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哲学の先生と人生の話をしよう(2):「知人が、高校を中退して美容師になると言っているのですが……」
2013-01-28 20:25第19回「知人が、高校を中退して美容師になると言っているのですが……」相談者:ひじきさん(東京都・23歳女性・大学生)Q.知人の高校生(Aさん)について、相談させてください。よくある話だと思うのですが…Aさんは勉強が苦手かつ嫌いです。学校の成績が悪く、進級が難しい状況です。ミュージシャンを目指していたところ壁にぶつかり、美容系に進むことを考えたそうです。そこで早く専門学校へ進むため、高校を退学したい、と思っています。学校では先生から「お前はどうでもいい」と言われ、見放されている様子。ちょっと危ない人付き合いもありそうですが、本人はとても人懐っこくておしゃべりが面白い子です。「高校を辞めるから勉強はしなくていい」というAさんに対し、私はありきたりながら、「将来を考えたら、職探しが少しでも有利になるためには高校を卒業したほうがいいと思うよ」「美容師の道も狭くて険しいから別の仕事をするかもしれないじゃん」「進級して卒業するまでは勉強しよう」と言うのが精一杯で、それ以上は言葉に詰まってしまいました。学校の勉強が苦手なことは全く責めるべきことではないですが一方で、美容や美術など、「とりあえず」ではやっていけない、強い意志が必要な世界だとも思います。べつに私はAさんの人生について全面的に責任を負っているわけではないし、なにを言ってもお節介になってしまうかもしれません。けれど、あのときあんな受け答えでよかったのかな…と、ふとした瞬間に思い出してしまいます。同じような状況の高校生はたくさんいると思うのですが、どうやって話をすることが相手の方にとって最善になったのでしょうか。アドバイスいただけたら嬉しいです。A. ご相談ありがとうございます。 仰る通り、「よくある話」だと思います。これまでも数え切れない程、同じような物語が繰り返されてきたのでしょう。僕が名前も知らない彼らはその後どうなったのだろうか……とよく考えます。本人としてはその時は一生懸命に考えて判断しているつもりなんですね。でも、客観的に見ると、どうしようもなく不適切な判断。しかし、そもそも本人が周囲からのアドヴァイスを聞ける状態にないから、そのことを伝える術がない。 僕もそのような状態に陥った経験がありますね。大学生の時に突然「中世のアラブ哲学をやる」とか言い出して、アラビア語を勉強し始めたりして…。でも、そういう道にはいかなかったし、行けたはずがないんですね。そこまでしてアラビア語をやりたかったかといえば、そんなこともなかった(フランス語の方を熱心に勉強していた)。じゃあなぜなのかというと、なんか、よく分からない。当時としては理由があったし、それも多少覚えているんですが、どうでもいいことなんです。しかしそれが本人には重要に思えてしまう。 じゃあ、この熱病みたいな思い込みをどうやって解除するかというと、僕の場合は周囲から指摘を受けることによってでしたね。「國分君、なんだかんだ言ってフランスの現代思想が好きなんでしょ?」とか「いきなり中世のアラブ哲学とかって、それ、やばいよ」とか。多少時間はかかりましたが、何とか熱病の熱は下がっていきました。そういうことを言ってくれる友人なんかが周囲にいたわけですね。運がよかった。 -
今週の映画批評:『LOOPER/ルーパー』
2013-01-25 18:01【今週の映画】ライアン・ジョンソン監督 『LOOPER/ルーパー』「BRICK ブリック」のライアン・ジョンソン監督とジョセフ・ゴードン=レビットが再タッグを組んだSFアクション。ブルース・ウィリスとゴードン=レビットの主演で、30年後からやってきた未来の自分と対じする暗殺者の姿を描く。タイムマシンの開発が実現するも、法律で使用が禁じられている近未来。法を恐れぬ犯罪組織が、消したい標的をタイムマシンで30年前に送り込み、そこにいる「ルーパー」と呼ばれる暗殺者に標的を殺させていた。凄腕ルーパーのジョーはある日、いつものようにターゲットの抹殺指令を受けるが、未来から送られてきた標的は30年後の自分自身だった。監督/ライアン・ジョンソン 製作/ラム・バーグマン、ジェームズ・D・スターン 製作総指揮/ダグラス・E・ハンセン/ジュリー・ゴールドスタイン出演/ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レ -
☆メルマガPLANETS vol.19☆ ~北島ぜったいお前のこと好きだって!!~
