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  • (再配信)週40時間の自由を作り出すための超時間術~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには

    2020-10-07 17:00  
    306pt

    週40時間の自由を作り出すための超時間術
    ~時間認知のゆがみを矯正して失われた時間を取り戻すには
    時間を上手に使いましょうとかよく言われますが、僕たちは失われている時間には結構無頓着だったりします。
    お金の場合でも、たくさん稼ぐためや使い道を考える投資の本などはたくさんあるのに、無駄に出て行っているところへの対策をしようと考える人が少ないものです。ということを考えて出させていただいたのがこちらの本です。


    週40時間の自由をつくる 超時間術
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    みなさんのおかげで大変評判も良いということですので、この本で触れてないことも含めて紹介させていただきます。
    ▼時間がないのは時間認知のゆがみが原因!
    僕たちが時間について考える時には、余計な時間をなくしてうまく時間を使う方法を考えようとか効率よく時間を使おう、そこから時間を作り出そうとしますが、そうではなく、実は時間認知が歪んでいることによって本当は時間があるのにないように感じてしまうのではないか。
    そんなに働いていないのに、自由な時間も作れるのに、リラックスしていないせいで自由な時間も楽しむこともできず、あるのにないと感じているのではないかという疑問が生まれました。
    これは確かで、忙しい人でも時間はあるよと言いながらも誰よりも忙しかったり、とても忙しくて本当に1日に1時間ぐらいしか自由な時間がないのにその限られた時間をゆったりと過ごしている人もいます。
    逆に、自由な時間がたっぷりあるのに忙しい忙しいと何もせず言ってる人もいるわけです。
    仕事が上手だとか下手だとかいうことではありません。
    これは時間の認知、時間をどのように捉えるのかという感覚によって違いが出てきています。
    時間は皆が一率に持っているもののように見えますが、実際には感じ方が違うことで意味が変わってきます。
    これは他のことでも同様で、例えばワインのラベルを変えるだけで人間は感じる味さえも変わってきます。このような人間の認知の歪みに関しては様々なところで確認されていましたから、自然な発想としてこれは時間でも同じことが起きるのではないかということを考えたのがこの本を出すきっかけになりました。
    調べてみると、人間は認知の歪みにより正しく時間を感じることができなくなることがあるということがわかりました。
    僕たちの労働時間は実際には増えていません。現代人は忙しいと言われながらもそんなには増えていません。忙しいと思っている人も実際にはそんなに働いてはいません。にもかかわらず僕たちは週に40時間もの時間を無駄にしています。
    時間の認知が正しく行われないことによってこんなにもたくさんの時間を無駄にしているわけです。
    ですから、効率的な仕事術を手に入れる必要もないし新たに時間を生み出す必要もないしやることを減らす必要もないとなります。もちろん効率を求めることは併せてできればより良いに越したことありませんが、ただ歪みを正してあげれば週40時間の失われた時間を取り戻すことができます。
    ▼やるべきことがちっとも終わらない「時間飢饉」状態を抜け出すには
    ビジネスの時間管理において、近年社会心理学の世界でよく話題に出てくることですが「時間飢饉」とか「時間汚染」という考え方があります。
    時間がないと考え時間に対する渇望のようなものが時間飢饉です。この言葉が最初に使われたのはミシガン大学のパーロー氏の1992年の論文です。現代では働いてる人たちの多くがやることが多すぎるのに時間がなさすぎると書かれていますから、1992年段階で既にこのような考え方が生まれていたわけです。
    今ではスマホができたり新たな技術が生まれることによってこの時間がないという感覚は僕達の中にもっと強まっているという気はしますが、人間は昔から忙しさを感じている人が多かったということです。
    ミシガン大学のその後の追試(2000年と2002年の論文)によって、この時間飢饉の感覚が組織の生産性を大きく下げているのではないかということが確認されています。
    時間がないことが生産を下げるとか時間がないからやるべきことができないと考えていますが、そうではなく、やるべきことは多くあるのに時間がなさすぎると思っていることによって目の前のことに対する生産性が下がり、それによりいつまでたっても仕事が終わらないようになるし目の前のことにも手がつかなくなり仕事は終わらなくなってしまい、その結果時間が足りないという感覚がより強くなる。そして、時間が足りないというその感覚がまた生産性を下げるので仕事が終わらなくなる・・・となります。
    時間飢饉の感覚が生産性を下がるから結果がついてこなくなるということが起きます。
    もちろんやるべき事があまりにも多すぎるとか、時間があまりにも足りなさすぎるという時は別ですが、やるべきことが多すぎるわけでもないし時間が足りないというわけでもありません。
    時間飢饉の感覚によって生産性が低下していることが問題ですから、実はやるべきことはそんなにない、時間も結構あるという感覚を持つことによって、かえって仕事も進むようになるし時間も保つことができるようになるということです。
    これが今回のこの本で一番言いたかったことです。
    僕たちはもっと時間があったらいろんなことができると思いがちですが、そうではないわけです。時間はあります。この感覚を皆さんにも身につけてもらいたいと思います。
    ▼時間認知はどのようにして歪んでいくのか?
    「時間飢饉」
    2015年にデューク大学が時間飢饉の心理に関する研究を行っています。123人の男女を対象にお金や仕事に関するトラブルを想像してもらい、それにより人間の時間飢饉の感覚はどのように起きるのかということを調べたものです。 
    その結果、コンフリクト(競合する、ぶつかる、葛藤する)という概念があり、ゴールに対するコンフリクトが大きくなるほど切羽詰まった感覚や焦りが生まれてやることはたくさんあるのに時間が足りないという感覚に襲われ、その結果時間飢饉が起きるということがわかりました。
    このコンフリクトが時間飢饉の原因だということです。
    コンフリクトとは、例えば・・・

