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  • 一問一答「あなたは、どんな経験が人生で役に立つと思いますか?」【若い時にやると人生変わる行動】

    2022-12-15 12:00  
    330pt
    あなたは、どんな経験が人生で役に立つと思いますか?
    今回は、大人が今からでも大学に行く価値があるのかという相談をもとに、よりよい人生のために少しでも早めにしておくべき行動についてまとめさせてもらいます。
    「Q. 今40代ですが、今から大学に行く価値はあると思いますか?」
    全然あると思います。
    40代を過ぎてからの一番いい習い事としては、音楽や楽器に関する勉強と語学学習だと言われています。
    大人になってから新しいことを学ぶというのは、人生の幅を広げるというだけでなく、それまで過去に学んだ様々な経験や体験が新しいことを学ぶことにより活かされます。
    ですから、子供の頃や若い時に学んだり勉強するよりも、大人になったり社会人になってから自分に何が必要なのかということを理解したり、もっとこれを勉強したいと思ってから学んだ方がちゃんと頭に入るような感じがする人も多いと思います。
    ほとんどの人は社会に出てからの方が学ぶことが捗ります。
    多くの人は高校を出てからすぐに大学に入りますが、高校を出てから1年から2年ぐらいワーキングホリデーのような形で海外に出たり、自分が興味を持ったところでインターンのように働いてみたり、ある程度社会での経験をした方が良いのではないかと僕は思っています。
    やはり、一度でも社会に出てある程度の経験をしないと、社会に出てから何が必要なのかということが学べないと思います。
    そのせいか、立派な大学を出ていても、Word と Excel と PowerPoint 以外は特に社会で役に立つ能力が何もないという学生は少なくありません。
    そういう意味では、実践的な情報を知っている状態で大学で学ぶというのは、とても価値のあることだと思います。
    僕自身も自分を振り返ってみて思うことですが、大学で勉強していた時よりも今の方がはるかに勉強しています。
    これは何が必要なのかということが明確にわかったからで、そこからマネタイズする方法もわかっているので、今の方が勉強に対する自分が感じる価値がとても高いです。
    ですから、今から大学に行くというのはとてもいいことだと思います。
    ただ勉強の仕方は変えた方がいいです。
    若い人たちと同じようにゴリゴリと勉強しても成果が出づらいので、効率的に学ぶ方法について知っておいてほしいと思います。

    最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
    こちらは僕の本ですが、オーディオブックであれば今なら1人1冊無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。
    これで勉強法について学んでいただければ、若い人にも負けないインプットの方法も使えるようになると思います。
    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
     
    より良い人生のためにできるだけ早いうちにしておくべき行動とは?
     
    今回は、若いうちにしておくと人生が変わる8つの行動として解説していきます。
    これは大人になってから行なっても効果がないわけではありません。
    出来る限り人生の早めの時期に始めておくと、自分の人生において非常に有利な状況になる行動について紹介させてもらいます。
    今皆さんがこの瞬間から人生をより良い方向に変えたいと思うのであれば、まずは何から手をつければいいのか、あるいは、皆さんにお子さんがいるとか、皆さん自身がまだ人生の序盤の段階だというのであれば、今何をしておけば人生の後半で有利になるのかということを解説できればと思います。
     
    1. 読書
    まず、皆さんの人生を変えたりより良い方向に進めるために、できるだけ人生の初期に行っておくべき行動、それは読書です。
    実は、僕たちが人生で抱える問題のほとんどを、その読書による知識ではなく、読書という行動をとったことにより得ることができる副産物がたくさんあり、それが解決してくれます。
    読書は筋トレと同じで、最初から難しい本や分厚い本を読めるわけではありません。
    ですから、子供や今まであまり読書をしていなくて苦手な人は、最初は別に無理をする必要はなく薄い本から始めればいいです。
    誰でも集中力や忍耐力を少しずつ身につけながら、徐々に徐々に難しい本や分厚い本も読めるようになり、専門書や哲学書などいろいろな本も読めるようになります。
    読書により僕たちの人生の質が上がります。
    読書をすればするほど人生の質は上がるし、社交性も身につき、自分だけでなく家族まで幸せになるということが示された研究があります。
    読書をすることにより年収が上がるとか、年収が高い人ほど読書をするといった研究はたくさんありますが、香港大学の研究で、過去に行われた読書と子供の発達に関する研究から質の高い19件の研究をピックアップしたメタ分析があります。
    これは家族単位で行われた研究で、子供だけでなく、その親や兄弟に対してもどんな影響が与えられるのかということまで調べています。
    その結果わかったこととして、子供が本を読めば読むほど、子供の問題行動はどんどん減っていき人生の質も高まり、問題解決能力も高まり、対人コミュニケーションが上手になることで人間関係も良くなっていたということが確認されています。
    3歳から6歳の子供が対象になっていますので、親が一緒に読書をしたり親が読み聞かせをするということもあります。
    一緒に本を読むということをした親や、子供に読み聞かせをした親は、なんと自尊心が高まるという効果が確認されています。
    子供が夢中になっている本や子供の課題図書をバカにせず親も一緒に読んでみるというのは、親にとってもプラスになるわけです。
    子供と一緒に読書をした親は自尊心が高まり、子供との関係もより良くなり、さらに人生の質も向上していました。
    さらに、子供や家族との関係も良くなるというだけではなく、なんと毎日のストレスが減少してうつ症状まで軽くなったということも確認されています。
    忙しい人ほど、しんどい人ほど、仕事で疲れている人ほど、ママ友との関係や学校での関係や親戚との関係でストレスが溜まり悩みを抱えている人ほど、子供と一緒に読書を楽しんだり子供に読み聞かせをしてあげるべきです。
    これを毎日した方が、親は自分の行動や自分の人生に自信を持てるようになるし、当然子供との関係が良くなるだけでなく、周りの人との人間関係も良くなり人生の質も高くなる上に、ストレスが減って鬱になる可能性も減ります。
    読書とは家族みんなですべきことです。
    子供向けの本や絵本からでも十分です!
    絵本も、子供の頃に読んだことがある絵本であっても大人になってから読むと、深いストーリーを感じたりすることもあると思います。
    例えば、『100万回生きたねこ』という絵本がありますが、これも大人になってから読むと考えさせられることも結構あります。
    ですから、絵本に限らず子供向けの本だからといってバカにせず読んでみるのも良いのではないでしょうか。