2013-01-25 07:00━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ メルマガPLANETS vol.19 ☆ ~北島ぜったいお前のこと好きだって!!~ 発行:PLANETS 2013.1.25 (毎週金曜日発行) http://wakusei2nd.com━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。○あの「AKB48白熱論争がリクアワに帰って来た!」皆さんはAKBの「リクエストアワー」をご存知でしょうか?毎年恒例、メンバーならぬ楽曲の「総選挙」。ファン投票でトップ100に入った楽曲をカウントダウン形式でやるライブのことです。今年は1/24(木)から27(日)まで、四日連続のライブが行われるのですが、最終日、小林よしのりさん・中森明夫さん・濱野智史さんと共にトップ曲を予想する公式放送に宇野が出演します!AKBヲタの方もそうでない方も、ぜひチェックしてみて下さい。1/27(日)17:00~放送!AKB48リクエストアワー直前!「どーなる?ベスト100 2013」https://www.youtube.com/watch?v=LyAZuOAdC34☆白熱論争カルテットが、再び公式番組に登場!!○ニコ生PLANETS1月号は「食べログ」「Line」「ソーシャルゲーム」更に、少し久しぶりのニコぷらもやりますよー。「PLANETS vol.8」でも好評だったLINE論、食べログ論を中心に、誌面には書けなかったディープな話もまとめてご紹介しちゃいます。ゲストにはライターの川口いしやさんに、nanapi社長のけんすうさんも!ぜひタイムシフトして下さい。1/29(火)21:00~放送!ニコ生PLANETS1月号「日本的WEB社会の現在~LINE、食べログ、ソーシャルゲーム」http://live.nicovideo.jp/watch/lv123701034そんな感じで、今号のコンテンツはこちら!↓┌───────────────────────────────┐├○ メルマガPLANETS vol.19:2013.1.25 ├○ ├○ 01.【エッセイ】宇野常寛├○ 高田馬場で働いている評論家の日常├○ ├○ 02.【論点】宇野常寛 ★短期集中連載!!├○ 日本文化の論点├○ 第3回 東京とインターネットーー地理と文化の新しい関係├○├○ 03.【人生相談】國分功一郎├○ 哲学の先生と人生の話をしよう├○ 第19回「知人が、高校を中退して美容師になると言っているのですが……」├○ ├○ 04.【ルポタージュ】カリホリ├○ テレビでは言えない話├○ 第19回 雁首をそろえろ├○├○ 05.【インタビュー】この人のこの話がききたい├○ 1月のこの人:常見陽平さん├○ 第3回 「既得権益をめぐるゲーム」からどう抜け出すか├○├○ 06.【ルポタージュ】稲垣知郎+濱野智史├○ ちろうのAKB体験記├○ 第4回 AKBヲタになることは、推しメンを見つけることである├○├○ 07.【過去原稿】今週のお蔵出し├○ 1/25のお蔵出し:「フェイク・ドキュメンタリー」から「ダダ漏れ」へ├○ (初出:「わしズム」vol.30 夜明けの復刊号)├○ ├○ 08.【研究と探訪】小人論 ――暴走する片思いのメカニズム├○ 第14回 現代少女漫画にみる「当て馬」├○├○ 09.【クロスレビュー】今週の映画批評 PLANETS映画チーム├○ 1/25の映画:『テッド』├○ ├○ 10.【告知】今週のスケジュール ├○ ├○ 11. 編集後記&次回予告 ├○ └───────────────────────────────┘※一部の連載記事については、「メルマガPLANETS vol.18」からの続きとなっております。▼「vol.18」へのリンクはこちらです。http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar29001未読の方は併せてお楽しみ下さい。┏┓----------------------------------------------------------┗■ 01.【エッセイ】高田馬場で働いている評論家の日常 宇野常寛---------------------------------------------------------------このコーナーでは編集長宇野の時評的エッセイをお届けします。時事評論から、書評、映画評、最近身の回りに起こったことへの感想など、縦横無尽に、そしてリミッター解除で書き連ねていきます!--------------------------------------------------------------- フライングで発表してしまいますけど、2月26日「原宿シネマ」という映画館の一日館長をつとめます。 上映するのは「あの映画」です。日付でピンと来た人は、来たと思います。たぶん僕が、もっとも影響を受けた映画です。 戦線から遠のくと、楽観主義が現実にとって代わる。そして最高意思決定の段階では現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けているときは特にそうだ……。あれから20年、世界情勢の変化と情報技術の進化は本作で描かれた現実/虚構、戦争/平和の境界線を決定的に破壊していると言えるでしょう。