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記事 26件
  • コミュ障でもできる「5分間ネットワーキングトレーニング」 #1

    2019-04-15 12:00  
    306pt
    たった5分で人脈を増やす!コミュ障でもできる「5分間ネットワーキングトレーニング」
    <目次>▼語尾を繰り返すミミッキング▼ポジティブゴシッピング(前向きな噂話)▼if Then プロファイル・・・以下有料枠・・・#1(前半)▼人間関係を保つために必要な接触回数
    ▼人脈作りに有効なのは「相手に合わせて話す」「素を出して話す」のどっち?#2(後半)
    ▼アダム・グラントの5分ルールで負担なく、頼れる人脈は作れる
    ▼会話が苦手な人ほど社交スキルが高い
    まず、コミュ障という概念自体がおかしく、コミュ障の人とそうでない人に違いがあるとすると、初期のコミュニケーションだけです。
    自分がコミュ障で喋るのが苦手だと思っている人と喋るのが上手いと思っている人を比べた実験があり、最初の1〜2回目までは、コミュ障の人は不利で、喋るのが上手い人の方が上手にコミュニケーションを取ることができますが、会う回数が3回以上になるとあまり差がないということが分かっています。
    コミュ障だと思っている人は最初に何を喋ったらいいのかが分からないとか、初対面の人と会った時に何を話せばいいのかが分からないことが問題ということです。
    自分はコミュニケーションをとるのが苦手だと思っているのをやめてもらい、最初に話すためのテクニックや話の糸口を持ち得ていないのが、問題だということを覚えておいてください。
    コミュ障というものは、基本的には心理学的には存在せず、技術でなんとかなるものですから安心してください。
    最初にコミュニティの中に入る時に、何と言って切り出せばいいのかがわからないということが、問題なだけです。コミュ障だと思っている人は、最初に何を喋ればいいのか?どのような話題を振ればいいのか?どうすれば人と仲良くなれるのかという方法さえ知ればなんとでもなるものです。
    会う回数が、3回目以降になると、内向的な人の方が有利になる部分があります。内向的な人で、特に小説などの本をよく読む人は、相手の気持ちを察しやすく、集中力高く相手の話をしっかり聞けますので、内向的な人がコミュニケーションの技術を身につけることができれば最強です。
    共感能力や相手の気持ちを察する能力というのは、なかなか練習するのは大変なものですが、しゃべる能力やコミュニケーション能力というのは簡単に高めることができます。
    内向的なコミュ障だと思っている人の方が有利です。
    技術を身につけて最初の壁さえ超えてしまえば、その後は内向的な人の方が有利になります。
    ▼語尾を繰り返すミミッキング
    2010年にインシアードが話し方と親密性についての実験を行っています。
    被験者に10分だけ好きなように話をしてもらい、その際に、半分のグループには相手の言葉の語尾を2〜3語繰り返してもらうように指示をしました。英語で2〜3語ということですから、日本語の場合は相手が最後に言ったことに注目するという感じでいいかと思います。
    この繰り返すテクニックをミミッキングといいますが、ミミッキングを行った被験者は、相手との親密さが優位に増したという結果が出ています。相手の仕草や動作を真似するミラリングや、相手の話した言葉をそのまま繰り返すバックトラッキングや、相手の話した内容を要約して話すというテクニックもありますが、そこまでしなくても良かったわけです。この研究によると、友達になるための親密さを求めるのであれば、相手が話している最後の部分に注目して、それを繰り返すようにリアクションをとるだけでも親密さが増すということです。
    相手が、仮に自分のわからない専門的な話や興味のない話をしていたとしても、ある程度会話も上手い友達になるべき価値があるような方であれば、最後にまとめや感想を言ってくれるはずなので、その部分を少し繰り返すだけでいいということです。
    そのような専門的な話や自分が理解していない話を要約しようとしたり、下手に理解しているようなことを話してしまうと、相手を苛立たせることになるかもしれませんから、そのような時は相手が最後にまとめてくれた内容を少しだけ繰り返して、リアクションするだけでいいということです。
    この語尾を繰り返すミミッキングをすると、嫌がられるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、実際にはさほど気付かないものですし、実験でも嫌がられたという結果は出ていませんので、使いやすいテクニックだと思います。
    相手の仕草などを真似るミラーリングも効果はありますが、これは相手に真似をしているということがバレると問題になります。そのようなネガティブな影響を考えたり、そこまで手間をかけることはしたくないという人には、このミミッキングというテクニックはお勧めできると思います。
    ▼ポジティブゴシッピング(前向きな噂話)
    オハイオ州立大学の実験で分かったものですが、他人のことを積極的に褒めるような噂話を流す人ほど親密感を持たれる傾向があるということが分かっています。
    逆に、第三者のネガティブな情報を流す人ほど嫌われました。
    他人の悪口やよくない噂話を不用意にしてしまうと、被害を被るのは噂話をされた人ではなく、その噂話をした人本人になりますので気をつけてください。他のところでは自分の悪口も言っているのではないかと思われて、ポジティブな関係が築けなくなってしまうということです。
    褒める人は好かれます。
    上司や同僚や取引先から、誰かの悪口や陰口を言われる場合もあるかと思います。その発言を否定する必要はありませんが、相手の感情に共感してあげてください。相手の悪い噂話に乗っかり、自分も一緒にその噂話をした場合も自分の好感度は下がります。相手がそのような話をするということは、何かしらの被害を被っているか、嫌な思いをしたということですから、悪い噂話に共感するのではなく、相手の苦労に共感してください。
    批判される人にも、良いところもあるはずなのですが、誰かのことを批判したり愚痴を言っている相手に対して、その人も色々考えてそうしているのでは?というようなことを言っても、相手は嫌な気持ちになるはずです。それは共感されていないと感じるからです。悪口に乗っかり一緒に言ってくれなかったからではなく、自分が言っていることを理解してくれていないと感じるからです。
    これは、男女の場合にもよくあることで、女性が会社の不満や上司の愚痴を話している時に、男性はアドバイスをしたがりますが、男性のアドバイスが残念なのは、そこに共感が入っていないからです。
    相手がつらかったり大変だったから不満や愚痴を言っているわけですから、その感情に共感するところからまずは始めましょう。
    ちなみに、女性が普段仲良くしている友達で、嫌なことがあってその友達に対する愚痴を男性が言われたとします。それに対して同調してその友達を批判するようなことを言うと、なぜ私の友達を悪く言うのというようなリアクションをする女性がいます。
    このような時も、基本的に女性は自分が嫌な思いをしたという感情に対して共感してもらいたいわけです。悪口や愚痴にのっかり一緒に批判してしまうと、自分の印象が悪くなってしまいます。
    相手の話している内容に同意するのではなく、相手の感情に共感しましょう。
    自分発信の場合にはポジティブな噂話を流しましょう。
    普段から人のポジティブな面を見つけるようにすると、ポジティブゴシッピングもしやすくなりますので、誰かを褒めたり持ち上げるのと同時に、自分の評価も上がるようになります。
    逆に、ネガティブな噂話をされた時には、それに同意するのではなく、その感情に共感するようにしましょう。
    ▼if Then プロファイル
    行動の一貫性が大事です。
    if Then プロファイルとは、「もし◯◯な環境・状況になったら、◯◯な行動を取る」といった一貫した行動の事です。
    このような行動に一貫性がある人は、信頼性が増します。
    ウィルフリッド・ローリエ大学の研究で友人たちのグループに対して、普段から一貫性のある行動をとるように指示をすると、その指示をしたグループは親密さが増し、逆に一貫性のない行動をとった場合、感情のコンフリクト(葛藤)が相手の中に生まれ、好感度が下がったということです。
    一貫性がある人の方が、なぜ好かれるかというと安心だからです。
    この人はこういう人だということを予測しやすいほうが、安心して接することもできるので、信頼感も増すわけです。意外性があるほうが楽しいという場合もありますが、人間関係においては、基本的に信頼感というものは、相手の行動が予測できる状況、つまり、環境が異常な状態にならなければ、自分の事を裏切ることがないという確信が信頼感につながるわけです。
    この状況や環境による行動が、分かりやすければいい分かりやすいほど、信頼感は高まるということが分かっています。
    何が起こるかわからない状況というのは、大きなストレスになります。
    この先のより具体的な人脈作りのテクニックについては続きをどうぞ↓↓↓