    100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)
    読書のメリットは万人が得られる!
    読書のメリットは文化や収入や育ちに関わらず得ることができるものです。
    どのような育ちであっても、どんな文化圏で生まれたとしても、収入の高い人であってもそうでない人でも、変わらず読書のメリットは得ることができるということです。
    読書や昔ながらのアナログなおもちゃなどは言語能力を鍛えてくれますし、普段から読書をしている子供の方が創造性が高くなるという研究もあります。
    オリジナリティを発揮して価値ある人生を歩みたいのであれば、できるだけ早いうちから読書習慣を身につけてください。
    一冊を読み通す力をできるだけ早いうちに鍛えておくことが大切です。
    人生を考えるために役に立つおすすめ本
    今回のおすすめの本としては、人生の初期の段階でしておくべき事や自分の人生や子供の人生を考えるために役に立つ本をいくつか紹介しておきます。
    これは若いうちの行動が人生をどれぐらい決めるのかということを教えてくれる本です。
    若い人は今のうちに何をしておけば人生がイージーモードになるのかということを理解できますので、ぜひこちらを読んでみてください。
    すでに20代を超えてしまったという人も、読んでもらえれば自分の若い頃に何が足りなかったのかということを理解して、今からでも追いつくのも遅くないと思います。

    人生は20代で決まる――仕事・恋愛・将来設計 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
    瞑想は注意力のコントロールのためのものですが、瞑想は読書ととても似ています。
    瞑想では自分の注意が余計なところにそれたらそれを戻すトレーニングですが、これは読書も同じで、読んでいて関係のないところに注意が逸れてしまった時には、それを本の内容に戻すことにより読書力を鍛えることができます。 
    ですから、この瞑想と読書を一緒に学ぶということを行うと、効率よく読書継続力を高めることができると思います。
    そのためにもこちらの本はおすすめです。

    マインドフルネスストレス低減法
    この本は運動をすることによって脳細胞を増やすという内容になっていて、運動を習慣にして頂けると、本を読むスピードも読んだ内容を記憶に残す力も、本の内容をまとめる力も格段に上がります。

    脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
    いくら読書を頑張ったところで、それでもやはり天才には勝てないとか、生まれつきの優秀な人には勝てないというようなことを言う人もいると思います。
    そんな人はぜひこちらの本を読んでください。
    もちろん成功している人の中にはいわゆる本当の生まれつきの天才もいます。
    ですが、成功している人を見ると決してそんな天才ばかりではありません。
    では、どのようにして彼らは天才と呼ばれるような成功を成し遂げたり、生まれ持っての天才を超えるような成果を成し遂げたのかということを理解できる本です。

    才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法
    大人になってからもこのやればできるという感覚がなければ、読書もなかなか続かないということもあると思います。
    1冊読み通したことがないという人や難しい本を読もうと思い何度も挫折したという人は、やはり、本を読みきった経験自体がないので挫折しやすくなります。
    この本は、やればできるという感覚を正しく持ち、自分の可能性に挑戦するにはどこから始めればいいのかということを学べる本です。

