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  • 一問一答「あなたが毎日続けたいけど、続けられないことはどんなことですか?」【習慣化の原則】

    2023-06-06 12:00  
    330pt
    あなたが毎日続けたいけど、続けられないことはどんなことですか?

    今回は、物事を続けることができず諦めてばかりという方の相談をもとに、習慣化のための原則について解説させてもらいます。

    「Q. 何事も続けるのが大事だとわかっていても、いつも飽きっぽくて続けることができません。自分にはどうせ…という言葉が頭に浮かんで諦めてばかりです。アドバイスをお願いします。」

    多くの人は自分の才能に気づく前にそれをやめてしまいます。

    例えば、皆さんも子供の頃に自転車に乗れるようになるまでには何度も転んだはずです。

    もし 、皆さんにお子さんがいたとして、その子供が自転車を練習しようとして、2度や3度転んだだけで自分には自転車の才能がないと言って諦めたらどう思うでしょうか?
    大人になると、この子供と同じことをしてしまいます。

    ですから、自分に向いている向いていない、才能があるないを判断するのは、少なくとも習慣化ができてからにしてください。

    習慣化できて、ほとんど考えることもなくそれができるようになってから、それが上手にできるかどうかを客観的に見ることができるようになります。

    習慣化して流れ作業のようにできるようになってから、その仕事を続けるべきかどうか考えてください。

    そう考えていただけると、とりあえずどこまで続けるべきなのかということもある程度はっきりしますし、同じことをするとしても様々な方法や選択肢が見えてきます。

    ちなみに、習慣化は自分の好きなことよりも嫌なことに発揮した方がいいです。
ですが、当然自分の嫌なことよりも好きなことを習慣化する方が楽です。

    人生の序盤や若い頃に、嫌なことでも必死に続けて習慣化したけれど、結局転職して無駄だったと感じることがあるかもしれません。

    ですが、人生の序盤で嫌なことを習慣化する技術を身につけておくと、人生の後半では好きなことを習慣化することがいくらでもできるようになります。

    ですから、習慣化の技術を身につけるためだと考えて、特に人生の序盤や若い頃にはいろいろなことに手を出してみてください。

    結果的に自分に向いていなかったことであれば、習慣化の技術を身につけるために役に立ちますし 、自分に向いていることだったとしたら 、それがそのまま天職になります。

    あっという間に過ぎてしまった!の正体とは?

    カンザス大学の研究で、時間があっという間に終わってしまう原因は何なのか調べたものがあります。
    今年に起きた出来事と似た過去の出来事を思い出した場合と、今年起きた出来事とは異なる過去の出来事を思い出した場合を比較し、どちらが時間感覚が伸びるのかということを調べています。
    その結果、似た過去を思い出した場合の方が、時間が過ぎるのを早く感じました。

    
つまり、今自分がやっていることや最近やったことと近い出来事を思い出したら、あっという間に時間が過ぎたと感じるけれど、異なることを思い出すとその感覚を感じづらかったということです。

    これらは、人間がチャンキング(chunking:小さなかたまり・断片)という性質を持っているからです。
チャンキングというのは、たくさんある情報をひとつに纏めることです。

    過去数日の記憶と過去数年の記憶を比べると、同じ過去でも数年の方が大きいですから、過去の自分の出来事があっという間に纏められたように感じてしまいます。
それにより、あっという間に過ぎてしまったと感じてしまうわけです。

    今年起きたことと似た出来事が去年も一昨年も起きているとなると、それらが同じくくりで纏められてしまいます。
    僕たちが毎年毎年、歳をとればとるほど1年が過ぎるのを早く感じるのがなぜかというと、新しいことをしていないからです。

    新しいことをせずに自分が今までしたことがあることと同じような慣れたことをし続けて、さらに、自分がやっているひとつひとつのことを細かくマインドフルに見ることをせず、かたまりで考えてしまうがために、チャンクがまとまっていて、いつもと同じことしかしていないし、自分は進歩していないと考えてモチベーションも上がらず実際に挑戦もできないとなってしまいます。

    前々回で、今年も残り半分かと、目標に対して焦りを感じている人が改めて目標を再設定する方法について解説させてもらいました。
    一問一答「あなたの、今年の目標の進捗はどんな感じですか?」【目標の再設定】

    そして、前回は、その目標に向けて毎日やるべきことに向き合うための行動力の高め方を解説させてもらいました。
    一問一答「あなたが、毎日やるべきと思っていることは何ですか?」【超行動力】

    とは言え、モチベーションだけでは毎日やるべきことを続けるのも難しくなります。
    そこで今回は習慣づくりの大切なポイントについて解説させてもらいます。

    習慣作りに欠かせない6つのポイント

    今回は、非常に優秀な実業家や科学者を数多く輩出しているカリフォルニア大学バークレー校が示してくれている習慣化の6つのポイントについて解説させてもらいます。
人生において、自分の健康を大切にして、人生の目的を達成できるような習慣をどうすれば身につけることができるのか調べたレビュー論文があります。

    習慣化ポイント1. 習慣は目標に依存しないが、最初は強い目標が欠かせない
    ダイエットをしようとか腹筋を割ろうとか、年収1,000万円を超えるとか、習慣は強い目標で最初は始まります。
    
ですが、この目標が必要なのは最初だけです。
    
逆に言うと、目標をベースにした習慣というものは、それを達成すると続けることができなくなります。
リバウンドがおきるのもこれが原因です。

    これは目標に依存しすぎているからです。

    目標に依存している習慣は簡単に挫折して元に戻ります。
    そして、もう一度そこに戻るのは大変です。
    
最初は憧れの自分を目指していたから頑張ることができたわけですが、次は一度失ったものになってしまいます。
2回目にもう一度目指した目標は挫折しやすくなります。

    ですから 、目標に依存しすぎないということが重要なわけですが、多くの人が気にしていません。
みんな目標に依存して、まるで目標設定が全てかのように考えています。

    習慣化ポイント2. 習慣は自分の文脈を知るところから始まる
    習慣を身につけるためには一貫性を保つことが欠かせません。
    
毎回同じタイミング、かつ、同じシチュエーションで習慣的な行動ができるかによって決まります。

    ですから、続かない人のほとんどは「気まぐれ」のせいです。

    その時間帯に、それをするときもあればしないときもあるとなると、まるで自由かのように感じるかもしれませんが、実際には一番不自由な状態です。

    なぜかと言うと、毎回迷ったり考えなくてはならないからです。
それによって脳に余計な負荷をかけてしまいます。

    それが結局続かなくなる理由です。

    自分自身の文脈を知って、どんなタイミングでどんな習慣を身につければいいのか知る必要があります。
    DaiGo師匠は、朝起きてからすることの順番を必ず守っています。
これも余計なことを考えなくていいからです。

    習慣化するためには、その習慣的な行動をしている時に、「いかに余計なことを考えないか」がとても重要です。
それによって習慣の継続性は決まります。

    習慣化ポイント3. 習慣化には事前のトラブル対策が必須
    習慣を身につけるためには必ずトラブル対策が必要です。
    
習慣を邪魔したりネガティブな影響を与えることに対しては、あらかじめ対策をしておく必要があります。

    これがとても重要なポイントで、多くの挫折する人は、大抵気合と根性で何とかなると考えています。
自分はそれを続けると決心したから、必ずやり遂げることができると下手に自分を信じています。
    
習慣化する際に、気合いでなんとかなると考えたり自分を下手に信じる人はまず続きません。

    なぜかと言うと、その時の気合や自分を信じる感情というものは長く続かないからです。

    習慣を身につけることが得意な人は、最初から自分を信じていません。

    信じていないから習慣にします。
    逆に言うと、自分は意志力がないとか自制心がないと思っている人ほど、習慣化のテクニックを学ぶとその効果は大きくなります。

    
なぜかと言うと、習慣化のテクニックは意思が弱い人のためにあるものだからです。
    意志が強い人は、どんなタイミングで何をするにしても全力で取り組むことができます。
    
それが意思が強いということですが、ほとんどの人は意志が弱いです。

    
いつどんな時でもやるべき行動が取れるとは限りません。
    1日の中でランダムで突然アラームが鳴って、今から筋トレの時間だと言われて続けることができる人はほとんどいません。
    
毎日続けることができている人も、それをする時間や状況が決まっているからできるだけです。

    人はそもそも怠け者な生き物ですから、よほど自分に自信がある人以外は、事前にトラブルが起きたり習慣ができなくなる状況を想定しておく必要があります。
トラブルが起きることを想定して計画を立てていた方が習慣は続きます。

    習慣化が上手な人や結果を出し続けている人は、このトラブル対策が上手な人です。
    
トラブルがなければ多くの人が続けることができます。
ですが、何かしらのトラブルが必ずあるので習慣が途切れてしまうわけです。

    ちなみに、「自分は意志力が弱い人間だ」と自分の意志力をディスっている人ほど習慣を身につけることが上手だという研究があります。
自分の意思の力に頼らないから、続けるための工夫をします。

    ところが、意思の力に頼ったり自分を信じすぎる人は、気合と根性で何とかなると思っていますが、結局何とかなりません。

    DaiGo師匠も意思の力が弱いから、心理学を勉強しています。
もともとメンタルが強いわけでもありませんし、人間の心もよくわからなかったので、心理学を勉強して人の心を理解しようとしたわけです。

    習慣化ポイント4. 習慣は自動的である
    習慣的な行動を続けるのが面倒だと感じる人もいるでしょうが、その面倒だと感じる感情がある時点で習慣化に失敗しています。
    
習慣的な行動を始めることは、意識を必要とせず、習慣的な行動が始まったとすら思っていないことが多いです。

    例えば、皆さんが朝起きて歯磨きをするまでに、自分がしている行動というものは毎日ほとんど同じです。
全ての行動が気にせず毎日同じようにできています。

    つまり、習慣的な行動のスタートに気づいている時点で、まだ習慣が身についていないということです。

    皆さんは、昨日の夜にご飯を食べたり歯磨きをしたりしたと思いますが、何がきっかけでその行動をしたかまでは覚えていないと思います。
なんとなく自動的にその行動を始めているからです。
    これが完全な習慣化できた状態です。

    
行動を始めたことにさえも気づかないレベルが習慣です。
    例えば、お風呂に入ってぼんやりとしている時に、「髪洗ったっけ…」と考えたことはありませんか?
髪を触って洗ったことに気づきます。
これがまさに習慣的な行動です。

    その行動の開始を意識していないので、抵抗なく始めることができます。
ですが、ほとんどの人は習慣的な行動をこれから始めようと意識して気合で取り組もうとします。
習慣的な行動は開始を意識した時点でまだ習慣として身についていません。

    習慣化ポイント5. 習慣は報酬によって促進される
    これは当たり前ですが、ご褒美のタイミングや量にコツがあります。

    それを押さえておくと習慣が身につきやすくなります。

    習慣化ポイント6. 習慣を変えるには時間がかかる
    習慣を変えるにはかなりの時間がかかりますので、その間耐えるための工夫をする必要があります。

    習慣というものは、先ほど紹介したとおり行動の開始を意識しないレベルで自動的にできるようにするものですから、一度身についてしまえば何も考えなくても行動できるようになります。

    
ただ、何も考えなくて行動できるようになるまでの日数やレベル、達成率を意識している人はほとんどいません。
これを意識していないと、ゴールがないマラソンのように思えてしまいます。
    死ぬまで自分が続けなくてはならないことを絶対に続けると考える人はほとんどいません。
    
おそらく皆さんは死ぬまで歯を磨き続けると思いますが、それは習慣になっているので意識せずできているからです。
    
死ぬまで物事を続けようとすることは難しいですが、習慣化すればそれを実現することができます。

    ゆえに習慣というものは運命を操ると言われています。
習慣というものは僕たちにそれほどの大きな力を与えてくれます。
    人によっては8割だそうですが、皆さんの人生の6割は習慣的な行動によって決まります。
    
良い習慣を身につけることは、皆さんの人生の6割から8割を思い通りにコントロールすることです。

    ここから先は、これら6つのポイントをより具体的に掘り下げて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが、毎日やるべきと思っていることは何ですか?」【超行動力】

    2023-06-03 12:00  
    330pt
    あなたが、毎日やるべきと思っていることは何ですか?

    今回は、将来の不安を感じながらも挑戦することができないという方の相談をもとに、行動力を上げて毎日を充実させるための心理学を解説させてもらいます。

    「Q. 将来が不安で少しでも早くいろいろと始めておくべきだとわかっていても行動できません。なおさら不安になって落ち込んでしまいます。アドバイスをお願いします。」

    誰でも人は悩むわけですが、いくら悩んでも前に進むことはありません。
    後から振り返って、「あの時悩んでよかった 」「あの時立ち止まってよかった」という人はいないと思いませんか?
    これは歴史に名を残した偉人たちでも同じです。
    行動できないときはこの言葉を思い出してください。

    行動こそが、悩みに効く唯一の薬である。

    同じような名言がたくさんあります。
    偉人たちが残した名言や教えの中には、「悩み」「迷い」「苦しみ」に関するものがいろいろとあります。
    偉人たちも成功者もそうでない人もみんな悩むのに、後から悩んだことをよかったと思う人は誰一人いないはずです。

    
要するに、人間は失敗を恐れたり不安でいろいろと悩むわけですが、その先のルートは2つです。
    悩んで悩みまくって結局行動しない人と、散々悩んだ結果、「これ以上考えても仕方がない」と、悩み尽くしたと、考え尽くしたと思ってとりあえず行動する人です。
    
大抵の場合、過去を後悔しない人は行動した人です。
    もちろん、立ち止まる時間も考える時間も大切ですが、結局、人は悩みを解決したいのであれば、とにかく行動するしかありません。

    例えば、有名な名言では、トーマスエジソンも同じようなことを言われています。

    悩みの解決には、仕事が一番の薬だ。

    同じような名言を残してくれている偉人はたくさんいます。
とにかく行動しない限りは何も変わらないと考えるようにしてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    未来は与えられる物ではなく、獲得する物

    将来起業して自分の力で仕事を作って成功したいとか、今ある仕事で成功したいと思うのであれば、自ら行動してそれを形にするしかありません。
創造力もあってアイデアは思いつくけれど形にすることができない人は結構多いですが、それは自分の未来と結びついていないからです。
    
自分の創造性を現実的な方向に向けることができていないので、だから形にならないということです。

    自分がアイデアについて思いつきたいのであれば、自分の思考を遠い未来に飛ばしてください。
    
一方で、アイデアを形にするために行動したいと思うのであれば、半年や1年以内の自分の計画に対して思いを巡らせてください。
    
これにより創造性と行動力につながるモチベーションを手に入れやすくなります。

    皆さんは自分の未来を自分で選んで手に入れてください。
重要なのは、できるだけ早く決断して、その決断が正しかったと思えるような行動を繰り返すことです。
    
先延ばしにして決断が遅くなればなるほど、もしその決断が間違っていた時にはそれを巻き返すチャンスも減りますし、修正することもできなくなってしまいます。

    先延ばしをなくす後悔先回り法とは?!
    意志が弱い人ほど使える自分をコントロールするための画期的なテクニックを紹介させてもらいます。
    後悔先回り法と呼ばれるテクニックですが、これは上手に使っていただけると、普段から後悔することが多いとか、自分の意志の力が弱いと思っている人ほど、自分をしっかりコントロールすることができて、素敵な未来を掴むことができるようになると思います。

    参考にしている研究では、ジムに通って定期的に運動している人を対象にしています。

    多くの人が目標を掲げて取り組む中でも、最も目標達成が難しいことのひとつが定期的な運動を続けたりダイエットすることです。
    
参加者たちにジムに通って運動を行ってもらうわけですが、当然その中には途中で挫折してしまう人もいます。
    その挫折しそうになった時に、研究者はあることを試してもらっています。
    
「ジムに行かなかった場合、後でどれくらい後悔するだろうか?」と考えてもらいました。
これによってジムに通い続けることができる確率が高くなったということです。

    自分の意識と感情を未来に飛ばす!
    これが後悔先回り法と呼ばれるテクニックで、自分がやろうと思っているけれど、ついついダラダラとしてしまい諦めそうになっている状況で、自分の感情をもっと先の未来に飛ばします。

    僕たちは「やることがめんどくさい」と思っているときには、やるべき行動の前段階に意識が向いています。

    そうではなく、「行動しなかったらどれぐらい未来で後悔するだろうか?」と考えると、自分の意識や感情の時間軸を変えることができて、それによって圧倒的にやるべき行動を取れるようになります。

    これは仕事でも勉強でも同じです。
やるべきことがわかっているけれど面倒だと感じることは誰でもあります。
    それをしなかった時の後悔やマイナスについて考えると、人は行動できるようになります。
    