    続きの内容は・・・

    ▼人間関係を保つために必要な接触回数

    ▼人脈作りに有効なのは「相手に合わせて話す」「素を出して話す」のどっち?

    ▼アダム・グラントの5分ルールで負担なく、頼れる人脈は作れる

    ▼会話が苦手な人ほど社交スキルが高い


     
  • 童貞が性戦士になるテストステロンの科学

    2019-04-13 17:00  
    306pt
    月末恒例のアカデミックなエロ放送より〜
    男性ホルモン「テストステロン」をみなぎらせれば、収入もアップする上にモテるようになり夜の勇者になれます。
    ルールが3つあります。
    ・ひかないでください
    ・まじめな科学ですから通報しないでください
    ・退会しないでください 笑
    ▼男性ホルモン「テストステロン」をみなぎらせて性なる力を手に入れれば、収入もアップする上にモテるようになる
    2D:4D比
    『二本指の法則』という面白い本を出されている方でジョン・マニングという方がいます。皆さんの利き手の指の長さを測ることによって、テストステロンの値を推定することができて、そこから、人生においてどのようなことに悩むか、どのような人生を送るのかを予測することができるというものです。
    長めの定規を用意して測りましょう。
    2D:4D比という方法で、利き手の人差し指と薬指の長さの違いを測ります。
    ※女性の場合は2D:4D比で結婚するのが早いか遅いかも分かります
    利き手を出してください。
    2D:手のひらを見て、人差し指の付け根の一番下の線にゼロを合わせて、指先の中心までの長さを測ってください(ミリ単位で)
    4D:薬指の長さを同じような要領で測ってください。
    2D/4D=◯.◯mm/◯.◯mmを計算してください