したがって本作の描きだした〈世界〉の姿は既に存在しないことになる。たとえば9.11以降「ここは戦線の後方に過ぎない」のではなく、戦線に前線と後方という概念が消滅していると考えることができます。総力戦からテロへの戦争の姿の変貌は戦場とそうでない場所との境界線を無効化しています。しかし、いやだからこそいまこの映画を考え直すことで、私たちはメディアの産み出す虚構がそれ自体で完結し得た(かのように見えた/信じている人がいた)時代の本質に接することができるのではないか。僕はそう考えています。「スタンドアローンで完結しない兵器なんて、ナンセンスだからな」という台詞がこの映画には出てきます。だとするのならは映画は、情報はスタンドアローンで完結し得るのか。答えそのものは明白です。しかし、本作について考えることの意味は/そしてこの映画が当時問うていたのは、明確な答えが出ているにもかかわらず、何もすることができない人間たちについて、に他ならないのです。よって僕は、この映画を今考えることは決して遅すぎる行為ではない、いやむしろ今だからこそこの映画は僕たちに決定的なものを突きつけている、と考えています。 2月26日、原宿でお待ちしています。
┏┓----------------------------------------------------------┗■ 02.【論点】日本文化の論点 ★短期集中連載!! 宇野常寛---------------------------------------------------------------情報化の進行は旧来の=20世紀的な文化論を過去のものにした――。私たちは今、何を欲望し何に魅せられ、そして何を想像/創造しているのか。現代日本の〈文化〉を考えることで、人間と情報、人間と記号、そして社会とのあたらしい関係を考える。---------------------------------------------------------------▼本コンテンツは連載です。前回記事はこちらhttp://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar29001東京とインターネット ――地理と文化のあたらしい関係†地理の死んだ街 僕は東京の高田馬場という街に住んでいます。
高田馬場は新宿と池袋のあいだにある学生街で、山手線という東京都心を一周する環状線の駅があります。鉄道でも自動車でも、都内の主要な街には30分以内で移動できるので、出版業界や放送業界と仕事をすることが多い僕にはとても便利な街です。 この街を選んだ理由は、それは高校の同級生が以前この街に住んでいたからです。彼が大学生の頃、高田馬場の駅前に部屋を借りていて、当時関西の大学に通っていた僕は夏と春の休講期間には必ずといっていいほどそこに転がり込んで遊んでいました。その彼は卒業後に地元に帰って高田馬場を離れてしまったのですが、僕は彼の帰郷とほぼ入れ違いで評論家になるために東京に引っ越してきました。それまで僕は京都で会社員をのんびりとやっていたのだけど、少し思うところがあって東京で言論活動をはじめようと考えた。そしていわゆる転勤族の家庭に生まれたせいで東北、九州、北海道と移り住んできた僕はいざ東京に住むとなると知らない街に暮らすのが不安になって、唯一なじみのある高田馬場に住むことにした、というわけです。 あれから七年、何度も引っ越す機会はあったのだけどいまだに僕は高田馬場に住んでいます。住み続ける最大の理由はその交通の便の良さですが、本音をいうと僕がいまだにこの東京という巨大な都市の中に、自分が心から住みたいと思える街が見つからない、というのも高田馬場に留まっている理由のひとつになっています。 -
哲学の先生と人生の話をしよう:「タメ口の仕事相手がどうしても許せません」
2013-01-21 15:45第18回「タメ口の仕事相手がどうしても許せません」相談者:スマイル0円さん(東京都・28歳女性・会社員)Q.新卒以来5年間、業種を変えながらも一貫して法人営業の仕事に就いています。現在はメーカー系で、同業他社の方や販売代理店、ときには大学の先生まで、日々幅広い方々と接しているのですが、電話などでタメ口をきいてくる仕事相手がどうしても許せません。相手に敬意を感じさせないタメ口や無愛想な対応は、やっている側からしたら省エネで合理的なのかもしれませんが、それによって失われる社会人としての信用を思うと、絶対マイナスの方が大きいだろうに、何故この人はこんな態度をとるのだろう?と考えてしまいます。大人としてみっともないと思いますし、たまにそういう人に遭遇すると、その横柄さに驚いて、こちらが恥ずかしくなってしまいます。また、わたしが男性であったり、30代40代でも同じ態度をとるのだろうか?と邪推し、若い女であるというだけで舐められている、と感じてしまいます(というほど、もう若いという年でもないのですが……)。これは被害妄想なのでしょうか?不思議とそういう態度をとってくるのは中年男性が多く、女性や若い方から、失礼な物言いをされたことは殆どありません。