    子供との時間を過ごしたいのだけれど、自分の給料を上げるために資格の勉強したい。
    老後のために貯金をしたいけれど今欲しいものがある。
    ダイエットしたいけれど目の前に食べたいケーキがある。

    このような、同時には2つの目標を達成できないような競合してしまうものがコンフリクトです。これが生まれると時間飢饉が起きます。
    やるべきことが多くても1つずつ片付けていくことができれば結構物事は終わるものです。ところがそれぞれが競合するものであったらどれから手をつけていいかが分からなくなってしまうわけです。全てが両立していないという感覚が焦りを生み、やるべきことがたくさんあるのに時間が足りないという感覚を作ってしまいます。
    この対策としては色々な方法がありますが、僕の場合は自分の目的に全てを繋げてしまうというテクニックを使っています。そうすることでたくさんのことをやっていても競合するコンフリクトを防いでいます。
    例えば、ニコニコの放送をすることは知識の定着に役立ちます。知識の定着ができると本を書くときにもとても役立ちます。いい本を書くことができればコンサルタントの仕事も入ってくるようになります。その際企業から実際にもらう悩みやビジネスを作る時には心理学の知識は役立ちます。僕の人生の目的は知識の最大化ですから、本や論文を読んでいる時は一番幸せな時です。ということは自分の自由な時間も担保することができる。というように全てが繋がっています。こうなると何も悩むことはなくなります。
    これが最も効果のあるテクニックです。
    自分の人生の目的を決めて全ての行動をそこにつなげてしまうというテクニックです。
    これはリフレーミングともいい、自分のやっている仕事や活動が自分の人生の目的にどれぐらい繋がるのか、自分のしている1日の行動のその全てが人生の目的に繋がっているということが分かるとコンフリクトはなくなり生産性は上がり新しいことも次々とできるようになります。
    ですから、僕は毎日よく働くなと言われますが、そもそも働いているという感覚がないわけです。これが僕の人生だからです。全ての行動が自分の人生につながっているからです。この感覚を持つことができるとコンフリクトはゼロになります。
    問題なのはやるべきことがたくさんあることではありません。人生の目的はこれだというやるべきことが分かっていないから矛盾する目標を自分が持っているわけです。そのコンフリクトによってやるべきことが多いという時間飢饉が生まれています。
    自分の人生の目的を考えてやるべきことを整理することから始めるべきです。1つの目標につなげていくようにすればいいということです。
    コンフリクトする目標を立ててしまうと時間飢饉の感覚は強くなっていき、時間の浪費に対する罪悪感やゴールを達成できないことの恐怖がストレスを生むようになり、その結果実際よりも時間が足りないという感覚になってしまいます。
    時間飢饉の原因はコンフリクトによるストレスです。
    ですから、ストレス対策もこの時間飢饉には効果があります。
    以前紹介しましたが、時間が足りないと感じている時には他人に親切にするといいということが分かっています。余裕があるという感覚を持つことができて実際に時間を上手に使うことができるという研究があります。他人に親切にすることによって自分が社会に必要とされているという感覚を得たり感謝されることによりストレスを発散することができます。それにより時間飢饉の感覚が下がるので生産性が上がり自分の仕事もはかどるということです。