    マインドセット「やればできる! 」の研究
     
    2. ソーシャルスキル
    早期教育や英才教育というものは、実は、子供の IQ に関しては全く何の関係もないということが言われています。
    早めに教育を始めても遅く教育を始めても、子供の IQ レベルについては何の違いもないということです。
    早期に教育を始めるより、人生の初期の段階で必要なのはソーシャルな関係を周りと作れる環境です。
    早期に良い友達を作るチャンスを与えてあげた方が、子供の将来にとってはプラスになるということです。 
    複雑な環境が子供たちの知性を伸ばします。
    この複雑な環境というのは、そこにいろいろな人がいて多くの人間関係があり日々移り変わっていく環境のことです。
    つまり、毎日同じ場所で同じ勉強をするというようなことではなく、時には勉強してもいいし遊んでもいいし、いろいろなイベントが起きて、その中に人間関係があるといった複雑な環境で自分でソーシャルな関係を作っていくということが子供の知性を伸ばすことにつながります。
    ですから、家庭では家族みんなで読書する時間を大切にして、子供には早いうちから読書習慣を自然と身につけるようにしてもらい、家庭の外では複雑な人間関係で学べるようにしてあげてください。
    ただ、親が子供に対してソーシャルスキルを誤解していることが多いです。
    これは周りに合わせる協調性ではありません。
    親は子供に対して外向性と協調性を期待しますが、これはソーシャルスキルではありません。
    外向性は大切ですが、協調性は別になくても構いません。
    ソーシャルスキルは、自分が仲良くなりたい特定の人と関係を深めることができるスキルです。
    それと同時に、付き合うべき相手を選ぶスキルです。
    付き合うべき相手を選んで、その相手と関係を深める能力がソーシャルスキルです。
    若い人たちが人生をより良くするためには、できるだけ人生の序盤において複雑な人間関係に触れておく必要があるということです。
    お子さんがいる場合には、そのお子さんのために参考にしていただけたらと思いますし、もうすでに大人になって、今更だと考える人もここから学んでもらいたいと思います。
    複雑な人間関係に触れておくことが重要なわけですから、今まで自分が会ったことがないような人たちや、関わったことがないような業種の人たち、今までなかった上下関係や横の関係がある環境などに自ら身を置いて、新しい経験をしてみるのも良いのではないでしょうか。
    仕事やバイトを選ぶ際にも、今まで自分が全く関わったことがないような業種を選んだり、今まで触れたことがないような人間関係がある趣味や習い事を選んだ方が未来のためにはなります。
    同じような業界ばかりを経験するのではなく、全く違う業界や全く違う上下関係や違う組織構造を持っている業界、全く違うジャンルの経験をした方が将来のためになります。 
    複雑な人間関係の中に身を置けば、当然誰でも失敗することはあります。
    大抵の人は、子供の頃に人間関係がうまくいかなかったり、引っ込み思案になってしまうと、コミュニケーションは技術なのに学ばなくなってしまいます。
    学ばないからうまくいかなくなりますし、うまくいかないから学ばないので、ソーシャルスキルから得られる様々なメリットが得られなくなります。
    これが人生の後半で大きな差になってしまいます。
    良い人間関係を作ることは、良い運動習慣を身に付けることや肥満を克服することよりも健康にとって重要です。
    運動習慣を身につけたりダイエットしたいという人も多いでしょうが、健康のことを考えるのであれば、それよりも大事なのは良い人間関係です。
    子供の頃にソーシャルスキルを学ぶことが重要だと言われると、周りに大人ばかりがいる環境では、周りに合わせて大人びた態度をとることだと勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが、あくまで子供の頃に重要なのは同世代と一緒に過ごすことができる複雑な環境です。
    子供の頃も学生の頃も、子供じみたことに夢中になって構いません。
    バージニア大学の研究を見てみると、年齢にそぐわないような大人びた行動をすることによって、若い頃には周りからの人気を集めることができる場合もありますが、年齢を重ねるにつれて、逆にその人気は失われていくということが確認されています。
    若い頃は大人びた人が人気になることが多いですが、年月が経つにつれ、いずれイタイやつになってしまいます。
    子供の頃は子供っぽくて構いません。大人から見ればバカバカしいことに夢中になっていても構いません。
    若い頃から大人びた行動ばかりをしていると、子供の頃でなければできないことを犠牲にしてしまいます。
    自分が大人だと思うと周りの子供を見下すようになってしまいます。
    それによって人間関係も学べるはずのソーシャルスキルも失ってしまいます。
    3. 運動 
    どんな運動でも効果はあります。
    心肺機能を鍛えて疲れづらい体を作るためにはHIITが効果的です。
    できるだけ若い頃にしておいた方がいい運動についてまとめておきます。
    6歳から8歳の子供たちを対象に、普段の身体活動のレベルと座位時間の長さ、読書能力や計算能力について調べた研究があります。
    その結果、中程度以上の身体活動を行なって座位時間が短い子供は、読書能力も計算能力も高かったそうです。
    つまり、普段から体をしっかり動かして座っている時間が少ない子供は、読書能力も計算能力も高くなるということです。
    さらに、勉強をしている際に体を動かすことの効果について調べた研究を見てみると、体を動かしながら学んだ方が学習効果が高くなるということが確認されています。
    日本では座って勉強することが良しとされたりしますが、動ける状態で勉強した方が、明らかに学習効果は高くなるようです。
    もちろん、個人差はありますが、全体的に成績も向上したそうです。
    ステッパーを踏みながら読書したり、歩きながら読書したりする人も多いでしょうが、勉強の合間にルールを決めてスクワットなど簡単な運動を取り入れるのも良いのではないでしょうか。
    ①格闘技
    格闘技が好きな人もいるでしょうし、女性でもキックボクシングなどをしている人も結構いると思います。
    総合格闘技で、自分をコントロールしたり注意力をコントロールする機能である実行機能が改善するという研究があります。
    この実行機能は、その能力が高ければ人生がイージーモードになるとも言われる能力です。
    カリフォルニア州立大学サンマルコス校の研究で、アスペルガーとか自閉症の問題を抱え、実行機能が低いために苦労している人を対象にした研究があります。
    それらの診断を受けた8歳から11歳までの子どもたち43人を集めて、総合格闘技を習うグループと何もしないグループに分けて、13週間でどのような違いが現れるのかということを調べています。
    その結果わかったこととして、総合格闘技を習った子供たちは、自分の行動をコントロールする行動抑制能力が高くなって、自己コントロール能力にも繋がるワーキングメモリが向上していました。
    さらに、認知的柔軟性も高くなっていたので、物事に対する柔軟な思考も改善していたということです。
    この研究では、その子供たちの両親にもインタビューを行っています。
    子供の感情や行動をコントロールする能力が、格闘技を習った後に改善していたという報告もありました。
    ということは、お子さんがアスペルガーなどで悩んでいる方は格闘技を習ってみるのも良いのではないでしょうか。
    これは総合格闘技を対象にしているので、他のどの格闘技でも同様の効果が出るのではないかと思われます。
    目の前のことに集中してマインドフルな状態になるということから、自分の注意力をコントロールするトレーニングになるのではないかと考えられます。
    目の前のことに集中してマインドフルな状態になれるという点で考えると、ボルダリングやキックボクシング、ヨガも同様の効果が期待できます。
    ②チームスポーツ 
    チームスポーツで記憶力が上がります。
    ワシントン大学セントルイス校の研究で、9歳から11歳の子供4191人のサンプルを分析して、チームスポーツに参加した場合と参加しない場合の脳の違いを調べています。 
    チームスポーツでは、人間関係を作りながら運動による様々なメリットを同時に享受することができます。
    この研究では、チームスポーツに参加している子供は男女問わず脳の海馬が大きくなっていました。
    脳の海馬が大きくなっているということは、瞬間記憶能力も高くなっていますし、自分をコントロールする能力が高くなっているということです。
    チームスポーツを行うことによって、人間関係の学びを得て、感情をコントロールする力や集中力が鍛えられるわけです。
    さらに、6歳から10歳の頃にチームスポーツに参加していると、思春期になった頃に思春期独特の問題が少なくなるとか、自分はチームの一員としてみんなに認められているという感覚を持つことができて、必要とされているから自分はこのままでも大丈夫だ、そんな適切な自尊心を養うことができるという研究もあるくらいです。
    自己主張を行う能力も向上するというデータもありますし、チームスポーツに取り組むことによって、自分の感情を上手にコントロールしながら複雑な人間関係の中で学ぶことができるようです。
    ここから先は残り5つについて解説していきます。
    いずれも子育てにも、自分の人生にも役に立ちますし、遅いということはありません。
    自分の、大切な人の人生を考えるのであれば、ぜひチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、将来のためにどんな習慣が大切だと思いますか?」【キャリアを決めるトリガー習慣】