目の前にあることを考えるよりも、その目の前のことをやらなかった時の後悔を考えてください。
これだけで行動力は圧倒的に上がります。

    行動力を上げる手帳の使い方
    人は自分が過去にやってきたことややり遂げたことを見ると満足度が高まります。
    一方で、未来の計画を見るとモチベーションが高まります。
    つまり、意識をどこに向けるかだけで人は変わります。

    スケジュール帳には過去に自分が頑張ってきたことややり遂げてきた仕事など過去の記録も残っていますし、将来的に挑戦したいことや予定しているプロジェクトやプレゼンが書いてあると思います。
    自分の心理状態に合わせて、過去を見るのか?未来を見るのか?を変えてください。

    例えば、自分の気持ちが落ち込んでいるときや仕事のやりがいを感じないとき、自分の人生に満足感が足りないときや落ち込んでいるときには過去を見るようにしてください。
    過去の予定を見て、自分がこれまで頑張ってきたことや、小さな成功も含めて積み重ねてきたことに目を向けてください。
    それによって今の自分や生活に対する満足度が高まります。
    そうすれば前向きに物事を考えることもできるようになります。

    逆に、モチベーションが上がってきて、新しいことをやりたいとか行動力を高めたいと思うときには、過去ではなく未来に目を向けるようにしてください。

    将来やりたいことや新たに挑戦したいことについて計画を練ってみたり、今後控えているプロジェクトや未来の計画を見ることによって人はモチベーションが上がり、今この瞬間の行動力を最大化することができます。

    落ち込んでいるときは過去、行動力を上げたい時は未来。
    些細なことですが、毎日の気分や行動力を最大化できます。

    決断麻痺「それをやらなかったときにどれくらい後悔するか?」
    人は迷った時には「それをやらなかった時にどれくらい後悔するか」ということを考えると行動できるようになります。

    ところが、多くの人は心理的に真逆のことをしてしまいます。
ほとんどの人は「やって失敗したらどれくらい後悔するか」と考えてしまいます。

    そうすれば当然ですが行動するのが怖くなります。

    自分が行動しなかったことによって、どれくらい後悔するのかということに目を向けてください。

    それだけで大抵のことには行動する勇気が湧いてきます。

    現代人には完璧主義が増えています。
多くの人が完璧にこだわったり失敗を極度に恐れています。
    なぜ現代人にこのような人が増えたのかということについては、科学的にも諸説ありますが、例えば、SNS の普及によって他人との比較が容易にできるようになったということがあると思います。

    
この完璧主義がひどくなると決断麻痺という状態になります。
結局のところ、やるということを決めているわけでも、やらないということを決めているわけでもない状態です。
無意味に保留している状態が増えてしまいます。

    例えば、転職するかしないかで迷ったときに「今は転職しない」を選んでいる人は多いと思います。
    
それが「今転職をするか」「一生転職しない」の2択の場合には、ほとんどの人は「今転職する」を選ぶことができます。

    これは選ぶのが怖いだけです。

    
完璧主義に陥ると人は物事を選べなくなります。
    そんな決断麻痺の状態のなくし方については、セルフコンパッションが効果的です。

    オーストラリアンカソリック大学の研究で、完璧主義の対策としてセルフコンパッションがどのように効果があるのかということを調べたものがあります。
    541人の若者を対象に実験を行なっており、全員に完璧主義の度合いを測る心理テストを行い、その程度をチェックしました。
    その後に、全員の自尊心やメンタルの強さ、セルフコンパッションのレベルなどを調べました。

    その結果、セルフコンパッションのレベルが高い人は、完璧主義の悪影響がかなり和らげられているということがわかりました。
    つまり、自分に自信を持とうとか、自尊心を育もうとするよりも、自分に思いやりを持ち失敗した自分を許すことの方がはるかに効果が高いということです。

    この研究では、さらに515人の成人の方を対象にした実験を行っていて、やはり、セルフコンパッションのレベルが高い人ほど、うつ病になりづらく、完璧主義の人にありがちなメンタルの低下が少なかったということです。

    コンパッション日記
    完璧主義の傾向があり行動できない人にぜひ実践してもらいたい簡単なワークを紹介しておきます。
    エクスプレッシブ・ライティングに近いテクニックで、1日の終わりに、自分を許すためのテクニックをどれぐらい実際に使ったかということを記録します。

    そして、つらい体験や自分を責めてしまうような思考に苛まれたときには、寝る前など後からでも結構ですので、そんな自分に対してどんな優しい言葉をかければ良かったのかということを考えて日記のように書き出してください。

    これにより、自分を許しても結果的にうまくいっているし、自分を慰めたことで人生がうまくいっているということが見えてくるようになります。
    記録が溜まっていくことで、自分が自分を許せる人間だということを理解できるようになります。

    1日の終わりにその日の悩みをGoogle カレンダーに記録してみるのもいいと思います。
    記録していくことで、過去の自分が悩んでいることも結果としては些細なことであったりすることが理解できて、今の自分を許すことができるようになります。

    自分を許すことができて、自分を責めることから感じるストレスが軽減され、その結果として、行動できるようになり、自分が望む方向にどんどん進んでいくことができるようになります。

    記録するときは反省点を書くのも結構ですが、それに対する優しい言葉も同時に残してください。
    自分を許すことができた記録が溜まっていけば溜まっていくほど、自分を許すことができる確率は上がっていきます。
    これによりセルフコンパッション能力を高めていただけたらと思います。

    おすすめとしては、防水のスマホなどを使ってお風呂の中で実践してみてください。
    お風呂の中で体が温まり血行が良くなり副交感神経が優位になっているときには、自分を責めづらくなります。
    ぜひ実践してみてください。

    人間の後悔の9割以上は「やらなかったこと」に対する後悔
    とはいえ、誰でも間違った決断をしたくないはずです。
    人間は「やらなかったこと」に対して多大な後悔を持つということが様々な研究でもわかっています。
人間の後悔の9割以上は「やらなかったこと」に対する後悔だと言われています。

    それがわかっているのになぜ多くの人が行動できないのでしょうか。

    これは自分の決断が正しいかどうかがわからない不安があるからです。

    
これについては、はっきり言いますが正しい決断なんてどこにもありません。
後悔しづらい決断はありますが正しい決断というものはありません。
    自分の決断や決定に正しさを求めたら、ほとんどの人が選べなくなります。

    人間は自分が選んだ道を「あれは正しかった」「自分は間違っていなかった」と考えられる「後悔しない選択」に自分の決断を変えていくことができます。
    
選ぶ前にそれが正しいかどうかなんて誰にもわかりません。

    考えすぎを防ぐマキシマイゼーションテスト
    どうすれば後悔しづらい選択をできるようになるのかということについては、マキシマイザーテストを行ってみましょう。

    とても当てはまる:7点
    当てはまる:6点
    まあまあ当てはまる:5点
    どちらとも言えない:4点
    やや当てはまらない:3点
    あまり当てはまらない:2点
    全く当てはまらない:1点

    全部で6問の質問がありますので、それぞれ直感で採点して点数を合計してください。

    質問1 :音楽を聴くときには、今流れている曲がそこそこ気に入っているにも関わらず、もっといい曲がないかとついほかのプレイリストを探してしまう。
    質問2 :今の仕事に満足していようがいまいが、常に良い職場を探そうとするのは当然のことだと思う。
    質問3 :友達や恋人にあげるプレゼントに悩むことが多い。
    質問4 :映画を見ようとすると最高の1本を選ぶためにいつも苦労する。
    質問5 :何をする時にでも自分に対して最高の基準を定めている。
    質問6 :2番目に良いもので妥協したことは一度もない。

    以上です。
    それぞれの点数を合計したら6で割って平均点を出してください。

    5.5以上:全人口の上位10%に入るマキシマイザーです。
    この場合には、ベストな選択肢を考えすぎて悩みすぎているのではないかということを意識してみてください。
    それによりストレスを抱えている可能性もあるので、ストレスケアもちゃんとした方がいいと思います。

    4.75〜5.4:全人口の上位30%に入るマキシマイザー
    このレベルでもかなりストレスフルな状況かと思いますので、もう少し肩の力を抜いてベターな選択肢で妥協することも考えてみると良いのではないでしょうか。
    あるいは、自分が本当に大切で譲れないことにだけマキシマイザーであり、それ以外に関しては妥協してもいいと考えるようにするのがいいと思います。

    3.25〜4.7:どちらとも言えないほどほどなマキシマイザー
    2.6〜3.24:全人口の下位30%ほどに入る人で、サティスファイザーに近い
    この辺りからはサティスファイザーの傾向が強くなりますので、そのままでいいのではないかと思います。

    2.5以下:全人口の10%程に入る人で、マキシマイザー要素はほぼないサティスファイザー
    こちらに含まれる方は、意思決定においてはストレスがあまりない人生を送れるのではないかと思います。

    いずれにしても、自分がどんなタイプなのかを自覚することが大切です。
    自分がマキシマイザーだということがわかったら、自分がストレスを抱えすぎてしまうからダメだと考えるのではなく、自分はマキシマイザーだから、考えすぎてしまうこともあれば選択肢にこだわりすぎてしまうこともあるということを意識して、判断に迷ったりした時にはそれを思い出してください。

    それに気付いたらベターな選択肢を選ぶように心がけてください。
    それにより、バランスよく考えすぎることもなく人生を送れるのではないかと思います。

    そして、後悔しない選択をするためには、 自分がマキシマイザーになりこだわるところを限定的に絞るようにしてください。
    今目の前にある意思決定や選択というものは、自分がマキシマイザーになるべきところなのかということを考えてください 。

    おすすめとしては 、自分がマキシマイザーになるべきところは 、促進系マキシマイザーで徹底的に調べて後悔しない選択を心がけてください。
    その上で、それを決めたらもう迷わないようにしてください。
    そして、それ以外に関してはこだわりを捨ててもいいと思います。

    ここから先は、学校や会社からの帰宅後のやる気も高めて、人生を変えるための目標に対する行動力を上げていく方法を解説させてもらいます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたの、今年の目標の進捗はどんな感じですか?」【目標の再設定】

    2023-06-01 21:00  
    330pt
    あなたの、今年の目標の進捗はどんな感じですか?

    今回は、今年はもう6月になり、このタイミングで今するべきことについての質問をもとに、目標の修正と再設定を行い成長していくための方法について解説させてもらいます。

    「Q. 半年ほど経った今するべきことはありますか?」

    目標の修正をしましょう!
    1年の始まりにどんな目標を立てたのか?それを振り返ってもらい、もしそれができていないのであれば、なぜできていないのか?どんな挫折をしたのか?を考えてください。
    その失敗や挫折の対策も行った上で、次の3ヶ月を過ごしてください。そのタイミングでもう一度見直して修正と対策を行い、残りの期間を過ごすのが1番良い過ごし方だと思います。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    目標の決め方・基準は?

    目標やノルマを設定する時に、自分の100%の力や120%の力で設定することはおすすめしません。

    変化が激しく何が正しいのかわからない時代においては、余力を残しておくことが一番の目標になります。

    ですから、皆さんが仕事で成功しようと思うのであれば、自分の全力の8割から7割ぐらいで成功するにはどうすればいいのかと考えてください。
    
2割から3割ぐらいの余力は必ず残すようにしてください。
    それができないと、新しいことを考えたり状況に応じて修正したりする時間を作る事もできません。

    人は100%の力で頑張っていると、「自分は頑張っているから報われるべきだ」「自分は評価されて当然なんだ」というわけのわからない幻想を抱いてしまいます。
    僕たちがやるべきことは成果を出すことであり頑張ることではありません。


    ですから、常に7割から8割ぐらい、できれば6割ぐらいでメインの仕事の部分が終わるようにしてください。
残りの部分を使って新しいことをやるということを常に考えておいてください。
    
目標を作る時には、自分の力の7割から8割ぐらいでどこまでできるかということを考えてみてください。
普通に目標を立ててもらい3割ぐらいがちょうどいいです。

    実際にDaiGo師匠もテレビに出ていた頃から2割から3割ほどの余力を残すことをしていました。
これによって今のDラボにつながる活動を始めることができました。
この2割から3割の余力を残すということが成功するためのコツです。

    世の中に出ている成功体験や起業家の方々の本などでは、120%の力を出さないと成功できないと言われている人が多いです。

    それで成功できるほど世の中は甘くないと思います。
    
7割から8割ぐらいの力で、手を抜くのではなく工夫を続けながら仕事をして、残りの2割から3割で新しいことに挑戦し続けるということが成功のための第一条件になると思います。

    これは仕事やビジネスだけではありません。
    例えば、受験に向けて頑張っているけれど伸び悩んだり上手くいっていない学生さん、年始に立てた目標に対して諦めを感じ始めているすべての方に言えることです。

    自分が手が届かないレベルの目標を作ってはいけません。
大学受験などでは手の届かない目標を立てる人が結構多いですが、指先さえもかかっていないようなレベルの目標を立てることは現実逃避です。
    
例えば、年収400万円の人がいきなり年収1億円を目指そうとしてもまず無理です。
まずは500万円を目指して、それを達成したら600万円、段階を経て徐々に上の目標を目指して行くべきです。

    目標を作るのは「何から手をつければいいのか」ということを明確にするためです。
自分の目指す理想を決めれば今何をすればいいのかが明確になります。
だから目標が大事になります。
    「今何をすればいいのかが分からない」そんなレベルの目標を立てる意味はありません。
今の自分には無理なレベルの大学の合格を目標にしても、今何をすればいいのかがわかりません。

    今目標に対してモチベーションが落ちている人もいると思います。
    それはモチベーションが落ちているというよりは、目標設定が間違っていると思います。

    自分が10%から20%ぐらい背伸びしたら届くところをまずは目標にしてください。
それは着実にクリアしていくのが一番良い目標設定の方法だと思います。

    これぐらいの背伸びをしたところにある目標が一番モチベーションを上げてくれます。
頑張ってそこにたどり着いたら、もっと欲しいと思えるようになります。
ところが、いきなり1.5倍とか2倍の目標を立ててしまうと、自分の力だけではどうにもなりません。
    相当ラッキーなことがない限りはそんな成長はありえません。
    
20%ぐらいまでの成長であれば自力でできますので、自力で上がっていくことができるレベルの目標を立てて着実に成長していってください。

    その過程でラッキーなことがあれば1.5倍や2倍の成長もあり得るかもぐらいに考えておいてください。

    達成率を上げる目標の立て方

    皆さんが来年の目標を立てる時に気をつけてもらいたい5つのポイントを紹介していきます。
    2010年のイリノイ大学の研究で、目標に対する行動を動機づける要素について調べてくれています。
    内省的なセルフトークを通じて目標指向の行動を促進することを調べてくれています。

    具体的には、研究者は、被験者に対して将来の目標を達成するために疑問形でセルフトークを行うように指示しました。
    例えば、自問自答の形で「私はこの仕事を終えることができるだろうか?」などの疑問を立てるという方法です。
    研究者は、疑問形のセルフトークが目標指向の行動を促進する効果があるという仮説を立てています。
    実験を通じて、被験者の動機づけやタスクパフォーマンスにどのような影響を与えるかを調査しました。

    その結果、疑問形のセルフトークが目標指向の行動を促進し、被験者の動機づけとタスクパフォーマンスを向上させることを示しています。
    セルフトークによる自問自答は、被験者に自身の能力や意欲について考えさせ、行動につなげる助けとなるとされています。

    この研究は、自己内省と自己調整のプロセスに関連する心理学的な要素が、目標達成のための実用的なアプローチになると提案しています。
    全ての目標に対して「〜だろうか?」という疑問を付け加えるということがこの研究の一番の肝になります。

    自分に向かってポジティブな目標を立てて「〇〇になるんだ!」ということを考えるよりも、
    「〇〇になれるだろうか?」
    「〇〇な人生を歩めるだろうか?」
    「この目標を達成することができるだろうか?」
    というように、自分に対して疑問を与えていくことで、自分の思考を疑問形に変えるテクニックが重要だということです。

    疑問形で考えることによって、それは具体的な思考に結びつきます。
    ほとんどの人が計画や目標というものを立てますが、それがただ単に夢や理想と結びついています。
    理想になると、それは行動につながりません。
    ですから、そもそも目標の立て方がおかしいということです。
    目標というものは疑問形で立てるというのがこの研究からわかることです。

    自分がどのようなことをするべきなのかということが見えてくるので、疑問形で考えることがとても重要になります。

    この目標というものは常に疑問形で立てるということを前提として、次に紹介する5つのステップを理解していってください。
    目標の5つのステップ
    ステップ1:目標設定
    自分がどのようなゴールを達成したいのか、どのような目標を作りたいのかということをまずは考えてください。
    これがもし思い浮かばない場合には、そもそも目標とは何だろうかと考えても結構です。

