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記事 60件
  • 「男系カルト・阿比留瑠比、論破まつり」小林よしのりライジング Vol.314

    2019-05-14 21:20  
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     新天皇陛下の即位により、現状では皇位継承資格者がたった3人、次世代の者は悠仁さまたった一人という恐るべき事実が誰の目にも明らかになった。
     そしてこれに対処する方法は、女性宮家を創設し、女性・女系天皇を認める以外にないということも、大多数の国民の共通認識となってきた。
     これに対して尋常ではない危機感を抱いているのが、男系男子固執の自称保守陣営だが、追い詰められて主張がどんどんトチ狂っていくのがなかなか見ものではある。
     この問題は、必ず女系(双系)公認の側が勝つ。その時に、逆賊たちが何を言っていたかは確実に歴史に残しておく必要があるので、このライジングの『ゴー宣』も、随時そんな記録の場としたいと思う。
     新天皇ご即位の記事が紙面を賑わした5月2日の産経新聞には、「皇位継承 歴史の重み 女性宮家創設には問題」という記事が載った。
     
     筆者は産経のエース記者・阿比留瑠比だが、どう見ても「問題」なのは阿比留の頭の中の方だ。
     なにしろ、阿比留は 「『女性宮家の創設』には、見逃せない陥穽(かんせい)がある」 として、こんなことを書いているのだ。
     現在、与野党を問わず女性宮家創設や、現在は皇室典範で父方の系統に天皇を持つ男系の男子に限られている皇位継承資格を、女性や女系の皇族の子孫に拡大することを検討すべきだとの意見が根強くある。
     とはいえ、これはあまりに安易に過ぎよう。
     仮に女性宮家を創設しても、一時的に皇族減少を防ぐだけで皇位継承資格者が増えるわけではなく、その場しのぎでしかない。
     何を言ってるのか、全くわからない。
      女性宮家を創設して、皇位継承資格を女性や女系の皇族まで拡大すれば、当然皇位継承資格者は増える。
     それなのに阿比留は、女性宮家を創設しても 「皇位継承資格者が増えるわけではなく、その場しのぎでしかない」 と書いている!
      どうやら阿比留は「女性宮家創設」と「女性・女系皇族への皇位継承資格拡大」を、全く別物と考えているらしい。
      女性宮家とは、皇位継承権がなく公務をするだけのものと、勝手に思っているのだ!
     確かに野田政権下で検討された「一代限りの女性宮家」はそういうもので、「公務の負担軽減」だけを目的とする「その場しのぎ」でしかなかったが、今回は違う。退位特例法の付帯決議は、こう書いているのだ。
     政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。  つまり、 「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」、具体的には「女性宮家の創設等について」 検討するよう政府に求めているのである。
     ところがこの文章を、八木秀次(麗澤大教授)は信じられない解釈で読んだ。
  • 「即位のお言葉から見える主体的意思」小林よしのりライジング Vol.313