    時間のない人ほど他人のために時間を使った方がいいということです。
    今まで計画術の話も何度かしてきましたが、この時間術と計画術の話は結構かぶっていて、計画する時にもコンフリクトが起きないような目標の立て方をすることがとても大事です。
    漫然とただやるべきことを to do リストなどに入れて行くと何が起きるかというと、コンフリクトが生まれ、いつまで経っても終わらないということが起きます。両立させるにはどうすればいいのか、あるいは、片方の目標をリフレーミングさせることによって目標を1つの行動で成り立たせることにはどうすればいいのかということを考えるのが大事です。
    目標を立てる時にはコンフリクトが起きていないかということに注意をして立てることが重要です。
    「時間汚染」
    時間飢饉の感覚をもたらす者にもう1つ時間汚染というものがあります。Contaminated Timeという概念があり、これはメリーランド大学のジョン・ロビンソン教授が提唱しているものです。
    今目の前でやっていることがあるにも関わらず、その時間の合間合間に人に話しかけられたり LINE が鳴ったりどうでもいいことを思い浮かべたりというように何度も何度も分断されることが起きます。このように分断され時間が細切れになることが時間汚染です。
    つまり、まとまって1つのことに集中できたりのんびりと1つの事を楽しむことができるはずなのにそこに余計なものが入ってきて時間が細切れになることで時間汚染が起きるわけです。
    これは、要するにマルチタスクです。色々な事を同時にしようとすると時間が分断されます。これが時間飢饉の感覚を加速させるということが分かっています。
    しかも、分断された時間は脳の前頭前野(ネガティブな感情を処理したり理性を司る)にストレスを与えてしまい、それにより扁桃体(苛立ちや恐怖といった感情を生み出す)が活性化し、時間が足りないという不安や焦りが生まれてその結果時間飢饉という感覚が起きるということです。
    ですから、時間を分断しないようにすることが大事です。
    自宅でゆっくり映画を見ているのに LINE をする人、読書している最中でもスマホの通知が鳴ったらすぐチェックする人がいますが、これは危険です。
    普段自分がプライベートでのんびりしている時間なのにわざわざ自ら時間汚染を起こしているわけです。それにより時間飢饉が起きてしまい、最近仕事が忙しくてプライベートな時間が全く取れないと言う結果を自分で引き起こしています。せめて、自分のプライベートなゆっくりする時間ぐらいは時間汚染が起きないようにした方がいいです。
    できるだけ分断されることなく一定の時間同じ行動をとることによってストレスというのは対策できるものです。
    ストレス対策の話でも紹介しましたが、ミネソタ大学の研究で本を読まない人が1日に30分ゆっくり読書する時間を作るだけで僕たちのストレスは68%も減少することが分かっています。
    この時間の分断を防いだり、すでに時間飢饉を感じてしまった時にこの時間飢饉の感覚を抑えて生産性が下がらないようにして目の前のことに集中するにはどうすればいいのか?
    簡単にわずか数分で時間飢饉の感覚から抜け出す方法があります。
    続きの内容は・・・▼わずか2分で時間飢饉の感覚を15%も減少させるテクニックとは?「時間飢饉のリフレーミング」「時間飢饉と親切」▼ある写真を見るだけで時間認知が修正される?
     