    2022-10-29 12:00  
    330pt
    あなたは、将来のためにどんな習慣が大切だと思いますか?

    今回は、異業種への転職についての相談をもとに、将来の成功を左右する日々の習慣について解説させてもらいます。

    Q. 転職活動中です。営業で身につけた顧客とのコミュニケーション能力をどのように活かすことができると説明したらいいでしょうか?ちなみに、異業種なのでそこで培った知識は活かせないです。

    まず後半が間違っています。
    異業種だからといって知識を活かすことができないわけではありません。
    異業種で培った知識を、そのコミュニケーション能力を使ってプレゼンすると基本的には面接にも通るはずです。

    今の業界で培った知識や経験と、これから挑戦したい業界は関係ないと思ってしまうともったいないです。
    全く関係のない業界であっても、自分がそれまでの仕事で培った能力を使えば貢献できると説明する能力がコミュニケーション能力です。

    ですから、そのコミュニケーション能力を、説明しなくてはいけない人はコミュニケーション能力がない人です。
    コミュニケーション能力がある人は、それをわざわざ説明しなくても普通に話をするだけで伝わります。
    全く関係のない業種で培った能力が、なぜその職種で活かすことができるのか、このことをコミュニケーション能力を発揮して説明してください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    成功を決めるトリガー習慣