    僕の場合はおよそ0.94となりました。
    皆さんはどうですか?
    この数字が1より小さければ男性的で1より大きければ女性的となります。ただし、どこからが男性的でどこからが女性的なのかということには諸説あり、僕が実用的だと思うのは男性的な平均値を取っておいてそこから多いか少ないかで判断するのが良いのではないかと考えていて、日本人の平均は、僕の手元にあるデータでは0.95となっています。
    0.95よりも小さい人は男性的で、0.95よりも大きい人は割と女性的ということです。
    これはテストステロンに対する反応性の問題で、0.95よりも小さい人は一般的な男性よりもテストステロン感受性が高くテストステロン値が高く、逆に0.95よりも大きい人は一般的な男性よりもテストステロン感受性が低くテストステロン値が低いということです。
    どちらがいいとか悪いということではありませんが、男性っぽさが増すと戦略性が高くなり、何かを計画したり、論理的に考え数字に強くなる傾向があります。逆に、女性的な傾向が高くなると、共感力が高くなり、他人の気持ちを察しやすくなったり論理よりも情熱への能力が高くなります。
    2D:4D比が、0.95よりも小さくなればなるほど競争心が強くなるので、チームワークよりもどちらかというと競争をするタイプになります。0.95よりも高くなればなるほど協調性が高くなり、チームワークに向くようになります。
    これを測るだけで相手の感覚がわりと分かってくるものです。
    『二本指の法則』では、将来どのような病気にかかりやすいかまで紹介されていますので、手相を見るよりは遥かに意味があると思います。
    女性の場合はどうなるのかというと、テストステロン感受性が高い2D:4D比が小さい女性の方が、基本的には性欲が強かったり、筋トレをした時に比較的筋肉がつきやすくになります。ただし、女性はよほど激しく筋トレをしてプロテインをガンガン飲まない限りは筋肉が太くなることはなく、細く締まりますので筋トレはした方がいいです。
    この比率で結婚するのが早いのか遅いのかということもわかると言われています。
    テストステロン感受性が高ければ高いほど(2D:4D比が小さければ小さいほど)、早く結婚しやすくなるとされています。
    避妊の文化がない部族で2D:4D比と性行動・子供の数などを調べた研究があり、2D:4D比が低い人ほど男女共に早く結婚するという結果が出ています。
    2D:4D比が低い人は、攻撃性や積極性も増し、イギリスの株式トレーダーを対象にした実験で、男性ホルモンへの感受性が高い人ほど収入が高くなるということも分かっています。
    つまり、テストステロン値の高い男性と結婚をすると嘘もつきづらいけれど、浮気はする可能性が高くなりますので気をつけておく必要がありますが、 出世して収入が高くなる可能性も高いということです。
    テストステロンが大事だということはわかったかと思います。
    男性の皆さんは、テストステロンを増やしたいけれどどうすればいいのかわからないとなると思います。
    よくコンビニ売っている◯汁やマカ◯◯液とか色々なドリンクを売っていますが、あれらはほとんど糖質です。糖尿病は血管の病気です。
    男性の聖剣であるエクスカリバーは、鋼でできているのではなく血管でできていますので、血管の質を良くして血管の良い状態にすればするほど、皆さんのエクスカリバーは魔王に対応することができる力を手に入れることができます。
    ▼テストステロンが上がる車種と女性が興奮してしまうエンジン音とは
    車の選び方でも、テストステロンの数値が変わるというカナダの研究があります。車に乗っている時にテストステロン値が上がるのではないかという仮説があり、それは車の車種によって変わるのかということを調べています。
    カナダの大学生に、ファミリー向けのトヨタの車に乗ってドライブをしてもらった場合とポルシェのカブリオレでドライブしてもらった場合でテストステロンの数値が変わるのかということを調べました。
    その結果、なんとポルシェでドライブするとテストステロンの数値が上がりました。
    他の実験で、交通量の少ない田舎の道を走った場合と都会の人にたくさん見られる場所を走った場合を比較したところ、都会を走った場合の方が若干テストステロンの数値が上がりました。
    これらは、いい車やオープンカーに乗っていると五感を刺激されるというのもありますが、社会的ステータスを周りにひけらかすことができるからです。
    ちなみに、エンジンの音によっても変わってきます。性ホルモンがたくさん分泌されやすいエンジン音がわかっています。
    色々な高級車を調べたところ・・・
    男性の性ホルモンが上がるエンジン音はアストンマーチンのエンジン音でした。アストンマーチンでホルモンはみなぎるわけです。
    女性は、ランボルギーニのエンジン音を聞いた時に最も性ホルモンが上がりました。
    男性と女性では性ホルモンの上がり方が違うということです。
    この先は、テストステロンを上げるための他の方法や、旦那さんがある趣味を持っていると ED になりやすいという話からエクスカリバーの測り方まで…知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • DaiGoの弟子による「マインドマップ活用法」

    2019-04-12 20:00  
    メンタルブログでは、
    メンタリストDaiGoの過去の多数ある放送回から、3分で読めるブログとしてまとめたものをご紹介していますが、さらにお手軽に、わかりやすく、より実践に活かしていただこうと、イラストの記事もスタートすることになりました!
    イラストでまとめてくださるのは、
    ナント!DaiGoチャンネル"心理分析してみた"入門者から大抜擢のイラストレーターの南姫(なみ)さんです。新聞の4コマ、企業アピール漫画などで活動中の南姫さんは、DaiGoチャンネルでも紹介している"マインドマップ"を活用して、毎回の放送内容をメモしながら、放送内容を自分の知識として身につけているそうです。
    今回は、その経緯を、まとめていただいたマンガで紹介しながら、実際のマインドマップも掲載します!
    今後、ブログとあわせて、マインドマップ記事もお楽しみに!
    実際の南姫(なみ)のマインドマップはこちら↓わ、わかりやすい!
  • 努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #2

    2019-04-11 12:00  
    306pt
    努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #2
    <目次>
    #1努力の天才と言われる人たちの性質を手に入れる成長マインドセットと硬直マインドセット(以下、有料枠)成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(前半)1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探す#2成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(後半)3. 努力しても全てが報われるわけではない4. 進んでいる感覚を持つようにする5. 成長マインドセットを維持する#1(前半)にて、成長マインドセットを手に入れて努力の天才になるための、具体的なテクニックとして・・・1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探すまでを解説させていただきました。今回の#2では、後半の残り3つのテクニックを紹介させてもらいます。 
  • 努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #1

    2019-04-09 15:00  
    306pt
    努力がクセになる性格に変わる「成長マインドセット」入門 #1
    <目次>
    #1努力の天才と言われる人たちの性質を手に入れる成長マインドセットと硬直マインドセット(以下、有料枠)成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(前半)1. 才能よりも努力に目を向ける2. 結果と結びついた努力を探す#2成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法(後半)3. 努力しても全てが報われるわけではない4. 進んでいる感覚を持つようにする5. 成長マインドセットを維持する天才と戦って勝てるのか?
    努力は天才に勝ると言われますが、結論としては無理です。
    ですが、勝つ方法が一つだけあります。
    元々の天才は、それを伸ばしていけばいいですが、そうではない人が、天才と戦おうとするとなかなか難しいものです。
    どうすれば自分の能力を伸ばしていき、長期的に見た時に天才に匹敵するようなことができるのかということを調べた研究があります。
    これを調べた研究があり、キャロル・S・ドゥエック博士が非常に有名です。



    マインドセット:「やればできる!」の研究
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    マインドセットとは、人間の考え方や信念のようなものですが、マインドセットには2種類あります。

