのに、無駄に出て行っているところへの対策をしようと考える人が少ないものです。ということを考えて出させていただいたのがこちらの本です。
週40時間の自由をつくる 超時間術
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みなさんのおかげで大変評判も良いということですので、この本で触れてないことも含めて紹介させていただきます。
▼時間がないのは時間認知のゆがみが原因!
僕たちが時間について考える時には、余計な時間をなくしてうまく時間を使う方法を考えようとか効率よく時間を使おう、そこから時間を作り出そうとしますが、そうではなく、実は時間認知が歪んでいることによって本当は時間があるのにないように感じてしまうのではないか。
そんなに働いていないのに、自由な時間も作れるのに、リラックスしていないせいで自由な時間も楽しむこともできず、あるのにないと感じているのではないかという疑問が生まれました。
これは確かで、忙しい人でも時間はあるよと言いながらも誰よりも忙しかったり、とても忙しくて本当に1日に1時間ぐらいしか自由な時間がないのにその限られた時間をゆったりと過ごしている人もいます。
逆に、自由な時間がたっぷりあるのに忙しい忙しいと何もせず言ってる人もいるわけです。
仕事が上手だとか下手だとかいうことではありません。
これは時間の認知、時間をどのように捉えるのかという感覚によって違いが出てきています。
時間は皆が一率に持っているもののように見えますが、実際には感じ方が違うことで意味が変わってきます。
これは他のことでも同様で、例えばワインのラベルを変えるだけで人間は感じる味さえも変わってきます。このような人間の認知の歪みに関しては様々なところで確認されていましたから、自然な発想としてこれは時間でも同じことが起きるのではないかということを考えたのがこの本を出すきっかけになりました。
調べてみると、人間は認知の歪みにより正しく時間を感じることができなくなることがあるということがわかりました。
僕たちの労働時間は実際には増えていません。現代人は忙しいと言われながらもそんなには増えていません。忙しいと思っている人も実際にはそんなに働いてはいません。にもかかわらず僕たちは週に40時間もの時間を無駄にしています。
時間の認知が正しく行われないことによってこんなにもたくさんの時間を無駄にしているわけです。
ですから、効率的な仕事術を手に入れる必要もないし新たに時間を生み出す必要もないしやることを減らす必要もないとなります。もちろん効率を求めることは併せてできればより良いに越したことありませんが、ただ歪みを正してあげれば週40時間の失われた時間を取り戻すことができます。
▼やるべきことがちっとも終わらない「時間飢饉」状態を抜け出すには
ビジネスの時間管理において、近年社会心理学の世界でよく話題に出てくることですが「時間飢饉」とか「時間汚染」という考え方があります。
時間がないと考え時間に対する渇望のようなものが時間飢饉です。この言葉が最初に使われたのはミシガン大学のパーロー氏の1992年の論文です。現代では働いてる人たちの多くがやることが多すぎるのに時間がなさすぎると書かれていますから、1992年段階で既にこのような考え方が生まれていたわけです。
今ではスマホができたり新たな技術が生まれることによってこの時間がないという感覚は僕達の中にもっと強まっているという気はしますが、人間は昔から忙しさを感じている人が多かったということです。
ミシガン大学のその後の追試(2000年と2002年の論文)によって、この時間飢饉の感覚が組織の生産性を大きく下げているのではないかということが確認されています。
時間がないことが生産を下げるとか時間がないからやるべきことができないと考えていますが、そうではなく、やるべきことは多くあるのに時間がなさすぎると思っていることによって目の前のことに対する生産性が下がり、それによりいつまでたっても仕事が終わらないようになるし目の前のことにも手がつかなくなり仕事は終わらなくなってしまい、その結果時間が足りないという感覚がより強くなる。そして、時間が足りないというその感覚がまた生産性を下げるので仕事が終わらなくなる・・・となります。
時間飢饉の感覚が生産性を下がるから結果がついてこなくなるということが起きます。
もちろんやるべき事があまりにも多すぎるとか、時間があまりにも足りなさすぎるという時は別ですが、やるべきことが多すぎるわけでもないし時間が足りないというわけでもありません。
時間飢饉の感覚によって生産性が低下していることが問題ですから、実はやるべきことはそんなにない、時間も結構あるという感覚を持つことによって、かえって仕事も進むようになるし時間も保つことができるようになるということです。
これが今回のこの本で一番言いたかったことです。
僕たちはもっと時間があったらいろんなことができると思いがちですが、そうではないわけです。時間はあります。この感覚を皆さんにも身につけてもらいたいと思います。
▼時間認知はどのようにして歪んでいくのか?