    例えば、特に仕事に対しての目標があるわけではないけれど、もっと自由な時間が欲しいという欲求があるということであれば、それを目標にしようと考えてもいいわけです。

    目標を作るときも疑問形で自分に問うようにしてください。
    そうすると具体化されやすくなりますので、特に目標がはっきりしないという場合には、自分に対して自問自答していくことが大切です。

    その際には、できれば声に出すか紙に書くようにしてください。
    自分の頭の中でひたすら考えているのも難しいものですし、声に出すか紙に書くかアウトプットすることによって、目標は明確になりやすくなります。

    目標は現実的に立てるべきだとよく言われますが、現実化するのは後でも結構です。
    一番最初に自分が目標を立てる時には、できるだけポジティブに考えてみてください。
    自分はどんなことでもできると思って目標を立てることが大事です。
    少し無理かもしれないけど頑張れば何とかできそうというぐらいの目標を設定しておくのがいいと思います。
    まずは自分がどのような目標を達成したいのかということを、自分に対して疑問形で問いかけて考えてみてください。

    ステップ2:現実化
    目標を決めたら、それに対してひたすら疑問を投げかけるようにしてください。

    ステップ1で遠い目標に対してポジティブに考えたら、それに対してどんどん疑問を投げかけていって、それを細かく砕いていきます。
    細かく砕いてステップを作っていくことが大切ですが、この際の、近い目標や現実的なプロセスを考える場合には、少しネガティブに考えた方がうまくいくということがわかっています。

    ポジティブに考え続けていくと細かいところに目が行かなくなってしまいますが、「できるだろうか?」というようにネガティブに考え込むステップを作って考え抜いた場合には、具体的な手法が生まれるので、自分に疑問を投げかけながら現実化していく方法は上手くいきやすくなります。

    この疑問を投げかけるステップは10分ぐらいは行うようにしてください。
    目標は5分ぐらいで決めても結構ですが、この疑問を投げかけるステップは最低でも10分ぐらいは行なってもらい、30分くらい続ければかなりステップが見えてきます。
    もうこれ以上疑問が出てこないというぐらいまで行うのがコツになります。

    ステップ3:挫折と対策
    先ほどのステップで疑問を投げかけていくと、越えられないような壁や失敗した心当たりがある挫折のルートが見えてきます。
    このような挫折や失敗に対して、少なくともその対策法を3つずつ考えるようにしてください。

    今のタイミングで上手くいっていない場合も同じです。
    上手くいかない点や挫折しそうなポイントが見えてくるので、それに対しての対策を考えていきます。
    この対策をそれぞれ3つぐらい考えるようにしておいてください。

    その対策がどうしても思い浮かばない場合には、今までやって上手くいった方法、本や YouTube で他人が提供している情報や他人の過去の経験に頼るのももちろんありです。
    ただし、その場合は、自分で試してうまくいくかどうかということをチェックする必要もあります。

    このような挫折や失敗に対する対策を考えたときの方が、人間は具体的な行動に結びつきやすくなります。
    モチベーションが下がったりやる気が出てこないというときにも、人間はやろうかどうしようか迷っている時にやる気がなくなってしまうものですから、そのための対策としても使うことができます。

    ステップ4:進歩の記録
    人間のやる気というものは、「自分がどれぐらい前に進んでいるかがわかる」ことがとても大事です。
    自分が前に進んでいるとか成長しているという感覚がなくなると、あるいは、それがわからなくなると人間はやる気がなくなってしまいます。
    この前に進んでいるという感覚は、ボーナスやご褒美よりもはるかに強力なやる気に繋がります。

    ですから、ほとんどの人はやる気の問題ではなくて、自分の目標達成までのフェーズのうち今どこにいるのか、どれくらい自分は進んでいるのかということが原因でモチベーションを保てなくなっているだけです。

    これがわかるようになるためには、進歩しているものを数字で計測できるようにするのがいいと思います。
    例えば、DaiGo師匠が紙の本をおすすめしている理由のひとつでもありますが、どこまで読んだかがわかりやすくなります。

    ステップ5:定期的な修正
    問題の修正が行われないことが原因で、一度決めた計画は絶対にやり遂げないといけないと考えてしまう完璧主義の人もかえって失敗しやすくなります。
    問題が起きてしまった時には、目標をかたくなに決めすぎていて過去のやり方に固執してしまったり、あるいは、問題が起きたら自分の考えた計画通りにいかないということで投げ出してしまったり、これにより計画倒れが起きるわけです。 

    計画を立てる時に最悪の状況を想定しておいてください。
    最悪こうなる可能性があるということを決めておかないと、少しでも進捗が悪くなると、その分だけモチベーションも下がってしまいます。
    最悪な状況をあらかじめ決めておけば、少し進捗が悪くなったとしても、まだ最悪な状況というわけではないと考え立て直す意欲も湧いてきます。

    最悪な状況を想定しておいた方が、計画倒れをしそうになった時も持ち直すことがしやすくなります。
    まだ最悪な状況までには至っていないので、ここからまた取り返してやるというモチベーションが湧いてきます。

    未達成の目標の修正

    目標にしがみついたり、これまで達成できなかった目標をもう一度立てるのはやめましょう!
    だからといって諦めるわけではなく、修正もしくは再定義します。
    うまくいかなかった目標を、これまでと同じ形で目標設定するのはやめましょう。

    過去にうまくいかなかったり挫折した目標は、それをそのまま目指すと無意識のうちにストレスを感じてしまいます。
    その結果として達成できなくなってしまう可能性が高くなります。
    過去に失敗した目標を同じ形でリトライするだけは、失敗しやすくなるので避けた方がいいです。

    1.目標の修正
    例えば「英語をしゃべれるようになる」と目標を立てたけれどうまくいかなかったとしたら、それは曖昧でわかりにくいことが原因だったかもしれません。
    それであれば、「海外のレストランに行ったときにウェイターの方と5回会話のキャッチボールができるようになろう」とすればわかりやすくなります。

    漠然としてわかりにくかった目標であれば、それを達成したかどうかがわかりやすい目標に修正します。

    2.目標の軽量化
    「英語をしゃべれるようになる」では、英語がペラペラになるような状況をイメージする人が多いです。
    それは重過ぎる目標です。

    目標を達成できていない、進捗が悪いのは、皆さんの意思が弱いのではなく目標が重過ぎただけです。
    もっと軽くできる目標に落とし込むことを考えてみてください。

    英語の目標であれば、例えば、とても簡単な英会話の本を1冊買ってきて「この英会話の本を3ヶ月で使えるようになる」とすることもできます。
    それを達成したら次のステップに進んでいけばいいだけです。
    逆に3ヶ月後にそれも難しかったのであれば、その時点でもう一度見直すだけです。

    目標を立てて階段を1段飛ばしでがんばっていたつもりでも、夢や理想によって、いつの間にか10段の階段を飛ばすことを考えていたかもしれません。
    1歩ずつ足元を確かめながら階段を上っていくために、目標を見直すのが軽量化です。

    3.目標の再解釈
    目標の再解釈は「そもそもその目標を達成して何をしたかったのか?」と自分に問い直す方法です。

    英語をしゃべれるようになりたいとしたら、そもそも英語をしゃべれるようになったとして何がしたかったのかまで考えます。
    仮に海外で仕事をしたいから英語をしゃべれるようになりたいと思っているのであれば、そもそも英語をしゃべれるようになってから海外に行くのではなく、海外に行ってから英語を学びながら働く方法もあります。

    目標の再解釈を行うと別の方法があるのではないかと気づけます。
    自分が本当に求めていたのはその目標なのか?それとも、その目標の先にある別のことなのか?と考えます。
    この再解釈を考えると意外といい道が見つかります。

    皆さんも、目標は定期的に修正したり軽量化したり再解釈することを忘れないでください。
    重要なのはモチベーションを維持することです。
    失敗したりうまくいかないのであれば解釈を変えなくてはなりません。
    目標の数字を変えるのではなく形を変えなくてはなりません。
    モチベーションを保ちやすくするために、目標自体の形を変える必要があります。

    ここから先は、目標を立てる際にも見直す際にも使える考え方や、達成率を飛躍的に高めて、今からでも今年を目標達成の年にする方法を紹介させてもらいます。
    ぜひ続きもチェックしてください。
     
  • 一問一答「あなたが、どうしても捨てられないものはなんですか?」【片付けが捗る心理学】

    2023-05-30 12:00  
    330pt
    あなたが、どうしても捨てられないものはなんですか?

    今回は、やるべきことを先延ばししがちな方の相談をもとに、片付けを邪魔してしまう心理的障害について解説させてもらいます。

    「Q. 運動や勉強など、なかなかやる気が出ず後回しにしてしまい、いつも追い詰められてから焦ってしまいます。どうすればいいでしょうか?」

    先延ばしというものは、習慣化と同じで癖になってしまうものです。
    ですから、先延ばしをする人はあらゆることに対して先延ばしをするようになってしまいます。
    そのような人は、プライベートでも仕事でも、家の片付けでも勉強でも、人生の備えに対してもお金に対しても、恋愛でも人生の夢でも、あらゆることに対して先延ばしをしてしまいます。

    そうならないためには、先延ばししてしまう原因を知る必要があるわけですが、ほとんどの人は自分の意志の力を先延ばしの原因と考えています。

    先延ばし対策も技術です。技術ですから誰でもすればできるものです。
    先延ばしが起きてしまう原因と、その原因に対する対策を知る必要がまずはあります。
    Dラボ▶即断即決即行動!すぐやる人になれる「先延ばしの心理学」

    上記の動画を参考にしてもらえれば、あらゆる物事がサクサク進むようになります。そうなれば進めることが楽しくなりますので、当然ですがやるべきことがどんどん捗ります。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    人がものを捨てられない本当の理由とは?

    人はなぜものを捨てることができないのでしょうか?
    あるいは、捨てようかどうしようかと迷ったときに、一旦置いておこうとするのはなぜでしょうか?

    人がなぜ捨てることができないのか、その本当の理由を知っておかないと、ものはどんどん増えていきます。
    これは皆さんの自制心によるものではありません。
    これは企業が皆さんに対して行っている戦略が心理的に影響を与えている可能性が高いです。
    その戦略を理解しておけば、ものをあっという間に捨てることもできるようになります。

    捨てられない理由その1:企業のマーケティング戦略
    PixiesDidIt社の心理学者ケリー・マクネミン氏が、過去の様々な文献をレビューして人がものを捨てられない理由についてまとめてくれています。
    結論としては、企業のマーケティング戦略に僕たちの脳が踊らされているからです。

    毎年、断捨離や片付け、ミニマリストなどの本が出版されています。
    本当にその本を読んで整理整頓できたりシンプルライフを実現できるのであれば、当然ですが、そんな本が毎年出版されるはずがありません。

    英語の本もダイエットの本も同じです。
    英語の本もダイエットの本も毎年のベストセラーに必ず含まれています。
    みんなできないから毎年売れるわけです。
    これも消費者心理をついたマーケティング戦略によるものです。

    人がものを買ったり消費する心理としては、ポジティブな感情を増やしてネガティブな感情を減らすためです。
    ポジティブな感情を最大化して、ネガティブな感情を最小化するために人はものを買います。

    例えば、お掃除ロボットを買うのは、掃除の手間をなくすことでネガティブな感情を減らして、掃除をする時間で自由なことができて、そこでポジティブな感情を増やすことができるからです。

    企業のマーケティング戦略として、人の感情のコントロールをベースに設計されています。
    どうすればユーザーや消費者のポジティブな感情を増やして、ネガティブな感情を減らすことができるかを考えています。

    捨てられない理由その2:自尊心と結びついたパーソナル・アイデンティティーと社会的帰属感
    実験ではTOMS(トムス)という靴の例が挙げられています。
    このブランドは、自分が靴を一足買うと、恵まれない誰かにもう一足靴がプレゼントされるキャンペーンを行いました。

    人はものを買うとそれを所有できて良い気分が手に入ります。
    それだけでなく、その消費によって社会的に良いことをしているとなるとポジティブな感情は増します。

    この靴を買った人たちは、自分たちが社会的に意味がある素晴らしいことをしていると感じていました。
    自分が慈善的な人間だというアイデンティティーを作り、それと同時に、自分だけのことではなく世の中全体のことを考える素晴らしいグループに所属している感覚がありました。

    人はものを買って手に入れると、自分の中に何かしらのアイデンティティーが生まれます。
    それによって価値ある仲間も生まれます。
    ものにそれが付随しているから捨てることが難しくなります。
    自分のいい人と思えるイメージを捨てたくないからものも捨てられないわけです。

    ブランド品ばかりを買って捨てることができない人は、そのものに価値を感じているだけでなく、自分はそのブランドにふさわしい価値ある人間だと思っています。
    ブランド品をたくさん買えるだけの経済的成功をしている人たちのグループに所属していると思いたいからです。

    ですから、その商品によって引き起こされる感情の問題と、それを持っていることによって生まれるアイデンティティー、そして、それを持っていることによりグループに所属している感覚を持つことができる帰属性の3つが僕たちがものを捨てられない理由です。
    この3つに対処しないと、ものを捨てられません。

    人は感情を満たしたいからものを買います。
    アイデンティティーを保ちたいから、グループに帰属していたいから、それを捨てられなくなります。
    これがものを捨てられない原因ですし、次々にものを買ってしまう原因でもあります。

    研究では、この3つの要素を満たしていると感じた場合、それにお金を使う確率が30倍も高くなりました。

    企業はこれを理解してマーケティング戦略を考えています。
    感情とアイデンティティーと帰属を満たした上で、それなりに機能が備わっていれば、その商品が買われたり試される確率が30倍も高くなるわけです。

    高級ブランドのパーティーで有名人や芸能人が呼ばれるのも同じです。
    そのブランドがこれだけの芸能人が来てくれるだけの素晴らしいブランドだと伝えています。
    それはアピールすることによって、感情もアイデンティティーも帰属性も満たされます。

    実際の機能性としては大差ありません。
    感情とアイデンティティーと帰属性を理解して、それを拒否することが大切です。

    僕たちがものを捨てられないのは企業がマーケティング戦略として、僕たちの脳をハックしているからだと認識するだけでも、余計なことに惑わされる確率は減ります。
    その上で、なかなか捨てられないものや、ついつい買ってしまうものについて考えてみてください。

    その商品が自分のどんな感情を満たそうとしているのか?
    その商品がどのように自分のアイデンティティーを作っているのか?
    その商品を持つことによってどんなグループに所属している意識につながっているのか?
    最近、自分が買ってしまったものについて、この3つのポイントで再評価してみてください。
    これを理解しておくと、種がわかった状態でマジックを見ている感覚を持つことができます。
    それによってものを捨てることもできるようになりますし、そもそもものを買わなくなります。
    自分がいかに必要のないものを抱え込んでいたかも理解できます。

    片付けを邪魔する5つのメンタルブロック

    2019年に社会心理学者のアリス・ボイズ氏が、先行研究をベースにして、人がものを捨てられない5つの原因と対策についてまとめてくれています。

    ①他人の散らかりは目に入るが、自分の散らかりは目に入らない
    自分の一緒に住んでいるパートナーや家族について考えてみてください。

    他人の部屋が散らかっていたり乱雑になっていると、やたらと気になったり目が行くと思います。
    ところが自分のことにはあまり目が行きません。

    他人の部屋は散らかっているように思え、自分の部屋はきれいに思えるバイアスがあります。
    自分はきれいにしていて相手が散らかしているので、相手が片付けるのを待つスタンスになってしまいます。
    その結果自分の片付けが疎かになります。
    他人と比較して安心しているような状態です。

    この問題を解決するためには、マインドセットを変えてください。
    周りと比較して片付けをするかしないかを考えるのではなく、自分がお手本になると考えてください。
    自分が周りの人のためのお手本になると考えます。

    これは片付けだけでなく、仕事でもスキルを学ぶ場合でも同じです。
    職場の雰囲気を変えたいとか、人生を変えるための習い事をしたいという場合でも、自分がお手本になろうと考えれば勇気を持って自制心を発揮することができます。
    それによって他人に見られている感覚を持つことができます。

    自分が周りの人のお手本になるマインドセットを持ってください。
    それによって実際に片付けをしてみると、意外と家全体がきれいになったりすることがあります。
    結局のところ周りが片付けをしていないのではなく、自分が片付けをしていなかっただけだったと気づくこともあります。
    どちらかが悪いのではなく、お互い様だったことに気づけることもあります。

