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一問一答「あなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?」【苦痛の科学的利用法】
2022-11-24 12:00330ptあなたは、最近、どんなことに強く不安や不満を感じましたか?
今回は、なかなか行動できず人生を変えることができないという方の相談をもとに、幸せの追求から逃れ、苦痛を科学的に利用する方法について解説させてもらいます。
Q. 迷ってばかりで結局行動できないことが多いです。どうすれば人生を変えることができるでしょうか?
人は悪いことをしたらその報いを受けると言われます。
ですが、それ以前に「自分が疎かにしたこと」で結局は報いを受けます。
今やらなくてはいけないことをやらなかったり、やるべきことを怠けたりすれば、それはいつか報いとして返ってきます。
今皆さんも、面倒だ、しんどい、ツラいと思っていることもあると思います。
それも皆さんが過去に疎かにした何かが今になって戻ってきているに過ぎません。
僕も同じですが誰でも苦しいことはあると思います。
その度に「今を疎かにしない」ということを考えてください。
今自分が苦しいのは、結局は過去に自分が何かを疎かにしたからです。
そう反省して、また同じ思いをしなくていいように乗り越え頑張ってください。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
人生変わる苦痛の科学的利用法
幸福を求めること、苦痛を避けること、この2つは実は意味がありません。
人間には矛盾する感覚が色々とあります。
人生を楽に生きていきたいですが、努力することが大事と言われます。
幸せを追い求めたいですが、幸せを追い求めても幸せにはなれません。
ことわざでも、「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、そんなことわざが生まれた昔の旅となると、当然ですが命の危険もあったわけです。
人は苦しみを避けて幸福を追い求めようとするわけですが、科学的には苦しみを受け入れて多くの不快感を経験し、そして、幸福を追い求めることを辞めた時に、人は求めていたものが手に入ります。
苦しんだ人生を歩んだ人の方が、人間の脳は鍛えられるということが確認されています。
スーパーエイジャー(健康的長寿者)
高齢者なのに若い人と同じレベルの健康を維持している人たちがいます。
スーパーエイジャーの人は中高年の人よりも脳のサイズが大きいとも言われています。
スーパーエイジャーのエピソード記憶は、80代でも50代から60代の人と同じレベルだったという研究もあります。
スーパーエイジャーの人たちの脳は、大脳皮質が他の人よりも分厚くて認知機能が衰えにくいとされています。
スーパーエイジャーについては、遺伝的な要素もありまだまだ研究途中ではありますが、そこに近づくためには「自分にとって不愉快なレベルの負荷」を脳にかけるという方法がいいのではないかと言われています。
人間の脳の重要なエリアは、難しいことや困難なことに打ち込んだ時に発達するそうです。
楽なことばかりに手を出していると脳は発達しません。
この脳を発達させるための困難なことは、精神的なことでも肉体的なことでもどちらでも構いません。
激しい運動や頭を使う難しい知的作業を行うと、人間の脳は萎縮することなく健康を保つことができます。
人間は不幸になるプログラムをされている
苦痛だけでなく不幸を避ける行為も意味はありません。
人間は不幸になるプログラムをされているという研究があります。
主に3つの人間の性質によって、不幸になるようにできているということです。
3つのバイアスによって人間は不幸になるとされています。
1. 楽観バイアス
根拠もなく未来は今よりも良くなるだろうと考える性質です。
逆に言うと、未来よりも今の方が不幸だと考えます。
これが「今を不幸に感じさせる」バイアスです。
2. ポリアンナ効果
昔はよかったと思わせるバイアスです。
昔の記憶は良い記憶だけを残し薄れていきます。
初恋の記憶が美しいものになっていくのも同じです。
過去の嫌な記憶を過小評価して、それによって昔が輝いて見えます。
楽観バイアスとポリアンナ効果によって、過去も未来も幸せに見えます。
その結果、相対的に今が最も不幸だと感じます。
3. 快楽の踏車
人はどんな幸せにもすぐに慣れてしまいます。
人生で大きな成功を掴んでもすぐに慣れてしまい、もっと大きな幸せを求めます。
自分の幸せよりも、自分よりももっと幸せな人に目がいってしまいます。
この3つの性質によって、今この瞬間に不幸を感じるようにプログラムされています。
幸せを求めてもなかなか幸せになれないのは、過去が綺麗に見えて、未来に対する展望が良すぎて、一時的に幸せなことが起きてもすぐに慣れてしまうからです。
これによって今この瞬間を最も不幸に感じるのが人間です。
人は不幸を感じることによって進化してきた
これは人間が不幸になった方が生物としての生存率が高かったからです。
これは実際に不幸かどうかではなく、主観的に不幸だと感じているかどうかです。
人間は今を不幸に感じるようにプログラムされています。
人は未来が良くなると信じて今を生き抜こうと頑張ることができます。
楽観バイアスが強い人の方が子孫を残しました。
過去が美しかったと思うことによって、今を改善しようと頑張ることができます。
今を改善する人の方が子孫を残すことができました。
幸せを感じて満足すると、人はそこから努力しなくなります。
今に満足して努力をやめるリスクが少ない人の方が子孫を残すことができました。
幸せになっても元に戻るから、まさに踏車のように走り続けるしかありません。
この3つの性質が人間の生存率を高めています。
人間は不幸になるようになっているわけですから、それを受け入れるしかありません。
不幸を行動に変換
人はより幸せな結果を求めるために不幸になり、その不幸が行動に結びついた時には結果につながります。
不幸を感じて、それを行動に変換し続けるしかありません。
ですから、不幸を避けたり不幸を見て見ぬふりしてしまうと、人は行動しなくなってしまいます。
まさに現代の日本では、失敗した人を叩いたり不幸になった人を叩くことによって、一時的に自分が幸せになったような気がするのかもしれません。
これは進化の過程から考えると、逆行する行為です。
自分の中にある不幸は行動に変換して行かなくてはなりません。
それをすることなく、自分よりももっとひどい人に目を向けたり、自分よりも不幸な人を叩いていると、それは自分の不幸を行動に変換することから逃げているだけです。
他人のネガティブを見る行為は、改善につながりませんので、それを指差して笑うことはできるかもしれません。
ですが、自分自身の行動に結びつきません。
行動に結びつかない不幸ははっきり言って汚物でしかありません。
人は自分に降りかかる不幸を行動に結びつけることができます。
だからこそ、進化の過程から考えても不幸を意識しやすくなっています。
自分の身近な人が不幸になれば助けることができます。
助けることによって仲間ができて協力し合うことで生存率が高くなります。
自分が不幸を感じた場合は、それを行動に結びつけることで生存率が高くなります。