「時間飢饉」
2015年にデューク大学が時間飢饉の心理に関する研究を行っています。123人の男女を対象にお金や仕事に関するトラブルを想像してもらい、それにより人間の時間飢饉の感覚はどのように起きるのかということを調べたものです。
その結果、コンフリクト(競合する、ぶつかる、葛藤する)という概念があり、ゴールに対するコンフリクトが大きくなるほど切羽詰まった感覚や焦りが生まれてやることはたくさんあるのに時間が足りないという感覚に襲われ、その結果時間飢饉が起きるということがわかりました。
このコンフリクトが時間飢饉の原因だということです。
コンフリクトとは、例えば・・・
子供との時間を過ごしたいのだけれど、自分の給料を上げるために資格の勉強したい。
老後のために貯金をしたいけれど今欲しいものがある。
ダイエットしたいけれど目の前に食べたいケーキがある。
このような、同時には2つの目標を達成できないような競合してしまうものがコンフリクトです。これが生まれると時間飢饉が起きます。
やるべきことが多くても1つずつ片付けていくことができれば結構物事は終わるものです。ところがそれぞれが競合するものであったらどれから手をつけていいかが分からなくなってしまうわけです。全てが両立していないという感覚が焦りを生み、やるべきことがたくさんあるのに時間が足りないという感覚を作ってしまいます。
この対策としては色々な方法がありますが、僕の場合は自分の目的に全てを繋げてしまうというテクニックを使っています。そうすることでたくさんのことをやっていても競合するコンフリクトを防いでいます。
例えば、ニコニコの放送をすることは知識の定着に役立ちます。知識の定着ができると本を書くときにもとても役立ちます。いい本を書くことができればコンサルタントの仕事も入ってくるようになります。その際企業から実際にもらう悩みやビジネスを作る時には心理学の知識は役立ちます。僕の人生の目的は知識の最大化ですから、本や論文を読んでいる時は一番幸せな時です。ということは自分の自由な時間も担保することができる。というように全てが繋がっています。こうなると何も悩むことはなくなります。
これが最も効果のあるテクニックです。
自分の人生の目的を決めて全ての行動をそこにつなげてしまうというテクニックです。
これはリフレーミングともいい、自分のやっている仕事や活動が自分の人生の目的にどれぐらい繋がるのか、自分のしている1日の行動のその全てが人生の目的に繋がっているということが分かるとコンフリクトはなくなり生産性は上がり新しいことも次々とできるようになります。
ですから、僕は毎日よく働くなと言われますが、そもそも働いているという感覚がないわけです。これが僕の人生だからです。全ての行動が自分の人生につながっているからです。この感覚を持つことができるとコンフリクトはゼロになります。
問題なのはやるべきことがたくさんあることではありません。人生の目的はこれだというやるべきことが分かっていないから矛盾する目標を自分が持っているわけです。そのコンフリクトによってやるべきことが多いという時間飢饉が生まれています。
自分の人生の目的を考えてやるべきことを整理することから始めるべきです。1つの目標につなげていくようにすればいいということです。
コンフリクトする目標を立ててしまうと時間飢饉の感覚は強くなっていき、時間の浪費に対する罪悪感やゴールを達成できないことの恐怖がストレスを生むようになり、その結果実際よりも時間が足りないという感覚になってしまいます。
時間飢饉の原因はコンフリクトによるストレスです。
ですから、ストレス対策もこの時間飢饉には効果があります。
以前紹介しましたが、時間が足りないと感じている時には他人に親切にするといいということが分かっています。余裕があるという感覚を持つことができて実際に時間を上手に使うことができるという研究があります。他人に親切にすることによって自分が社会に必要とされているという感覚を得たり感謝されることによりストレスを発散することができます。それにより時間飢饉の感覚が下がるので生産性が上がり自分の仕事もはかどるということです。
時間のない人ほど他人のために時間を使った方がいいということです。
今まで計画術の話も何度かしてきましたが、この時間術と計画術の話は結構かぶっていて、計画する時にもコンフリクトが起きないような目標の立て方をすることがとても大事です。
漫然とただやるべきことを to do リストなどに入れて行くと何が起きるかというと、コンフリクトが生まれ、いつまで経っても終わらないということが起きます。両立させるにはどうすればいいのか、あるいは、片方の目標をリフレーミングさせることによって目標を1つの行動で成り立たせることにはどうすればいいのかということを考えるのが大事です。
目標を立てる時にはコンフリクトが起きていないかということに注意をして立てることが重要です。
「時間汚染」
時間飢饉の感覚をもたらす者にもう1つ時間汚染というものがあります。Contaminated Timeという概念があり、これはメリーランド大学のジョン・ロビンソン教授が提唱しているものです。
今目の前でやっていることがあるにも関わらず、その時間の合間合間に人に話しかけられたり LINE が鳴ったりどうでもいいことを思い浮かべたりというように何度も何度も分断されることが起きます。このように分断され時間が細切れになることが時間汚染です。
つまり、まとまって1つのことに集中できたりのんびりと1つの事を楽しむことができるはずなのにそこに余計なものが入ってきて時間が細切れになることで時間汚染が起きるわけです。
これは、要するにマルチタスクです。色々な事を同時にしようとすると時間が分断されます。これが時間飢饉の感覚を加速させるということが分かっています。
しかも、分断された時間は脳の前頭前野(ネガティブな感情を処理したり理性を司る)にストレスを与えてしまい、それにより扁桃体(苛立ちや恐怖といった感情を生み出す)が活性化し、時間が足りないという不安や焦りが生まれてその結果時間飢饉という感覚が起きるということです。
ですから、時間を分断しないようにすることが大事です。
自宅でゆっくり映画を見ているのに LINE をする人、読書している最中でもスマホの通知が鳴ったらすぐチェックする人がいますが、これは危険です。
普段自分がプライベートでのんびりしている時間なのにわざわざ自ら時間汚染を起こしているわけです。それにより時間飢饉が起きてしまい、最近仕事が忙しくてプライベートな時間が全く取れないと言う結果を自分で引き起こしています。せめて、自分のプライベートなゆっくりする時間ぐらいは時間汚染が起きないようにした方がいいです。
できるだけ分断されることなく一定の時間同じ行動をとることによってストレスというのは対策できるものです。
ストレス対策の話でも紹介しましたが、ミネソタ大学の研究で本を読まない人が1日に30分ゆっくり読書する時間を作るだけで僕たちのストレスは68%も減少することが分かっています。
この時間の分断を防いだり、すでに時間飢饉を感じてしまった時にこの時間飢饉の感覚を抑えて生産性が下がらないようにして目の前のことに集中するにはどうすればいいのか?