    キャリアの成功に関するトリガー習慣について紹介させてもらいます。

    僕たちは10代後半から様々なキャリアを積み重ねていきます。
    その結果、成功する人もいればそうでない人もいて、人それぞれ様々な人生があるわけです。

    そんな中で、若い頃にどんな習慣を身につけていれば、将来的に仕事に対する満足感が高くなるのか、あるいは、収入が増えるのか、そんな研究から若い頃に身につけておいて欲しい習慣について解説させてもらいます。
    早ければ早いほど身につけておいた方がいい7つのトリガー習慣があります。
    まだそんな若い頃に身につけておいてもらいたい習慣について紹介させてもらい、そこから、それぞれの世代でどのような要素で収入が決まるのかということまで解説させてもらいます。

    多くの研究で、人は中学生ぐらいから収入の差が生まれ始めるといわれています。
    その頃からの人間関係や身に付けるものによって、将来の収入の差が徐々に大きくなるということです。
    もちろん、ある程度年齢を重ねてから成功する人も中にはいますが、多くの成功者は若い頃から特定の習慣を身につけていて、その差が年齢を重ねれば重ねるほど開いていきます。

    基本的な習慣の身に付け方はこちら
    ちなみに、良い習慣を身につけて悪い習慣をなくすための方法については、こちらを参考にしてみてください。
    こちらで基本的な習慣の身に付け方を学んでもらい、その上で今回紹介する内容を理解して頂けると、皆さんの人生に対してより効果的だと思います。

    短期間で〝よい習慣〟が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術

    キャリア選択の方法はこちら
    仕事選びで悩む人も多いでしょうが、そんな人にはぜひこちらの本を読んでもらいたいと思います。

    科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

    諦めず挑戦し続ける方法はこちら
    人生で挑戦し続けるマインドを作るにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。
    絶対に読んでもらいたい素晴らしい本です。

    マインドセット「やればできる! 」の研究

    成功につながるトリガーとは?

    キャリアの成功に大切な習慣にはどんなものがあるのかということを調べた研究によると、人生にとってより良い行動や思考、スキルにつながる7つの習慣が明らかになっています。

    1,808人の労働者を対象にした研究で、キャリアの成功・経済的な成功・肉体的な成功・内面的な成功・親としての成功、これら5つの成功を評価しています。
    人生の成功を5つのカテゴリーに分類しています。

    キャリアでの成功
    いい仕事をしたり、仕事の成果を評価されて地位が上がったり、やりがいのある仕事をできるかどうかです。

    経済的な成功
    仕事のやりがいや意義を感じていても、経済的にはそれほど恵まれないということもあります。
    そういう意味で、経済的な成功とキャリアの成功はこの研究では区別しています。

    肉体的な成功
    健康面の充実はもちろん、自分の体を自分で評価できるかどうかです。

    内面的な成功
    自分の人生に満足できているかどうか、自分の内面を見つめた時に、良い人生だったと思えるかどうかです。
    主観的な成功と言い換えてもいいかもしれません。

    親としての成功
    幸せな家庭があって自分として満足できるかどうかです。

    これら5つの成功が揃えば当然とても幸せなはずです。
    みんなに評価される素晴らしい仕事に就いてお金もあり、肉体も健康的で美しく、内面的にもとても充実していて、そして、素敵な家族に囲まれているわけです。
    最高に幸せな状態です。

    これら5つが人生の幸せだと定義した上で、その全てを手に入れるために重要になる要素は何なのかということを調べています。
    それぞれの項目において、習慣・才能・決断・運などがどれくらい影響しているのか調べた研究になっています。

    つまり、それぞれ5つの成功について影響を与えているのは、「良い習慣を身につけること」「特殊な才能を持っていること」「正しい決断をすること」「ただ運がいいだけ」、一体何なのかということを調べています。

    この結果、やはり習慣が大事なようです。

    習慣は才能の2倍ものインパクト!
    多くの人はキャリアの成功の46%を正しい習慣を身につけることが寄与したと考えていました。
    成功の46%は正しい習慣が原因だったとされています。

    ちなみに、決断は24.7%、才能は19.5%ということですから、正しい習慣は、正しい決断や素晴らしい才能の2倍以上もインパクトがあると多くの人が認識しているということになります。

    人生で成功する人ほど毎日の習慣を大事にしています。
    正しい決断や生まれ持った才能よりも、人生の成功に影響を与えるのではないかとこの研究では示されています。

    人生は確かに生まれ持った才能や決断、様々なことによって変わっていくものですが、それら全てを変えることは難しいです。
    そんな中で最も僕たちの人生を左右しているものは「習慣」です。

    「習慣」が人生を決める!
    人間は運命の奴隷です。
    ただし、運命は習慣の奴隷です。
    人によっても違いますが、少なく見積もっている研究でも、人間の人生の50%は習慣的な行動によって成り立っているとされています。
    研究によっては7割とか8割とされているものもあります。

    だからこそ良い習慣を身につけることが僕たちの人生を左右します。
    実際に、人生で成功した人はその良い習慣を大切にしていたということです。

    ちなみに、自分はそんなに仕事にモチベーションもないという方もいるでしょうが、そんな人こそ習慣を大切にしてみてください。

    自分が仕事に向いていないと考えている人には、生まれつきの才能よりも習慣の方がはるかに大事になってくるということも研究では示されています。
    仕事にやる気がないという人こそ、習慣に注目した方が結果的に満足できる人生になっているということです。