これは SNS もなく群れの中で人が暮らしていた時には何の問題もありませんでした。
ところが、現代においてはSNS の普及によって、会ったこともない人の不幸も同じように人間は注意を向けてしまいます。
他人の不幸にも反応するのに、結果行動に結びつかないので時間の無駄になってしまうわけです。
ネガティブな感情も同じです。
自分の不幸やネガティブな状況に絶望して行動を止めてしまうことが、人生を悲しい方向に進めてしまうということを忘れないでください。
不幸もネガティブな感情も行動に結びつけることが重要で、使い道を見出していくことが人生を切り拓く方法です。
不幸もネガティブな感情も利用したからこそ生き残り進化してきたのが人間です。
僕たちはその子孫です。
不幸もネガティブな感情も人間が進化するためのモチベーションです。
DaiGo師匠も幼い頃に8年間もいじめられたから、人と違う生き方をすることができました。
テレビに出ていた頃も不遇なことが重なった経験があるからこそ、独自の方向に進むことができました。
人間は不幸も不満もモチベーションに変えることができます。
だからこそ不幸も不満もネガティブな感情も貴重なものです。
それを避けることは、人間の進化の過程から考えても本末転倒な行為です。
苦痛を避けること、不幸を避けること、これは意味のない行為です。
これが進化の過程から考えても科学的に見ても重要なことです。
もちろん意味のない苦痛や自分の力ではどうにもならない不幸まで、積極的に向き合えということではありません。
そうでない場合には、それを自分から積極的に取りに行ったり向き合うことは大切なことです。
不幸と不満を乗り越える3つの方法
とはいえ、不幸や不安に押しつぶされそうになることは誰でもあります。
1. 不幸と不満を記録する
まずは、皆さんの不幸や不満を記録してください。
正しく記録しておかないと、ネガティブな思考や感情は勝手に増幅していきます。
感じた瞬間に記録しておくと、それ以上に勝手に増幅していくことがなくなります。
毎日の悩みや不安を記録してください。
過去を振り返った時に、それによって大きなモチベーションに変えることができます。
今悩んでいることも、それほど重大なことではないと考え向き合うことができるようになります。
自分が乗り越えた挫折も記録してください。
苦しい時に過去の自分を誇れるようになります。
2. 不幸や不満に隠れた自分のミスや弱点を見つける
不幸や不満は、人間に対して何かしらの改善や行動を促しています。
ネガティブな感情に向き合うことで、自分が何を改善したりどんな行動をするべきなのかがわかります。
それを自分に問いかけて、モチベーションに変えてください。
3. マインドフルネスを学ぶ
不幸や不満やネガティブな感情があまりにも大きくなり、自分で改善したり行動できないレベルになってしまうと意味がなくなってしまいます。
そのネガティブな感情を受け入れて、ひとまず目の前のやるべきことに集中することが必要な時もあります。
そんな集中力や没頭する力のためにはマインドフルネスを学ぶのが一番です。
不安な中でも行動するための技術を身につけておいてください。
ここから先は、不幸を避けたいのであれば絶対にやめてもらいたい3つのこと、そして、幸福の追求から卒業して成長し続ける人生を歩む方法を解説していきます。
人生を変えたい、常に成長していきたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたが、やってみたいと思いつつ、なかなかできないことはどんなことですか?」【回避ヒエラルキー】ほか
2022-11-17 12:00330ptあなたが、やってみたいと思いつつ、なかなかできないことはどんなことですか?
今回は、先に頭で考え過ぎてしまいなかなか行動できないという方の相談をもとに、不安や心配を乗り越えて行動するための心理学について解説させてもらいます。
Q. 先に頭で考えすぎて、メリットとデメリットばかり考えて行動できません。
とにかく行動して経験が欲しいです。何かアドバイスをお願いします。
メリットとデメリットを考えて行動できない人へのおすすめとしては、デメリットの方が大きそうなことをあえてしてみてください。
いわゆる行動力として、メリットがあることを見つけて行動することだと考えている人が多いです。
当然ですが、メリットしかないことであれば誰でも行動できるはずです。
行動力というものは、メリットとデメリットが半々だとか、どちらに転ぶかわからないことに対して、一歩踏み出すことができるかどうかです。
例えば、皆さんの目の前にダンベルがあったとします。
それを使って筋トレを頑張れば筋肉がついたり痩せるということはわかっています。
痩せるというメリットはわかっていても重くてしんどいというデメリットもあるから行動できません。
目の前に1,000万円が置いてあって、ご自由にお取りくださいと書いてあったらどうしますか?
メリットしかないような気がするので絶対に取るはずです。
ですから、行動力を上げたいのであれば、デメリットの方が大きいけれど、少し頑張ってうまくいったら得をするかもしれないと思える「やりづらいこと」をあえてしてみてください。
そうすると行動力がつきます。
デメリットを押し切る力が行動力です。
メリットしかないことは別に意識しなくてもできます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
不安や恐怖から一歩踏み出すためのエクスポージャー練習フォーム(暴露療法)
エクスポージャーは怖いことに段階的に取り組むことによって、できるようになるというものです。
例えば、橋を渡るのが怖いのであれば、まずは橋の手前まで行ってしばらく立っていると、怖くてこれ以上は無理だというのが100であれば、その100が徐々に80まで落ち着いてきます。
80ぐらいになったらもう一歩だけ進んでみて、また90や100になったら、しばらくそこで落ち着いてみるというのを繰り返して、徐々に恐怖を乗り越えていく方法です。
人間関係に対する恐怖心があり、いきなり見ず知らずの人に声をかけるのが怖いのであれば、まずはすれ違う人に軽く挨拶をすることだけから始めてみるとか、段階的に自分が恐怖を感じているものに慣れていきながら克服していくわけです。
いきなり自分が理想に思うところにチャレンジするのではなく、自分が恐怖を感じることに徐々に慣れていく方法です。
このエクスポージャー自体はとても効果が高いですが、自分でこれをしようと思うとなかなか難しいものです。
おそらく、これに挑戦したけれど難しくてうまくいかなかったという人が多いと思います。
徐々に慣れていくと言われても、どのぐらい耐えたらいいのかもわかりませんし、エクスポージャーはセラピーとして行われる場合には、必ずセラピストの人が一緒について行なってくれるものです。
自分でしようと思うと、自分の恐怖感自体をモニタリングしにくいですし、恐怖に対して乗り越える方向に進んでいるのかどうかも実感しにくくなってしまいます。
不安や恐怖を感じてできないこと、リスクを恐れてしまい行動を起こせないこと、このようなことを乗り越えるためにはどうすればいいのでしょうか。
ビジネスでもプライベートでも、挑戦してみたいけれど恐怖や不安を感じて、未だに手をつけることができていないことがある人も多いと思います。