    硬直マインドセット
    成長マインドセット

    硬直マインドセットは、人間の才能は生まれつき決まっていて性格や能力を後から変えることはできないという考え方です。
    成長マインドセットは、人間は努力や自分の意思によって自分の人生を変えていくことができるという考え方です。
    この成長マインドセットに自分を変えていくことができれば、生まれつきの絶大な天才にはなれなくても、それに匹敵するような力も発揮できるようになるし、自分の力を伸ばしていくことができるということが証明されていて、成長マインドセットは、いわゆる「努力の天才」と呼ばれた人たちが持っている性質です。
    自分で努力や行動をすれば自分も世の中もいい方向に変わっていくもの。頑張ればその分上手くいくのだから信じて頑張ろうとすることができます。
    僕が、常に工夫をしてもっと上手くできる方法はないかなと考えているのは、この成長マインドセットを持っているからと、もうひとつは超面倒くさがりだからです。
    「やればできる」と信じなさいと言われても、そんなわけないと疑問を持つ人の方が多いでしょうが、このマインドセットの考え方を身につけると、人間の脳は後からでも変えていくことができて、成績も上がるし人生も大きく変わっていくということが腑に落ちると思いますので詳しく紹介します。
    人間はどんどん変わっていけるしなやかな脳を持っていて、実際にトレーニングにより変わっていきます。
    例えば、ロンドンのタクシーの運転手等を調べた実験で覆った事実があります。
    ニューロプラスティシティ(=神経可塑性)という考え方があり、昔は人間の脳は生まれた瞬間が脳細胞が一番多くて、そこから歳をとるにつれて減っていくといわれていましたが、これは間違っていて、使えば使うほど特定の領域が増えたりします。
    ロンドンのタクシーの運転手たちを調べた実験では、タクシードライバー歴が長く当然年齢も高くなった人ほど脳の空間認識をする部位が大きくなっていたということがわかっています。
    人間の脳にはまだまだ可能性が隠れていて、考え方次第で僕たちはいくらでも成長できるということです。
    であれば、できるだけ早い段階から人間はいくらでも変わっていくことができるし人生は自分で選んでいくことができるものだという感覚を身につけることが大事です。
    その感覚を身につけるための内容が今回の記事です。
    これは、ご自身にはもちろんですがお子さんのおられる方には特に実践して欲しいものです。
    子供を育てることで親が子供にしてあげられることは、好奇心を養ってあげることと、この成長マインドセットを身につけさせてあげることぐらいです。そのほかは、環境を整えることぐらいで、親があれこれと注意したりしたところで、子供は基本的には変わりません。親の育て方や声のかけ方で子どもの人生がどれくらい変わるのかという研究も色々とされていますが、その影響は6%程度と言われています。
    そのような意味でも、環境を整えることやこのマインドセットを身につけてもらうことの方がはるかに大事です。
    学習効率を高めるためにも、しなやかなマインドセット、つまりは成長マインドセットを持つことが大事だということも様々な研究でも証明されています。
    昔はこのマインドセットは自分でトレーニングすることは難しいと言われていましたが、例えば、2018年のスタンフォード大学が行なった研究を参照してみると、50分程度の介入によりマインドセットは変えることができるということがわかっています。
    自分で人生は変えていけるということを説明する動画を見せるマインドセット介入(考え方を認識してもらう)をするだけで、実際にマインドセットが変わったという研究結果が出ています。
    マインドセットとは長期的なセラピーを受けたりする必要もなく、意外と短時間でも変えることができるものです。
    この研究内容を紹介すると、スタンフォード大学の研究チームは14〜15歳の12,542名の学生を集めて全体を2つのグループに分けました。

    マインドセットを解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる
    脳の構造について解説する25分の動画を20日間程度の間隔をあけて2回(同じ内容)見せる

    その結果、マインドセットについての脳は変えていくことができるという動画を見たグループは、そうではないグループに対して、平均で0.03ポイント成績が上がり、さらにマインドセットを意図的に変えて、自分は成長マインドセットに変わるんだと意識して頑張った学生たちは、0.08ポイントも成績が上がりました。
    つまり、普通にただマインドセット解説動画を見た学生よりも3倍近く成績がよくなったわけです。
    さらに、マインドセットの解説動画を見たグループは、赤点をとる確率がそうではないグループに比べて3%も低くなっていました。
    数値としてあまり変わっていないように感じる人もいると思いますが、たった50分程度の介入で、実験には20日程度しか経っていないということを考えると、これを続けて行くことで大きな差になります。
    僕も最近思うことですが、人間は若いうちはあまり差は出ないものです。最初のうちは、確かに「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」なわけです。ですが、人生において勉強する人としない人、物事から学ぶ人と学ばない人で大きな差になってきます。それが収入や生活の差になってしまいます。
    勉強だけでなくやるべきことをやって、見た目に関しても老化につながるような行動はできるだけしないようにしていますので、同級生達とあったとしても、見た目に関しても比較的若く見える方だと思います。あらゆる面で積み重ねてきたものが、人生の後半になると大きな差になるものです。
    何がその差に繋がるのかというと、この成長マインドセットを持っているかどうかが、関わってくるということです。
    例えば、僕がテレビに出始めてから、これで生きていくしかないとそれだけを考えてしまっていたら硬直マインドセットになってしまい成長はありませんし、今もありませんでした。
    ところが、僕は一番得意なのは諦めることですから、今やっていることはいつ止めてもいいと思っています。そう思うことによって次のこと、その次のことを考えることができるようになるので、成長マインドセットを持っていると、取り組んでいる事は、どんどん変わっていても、成果を上げていくことができるわけです。
    ちなみに、パフォーマーとしての成長もあったのではないですかという人がいますが、パフォーマンスとしての業界の市場規模を考えると分かると思います。例えば、今僕は動画配信や作家業など色々としていますが、その全てのマーケットを合わせたのに対して、パフォーマンスの市場規模は全く違います。このような業界の市場規模は調べればすぐわかります。もちろん僕が死ぬほどパフォーマンスが好きだと言うのであれば別ですが、元々の市場規模が100倍も200倍も差がある状況で頑張るのは効率が悪すぎます。例えば、一個20万円の白トリュフを探そうと思えばすぐ探すことはできます。ところが、一個20万円の芋を探そうと思うとこれはかなり難しいです。どうせならば市場として大きな可能性があるほうがいいのではないかと考えたわけです。
    ところが、僕の場合は大きすぎるマーケットはそれはそれで嫌でした。大きなマーケットひとつよりは、それなりの規模のマーケットをいくつか掛け持つというのがベストだと考えました。
    ですから、同級生たちが就職活動をしている時に思っていたのは、就活セミナーに行くのも大事かもしれませんが、そんな暇があるのであればまずは、マーケットリサーチをするべきではないのかなと考えていました。
    自分が行く業界を決めるのに、なぜ会社の有名度だけで決めてしまうのでしょうか。その会社の属する市場がどのように成長しているのかとか、どれくらいの市場規模があるのかということで決めた方が明らかに将来性はあるはずです。
    飽きっぽい人も、この成長マインドセットを持つことがとても重要です。
    なぜかと言うと、飽きてしまうということは次に進むしかないわけです。僕も飽きっぽいので工夫して次に次に進んで行かないといけないし、さらには面倒くさがりです。いかに手順を減らすかということばかり考えています。
    成果自体を増やす努力と同時に、いかに手順を減らして同じ成果を保つかということを常に同時に考えています。
    飽きっぽい人も面倒くさがりな人も、その気質を活かして成長マインドセットに繋げればいいわけです。飽き性で面倒くさがりな人は、僕と全く同じですから成長マインドセットを身につけてもらえば、大きな成果につながる可能性もありますので、是非実践してもらいたいと思います。
    成長マインドセットを手に入れて努力の天才になる方法 
    大きく分けて5つのポイントがあります。この科学的に証明された5つのポイントに対して、僕はどのようなことをしてきたのかという話も含めて、わかりやすく紹介していきます。
    色々なことにたくさん挑戦して、失敗してもへこたれることなく、たくさん挑戦していく中で成長して新しいことを掴んでいく、そして、新しいことを掴んでも慢心することなく、さらに、その先へ挑戦を続けていけるような人になりたいのであれば、成長マインドセットは何歳からでも遅くはありません。出来るだけ早めに身につけることをお勧めします。
    続きの内容は・・・成長マインドセットを持つと人生がイージーモードに!褒めるべきは努力と戦略と選択努力を続けるために他 
  • 女子に好かれる体臭!モテ臭の作り方

