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  • 一問一答「人生で何が将来の年収を決めていると思いますか?」【成功する子】

    2022-03-12 12:00  
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    人生で何が将来の年収を決めていると思いますか?

    今回は前回に引き続き、子供の将来のキャリアを決める要素についてですが、何が将来の成功を左右するのかということを考えると、大人にとっても子供にとっても役に立つ内容です。
    そんな人の将来を決める要素について、正直腹の立つ親についての相談を元に解説させてもらいます。
    Q. 親に認められたいです。
    大学の勉強がつまらなくて中退してしまったため、5年間責められ続けています。中退した時に絶対にまともな人にはなれないと言われましたが、今は外資系の企業で翻訳者として勤めています。それでも未だに顔を合わせる度に大学に入り直せと言われています。
    第二言語もネイティブレベルまで身につけることができましたが、そのことさえも凄いとは思われていません。才能も含めて認めてもらう方法はないでしょうか?

    はっきり言います。
    バカにすごいと言われて胸を張ってはいけません。
    バカはすごいものとすごくないものがわからないからバカなんです。そんなバカな人に認められるために努力するというのは、自分の価値を下げることに繋がってしまいます。
    バカでもわかるレベルにわざわざ自ら降りて行くことに何の意味があるでしょうか?!

    それは言わせておけばいいと思います。
    僕も最近でこそ YouTube で結構知ってもらったので、僕はどんなことをしているのかということを広く知られました。
    ニコニコをメインにしていた頃は、ニコニコの登録者数は会員さんしかわかりませんので、僕がどれくらい稼いでいるかということはほとんどの人にはわかりませんでした。

    そうすると、周りからは最近テレビでも見ないしちゃんと食べれているのかと心配してくる人もいました。
    その時でも既にニコニコの登録者数も何万人といましたので、毎月数百万円のお金がコンスタントに入ってきていて、企業のコンサルティングやもちろん本も出していましたので、年収としても1億円ぐらいはありました。
    にもかかわらず、それを知らない人が僕を下に見て心配してくるわけです。
    その人に、今僕がこんな仕事をしていてこれぐらい稼げているということを言っても、相手はそれでも安定しないから心配だと言ってきます。
    そうなるとその人に何を言っても無駄だと感じました。
    何を言っても、自分は一応大手企業でサラリーマンをしていて安定しているので、それに比べて君は大変だと僕に言いたいだけですから、僕はバカなんだなと思い放っておきました。
    そんな人を説得する意味はないのでやめておきましょう。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    子供の将来を決めることとは?

    前回、親と友人と学校で子供の未来が決まってしまうという話をさせてもらいました。

    科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
    一問一答「今のあなたに役立っていると思う子どもの頃の経験はどんなことですか?」【成功する子の親と家庭環境】

    今子育てをしている中で、あるいは、いずれ子育てをすることになった時に、どのようなことに気をつければ子供の未来が良くなるのか?
    今学生の方であれば、どんなことに気をつけて生活していけば、自分が将来社会に出てからのキャリアが拓けるのか?
    そんな内容を研究を元に解説させてもらいます。

    子供の頃に身につけることができる能力の中で、大人になってからも役に立つ能力としては、コミュニケーション能力や他人の感情を推定する能力など、いわゆるソフトスキルと呼ばれている人から習うことが難しい能力です。
    他人との関わりの中で身につけていく能力がソフトスキルです。

    このソフトスキルの重要性と身につける方法については、こちらの本がとても参考になると思います。
    非認知能力と呼ばれるソフトスキルは明文化するのがなかなか難しいものです。
    本で学んだり人から教わるのが難しい非認知能力を身につけることによって、大人たちの格差によって子供の将来の差が生まれる問題を乗り越えて行くにはどうすればいいのかということ教えてくれます。
    生まれた環境や家柄によって未来を諦めないための方法が学べます。

    私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む
     
    小学校から始まる各教育課程でどのようなことをすれば将来のキャリアは良くなるのでしょうか?
    例えば、子供の習慣で未来の給料が決まるという研究もあります。
    もちろん研究は今後反対の内容を示す研究も出てくる可能性があります。ですから、これを参考にしながら自分なりに試す姿勢を忘れないでください。
    絶対不変の真実というものはありませんので、その点は気をつけて頂けたらと思います。

    小学校と中学校での行動習慣がキャリアを決める!