簡単にわずか数分で時間飢饉の感覚から抜け出す方法があります。
続きの内容は・・・▼わずか2分で時間飢饉の感覚を15%も減少させるテクニックとは?「時間飢饉のリフレーミング」「時間飢饉と親切」▼ある写真を見るだけで時間認知が修正される?
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(再配信)コミュ力を高める「対話不安」克服法〜自信満々に会話する他人の秘密
2019-10-29 11:50306ptコミュ力というと、喋りが上手いとか空気を読まないといけないと思われがちですが、空気を読める人がコミュ力高いとは限りません。逆に空気を読むというよりは、空気をぶち壊して自分のペースに巻き込むような人もいますが、そのような人たちの方がコミュ力が高いと思われがちです。コミュ力が高いという人はそもそも何か秀でているのでしょうか。
コミュ力が高い人というのは、対人不安や対話不安に対する対策が上手いだけです。
コミュニケーションで失敗したとしても、自分が立ち直る方法や自分たちの立場を元に戻す方法、ストレスから逃れるための方法などを知っています。
コミュ力を高めるために必要なのは、喋るのが上手かったり外向的であるとか自信家であることも必要はないということです。
コミュ力に必要なのは対話不安対策です。
コミュ力が高いと思われている人は、そのほとんどが生まれつき喋るのがうまかったり対話能力が高かったというわけではなく、職業的な訓練であったり経験によって、コミュニケーションで不安を感じたとしてもそれを乗り越えてストレスを自分で処理するための方法やテクニックを持っています。
例えば、話すのがとてもうまいコメディアンの人も意外と一人の時間を設けていたり、自信溢れるカリスマ経営者のような人でも定期的に引きこもって一人の時間を作るようにしていたり、自分なりのストレス対策を持っている傾向が高いということが分かっています。
ということは・・・
対話不安対策を行いさえすれば誰でもコミュ力は高くなるのではないかというのが今回の内容です。
本当にコミュ力が高い人たちの特徴とは?
1. 対人不安・対話不安の処理が上手い
感じないわけではなく、処理が上手いということです。処理することが上手くなると、変に傷ついたり抱えたりすることもなくなり、すぐ次のコミュニケーションに進むことができるようになります。慣れてくると気にもならなくなります。
ネガティブな感情も処理することが上手くなってくると感情自体が安定して、それにより、対人不安や対話不安を感じづらくなります。
感情を安定させる習慣を持っていると言い換えることもできます。鍛えて上手くなるというよりは、普段からの処理するスピードを上げていくということが大事です。
2. 寛大で動じない(ように見える)
コミュ力高い人は寛大で動じることもあまりなく、人に影響を受けることも少ないように思われます。周りに流されることもないし、自分が強行的に何かを進めることもないという動じない状態が大事です。
自分のやるべきことやその話題の中で重要なことに注目できたり、嫌な面がある人であってもその人の良いところに目を向けて付き合うことができます。人に対して全部が良くないと駄目だと考えてしまい、ダメなところばかりに注目していては全てがダメな人になってしまいます。自分がその人と付き合う時に最も重要になる部分が良ければそれでいいわけです。
寛大で動じないように見えるというのは、注意力のコントロールが上手いということです。相手のいいところだけに集中しようと思えばそれができるわけです。ダメなところに気づいていてもそれが自分にとって関係のないところであれば良い面だけに集中することができます。
3. 開放性が高く新しいものや見たことがないものに積極的(なように見える)
開放性に関しては、遺伝子である程度決まってしまいますので、後天的にはあまり変わりませんが、彼らは普段から挑戦する習慣を身につけて、成功するために色々な新しいことに手を出します。
それがコミュ力にも活きてきます。
彼らは新しいことに挑戦するというような感覚を持って新しい人に会い、その人の良いところを探したり付き合いを構成していきます。そうすると、相手の意外な特徴にさえも新しいものを発見したような感覚で興味を持って向き合うことができます。相手が予想外なことをしたとしても、裏切られたと感じるのではなく、それを意外で面白いことだと思えます。
この3つを持っているとコミュ力は圧倒的に高くなります。
対人不安の処理が上手くて、感情を安定させる習慣を持っていて、寛大で動じないぐらいの集中力と注意力のコントロール能力があり、開放性が高くなるように普段から挑戦する習慣を身につけておくことによって、相手の意外な一面も受け入れることができる人です。
この3つの能力を鍛えるための方法をガッツリまとめています。
↓ここから先の続きの内容は・・・
・対人不安とコミュ不快感に強くなる方法
・コミュ負荷を減らすメントレ3種盛り
・まるで外向的にすら見えるCZ拡大戦略
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(再配信)挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-10-15 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
・・・
・・・・・・・・・
・・・
この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も脂肪率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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(再配信)週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