  • ノートの科学〜実はノートを取った後にアレをやると記憶に残りまくる

    2020-08-27 17:08  
    306pt
    科学的根拠をもとにしたノートの取り方の7つのポイントを紹介します。
    1. そもそもノートは取るべき?
    そもそもノートを取らない人もいます。
    これに対しては、例えば、2002年の研究や2011年の研究でも、2014年の研究でも、やはり、ノートは何もしないよりは、絶対に取ったほうがいいということが分かっています。
    講義の内容をしっかり纏めるようなノートの取り方をしても、もちろん効果はありますし、メモ程度の取り方でも結構ですし、スポーツや料理などの技術をレクチャーされる場合にも、ノートを取らないよりは取った方がいいです。
    あらゆる場面で、ノートやメモをとるということは、長期記憶への定着を促す効果があるということです。
    結論としては、まずノートは取った方ががいいということになります。
    最近はノートを取らずに、スマホの写真で撮って終わりということも多いのではないでしょうか。写真や録音をプラスαで使うのは結構ですが、長期記憶への定着を促すのであれば、ノートは取った方がいいです。一時的な試験を乗り切るということではなく、一生使えるような知識を身につけたいのであれば、尚更、どんな形式でもノートを取った方がいいです。
    デジタルとアナログでは、記憶の定着を考えるのであれば、手書きの方が絶対にいいです。ノートはアナログで取ることをお勧めします。
    写真や音声で撮るのであれば、どちらかといえば音声をお勧めします。写真でも結構ですが、写真の場合は写真を撮ればそれで十分と考えてしまい、自分なりに整理する時間が無くなってしまいます。実際に人間の記憶力は、カメラ付きの携帯が出てから驚くほど低下していると言われています。人間の脳は、写真に記録しているから覚えなくてもいいと考えてしまうわけです。
    ちなみに、電子書籍とオーディオブックでどちらの方が記憶に残るのかという研究も行われていて、記憶の定着という点では同じぐらいです。アナログの本やノートはそれらよりも記憶の定着率は高いので、やはり、ノートは手書きがお勧めです。
    授業などでは手書きのノートで記録して、それを自分なりの言葉に纏めたり、問題集化するような形でマインドマップなどに整理したりする際にデジタルにするのはいいと思います。ノートは記憶のために取りましょう。
    ここから先の、残り6つのポイントを知りたい方は続きをどうぞ↓※ブロマガは、システム上入会月以降のブログが読み放題となりますので、お早めの入会をお勧めします。
    ■記事が見れないなどの不具合についてのお問い合わせは、ニコニコヘルプまで個別にお問い合わせください。 https://bit.ly/2UXc7hT サイト内の下部にある「サポートに問い合わせする」より、お問い合わせくださいますようお願いします。 
  • (後編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選

    2020-08-27 17:07  
    306pt
    「(前編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選」の続きの内容になります。前編の概要としては・・・1. 思い出す(想起する)
    2.常に細かく テスト
    3. チャンク化
    4. 反復練習(間隔練習)
    5. 複数のメソッド(解法)を使う勉強法といっても、例えば、受験勉強・本の内容を記憶に定着しやすくする・社会人のスキルアップのための勉強・・・色々違いもあると思いますが、今回の勉強法10選は、ほぼ全てのニーズに応えるものです。効率よく記憶を定着させ、使える知識を身につけるためのものです。多くの方々に使っていただけるテクニックになります。後編では、より実践的に、最適な勉強時間、問題を解く順番、モチベーションを上げる方法などを紹介します。6. 比喩と明確な解説
    10歳の子供が理解できる明確な解説を考える。
    何も考えず難しい概念に向き合うと・・・