    ②片付けに必要な認知リソースを過小評価する
    人は片付けをしようとしたときに、すっきりと片付いた部屋を想像します。
    ところが、実際に片付けをするとなると様々なプロセスが必要になります。

    片付けはひとつのプロセスで終了するものではなく、小さな意思決定の連続です。
    小さな意思決定を大量に行うのが片付けという作業です。
    人はそれを過小評価しています。

    ビジネスでも副業でも、成功するためにはそのプロセスは容易ではありません。
    自分がそれをやりきって成功したところをイメージすると、達成した気分だけ高まりやる気がなくなります。
    ダイエットでも、かっこいい肉体だけを想像しているとだんだんやる気がなくなってきます。

    人はやろうと思っただけでやる気がなくなります。
    結果ばかりを見て、その結果にたどり着くためのプロセスを疎かにして、小さな意思決定の連続を過小評価しています。

    多くの人は片付けが簡単だと思い込んでしまうせいで、片付けをしようと思った瞬間に、大変さを感じてやる気が失われるわけです。

    この問題を解決するためには、次のポイントに留意してください。

    ポイント1:「どこに収納するか?」よりも「捨てるべきかどうか?」の質問を優先する
    片付けは多くの意思決定の連続です。
    捨てるべきかどうかは、YES/NOで答えられる質問です。
    それに対して、どこに収納するかは、自由回答ができるオープンクエスチョンです。
    そうなると認知的負荷が大きくなります。

    ですから、まずは簡単に意思決定ができる2択で片付けをしてください。
    どこに収納するかよりも捨てるか捨てないかで考えてください。

    特に危険なのが、「これは何かに使えないだろうか?」と考え始めることです。
    これも自由回答なので脳が疲れてしまいます。
    それによって片付けができなくなります。
    自由回答の質問を自分に投げかけることを避けてください。

    ポイント2:中間ボックスを作る
    捨てるか捨てないかだけでは迷って決められない人も多いと思います。
    その場合は、中間ボックスを作って、その箱に3カ月先の日付を書いてください。
    迷ったら全てそこに入れます。
    その3カ月後の日付になったら、その箱を見てまだあったものは捨てます。

    人はそのものが本当に必要かどうかを予測することが苦手です。
    迷ったものは全て3ヶ月後の日付が書かれた箱にとりあえず入れておきます。
    必要であればその箱から取り出すはずです。
    3ヶ月後にもそこに残ったままのものは使わないものです。

    これにより決断のプレッシャーを減らすことができます。
    片付けのコツは、いかに決断のプレッシャーを減らすことができるかです。

    ちなみに、YES/NOと中間ボックスの考え方は人間関係にも使えます。
    自分のスケジュールや予定を見ながら、それを続けるべきか?止めるべきか?を考えて、中間ボックスも作っておきます。
    3ヶ月後にも中間ボックスにあった予定や人間関係は、少なくとも当面は必要ないと考えることができます。

    残りの解説については続きで解説しています。
    自分にとって本当に大切なことに集中するために、ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、毎日をどんな行動で満たしたいですか?」【焦りをなくす時間術】

    2023-05-27 12:00  
    330pt
    あなたは、毎日をどんな行動で満たしたいですか?

    DaiGo師匠の質疑応答でも、結局時間の使い方に行き着く相談は多いです。
    今回は、将来死ぬのがもったいないという方の相談をもとに、毎日の焦りをなくし、有意義な時間で満たすための心理学を紹介させてもらいます。

    「毎日楽しく幸せですが、将来死ぬのがもったいないと思ってしまいます。」

    将来死ぬのがもったいないというのは、要するに、自分の生きている時間を最大化したいという意味だと思います。
    であれば、そんなことを考えて悩む時間を行動することに使ってください。
    人間関係でも仕事でも物でも何でも同じですが、無駄なものを捨ててみてはどうでしょうか?
    捨てれば捨てたぶんだけ時間が手に入った感覚を得ることができます。
    自分の時間を最大化したいのであれば無駄をなくすことをしてみてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    時間に追われて生きていくのか、時間を追い越すのか。

    時間に対して常に余裕を持って生きている人たちがいます。
時間に余裕を持っているか、時間に追い立てられているか、この違いはただ単に暇かどうかということではありません。

    
お金にどれだけ余裕を持っている人であっても、いつも忙しい忙しいと追い立てられていて幸福度が低い生活をしている人もいれば、お金に決して余裕はなくても、自然の中で家族とのんびり幸せに暮らしていて、時間に余裕がありながらも生産性が高い人もいます。

    時間に追われていると、一瞬自分が有意義に時間を使っているような気になります。
    
ところが、実際に長期的に幸福度や健康度を測定してみると、時間に追われている人の方が圧倒的に不幸で不健康です。

    今回は時間に余裕を持って生きていくことができる方法についてです。

    時間に追われながら毎日仕事をするのではなく、ある意味時間を追い越して仕事するにはどうすればいいのかということを解説します。

    
1日24時間という時間は変えられませんが、時間の使い方と働き方を変えるだけで、はるかに時間に余裕を持って生きることができるようになります。


    ハードワーカーで成果を出すことができるのはごく一部の天才だけ
    多くの人が思ってるほど、時間に追い立てられている人は実際には仕事ができていません。
毎日時間がない時間がないと言いながら忙しく仕事をしている人は、仕事を頑張っているようには見えます。

    ところが、実際にはこのような人が大した成果をあげることもできていません。

    ごく一部のミリオネア達は確かにハードワーカーです。
    
そんな人達を見て、忙しく働いている人はかっこいいというようなイメージを持つ人が多いですが、それはごく一部の限られたミリオネア達だけの話です。
    
そういう人達は特別なだけで、僕たちのような普通の人がそんな部分だけを真似しても意味はありません。

    
1日の労働時間を普段の倍にしても集中力も生産性も下がらないような特別な人たちが、大企業のトップになったり何かで大きな成功を成し遂げてミリオネアになったりします。
    普通の人たちが同じようなことをしようとすれば、健康被害が出たり集中力が落ちて、むしろ生産性は普通に働くよりも落ちてしまいます。
余計なミスをして被害が大きくなったり、そのようなデメリットが必ず出ます。
    
そんな被害が起きないごくごく一部の天才たちが輝いて見えるだけです。

    野球でもテニスでもゴルフでも同じですが、そんなスポーツを趣味にしている人は多いと思います。
そういったスポーツをしていて、そのスポーツのプロの選手と同じレベルの練習をしようとはしないはずです。

    
ところが、これが仕事になると、多くの人がこれをしようとしてしまいます。
トップレベルの天才たちが1日10時間働くと聞くと、自分も同じぐらい働いて頑張らないといけない、週末も休んでいる暇なんてないと考えてしまいます。

    時間に関してはこの問題が起きてしまいやすいです。

    スポーツの場合は、プロと同じ練習をしようとしてもできないことに気づくでしょうが、時間の使い方に関しては、ただ10時間働くだけであればだらだらと仕事をすることはできてしまいます。
    
実際には、眠い目をこすりながらほぼ机の前に座っているだけであっても、何の成果も出ていなくても、10時間働くということはできてしまいます。

    仕事でも人生でも成果というものは後からついてくるものです。

    スポーツやゲームのように成果はすぐ出るものではありませんので、時間を長く使うことによって、多くの人が一部の偉大な人たちに近づいているような錯覚を持ってしまいます。

    これは地獄につながる道です。

    皆さんにもDaiGo師匠にとっての読書と同じように、これであれば何時間でも続けることができるということはあるかもしれません。

    それが自分の仕事に対して向いているごく一部の人たちだけが、それをしても生産性や集中力が下がらないだけです。

    
にもかかわらず、なぜか世の中では仕事をガンガンする人たちがかっこいいと思われたり、ハードワーカーは素晴らしいと思われているので、皆さんもその方向に強制されてしまっています。
    そんな一部の限られた天才ではない普通の僕たちが、どのような時間感覚を持って仕事と向き合えば、生産性を下げることなく成果も出て幸せに生きていくことができるのでしょうか。

    人は住む場所によって年収が変わるが時間感覚は?
    住む場所によって僕たちの年収が結構変わるという話は皆さんもご存知だと思います。

    年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学

    人は周りの人達や環境から多くの影響を受けています。

    住む場所によってお金に対する感覚が変わるというのは皆さんもなんとなくわかると思います。

    では、住む場所によって僕たちの時間の感覚や時間に対する価値というものは変わるのでしょうか。

    それについて調べた研究も実はあり、これによると、皆さんの周りの人間がどれくらい働くかで皆さん自身の労働時間がかなりの部分決まってきます。

    
周りにハードワーカーが多くて朝から夜まで毎日ガンガン働いているような人たちが多い所に行くと、そんな周りの人たちに影響を受けて時間感覚が歪み、時間が足りない時間が足りないと言いながら時間に追われている生活をするようになってしまいます。

    地方ののどかな島に行ったりすると、島の人たちはみんなのんびりと暮らしているような感じがするでしょうし、皆さんもなんとなくわかることだと思います。
    
実際に研究では、仕事に執着する人が多い地域とそうでない地域を比較すると、仕事にあまり執着していない地域に住んでいる人の方が、自分の時間をちゃんと大切にしているという傾向が確認されていて、その結果として幸福度も高い傾向があったということです。

    仕事に執着している地域の人たちの方が、仕事を一生懸命しようと思っているわけなので、隙間時間も仕事を一生懸命しようとしますから、そういう人たちの方が時間の使い方に関してはシビアな感じもします。
    
時間を大切にしそうな気もしますが、この研究を見ると、どうやら逆のようです。

    仕事に執着している人達は実は時間をあまり大切にしない傾向があったということです。
    そして、結果的に幸福度が低くなってしまいます。
    
一方で、あまり仕事に執着することなく、ほどほどに稼ぐことができればいいという考え方をしている人が多い地域に住んでいる人の方が、時間を大切にする傾向があり、結果的に幸福度も高かったというわけです。

    忙しい時ほど余計な事に時間を使ってしまう
    これは考えるとわかるような気もします。
    
港区や六本木のあたりに行くと秒刻みのスケジュールで動いているビジネスマンがいたりします。
彼らは毎日仕事に執着して、秒単位のスケジュールで動いていることを自慢する起業家たちが、なぜか西麻布のバーで明け方まで飲んでいたりします。
    
朝まで飲んでいたりすれば、睡眠時間が削られて当然生産性は落ちるでしょうし、そんなに忙しいのであればその時間働いていた方がいいはずです。

    秒刻みのスケジュールで働いていてそんなに仕事が大事なのであれば、その時間も働いていた方がいいのは間違いないはずですが、なぜか彼らはそんな行動をしてしまいます。

    仕事に執着が強くてガンガン働くというところまでは問題ないわけですが、やはり働きすぎると生産性の低下やストレスの影響がどうしても出ますので、働き続けることができずどこかでギブアップしてしまいます。

    その時に、すぐに家に帰ってゆっくり休めばいいはずなのに、ストレスの影響により判断能力も低下していますので明け方まで飲んでしまうという悪循環が起きる愚かな行為をしてしまうわけです。

    仕事に執着すると、確かに仕事に一生懸命向き合っている時はかっこいいとは思います。
時間をうまく使っているように見えます。

    ところが、それにより仕事を離れたところで時間を無駄にしやすくなってしまうということが、この研究から見えてくることです。

    これは結構多くの人が思い当たることなのではないでしょうか。
    
仕事が立て込んでいて忙しい時ほど、家に帰って早く寝ればいいのに Netflix を見てしまったり、テストの2日前で追い込みをかけて今日は2科目を頑張らなければいけないと思っている時に、なぜか北斗の拳をイッキ見してしまったりします。
    これも全く同じで、人が切羽詰まった状況にいるとろくでもないことに時間を使いやすくなります。

    プライベートな時間から幸せを感じづらくなる
    他の研究でも、同世代の周りの自分と同じレベルの人達がめちゃめちゃ働いているという認識が強い地域に住む人達は、人付き合いやボランティア活動や休日の余暇の活動から幸せを得にくくなるという傾向が確認されています。

    周りの人達が一生懸命働いていると思うと、そんな中で自分だけ遊んでいて差をつけられているような気がするとか、周りの人が一生懸命働いているし、この時間に仕事をしたり副業をすればもっと稼ぐことができるのではないかと頭によぎってしまいます。
    
そうなると、せっかく家族と楽しく過ごしていたり、ボランティア活動や自分の趣味の活動をしていても、そこから幸せを感じづらくなってしまいます。

    時間に切羽詰まっている人は、せっかくの休日にも休むことができず、そのためその状況のまま仕事に戻ってしまいます。
    
そして、自分は仕事が趣味でもあるから、逆に休んでいるとストレスになってしまうというようなことを言ってしまうビジネスマンもいますが、それは寝られない自慢をしている同じようなビジネスマンに囲まれているからです。

    そんな人達が住んでいる地域に住んだり、そういう同僚が周りにいると、普段の趣味や休日を楽しむこともできなくなってしまうということです。
こんなにも住む場所から影響を受けてしまうわけです。

    仕事に対する考え方もかなり影響を与えます。
仕事に対しては勤勉さが何より重要で、仕事は真面目にコツコツとガッツリとするものだと考えている人が多い地域に住んでいる人は、やはり同じように休日や余暇を楽しむことができなくなるようです。

    住む地域によってこんなにも人は影響を受けるわけです。
    時間に追われる生き方をしたくないと思うのであれば、最近であればリモートをできるようになっている会社も増えてきているでしょうから、できるだけそういう仕事を選んで郊外でのんびり暮らすことができる場所に住む方が良いのではないのかということになります。

    そういう意味でも、これからはますます地方に移住するような人たちも増えるのだろうと思います。

    豊かな時間の使い方の方程式とは?
    では、豊かな時間の方程式というものはあるのでしょうか。

    余裕を持って過ごすことができて、仕事でも成果を出せて幸せにもなれる、そんな方法はあるのかということについても調べられていますが、これによると、それは人によるので色々と試してみるしかないとされています。

    これは時間の使い方というものが人間の価値観に依存するものだからです。

    つまり、自分の価値観に合った仕事ができるかということが重要になるということです。

    人の価値観はそれぞれです。
    
一生懸命働くことよりも自由な時間が確保できる方がいいという人もいるでしょうし、自由な時間はほどほどでもいいけれど、一生懸命働いていい生活がしたいという人もいます。

    
これはその人の人生のステージによっても変わってきます。
30代前半まではガンガン働いて休んでいる場合ではないと思っているけれど、それは過ぎて結婚して子供もできたら家族との時間を優先したいと考える人も結構いると思います。

    その人の価値観
    人生のステージにおけるニーズ
    優先順位
    これらはその人と時々によって変わるものですから、それにより時間をどのように使うのかということに対する心の反応は大きく変わってきます。

    ですから、多くの人が使える絶対的な法則というものはありません。

    自由な時間を得ることができる感覚の違い
    プリンストン大学などの先行研究によると、フリーになって働くことで自由な時間が増えたという感覚を覚える人もいれば、毎日必ずオフィスに行って一定時間そこで働くことにより時間が増えた感覚を得ることができる人もいたということです。

    最近はリモートワークも一般化してきたので、なんとなくわかる人も多いでしょうが、DaiGo師匠のように自由な仕事の仕方をしていると仕事とプライベートのオンオフがはっきりしなくなるということはあります。

    それでもかまわないという人は良いのでしょうが、このオンオフがつけられない人はオフィスに入って働いた方が会社から帰った後に余計に仕事のことを考えなくてすみます。
その結果自由な時間が増えたような感覚を覚えるわけです。

    
ですから、自分がこのオンオフを気にしないタイプなのか、それとも、しっかりと切り替えた方がいいタイプなのかということにより結構変わってくるわけです。

    万人に通じる最適解というものはないわけですから、今まで紹介してきた時間に関するアプローチが色々あったと思いますので、それらを試してもらい自分が共感できるものを探してみてください。
    
そんな中で試行錯誤しながら自分の最適解を見つけるしかありません。

    例えば、家事代行サービスを使うことで時間をお金で買う方法もありますが、他の人に自分の家を触られることが嫌だという人もいると思います。
そんな人も、できれば一度試してみてください。

    そして、意外と良かったと思うのであれば続ければいいし、やはり嫌だったというのであればその理由を考えてみてください。

    その理由を考えれば上手に時間を買うこともできますし、自分の時間感覚を変えていくこともできます。

    どうすれば時間に余裕を持てるようになるだろうかということを常に考えて試してみてください。
実際に余裕を感じたらそれを採用し続けてください。もし感じられなかったらやめてまた次を試せばいいだけです。

    時間の豊かさチェックリスト

    時間のストレスを感じる度に、これから紹介する6つのチェックリストに沿ってチェックしてください。

    それにより皆さんの時間ストレスを軽減することができます。
    
これを手帳などにメモしてもらい、最近なんだか忙しい気がするとか時間に余裕がなくなってきたと思ったら、ちょっと時間を作ってこれを見直してみてください。
    
これについては、続きで解説していきます。

    自分の時間感覚が狂っている気がする人も結構いると思います。

    なんだか忙しく働いてはいるけれど、今ひとつ成果も出ないという人や、何年もガンガン働いてきたけれど全く成果も出ないし給料も上がらないという人もいると思いますが、時間の使い方というものは矯正することができるものです。

    
時間に余裕を持つことができれば、新しいことを思いつく可能性も高くなります。
    
それにより今抱えている問題に対する解決策も出てきやすくなります。
    
まずは時間の余裕を作ることです。
時間に余裕のない人には新しいことはできません。新しいことができなければ現状を変えることはできません。

    
まずは時間の豊かさチェックリストを試してもらい、時間の余裕を持っていただけたらと思います。

    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが、つい注意を持っていかれてしまうのはどんなことですか?」【生産性を高めるルール】

    2023-05-25 12:00  
    330pt
    あなたが、つい注意を持っていかれてしまうのはどんなことですか?