多くの場合僕たちが怖がっていること、心配していることの9割近くは実際には起こりません。
しかも、どんなに怖がっていることでも、いざやってみると結構簡単だったり、大きなリスクに思えたことも意外と大したことがないということが多いものです。
それをよりはっきりわかるようにするのがエクスポージャー練習フォームというノートの取り方です。
書く手間はありますが、しばらく書き溜めておくと、それは自分の自信になり、リスクを取って行動することができるようになったりします。
恐怖心や不安、目の前のリスクを恐れてしまうために、大事な第一歩を踏み出すことができない自分を変えるためのノート術です。
3つのステップで構成されています。
<ステップ1>プレパレーション(Preparation):準備
この項目では書くべきことは4つあります。
①行動:自分が怖いと思い起こすことができない行動をひとつ
②結果:その行動を起こした時に起こりうる予測される結果
③怖さ:その結果から自分がどれくらい怖さを感じるのかを予測(%)
④深刻さ:その結果が起きた時にどれぐらい深刻な状況に陥るのかを予測(%)
(%は、0%は全く支障がない、100%は耐えられない状況)
DaiGo師匠はテレビに出るのをやめることに対する不安や恐怖を感じた際にもこれを使っています。
テレビに出る頻度や労力について分析してみると、テレビに出ることと自分の仕事の相関関係はほぼ無かったので、堂々とテレビに出ないと言えるようになりましたが、そもそもこれはある程度テレビに出ないようにしないとわからないことです。
テレビに出ない時期があったので、それを分析することができただけです。
一緒にテレビに出ない時期を作らないと、それが与える影響を分析することもできないわけですが、その一瞬テレビに出ない時期を作ることが恐怖や不安を感じさせます。
テレビの仕事や講演の依頼を断るのは恐怖を感じさせます。
皆さんも自分にとってプラスにならない中途半端な仕事を断るのが怖いと感じて、あまり気が乗らないけれど断ることができず、自分のリソースを割いて仕事をせざるを得なくなったりしたことがあるのではないでしょうか。
人付き合いでも、「NO」と言ったら嫌われるのではないかと不安を感じて、断ることが苦手な人も結構いると思います。
例えば、「NO」と言えない不安や恐怖を乗り越えるのであれば、「①行動」として「NOと言う」と記入します。
続いて、「②結果」では、「人間関係が悪くなる」「嫌われる」「人間関係が減るのが不安」というようなことが想定されるとしたら、それをできるだけ具体的に記入してください。
「③怖さ」には、その行動を取る直前に感じる怖さ、「④深刻さ」には、どれくらい深刻な状況になるかをそれぞれ予測してパーセントとして数字を記入します。
これはあくまで現時点の予測で構いません。
嫌われるのが怖くてどうしても断れないというのであれば、「③怖さ」は100%です。
断ってその人に嫌われるだけであればいいけれど、悪い噂を流されてしまうのではないかという不安を感じるから、かなり深刻な状況になるような気がするというのであれば、「④深刻さ」は90%ということになるかもしれません。
ここまでが準備の段階です。
<ステップ2>エクスポージャー(Exposure):行動によるストレスをグラフ化
心地いいぐらいの状況が0%、もう耐えられないレベルが100%で、行動を起こした直後から分刻みで記録します。
縦軸が自分のストレスレベルで、横軸が時間(分)として、行動を起こした時点から実際にタイマーを測って1分おきに記録してください。
これを記録すると、何分ぐらいで自分の気持ちが落ち着くのかということがわかるようになります。
自分が何分ぐらいで恐怖感を乗り越えることができるのかということもわかりますし、分刻みで自分のストレスやメンタルの状況を記録すると、自分を観察することができてメタ認知の効果もあり、冷静にその行動が取れるようにもなります。
そうすると、それだけでも意外と大したことがないと感じることもできるようになります。
自分のためにならない仕事を断ると言うのであれば、感謝しながらも一生懸命理由をつけて断ったとします。
断る瞬間に心臓がバクバクするぐらいのレベルだったとしたら、その瞬間は90%ということかもしれません。
1分経っても 、まだ心臓はバクバクしていて90%のままかもしれません。
2分たったら、少しは落ち着いたような気がして80%というように、タイマーを使って1分おきに記録してみてください。
これによって何分ぐらい経つと緊張や不安が落ち着くのかがわかります。
実際に記録してもらうとわかりますが、一定の時間でストンと落ちるグラフになります。
1分おきに自分のメンタルを観察すると、客観的に自分を見ることができるようになり、同じような行動も冷静に対処することができるようになります。
<ステップ3>結果と学習(Outcomes & learning)
ストレスレベルがほぼゼロになり落ち着いてきたと感じたところで、最後のフェーズに入ります。
実際に取りにくい行動を取った後に、どんな学びがあったのか? 何を得ることができたのか? ということを記入します。
それと同時に、実際に自分が行動を起こしたことによる怖さと、実際に起きた深刻さをパーセントで記入します。
①行動を起こしたことからの学び
②行動を起こしたことによる実際の怖さ(%)
③行動を起こしたことによる実際の深刻さ(%)
学びとしては、実際には断っても意外と嫌われないとか、他の人が助けてくれたということがあるかもしれません。
ちゃんと話したらわかってくれたということも多いと思います。
相手に悪気はなかったということが理解できたりもします。
実際の怖さは、次に全く同じことが起きたらどれくらい怖さを感じるかです。
多少緊張するけれど、全然大したことはないと理解できたのであれば、5%ということになるかもしれません。
結果に対する深刻さもそれほどでもないと理解できたのであれば、30%ということになるかもしれません。
ここまでが行動を起こすことによる恐怖を乗り越えた記録です。
これは記録として溜まってくると、実際に行動したときには自分は何分ぐらい経った頃には落ち着いているということもわかりますので、自分がストレスを感じたり嫌なことがあった時に、どれぐらい時間を取ればいいのかということも把握できます。
実際に自分がこれまでにしてきた行動や、いざやってみたら大したことなかったということが、客観的に見れるようにもなり、それは自分の自信にもなります。
これがエクスポージャー練習フォームです。
ここから先は、やらないといけないけれど怖くてできないことに向き合うための「回避ヒエラルキー」と、心配事が頭から消えない時に使う「スクリプト再生法」について解説していきます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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一問一答「あなたは感情をコントロールするためにどんなことをしていますか?」【プレッシャーと不安の操り方】
2021-12-04 12:00330ptあなたが消し去りたい不安はどんなものですか?
乗り越えたいプレッシャーはどんなものですか?
