• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 2件
  • 「本当の女性活躍社会とは?」小林よしのりライジング Vol.391

    2021-03-02 18:00  
    150pt
     橋本聖子が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長に就いたら、やっぱりすっかり話題は終息してしまった。森喜朗バッシングはコロナ禍の一時的なストレス発散のためのスケープゴートだったので、追放したらすっきりしてしまったのだろう。
     よりによってセクハラ&パワハラの女王・橋本聖子が次期会長になったのは、なかなか皮肉が効いていて可笑しかったが、橋本がただ女性というだけで、こんな大変な状況で「火中の栗を拾う」役目を押し付けられたのは気の毒でもある。
     こうなったら森喜朗には「娘」同様という橋本聖子が何とかオリンピックを成功させてほしいと願うばかりである。
     その手始めに、女性理事の割合を40%に引き上げることから始めるのだという。白々しいが「ヒステリック・フェミ」のご機嫌取りから始めなければならないのだろう。だが、ヒステリック・フェミは左翼だから、自民党支持じゃないので、心から喜びはしないのだが。
     例によって今回も、全く無責任に男尊女卑糾弾運動だけが、一瞬にして燃え盛り、何が「女性蔑視」なのか、何が「男女平等」なのか、そもそも「男女平等」は可能かという本質には一切触れることもないままに、女性の人数だけが問題だったという結論になってしまった。
     もちろん、ライジングの読者はそんなふうに話題を消費して満足する人たちではないはずなので、この機会に本当の「女性活躍社会」のあり方というのはどういうものなのかを考えてみたい。
     実はこの問題を考える場合、いま「ゴー宣道場」がサンプルとして実に面白い状況になっている。
     ゴー宣道場では「3大目標」として「皇位の安定継承」「立憲的改憲」と共に「女性の地位向上」を掲げている。
     そして現在、「全国推進隊長」として道場開催の設営等のトップに立っているのが、ちぇぶという女性である。
     だが、これは誰でもいいから女をお飾りで置いたわけではない。
     ちぇぶという女は「全国推進隊長」という名目を与えられるや、本気で全国拡大を実践し始め、そのためには自分の権力を固めることにも躊躇しない。
     設営隊の一部の男たちを親衛隊として取り込み(男たちも望んでそれを受け入れる度量があるのだが)、先にできていた派閥との権力抗争を始めてしまった。
     どんな小さな集団でも、往々にして人が集まれば派閥ができ、権力抗争が起こるものだ。それには男女は関係ない。女だったら権力抗争をしないなんてことはないのだ。
     わし自身は困ったことになったと思いながらも、まるで天皇の下で武家同士が権力の奪い合いをしているようなもので、成り行きを見守るしかなかった。(わしを天皇に例えるのは不遜だが、分かりやすい例として)そして、詳細を書くのは差し控えるが、結局はちぇぶが権力を掌握して、今の体制を作りあげてしまったのだ。
     ちぇぶは設営のための実務的な能力が非常に高い。しかも飛び込みの「新規開拓営業職」という、「ゴミ扱いの視線を向けられるところからスタート」の修羅場で鍛えられているから、メンタルがむちゃくちゃ強い。営業職というのは、「呼んでもいない、邪魔なのが来た」と、ゴミでも見るような目で見られるのが最初なのだ。
     ちぇぶは地方で開催するとなったらどこへでも出かけていって、地元の設営隊に全部の指示をしてくる。これでは地方の設営隊に依存心ができるし、独裁制が高まるから大概にしろとわしが注意したので、今は地方の自主性を損なわない程度にアドバイスするようになった。
     ともかくこのフットワークの軽さも、営業職で鍛えられたからこそできたものだ。
     そうして、ちぇぶは地方の設営隊諸君と、東京にいるわしをつないでいるし、もしも地方の設営隊に何かあったら、いざという時には自分が乗り込んでいって、どこの設営隊だろうと全部仕切って、その支部の設営を遂行してしまうことだってできる。
     そんな実力を持っている人間は、今まで男でも一人も現れたことはなかった。
     持っている実力は、認めなければどうしようもない。
     しかもちぇぶの考えていることはもっとすごい。
  • 「お辞儀というナショナリズムで防御せよ!」小林よしのりライジング Vol.349

    2020-03-17 20:50  
    150pt
     メディアの中で言ってることと身の周りの現実があまりにも異なって、困惑してしまうことが度々あるが、そういう時は自分の生活実感や直観を信用した方がいいとわしは思っている。
     新型コロナウイルスなんか、日本じゃ流行っていないんじゃないか?