    今回は、人間関係が原因で退職することになったものの、残りの期間が怖くてしょうがないという方からの相談をもとに、注意力をコントロールして、仕事や勉強、運動や自分のやるべきことの生産性を高める方法を解説させてもらいます。

    「Q. あと1ヶ月半で会社を退職します。退職理由は人間関係によるものです。残り1ヶ月半で何かミスをしないだろうかとか、先輩たちに陰口を言われないだろうかと毎日が怖いです。もっと堂々としていたいのですが、何かアドバイスをいただけないでしょうか?」

    1ヶ月半ぐらいであれば普通に我慢できると思うので頑張ってもらいたいですが、おすすめとしては新しいことを何か始めてみてください。
    人間関係でもどんなことでも同じですが、人間の人生というものは何に注目するかで決まります。
    会社の人間関係で悩んで退職を決意したとなると、自分の注意力はほぼ全てが人間関係に向いています。そうなれば当然ですが人間関係が怖くなります。
    怖いからずっとそればかりを考えて何度も確認するようになってしまいます。

    一方で、自分が新しい習い事を始めて、それが毎日楽しくて仕方がないとなると、もっと楽しくて注意を向けることがあるので人間関係は気にならなくなります。
    退職までの1ヶ月半の間に仕事に関わることでも趣味でもどんなことでもいいので、何か自分だけの目標を作ってもらい、そちらに全力で取り組んでみて下さい。
    そうすれば、多少職場で何か言われたところで些細なことだと気にならなくなります。
    自分の退職日を目安にゴールを設定してもらい、そこに向かって何か新しいことにチャレンジしてみましょう。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    集中力と注意力と生産性

    仕事でも勉強でも毎日の生産性を高めることが大事だと言われますが、そのための集中力や注意力というものは実は微妙に違います。
    例えば、お医者さんが手術をするときには集中力が必要になりますが、日常的に行う事務作業やそれほど集中力を必要としない作業にまで、常に集中力を発揮していると疲れてしまいます。

    科学的な集中力と注意力は、いくつかの異なる要素に基づいた異なる概念です。
    集中力は、一定の課題や活動に意識を集中させる能力を指します。
    集中力が高い人は、長時間にわたって注意を散漫にせず、特定の目標に向けて思考や行動を集中させることができます。
    集中力は、タスクの達成や問題の解決において重要な要素です。

    一方、注意力は、外部からの刺激に対して注意を向ける能力を指します。
    注意力が高い人は、周囲の情報や刺激に敏感であり、それらに適切に反応することができます。注意力は、情報の処理や環境の把握において重要な役割を果たします。

    ですから、集中力は内的なプロセスに焦点を当てており、特定の課題や目標に向けて思考と行動を統合する能力を示します。
    一方、注意力は外的な刺激に対する感受性と、それに対して適切に反応する能力を指します。

    これらの能力は相互に関連しており、高い集中力を持つ人は通常、注意力も高い傾向があります。
    ただし、注意力が高いからといって必ずしも集中力が高いわけではありません。
    集中力と注意力は、独自の特徴を持つ能力です。

    もちろん集中力を鍛えることも大事ですが、注意力をコントロールすることが生産性を高めることにつながるのではないかと最近の様々な研究で言われています。

    集中力は、注意を一点に向ける能力です。
    注意力は、自分が注意を向けたい一点に注意を向けて集中モードになることもあれば、逆に、今は注意を向けたくないところから注意を背けることもあります。

    例えば、仕事に行く前に奥さんと喧嘩したとして、そのことにずっと注意を向けていると仕事の生産性も上がるはずがありません。

    つまり、自分が注意を向けたいところに向けることができて、今は向けるべきではないところに注意を向けない力が注意力です。

    生産性を高めたいのであれば注意力のコントロールが重要になります。
    集中力という言葉を生まれ持った才能かのように使う人がいますが、実際にはそんなことはありません。
    注意をコントロールする力と切り替える力が重要です。
    そんな注意の切り替え方も含めて、注意力を高めるための10のルールを解説させてもらいます。

    注意力を高めるための10のルール

    研究者が論文の執筆の生産性を向上させるための方法についてまとめてくれた文献があります。
    論文を書く作業には緻密で面倒な作業と興味の湧く作業が混在しています。
    その注意を上手に切り替えることができなければ良い論文を書くことができません。

    普通に仕事をしている人も、普段の仕事の中には楽しい仕事もあれば面倒な仕事もあると思います。
    そこから注意力が必要なタスクに対しての生産性を高める方法を解説させてもらいます。

    注意力のコントロールとしては勉強にも家事にも子育てにも使えると思います。
    家事や子育てに忙しい人もいると思いますが、子供ややるべきことに対して注意を向けるときもあれば、リラックスして自分の楽しみに上手に切り替えることができなければ疲れてしまいます。
    毎日の注意を上手に切り替えて、生産性を高める方法として役に立つと思います。

    ルールその1:必ず確保できる時間で習慣化する
    大抵の人は、仕事でも家事でも毎日ある程度決まった時間に決まったタスクをこなしていると思います。
    習慣化する際には、毎日必ず確保できる時間帯を決めて、それを絶対に死守するというところから始める必要があります。

    人間の脳は習慣的な行動に支配されています。
    注意力のコントロールも習慣にコントロールされています。

    例えば、うつ病や気分障害になって、気分のアップダウンが激しくなってしまった人であればわかると思いますが、いつもダウンする時間は大体決まっていると思います。
    落ち込んでしまい仕事に手がつかなくなる時間帯が決まっています。

    人は自分も気づかないうちに注意力に対して習慣化を行ってしまいます。
    逆に言うと、それを脳に教え込めば注意力を上手にコントロールできます。

    そのためにはまず必ず確保できる時間帯を決めてください。
    例えば、仕事から帰ってきて新しいスキルを身に付けるための勉強をしたいのであれば、仕事から帰ってきて、どの時間帯にどれぐらいの時間であれば必ず確保できるかを考えます。

    30分であれば必ず確保できるのであればそれでも構いません。
    仕事から帰ってきてからの時間では疲れていて無理だと言うのであれば、朝起きてからの30分でも構いません。
    寝る前の30分でも構いません。

    必ず確保できる時間を決めて、そこで新しいスキルのための勉強をしたり読書をしたりとやることを決めてください。

    時間が多い少ないではなく、必ず毎日その時間を死守することによって、脳に教え込むことができるようになります。
    それが徐々に習慣化され、勝手に注意がそこに向くようになります。

    自分のモチベーションを上げて勉強しようと思わなくても、気合を入れて読書をしようと思わなくても、やりたいと思っている行動ができるようになります。

    副業を始めたりYouTubeやSNSの投稿でフォロワーを増やすのも同じです。
    まずは時間を決めて注意力を向ける癖をつける必要があります。
    それができないといつまでたってもツラいまま続けるしかなくなります。

    人は普段とは違うところに注意を向けるときに大きなエネルギーを必要とします。
    習慣化が苦手な人は、この注意を向ける時間帯がバラバラであることが多いです。
    気が向いたらやるのでは、いつも大きなエネルギーが必要になります。

    自分がやりたいと思っている作業に使う時間を決めてください。
    できれば毎日、最低でも週に4日は確保するところから始めてください。
    最初は短い時間でも構いません。
    2ヶ月ほど経ってくればかなり慣れてきます。そこから徐々に時間を増やしていくことも難しくはありません。

    ルールその2:集中できる環境をつくる
    人の注意力は環境に依存しています。

    行ったことがない場所や知らない土地に行くと、人はいろんなところに注意を向けて警戒します。
    慣れた場所や自宅ではぼんやりとしたりリラックスしたりします。
    人の注意力は環境に支配されています。

    とは言え、わかっているけれど難しいという人も多いと思います。
    環境を整えるためには以下の5つのポイントだけは留意してください。

    ①気が散る要因を排除する
    スマホや漫画など、人の注意力を引きつけまくるものが溢れています。
    その気が散る要因を必ず排除してください。
    Netflixが気になってしまうのであれば、リモコンを遠ざけて目に入らないようにしてください。

    ②集中できる場所をつくる/見つける
    注意力をコントロールしやすい場所は人によって違います。
    自分の部屋が適している人もいれば、カフェが適している人もいます。
    家族もいるリビングが適している人もいます。

    これは人によって違うので、自分が最も注意力をコントロールしやすい場所を探してください。
    DaiGo師匠の場合であれば、ホテルや旅館などに行って、自分の所有物がなければないほど注意力をコントロールできると気づきました。
    これは自分なりに試して見つけてください。

    ③通知をオフにする
    スマホの電源や通知をオフにしてください。
    通知をオフにしても見れるものがたくさんありますので、電源を切る方がいいと思います。

    おすすめは電源を切った上で袋に入れて見えないところにしまってください。
    それでもダメな場合は、緊急時だけは使うことができるこのようなアイテムを使ってみるのもいいと思います。

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    ④後でやるメモ
    やるべきことに注意を向けているのに、その注意が切れる瞬間としては、スマホなど余計なものが気になってしまうこともありますが、他のやらなくてはならない仕事が気になったときがあります。
    急に他のタスクが気になって注意がそれてしまいます。

    緊急なタスクと感じても、緊急なことが重要ではないことの方が多いです。重要なことは緊急でないことの方が多いです。

    他のタスクを思い出しても、それに注意力を奪われないように、後でやるメモに書き出すようにしてください。
    メモに書き出しておくだけで注意力を奪われることがなくなります。

    人は短絡的な生き物です。
    すぐにやって結果が出るものや簡単に終わる仕事を優先してしまいます。
    見た目で成果を感じられる筋トレを3ヶ月続けることよりも、やってすぐに結果が出る机の片付けを優先してしまいます。
    人は目先の欲求に弱いです。

    短期的な欲求に支配されそうになったときには、後でやるメモに書き出してください。
    それができないと、人は永遠にどうでもいい仕事ばかりを続けて、本当に大事なことを先延ばしして、何も残らないということになります。

    ⑤「今集中してやらなければならない作業をしているので、終わってから声をかけてもいいですか?」
    職場などではこれを使うようにしてください。
    同僚や上司に質問されたり話しかけられて、やむを得ず中断しなくてはならないときもあると思います。

    そんな場合にはできるだけ早く作業に戻れるように、どうしても今は集中しなくてはならないことがあるので、終わったら声をかけさせてもらってもいいでしょうかとお願いしてください。

    自分のデスクの横にホワイトボードを用意して、そこに「今は全力で集中しているので、何か用件があればここに書いておいてください」と見えるようにしておくのも良い方法です。

    ルールその3:まず手をつけて、後で評価/修正する
    人は先延ばしするときには、手をつけるかどうかを考えると同時に評価をしています。
    それに手をつけようかと考えたときに、それを今やる必要があるかと考えます。
    どれぐらい時間がかかるだろうかといろいろ考えます。

    やる前から結果や評価を考えて先延ばししてしまうわけです。
    手をつけてダメだった場合の心配もします。
    これでは先延ばしばかりになります。

    評価や修正は後でやればいいことです。
    まずは手をつけてください。

    仕事でも運動でも論文の執筆でもどんなことでも同じです。
    あれこれと考えて最初から最高のものを作ろうとする人ほど、手をつけることなく先延ばししてしまいます。
    完璧なものどころか何もできなくなります。
    まずは取り組むことが大事です。

    しかも、手をつけたとしても、その作業を進めることと、それがうまくいっているかどうか?本当にそれをやるべきかどうか?ということを同時に考えると、注意力は分散しています。
    目の前の作業に注意力100%で向き合えばうまくいくのに、その作業に対する評価や価値に注意力が分散していてはうまくいくはずはありません。

    人にとって評価はとても難しい作業です。
    評価を同時に行おうとすると注意力は分散します。

    習慣化も完璧な習慣を作るよりも、まずは手をつける習慣が大切です。
    それをどれぐらい続けてどう発展させていくかは後から考えるべきです。
    習慣化できてから評価や修正を行えばいいだけです。

    ルールその4:トリガーを活用する
    何をするべきかタスクに注目する人がいても、そのタスクの前のトリガーに注目する人はあまりいません。
    ハビットチェーンの考え方に近いですが、「Aの行動をとったらその後にBを行い、BのあとにC…」とすると習慣を積み重ねていくことができます。

    日常の中に違和感を設置するのも良い方法です。
    例えば、「明日は朝起きてHIITをしよう」と決めたとします。
    夜寝る前に、自分のお気に入りのワインの空のボトルをなぜかリビングに置いておいたりします。

    普段とは違う日常があると、人の注意力は一気にそこに向けられます。
    それによって、昨日の夜に決意したことを思い出すことができます。

    人の注意力は一気に向けるところを決めて、そこから次のやるべきことに行動をつなげると、注意力の分散を防ぐことができます。
    そのために違和感があるものをいつもとは違う場所に置いてみてください。

    ルールその5:プリコミットメント
    やるべきことを習慣化して注意力のコントロールができるようになりたいのであれば、やるべきことをする前に、友人や家族にこれから始めると公言してください。

    一緒に取り組む仲間でLINEのグループを作って、そこで公言してもいいと思います。
    人は公言すると自分の発言に責任を感じるようになります。

    最初に必ず確保できる時間を死守することと組み合わせてください。
    必ず死守すると決めた時間が近づいてきたら、5分前に公言してそれから始めるという感じです。
    いつもとは違う時間に公言していたらダラダラしていたのがバレてしまいます。

    ここから先は後半の残り5つのルールを解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、人間関係づくりにどんなイメージを持っていますか?」【人脈づくりの極意】

    2023-05-23 12:00  
    330pt
    あなたは、「人脈づくり」にどんなイメージを持っていますか?