    研究チームのコメントによると、「人生の成功に関しては良い習慣に勝るものはありえない」と言われています。
    「どんなに運が良くても才能があっても、頭が良くても決断力があっても、習慣や日頃の行いを補うことはできない」とされています。

    頭が良くても正しい習慣がなければ堕落します。
    才能があっても正しい習慣がなければ能力を開花させることもできません。
    いくら運が良くても正しい習慣を身につけてパフォーマンスを安定させることができなければチャンスを掴むこともできません。

    7つのトリガー習慣

    この研究では、多くの人が成功の原因になったと言われている習慣についても教えてくれています。
    良い習慣を量産してくれるトリガーになる習慣です。

    成功習慣 その1 「NOと言う前にYESと考える」
    人は新しいことにチャレンジしたり、変化を目の前にした時に、つい、NOと言いたくなります。
    人生ではリスクを取りたくないから、チャンスかもしれないと思ったところで怖いからやめておこうと考えてしまいがちです。

    そんな頭の中にNOと浮かんだ時に、一旦、YESと言ったらどうなるか考えてみてください。

    例えば、新しい仕事のチャンスがあって迷っているとします。
    その新しい仕事は、確かに仕事も大変で忙しくなるかもしれないけれど大きなチャンスがあります。
    自分の成長にも繋がって、将来的には自由とお金が手に入るかもしれません。
    とはいえ、リスクもあるし自分には能力がないかもしれないと不安になってNOと言いそうになったら、「NOと言う前にYESと考える」ことを思い出してください。

    YESと言うための理由を考えます。
    今のままならNOかもしれませんが、YESと言えるようになるにはどうすればいいのか? どのようなことを頑張ればいいのか? どのような結果が期待できればいいのか? と考えてみてください。

    このように考えると視野が広がります。
    人は断る事によって自分を守ろうとしますが、大事なのはそれを自信持ってYESと応えることができるように整えることです。

    成功習慣 その2 「自分のコンフォートゾーンの外で成長する」
    人は年齢を重ねれば重ねるほど自分の心地よいコンフォートゾーンの中で生活しようとします。
    そうなると新しい刺激がなくなりアイデアも出なくなります。
    今の自分に凝り固まってしまいます。

    今はそのコンフォートゾーンに入れば安全だと考えるかもしれませんが、そのコンフォートゾーンにも新しい人はどんどん入ってきます。
    今までは自分の独占状態だったかもしれませんが、今ある仕事の成果を全て持っていかれる可能性もあります。

    ですから、自らコンフォートゾーンの外に出て成長を目的にしないと成功することはありません。

    成功習慣 その3 「成長の機会にオープンでいる」
    特に30代ぐらいまでは、自分の成長の機会にオープンでいる方が圧倒的に得です。
    自分が成長できることにはチャレンジするべきですし、成長できるかもしれないと思うのであれば、多少損する可能性があってもチャレンジした方がいいです。

    若い時に失敗したとしても、その失敗は後からいくらでも取り返すことができます。
    若い時にリスクを取ったりチャレンジしておかないと、年齢を重ねてからチャレンジするのはもっと難しくなります。

    自分の成長の機会には、何歳になってもオープンでいるようにしてください。

    成功習慣 その4 「自分の直感を信じる」
    投資のような世界であれば、バイアスに惑わされないように自分の直感を信じすぎないことも重要ですが、キャリア選択や仕事選びに関しては、自分の直感を信じた方がうまくいくという研究結果が示されています。
    自分の直感を信じて仕事を選んだ人の方が、そうでない場合よりも1.5倍も良い仕事に就くという研究もあります。

    自分の直感を信じて仕事を選ぶようにしてください。
    その仕事が将来認められるかどうかということは誰にもわかりません。
    将来成長する業界や仕事が明確にわかる人がいれば、そこに就職するよりも株に投資した方がいいです。
    どんな業界や仕事が将来成長するのかは誰にもわかりませんし、自分がどこで成功できるのかもっとわかりません。

    だからこそ自分の直感を信じて少しでも早く挑戦することが重要です。
    それでダメだったら次の挑戦をするだけです。
    挑戦する頻度を増やすほど成功する可能性は高くなります。

    そんな習慣を身につけておくことが重要だということです。
    皆さんは、頭の中にNOと浮かんだ時に、一旦、YESと言ったらどうなるか考えてみてください。
    自分のコンフォートゾーンの外に出て成長することを大切にしてください。
    何歳になっても自分の成長の機会にはオープンであり続けてください。
    そして、仕事選びに関しては直感を大切にして挑戦する頻度を増やしてください。

    残りの成功習慣と仕事もプライベートも充実して幸せな人生を送っている人の特徴については、続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、何歳になっても成長する人には、どんな特徴があると思いますか?」【キャリアの成功】

    2022-09-10 12:00  
    330pt
    あなたは、何歳になっても成長する人には、どんな特徴があると思いますか?