今回は、過去のトラウマによって不安を抱えている方の相談をもとに、不安とプレッシャーの操り方について解説させてもらいます。
Q. 性のトラウマを抱えて恋愛に不安があります。もしDaiGoさんの彼女が性のトラウマを抱えていたらどのように対処されますか?
話を聞いてあげると思います。
人というものは、自分のトラウマや不安に感じている嫌な感情を言語化することによって、それを乗り越えることができます。
誰でも自分の嫌な過去や不安な気持ちと真正面から向き合うのは怖いものです。
そのために、できるだけ考えないようにしたり、それでも頭の中に湧いてきた感情を一生懸命抑えようとしてしまいます。
ですが、抑えようとすればするほど、その感情は大きくなってしまいます。
ですから、できるだけ言語化できるように傾聴してあげたりすると思います。
あとは、弁証法的行動療法というものがあり、これを使うと過去のトラウマなどを乗り越えやすくなるということも分かっています。
これも自分の嫌な経験をできるだけ細かく言語化していくというものです。
毎日おこなう弁証法的行動療法自習帳
その方法についてはこちらの本が参考になります。
こちらは実践的に使いやすくなっていますのでよければ使ってみてください。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
「不安モチベーション」
僕らのやる気には2種類あります。
1つは、これを頑張ったらご褒美やいいことがあると期待したり奮起することによるモチベーションで、もう1つは、明日締め切りだから頑張らないととか、追い立てられたことにより起きるものでこれが不安モチベーションです。
まずは不安モチベーションの活かし方を理解しておいてください。
学生とジャーナリストを対象にした研究で、不安モチベーションの傾向が高い学生ほど成績が良く、不安モチベーション傾向の高いジャーナリストほど仕事に対する満足度が高かったということが分かっています。
「不安モチベーション」の使い方
悲しみやイライラ、不安やモヤモヤな気持ちというのは、漠然としたものだから僕たちはそれをコントロールすることができません。その感情にちゃんと向き合い、細かく描写し、それがどんな感情かを認識すると、不安モチベーションにつながっていきます。
これが不安モチベーションの使い方です。
①不安というものが、時には役に立つものであり、不安モチベーションというものを認識しておく
②自分の感情や感覚を漠然と感じるのではなく、より細かく認識しその原因を行動につなげる
ちなみに、不安をモチベーションに変えることができる人には2つのパターンがあるということも分かっています。
1つは、不安を感じれば感じるほど、その分準備をしたり、不安そのものをモチベーションに変える方法です。
もう1つは、不安を情報源として使う方法です。
不安を感じるということは、何かが足りないとか、何かしらのリスクがあると感じているということです。
であれば、そこに何があるのかをもっと調べた方がいいとか、その不安の正体は何なのかということを考え、そこに考えられるものを全てリストアップし、不安や恐れている失敗への対策をしてみようとする方法です。
不安をさらなる情報を集めるためのフィードバックのように使う方法です。
不安を感じた時には、この不安が自分に対してどのような情報を与えようとしてくれているのか、この不安に対して自分は何かしら調べることでどんな新しい経験やツールを手に入れることができるのだろうかと考えてください。
そしてそれを行動に移すとモチベーションに変わっていきます。
ファンクショナルサイコパス
サイコパスが持つ役に立つ思考のことをファンクショナルサイコパスと言います。
不安や恐怖心が少ないので、サイコパスの特性が間違った方向に進むのでなければ、成功する可能性が高くなるといわれています。
このファンクショナルサイコパスを手に入れるために、ケヴィン・ダットンさんの文献から3つの方法を紹介しておきます。
1. ポジティブな感情に集中する
ポジティブな感情に集中してただただ行動に移していきましょう。ポジティブシンキングではなくポジティブ行動思考になるということです。
ポジティブな感情に目を向けるだけでは単なるポジティブ思考になりますが、ポジティブな感情を感じた瞬間にすぐ行動をするようにすればファンクショナルサイコパスと同様の行動をとれるようになります。
僕たちの行動が止まってしまうのは、過去への後悔や未来への不安という余計なことを考えている間に行動が止まってしまうからです。
余計なことを考える前に行動する癖をつけることが大事です。
2. 瞑想をする
過去や未来のことを考えないようにするのではなく、今に集中することで、自然とそれ以外のことは気にならなくなります。
そのような没頭する力をつけるには瞑想が大切です。
3. 行動と感情を分離する
感情に支配されるのではなく、感情を観察することによってそれをコントロール出来るようになることがとても大事で、これが仏教僧の方々の考え方でサイコパスはこれが出来る人達です。
自分の感情を観察することによって、どのようにすれば自分の行動を変えることができるのかということを考えることができるようになります。
プレッシャーと不安をコントロール
プレッシャーと不安は若干ニュアンスが違うと思います。
プレッシャーは、上手にしなくてはいけないという焦りや、期待感を背負った時の感情です。
不安は未来に対するストレスのようなものです。
結局のところ、これらはストレスコントロールで対処する必要があります。
過去に対するストレスはトラウマになったりしますが、プレッシャーは現在に対するストレスです。
不安は未来に対するストレスです。
このように定義すると結構わかりやすくなります。
すべてストレス対策で対処することができると考えられます。
現在に対するストレスのプレッシャーと、未来に対するストレスである不安をコントロールする方法について解説させてもらいます。
過去に対するストレスであるトラウマというものは、結局のところ、それを受け入れていくしかありません。
自分のメンタルを鍛えたり様々な方法はありますが、最終的には受け入れて前に進んでいくしかないので、それは操ったりコントロールしようとするものではありません。
ですから、今回は、皆さんが本番や大切な場面に臨む時のプレッシャーと、これから新しい挑戦をしようと思う時に感じる未来に対する不安を解説させてもらいます。
この2つをコントロールできるようになっておくと、人生を変えるためにとても大切な武器になります。
ストレスが1/3になり怪我の治りも早くなる
なんと現代アートがストレスを1/3にまで減らすということが分かっています。
25年以上にわたって、芸術と精神的な健康と肉体的な健康の関わりについて調べている病院があります。
チェルシー・アンド・ウェストミンスター病院では、芸術要素を実際に病院に取り入れて、人間の健康にどのような影響があるのかということを調べています。
例えば、無機質で真っ白な壁は人間にストレスを与えるということもありますので、診察室をカラフルに彩ったり、天井から現代アートのオブジェを吊るしていたり、照明もカラフルにしていたりします。
その結果すごい効果が確認されています。
ポイント1 :主観的なストレスが和らぐ
救急病棟で働いているお医者さんは尋常ではないストレスを抱えます。
毎日人間の生死と向き合うわけですから、毎日想像を絶するストレスを抱えるわけですが、救急病棟で働く方々の仕事に向き合うツラさやストレスが和らいだそうです。
病院で不安を抱えがちな子供も、そのストレスが和らいだそうです。
アートは子供の不安や過酷な状況で働く人のストレスを和らげる効果もあったということです。
ポイント2 :ストレスホルモンが1/3に減少
主観的なストレスが減るだけではありません。
手術を受ける患者さんのコルチゾールのレベルもチェックしていて、手術に対するストレスがアートを飾ることによって3分の1にまで減少したということが確認されています。
手術前ですから、当然不安も抱え大きなストレスを感じていると思います。
そんな状況にある患者さんが、アートに触れる事によって実際のストレスレベルが1/3にまで減少していたということです。
ポイント3 :入院期間も短くなる
しかも、この効果は手術が終わった後まで続いています。
手術後に退院できるまでの期間も調べられていて、様々な病気があるわけですが、入院期間も平均で1日も短縮されていたということです。
つまり、病気が完治するまでの時間が早くなったということです。