    2019-04-08 17:00  
    臭くて嫌な感じのする体臭は、運動不足や酸化した油をたくさん摂っているというような食習慣と運動習慣の乱れが結構原因になっています。あとは清潔にするとか、当たり前の対処法はありますが、今回は、臭い体臭を消すということではなく、魅力的な体臭になるにはどうすればいいのかという話を紹介します。女性は男性の体臭を嗅ぎ分けている?!
    様々な研究により、女性は男性を体臭により見分けているということが分かっています。例えば、面白い実験があり、女性が魅力的に感じるような細マッチョのイケメンと、いまいちだなと感じるような男性を集めて、彼らに同じ T シャツを着てもらい、しばらく過ごしてもらいました。それぞれが着て過ごした T シャツを全員から回収して、切ってただの布切れにしてから瓶に入れて、女性達にその匂いを嗅いでもらい、匂いから一番魅力的に感じたのはどれかを選んでもらいました。その結果、なんと顔や見た目のイメ
  • 意志の力に頼らずに行動力を上げて「やりきる心理学」

    2019-04-07 13:15  
    306pt
    ▼やりきる心理学
    何かをやりきるというのは大変なものです。
    目標の立て方など色々な方法により達成率を上げることはできますが、それを知らずに、がむしゃらにやると余計に苦労してしまいます。
    ずっと疑問なことではありましたが、学校の授業では、道徳とか総合とか教えてくれても目標達成のための授業はしてくれません。教えることができる人がいないというのが答えになりそうですが、不思議で仕方がありません。
    以前、講演に行った際に「うちの生徒はダメなんで・・・」というようなことを言う教師がいて、喧嘩したという話を紹介したことがありますが、教師の方が間違っています。
    心理学の世界でも言われることですが、適切な教育を施すことによって、ほとんどの子供はある程度の知能レベルまで持っていくことができます。生徒のことをダメだと決めつけてしまっている学校と教師がダメなだけで、生徒に可能性がないわけではありません。
    タイプ分けが好きな教師もいますが、それは結局、やる気がある生徒とそうでない生徒の見分け方を知りたいと思っているだけで、やる気がない生徒をやる気があるようにさせるのが教師の仕事です。見分けることで自分ではなく、やる気のない生徒のせいにしたいという気にしか感じません。
    タクシーに乗って、目的地に着かないのをお客の乗った場所が悪いとでも言っているようなものだと思います。僕が講演に行って盛り上がらなかったのを観客のせいにするのもありえないわけです。
    そんな面倒な人達にはできるだけ関わらない方がいいと思いますが、やる気のある人たちのために、意志の力に頼ることなく自分の目標を達成するにはどうすればいいのかということを紹介します。
    今回の参考文献はこちらです↓
    より掘り下げて勉強したい人や、今日は他の人のやる気を引き出す話までは触れられませんのでそのあたりを知りたい方は読んでみてください。



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    ハイディ・グラント・ハルバーソン博士は意思力の研究ではなくモチベーション、動機づけの研究をされている方で、モチベーションと目標達成の専門家です。どうすればやる気が上がるのかだけではなくどうすれば目標達成に向けてモチベーションを維持できる心理状態にすることができるのかということを調べられていて、これはおすすめの本です。
    素晴らしい本なので、これを読んでいただいても結構ですが、より分かりやすくまとめて紹介します。ここから先の内容は・・・誘惑に負けそうになった時には?目標は具体的・高難易度のほうが能力UPwhyとwhatの思考法を使い分けて、難しいことにも挑戦できる
    自分のフォーカスタイプを知ればやる気も思いのままに
    意志の力なしで行動できる!条件型目標の立て方
     