2019-08-13 11:50306pt
週40時間の自由を作り出すための超時間術
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そんなに働いていないのに、自由な時間も作れるのに、リラックスしていないせいで自由な時間も楽しむこともできず、あるのにないと感じているのではないかという疑問が生まれました。
これは確かで、忙しい人でも時間はあるよと言いながらも誰よりも忙しかったり、とても忙しくて本当に1日に1時間ぐらいしか自由な時間がないのにその限られた時間をゆったりと過ごしている人もいます。
逆に、自由な時間がたっぷりあるのに忙しい忙しいと何もせず言ってる人もいるわけです。
仕事が上手だとか下手だとかいうことではありません。
これは時間の認知、時間をどのように捉えるのかという感覚によって違いが出てきています。
時間は皆が一率に持っているもののように見えますが、実際には感じ方が違うことで意味が変わってきます。
これは他のことでも同様で、例えばワインのラベルを変えるだけで人間は感じる味さえも変わってきます。このような人間の認知の歪みに関しては様々なところで確認されていましたから、自然な発想としてこれは時間でも同じことが起きるのではないかということを考えたのがこの本を出すきっかけになりました。
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僕たちの労働時間は実際には増えていません。現代人は忙しいと言われながらもそんなには増えていません。忙しいと思っている人も実際にはそんなに働いてはいません。にもかかわらず僕たちは週に40時間もの時間を無駄にしています。
時間の認知が正しく行われないことによってこんなにもたくさんの時間を無駄にしているわけです。
ですから、効率的な仕事術を手に入れる必要もないし新たに時間を生み出す必要もないしやることを減らす必要もないとなります。もちろん効率を求めることは併せてできればより良いに越したことありませんが、ただ歪みを正してあげれば週40時間の失われた時間を取り戻すことができます。
▼やるべきことがちっとも終わらない「時間飢饉」状態を抜け出すには
ビジネスの時間管理において、近年社会心理学の世界でよく話題に出てくることですが「時間飢饉」とか「時間汚染」という考え方があります。
時間がないと考え時間に対する渇望のようなものが時間飢饉です。この言葉が最初に使われたのはミシガン大学のパーロー氏の1992年の論文です。現代では働いてる人たちの多くがやることが多すぎるのに時間がなさすぎると書かれていますから、1992年段階で既にこのような考え方が生まれていたわけです。
今ではスマホができたり新たな技術が生まれることによってこの時間がないという感覚は僕達の中にもっと強まっているという気はしますが、人間は昔から忙しさを感じている人が多かったということです。
ミシガン大学のその後の追試(2000年と2002年の論文)によって、この時間飢饉の感覚が組織の生産性を大きく下げているのではないかということが確認されています。
時間がないことが生産を下げるとか時間がないからやるべきことができないと考えていますが、そうではなく、やるべきことは多くあるのに時間がなさすぎると思っていることによって目の前のことに対する生産性が下がり、それによりいつまでたっても仕事が終わらないようになるし目の前のことにも手がつかなくなり仕事は終わらなくなってしまい、その結果時間が足りないという感覚がより強くなる。そして、時間が足りないというその感覚がまた生産性を下げるので仕事が終わらなくなる・・・となります。
時間飢饉の感覚が生産性を下がるから結果がついてこなくなるということが起きます。
もちろんやるべき事があまりにも多すぎるとか、時間があまりにも足りなさすぎるという時は別ですが、やるべきことが多すぎるわけでもないし時間が足りないというわけでもありません。
時間飢饉の感覚によって生産性が低下していることが問題ですから、実はやるべきことはそんなにない、時間も結構あるという感覚を持つことによって、かえって仕事も進むようになるし時間も保つことができるようになるということです。
これが今回のこの本で一番言いたかったことです。
僕たちはもっと時間があったらいろんなことができると思いがちですが、そうではないわけです。時間はあります。この感覚を皆さんにも身につけてもらいたいと思います。
▼時間認知はどのようにして歪んでいくのか?
「時間飢饉」
2015年にデューク大学が時間飢饉の心理に関する研究を行っています。123人の男女を対象にお金や仕事に関するトラブルを想像してもらい、それにより人間の時間飢饉の感覚はどのように起きるのかということを調べたものです。
その結果、コンフリクト(競合する、ぶつかる、葛藤する)という概念があり、ゴールに対するコンフリクトが大きくなるほど切羽詰まった感覚や焦りが生まれてやることはたくさんあるのに時間が足りないという感覚に襲われ、その結果時間飢饉が起きるということがわかりました。
このコンフリクトが時間飢饉の原因だということです。
コンフリクトとは、例えば・・・
子供との時間を過ごしたいのだけれど、自分の給料を上げるために資格の勉強したい。
老後のために貯金をしたいけれど今欲しいものがある。
ダイエットしたいけれど目の前に食べたいケーキがある。
このような、同時には2つの目標を達成できないような競合してしまうものがコンフリクトです。これが生まれると時間飢饉が起きます。
やるべきことが多くても1つずつ片付けていくことができれば結構物事は終わるものです。ところがそれぞれが競合するものであったらどれから手をつけていいかが分からなくなってしまうわけです。全てが両立していないという感覚が焦りを生み、やるべきことがたくさんあるのに時間が足りないという感覚を作ってしまいます。