このような結果から、研究者は、不安やプレッシャーといった人間の健康に害を与えるストレスから、現代アートは人間を守ってくれる可能性があると言われています。
確かに、人類の進化に目を向けると、このような機能的な効果がないのであれば、長い歴史の中でここまでアートを進化させてくる必要もなかったとも言えます。
実際に、人間のメンタルや肉体を支えてくれる役割を果たしてくれていたのではないかということが、この研究が示してくれたことです。
ムダなストレスを防ぐ方法
ストレスホルモンは、直接的にストレスを受けた場合にはもちろん分泌されますが、嫌なことを考えたり、他人と自分を比べると、それだけでも余計に分泌されたりすることがあります。
このムダなコルチゾールの分泌を抑える方法として、「他人を見ない」戦略をお勧めします。
他人のストレスを見ないということはとても重要です。
週刊誌や芸能ニュースで、他人がストレスフルな状況にあるというような情報を当たり前のように目にすると思います。
マックスプランク研究所の研究で、この他人のストレスを見ることは、人間のメンタルや肉体に悪影響があるのではないかということが示されています。
151人の男女に対して、他人の前で5分間のスピーチを行ってもらう実験を行っています。
さらに、そのスピーチの様子は第三者によって採点されると伝えました。
かなりのプレッシャーを与えた状況で、その様子を211人の第三者に観察してもらいました。
スピーチを人前でしている人がプレッシャーを感じるのは当然です。
この実験では、そのスピーチをしている人をただ観察しているだけの人もストレスを感じるのかということを調べています。
その結果、なんとスピーチを見るだけの人のうち、26%の人にコルチゾールの増加が確認されました。
しかも、そのスピーチをしている人が他人ではなく親しい人だった場合は、観察している人のうち、40%の人にコルチゾールの増加が確認されました。
つまり、人間は他人がストレスフルな状況にあるところを見るだけで、自分のストレスが増えてしまう可能性があります。
さらに、その相手が自分と関係性が深い場合には、そのストレスはより強いものになる可能性があるということです。
僕達は、身の回りの人達がストレスフルな状況にあることを見てしまうと、そのストレスが自分に伝染してきます。
ネットニュースなどで、自分とは関係のない人がストレスを感じているところを見るだけで、26%の確率でストレスを抱えるようになりますし、その相手が知り合いや友達などであった場合には、40%の確率でストレスが伝染してきます。
これも進化の過程で考えると、人間はお互いのストレスが伝染するようになっていて、だからこそ協力し合い群れをなして生きていたとも考えられます。
別の実験で、マジックミラー越しに他人がストレスを抱えている状況を見せられた場合には、それを観察している人のうち、30%の人にコルチゾールの増加が確認されたそうです。
要するに、ストレスを抱えている人に対して、物理的にも心理的にも近い状態になればなるほど、その相手のストレスが自分に伝染してきやすくなります。
もちろん、自分にとって大切な人がストレスを受けている時には助けてあげる必要があります。
ですが、どうでもいいことに首を突っ込まないことは重要です。
ネットニュースのように他人が責められたり、やばい状況になっているという情報は、ついつい気になって見たくなるとは思いますが、それを見てしまうと、そのストレスは自分に伝染してきます。
ムダにコルチゾールが分泌されるのを防ぎたいのであれば、他人を見ない戦略が重要なのではないかということをこの研究は示してくれています。
ネットニュースなど気になって、ついつい見てしまうこともあると思います。
ただ、その時は気づかなくても、それによって自分もストレスを受けています。
ストレスを抱えた人間は誘惑に弱くなりますので、結果的に、週刊誌やネットニュースを見ることは、やるべき事を出来なくなったり、どうでもいいことをしてしまうということに繋がる場合もあります。
不安とプレッシャーをコントロールするためのおすすめ
ネガティブな感情が成功を呼ぶ
ネガティブな感情にとらわれがちな人は、こちらの本でネガティブな感情のメリットを学んでください。
ネガティブな感情は決して悪いものではないと思えるようになるので、前に進むために役に立ちます。
いやな気分よ、さようなら コンパクト版
不安を抱えすぎて自分をコントロールできなくなるという方は、こちらの本をまずは読んでみてください。
完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方
うつ病は薬で抑えることはできても治ることはありません。
薬で抑えている間に、何をするかということが重要です。
そんな方法を学ぶのであればこちらの本が参考になります。
この著者の方も薬の重要性については否定していません。
まずは薬で症状を抑えた上で、その間に食事療法や運動療法を組み合わせて、自分の体質を変えることでうつを改善していこうと言われています。
薬だけでは復職率2割ほどにしかならないと言われています。
薬を使って普通の生活ができるレベルまでにしておいて、様々な療法を組み合わせて根本的に体質を変えていくことができれば、元の仕事に戻ることができる確率は9割にまで上がるとされています。
相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係 (単行本)
人間関係の問題というものは、実際には自分が考えているほど相手は問題だと思っていないことがほとんどです。
とはいえ、なかなかそう割り切れない人も多いと思いますので、そんな人間関係の問題で不安やストレスを抱えやすいという方は、こちらの本を読んでみてください。
自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる (単行本)
自己肯定感が低いという方はこちらの本を読んでみてください。ライフハックとして非常に使いやすいです。
ここから先は、さらに不安やプレッシャーによるストレスに強くなるために、より具体的なテクニックについて解説していきます。
不安やプレッシャーをコントロールして、自分の行動を変えることで人生をよりよくしていきたいと思う方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
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一問一答「ストレスを与えてくる人間関係」【ストレスと不安のコントロール】
2021-03-23 12:00330ptあなたが今一番不安に思っていることは何ですか?
あなたが今どうにかしたいと思っているストレスはどんなものですか?
DaiGo師匠の質疑応答を見ていると、その相談の多くは不安とストレスに関わるものだと感じます。
それだけ多くの人が、毎日不安やストレスと戦いながら過ごしているということかと思います。
今回は、最も強烈なストレスであろう人間関係のストレスについての相談をもとに、ストレスと不安に対する向き合い方についてまとめてみたいと思います。
Q. 「人間関係の悩みです。自分にめっちゃストレスを与えている LINE のあるグループから脱退したいですが、勇気がありません!どうすればいいですか?」
という相談でした。
これに対してDaiGo師匠の答えは以下の通りです。
脱退すればいいと思います 笑!
即刻脱退のボタンを押せばいいと思います。
ストレスを与えている人間関係なんて必要ありません。ストレスに耐えてまで LINE のグループにいる必要があるのでしょうか?
間違いなくいる必要はありません。
その勇気がないと言うのであれば、その人間関係が本当に必要ないということを判別すればいいと思います。
これについては、Dラボで人間関係をリセットする方法を学んでもらい、そこで必要がない人間関係の条件について理解してください。
その条件を満たしているのであれば即刻切って、新しい関係も作ってください。
Dラボ▶人間関係をリセットする方法
自分で起きる人間関係のストレスは、最終的には自分の一番大切な人に向くものです。
その人のためにもさっさと切ってください。
ということでした。
あなたであればこの相談にどのようにアドバイスされますか?
LINE に限らず同じような面倒な関係を抱えている人はいませんか?それに対してどのように対処するべきだと思いますか?