    難解な概念を完璧に理解しようとすると難しいもの
    理解できない時:複雑なところに目が行き過ぎる時、考えすぎる時
    一瞬理解できてもすぐに忘れてしまうこともある


    難しい概念は、10歳の子供に自分が実際に話しかけるつもりで簡単な解説を考える

    ※人間の脳は、解りやすい事・思い出しやすい事を優先して記憶に残す傾向がある→難しい概念は簡単な表現に変換し、それを記憶する
    (実践)
    ×難解な概念を理解する→(理解してそのままスルーしてしまう人が多い)→必死に頭を使って理解したのに記憶に残らない
    ◯難解な概念を理解する→「もしこれを子供に説明するとしたら・・・」→解りやすくシンプルに整理でき、他人に説明できる知識に変換される→記憶に定着しやすくなる
    解りやすい説明は、相手のためではなく自分の記憶の定着のため。
    解りやすい例え話は、記憶力だけでなく、説得力も上がり新しい知識も手に入る。
    ここから先の、より実践的な内容を知りたい方は続きをどうぞ
     
  • (前編)科学的に証明されている効率のいい勉強法10選

    2020-08-27 17:05  
    306pt
    オークランド大学が発見して、学生向けに効果がある学習方法として公表している勉強法を紹介させてもらいます。
    2014年にオークランド大学のバーバラオークリー博士が過去に行われた学習法・勉強の先行研究から文献レビューを行いました。その結果、効率の良い学び方がわかっています。これ以外の勉強法が意味がないと言っているわけではなく、多くの勉強法がある中で効果的なものを調べたものです。
    学生の方にも社会人の方にも活用していただきたい内容です。勉強法は知っているだけで使わなければ意味のないものです。
    1. 思い出す(想起する)
    人間はインプットする時ではなく、忘れたことを思い出す時に記憶が深まる。

    テキストを1ページ読んだら、テキストから目を離し(あるいは、目を閉じて)、今読んだばかりの内容を思い出す

    読むたびにテストすることで記憶を深めていく。
    思い出す回数が多いほど記憶に残りやすくなる。
    マーカ
  • 1回読むだけで記憶に残る!最強の読書「メタ認知読書術」

    2020-08-27 16:59  
    306pt
    本当に理解力を高めるための読書術には、どんなものがあるのかという研究は色々と行われています。2013年にハジェテペ大学が過去に行われた様々な読書術研究の中から信頼性が高い研究を15個選び出して、本の理解力を高める方法を徹底的に調べたレビュー研究があります。
    そこから、本の理解力を高める読み方が分かっています。
    大きく分けて6つのテクニックがあり、これらを使うと理解力は高まります。
    6つの読書テクニック

    プレディクティング(Predicting):本の内容を予測する
    ビジュアライジン(Visualizing):視覚的に想像する
    コネクティング(Connecting):自分の知っていることや本の内容を結びつける
    サマライジング(Summarizing):要約する
    クエスチョニン(Questioning):自分に対して本の内容を質問する
    インフィリング(infilling):行間を読む