    今回は寂しい感情についての相談をもとに、新しい人間関係を最速でつくるための心理学について解説させてもらいます。

    「Q. 寂しい感情を感じたときにどうすればいいか教えてください。」

    寂しさを感じたときに過去に答えを求めないでください。
    人は寂しさを感じたときに昔の方が良かったと思ってしまいますが、昔の方が良かったと思ってしまうと人間関係や恋愛関係でも昔の関係に頼ってしまいます。
    そうなると人はいつまでたっても未来に向かって進むことができなくなります。

    寂しい原因は、自分の人間関係が全く成長していなくて新しい関係を作ることができていないからです。
    だからといって、過去に戻っていては未来は遠ざかっていきます。
    寂しさを感じたときには、その寂しさを埋めてくれる過去に頼るのではなく未来に手を伸ばすことが大切です。
    会ったことがない人に出会える場に行ったり、行ったことがない場所に行ってみましょう。
    それが僕からできるアドバイスです。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    人間関係の5つの思い込み

    人間関係は作っても意味がないし面倒なものだと考えている人も多いと思いますが、その考え自体が思い込みです。
    人間関係は面倒だと感じたとしても、それはどんな人間関係を作るかによって違ってきます。

    僕たちは人間関係を作らなければ生きていくことができません。
    どうせ作るのであれば良い関係を作った方がいいはずなのに、人間関係は面倒だとか苦手だと思い込んでしまうために、結果的に抱えざるを得ない嫌な人間関係だけを抱えていることが少なくありません。

    これは自分のキャリアだけでなく人生においても大きなマイナスになります。
    それを防ぐために人間関係における5つの思い込みについて解説させてもらい、価値ある関係を作るための方法まで紹介させてもらいます。

    人間関係を作ることが苦手な人について調べたレビューがあります。
    人間関係を作る上で必要なのは、才能や生まれつきのコミュ力、生まれ持った性格によるものだと考えている人も多いと思います。

    ですが、このレビューによると、人間関係を作る上で最大の壁は、大抵の場合スキルではなく考え方の問題だとされています。
    人間関係が苦手だったり下手なのはスキルの問題ではありません。
    人間関係が下手になる思い込みや考え方、誤解を持っているからです。

    誤解その1:人間関係づくりは時間の無駄だと思っている
    定期的に新しい人間関係を作る場に出かけたり、親密さを増すために適切なコミュニケーションを取ったり、様々な人間関係づくりのやり取りがありますが、多くの人はこのような人間関係づくりは時間の無駄だと考えています。

    皆さんには仕事上の関係や必要な人間関係がいろいろあると思いますが、実際には、必要のなさそうな人間関係も持っていなくてはなりません。

    研究によると、皆さんの現在の仕事や職場などに直結する関係ではなかったとしても、長期的に見ると皆さんの人生やキャリア、パフォーマンスの改善に役立っていることが多いそうです。

    つまり、今はそれほど興味がないかもしれません、特に仕事に役にたつわけでもないかもしれません、それでも軽くつながっておいた方が、本当に必要な人間関係だけつながっておくよりも、長期的に見るとプラスになるわけです。

    人はだれでも変わりますし成長していきます。
    人も変われば環境も変わるし、職場も変わると思います。
    そうなったときに、それまで必要な人間関係しかなかったとしたら、自分の新しい状況で必要な人間関係をまったくのゼロからつくる必要に迫られます。

    これが多くの人が人間関係づくりが面倒だと感じる大きな原因です。
    普段から幅広く人間関係をつくっておけば、自分の状況や環境の変化が起きたときに、それまで付き合ってきた人間関係の中で変化させることができます。

    ところが、小さな限られた関係の中だけでしか付き合わないとなると、自分や状況が少し変わっただけで、その人間関係に対して何か違う気がしたり不満を持ってしまいます。
    しかもゼロから新しい関係を開拓しなくてはならないので、当然面倒ですしストレスを抱えます。
    今直接関係のない人であっても、長期的に見ると自分を支えてくれる人かもしれません。

    とは言え人間関係を広げすぎると面倒なのは当然です。
    とりあえずは自分が重要視するテーマや戦略的な人生計画から見たときに重要だと思える相手にまずは接触してみてください。
    そこから徐々に範囲を広げるようにしてみてください。

    今自分にとって1番重要な関係や、つながりたい人との関係をまずは大切にします。
    その自分が必要だと思う関係からの紹介で、その人の友達と会う機会を増やすようにしてください。

    つまり、自分が必要だと思っている人とのつながりだけでなく、その人の友達とゆるくつながっておくと、その人間関係が先々活きてくる可能性があります。

    無作為に人間関係を広げる必要はありませんが、今自分が必要だと思っている関係の一歩先まではつながっておくようにしてください。

    誤解その2:人間関係の才能は生まれつきで変えにくいと思っている
    人脈づくりは生まれつき外向的な人にとっては楽でうらやましいと思っている人が多いと思います。
    内向的な人には人脈作りは向いていないと思っていると思います。
    この考えも思い込みです。

    この思い込みを持つと、当然人間関係をつくるために自分のリソースを使わなくなります。
    使わなければ増えるはずがありません。

    キャロル・ドュエック博士によると、対人スキルのような個人の属性は、生まれつき決まるものだと思っている人よりも、練習を重ねると伸びるものだと思っている人の方が、より多くの対人スキルを身に付けるための練習を重ねて、結果的に人間関係からの見返りを得ることが多くなるとされています。

    生まれつき決まるものではなく練習によって伸ばせるスキルだと思うことができれば、当然その練習の量は増えていきます。
    その結果多くの人間関係を得ることができて、その練習をしない人たちよりも人間関係から多くのリターンを得ることができます。

    練習をした人の方が結果的に得をします。
    これはお金の面でも時間の面でも仕事の面でも言えることです。

    人間関係のスキルは生まれつきのものではありません。
    筋肉と同じで、練習によって伸ばすことができるスキルです。
    内向的な人には内向的な人の戦い方があり、外向的な人には外向的な人の戦い方があるだけです。
    生まれつき決まるものという思い込みは捨てましょう。

    誤解その3:人間関係は自然にできあがるものと思っている
    友達というものは心と心がつながって自然とできるものだと考えていませんか?

    人間関係は気の合う人同士の間で自然と生まれ、育っていくものと考えている人が結構いますが、これは完全に誤解です。

    この考え方を持っている人にとっては、自分の人生やキャリアにとって必要な人間関係を戦略的に作ろうとする人は非倫理的な人のように感じると思います。
    そんなことで出会った関係は本当の友達ではないと言うわけです。

    この考え方を持っている人は似たもの同士の関係しかできません。
    同じような人ばかりが周りに集まってしまいます。
    同じような人が何度集まってどれだけコミニケーションをとったところで同じような結論しか出ません。
    その結果、自分にも相手にも大した結果をもたらすことがありません。

    これはお互いに傷を舐め合うだけの関係です。
    自分にも相手にもメリットはなくただの時間の無駄で終わります。

    何十年にもわたる社会心理学の研究によると、大抵の人は特に意識しないと、自分に似た相手や頻繁に会う相手としか交流しなくなります。
    このような人間関係を心理学では「自己愛的で怠惰な人脈」と呼びます。

    戦略的に考えて人間関係を広げるのは何の問題もありません。
    意識しないと同じような人としか会わなくなります。

    例えば、自分がしてみたいビジネスに必要な人間関係、何かしらの問題を抱えたときに必要だと感じた人間関係、そんな関係を新たに作ろうとするのは大切なことです。
    仕事上必要な関係を求めるのは良いことです。

    プライベートな関係だけでは自己愛的で怠惰な人脈になってしまいます。
    そうならないためのスパイスとして仕事上の関係が活きてきます。
    そこから一生の友達ができることも珍しくありません。
    人間関係は自然とできるものではなく恣意的に作っていくものです。

    誤解その4:人脈づくりは利己的なものだと思っている
    人間関係づくりに努力をしない多くの人たちは、人間関係づくりは不誠実な行為だと思い込んでいます。
    人脈やコネで物事をなんとかしようとしているズルい人だと考えています。
    そんなのは実力ではないと批判しています。
    それは人間関係における努力を怠っている人です。

    人間関係づくりの努力をしている人は、人間関係というものは互恵関係であり、お互いにメリットをもたらすものだと考えています。
    互恵関係がなければ長い関係は成り立ちません。
    ですから、何十年も付き合っている良い関係がある人は、お互いにメリットをもたらす関係を保つことができる人です。

    人間関係をつくろうと努力している人は、お互いにメリットをもたらす互恵関係を作ろうと努力している人です。
    そんな人と付き合う方がメリットが大きいです。

    この思い込みから脱却するためには、実際にやってみるのが効果的です。
    実際に作ってみた人間関係が、自分だけでなく自分のチームや家族、友達など自分の身近な人にとっても価値があることだと実感すれば思い込みから逃れることができます。

    人間関係づくりは利己的で自分のためだけのものと思い込んでいても、実際に人間関係をつくれば、自分の大切な人も幸せになります。
    自分のチームや組織にもメリットがあると理解できると思います。

    誤解その5:強い絆ほど価値があると思っている
    多くの人は強い絆で結ばれた相手との関係こそが最も重要だと考えています。
    これも誤解です。

    強い関係で結ばれた相手が重要ではないということではありませんが、その関係こそが最も重要だというのは間違いです。

    信頼感で満ちた長い関係も大切ですが、一方でデメリットもあります。
    自分が長く付き合っている重要な人たちを大切にすることで、新しい関係を過小評価してしまう人が多いです。

    つまり、確かに長く付き合っている大切な人たちとの関係は重要なものですが、だからといって弱い関係が必要ないわけではありません。
    どちらも大切ですし、どちらにもメリットがあります。
    上下関係があるわけではなく、その目的が違うだけです。

    皆さんが今持っている人間関係の輪があるとして、その一番端っこにいる関係も重要です。
    世の中を変えるようなイノベーション、皆さんの人生を変えるターニングポイントなど、新しいきっかけや知見を与えてくれるのはその人たちです。

    強い関係は今を維持したり心を支えてくれるために必要です。
    人生におけるイノベーションやターニングポイントを与えてくれるのは弱い関係です。

    この2つは両方を大切にして、両方を使いこなせるようにしてください。
    新しい出会いや弱いつながりがないと、新しいことを学ぶことも少なくなります。
    今の自分から遠く離れたリソースにアクセスする機会も減ります。
    そうなると人生が煮詰まります。

    強いつながりと弱いつながりには同じように価値があります。
    その両方を大切にしていきましょう。

    短期間で人間関係を作る5つの方法

    人間関係づくりの大切さが実感できたと思いますが、それがなかなか面倒だと感じている人も多いと思います。
    それが簡単にできる5つのポイントを解説しておきます。

    これがわかれば引っ越しをしたり転職や転勤をして環境が変わったとしても何の不安もなくなります。

    そんな方法については、続きをチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、疲れが溜まったときに、どんなことをしていますか?」【超回復戦略】

    2023-05-20 12:00  
    330pt
    あなたは、疲れが溜まったときに、どんなことをしていますか?

    今回は、子育てにまつわる相談をもとに、忙しいけれど休むことができない人こそ実践してもらいたい疲労回復のための戦略を紹介させてもらいます。

    「Q. 子育ては大好きで 5歳と3歳と0歳の3人兄弟を育てています。ここ1年ぐらいずっと疲れていて子供たちと思いっきり遊ぶこともできず、毎日寝かしつけるまで必死で余裕もありません。前のように生き生きと一人ひとりを見てあげたいのにすぐ怒ってしまいます。どうすれば毎日を前向きに楽しく子供と過ごせるのでしょうか?」

    4人目を作って下さい。

    実は、面白い研究があり、お母さんの負担がマックスになるのは子供3人目までです。
    1人よりも2人、2人よりも3人とお母さんの負担は増えていきますが、4人目が産まれると「一人一人を真面目に見よう」という感覚が減ります。
    それによって自然にお母さんの力が抜けて、子供たち一人ひとりに対して楽に接することができるようになります。
    その結果、子育てが楽になるという研究があります。

    今が一番お母さんの負担が大きい状態です。
    一人ひとりを一生懸命みてあげたいと思う感覚が、自分を責めているということを覚えておいてください。

    子供の将来は半分は遺伝子で残りの半分は友達などの人間関係で決まるもので、親の育て方でそんなに変わるものではありません。
    その点では、親にできることはいい友達を作ってあげることぐらいです。
    虐待などをしない限りは、親の育て方で子供の人生が変わることはありませんので気楽に考えてください。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    休めない人のための超回復戦略

    皆さんの周りにもいませんか?
    毎日朝から晩までがっつり働いているのにいつも元気な人や、疲れることは無いのだろうかと不思議に思ってしまう人がいると思います。

    疲れから回復させるためには何もしない時間を作ることも大切です。
    とは言え、何もしない時間が多くなりすぎると人間はダメになります。

    人間は精度の高い時計を手に入れてから時間の無駄をやたらと気にするようになりました。
    時間の無駄をなくすことが求められました。
    工場での大量生産が主要な産業で、労働時間を増やせば増やすほど売り上げが増える時代であればそれでよかったかもしれません。

    ところが今はモノも情報もあふれているので、たくさん働けば良い結果が出るわけではありません。
    少なく働いて良いアイデアを出すことが大切です。
    少なく働いて幸せに過ごすことができるのであれば、そちらの方が良いのは間違いありません。

    そのためには人類が失ってしまった何もしない時間に対する考え方を取り戻すことが大事だと教えてくれるのがこちらの本です。

    WHITE SPACE ホワイトスペース: 仕事も人生もうまくいく空白時間術

    そのストレスや疲れがなかったの、いつのことか思い出せますか?
    いわゆるバーンアウトの状態になると、人はそこから戻ってくることがなかなか難しくなります。
    その一歩手前の状態ぐらいまで疲れ切ってしまったときに、そこから速やかに回復して戻ってくるための方法について調べてくれた研究があります。

    疲れからの回復と言われると、ただ布団に入って寝たりダラダラすることを想像する人が多いと思います。
    もちろん睡眠は必要なことではありますが、睡眠だけでは、バーンアウトや自分の人生に疲れきってしまった状況の人が戻ってくるのは難しいです。

    朝起きて肉体と精神の疲れが取れていない状況です。
    追い詰められたような疲労感です。

    この研究ではそんな疲労感から立ち直るためのリカバリーについて調べてくれています。
    仕事におけるストレス症状としては、疲労感だけではなく不安を感じたり、様々な症状が起きてしまいます。
    仕事によるストレス症状としてストレスホルモンであるコルチゾールの値が上昇します。
    リカバリーとは、このコルチゾールの値をストレスがかかる前のレベルまで戻すためのプロセスです。

    睡眠をとってダラダラ過ごせばそのレベルは多少回復するとは思います。
    ストレスも不安も若干減るかもしれませんが、それだけではストレスがかかる前のレベルまで戻すことができません。

    そもそもストレスがかかる前の状態がいつのことか思い出せない人の方が多いと思います。
    ほとんどの人がリカバリーできていません。

    旅行に行ってのんびりと過ごすことができても、家に帰ってくると逆に疲れることがあると思います。
    これもリカバリーができていないからです。

    「リカバリーのパラドックス」
    人は最も消耗し疲れきって心身がリカバリーを必要としているときに、そのストレスに対策を講じる可能性と、向き合う能力が最も低くなってしまいます。
    これをリカバリーのパラドックスといいます。

    人は心身ともに疲れきって本当にリカバリーを必要としているときほど、その疲れから回復することが下手になってしまいます。

    だからこそ疲れる前に休むことが大切です。
    リカバリーの正しい方法を知っておくことも必要です。
    その方法を知らないとリカバリーすることもできませんし、本当に疲れきってからではリカバリーすることが難しくなります。

    リカバリーのパラドックスを克服するためには、自分なりのリカバリーの計画を立てておく必要があります。
    これは人によって違います。

    睡眠をとることは、ほとんどの人にとってある程度のリカバリー効果はあると思いますが、DaiGo師匠にとっては読書のリカバリー効果はかなり高いです。
    読書が苦手な人にとっては、読書は集中力を必要とする疲れる作業だと感じる人もいます。

    本当に心身ともに休まる活動は人によって違います。
    自分にとって最適なリカバリーの方法を練っておく必要があります。

    自分のリカバリー計画を練る4つのポイント

    自分なりのリカバリー計画を練るためには4つのポイントがあります。

    ①心理的に自分と仕事を切り離す
    仕事しながら休むのではなく、時間的にも心理的にも仕事と切り離すことが必要です。

    ②短時間の休憩を大切にする
    疲れ切ったときには長時間の休憩が必要だと考える人が多いです。
    短時間の休憩をおざなりにして、無理をしながら一生懸命働き長時間の休憩まで頑張ろうとすると、心も体も休まらなくなります。

    ③好みのリカバリー活動を選ぶ
    先ほど紹介したようにリカバリー活動は人によって違います。
    自分なりのリカバリー活動を見つけておく必要があります。

    ④習得活動を優先する
    何かを習ったり新しいスキルを身に付ける活動を優先してください。

    普段はビジネスに集中しながらオンとオフを明確に区別して趣味も充実している人もいますが、これも習得活動が多いおかげで上手にリカバリーできているわけです。

    以上の4つのポイントが重要になります。
    それぞれ詳しく具体的な戦略として解説していきます。

    ①心理的に自分と仕事を切り離す
    心理的に自分と仕事を切り離すことが最も重要です。
    特に現代人はこれが下手になっています。

    仕事に対する思考や自分のストレスの原因になっている要因のスイッチを切ることが大切です。
    例えば、子育てがストレスの原因になっている人であれば、子育てのスイッチを切るのは難しいと思いますが、それができる時間を確保しておくようにしてください。

    毎日朝から晩まで仕事に追われている人は、家に帰っても仕事のことばかり考えていることが多いと思いますが、それも仕事のスイッチを切る時間を作る必要があります。

    内向的で人付き合いが苦手だけれど、仕事のために人付き合いも大切にしなくてはならない人であれば、人付き合いは人付き合いとして行いながらも、1人でこもることができる時間も必要です。

    疲労感の原因になる仕事やストレスの原因になることがあると思います。
    そのスイッチを切ることができるようにしておくことが重要です。

    このスイッチに対する考え方だけでもかなり変わります。
    研究によると、仕事のことを考えるだけでもリカバリーはどんどん遅れてしまいます。
    仕事のことをずっと考えていると心も体も保てなくなります。