ネット上のストレスに弱い人たちの特徴
ネット上でのストレスに弱い人の特徴があるようです。
SNS の利用によってメンタルが落ち込みやすくなるという研究や、Facebook でいうと若い人が使うと不幸になりやすいけれど、ある程度年齢を重ねた人であれば幸せになるという研究もあったりします。
これは、若いうちだと誰と誰が繋がっているとか、親や家族に自分の人間環境をとやかく言われたり、人間関係の面倒な部分が現れやすいけれど、年齢を重ねると人間関係が減っていくということもありますので、過去の友達とも簡単に繋がることができるという点で幸せにもつながるということです。
このようにネットや SNS が与える影響については様々な形で論じられていますが、ネットのストレスに弱い人とそうでない人の違いについての研究もあります。
ビュー研究所の実験で1800人の参加者を対象に、日常のストレスと普段どれくらいスマホを使っているのかというのことをチェックしています。
結婚しているかどうか、年収の高さというような条件を調整して、ネットを使っている時間と普段のストレスを検証しています。
これによると、単純にネットを使っている時間が長ければストレスが増えるということでもないようです。SNS を使う時間が長くてストレスを抱える人もいればそうでない人もいました。
必ずしも、SNS を頻繁に使う人たちがストレスのレベルが高いということはなく、逆に他人への信頼感が高かったりアクティブに自分の意見を発言したりすることもできることにより、社会的な信頼感を高めることができるという研究もありますので、一概に SNS が悪いとも言えなかったわけです。
そんな中で、一部の人たちはネガティブな影響を受けやすいとされています。
物事を直感的に捉えたり、他人の感情を何となく感じられるような直感力の鋭い人は SNS のネガティブな影響を受けやすいということが確認されています。
つまり、直感が鋭い人はネットのストレスに弱いということです。
対人関係での勘が鋭い人はインターネットや SNS のストレスを受けやすくなります。
研究者はこれを「思いやりの代償」と呼んでいて、SNS で繋がっている人やネットニュースでの様々な人のトラブルなどが情報として飛び込んできますので、それが目に入った時に人間関係における感の鋭い人たちは、思いやりを感じやすいけれどその代償として自分もダメージを受けたような感覚になってしまいます。
つまり、ネットのストレスを受けやすい人は勘が鋭くて、自分以外の他人が嫌な目にあったり酷い目にあっているところを見るだけで、自分まで同じようにダメージを受けてしまうほど勘が鋭い人たちだということです。
今回の相談者もこの傾向があるのかもしれません。同じ LINE のグループの人たちに対する気持ちが優先してしまい、なかなかグループを脱退する勇気が出ないということなのかもしれません。
SNS に限らずネットからは様々な情報が入ってきますので、他人の気持ちがわかったり誰にでも親切な人たちは、インターネットのそのような情報から受けるストレスがそうでない人よりも大きくなるということを覚えておく必要もあるのではないでしょうか。
ネットや SNS でネガティブな情報を吐き出している人はいいのでしょうが、それを見ている人たちの中で人間関係での直感が鋭い人は、それを見るとストレスまで共有されてしまうということが起こります。
SNS では自分は充実しているという内容を投稿することが多いと思います。ネガティブな情報だけでなく、そのような他の人が充実しているという情報ばかりを見ていると、それはそれで自分だけが不幸なんだと感じるようなことも起きてしまいます。特に自分が不幸だと感じている時にも、幸せな投稿に対する嫉妬や妬みが産まれてしまうだけですから、SNS の利用は控えた方がいいです。
「思いやりの代償」としては、SNS で生まれた悲しみの感情や怒りの感情に感染しやすい人がいて、その感染しやすい人の特徴としては直感力の鋭い人ということです。
この人たちは直感的に物事を考えるために、他人の感情や挙動に敏感になります。そのために自分たちもダメージを受けてしまうわけです。
SNS の他人の投稿に対して、その文面通りに理解するのか、その投稿の時間や今までの背景から直感的に裏を読むのかで受けるストレスは大きく変わってきます。背景から直感的に裏を読むようなタイプの人はネットによるストレスを受けやすくなると考えた方がいいと思います。
ちなみに、この研究では男性より女性の方が SNS によるストレスを感じやすいということも分かっています。これは当然ですが、女性は共感する生き物ですから相手の感情も直感的に読み取る能力に長けています。そのため SNS のストレスにも弱くなってしまうわけです。
SNS を使いすぎて他人の感情に感染して自分の人生を台無しにしないように気をつけてください。
人間関係のストレスに振り回されないために
人間関係のストレスに振り回されないための方法についても紹介しておきます。
人間関係のトラブルや面倒に振り回されることは結構あると思いますが、そのトラブルに見舞われている時間自体は思っているよりも少ないものです。自分を攻撃してくる面倒な人がいたとしても、その人が一日中攻撃してくるというよりも、攻撃されたのは一瞬でもそのことがずっと心に残り一日中引きずってしまうということが多いのではないでしょうか。
つまり、人間関係においてはもちろんコミュニケーション上の問題もありますが、まずは人間関係に対してというよりも、自分がどれだけ自分のメンタルをうまくリセットすることができるかという事の方が大切になってきます。
エクセター大学の研究で、対人関係のストレスに苛まれている50人の男女を対象に行われた実験があり、これによると、人間関係における嫌なことに対しては、むしろ、それについて徹底的に考えたり思い出すことをした方が立ち直りが早くなるということが分かっています。
この実験では、それぞれのトラブルの内容について徹底的に詳細を思い出してもらうということを行っています。トラブルに関する細かい情報を思い出してもらうトレーニングを6週間行ってもらいました。
その結果、普段悩んでいるだけで考えないような細かい情報まで掘り下げて考えると、折れた心が立ち直るために必要な力であるレジリエンスが高まっていました。細かいところまで思い出すトレーニングを行った人たちの方がメンタルの回復が早くうつ症状も出にくかったということです。
過去の失敗や辛い思い出を思い出すと不安症やうつ病の原因になると言われていますが、過去のこのような辛い思い出を中途半端に思い出していることが問題だったということです。詳細に思い出すことなく中途半端に考えていると、本当はそんなことまで言われていないのに後から気づかないうちに尾ひれが付いたり、たまたま相手が機嫌が悪くて言われたことであっても、悩んでいる間に自分のことが嫌いなんだと考え始め、気づいたらあの人はきっと私に恨みがあるとまで考え始めてしまうことがあるわけです。
ですから、過去のトラブルを中途半端に何度も思い出すと逆効果ですが、それについて内容を明確に詳細に思い出すことを行うと、それによりレジリエンスを鍛えることができます。思い出すことは悪くないですが、自分から積極的に、かつ、詳細に思い出すことを意識してもらえると、メンタルが病んでしまうこともなく人間関係の嫌なストレスからネガティブな影響を受けることも少なくなります。
この思い出す時には、相手の言葉や感情を詳細に紙に書き出すということまでしたほうがいいと思います。そうすると、書き出した内容の中には時々自分の感情が混じっていますので、後から自分の感情の部分だけを消します。このようにして自分の感情や憶測を消しながら状況だけを細かく書き出していただけると、客観的に細かく情報を整理することができます。これにより積極的に過去のトラブルに対しても分析を行うことができるので、今後のトラブルを回避するためにも役立ちますし、メンタルも安定します。
できるだけ細かく描写することを意識してもらい、人間関係の面倒なストレスを乗り越えていただけたらと思います。
人間関係ストレスを3ステップで超軽減
アリア・クラム氏が提唱しているストレスの自分の力に変えるための3つのステップを紹介します。
ケリー・マクゴニガル氏が書かれた『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』という書籍の中でも紹介されていたテクニックですが、とても汎用性が高く使いやすいので、これをマスターして頂けると、皆さんが引きずる可能性の高い中程度から大程度のストレスに対して対処することができるようになります。
しかも、それを逆に力に変えていくことができます。
ストレスにより胃が痛くなったり体調を壊したり肌が荒れてしまうという人も多いと思いますが、そんな方はそれも改善する可能性があります。
スタンフォードのストレスを力に変える教科書
ストレスを自分の力に変えるためには、そのストレスを乗り越えた先にどんな成長があるのかということを考えることが大切です。
同じストレスを受けたとしても、それが嫌なストレスでそこから逃げたいと考えるのではなく、それを乗り越えて成長につなげようと考える人は体内で分泌されるストレスホルモンが全く違います。
ストレスから逃げようとする人にはコルチゾールが分泌されますが、そのストレスを乗り越えて成長につなげようとする人には、デヒドロエピアンドロステロンというホルモンが分泌され、これは副腎や性腺などで作られる別名若返りホルモンと呼ばれるもので、脳の成長を促したり免疫力を向上させてくれるホルモンです。
ストレスというものは自分の力に変えていくことがとても重要です。
アリア・クラムの3ステップでストレスを自分の力に!