    1. プレディクティング(Predicting)
    その本に書いてある内容を予測する手法です。
    普段から書籍のタイトルや著者・目次・帯などから、皆さんもどんなことが書いてあるかを想像するとは思いますが、記憶に残すためのポイントとしては、自分の過去の経験や自分がすでに持っている知識を使って、その本にどのようなことが書いてあるのかを予測するということが重要になります。
    もちろん、タイトルや目次を見ながらでも結構ですので、まずは、どのようなことを書いてあるのかを予測してください。
    自分の知識と結びつけて物事を見るようになるので、予測力も鍛えられますし、自分の知識や予測とどれぐらい違っていたのかということを後からチェックできるので、意外性が記憶として残ります。
    サプライズや意外だったことは記憶に残りやすいというのは、納得できると思います。
    最初に予測があるからこそサプライズがあります。最初のプレディクティング(Predicting)がないと、予測を裏切るということは起きないので意外性はなく記憶に残りにくくなります。
    ですから、最初に予測することを行ってください。
    さらに、大切なのは、実際に読み終わった後に、自分の予測がどれぐらい正しかったのか自己採点しないといけません。それをすることなくただ目次を見て予測するだけでは意味がありません。
    こんな内容が書いてあるだろうとか予測した内容をメモしておくとか、記録しておくといいです。
    重要なところを音読すると記憶に残りやすくなるという研究もありますので、ぼくのおすすめは、この目次のこの部分はこんなことが書いているのではないかなという予測をスマホの音声認識機能でメモする方法です。記録せずに記憶だけでこの採点をしようとすると、バイアスも働いて正しく採点できませんので全部でなくとも自分が興味がありそうな一部だけでもいいので記録しておきましょう。
    ポイントとしては・・・
    自分の知識や経験に基づいて予測をする
    予測を記録しておく
    読み終わった後に予測の自己採点をする
    2. ビジュアライジン(Visualizing)
    自分が読んでいる内容を頭の中に思い浮かべてみる作業です。登場人物の行動や姿とかをイメージしたり紙に書き出してみるというのが基本です。小説であればみなさん自然としていると思います。
    実用書だと後から内容を聞かれても思い出せないという人でも、ストーリーのある小説だと説明できるものです。
    参考書や実用書で内容を思い出せないのはビジュアライジングしていないからです。
    当たり前ですが、いい小説は映画のように登場人物の姿や行動などを映像として想像しながら読みますから記憶に残るわけです。
    最近流行っている漫画でわかる◯◯シリーズはこのビジュアライジングをしやすいから手軽に読めます。
    実用書や教養書、専門書や参考書も方法が違うだけでビジュアライジングができます。
    論理構造をマインドマップのように絵でイメージをします。例えば、前提→解説→結論を絵でイメージします。
    例えば、この研究は前提がこれ、意外な実験としてこういったものがあって、結果はこうなったという論理構造を頭の中に映像で想像します。
    ガリレオのノートも絵のようになっています。検索すると出てくると思いますから見ていただくと論理構造が絵のようになっています。
    実際に学生の方達におすすめしたいのが、テスト勉強をするときにテスト範囲の内容をA4の紙一枚に纏めてみてください。
    試験前に何枚も何枚もプリントを見返したりしている人がいますが、そうすると、焦ってしまって全く記憶に残らないものです。ところが、A4用紙1枚に試験範囲の内容の用語や単語だけでいいので、ビジュアライジングして纏めておいて試験前にそれを見返すと、記憶を引き出しやすくなります。これだけでもテストの結果はよくなります。
    一度学んだことであれば、ビジュアライジングしておくことで記憶を引き出しやすくなりますから、これだけでもテストの成績はあがります。
    テストの前日にテスト範囲の内容をビジュアライジングしてまとめるというのもおすすめです。
    皆さんも覚えていたはずなのに思い出せないものも、何かヒントがあると思い出すことがあると思います。それは忘れているわけではなく思い出せないだけです。人間は本を読んだり勉強した直後はパーツ一つ一つは覚えているものですが、組み立てる設計図をビジュアライジングして、それを組み上がった状態でイメージできるようにしておかないと思い出すことができないわけです。
    残りの4つのテクニック・・・ 

    コネクティング(Connecting):自分の知っていることや本の内容を結びつける
    サマライジング(Summarizing):要約する
    クエスチョニン(Questioning):自分に対して本の内容を質問する
    インフィリング(infilling):行間を読む

    を知りたい方は続きをどうぞ。
     
  • 5月のまとめ

    2020-06-03 11:50  
    306pt
    毎月月初は先月配信分のまとめを〜
    その他ご意見ご感想など▶︎https://twitter.com/mentalblog5884
    弟子の皆さんの知識の実践方法や活用方法など、リプライかDMで受付ます(=^x^=)
    みなさん自身がどのように人生を変えたり日々挑戦し前に進んでいるのかということもぜひ教えてください。
     