この対策としては色々な方法がありますが、僕の場合は自分の目的に全てを繋げてしまうというテクニックを使っています。そうすることでたくさんのことをやっていても競合するコンフリクトを防いでいます。
例えば、ニコニコの放送をすることは知識の定着に役立ちます。知識の定着ができると本を書くときにもとても役立ちます。いい本を書くことができればコンサルタントの仕事も入ってくるようになります。その際企業から実際にもらう悩みやビジネスを作る時には心理学の知識は役立ちます。僕の人生の目的は知識の最大化ですから、本や論文を読んでいる時は一番幸せな時です。ということは自分の自由な時間も担保することができる。というように全てが繋がっています。こうなると何も悩むことはなくなります。
これが最も効果のあるテクニックです。
自分の人生の目的を決めて全ての行動をそこにつなげてしまうというテクニックです。
これはリフレーミングともいい、自分のやっている仕事や活動が自分の人生の目的にどれぐらい繋がるのか、自分のしている1日の行動のその全てが人生の目的に繋がっているということが分かるとコンフリクトはなくなり生産性は上がり新しいことも次々とできるようになります。
ですから、僕は毎日よく働くなと言われますが、そもそも働いているという感覚がないわけです。これが僕の人生だからです。全ての行動が自分の人生につながっているからです。この感覚を持つことができるとコンフリクトはゼロになります。
問題なのはやるべきことがたくさんあることではありません。人生の目的はこれだというやるべきことが分かっていないから矛盾する目標を自分が持っているわけです。そのコンフリクトによってやるべきことが多いという時間飢饉が生まれています。
自分の人生の目的を考えてやるべきことを整理することから始めるべきです。1つの目標につなげていくようにすればいいということです。
コンフリクトする目標を立ててしまうと時間飢饉の感覚は強くなっていき、時間の浪費に対する罪悪感やゴールを達成できないことの恐怖がストレスを生むようになり、その結果実際よりも時間が足りないという感覚になってしまいます。
時間飢饉の原因はコンフリクトによるストレスです。
ですから、ストレス対策もこの時間飢饉には効果があります。
以前紹介しましたが、時間が足りないと感じている時には他人に親切にするといいということが分かっています。余裕があるという感覚を持つことができて実際に時間を上手に使うことができるという研究があります。他人に親切にすることによって自分が社会に必要とされているという感覚を得たり感謝されることによりストレスを発散することができます。それにより時間飢饉の感覚が下がるので生産性が上がり自分の仕事もはかどるということです。
時間のない人ほど他人のために時間を使った方がいいということです。
今まで計画術の話も何度かしてきましたが、この時間術と計画術の話は結構かぶっていて、計画する時にもコンフリクトが起きないような目標の立て方をすることがとても大事です。
漫然とただやるべきことを to do リストなどに入れて行くと何が起きるかというと、コンフリクトが生まれ、いつまで経っても終わらないということが起きます。両立させるにはどうすればいいのか、あるいは、片方の目標をリフレーミングさせることによって目標を1つの行動で成り立たせることにはどうすればいいのかということを考えるのが大事です。
目標を立てる時にはコンフリクトが起きていないかということに注意をして立てることが重要です。
「時間汚染」
時間飢饉の感覚をもたらす者にもう1つ時間汚染というものがあります。Contaminated Timeという概念があり、これはメリーランド大学のジョン・ロビンソン教授が提唱しているものです。
今目の前でやっていることがあるにも関わらず、その時間の合間合間に人に話しかけられたり LINE が鳴ったりどうでもいいことを思い浮かべたりというように何度も何度も分断されることが起きます。このように分断され時間が細切れになることが時間汚染です。
つまり、まとまって1つのことに集中できたりのんびりと1つの事を楽しむことができるはずなのにそこに余計なものが入ってきて時間が細切れになることで時間汚染が起きるわけです。
これは、要するにマルチタスクです。色々な事を同時にしようとすると時間が分断されます。これが時間飢饉の感覚を加速させるということが分かっています。
しかも、分断された時間は脳の前頭前野(ネガティブな感情を処理したり理性を司る)にストレスを与えてしまい、それにより扁桃体(苛立ちや恐怖といった感情を生み出す)が活性化し、時間が足りないという不安や焦りが生まれてその結果時間飢饉という感覚が起きるということです。
ですから、時間を分断しないようにすることが大事です。
自宅でゆっくり映画を見ているのに LINE をする人、読書している最中でもスマホの通知が鳴ったらすぐチェックする人がいますが、これは危険です。
普段自分がプライベートでのんびりしている時間なのにわざわざ自ら時間汚染を起こしているわけです。それにより時間飢饉が起きてしまい、最近仕事が忙しくてプライベートな時間が全く取れないと言う結果を自分で引き起こしています。せめて、自分のプライベートなゆっくりする時間ぐらいは時間汚染が起きないようにした方がいいです。
できるだけ分断されることなく一定の時間同じ行動をとることによってストレスというのは対策できるものです。
ストレス対策の話でも紹介しましたが、ミネソタ大学の研究で本を読まない人が1日に30分ゆっくり読書する時間を作るだけで僕たちのストレスは68%も減少することが分かっています。
この時間の分断を防いだり、すでに時間飢饉を感じてしまった時にこの時間飢饉の感覚を抑えて生産性が下がらないようにして目の前のことに集中するにはどうすればいいのか?
簡単にわずか数分で時間飢饉の感覚から抜け出す方法があります。
続きの内容は・・・▼わずか2分で時間飢饉の感覚を15%も減少させるテクニックとは?「時間飢饉のリフレーミング」「時間飢饉と親切」▼ある写真を見るだけで時間認知が修正される?