自分の成長に繋げればいいと言われても、特に人間関係におけるストレスではこれは容易ではないという人の方が多いと思います。
面倒な人から嫌なことを言われたりした時に、自分の成長どころではないという人の方が多いはずです。
このような問題を簡単にしてくれるのが、アリア・クラム氏が提唱している3ステップのテクニックです。
ステップ1 :ストレスを受け止める(自分の体にどのような変化が現れているのか)
まずはそのストレスを受け止めてください。
ストレスから目を背けるとすればするほど、そのストレスは大きくなったり余計にネガティブな影響が出てしまいます。
自分がストレスを感じているということをまずは受け止めることが大切です。
この時に、ただ単にストレスを感じているということを受け止めるだけだと心が苦しくなってしまいますので、そのストレスにより皆さんの体にどのような変化が起きているのかということを観察してください。
例えば、人によっては頭に血が上っている感覚がするとか、顔や手のひらに汗をかく、胃の辺りが締め付けられるような感じがするなど色々な反応を感じると思います。
自分がストレスを受けた時には、自分のどこにその影響や反応が出ているのかということを観察してみてください。
自分の体の変化に注目することで、瞑想で使われているボディスキャンのように自分が受けたストレスを客観的に見ることが出来るようになります。
ステップ2 :大事なものに気づく(自分のどんな大事なものが脅かされているのか)
ストレスを感じるということは、皆さんにとって大事な何かが脅かされているということを皆さんの脳が教えようとしています。
例えば、皆さんの目の前に空のペットボトルがあったとして、それを誰かが床に叩きつけたとしても変な人だなぐらいにしか思わないと思いますが、それが皆さんのスマホだったとしたら、なんてことをするんだと慌てると思います。
これは皆さんにとって大切なものだからストレス反応が出るわけです。
つまり、皆さんがストレスを感じたということは、脳が皆さんに大事なものを守るように指示を出してくれているということです。
大事なものに気づかせてくれているというのがストレス反応の重要な部分だということです。
ステップ3 :守るための行動(大事なものを守るための行動を探し実行する)
その大事な脅かされているものがわかったら、それを守るために自分は今どんな行動を取ることができるのか、これからどんなことができるのかということを考えてください。
守るための具体的な行動を探してできたら行動してみるというのが最後のステップになります。
この3つのステップを行うことによって、ストレスを受けたことをきっかけにして、自分にとって大事なものを見つけて、それを守るための行動をする、つまり、自分の大事なものを認識し前に向かって成長するということができるわけです。
これにより辛い体験や悲しい体験であっても、それを前に進む力に変えていくことができます。
今回は、多くの人が悩む原因でもある不安とストレスに正しく対処するための方法について紹介させてもらいました。
不安やストレスというものは健康被害だけでなく、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを感じると怖くてな挑戦できなくなります。
不安やストレスが挑戦や行動を減らす方向に働いてしまうと、それは漠然とした不安をまた大きくしてしまいます。
不安やストレスというものは正しく対処しておかないと、ネガティブな負のループを引き起こすものだということです。
ここから先は、そんな負のループを断ち切って前に進むにはどうすればいいのかということを解説していきます。
知りたい方は続きをどうぞ。
ちなみに、不安を挑戦する力に変えるための内容についてはこちらの一問一答の後半でも詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
一問一答「進学で思うようにいかず、その不安と他の選択肢で悩んでいます・・・」〜ラディカルアクセプタンス〜
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(再配信)挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-10-15 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
・・・
・・・・・・・・・
・・・
この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も脂肪率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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挑戦力が高まる不安との付き合い方
2019-05-25 11:50306pt挑戦力が高まる不安との付き合い方
ストレスをアドレナリンに変えるには
不安やストレスの一番の問題は、もちろん健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなり、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまいます。
このままで自分はいいのか・・・
このままで本当に自分は大丈夫なのだろうか・・・
今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・
このようなことを考えてしまい負のループが起きてしまいます。
これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいる感覚を得る方法を紹介します。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。
僕も不安を感じやすいタイプで、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていきますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。
仕事でも急に無くなってしまうとしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。自分でここまでには止めるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思い創意工夫をしたり挑戦するようになります。
挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合わさった時に階段状に上がってくるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものです。
僕はテレビに出ている時もいつから呼ばれなくなるのではないかと不安でしたし、実際にテレビは1〜2ヶ月先までの予定しか立てないし次の仕事はいつ来るのか分かりませんし、もちろん保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。
変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないとただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなっていくので幸福度も満足度も低くなってしまいます。
時代に流されていくといつまでも同じ状態ではいられないので、どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で変化を続けることで安定することしかできません。自転車が進んでいるからこそ安定しているのと同じです。
不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなってしまえば終わると思っていますので、常にそこは大事にしていきたいと考えています。これがなくなってしまうと人間はどんどん追い詰められるものです。
このあたりを皆さんも踏まえながら今回の内容を学んでいただけたらと思います。
▼ストレス指標が高い国ほど、長寿で幸せ「ストレスパラドックス」
ストレスを感じている人が多かったり感じやすい性質の国民が多い国ほど、なぜか寿命が長く幸せというパラドックスがあります。日本はストレス指標がかなり高い国ですが、皆さんご存知のとおり長寿国のうちのひとつです。
ストレスは捉え方や考え方によって効果が変わりますので、ストレスが一応に悪いものではないということがこのストレス指標により分かります。ストレスが全てネガティブな影響をもたらすわけではないということです。
分かりやすく言うと、自分は変化し続けていて常に挑戦をしているから、上がったり下がったりはするけれど、常に新しいことができていて難局を迎えたとしても自分は変化し続けているから、それを必ず乗り越えることができるし状況は必ず良くなると思っている人の「変化し続ける事を頑張らなければいけないという頑張りに対するストレス」と、「変化することが怖くて時代の変化に取り残されてしまう不安や無力感に対するストレス」があり、皆さんはどちらの方がいいですか?