    DaiGo師匠の質疑応答ではキャリアやスキルアップについての相談も多くいただきます。
    今回は、就活にまつわる相談をもとに、何歳になっても常に成長を求めて成果を出し続けるための心理学について解説させてもらいます。

    Q. 就活でキャリアプランを書かされることがありますが、これは意味があるのでしょうか?

    キャリアプランについての相談もよくもらいますが、はっきり言って意味はないと思います。
    実際に、キャリアプランを立てる意味はないという研究はいろいろとあります。

    今の時代は変化が激しすぎます。
    1年先も3年先も誰にも未来を読むことができない時代です。

    ということは、キャリアプランを考えるよりも、自分の人生に対して長期的な影響を与える価値観などを気にした方がいいと思います。
    これは人生でも投資でも同じですが、遠い未来については僕たちはなんとなく予測することができます。

    例えば、皆さんはYouTubeやTikTokを見ていると思います。
    これらが3年後に残っていると思いますか? 5年後に残っていると思いますか?
    こう聞かれると、おそらく残っているとは思うけれど、どうなっているのか今ひとつ思い浮かばないと思います。

    ところが、30年後に残っていると思いますか? と聞かれたらどうでしょうか。
    間違いなく残っていないでしょうし、残っていても全く別のものになっていると思います。
    その頃にはもはやスマホも残っていないかもしれません。

    人は遠い未来のことを考えることが一番重要なのに、人間の集中力はどんどん失われ短期的なことばかりに目が向いています。
    政治でも経済でも同じです。
    どんどん短期的なことばかりに取り組んでいて、長期的に物事を考え進めることができなくなってきています。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    キャリアがうまくいく人の特徴

    皆さんがどんな仕事をするとしても、そのキャリアがうまく進むためにはどんなことができるのかということを解説していきます。

    人格を鍛えよ
    ヒューストン大学の研究で、アイスランドの若者17歳から29歳までの1,775人を対象に12年間にわたって追跡調査しています。
    全員の性格特性とキャリアの成功レベルを調べています。

    これによると、就職時に誠実性と情緒の安定性が高かった若者は、初期のキャリアで成功する確率が高かったということです。
    外向性の成長にもキャリアの成功との相関は見られましたが、具体的には、誠実性を鍛えるとキャリアの満足度は高くなり、情緒の安定性が高まると収入とキャリアの満足度が高くなるとされています。

    研究チームのコメントによると、この結果から人格の成長がキャリアの成果を予測することが確認されたとされています。
    自分の性格特性に固執することなく、人格の良さにつながる性格特性を長期的に鍛えていくことができれば、それが結果的に人生におけるキャリアに大きな影響を与える可能性があるということです。

    誠実性と神経症的傾向の改善に取り組みましょう。
    基本的には性格特性ですから、何もしなければ鍛えたり変えたりしていくことは難しいですが、瞑想を行ったり、毎日行う小さな習慣を作ることによって誠実性を高めていくことはできます。

    渇望、外向性、統制の所在が重要
    メルボルン大学の研究で、7,500人以上の労働者を対象に、自分に対する自信とキャリアの成功レベルについてチェックした研究があります。
    これによると、3つのポイントが重要だということが確認されています。

    1.渇望感
    キャリアの成功に対する希望のレベルが高いほど昇進の可能性は高くなるけれど、なぜかこの傾向は男性にしか見られなかったそうです。
    女性の場合には、自分に自信を持つことで昇進の可能性が高まるという明確な根拠を得ることはできなかったということです。

    2.自信と外向性
    外向性が高く大胆さやカリスマ性を持つ男性は昇進の可能性が高いということも示されています。

    3.統制の所在
    これは原因を内側に求めるのか外側に求めるかという違いになります。

    統制の所在が内側にある人は、何かしらの成果や望ましい結果が生まれた時にも、自分が頑張って努力したからだとその原因を内側に求めます。
    一方で、この統制の所在が外部にある人は、自分に原因を求めないので、例えば、ダイエットで痩せたというときであっても、自分が頑張ったから痩せたというのではなく、ジムのトレーナーさんが一緒に頑張ってくれたからだと考えたり、会社という存在があったから自分は成功することができたと、いいことがあった時も悪いことがあった時もその原因を自分以外の外側に求めます。

    いいことも悪いこともその原因を自分の外側に求めるのか内側に求めるのかという違いが統制の所在というものになりますが、結論としては、キャリアで成功する人は統制の所在が内側にある人だったということです。

    ただ、この傾向と女性の昇進の可能性にも、やはり関係がなかったということですので、男性と女性では成功ルートが変わってくるということになります。
    成功したい男性のための3点セット
    外向性
    カリスマ性
    自分ごとにすること(成長マインドセット)

    女性でも男性でも使えるキャリア成功に役立つ本

    マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力

    OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

    相棒と革新
    ルッカ高等研究所の研究で、473人の物理学者と生物学者のキャリアについて調べています。
    94,000本の論文と166,000人の共同研究者が関わった論文について調べたものです。