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挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-05-25 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
・・・
・・・・・・・・・
・・・
この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も死亡率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
2019-04-03 22:00306pt
週40時間の自由を作り出すための超時間術
~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
時間を上手に使いましょうとかよく言われますが、僕たちは失われている時間には結構無頓着だったりします。
お金の場合でも、たくさん稼ぐためや使い道を考える投資の本などはたくさんあるのに、無駄に出て行っているところへの対策をしようと考える人が少ないものです。ということを考えて出させていただいたのがこちらの本です。
週40時間の自由をつくる 超時間術
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みなさんのおかげで大変評判も良いということですので、この本で触れてないことも含めて紹介させていただきます。
▼時間がないのは時間認知のゆがみが原因!
僕たちが時間について考える時には、余計な時間をなくしてうまく時間を使う方法を考えようとか効率よく時間を使おう、そこから時間を作り出そうとしますが、そうではなく、実は時間認知が歪んでいることによって本当は時間があるのにないように感じてしまうのではないか。
そんなに働いていないのに、自由な時間も作れるのに、リラックスしていないせいで自由な時間も楽しむこともできず、あるのにないと感じているのではないかという疑問が生まれました。
これは確かで、忙しい人でも時間はあるよと言いながらも誰よりも忙しかったり、とても忙しくて本当に1日に1時間ぐらいしか自由な時間がないのにその限られた時間をゆったりと過ごしている人もいます。
逆に、自由な時間がたっぷりあるのに忙しい忙しいと何もせず言ってる人もいるわけです。
仕事が上手だとか下手だとかいうことではありません。
これは時間の認知、時間をどのように捉えるのかという感覚によって違いが出てきています。
時間は皆が一率に持っているもののように見えますが、実際には感じ方が違うことで意味が変わってきます。
これは他のことでも同様で、例えばワインのラベルを変えるだけで人間は感じる味さえも変わってきます。このような人間の認知の歪みに関しては様々なところで確認されていましたから、自然な発想としてこれは時間でも同じことが起きるのではないかということを考えたのがこの本を出すきっかけになりました。
調べてみると、人間は認知の歪みにより正しく時間を感じることができなくなることがあるということがわかりました。
僕たちの労働時間は実際には増えていません。現代人は忙しいと言われながらもそんなには増えていません。忙しいと思っている人も実際にはそんなに働いてはいません。にもかかわらず僕たちは週に40時間もの時間を無駄にしています。
時間の認知が正しく行われないことによってこんなにもたくさんの時間を無駄にしているわけです。
ですから、効率的な仕事術を手に入れる必要もないし新たに時間を生み出す必要もないしやることを減らす必要もないとなります。もちろん効率を求めることは併せてできればより良いに越したことありませんが、ただ歪みを正してあげれば週40時間の失われた時間を取り戻すことができます。
▼やるべきことがちっとも終わらない「時間飢饉」状態を抜け出すには
ビジネスの時間管理において、近年社会心理学の世界でよく話題に出てくることですが「時間飢饉」とか「時間汚染」という考え方があります。
時間がないと考え時間に対する渇望のようなものが時間飢饉です。この言葉が最初に使われたのはミシガン大学のパーロー氏の1992年の論文です。現代では働いてる人たちの多くがやることが多すぎるのに時間がなさすぎると書かれていますから、1992年段階で既にこのような考え方が生まれていたわけです。
今ではスマホができたり新たな技術が生まれることによってこの時間がないという感覚は僕達の中にもっと強まっているという気はしますが、人間は昔から忙しさを感じている人が多かったということです。
ミシガン大学のその後の追試(2000年と2002年の論文)によって、この時間飢饉の感覚が組織の生産性を大きく下げているのではないかということが確認されています。
時間がないことが生産を下げるとか時間がないからやるべきことができないと考えていますが、そうではなく、やるべきことは多くあるのに時間がなさすぎると思っていることによって目の前のことに対する生産性が下がり、それによりいつまでたっても仕事が終わらないようになるし目の前のことにも手がつかなくなり仕事は終わらなくなってしまい、その結果時間が足りないという感覚がより強くなる。そして、時間が足りないというその感覚がまた生産性を下げるので仕事が終わらなくなる・・・となります。
時間飢饉の感覚が生産性を下がるから結果がついてこなくなるということが起きます。
もちろんやるべき事があまりにも多すぎるとか、時間があまりにも足りなさすぎるという時は別ですが、やるべきことが多すぎるわけでもないし時間が足りないというわけでもありません。
時間飢饉の感覚によって生産性が低下していることが問題ですから、実はやるべきことはそんなにない、時間も結構あるという感覚を持つことによって、かえって仕事も進むようになるし時間も保つことができるようになるということです。
これが今回のこの本で一番言いたかったことです。
僕たちはもっと時間があったらいろんなことができると思いがちですが、そうではないわけです。時間はあります。この感覚を皆さんにも身につけてもらいたいと思います。
▼時間認知はどのようにして歪んでいくのか?
