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イラク戦争とポチ保守の記憶
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イラク戦争とポチ保守の記憶

2014-06-20 13:30
     

    イラク戦争を日本政府が支持するとき、
    わしは断固反対して、自称保守派の中で孤立してしまった。

    その頃からネットでは「『ゴー宣』は卒業した」と書かれ、
    すでにバッシングは始まっていた。

    雑誌「諸君!」そして「正論」でも、そのネットの中の
    バッシングを集めて記事にして掲載した。

    ネット右翼はあのとき誕生していたのである。

    あのときから、ネット右翼はアンチ・小林よしのりだった。

     

    親米ポチ」の哲学は「アングロサクソンについて行けば
    日本は100年安泰」という岡崎久彦の信念だった。

    大量破壊兵器がアルカイダに渡る「恐れ」があるから、
    アメリカの戦争を支持せよと言われ、
    北朝鮮の核開発の「恐れ」があるから、
    アメリカについて行けと言われ、
    自衛隊はサマワに行き、給水活動のかたわら、武器弾薬も
    こっそり運んでいたんじゃないかという疑いもあった。

     

    フセイン政権は崩壊したが、大量破壊兵器はなかった。

    イラクは民主化されるという話だったが、
    アメリカは途中で投げ出して撤退した。

    アメリカもイギリスも、イラク戦争の総括をしたが、
    日本はしなかった。

    イラク帰りの自衛隊は自殺率が異常に高い。

    そしてイラクの現状はニュースのとおりである。

    アルカイダとスンニ派が合体してバグダッドに迫り、
    シーア派が防衛して、イランが介入しそうな様子である。

    アメリカはすっかり懲りて、地上軍は出さないと
    言っている。

     

    親米ポチ保守は反省したか?

    わしに謝罪したか?

    何もしない。

    今も集団的自衛権で、アメリカに抱きつくべしと
    吠えている。

     

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