    それによると、共同研究の60%から80%は、わずか1年かそれ以下で終了していました。
    しかし、中には2人の研究者が何十年も一緒に仕事をして成功しているケースもありました。
    これに当てはまる研究者は、個々の研究者の論文発表数が平均で17%も増加していました。
    さらに、2人が長年にわたって複数のプロジェクトに取り組む方が、個人が異なるパートナーと連続してペアを組んでキャリアを築いていくよりも成功につながる傾向が高くなるということも確認されています。

    つまり、長期的にペアを組んで共同研究を行う研究者は、それによって生産性が向上してキャリアの成功に繋がる可能性があるようです。

    これについてはビジネスでも同じことが言えると思います。
    アップルもスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの2人が始めた会社で、斬新なアイデアと高いカリスマ性を持ったスティーブ・ジョブズとそれを形にすることができる素晴らしい技術者であるスティーブ・ウォズニアックの2人で始めたのが全ての始まりでした。
    Google も同様で、このようなイノベーションは1人の天才によるものではなく、多くの場合2人の出会いによって始まるという本です。

    このように職場の人間関係に目を向けるということもとても重要なことです。

    POWERS OF TWO 二人で一人の天才

    野心的な子供は成功する
    ノートルダム大学メンドーサビジネスカレッジの研究で、717人の男女を70年間にも渡って追跡しています。
    全員の写真のレベルを測定した上で、その後どのようなキャリアに進んでいくのかということを調べています。
    参加者の学歴は、ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学といった世界有数の大学に通っている者から、高校卒業資格やコミュニティカレッジの学位といった地味な学歴の人がいました

    それによると、野心的な子供はより高い教育を受けて、一般的に評価の高い大学に通い、より一流の職業に就いて年収も高かったということが確認されています。

    ただし 、野心は両刃の剣です。
    野心は人生の満足度にはほとんど影響することがなく、なぜか寿命に対してはマイナスの影響があるということが確認されています。

    野心的な人の寿命が短くなる理由については確認されていませんが、おそらく仕事をする上でのキャリアに対する野心が、健康的な行動や安定した人間関係にダメージを与えるのではないかと考えられます。

    希望や野心は必要ですが、ある程度年齢を重ねると、自分の身の丈を超えるような目標を持つことが、自分の幸せを阻害する原因になっていることもありますので気をつけてください。

    初期の失敗を
    若い頃の失敗が将来の成功を左右するという研究があります。
    ノースウエスタン大学などの研究で、キャリアにおける早い段階での失敗というものが、実は長期的な視点で見た時に成功する確率と関係しているという結果が確認されています。
    つまり、若いうちにたくさんの失敗を経験しておくと、長期的に見た時には成功する確率が上がるのではないかと考えられます。

    助成金を受けた研究と助成金の獲得に失敗した研究についてチェックした上で、それぞれの研究者のその後のキャリアについて調べています。

    その結果、若い頃に助成金の獲得に失敗している研究者は、若い頃に助成金の獲得に成功している研究者たちよりも、10年間追跡してみたところ、影響力の高い論文を生み出す確率が6.1%も高かったそうです。

    失敗を乗り越える経験が長期的には大きな力に!
    データを詳しく見てみると、失敗した経験に負けることなく研究を続けた人たちは、平均して、かつ長期的にずっといい成績を収め続ける確率が高くなる傾向があったということです。

    長期的にその仕事を続けるのであれば、若いうちにはたくさん失敗をしておいた方が、そして、それを乗り越えるという経験を積んでいた方が、将来的には成功する可能性が高くなるということが示されたとても希望のある研究でした。

    人生でもビジネスでも、長期的に見ると誰でも失敗はしますし、調子よく進んでいたこともうまくいかなくなってしまうことも必ずあります。
    このような時に、若い頃の辛いことや厳しいことを乗り越えた経験があると、例えば、あの頃に比べるとまだマシと考えることもできて、前に進むことができるようになるわけです。

    偉人たちの名言でも、人生の前半においては生まれ持ったもので決まるけれど、人生の後半というものはその前半においてした努力によって決まると言われています。
    失敗を乗り越えていくという経験こそが重要だということです。

    人は基本的に年齢を重ねれば重ねるほど失敗を恐れるようになります。
    しかも、若い人には完璧主義の人も増えてきています。
    完璧主義の人は歳を重ねれば重ねるほど成功しづらくなるし、歳をとればなおさら人間の性格はなかなか変わらないものですから、余計に完璧主義は直らなくなってしまい、いつまでたっても成功せず一生しんどい人生を送ってしまうという可能性があります。

    失敗を恐れない失敗許容力と完璧主義対策が重要です。
    人の失敗について理解を深めて、人がなぜ行動できないのかということも考えるのであればこの2冊がおすすめです。


    失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

    なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント (日本経済新聞出版)

    ここから先は、常に成長し続けて理想的なキャリアを築いていくための具体的な方法について解説していきます。
    皆さんが仕事やキャリアに何を求めていたとしても、きっと大事になるポイントだと思います。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。