    子供たちの将来のキャリアの成功を予測する上で、学校が果たす役割について調べた研究があります。
    海外なので区切りが日本とは違いますが、1,007人を対象に小学校1年生から5年生と中学校6年生から8年生の学校での経験を調査して、小学校や中学校での行動や経験が将来のキャリアに影響を与えるのかということを調べています。

    その結果、子供の頃の成績が良いとやはり将来のキャリアは良くなる傾向がありました。
    もちろん、小学校中学校の成績が良かったから必ずしも良いキャリアに就くというわけではありませんし、小学校中学校の成績が悪かったからといっていい仕事に就けないというわけではありません。
    そういうわけではありませんが、小学校中学校の成績は未来のキャリアにつながる可能性が高いようです。

    ちゃんと学校に通って平均以上の成績を収めている子供は、大学でもより高い学位を取得する可能性が高かったとのことです。大学院の学位を取得する確率が有意に高くなっていました。
    海外なので ABCDEF で成績が評価されますが、小学校中学校の頃に成績で一番上の評価を得ていた人たちのうち、38.1%の人は大学院の学位を取得していました。
    さらに、そこから就職したり社会に出てからは、より多くの収入を得る傾向があり、自分の人生にも満足している可能性が高かったそうです。

    小学校中学校の頃にちゃんと勉強していた子供は、やはり、大人になってからも物事を続けることができる人になっていたということです。
    大学院まで行かなければいけないということではありませんが、大学院を卒業するとなると自分で決めた研究などをちゃんと続けることができないといけません。
    へこたれることなく物事を続けることができる力が育まれていないと大学院の壁を突破するのは難しいです。
    小学校中学校の頃に成績が良かった子供は、4割もの確率でその壁を突破できるということです。

    小学校中学校で平均的な成績だった子供は、その22%から27%が高校卒業後に正式な教育を受けることを断念していたということも確認されています。
    高卒で仕事をしたり専門学校に行っていたということです。

    日本は少子化ですし大学が海外に比べてたくさんあります。
    どこの大学でもいいとなれば行けると思いますが、海外では大学に行かないで働く人も結構多いです。

    さらに、幼少期に成績が D や F であまり良くなかった子供で、大学院まで行って学位を取得した人は20%だけだったそうです。

    ですから、小学校や中学校の頃にどれぐらい勉強して成績が良かったかということは、将来どれぐらい勉強や物事をちゃんと続けることができるかということを結構決めているようです。

    収入の差が開き始めるのは中学生から?!
    別に大学院まで行く気はないとか、子供にそこまでは求めないという人も結構いると思いますが、給料の面から見てみたらどうなるのでしょうか。

    小学校の成績に関して言うと、給料の差に影響を与えるのはわずかでした。
    成績が平均以上の子供が平均で38,355ドルの年収だったということですから、日本円で言うなら440万円ほど稼いでいました。
    平均以下の成績だった子供は、平均38,049ドルの年収だったということですので、日本円で3万円ほどの差しか付いていませんでした。
    小学校の成績では、給料の差が出るほどまでは影響はなかったということです。

    ところが、中学校からは急に差が開き始めます。
    中学校で D や F であまり成績が良くなかった子供は、将来の年収は平均30,419ドルだったのに対して、中学校の時に成績が優秀で A をとっていた子供は、それに追加で平均11,000ドルも多い年収を稼いでいました。

    つまり、小学校の成績が良くても悪くても、年間で3万円ほどの年収の違いにしかならないのに、中学校での成績が良い人と悪い人の将来を追跡して年収を比べてみたところ120万円から130万円もの違いがあったということです。
    将来のキャリアを考えるのであれば、中学校からはそれなりのレベルのところに行った方がいいのかもしれないと考えられます。

    幼少期の行動と習慣で人生が決まる!

    もちろん、学校で良い成績を取ることが重要なわけではありません。
    日本でも東大に毎年何人も入るような有名な中学校もあります。そんな中学校で A の成績を取るのと、そうでない学校で A の成績を取るのではかなり違います。
    一体何が重要なのでしょうか?
    どうやら幼少期の教育と習慣が将来のためにはとても重要のようです。

    幼少期の教育が人生の大きな範囲で重要だと考えている両親のもとで育った子供は、やはり将来最も高い給料を得ていました。
    平均で42,533ドルもの年収を得ていました。

    ですから、子供の頃には勉強はそんなにできなくてもいいのではないかという親の元で育った子供に比べて、幼少期の教育も大事だと考えている親の元で育った子供は、将来の年収が高くなる可能性があったということです。

    毎日勉強するためには、子供は遊んだりゲームをしたい気持ちを抑えて一定時間机に向かう必要があります。
    つまり、学校の成績自体というよりも「習慣」が重要だということです。
    自分をコントロールする練習によって良い習慣を身につけることができます。
    皆さんが自分の生まれた境遇や運命に打ち勝ちたいと思うのであれば、この習慣しかありません。
    人は運命の奴隷ですが、唯一習慣だけが運命を変えることができます。
    子供の頃に良い習慣を作る練習をどれだけしたかということが将来の年収を決めます。