「時間飢饉」
2015年にデューク大学が時間飢饉の心理に関する研究を行っています。123人の男女を対象にお金や仕事に関するトラブルを想像してもらい、それにより人間の時間飢饉の感覚はどのように起きるのかということを調べたものです。
その結果、コンフリクト(競合する、ぶつかる、葛藤する)という概念があり、ゴールに対するコンフリクトが大きくなるほど切羽詰まった感覚や焦りが生まれてやることはたくさんあるのに時間が足りないという感覚に襲われ、その結果時間飢饉が起きるということがわかりました。
このコンフリクトが時間飢饉の原因だということです。
コンフリクトとは、例えば・・・
子供との時間を過ごしたいのだけれど、自分の給料を上げるために資格の勉強したい。
老後のために貯金をしたいけれど今欲しいものがある。
ダイエットしたいけれど目の前に食べたいケーキがある。
このような、同時には2つの目標を達成できないような競合してしまうものがコンフリクトです。これが生まれると時間飢饉が起きます。
やるべきことが多くても1つずつ片付けていくことができれば結構物事は終わるものです。ところがそれぞれが競合するものであったらどれから手をつけていいかが分からなくなってしまうわけです。全てが両立していないという感覚が焦りを生み、やるべきことがたくさんあるのに時間が足りないという感覚を作ってしまいます。
この対策としては色々な方法がありますが、僕の場合は自分の目的に全てを繋げてしまうというテクニックを使っています。そうすることでたくさんのことをやっていても競合するコンフリクトを防いでいます。
例えば、ニコニコの放送をすることは知識の定着に役立ちます。知識の定着ができると本を書くときにもとても役立ちます。いい本を書くことができればコンサルタントの仕事も入ってくるようになります。その際企業から実際にもらう悩みやビジネスを作る時には心理学の知識は役立ちます。僕の人生の目的は知識の最大化ですから、本や論文を読んでいる時は一番幸せな時です。ということは自分の自由な時間も担保することができる。というように全てが繋がっています。こうなると何も悩むことはなくなります。
これが最も効果のあるテクニックです。
自分の人生の目的を決めて全ての行動をそこにつなげてしまうというテクニックです。
これはリフレーミングともいい、自分のやっている仕事や活動が自分の人生の目的にどれぐらい繋がるのか、自分のしている1日の行動のその全てが人生の目的に繋がっているということが分かるとコンフリクトはなくなり生産性は上がり新しいことも次々とできるようになります。
ですから、僕は毎日よく働くなと言われますが、そもそも働いているという感覚がないわけです。これが僕の人生だからです。全ての行動が自分の人生につながっているからです。この感覚を持つことができるとコンフリクトはゼロになります。
問題なのはやるべきことがたくさんあることではありません。人生の目的はこれだというやるべきことが分かっていないから矛盾する目標を自分が持っているわけです。そのコンフリクトによってやるべきことが多いという時間飢饉が生まれています。
自分の人生の目的を考えてやるべきことを整理することから始めるべきです。1つの目標につなげていくようにすればいいということです。
コンフリクトする目標を立ててしまうと時間飢饉の感覚は強くなっていき、時間の浪費に対する罪悪感やゴールを達成できないことの恐怖がストレスを生むようになり、その結果実際よりも時間が足りないという感覚になってしまいます。
時間飢饉の原因はコンフリクトによるストレスです。
ですから、ストレス対策もこの時間飢饉には効果があります。
以前紹介しましたが、時間が足りないと感じている時には他人に親切にするといいということが分かっています。余裕があるという感覚を持つことができて実際に時間を上手に使うことができるという研究があります。他人に親切にすることによって自分が社会に必要とされているという感覚を得たり感謝されることによりストレスを発散することができます。それにより時間飢饉の感覚が下がるので生産性が上がり自分の仕事もはかどるということです。
時間のない人ほど他人のために時間を使った方がいいということです。
今まで計画術の話も何度かしてきましたが、この時間術と計画術の話は結構かぶっていて、計画する時にもコンフリクトが起きないような目標の立て方をすることがとても大事です。
漫然とただやるべきことを to do リストなどに入れて行くと何が起きるかというと、コンフリクトが生まれ、いつまで経っても終わらないということが起きます。両立させるにはどうすればいいのか、あるいは、片方の目標をリフレーミングさせることによって目標を1つの行動で成り立たせることにはどうすればいいのかということを考えるのが大事です。
目標を立てる時にはコンフリクトが起きていないかということに注意をして立てることが重要です。
「時間汚染」
時間飢饉の感覚をもたらす者にもう1つ時間汚染というものがあります。Contaminated Timeという概念があり、これはメリーランド大学のジョン・ロビンソン教授が提唱しているものです。
今目の前でやっていることがあるにも関わらず、その時間の合間合間に人に話しかけられたり LINE が鳴ったりどうでもいいことを思い浮かべたりというように何度も何度も分断されることが起きます。このように分断され時間が細切れになることが時間汚染です。
つまり、まとまって1つのことに集中できたりのんびりと1つの事を楽しむことができるはずなのにそこに余計なものが入ってきて時間が細切れになることで時間汚染が起きるわけです。
これは、要するにマルチタスクです。色々な事を同時にしようとすると時間が分断されます。これが時間飢饉の感覚を加速させるということが分かっています。
しかも、分断された時間は脳の前頭前野(ネガティブな感情を処理したり理性を司る)にストレスを与えてしまい、それにより扁桃体(苛立ちや恐怖といった感情を生み出す)が活性化し、時間が足りないという不安や焦りが生まれてその結果時間飢饉という感覚が起きるということです。
ですから、時間を分断しないようにすることが大事です。
自宅でゆっくり映画を見ているのに LINE をする人、読書している最中でもスマホの通知が鳴ったらすぐチェックする人がいますが、これは危険です。
普段自分がプライベートでのんびりしている時間なのにわざわざ自ら時間汚染を起こしているわけです。それにより時間飢饉が起きてしまい、最近仕事が忙しくてプライベートな時間が全く取れないと言う結果を自分で引き起こしています。せめて、自分のプライベートなゆっくりする時間ぐらいは時間汚染が起きないようにした方がいいです。
できるだけ分断されることなく一定の時間同じ行動をとることによってストレスというのは対策できるものです。
ストレス対策の話でも紹介しましたが、ミネソタ大学の研究で本を読まない人が1日に30分ゆっくり読書する時間を作るだけで僕たちのストレスは68%も減少することが分かっています。
この時間の分断を防いだり、すでに時間飢饉を感じてしまった時にこの時間飢饉の感覚を抑えて生産性が下がらないようにして目の前のことに集中するにはどうすればいいのか?