  • 556円で始める投資~少額でも幸せ 投資の科学

    2020-06-01 11:50  
    306pt
    向社会的行動が幸福度を高める

    無料枠部分はこちら▶︎https://daigoblog.jp/science-investment-people/

    <概要>
    向社会的行動(他人のための行動)が人間の幸福度を高めてくれます。
    しかも、金額と幸福度は相関していないので、わずかなお金やわずかな労力でもいいので、他人のためにお金を使うということが大切になります。

    つまり、金額は関係ないので、他人のためになる行動や他人とのつながりを増やすことができる行動を大切にするべきということです。

    大人でも子供でも分け合うことで幸せになる

    これは子供でも同じようなことが起こります。

    2歳の子供が他人にクッキーをあげるという実験があります。
    その頃の子供にとってはクッキーはお金よりも価値があるものですが、そんな子供でも、そのクッキーを自分で食べるよりも他人にあげる方が喜びを感じるということが分かってい
  • 緊張しない準備〜人前で緊張せずに話せるようになる方法

    2020-05-29 11:50  
    306pt
    どうすれば緊張しないための準備をすることができるのでしょうか。
    よく本番前に手のひらに人と書いて飲むとか、本番前の練習をしっかり行うということが言われますが、アダム・グラント博士の説得力にまつわる研究から、実際には何をすればいいのかということを解説させてもらいます。
    無料枠部分いついてはこちら
    ▶︎https://daigoblog.jp/3minute-persuasion/
    <概要>
    繰り返しと影響力
    ・少しずつ言い方を変えながら3回繰り返す
    アダム・グラント博士が過去の文献をレビューして、他人に対する影響力(説得力)を高めるための、話し方にはどんなものがあるのかということを調べてくれています。 
  • (再配信)やる意味ないことリスト【目標達成編】思考と行動の大掃除

    2020-05-28 11:50  
    306pt
    僕達はやる意味のないことを結構しています。
    仕事でも人間関係でも、やる意味がないということが科学的に示されていることがありますので、それを皆さんに紹介して、皆さんの人生がより良いものになればと思います。
    やる意味がないこと、追い求める価値がないこと、むしろ逆効果になってしまうことを紹介していきたいと思います。
    今回は、そんな中でも自己啓発系のやる意味がないことです。
    こうすると人生が良くなるとか、こうすることで幸せになれますとか、こうすると仕事がうまくいくというようなことを紹介している本がよくありますが、このような自己啓発系のテクニックには意味がないということが示されているものも結構あります。
    そんな中から多くの人がしていて、科学的には意味がないとか逆効果だということが分かっているものを紹介していきます。皆さんが人生を無駄に過ごさないための行動の片付けとして活用していただけたらと思います。
  • (再配信)★やればできるを、ラクして早く!に変えるオプティマイザー入門

    2020-05-27 11:50  
    306pt
    ★やればできるを、ラクして早く!に変えるオプティマイザー入門
    片付く上に儲かるし時間もできる!オプティマイザーになる方法<無料枠>動画▶︎https://youtu.be/ZfkJQqFOCYEブログ▶︎https://daigoblog.jp/introduction-optimizer/
    ・即やる人にも、ミニマリストにはなれなかったあなたにこそオプティマイザーの才能あり!
    ・稼ぎたいなら、ミニマリストよりオプティマイザーになろう
    ・手間と時間を減らし、結果を最大化するオプティマイズテクニック
    ・ゲームや動画など、中毒性の強いことも最適化すれば怖くない
    ・午前中でやることを全部終わらせる習慣パッケージのつくり方
    ・小さな改善=オプティマイズでビジネスも人生もうまくいく→実例紹介
    ・可能性までミニマルにしないために…何かを減らすということを行いながら、自分がやるべきことを考えるために簡単なマトリックスの書き方があります。僕は実際にこれで何かを減らしながら別の何かを最大化するということをしていますので、それを紹介しておきます。
    これをできるようになっておけば、ただ減らすということにもなってしまいませんし、自分が何を増やしたいのかということから、それを成し遂げるためには何を減らせばいいのかということも分かってきます。興味のある方は続きをどうぞ。