覚悟し決意したストレス:自分が変化し続けることに対するストレス
無力感によるストレス:自分が無力で何もできないという無力感を受け入れたことによるストレス
どう考えたとしても変化し続けることに対するストレスの方がいいはずです。
このような前に進むための成長になるストレスを探していくことが大事です。
▼不安を受け入れる人ほど、カラオケのキーを外さない
不安を受け入れてその不安に意味を見いだす人の方が、あらゆる点において有利になるということが分かっています。
例えば、カラオケで自分が歌を歌おうと思っている時に緊張してキーを外したりする人がいると思いますが、不安を感じた時に自分は不安を感じていないと考えるよりも、自分は今心臓もバクバクしているし確かに不安で緊張しているが、これは体が準備しようとしてくれているのだと、その不安を受け入れて自分にとってプラスになる意味に変換することができる人の方が、不安や緊張に対して実際に強くなるということが分かっています。
不安に関する研究では、不安を受け入れる人はカラオケのキーを外さないという面白い研究もあります。
▼ドキドキしやすい警官の方がミスショットが少ない
人質を取られたりするような事件で交渉する警察官では、大丈夫だろうと考えて向き合う警官とその人たちを助けることができるのだろうかと不安を感じながら心拍数は高くなり向き合う警官を比べると、不安を感じて緊張している警官の方が、その場での拳銃のミスショットが少ないという統計もあります。
▼不安があるかないかより、どうとらえるかで結果が変わる
不安を感じる人の方が強いということです。それを知らないとストレスに押しつぶされてしまいます。
不安を感じているか感じていないかということよりも大事なのは、その不安をどう捉えるかによって結果は変わるということです。
「ストレスパラドックス」については、2005年のギャラップ社の調査をもとにしています。
あなたは昨日ストレスを感じましたかという調査を世界規模で行いました。それによると、ストレスを感じたかどうかというのは自己採点ですが、ストレスを感じたという人が多い国ほど国民の幸福度や満足度も高く、GDPも高く平均寿命も長いということが分かっています。
結局大事になるのは「やりがい」の問題です。やりがいのあることをしようと思えば、必ずストレスがそこに伴います。やりがいを求めて何かに挑戦したり自分の可能性に挑戦している時には絶対にストレスを感じるものです。
人間は古来より命の危険を感じて逃げないといけないような時にはストレス反応が高まり心臓はバクバクしますが、それが人間の行動を阻んだりネガティブな方向に働いてしまうと、その命の危険から逃げることは出来なくなってしまいます。ストレス反応感じて心臓がドキドキすることにより、それを体中にエネルギーが漲っていることと捉えてその難局を乗り越えてきた人達の子孫が僕たちです。
ストレスを挑戦するという行動に結びつけることができた人たちの子孫が今の人類です。ですから、ストレスをむやみに避けようとすることはよくないことです。
もちろん乗り越えることができないストレスはしんどいですが、乗り越えることができるストレスはやりがいや生きがいを僕たちに感じさせてくれるのでストレスが全てネガティブなものということではありません。
昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスは明日の力に変えていきましょう。
ストレスには二面性があり悩みと幸福感の両方に相関しているものです。これがストレスパラドックスの原因です。
ストレスが大きければ大きいほど僕たちは悩みが大きくて不幸になると思いがちですが、ストレスが大きければ大きいほど幸福感も大きくなるということです。
つまり、ストレスは悩みや苦しみにも繋がっているし幸福感とも繋がっています。ストレスが大きくなればなるほど悩みも増えるけれど満足度や幸福度も高くなるということです。
僕たちは苦しみなどによりストレスを感じてそれを乗り越えることによって幸福感を感じているといえます。
ストレスをゼロにすると確かに苦しみや悩みはなくなりますが、幸福度までなくなってしまいます。
これはリスクと同じです。様々なリスクがありますが絶対に取った方がいいリスクもあれば取らない方がいいリスクもあるように、ストレスも取るべきものと避けるべきものがあります。自分の成長や達成感につながるストレスであれば、それは取るべきストレスです。そのストレスを取って乗り越えて満足感を得ることが大事です。逆に乗り越えても自分にとってプラスにもならないストレスもありますからそのようなストレスを極限まで減らしていきながらプラスになるストレスだけを取っていくようにしましょう。
実際に、ストレスを感じる人とそうでない人の違いというものがいくつか見つかっています。
ストレスを感じる人ほど、自分の人生を有意義なものと考えています。普段からストレスを乗り越えているからストレスに意味を見出しているということです。
どんなものであれ苦労して手に入れたものでなければ、人間はそれに価値を感じなくなるということです。
ストレスとは乗り越えることができれば、個人の成長を促進してくれるものだと考えてください。
▼不安を避けずに、ネガティブさを軽減できる活動とは
ストレスに関する研究もたくさんありますが、1000人以上を10年間にわたって追跡調査したという研究があり、ストレスを避けようとする人がどのような人生を歩むのかということを調べています。
今の世の中では単純にストレスは悪いものだとされがちですから、ストレスを避けることが大事だと考えられていますが、この研究の結果によると、普段からストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が高いということが分かっています。さらに人生に対する意義や幸福感も感じにくく、ストレスを避けることにより人生の意義まで避けていたということです。
失恋するのが怖くて人と接することさえ避けていたら、恋の喜びさえ感じることができないのと同じです。苦しみと喜びは常にセットです。どうすれば喜びの方が増えていくのかということを考えていかなくてはいけません。わずかな苦しみを投資することによって大きな喜びを手に入れるということが、ストレスを乗り越えるために必要な考え方です。
もちろん無駄なストレスは避けるべきですが、ストレスを軽減するだけではなくネガティブな面だけを軽減するように気をつけないといけません。人生に対する意義まで軽減してしまっては意味がありません。
避けるのではなくネガティブな面だけを軽減させるセルフケアの習慣が大事です。セルフケア習慣とは、ストレスを軽減したりストレスへの耐性をつけてくれたり健康への悪影響などのストレスのネガティブな影響を下げてくれるものです。ストレスが体に悪いのではなく、ストレスが体に与える害がなければいいので、その害を減らすための習慣的な対策が必要ということです。
例えば、運動をであったり散歩を習慣にしたり、友人や家族やペットと過ごす時間を確保したり、その時間だけは自分がネガティブなことをどれだけ紙に書き出してもいいという時間を作ったり、マッサージや瞑想、音楽が好きな人であればフェスに参加して思いっきり発散するとか、ボランティアに参加して他人に親切にしてみるとか、クリエイティブな趣味を持ってみるなど、自分なりにいろいろ試したり習慣にするのがいいのではないでしょうか。
ストレス対策は、パレオさんの『超ストレス解消法』でたくさん紹介されているのでその中から自分に合うものをいくつか試してみるというのもいいと思います。
ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのにストレスを感じてからしようとしても遅いもので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。
1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。
「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」
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この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。
これだけを聞くとストレスがただ体にやばいということになってしまいますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も死亡率が高まっていました。
ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験でストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。
さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。
不安という感情はとても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。
ここから先はこの方法を紹介していきます。具体的に挑戦力を高めるための方法を紹介します。
ここから先の挑戦を続けていくための方法を知りたい方は続きをどうぞ
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