  • 腕立て1回から始める「いい習慣を量産する技術」

    2019-04-05 17:00  
    306pt
    腕立て1回から始める「いい習慣を量産する技術」

    一切運動をしたことがなかった僕でも習慣の力を使うことで腹筋を割ることもできました。
    腹筋を割るために使ってもいいですし、ダイエットにも語学や新しい何かを学ぶことにも使えます。何かを続けることによって達成することができるものであればあらゆることに使うことができる習慣化のテクニックについて紹介します。

    <冒頭部分>
    動画▶︎https://youtu.be/H2aaHPZ-67w
    ブログ▶︎https://daigoblog.jp/small-habits/

    <概要>
    小さな習慣から始めていく

    まずは嫌だと感じる感覚を麻痺させる

    飽きてしまい終わらないように、小さな変化を取り入れる

    脳にとって最も効率がいいこととは、習慣化により慣れている行動
    ゆっくりとした変化を好むのは、人間は大きな変化に対して適応していないから
    どんなに疲れていてもちゃんと習慣化できてさえいれば自動的に行うことができる

    この先の人生を変える小さな習慣を具体的にどのように作っていけばいいのかという内容は続きをどうぞ↓↓↓続きの内容は・・・▼小さな習慣の3つの条件▼悪い習慣がストレスを、ストレスが悪い習慣を繰り返させる負のループを抜け出すには▼習慣化の兆しを見極めれば、着実にいい習慣を量産できる▼3日坊主の原因「熱意逓減法則」を打ち破るには
     
  • 週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには

    2019-04-03 22:00  
    306pt

    週40時間の自由を作り出すための超時間術
    ~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
    時間を上手に使いましょうとかよく言われますが、僕たちは失われている時間には結構無頓着だったりします。
    お金の場合でも、たくさん稼ぐためや使い道を考える投資の本などはたくさんあるのに、無駄に出て行っているところへの対策をしようと考える人が少ないものです。ということを考えて出させていただいたのがこちらの本です。


    週40時間の自由をつくる 超時間術
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    みなさんのおかげで大変評判も良いということですので、この本で触れてないことも含めて紹介させていただきます。
    ▼時間がないのは時間認知のゆがみが原因!
    僕たちが時間について考える時には、余計な時間をなくしてうまく時間を使う方法を考えようとか効率よく時間を使おう、そこから時間を作り出そうとしますが、そうではなく、実は時間認知が歪んでいることによって本当は時間があるのにないように感じてしまうのではないか。
    そんなに働いていないのに、自由な時間も作れるのに、リラックスしていないせいで自由な時間も楽しむこともできず、あるのにないと感じているのではないかという疑問が生まれました。
    これは確かで、忙しい人でも時間はあるよと言いながらも誰よりも忙しかったり、とても忙しくて本当に1日に1時間ぐらいしか自由な時間がないのにその限られた時間をゆったりと過ごしている人もいます。
    逆に、自由な時間がたっぷりあるのに忙しい忙しいと何もせず言ってる人もいるわけです。
    仕事が上手だとか下手だとかいうことではありません。
    これは時間の認知、時間をどのように捉えるのかという感覚によって違いが出てきています。
    時間は皆が一率に持っているもののように見えますが、実際には感じ方が違うことで意味が変わってきます。
    これは他のことでも同様で、例えばワインのラベルを変えるだけで人間は感じる味さえも変わってきます。このような人間の認知の歪みに関しては様々なところで確認されていましたから、自然な発想としてこれは時間でも同じことが起きるのではないかということを考えたのがこの本を出すきっかけになりました。
    調べてみると、人間は認知の歪みにより正しく時間を感じることができなくなることがあるということがわかりました。
    僕たちの労働時間は実際には増えていません。現代人は忙しいと言われながらもそんなには増えていません。忙しいと思っている人も実際にはそんなに働いてはいません。にもかかわらず僕たちは週に40時間もの時間を無駄にしています。
    時間の認知が正しく行われないことによってこんなにもたくさんの時間を無駄にしているわけです。
    ですから、効率的な仕事術を手に入れる必要もないし新たに時間を生み出す必要もないしやることを減らす必要もないとなります。もちろん効率を求めることは併せてできればより良いに越したことありませんが、ただ歪みを正してあげれば週40時間の失われた時間を取り戻すことができます。
    ▼やるべきことがちっとも終わらない「時間飢饉」状態を抜け出すには
    ビジネスの時間管理において、近年社会心理学の世界でよく話題に出てくることですが「時間飢饉」とか「時間汚染」という考え方があります。
    時間がないと考え時間に対する渇望のようなものが時間飢饉です。この言葉が最初に使われたのはミシガン大学のパーロー氏の1992年の論文です。現代では働いてる人たちの多くがやることが多すぎるのに時間がなさすぎると書かれていますから、1992年段階で既にこのような考え方が生まれていたわけです。
    今ではスマホができたり新たな技術が生まれることによってこの時間がないという感覚は僕達の中にもっと強まっているという気はしますが、人間は昔から忙しさを感じている人が多かったということです。
    ミシガン大学のその後の追試(2000年と2002年の論文)によって、この時間飢饉の感覚が組織の生産性を大きく下げているのではないかということが確認されています。
    時間がないことが生産を下げるとか時間がないからやるべきことができないと考えていますが、そうではなく、やるべきことは多くあるのに時間がなさすぎると思っていることによって目の前のことに対する生産性が下がり、それによりいつまでたっても仕事が終わらないようになるし目の前のことにも手がつかなくなり仕事は終わらなくなってしまい、その結果時間が足りないという感覚がより強くなる。そして、時間が足りないというその感覚がまた生産性を下げるので仕事が終わらなくなる・・・となります。
    時間飢饉の感覚が生産性を下がるから結果がついてこなくなるということが起きます。
    もちろんやるべき事があまりにも多すぎるとか、時間があまりにも足りなさすぎるという時は別ですが、やるべきことが多すぎるわけでもないし時間が足りないというわけでもありません。
    時間飢饉の感覚によって生産性が低下していることが問題ですから、実はやるべきことはそんなにない、時間も結構あるという感覚を持つことによって、かえって仕事も進むようになるし時間も保つことができるようになるということです。
    これが今回のこの本で一番言いたかったことです。
    僕たちはもっと時間があったらいろんなことができると思いがちですが、そうではないわけです。時間はあります。この感覚を皆さんにも身につけてもらいたいと思います。
    ▼時間認知はどのようにして歪んでいくのか?
    「時間飢饉」
    2015年にデューク大学が時間飢饉の心理に関する研究を行っています。123人の男女を対象にお金や仕事に関するトラブルを想像してもらい、それにより人間の時間飢饉の感覚はどのように起きるのかということを調べたものです。 
    その結果、コンフリクト(競合する、ぶつかる、葛藤する)という概念があり、ゴールに対するコンフリクトが大きくなるほど切羽詰まった感覚や焦りが生まれてやることはたくさんあるのに時間が足りないという感覚に襲われ、その結果時間飢饉が起きるということがわかりました。
    このコンフリクトが時間飢饉の原因だということです。
    コンフリクトとは、例えば・・・