(もちろん、無愛想な方やテンションの低い方もいますが、皆さん敬語は使われますし、横柄だとは感じません。)余りに腹が立つと、「この人はきっと会社では後輩からも女子社員からも嫌われ、給湯室で悪口を言われ、家庭では奥さんにも子どもにも無視され、誰にも認めてもらえていないから、仕事相手にまともな敬語も使えずに、こうして偉ぶっているのだ」と思うことで、相手に同情して溜飲を下げるようにしています。そんな自分も大概性格が悪いなと思うのですが、他に良い方法が思いつきません……。相手を蔑むことなく、失礼だったり横柄な人の態度に傷つかないでいる方法はないものでしょうか?國分先生は、失礼な人と接して嫌な気分になったときはどうしていますか?お知恵を拝借したいです。A. ご相談ありがとうございます。 お気持ち、非常によく理解できます。僕の場合はそういう奴への対応は簡単で、ちょっとでも「こいつ失礼だ」と思うともう付き合いません。「貴様は俺に話しかける資格すらない」と思ってもう終わりですね。 では、そもそもなぜ「タメ口」を使ってくる奴が失礼に思えるのか。まずは言葉の語源を考えましょうか。僕もインターネットで調べただけなんで、もしかしたら違う説があるかもしれませんが、どうやら「タメ」とは、サイコロのぞろ目を指す賭博用語がもとになっているというのが通説のようです。「タメ」が一九六〇年代頃から「五分五分」を意味するものとして使われるようになり、その後、それが「同等」を意味するようになったとのこと。もともとは不良の言葉だったみたいです。 多分、「タメ口」の不愉快さは二つあるのではないかと思います。一つは「慣れ慣れしい」人間によって発せられた場合の不愉快さです。僕はこれでたまに腹を立てますね。「オメーは勝手に俺と同等だとか思ってんじゃねーよ」という気持ちになります。なお、「タメ」は語源に遡ると「同等」を意味するようですので、こちらの用法は語源に忠実な意味になります。 -
今週の映画批評:『007 スカイフォール』
2013-01-18 13:38 -
☆メルマガPLANETS vol.18☆ ~どうせお互い仕事なんだから楽しくやろうぜ~
2013-01-18 09:00━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ メルマガPLANETS vol.18 ☆ ~どうせお互い仕事なんだから楽しくやろうぜ~ 発行:PLANETS 2013.1.18 (毎週金曜日発行) http://wakusei2nd.com━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。先週に引き続き、まずは動画の告知です!今週、弊誌は遂にハイパー映像クリエイターを迎えまして、過去動画のアーカイブ化は着々と進んでおります。▽ニコ生PLANETS9月号 総括!「機動戦士ガンダムAGE」☆会員限定有料パートhttp://www.nicovideo.jp/watch/1358415317▽~宇野常寛と実況!~『新世紀エヴァンゲリオン』第7~9話http://www.nicovideo.jp/watch/1358419393今年は10°CAFEさんとの提携もあり、イベントや配信もがんばっていきたいと思いますので今後もご期待下さい。「こんな番組が見たい!」というリクエストも常時募集中です。そんな感じで、今号のコンテンツはこちら!↓┌───────────────────────────────┐├○ メルマガPLANETS vol.18:2013.1.18 ├○ ├○ 01.【エッセイ】宇野常寛├○ 高田馬場で働いている評論家の日常├○ ├○ 02.【論点】宇野常寛 ★短期集中連載!!├○ 日本文化の論点├○ 第2回 序章 〈夜の世界〉から考える(2)├○├○ 03.【人生相談】國分功一郎├○ 哲学の先生と人生の話をしよう├○ 第18回 「タメ口の仕事相手がどうしても許せません 」├○ ├○ 04.【ルポタージュ】カリホリ├○ テレビでは言えない話├○ 第18回 周回遅れのクローズド・ガバメント├○├○ 05.【インタビュー】この人のこの話がききたい├○ 1月のこの人:常見陽平さん├○ 第2回 社畜でもノマドでもない、「不良会社員」という選択肢├○├○ 06.【ルポタージュ】稲垣知郎+濱野智史├○ ちろうのAKB体験記├○ 第3回 初めてのKチーム公演├○├○ 07.【過去原稿】今週のお蔵出し├○ 1/18のお蔵出し:団塊ジュニアの気持ちを 代弁してきたSMAP├○ (初出:「ウレぴあ」創刊号)├○ ├○ 08.【研究と探訪】小人論 ――暴走する片思いのメカニズム├○ 第13回 戦後日本小人精神史├○├○ 09.【クロスレビュー】今週の映画批評 PLANETS映画チーム├○ 1/18の映画:『LOOPER/ルーパー』├○ ├○ 10.【告知】今週のスケジュール ├○ ├○ 11. 編集後記&次回予告 ├○ └───────────────────────────────┘※一部の連載記事については、「メルマガPLANETS vol.17」からの続きとなっております。