    これがなかなか難しい人の場合であれば、自分が普段している仕事とは全く関係のない活動がお勧めです。
    読書やジョギング、料理やゲームでもいいと思います。

    特に料理はそれを仕事にしている人は少ないでしょうから、実際にやってみていただけると効果を実感できる人も多いです。
    料理はある程度時間がかかります。
    その間、料理を作ってみるといつの間にか癒されている自分に気付いたりします。

    その活動が仕事を連想させるものだとリカバリーできなくなります。
    DaiGo師匠の場合であれば、科学的な文献や本を紹介することもあるので、リカバリーとして小説を読んでいます。

    どんなにリラックスできる活動であっても、それが仕事を連想させる活動だとリカバリーが遅れてしまいます。

    ですから、リラックスできるけれど仕事を連想させる活動に1時間ダラダラと使うよりも、仕事とは全く関係のないかけ離れた活動を10分間行う方が効果的にリカバリーができます。

    短時間でも構いませんので、毎日決まった時間に仕事とは全く関係のない活動に没頭できる時間を作ってください。

    最初はモヤモヤしたり仕事をしなくてはならない焦りのせいで、数分間しかそれができないかもしれません。
    それでも仕事から離れる時間が大切です。
    最初は数分間しかできなかったとしても、仕事から心理的に離れることでリカバリーの効果を得ることができます。

    そして、仕事から離れる時間を作っても、スマホを目の前にすると、つい仕事の連絡が来ていないだろうかと気になってチェックしてしまう人もいます。
    料理をしようと思ってスーパーに行っても、ワインの仕事をしている人であれば、最近どんなワインが売られているだろうかとついチェックしてしまう人もいます。
    このような仕事から離れることを妨げる要因を知ることも必要です。

    大抵の人は仕事にスマホを使うことが多いので、スマホが仕事から離れることを妨げていることが多いです。
    ですから、仕事から離れる時間だけは電源を切っておいたり見えないところに置いておくようにしてください。

    寝ても疲れが取れない人は、寝室にスマホを持ち込んでいることが多いです。
    リラックスする時間にはスマホの電源を切るか見えないところに置いてください。
    皆さんにとって仕事を思い出すものは遠ざけておいてください。

    ②短時間の休憩を大切にする
    10分程度の短時間の休憩のことをマイクロブレイクといいます。

    リカバリーにおける多くの人の誤解があります。
    人はリカバリーするためには長時間の休憩が必要だと思い込んでいます。
    ところが、まとまった休憩や休日は逆に疲れてしまったりします。
    勉強中の休憩でも1時間も2時間も休憩してしまうと、逆にやる気がなくなってそのまま寝てしまったりします。

    このマイクロブレイクを活用できる人は、日々の仕事のストレスや周囲からの要求などから回復することができます。
    10分程度のマイクロブレイクによって人は驚くほどリカバリーすることができます。

    子育てが大変な人も仕事が忙しくて休めない人も、受験勉強で忙しくて休めない人も、10分程度のマイクロブレイクを1日の中に配置することによって、リカバリー能力が圧倒的に上がります。

    例えば、瞑想したりストレッチをしたり、体に悪くない栄養のある間食を摂ってみたり、ちょっとした料理を作ってみたり、同僚とおしゃべりをしてみたり、好きな本を読んでみたりしてください。
    10分間だけ時間を決めて好きなことをするだけでも、人は仕事へのモチベーションや集中力が高まり、それは1日の終わりまで続きます。

    集中力やモチベーションを維持して毎日のリカバリー効果を大切にしたいのであれば、10分程度の休憩を定期的にとってください。

    多くの人は短時間の休憩を馬鹿にしています。
    短時間の休憩ではやる気がなくなってしまうと考えてしまう人が多いですが、実際には逆です。

    そして、休憩については多くの人が思い込んでいる誤解が他にもあります。
    1日の早い段階ではまだ集中力があるので、早い時間に休憩をとる人は少ないと思います。

    実際には、1日の早い時間にマイクロブレイクを取る方が大きなリカバリー効果を得ることができます。

    1日の中であれば午前中からマイクロブレイクを配置しておいた方が良いですし、月曜から金曜日まで働いて土日休みの人であれば、土日まで走り続けるよりは月曜から休憩を大切にした方がいいです。

    毎日の中でマイクロブレイクのバランスの良い配置を試してみてください。
    1時間に1回とか2時間に1回とか、朝から10分間の休憩を入れるようにしてください。
    午前と午後の間隔を変えてみてもいいと思います。
    自分なりの適切なタイミングやバランスを探してください。

    皆さんも毎日忙しいかもしれませんが、どんなに忙しくてもマイクロブレイクだけは入れてください。
    それは早め早めにとってください。

    仕事がデキない人ほど休むことを恐れます。
    周囲の目を気にして休まず働いている人も多いと思いますが、それによってリカバリーは遅れ、結果的に生産性が下がってしまいます。
    ここからは後半の解説と具体的なリカバリー計画の練り方を解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたが、 一緒に仕事をしたくない人はどんな人ですか?」【職場の人間学】

    2023-05-18 12:00  
    330pt
    あなたが、 一緒に仕事をしたくない人はどんな人ですか?

    今回は、彼氏の同僚が彼氏の悪い噂話を言ってくるという方の相談をもとに、職場で近寄るべき相手と距離を取るべき相手の見分け方について解説させてもらいます。

    「Q. 彼氏の同僚で悪い噂話を耳に入れてくる人がいます。大丈夫だと信じたいですが、彼氏のことが心配になってしまいます。こんな噂話をしてくる人の心理とはどのようなものなのでしょうか?」

    自分の近しい人の悪い話を入れてくる人がいると思いますが、そんな時は自分自身に問いかけてください。
    自分にとって大事なのは、わざわざ人の悪い話を入れてくるような人なのか、それとも自分にとって大事なその人なのか、どちらですか?

    例えば、その2人が崖の上にぶら下がっていて、どちらか1人の手を持って引き上げることはできるけど、どうしても別の1人は崖の下に落ちます。
    どちらの手を引き上げますか?

    気にする必要のないものを気にすることで、どんどん不幸になってしまう人が少なくありません。
    自分が彼氏の悪い話を入れてくる人との関係と自分の彼氏との関係のどちらが大事でしょうか。
    気にするだけばかばかしい話です。
    その悪い話を入れてくる人の心理がどうなのかなんて気にする必要もありません。

    僕は心理学が好きで人間の心について色々と勉強してきましたが、はっきり言って人間の心というものは読めなくても全く問題ないものです。
    統計的にこういう行動をとりやすいということがわかればビジネスでは有利にはなりますが、目の前の人の心なんて読めなくても全く構いません。
    それは、皆さんがそこまで理解しなくてはいけない人間関係はほとんどないからです。
    その彼氏の悪口を言ってくる人の心理がわかったところで、1円の得にもなりません。

    むしろ、人の悪い話なんて聞きたくないとはっきり言って、2度とそんな人が言ってくることがない状態にすることの方が重要で、その人のことを理解する必要は全くありません。
    必要のないことを気にするのはやめましょう。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    人生は職場の人間関係で決まる

    仕事の生産性については様々な研究がありますが、僕たちが仕事をする上で何に気をつければもっとも生産性を上げることができるのか? という議論は昔から行われています。
    今回はその中でも最も重要になるであろう職場の人間関係についてです。

    仕事に対する満足度や給料などが仕事に対するやる気を作り出していると思われていますが、給料では一瞬やる気が出たとしてもモチベーションが続かないので生産性にはあまり役に立ちません。
    仕事に対する満足度をとても感じていたとしても、だからといってそれが仕事の生産性を上げてくれるかと言うとそれもどうやら怪しいという話もあります。

    それであれば何が生産性を左右するのかと言うと職場の人間関係なわけですが、無駄に人間関係が多ければいいということでもありません。
    皆さんも面倒な人間関係があったりすると思います。
    自分の仕事の生産性を考える上で、どんな人間関係を選びどんな付き合いをすればいいのかということを解説させてもらいます。

    多重的な人間関係が多いほど仕事のパフォーマンスは向上する!
    仕事では「多重的な人間関係」が多い人ほどパフォーマンスが向上するということが確認されています。

    ラトガース大学のビジネススクールが行った研究で、大手保険会社の301人のスタッフを対象に、仕事上で親しくしている10人の同僚と仕事以外でも付き合っている10人の同僚をリストアップしてもらっています。
    そこからどんな人間関係を持っている人が仕事上のパフォーマンスが高いのかということを調べようとしたものです。

    その結果、多重的な人間関係が多い人ほど仕事上のパフォーマンスが向上していたそうです。
    この多重的な人間関係というのは、職場で親しくしている同僚と職場以外で親しくしている友人が重なっている状態です。

    仕事上の関係は仕事だけ、プライベートな関係はプライベートだけと綺麗に分けている人がいると思います。
    仕事とプライベートを綺麗に分けるのは、仕事に対する生産性で考えると逆効果です。
    仕事で仲良くしている人とプライベートで仲良くしている人の重複が多ければ多いほど、その人の仕事の生産性は高くなっていたということです。

    このような関係性が確認された理由としては、多重的な人間関係が多い人ほど、「興奮」「誇り」などのポジティブな感情が仕事中にもプライベートでも増えるからだそうです。
    人間関係によってポジティブな感情が自然と増幅することにより、それが仕事上のパフォーマンスの向上に役立っているようです。

    仕事だけと割り切るのではなく、プライベートでも仲良くすることができる人がいて、自分の趣味やプライベートなことを共有できている人が職場でもいるとなると、単なる仕事だけの関係ではないので、何かあれば自分を支えてくれる存在だと感じることができます。
    それによって自分の仕事にも誇りを持てるようになり挑戦しやすい状態になります。
    だからこそ、仕事とプライベートの人間関係が重なっている多重的な人間関係は重要だということです。

    多重的な人間関係のデメリット
    ただし、多重的な人間関係にはデメリットもあります。
    多重的な人間関係が多い人ほど、「感情的な疲労レベル」も高くなるという傾向がありました。

    ストレスに弱い人や繊細な人は、仕事とプライベートの人間関係を綺麗に分けることが多いと思います。
    それによって余計な人間関係のストレスを抱えないようにしようとしているのかもしれませんが、全体的に見ると、多重的な人間関係による仕事の生産性向上のメリットは、それによって受けるストレスのコストを上回っていました。

    ですから、できる限り多重的な人間関係を作った方がいいです。
    仕事上で付き合っている人とはプライベートでもできる限り付き合った方がいいです。
    それによって多少増えてしまうストレスは、普段からのストレス解消を行うことでケアしてください。

    ストレス解消法についてはこの2冊を紹介しておきます。
    この2冊でストレス解消やリラックスできる習慣を身につけた上で、多重的な人間関係を作るようにしてください。

    超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

    NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方
    ストレスから逃げると僕たちは挑戦もしないし新しいこともしなくなります。
    小さなストレスが、そのコストを上回るベネフィットを与えてくれる場合は自分から取りに行くようにしてください。

    仕事の満足度とパフォーマンス
    職場の人間関係だけでなく、自分自身の仕事に対する満足度も重要なのではないかと考えている人も多いと思います。
    多少人間関係が悪かったとしても給料や待遇がよかったら仕事の満足度も上がって、その結果パフォーマンスも上がるのではないかと考える人もいると思います。

    ところが、仕事の満足度とパフォーマンスには関係がないという研究も出ています。
    ライト州立大学の研究で、過去に行われた5つのメタアナリシスを再検討して仕事の満足度とパフォーマンスの関係について調べています。
    その際には、被験者の性格の違いが影響しないようにビッグファイブも調べて、その影響をコントロールしています。

    その結果、仕事の満足度と仕事のパフォーマンスには関係がなかったということです。
    仕事の満足度が高くなったとしても、それによってパフォーマンスが上がるわけではなかったということです。

    そして、仕事の満足度とパフォーマンスに対して最も大きな影響を与えていたのは、組織内自尊感情というものでした。
    個人の性格特性や自己評価の高さよりもそれを予測できるということです。

    この組織内自尊感情というのは簡単に言うと「自分が認められている」という感覚です。
    会社の中で自分の役割がちゃんとあり、自分らしく働くことができて周りから受け入れられていると感じられるかどうかです。
    この組織内自尊感情が高くなれば、それによって仕事の満足度も上がりますしパフォーマンスも上がっていきます。
    組織内自尊感情が重要なのであり、仕事の満足度だけをいくら上げてもパフォーマンスは上がらないということです。

    「組織内自尊感情」
    では、この組織内自尊感情とはどのようなものでしょうか。
    4つのポイントとして説明することができます。

    ポイント1 :組織の中で自分の役割がある
    まず自分が組織の中でちゃんと役割がある状態です。
    例えば、自分には得意な分野があり、それを任せてもらっているというように、自分の役割がちゃんと明確になっているかどうかです。

    これが明確になっていないというのは、自分が会社や部署の中で何を求められているのかがはっきりせず、なんとなく作業していて、手が空いたらよくわからないまま指示されてまた次の仕事というような状態になってしまうと、この組織内自尊感情が低くなってしまいます。

    このような職場に行ってしまうと、仕事のパフォーマンスは上がらず結果を出すこともできませんし、仕事に対する満足度もだんだん下がってしまう可能性があります。

    組織内自尊感情は従業員の内発的動機を高めるために重要だと昔から言われてきた指標です。
    皆さんも組織内自尊感情を感じられるような職場を選んだり、それを感じられる人間関係を作ることを意識してみてください。

    ポイント2 :組織の中で自分らしくいられる
    これは結構難しいことではありますが、2つ目のポイントとしては、組織の中で自分らしくいられるかどうかです。
    例えば、DaiGo師匠の場合であれば、今しているように知識を紹介したり何かを学ぶことは、好奇心の塊のようなタイプですから元々好きな人間でした。
    もしそんな師匠が会社員になるとしたら、その組織の中でもそれを保つことができるかどうかです。
    要するに、好奇心をもって色々なことにチャレンジさせてもらえたり、新しい知識を学んだり経験することができて、実際にそれを使って仕事をすることができるかどうかです。

    ポイント3 :組織で自分が受け入れられていると思える
    3つ目のポイントとしては、自分が組織の中で周りの人から受け入れられていると思えるかどうかです。
    僕もそうですが、人間には誰しもダメなところがあります。
    人間というものは不完全な生き物ですから、致命的なダメなところもあれば少しダメなところもあり、逆に、飛び抜けて良いところもあり、様々な面を誰でも持っています。
    そんな良い面も悪い面も含めて、組織の中で同僚達が自分を受け入れてくれているかどうかです。

    わかりやすく言うと、自分のネガティブな面やコンプレックスといったものを組織の中でオープンにしても、それを受け止めてくれるかどうかです。
    そんなことないと優しく言ってくれたり、それもそれでいいのではないかと肯定的に受け止めてくれるかということです。
    そんな職場であれば、組織内自尊感情が高まるわけです。

    逆に、自分の弱い面や悩んでいること、コンプレックスなどを職場の同僚やチームの仲間に言えない、言いづらいという感情がある場合には、組織内自尊感情は低いということになります。

    例えば、DaiGo師匠の場合であれば、昔から時間を守れないとか遅刻しまくるというネガティブな面がありますが、チームの仲間たちは、そのマイペースなところも受け入れています。
    その代わり、自分の得意なところでみんなに貢献したいと考えているわけです。

    誰でもネガティブな面もあればポジティブな面もあります。
    それらを含めて、職場の中でみんなに受け入れられているかどうかです。

    ポイント4 :安心できる場所である
    仕事をする上では不安がつきものです。
    毎日新しいチャレンジをしたり時には失敗したり色々なことがあるわけですが、どんな時でもサポーティブな関係があるかどうかということが重要です。
    挑戦する時も、成功する時も失敗する時も、周りの仲間が助けてくれるかどうかです。

    何も挑戦しないことを安心できる環境だと勘違いしてしまう人がいます。
    新しい事をしない、大きなミスにつながる可能性があることはしない、リスクを取らない、それを安心だと捉えてしまう人がいますが、それは安心ではなく単なる逃避に過ぎず逃げているだけです。

    そうではなく、本当に仕事で安心できる場所というのは、助けてくれる人が近くにいる環境です。
    自分が失敗した時には助けてくれるし、自分が挑戦しようとする時にも誰かがサポートしてくれる、どんな時も1人ではなくチームで戦える職場かどうかです。

    人間関係を作る時にどんなことに気をつければ良い人間関係を作ることができるのでしょうか。
    それと同時に、悪い人に騙されたり面倒な人間関係を抱えないことも重要です。
    そのために役に立つ本も紹介しておきます。