    子供との時間を過ごしたいのだけれど、自分の給料を上げるために資格の勉強したい。
    老後のために貯金をしたいけれど今欲しいものがある。
    ダイエットしたいけれど目の前に食べたいケーキがある。

    このような、同時には2つの目標を達成できないような競合してしまうものがコンフリクトです。これが生まれると時間飢饉が起きます。
    やるべきことが多くても1つずつ片付けていくことができれば結構物事は終わるものです。ところがそれぞれが競合するものであったらどれから手をつけていいかが分からなくなってしまうわけです。全てが両立していないという感覚が焦りを生み、やるべきことがたくさんあるのに時間が足りないという感覚を作ってしまいます。
    この対策としては色々な方法がありますが、僕の場合は自分の目的に全てを繋げてしまうというテクニックを使っています。そうすることでたくさんのことをやっていても競合するコンフリクトを防いでいます。
    例えば、ニコニコの放送をすることは知識の定着に役立ちます。知識の定着ができると本を書くときにもとても役立ちます。いい本を書くことができればコンサルタントの仕事も入ってくるようになります。その際企業から実際にもらう悩みやビジネスを作る時には心理学の知識は役立ちます。僕の人生の目的は知識の最大化ですから、本や論文を読んでいる時は一番幸せな時です。ということは自分の自由な時間も担保することができる。というように全てが繋がっています。こうなると何も悩むことはなくなります。
    これが最も効果のあるテクニックです。
    自分の人生の目的を決めて全ての行動をそこにつなげてしまうというテクニックです。
    これはリフレーミングともいい、自分のやっている仕事や活動が自分の人生の目的にどれぐらい繋がるのか、自分のしている1日の行動のその全てが人生の目的に繋がっているということが分かるとコンフリクトはなくなり生産性は上がり新しいことも次々とできるようになります。
    ですから、僕は毎日よく働くなと言われますが、そもそも働いているという感覚がないわけです。これが僕の人生だからです。全ての行動が自分の人生につながっているからです。この感覚を持つことができるとコンフリクトはゼロになります。
    問題なのはやるべきことがたくさんあることではありません。人生の目的はこれだというやるべきことが分かっていないから矛盾する目標を自分が持っているわけです。そのコンフリクトによってやるべきことが多いという時間飢饉が生まれています。
    自分の人生の目的を考えてやるべきことを整理することから始めるべきです。1つの目標につなげていくようにすればいいということです。
    コンフリクトする目標を立ててしまうと時間飢饉の感覚は強くなっていき、時間の浪費に対する罪悪感やゴールを達成できないことの恐怖がストレスを生むようになり、その結果実際よりも時間が足りないという感覚になってしまいます。
    時間飢饉の原因はコンフリクトによるストレスです。
    ですから、ストレス対策もこの時間飢饉には効果があります。
    以前紹介しましたが、時間が足りないと感じている時には他人に親切にするといいということが分かっています。余裕があるという感覚を持つことができて実際に時間を上手に使うことができるという研究があります。他人に親切にすることによって自分が社会に必要とされているという感覚を得たり感謝されることによりストレスを発散することができます。それにより時間飢饉の感覚が下がるので生産性が上がり自分の仕事もはかどるということです。
    時間のない人ほど他人のために時間を使った方がいいということです。
    今まで計画術の話も何度かしてきましたが、この時間術と計画術の話は結構かぶっていて、計画する時にもコンフリクトが起きないような目標の立て方をすることがとても大事です。
    漫然とただやるべきことを to do リストなどに入れて行くと何が起きるかというと、コンフリクトが生まれ、いつまで経っても終わらないということが起きます。両立させるにはどうすればいいのか、あるいは、片方の目標をリフレーミングさせることによって目標を1つの行動で成り立たせることにはどうすればいいのかということを考えるのが大事です。
    目標を立てる時にはコンフリクトが起きていないかということに注意をして立てることが重要です。
    「時間汚染」
    時間飢饉の感覚をもたらす者にもう1つ時間汚染というものがあります。Contaminated Timeという概念があり、これはメリーランド大学のジョン・ロビンソン教授が提唱しているものです。
    今目の前でやっていることがあるにも関わらず、その時間の合間合間に人に話しかけられたり LINE が鳴ったりどうでもいいことを思い浮かべたりというように何度も何度も分断されることが起きます。このように分断され時間が細切れになることが時間汚染です。
    つまり、まとまって1つのことに集中できたりのんびりと1つの事を楽しむことができるはずなのにそこに余計なものが入ってきて時間が細切れになることで時間汚染が起きるわけです。
    これは、要するにマルチタスクです。色々な事を同時にしようとすると時間が分断されます。これが時間飢饉の感覚を加速させるということが分かっています。
    しかも、分断された時間は脳の前頭前野(ネガティブな感情を処理したり理性を司る)にストレスを与えてしまい、それにより扁桃体(苛立ちや恐怖といった感情を生み出す)が活性化し、時間が足りないという不安や焦りが生まれてその結果時間飢饉という感覚が起きるということです。
    ですから、時間を分断しないようにすることが大事です。
    自宅でゆっくり映画を見ているのに LINE をする人、読書している最中でもスマホの通知が鳴ったらすぐチェックする人がいますが、これは危険です。
    普段自分がプライベートでのんびりしている時間なのにわざわざ自ら時間汚染を起こしているわけです。それにより時間飢饉が起きてしまい、最近仕事が忙しくてプライベートな時間が全く取れないと言う結果を自分で引き起こしています。せめて、自分のプライベートなゆっくりする時間ぐらいは時間汚染が起きないようにした方がいいです。
    できるだけ分断されることなく一定の時間同じ行動をとることによってストレスというのは対策できるものです。
    ストレス対策の話でも紹介しましたが、ミネソタ大学の研究で本を読まない人が1日に30分ゆっくり読書する時間を作るだけで僕たちのストレスは68%も減少することが分かっています。
    この時間の分断を防いだり、すでに時間飢饉を感じてしまった時にこの時間飢饉の感覚を抑えて生産性が下がらないようにして目の前のことに集中するにはどうすればいいのか?
    簡単にわずか数分で時間飢饉の感覚から抜け出す方法があります。
    続きの内容は・・・▼わずか2分で時間飢饉の感覚を15%も減少させるテクニックとは?「時間飢饉のリフレーミング」「時間飢饉と親切」▼ある写真を見るだけで時間認知が修正される?
     