▼「vol.17」へのリンクはこちらです。http://ch.nicovideo.jp/article/ar27684未読の方は併せてお楽しみ下さい。┏┓----------------------------------------------------------┗■ 01.【エッセイ】高田馬場で働いている評論家の日常 宇野常寛---------------------------------------------------------------このコーナーでは編集長宇野の時評的エッセイをお届けします。時事評論から、書評、映画評、最近身の回りに起こったことへの感想など、縦横無尽に、そしてリミッター解除で書き連ねていきます!---------------------------------------------------------------トークイベント@スタンダードブックストア(大阪)終了しました!■去る13日(日)、大阪の書店兼カフェのスタンダードブックストアでPLANETS vol.8の刊行記念トークショーとして中国文学者の福嶋亮大さんとの対談トークショーをやってきました。■福嶋さんは同号の鼎談「中国化するアジア文化をめぐって」に参加しているわけですが、会場では本誌全体について、まあ、はっきり言ってしまえば僕の中の隠れたコンセプトまで的確に見抜いてコメントを、加えてきました。さすが福嶋亮大、脱帽です。■福嶋氏曰く「PLANETS vol.8のテーマは〈衣食住〉ですね」……。これはまさにご明答。世界観の提示(特集)とその実現のためのプラン(巻末特集)とのあいだにあるのは、僕たちの「生活」へのまなざしです。個人と社会、文学と政治を結ぶものとして、今回僕は「生活」=「衣食住」を置いたわけです。それが「ファッション鼎談」(衣)、「食べログ」(食)、「東京論」(住)だったりします。 -
☆メルマガPLANETS vol.17☆ ~今年は冷静に、丁寧に、正確に~
2013-01-11 07:00━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ メルマガPLANETS vol.17 ☆ ~今年は冷静に、丁寧に、正確に~ 発行:PLANETS 2013.1.11 (毎週金曜日発行) http://wakusei2nd.com━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。もう11日ですが、明けましておめでとうございます!2013年が皆さまにとって実り多い一年になりますように。そこにPLANETSとメルマガPLANETSが少しでも寄与できたら幸いです!今日は告知をひとつさせて下さい。明後日13(日)、宇野が関西に行きます!▽「PLANETS Vol.8」刊行記念 宇野常寛×福嶋亮大対談&サイン会http://www.standardbookstore.com/archives/66090583.html大阪は心斎橋のスタンダードブックストアにて。まだお席あります!お申込みお待ちしております。「P8」扱い書店さんも(ひそかに)増えていますので、まだ未読の方はぜひチェックしてみて下さい~。▽「PLANETS vol.8」取り扱い書店リストhttp://wakusei2nd.com/P8/shoten近隣に扱い書店が無い方は、Amazonからも。▽「PLANETS vol.8」|Amazon.comhttp://www.amazon.co.jp/dp/490532503Xと言いつつ、メルマガ読者の皆さんは多分入手されていると思いますので……「P8」と併せて読んで楽しめる新連載を、今号から短期集中で掲載します!タイトルは「日本文化の論点」。「P8」巻頭特集にもなった〈21世紀の原理〉を、個々のコンテンツの話題と絡めて展開します。年も新しくなりましたし、メルマガでも新連載など始まっていきますので、今後の展開にもご期待下さいませ。あ、あと、動画コンテンツも更新しております!▽ニコ生PLANETS9月号 総括!「機動戦士ガンダムAGE」http://www.nicovideo.jp/watch/1357635326今月はあと2、3本アップしますよー。そんな感じで、今号のコンテンツはこちら!↓┌───────────────────────────────┐├○ メルマガPLANETS vol.17:2013.1.11 ├○ ├○ 01.【エッセイ】宇野常寛├○ 高田馬場で働いている評論家の日常├○ ├○ 02.【論点】宇野常寛 ★短期集中連載!!├○ 日本文化の論点├○ 第1回 序章 〈夜の世界〉から考える(1)├○├○ 03.【人生相談】國分功一郎├○ 哲学の先生と人生の話をしよう├○ 第17回 「会社の先輩から、行きたくない飲みに誘われます」├○ ├○ 04.【ルポタージュ】カリホリ├○ テレビでは言えない話├○ 第17回 はりぼて民主主義からの脱却├○├○ 05.