簡単にわずか数分で時間飢饉の感覚から抜け出す方法があります。
続きの内容は・・・▼わずか2分で時間飢饉の感覚を15%も減少させるテクニックとは?「時間飢饉のリフレーミング」「時間飢饉と親切」▼ある写真を見るだけで時間認知が修正される?
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コミュ力を高める「対話不安」克服法〜自信満々に会話する他人の秘密
2019-04-02 12:00306ptコミュ力というと、喋りが上手いとか空気を読まないといけないと思われがちですが、空気を読める人がコミュ力高いとは限りません。逆に空気を読むというよりは、空気をぶち壊して自分のペースに巻き込むような人もいますが、そのような人たちの方がコミュ力が高いと思われがちです。コミュ力が高いという人はそもそも何か秀でているのでしょうか。
コミュ力が高い人というのは、対人不安や対話不安に対する対策が上手いだけです。
コミュニケーションで失敗したとしても、自分が立ち直る方法や自分たちの立場を元に戻す方法、ストレスから逃れるための方法などを知っています。
コミュ力を高めるために必要なのは、喋るのが上手かったり外向的であるとか自信家であることも必要はないということです。
コミュ力に必要なのは対話不安対策です。
コミュ力が高いと思われている人は、そのほとんどが生まれつき喋るのがうまかったり対話能力が高かったというわけではなく、職業的な訓練であったり経験によって、コミュニケーションで不安を感じたとしてもそれを乗り越えてストレスを自分で処理するための方法やテクニックを持っています。
例えば、話すのがとてもうまいコメディアンの人も意外と一人の時間を設けていたり、自信溢れるカリスマ経営者のような人でも定期的に引きこもって一人の時間を作るようにしていたり、自分なりのストレス対策を持っている傾向が高いということが分かっています。
ということは・・・
対話不安対策を行いさえすれば誰でもコミュ力は高くなるのではないかというのが今回の内容です。
本当にコミュ力が高い人たちの特徴とは?
1. 対人不安・対話不安の処理が上手い
感じないわけではなく、処理が上手いということです。処理することが上手くなると、変に傷ついたり抱えたりすることもなくなり、すぐ次のコミュニケーションに進むことができるようになります。慣れてくると気にもならなくなります。
ネガティブな感情も処理することが上手くなってくると感情自体が安定して、それにより、対人不安や対話不安を感じづらくなります。
感情を安定させる習慣を持っていると言い換えることもできます。鍛えて上手くなるというよりは、普段からの処理するスピードを上げていくということが大事です。
2. 寛大で動じない(ように見える)
コミュ力高い人は寛大で動じることもあまりなく、人に影響を受けることも少ないように思われます。周りに流されることもないし、自分が強行的に何かを進めることもないという動じない状態が大事です。
自分のやるべきことやその話題の中で重要なことに注目できたり、嫌な面がある人であってもその人の良いところに目を向けて付き合うことができます。人に対して全部が良くないと駄目だと考えてしまい、ダメなところばかりに注目していては全てがダメな人になってしまいます。自分がその人と付き合う時に最も重要になる部分が良ければそれでいいわけです。
寛大で動じないように見えるというのは、注意力のコントロールが上手いということです。相手のいいところだけに集中しようと思えばそれができるわけです。ダメなところに気づいていてもそれが自分にとって関係のないところであれば良い面だけに集中することができます。
3. 開放性が高く新しいものや見たことがないものに積極的(なように見える)
開放性に関しては、遺伝子である程度決まってしまいますので、後天的にはあまり変わりませんが、彼らは普段から挑戦する習慣を身につけて、成功するために色々な新しいことに手を出します。
それがコミュ力にも活きてきます。
彼らは新しいことに挑戦するというような感覚を持って新しい人に会い、その人の良いところを探したり付き合いを構成していきます。そうすると、相手の意外な特徴にさえも新しいものを発見したような感覚で興味を持って向き合うことができます。相手が予想外なことをしたとしても、裏切られたと感じるのではなく、それを意外で面白いことだと思えます。
この3つを持っているとコミュ力は圧倒的に高くなります。
対人不安の処理が上手くて、感情を安定させる習慣を持っていて、寛大で動じないぐらいの集中力と注意力のコントロール能力があり、開放性が高くなるように普段から挑戦する習慣を身につけておくことによって、相手の意外な一面も受け入れることができる人です。
この3つの能力を鍛えるための方法をガッツリまとめています。
↓ここから先の続きの内容は・・・
・対人不安とコミュ不快感に強くなる方法
・コミュ負荷を減らすメントレ3種盛り
・まるで外向的にすら見えるCZ拡大戦略
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