    人間関係を考える上で絶対に読んでもらいたいのがまずこちらです。
    与えることが大事だと言われても、ただただ無償の愛を提供してしまうと、あっという間にヴァンパイアのような人たちが皆さんに群がって皆さんのリソースを奪っていきます。

    人間は生きる時間も労力も限りがあります。
    その限られたリソースをどのように使って人間関係を見極めればいいのかということを教えてくれる本です。

    GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
    悪いヤツほどなぜ出世するのかということがわかれば必要な対策をすることもできます。
    もちろん、皆さん自身が悪いヤツらが使っている戦略を応用して出世するということもできます。
    社内政治の中で生き残るために役に立つのがこちらの本です。

    悪いヤツほど出世する
    そして、ブラック職場の見分け方も理解しておいてください。
    ブラック職場で身を滅ぼさないために読んでおいてほしいのがこちらの本です。

    ブラック職場があなたを殺す

    生産性を上げる同僚の選び方
    誰とでも仲良くするというのは確かに素晴らしいことです。
    本当に誰もがいい人なのであればそのみんなと仲良くすることもできます。
    残念ながら、世の中には皆さんにとって良くない人もいます。

    ヨーク大学などが行った研究で、15年間にわたり社会保障行政のデータを用いて330の様々な職業に就いている数百万人の労働者とその同僚の賃金記録をチェックしています。

    その結果、皆さんの同僚の平均的なパフォーマンスが10%上昇すると、皆さんの賃金は1%近く上昇するという傾向が確認されました。
    皆さんの仕事のパフォーマンスが上がらなくても、同僚のパフォーマンスが上がれば皆さん自身のパフォーマンスも上がります。それによって賃金の上昇につながり、それがどれぐらい上がるのかと言うと1%ほどだということです。

    ただし、その効果はその同僚がいなくなると消えてしまいました。
    優秀な同僚がいれば皆さんのパフォーマンスも上がりますが、それはその同僚が転職したり辞めると消えてしまうということです。

    これは優秀な同僚からのプレッシャーや良い影響を受けることが原因なのではないかと言われています。
    ですから、同僚を選ぶことができるのであれば、すぐに諦めたり責任感がなかったりサボり癖がある人は避けてください。
    優秀な同僚と付き合わなければ、良くも悪くも皆さんの生産性にも影響があります。
    それは結果的に皆さんの給料にもつながることです。

    ここから先は、職場で絶対に付き合ってはいけない人やチームで仕事をする際に生産性を高める方法などについて解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。
     
  • 一問一答「あなたは、大切な人が今どんなことを考えていると思いますか?」【超観察力】

    2023-05-16 12:00  
    330pt
    あなたは、大切な人が今どんなことを考えていると思いますか?

    今回は、彼女に冷められているように感じるという方の相談をもとに、観察力を鍛えるための方法を解説させてもらいます。

    「Q. 彼女に冷められてるように感じるのですが、どうすればまた好きになってもらえますか? そもそもまた好きになってもらうことは可能でしょうか?」

    可能ですが、一旦距離を置くか、いつもと生活リズムが違うなとか服装や髪型が変わったとか、何かしらの変化をもたらせない限りは難しいと思います。
    マンネリというものは相手に対する観察や評価をやめたことにより起きるものです。
    気になるものや新しいものに対しては常に観察し続けて評価するものですが、この人はこういう人だと安心してしまうと、その人のことを見なくなってしまいます。
    そうなると、自分がどんなに努力しても評価してもらえないということになってしまいます。
    再評価のプロセスに入るためには、今までの自分とは変わったというわかりやすい変化を見せる必要があります。

    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

    観察力を身に付ける方法

    直接会った相手でもオンラインでも使える観察力を身に付ける方法があります。

    まず観察力といっても2種類あります。
    分析してじっくりと観察する力と瞬間的観察力です。
    相手をパッと見た瞬間に判断するのが瞬間的観察力です。

    この瞬間的観察力は本来、人が誰でも持っている力です。
    特に子供はその力が強く、ある研究では、子供は写真1枚からパッと見の印象だけで大統領に当選する人を見抜くことができたというものがあります。
    船の船長さんの顔が大統領候補になっていて、どちらの船に乗りたいかと聞かれたら当選する候補者の方を選んだそうです。

    人は本来およそ2秒ほどで相手のことを見抜くことができます。
    ところが、大人になってくると思い込みや立場によって、余計なことを考えすぎてしまいます。
    その結果観察力が落ちてしまいます。

    大学生を対象に行った研究でも、ある教師の授業を受けてもらいその有能さを判断してもらっています。
    その授業を1年間を通して受けてもらった場合と、その同じ授業を編集してたったの2分の動画にして、それを見てもらった場合で比べています。
    1年間と2分でほぼ評価は変わりませんでした。

    そんな観察力を人は使わなくなっています。
    ネット上で余計な情報をわざわざ探して惑わされたり、肩書や学歴、職歴などを見て、それによって判断が歪められています。

    ですから、普段から1日3分ほどでも構いませんので瞬間的な観察力を鍛えるトレーニングを行ってください。

    トレーニングとしては、近くにいる人を見て特徴を紙に書き出してみてください。
    もし今近くに誰か人がいるのであれば、その人の特徴について40秒間で10個以上書き出してみてください。
    40秒間だと手を止めたらあっという間に過ぎてしまいます。
    あまりあれこれと考えすぎると難しくなります。
    これは別に相手に見せるわけではないので、思いつくまま自由に書いてください。

    おそらく、これを実際にしてもらうと、悩みすぎて手が止まってしまう人やいろんなことを考えながらあまり手が進まない人がいます。
    1つ書き出すたびに相手のことを見ながら書いている人も多いと思いますが、このトレーニングを続けていると一瞬見ただけで10個ほど書き出すことができるようになります。
    ですから、慣れてきたら相手を一瞬見ただけで10個書き出すようにしてください。

    通勤通学の時に電車の中で他の人を見てやってみてもいいと思います。
    これを続けていただけると、自分が人のどんなところに注目しているかが見えてきます。

    人は傾向として相手を見るときに顔と手に注目しがちですが、自分がどこを見ていて、他の人がどこを見ているのかもなんとなくつかめてきます。
    そして、それに慣れてくると相手の仕草にも注目できるようになります。

    最初に会って挨拶したときに目を逸したとか、相手のまぶたが少し上がったなど、細かい仕草にも目が行くようになります。
    ちなみに、相手のまぶたが少し上がったというのは興味があるサインです。
    それによって、相手が自分に好感を持っていると気づけます。

    そして、このトレーニングは人に対してだけでなくビジネスでも役に立ちます。
    行ったことがない街に行ったり海外旅行に行ったりしたら、自分のビジネスに関係がありそうなお店や施設に行った時に最初にこれをしてみてください。
    オンライン上で競合他社についてこれをやってみてもいいと思います。

    大事なのはあれこれと考えすぎないことです。
    瞬間的にその特徴について書き出すようにしてください。

    これを続けた先では、相手やそのビジネスへのこだわりや思い入れは何なのかと思考を巡らせてください。
    その人のこだわりや思い入れが見てわかる部分に出ていないだろうかと考えることができるようになります。
    そこまでできるようになると、相手のことを見抜くこともできるようになります。

    現代人の身の回りには情報が溢れています。
    情報過多の時代の1番の問題は「知っている」ことが容易になったため、知っているだけでやらない人が多いことです。
    すべての知識は使わなければ意味がありません。
    情報を取り入れて、それに惑わされて行動しないのであれば、それも意味はありません。
    情報に惑わされることなく観察力を養ってください。

    不安は観察力を高めてくれる

    落ち込んでいる時には確かに行動力は落ちますが観察力が普段よりも高くなります。
    落ち込んだ時にはくよくよと細かい部分がやたらと気になったりすると思いますが、こんな時はその方向を変えるようにしてください。
    普段であれば気にならないような細かいことが気になるようになるわけですから、観察力や分析力が高まっているわけです。
    自分を批判しているような人に対してその分析能力を向けるのではなく、自分がそのネガティブな状況から抜け出すための解決策の方向に向けるようにしてください。

    不安の感情のメリットを理解することによって、自分の心にある不安があるからこそうまくいくと考えることができるようになります。
    人は不安を感じるからこそ準備もできるし対処ができるようになるものです。不安というものは準備をする人のための最高のモチベーションです。
    不安を感じない人は必ず失敗します。

    2013年のハーバード大学の論文によると、不安な時に自分をリラックスさせようと思い一生懸命色々なことをする人がいますが、それは車で例えるならばアクセルを踏んでいるのにブレーキを一生懸命踏んでいるのと同じで全く無意味です。

    だからこそ大事なのが不安に対する解釈です。
    不安というものは自分が前向きになっている証拠であって、不安を感じているということは、今自分は大事なことに挑戦するために本気になっているのだと考えてください。
    本気になっているから不安を感じているわけです。本気になれないことで、人は不安を感じるはずはありません。

    実際に、この研究では、不安というものはやる気になっている証拠だということを説明された被験者たちは、人前で行うスピーチの出来が良くなったということが確認されています。
    不安を受け入れた場合の方が上手に喋ることができるようになったということです。
    感情に対する解釈によって、その感情から得られるメリットもデメリットも変わるわけです。

    不安を感じやすい人は優柔不断なイメージがあるかもしれませんが、実際には、不安な人の方が決断力が上がるという研究もあります。

    不安傾向の強い人ほどリスクを避ける傾向が強くなります。これはチャレンジをしないということではなく、リスクを避けるための準備に時間をかけているということです。

    結果的に、取る必要のないリスクを避けて、準備は調査を重ねた上で絶対に取った方がいいリスクだけを見つけてそれを取ることができるわけです。
    計算し尽くされたリスクだけを取ることができるということです。

    今あるものもいつかなくなってしまうかもしれないと思っているからこそ、常に次の手を考えて動くことができます。
    先のことを常に考えているから成長することができるし、先々他の人より大きな利益を得ることができるわけです。
    不安を感じない人は、準備をすることができないのでむしろ不幸です。

    不安な人ほど本番に強いという研究もあります。
    不安の感情は集中力や周りに対する警戒心、観察力を高めてくれる機能がありますので、客観的に物事を見たり気づきを与えてくれる効果があります。

    さらに、不安を感じやすい人ほどその場の空気を読むことができるということもわかっています。
    他人の感情を読み取る能力も高いので、身近な人に裏切られるというような可能性も非常に少ないです。

    不安を感じやすい人の方が気にしすぎる傾向が強いということでもありますが、逆に言うと、不安を感じにくいやたらと外向的な人は、身近な人に裏切られたりしても最後まで気づかなかったりします。

    そういう意味では、経営者としては不安を感じやすい人の方が向いているとも言えます。不安を感じやすい人の方が予期せぬ事態にも柔軟に対応することができます。
    不安の芽が出る前に日頃から準備をしていれば、いざ、小さな変化が起きて不安を感じた時には対処することができるからです。
    その結果、本番やいざという時に強くなるわけです。

    不安を感じやすい人のメリットは、そうでない人よりも準備や練習をしっかり行い、予想も事前に立てるから判断能力も高くなります。

    ですから、不安の感情に対して見て見ぬふりをするのではなく、不安を受け入れて、その不安をコントロールして力に変えて、練習を重ねたり事前準備をすることが大切です。
    それにより、実際に本番やいざという時に強くなります。

    実際に、不安を感じやすい人の方が楽観的な人よりも面接や試験で良い結果を出すということもわかっています。
    不安だから面接にうまくいかないと考える人もいるかもしれませんが、実際には逆です。
    不安な人の方が、面接においても相手のことをちゃんと見て観察しているので、上手くいく可能性が高いわけです。

    不安を感じやすい人ほど、 IQ テストなど様々な認知スコアが高いです。
    特に、不安症の人は言語を操る能力が高いので、不安を感じやすい人の方が頭がいいということもわかっています。不安は知性が高い証拠です。

    知性が高い人は、言語能力が高く未来のことをちゃんと考えます。
    頭がいいからこそ先のことをちゃんと考えるわけです。
    先に起こるかもしれない不安を頭の中で色々と考え、その不安を1つずつどんな不安なのか言葉で表現できます。

    それにより、他の人よりも潜在的な危険に気づく可能性が明らかに高くなります。
    気づくことができるからこそ対処しようとします。
    それにより、不安に追い詰められているように見えるかもしれませんが、実際には、未来のことをちゃんと考えて起こりうる不安を具体的に言葉で表現し、しかるべき対処をしているので、実際には失敗しにくくなります。
    悪い未来のイメージもはっきりと描くことができるからこそ、実際には成功する可能性が高いです。

    不安は使い方次第です。
    皆さんは正しい不安の使い方を理解することができたと思いますので、これから先、不安やネガティブな感情に襲われそうになった時には、その感情をどう使えばうまくいくのかということを考えるようにしてください。

    今まではその使い方を知らなかっただけです。包丁も使い方を間違うと危険なものになってしまいますが、正しい使い方を知れば素敵な料理が出来上がるはずです。

    「健全な神経質」
    神経症的傾向が高くメンタルが弱い人は不安を抱えやすいです。
    この不安の感じやすさと、物事をコツコツと成し遂げる誠実性が合わさると、なんと、体内の老化レベルや炎症レベルが低くなるということが分かっています。

    不安を感じやすく常に体が警戒しているので、トラブルを未然に防いでくれたり、ストレス反応を和らげることができます。

    つまり、不安を抱えていることがストレスなのではなく、不安を感じることによって、大きなストレスを未然に防いでいるということです。

    ですから、人生として長期的にみるとストレスレベルが非常に低いです。
    老化もしづらく病気も抱えにくくなり、結果的に幸せな人生を送れる可能性が高くなります。

    不安を感じやすい人は、将来大きな失敗につながる芽に気づき早い段階で処理できます。不安を感じやすいからこそ、その芽が大きく育つまで放置することができないわけです。

    ところが、不安を感じにくい楽観的な人は、大きな大木になるまで気付けないわけです。
    どう考えても、ちいさな芽のうちに気づける方が幸せなはずです。

    不安な気持ちを使って、将来の落とし穴や失敗を未然に防ぎそれに対処していくという「健全な神経質」という考え方を持って、頭の中に起きたネガティブな感情は、その使い方を考えてください。

    無理にポジティブになろうとする必要なんて全くありません。
    不安を感じやすくてもそのままで結構です。全ては使い方次第です。
    自分のありのままの性格を使って、人生を成功に導くようにしていただけたらと思います。

    「認知的エンリッチメント」
    認知的エンリッチメントは、観察力を高めるためのトレーニング方法の1つです。
    日常生活で認知的に刺激的な活動を行うことで、認知能力を強化することができます。

    例えば、新しい言葉を学んだり新しい文化を学んだり、いつもとは違う種類の音楽を聴くことなどが挙げられます。
    複雑なパズルを解くゲームや新しいスポーツを始めるなども効果的です。

    脳の神経回路を活性化することによって、脳の可塑性を促進し、認知機能を改善することができます。
    認知的エンリッチメントは、年齢や認知障害を問わず誰でも取り組むことができることです。

    認知的エンリッチメントは、認知症の予防や治療にも有効であることが示されています。また、ストレスやうつ病の緩和にも効果的であることも言われています。

    日常生活で認知的に刺激的な活動が大切で、これには継続的な取り組みが必要です。

    読書で観察力を高める方法

    普段の読書で観察力を高める方法もあります。

    いきなり1ページ目から読み始めるのではなく、まずその本の著者のプロフィールを確認してみてください。
    ここでもあまり余計なことは考えず、その人の性格を想像してみてください。

    著者のプロフィールも軽く目を通す程度で構いません。あるいは、顔写真だけでもいいと思います。
    ネットに溢れているような情報ではなく、自分のパッと見の印象を大切に想像してみてください。

    その上で本を読み進めると、その著者と会話をしているかのように読書を楽しむことができるようになります。
    読書は著者との会話です。
    だから楽しく読み進めることができますし、読んだ内容が記憶に残りやすくなります。

    最初に簡単なプロフィールから著者の性格を推定して、これから読み進めていくことによって、人に対する観察力も高まります。
    読み進める途中や読み終わった後には、本の内容から考えて自分の推定が合っているだろうかと確認します。

    読み終わった後にその人のホームページを見たり経歴をチェックしてみてください。
    自分の観察力や推定した結果が正しかったのかを確認します。
    自分が経歴やプロフィールの中でどんなことに惑わされやすいかも気付けるようになります。

    ここから先は、DaiGo師匠も実践してきた観察力の高め方やコミュニケーションを深めるための方法について解説していきます。
    ぜひ続きもチェックしてみてください。