    子供の頃に良い習慣を身につける練習ができなかったとか、いつも三日坊主になりがちだったという方は、別に今からでも遅くありません。習慣を身につけるテクニックをこちらの本で学んでみてください。
    Amazon の Audible であれば無料体験で全部聞くことができる対象になっています。

    短期間で〝よい習慣〟が身につき、人生が思い通りになる! 超習慣術

    幼少期の習慣よりも、のびのびと遊べばいいと考える人もいると思います。
    年収だけでもないし幸せになってくれたらそれでいいという人もいると思います。

    ところが、そんな考えを持っている両親のもとで育てられた子供は、最終的に人生の満足度が最も低くなり、人生の満足度で言うとボトム35%に入っていました。
    自分に対しても子供に対しても、幼少期の習慣はそんなに大事ではないと考えている人は、人生の満足度もかなり低くなってしまう可能性があります。

    子供の頃に勉強をするのは良い習慣を身につけるための練習になります。
    ただひたすら勉強すればいいということではありませんが、将来幸せになるために必要な練習をしているわけです。
    もちろん勉強ではなくても構いません。
    続けないと成果が出ない事をコツコツと続ける練習が大切です。

    さらに、幼少期の学校生活が人生の満足度に大きな影響を与えたと考えている人は、全ての回答者の65%よりも満足度が高い傾向も確認されました。
    学校生活が人生の満足度に大きな影響を与えたと感じているということは、学校での生活に何かしらの大きな意味を感じていたということだと思います。
    学校での人間関係が良かったとか素晴らしい経験ができたとか、そこに意味を見出しています。
    このような人は人生における満足度が高くなるようです。

    DaiGo師匠の場合は、幼少期にあまり良い思い出はありませんが、そんな時期があったからこそ今があるとも考えられます。
    そういう考え方でもいいと思います。

    モーニングルーティンを守る!

    幼少期の習慣や行動によって結構人生が変わるようです。
    子供の頃にはどんなことでもいいので何かを続けることが大事ですが、おすすめはモーニングルーティンを守るという習慣を考えてみてください。

    朝起きて必ずやることを決めておくことによって1日が充実するという研究もあります。
    例えば、朝起きてベッドメイキングをするというだけでも効果があります。

    テキサス A & M 大学の研究で、およそ400人の社会人を集めて3週間にわたって彼らのモーニングルーティンについて調査しています。
    モーニングルーティンと言っても別に特別なことではなく本当に簡単なことも含めています。
    朝起きたらコーヒーを飲むとか、軽い筋トレやストレッチをするなど、どんなモーニングルーティンを持っているのかチェックしています。
    モーニングルーティンを守っている日もあればそうでない日もあると思います。
    その傾向についてもチェックして、その後のメンタルの変化や仕事に対するモチベーションの変化を調べています。
    要するに、モーニングルーティンを守った日と破った日で、メンタルや仕事のやる気にどんな変化があったのかということを調べたわけです。

    毎日朝起きたらコーヒーを飲む人が、たまたまその日にコーヒーが切れていて飲めなかったということもあると思います。
    こんな些細なモーニングルーティーンを守れなかっただけでも大きな影響があったそうです。
    本当に単純で何の影響も与えないよう日課を破っただけでも、参加者たちはメンタルのダメージが増してやる気がなくなったり1日での効率が下がっていました。

    それ以外のベッドメイキングなどほんの些細なモーニングルーティンでも同様の傾向が確認されています。
    時間通りに起きるとか朝食を作るとか、通勤の時に新聞を読むなど、いつもやっている事をしなかった途端にその日の生産性が低下していたということです。

    毎日やっている習慣というものはある程度人間の脳が自動的に行ってくれています。
    それができないことで脳がパニックを起こします。
    脳の自動化システムが崩れてしまい、脳が無駄にエネルギーを使わなくてはいけなくなります。

    毎日の習慣によって脳が余計なところにエネルギーを使うことを防ぐことができます。
    これによって毎日新しいことに挑戦したりできます。
    これが子供の頃から積み重なっていくと、当然ですが大人になってから大きな違いになります。

    お子さんには朝の習慣を作らせてあげてください。
    皆さんもモーニングルーティンは大事にしてください。
    あまり欲張ると達成できないことが増えてしまうので、確実に毎日こなすことが出来るレベルで結構です。
    朝起きて必ずすることを家族で決めておくというのも良い方法だと思います。

    ここから先は高校時代以降に大切なことやこの週末にぜひ親子で一緒に、あるいは、パートナーと一緒にしてもらいたいことなど解説していきます。
    将来の成功に必要なソフトスキルについて知りたい方はぜひ続きをチェックしてみてください。