• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 1件
  • 一問一答「あなたは人の行動を変えられると思いますか?!」【聞き上手の力】

    2022-01-27 15:00  
    330pt
    あなたは人の行動を変えられると思いますか?!

    誰でも少なからず行動を変えてほしい相手はいると思います。
    身近な家族やパートナー、友達や仕事の仲間、仕事上の付き合い、いろんな関係があると思いますが、行動を変えてもらいたいのであれば「心を掴む」ことです。
    これができていないと信頼関係も築けませんし、仮に無理やり言うことをきかせたとしても、いつかはそんな関係は終わってしまいます。

    今回は、女性との会話のコツについての相談をもとに、相手の心を掴む最強のテクニックである「聞き上手」になるための方法を解説させてもらいます。
    Q. 初対面の女性との会話のコツを教えてください。
    基本的には相手に興味を持つことがとても大切ですので、質問をたくさんすることを意識してください。
    相手が答えたくなるような質問をすることが大切です。
    例えば、相手がワインに詳しい人であれば、ワインの質問をすれば絶対に喜ぶと思います。
    自分の興味を持っていることを質問されたら、喜んで話したくなると思いますので、聞き上手になるのが一番のポイントだと思います。

    聞き上手で人生を変える
    「聞き上手」と言われて皆さんどんなイメージを持つでしょうか?

    ただ相手の話を黙って聞くというよりは、人は誰でも自分が話していて楽しいと感じる人と会話をしたいので、どちらかと言うと、相手から見て話していて楽しい人が聞き上手ということかと思います。

    聞き上手な人は、それだけで相手のモチベーションを高めることもできますし、色々な情報を周りから教えてもらえるというメリットもあります。
    この情報を周りから教えてもらえるというところが結構大切なポイントで、今の世の中では様々な情報が溢れています。
    この情報が溢れた世界では、情報というものは、情報の質と鮮度が重要になります。
    そんな状況の中、一番いい情報を手に入れることができる人は聞き上手な人でもあります。

    これからの時代に必要なソフトスキルのひとつ
    ビジネスにおいても、これからの時代に必要なソフトスキルとして「聞く力」が重要だと言われます。
    特に変化の激しい時代では傾聴力と言われる聞く力が重要です。
    この「聞く力」がある人ほど、周りの人を巻き込む力が強くて、相手を説得したり相手にものを売る能力も高くなると言われています。

    この傾聴力は FBI でも重要視されている能力で、FBI では人質の交渉を行う際に相手は極限の状態で頭に血が上っているわけで、そのような状況で交渉する際にもまずは傾聴力が重要だとされています。
    この力によって相手の態度が軟化したり、場合によっては交渉だけで人質を解放してくれることもあります。

    聞き上手になりましょう。

    喋るのが上手な人が有利になるのは、テレビに出る人や人前で講演をするような人だけです。
    そうでないのであれば、日常生活の中では聞き上手な人の方が絶対に得をします。
    喋るのが苦手だという人も内向的だという人もコミュニケーションにおいては全く問題ありません。
    どちらかと言うと、内向的な人の方が観察力があるので、聞き上手になるだけで最強のコミュニケーションができるようになります。

    営業マンとして大成功したとか、ビジネスで投資家から信頼を得て成功した、そんな人の自伝本はたくさんありますが、大抵の場合、そんな成功を成し遂げた人は聞き上手です。
    相手を説得するために必要なのは、一生懸命しゃべったりプレゼンするというよりは、しっかり相手の話に耳を傾け相手が気持ちよく喋れる聞き上手です。
    それによって、相手の態度が自分に対してどんどん寄ってくるということを知っているので、たくさんのファンや味方を作ることができるわけです。
    そんな聞き上手になることはとても重要なことです。

    自分のパフォーマンスと生産性が上がった次の壁
    仕事の効率化については皆さんも考えることが多いと思います。

    皆さんは自分の人生を変えることを考えて、運動や断食、瞑想や睡眠の質の改善も行い集中力も高くなってくると、自分の仕事自体はある程度うまく進むようになったはずです。
    自分の仕事がある程度順調に進み始めた次の段階で、重要になるのは、一緒に働いているメンバーのモチベーションが上がると自分のモチベーションも上がるということです。

    一緒に仕事をしていて楽しいと感じたり、能力が高い人と一緒に仕事をしていれば、当然ですが自分ももっと頑張らなくてはと思えるようになります。
    もちろん、そんな良い仲間を選ぶことができればいいですが、それができない場合でも、自分の周りの人間のモチベーションを低コストで上げることができれば、結果的には自分が一番得をするようになります。

    特に人の上に立つ立場になった時にはこの能力が重要です。
    自分が1人で動く以上の力を手に入れるために人を使うわけですから、上に立つ者の役割とはみんなのモチベーションを上げることです。

    これは上司に限らず、歴史上の偉人たちも同じような事をしています。
    自分の力だけでは多くのことができないので、みんなを鼓舞したり動かすことでモチベーションをコントロールして、集団として大きな成果をあげていました。