【インタビュー】この人のこの話がききたい├○ 1月のこの人:常見陽平さん├○ 第1回 僕たち(ジム)=団塊ジュニア世代のサラリーマン?├○├○ 06.【ルポタージュ】稲垣知郎+濱野智史├○ ちろうのAKB体験記├○ 第3回 初めてのKチーム公演├○├○ 07.【過去原稿】今週のお蔵出し ★新春特大号!!├○ 1/11のお蔵出し:今、音楽批評は何を語るべきか?├○ (初出:「PLANETS SPECIAL 2011 夏休みの終わりに」)├○ ├○ 08.【クロスレビュー】今週の映画批評 PLANETS映画チーム├○ 1/11の映画:サム・メンデス監督 『007 スカイフォール』├○ ├○ 09.【読者投稿】今週の読者の声├○ ├○ 10.【告知】今週のスケジュール ├○ ├○ 11. 編集後記&次回予告 ├○ └───────────────────────────────┘※一部の連載記事については、「メルマガPLANETS vol.16」からの続きとなっております。▼「vol.16」へのリンクはこちらです。http://ch.nicovideo.jp/article/ar25597未読の方は併せてお楽しみ下さい。┏┓----------------------------------------------------------┗■ 01.【エッセイ】高田馬場で働いている評論家の日常 宇野常寛---------------------------------------------------------------このコーナーでは編集長宇野の時評的エッセイをお届けします。時事評論から、書評、映画評、最近身の回りに起こったことへの感想など、縦横無尽に、そしてリミッター解除で書き連ねていきます!---------------------------------------------------------------[あけましておめでとうございます]■遅くなりましたが新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。■今年は冷静に、丁寧に、正確に、いろいろなことをかたちにしていきたいと思います。■たとえばこの「メルマガPLANETS」および「PLANETSチャンネル」は今年の早い段階でリニューアルしたいと思っています。そして、「PLANETSチャンネル」のホームページが、書評、イベント情報といったお役立ち記事から本格的な批評連載まで、幅広く取り扱う一種の総合誌のようなサイトにしていきたいと思っています。■もしよかったら、気軽に「こんな記事が読みたい」というご要望をお寄せください。wakusei2nd.bizアットマークgmail.com まで、お待ちしております。■また、年末のイベント「世界の真実を語る忘年会」がお陰さまで大好評だったので、10°CAFEさんとは今後もコラボレーションしていきたいと思っています。具体的には「ニコ生PLANETS」の定期放送、宇野が友人のいろんな業界人(編集者、テレビ局員、学者、などなど)を呼んで、ひとりずつその業界のぶっちゃけトークをしてもらえる企画、などを考えています。こちらも、企画リクエスト超絶募集中です。よろしくお願いします。■このブロマガページ+10°カフェイベントを中心に、何か大きな文化運動につながるようなコミュニティを考えていきたいな、なんて気持ちもあるのですが、それはまたおいおい。■宇野個人としては、いよいよ「母性のディストピア」単行本版→富野由悠季論というライフワーク的な仕事にかかりたいと思っています。しかし、その前に昨年からつくっていた京都精華大学「サブカルチャー論」用テキスト、濱野智史とのAKB48論共著、堀江貴文論などやりかけの仕事が溜まっているので、少しでもかたちにしていきたいなと思っています。気持ちとしては、社会時評や環境分析的な文化論を書くことが去年は多かったので、今年は自分の本道(物語論、セクシュアリティ分析)に回帰したいな、というのもあるのですが。■いずれにせよ、今年は去年以上ににぎやかにやっていきたいと思っています。よろしくお願いします。┏┓----------------------------------------------------------┗■ 02.【論点】日本文化の論点 ★短期集中連載!! 宇野常寛---------------------------------------------------------------情報化の進行は旧来の=20世紀的な文化論を過去のものにした――。私たちは今、何を欲望し何に魅せられ、そして何を想像/創造しているのか。現代日本の〈文化〉を考えることで、人間と情報、人間と記号、そして社会とのあたらしい関係を考える。---------------------------------------------------------------
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