     何しろ、わしの身近には新型コロナに感染した者など一人もいない。よしりん企画のスタッフも、いつもは冬になると誰かしら病欠して寝込んでしまうのだが、今シーズンは誰も風邪ひとつ引かず、例年よりも健康なくらいだ。
     それなのにメディア、特にテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」は、まるでこの世の終わりでも来るかのように、毎日毎日ほとんど全時間を費やして危機を煽っている。
     3月11日の放送では、「北海道大学研究グループの試算によると、感染防止対策を全く取らなかった場合、日本の人口1億2千万人のうち 発症が約1080万人、入院が216万人、そのうち重症化が21万6千人 」と言っていた。
     発症者1080万人というのはインフルエンザと大差ないが、「入院216万人」というのはとんでもない数字で、 現在の全国の病院の病床数が全部で130万程度なので、これが本当なら完全に医療崩壊を起こしてしまう。
     ところが3月14日、安倍首相は記者会見で「現時点で緊急事態を宣言する状況ではない」と述べた上で、以下の状況を明らかにした。
      ・人口1万人当たりの感染者数は、0.06人にとどまり、韓国、中国、イタリアをはじめ、欧州13カ国、イランなど中東2カ国よりも少ない。
     ・感染が確認され、かつ、症状のある人の80%が軽症。
     ・重症化した人でも半数ほどの人が回復。
     ・死亡者は高齢者や基礎疾患のある人に集中。
     ・感染が確認された人のうち、約8割は他の人に感染させていない。
     拍子抜けするほど「安全」という感じの内容だった。
     もちろんこれは厚労省などの専門家の分析によるものであり、実感としても羽鳥モーニングショーに出てくる「専門家」の言うことよりもずっと納得いくように思えた。
     日本じゃ新型コロナなんか、大して流行っていないとしか思えない。検査の数が少ないから感染者数も少ないとか言われるが、本当だろうか?  実際は、検査を広げたってそんなに感染者数は増えないのではないか?
     日本は感染・重症化のリスクが大きい高齢者の人口が多いが、老人ってものはすごく怖がりで、以前は病院をたまり場のようにしていた老人も、病院に感染リスクがあると聞くや一切寄り付かなくなって自宅に閉じ籠り、今では病院もガラガラだ。 
     感染しやすく人口の多い年齢層は外出しないし、若者は感染しづらく、たとえ感染したって無症状だったり、発症しても1週間程度で自然に治っちゃったりするのだから、これでは流行りようもないのではないか。
     そもそも、日本人にはものすごく清潔好きという国民性がある。
     その性格は江戸時代には確立していて、幕末に来日した欧米人は口々にその清潔さについて語っている。
    「世界であらゆる国で貧乏にいつも付き物になっている不潔さというものが、少しも見られない」 (アメリカ総領事 ハリス 安生3年・1856年来日)
    「すべて清潔ということにかけては、日本人は他の東洋民族より大いに勝っており、とくに中国人には勝っている」 (イギリス公使 オールコック 安政6年・1859年来日)
    「日本人が世界でいちばん清潔な国民であることは異論の余地がない。どんなに貧しい人でも、少なくとも日に一度は、町のいたるところにある公衆浴場に通っている」
    「彼ら(日本人)は、われわれが同じハンカチーフを何日も持ち歩いているのに、ぞっとしている 」(ドイツ考古学者 シュリーマン 慶応元年・1865年来日)
    「日本人の清潔好きはオランダ人よりはるかに発達していて、これは家屋だけでなく、人物一般についてもいえるのである。仕事が終わってから公衆浴場に行かないと一日が終わらない」 (フランス海軍士官スエンソン 慶応2年・1866年来日)
      もともとそんな国民性があるから、予防のために手洗いが大切だと言われたら、あっという間に徹底してしまう。
     それに、やはり日本人には公共心が強いという国民性があるのではないか。
     人にうつしてはいけないということを非常に意識して、相当に自己管理するし、外出する際にはあまりにも生真面目にマスクをする。ちょっとその対応は過剰じゃないかと思うほどだ。
     先日、「ゴー宣道場」開催のために岡山に行った時も、街中を歩く人が全員マスクをしていたので驚いてしまった。岡山県は感染者も出ていない上に、すごく爽やかな晴天で、空気のおいしい屋外だというのに、みんなマスクをしていたのだ。行き帰りの新幹線の車内も、乗客が少ない上にみんなマスクをしていて、誰も咳ひとつしなかった。
      清潔好きな上に、こんなところで飛沫感染なんか起こるわけがないというような場所でもマスクをするほど公共心が強くて、そして老人は引きこもっているのだから、これじゃウイルスも広がりようがないだろう。
     その一方で、世界には不潔な国というものもある。