    他人のモチベーションを上げる方法とは?
    この他人のモチベーションを上げる方法を理解していない人が多いです。
    会社でもプライベートでも、家庭の中でもこれを理解していない人が結構います。

    他人のモチベーションを上げるための一番の方法は聞き上手になることです。
    聞き上手になることによって、自分だけでなく自分の周りの人のモチベーションや生産性を上げることができるという研究があります。

    聞き上手な人の特徴とは?!
    ゼンガー・フォークマン社の調査で、マネージャー教育プログラムに参加した 3492人を対象に、まずは周りから聞き上手だと認識されている人の上位5%の人を特定しました。
    その上で、その上位5%の聞き上手な人とそうでない人を比べて、その間に仕事上のどんな違いがあるのかということを調べています。
    その結果、聞き上手な人には4つの共通する特性がありました。

    聞き上手の特徴その1 :聞き上手は発見を促す質問をする
    聞き上手と言われると、ただただ相手の話を黙って聞く人を想像するかもしれませんが、特に仕事上の聞き上手においては全く違います。
    聞き上手な人は、話し手の誤りや思い込みに対してもマイルドな質問を行います。

    相手が間違っている時に、それをストレートに指摘すれば当然ですが相手は話す気がなくなります。
    本当の聞き上手は、相手が何か間違えていたり思い込んでいる時には、それに対してマイルドな質問を行って、相手が自らそれに気づくように促します。

    指摘するのではなくその部分についてマイルドに掘り下げた質問をしたりして、相手が間違いを指摘されたと感じるのではなく、もっとその部分が詳しく聞きたいのかと思わせるわけです。

    部下が間違えたことをした時に、それをみんなの前で公開処刑のように指摘する上司がいると思います。
    そんな指摘をするのではなく、相手の話のその部分に興味を持って質問をしてあげてください。
    そうすると、話している側は自分が間違いを指摘されたと感じるのではなく、相手は好奇心を持って自分の話を聞いてくれていると思い、自分で話している間に自分でそれに気付いてくれます。

    間違いを指摘するのではなく、相手に発見を促す質問が大切です。
    相手に行動を変えてもらいたいのであれば、自ら間違いに気づく必要があります。
    聞き上手な人は質問が上手な人です。

    そんなマイルドな質問をすることによって、相手が新しい発見をしたり間違いに気づくというメリットもありますが、それだけでもありません。
    相手は、自分の話に興味を持って色々聞いてくれていると実感することができます。
    自分に興味を持ってくれているという感覚を与えることができます。
    ただ話を聞いているだけでは、自分や自分の話にちゃんと興味を持っているのか不安になってしまう場合もあります。

    聞き上手になるためのおすすめ本
    聞き上手になるための、おすすめの本を紹介しておきます。

    質問することによって、人間の心を動かすこともできますし読むこともできます。
    これを上手に応用すれば、相手の行動を変えるだけではなく人間関係を良好にするためにも役に立ちますし、皆さんが相手に裏切られないかということを予測することもできるようになります。


    問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる
     
    相手の話を聞くのが苦手だという人も多いと思いますが、相手の話に興味を持って聞くというのはそれだけで瞑想のようなトレーニングにもなります。
    マインドフル・リスニングという瞑想のようなスタイルで相手の話に集中するという方法があり、それについて学ぶのであればこちらの本がとても参考になります。
    こちらはとても読みやすいですが、相手の話に興味を持って聞くというのはどういうことなのかがしっかりわかると思います。


    ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフル・リスニング (ハーバード・ビジネス・レビュー EIシリーズ)

    相手の話にマインドフルになるという意味では、こちらも参考になると思います。
    マインドフルな男性は仕事ができるようになるしモテるようになるという研究もあります。そんなマインドフルネスの基本について理解できると思います。
    こちらは Amazon の Audible であれば無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。


    自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス

    人に頼み事をするのが苦手だという人も多いと思います。
    聞き上手な人は、相手の話をじっくり聞いて心の中に入ってから提案します。
    それによって、相手は素直にその提案を受け入れてくれます。

    人間は誰かに頼まれたことをしたりお願いを聞くとその相手に好かれるだろうと思いがちですし、断ると嫌われるのではないかと思いがちですが、実際にはそんなことはありません。
    心理学的には誰かの頼みを聞くよりも、誰かに頼みごとをした方が好意を持たれやすいということがわかっています。
    人間は助けてくれた人ではなく助けた相手を好きになる性質があります。ですから、人を上手に動かすためにも、周りの人に助けてもらうということが大切です。
    そのための方法はこちらが参考になると思います。
    人に提案したりお願い事をするのが苦手だという人には、ぜひ読んでもらいたい本です。
    頼み事が上手くなるというのは人間関係が上手くなるということです。


    人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

    職場の仲間や部下だけでなく、取引先に対しても聞き上手になることで大きなメリットを引き出すこともできます。
    自分の意見を押し付けたりするのではなく、相手が自分で答えを出す質問の仕方と話の聞き方としては、こちらの本がとても参考になると思います。


    謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

    聞き上手の特徴その2 :聞き上手は相手の自尊心を高められる
    聞き上手な人は、相手に対して自分がサポートするという印象を与えることができます。
    聞き上手になればなるほど、相手は皆さんに対して信頼感を持つようになりコミュニケーションに対しても満足感を感じるようになります。

    例えば、上司が期待しているということをヘタに伝えると、それが余計にプレッシャーになったりすることもあると思いますが、聞き上手の場合にはそんな問題も起きないわけです。
    話している相手は、自分はサポートされていて信頼されていると感じます。

    相手が部下であっても後輩であっても、取引先であったとしても、この信頼されているという感覚を感じさせることで、この人には安心して話をしたり頼み事をしてもいいと思わせることができます。
    ですから、聞き上手な人はたくさんの人脈や情報を持っています。
    これはみんながその人であれば安心して話すことができるからです。
    聞き上手になることは、仕事で周りのモチベーションを上げるだけでなく、仕事上の良い関係を築く為には欠かせないようです。

    自分の深い部分まで喋れるような感情を相手に抱かせることができます。
    この自分の深い部分まで喋れるということが結構重要で、それによって人は自分の深い部分まで喋った相手のことを人は好きになるという特性があります。
    普通に考えると、自分の好きな相手を信頼して深い部分を喋れるのが人間ですが、人間というのは不思議なものでその逆も起こります。
    自分のプライベートの話は誰にも言えないような話をしてしまうと、それによって相手のことを信用してしまうということが起こります。

    聞き上手の特徴その3 :聞き上手は協力的な会話をする
    聞き上手でない人は競争意識が強くて、相手の言葉の誤りを指摘したりするだけでなく、まるで論破でもするかのような話の聞き方をしてしまいます。
    仕事になるとこの話の聞き方をしている人が思っている以上に多いです。

    聞き上手な人は、相手が間違っていることを指摘しないといけない場面であっても、それはあくまで相手が間違えて損をしないためにしているサポートするための行為だと相手に感じさせます。
    仮に指摘する場合であっても、あくまで相手のためにそれで大丈夫なのかとマイルドに質問するようにしてください。
    相手に指摘されたと感じさせてはいけません。
    相手の粗を探す姿勢と相手のために相手が損をしないための姿勢で質問するのでは、相手からのかなり印象は違います。

    多くの人は相手の間違いを指摘して説き伏せて、その場で相手の態度を変えようとします。
    大抵の場合、それは嫌われるだけですし時間の無駄にしかなりません。
    誰でも考えればわかることですが、相手を指摘してその場で相手が認めて謝るなんて経験はないのではないでしょうか。
    後になって、相手が自分で気づいて自分の言っている方が正しかったと言われ、そこからまた仲良くなったり関係が深まっていくはずです。

    相手が間違ったことを言っていて、それを指摘したいと思っても、あくまで協力的な態度でそれを伝えるようにしてください。

    聞き上手の特徴その4 :聞き上手は提案をする
    聞き上手な人は相手が受け入れやすい方法でフィードバックを行います。

    話を聞く人は信頼される人です。
    ですから、聞き上手な人は基本的に相手から信頼される状況になっているわけですが、その上で相手が受け入れやすい方法でのフィードバックを心がけます。

    そのため聞き上手な人は自分の考えを押し付けてくるような印象を相手に与えることがありません。
    力があったり上下関係がある場合には、その力で押し付ければ相手はイエスと言うかもしれませんが、心の奥底では何も変わりません。

    聞き上手な人は、相手に質問をすることによって相手の心の中に入ってから新しい提案をします。
    それによって、聞き上手な人は押し付けたりするのではなく、相手に素直に自分の提案を受け入れさせることもできます。

    そんなフィードバックが多くなるので、その結果、自分の結論を押し付けてくるような印象が薄まります。
    相手の話をじっくり聞いて、言い回しや表現を相手に合わせることができます。
    しかも、相手はたくさん話を聞いてくれているので、こちらの話もちゃんと聞いてくれるようになります。
    結果的に、こちらの望む結論を押しつけたり、こちらの考えを提案しているという印象が薄くなります。
    それにより、聞き上手な人の提案は相手が素直に受け入れる可能性が高くなります。

    相手と信頼関係を築きたい
    相手に何かをしてほしい
    態度を変えてほしい
    自分の考え方を受け入れてほしい
    自分の商品やサービスを買って欲しい

    そう思うのであれば、まずは聞き上手になることです。

    聞き上手になって、話をじっくり聞きながら信頼感を与えます。
    その上で、最後に相手が受け入れやすい形で上手に提案を伝えます。
    最強の提案方法は、そんな聞き上手な人たちがしている提案方法です。

    ここから先は、聞き上手になるために必要な6つの要素について研究者がまとめてくれていますので、そちらを中心に解説していきます。
    聞き上手になれば人間関係も変わり、社内でも社外でも仕事がうまくいくようになります。聞き上手になって周りの人を上手に動かせる人間になりたいという方は続きをチェックしてみてください。