  • コミュ力を高める「対話不安」克服法〜自信満々に会話する他人の秘密

    2019-04-02 12:00  
    306pt
    コミュ力というと、喋りが上手いとか空気を読まないといけないと思われがちですが、空気を読める人がコミュ力高いとは限りません。逆に空気を読むというよりは、空気をぶち壊して自分のペースに巻き込むような人もいますが、そのような人たちの方がコミュ力が高いと思われがちです。コミュ力が高いという人はそもそも何か秀でているのでしょうか。
    コミュ力が高い人というのは、対人不安や対話不安に対する対策が上手いだけです。
    コミュニケーションで失敗したとしても、自分が立ち直る方法や自分たちの立場を元に戻す方法、ストレスから逃れるための方法などを知っています。
    コミュ力を高めるために必要なのは、喋るのが上手かったり外向的であるとか自信家であることも必要はないということです。
    コミュ力に必要なのは対話不安対策です。
    コミュ力が高いと思われている人は、そのほとんどが生まれつき喋るのがうまかったり対話能力が高かったというわけではなく、職業的な訓練であったり経験によって、コミュニケーションで不安を感じたとしてもそれを乗り越えてストレスを自分で処理するための方法やテクニックを持っています。
    例えば、話すのがとてもうまいコメディアンの人も意外と一人の時間を設けていたり、自信溢れるカリスマ経営者のような人でも定期的に引きこもって一人の時間を作るようにしていたり、自分なりのストレス対策を持っている傾向が高いということが分かっています。
    ということは・・・
    対話不安対策を行いさえすれば誰でもコミュ力は高くなるのではないかというのが今回の内容です。
    本当にコミュ力が高い人たちの特徴とは?
    1. 対人不安・対話不安の処理が上手い
    感じないわけではなく、処理が上手いということです。処理することが上手くなると、変に傷ついたり抱えたりすることもなくなり、すぐ次のコミュニケーションに進むことができるようになります。慣れてくると気にもならなくなります。
    ネガティブな感情も処理することが上手くなってくると感情自体が安定して、それにより、対人不安や対話不安を感じづらくなります。
    感情を安定させる習慣を持っていると言い換えることもできます。鍛えて上手くなるというよりは、普段からの処理するスピードを上げていくということが大事です。
    2. 寛大で動じない(ように見える)
    コミュ力高い人は寛大で動じることもあまりなく、人に影響を受けることも少ないように思われます。周りに流されることもないし、自分が強行的に何かを進めることもないという動じない状態が大事です。
    自分のやるべきことやその話題の中で重要なことに注目できたり、嫌な面がある人であってもその人の良いところに目を向けて付き合うことができます。人に対して全部が良くないと駄目だと考えてしまい、ダメなところばかりに注目していては全てがダメな人になってしまいます。自分がその人と付き合う時に最も重要になる部分が良ければそれでいいわけです。
    寛大で動じないように見えるというのは、注意力のコントロールが上手いということです。相手のいいところだけに集中しようと思えばそれができるわけです。ダメなところに気づいていてもそれが自分にとって関係のないところであれば良い面だけに集中することができます。
    3. 開放性が高く新しいものや見たことがないものに積極的(なように見える)
    開放性に関しては、遺伝子である程度決まってしまいますので、後天的にはあまり変わりませんが、彼らは普段から挑戦する習慣を身につけて、成功するために色々な新しいことに手を出します。
    それがコミュ力にも活きてきます。
    彼らは新しいことに挑戦するというような感覚を持って新しい人に会い、その人の良いところを探したり付き合いを構成していきます。そうすると、相手の意外な特徴にさえも新しいものを発見したような感覚で興味を持って向き合うことができます。相手が予想外なことをしたとしても、裏切られたと感じるのではなく、それを意外で面白いことだと思えます。
    この3つを持っているとコミュ力は圧倒的に高くなります。
    対人不安の処理が上手くて、感情を安定させる習慣を持っていて、寛大で動じないぐらいの集中力と注意力のコントロール能力があり、開放性が高くなるように普段から挑戦する習慣を身につけておくことによって、相手の意外な一面も受け入れることができる人です。
    この3つの能力を鍛えるための方法をガッツリまとめています。

    ↓ここから先の続きの内容は・・・
    ・対人不安とコミュ不快感に強くなる方法
    ・コミュ負荷を減らすメントレ3種盛り
    ・まるで外向的にすら見えるCZ拡大戦略