    2019-05-07 22:20  
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     実にいろいろあったが、平成から令和への御代替わりが無事に行われ、まずは安心している。
     それにしても、天皇が生前退位したら「国体の危機」だとまで言って反対した自称保守言論人たちが、いざ生前退位の実現を目の前にしても誰一人諌死するわけでもなく、それどころか相次いで祝意まで述べたのには心底呆れ果てた。
     共同通信の世論調査では、 今後の天皇についても退位を「認めるべきだ」とする回答はなんと93.5% 、 「認めるべきではない」はわずか3.5% だった。安倍政権や自称保守がいくらご譲位を「特例法」に基づく「一代限り」のものだと言おうと、今回が先例となり、今後もご譲位が行われるようになるのは確実である。 もっとも、その都度特例法を作るのではなく皇室典範を改正する必要があるし、女系・女性天皇、宮家を認める典範改正はさらに速やかに行わなければならないということは、言うまでもない。
     さて、今回は新帝陛下の天皇として最初のおことば(令和元年5月1日、即位後朝見の儀)に注目したい。
     まずは全文を掲げよう。
     日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。
     この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。
     顧みれば、上皇陛下には御即位より、30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。
     ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。
     これを、上皇陛下の天皇として最初のおことば(平成元年1月9日、即位後朝見の儀)と比較すると、興味深いものが見えてくる。
     なお文中の「大行天皇」とは、崩御した天皇が諡号を贈られるまでの呼び名で、ここでは昭和天皇のことである。
     大行天皇の崩御は、誠に哀痛の極みでありますが、日本国憲法及び皇室典範の定めるところにより、ここに、皇位を継承しました。
     深い悲しみのうちにあって、身に負った大任を思い、心自ら粛然たるを覚えます。
     顧みれば、大行天皇には、御在位60有余年、ひたすら世界の平和と国民の幸福を祈念され、激動の時代にあって、常に国民とともに幾多の苦難を乗り越えられ、今日、我が国は国民生活の安定と繁栄を実現し、平和国家として国際社会に名誉ある地位を占めるに至りました。
     ここに、皇位を継承するに当たり、大行天皇の御遺徳に深く思いをいたし、いかなるときも国民とともにあることを念願された御心を心としつつ、皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません。
     構成も内容もほとんど同じで、同じ言葉も多く見られる。つまり、同じ部分は新天皇陛下が上皇陛下からそのまま引き継ごうとされていること、そして違っている部分は、新天皇陛下が新たに考えておられることであろうと推察できるわけである。
     まず目につく違いは、もちろん当然なのだが、 新天皇陛下のおことばには先帝に対する追悼がないこと で、新天皇陛下の即位が上皇陛下の時とは違い、「深い悲しみのうち」のものではなくてよかったと、改めて思わされる。
     そして今回特に話題になっているのは、最後の段で上皇陛下の時は 「日本国憲法を守り」 とおっしゃった部分が 「憲法にのっとり」 に変わったことだ。
  • 「伊藤詩織『Black Box』裁判記録とその検証〈2〉」小林よしのりライジング Vol.311

    2019-04-16 22:25  
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     伊藤詩織著『Black Box』がフランスと台湾で翻訳出版された。台湾版の帯には、元警察トップの侯友宜氏による《「正義」は私の人生の信念です。この本は社会への警笛です。性暴力の被害者は、ほかのすべての犯罪被害者と同じく、非難ではなく同じサポートを必要としていることを理解してください。》という推薦文が掲載されている。
     殴打された、刺された、轢かれた、首を絞められたなどの被害者には親身になって耳を傾けるのに、「レイプされた」となると途端に被害を受けた女性に対して「落ち度があった」という言い分が通りはじめる。それがいかに異様で、どこかにいる別の女性にまで沈黙と泣き寝入りを強いる空気を作っているのだという認識を、もっと広めていかなければならないと思う。
    ■カルバン・クラインのCMと下着
     伊藤詩織さんは「カルバン・クライン」のキャンペーン(動画はこちら)に起用されたが、そのかっこよさ、美しさはもとより、 「サイレンスブレーカー(沈黙を破る人)」 と添えられていることも印象的だった。2017年の「#MeToo運動」で、顔と実名を出して性暴力被害を訴えた女性たちを賞賛する呼称として広まったものだが、カルバン・クライン側から詩織さんへこの呼称の提案があったようだ。
    「被害を受けたなら、被害者らしくふるまえ」 というような、狭い了見と偏見の中に他人を押し込めたがる高圧的な無知とは正反対の姿勢である。
     カルバン・クラインからのオファーについて、詩織さんは次のように発言している。
     カルバンクラインから連絡をいただいた時は、いくら女性をエンパワーしたいと言われても下着と聞いて、お断りするつもりでした。被害後、自分の体が嫌で体を脱ぎ捨ててしまいたいと何度も思いました。
     しかし 「レースの下着を履いていたから同意していた」と無罪判決になったアイルランドでのニュース (※あとで解説)を見て、これまで自分自身に向けられた服装への批判などがフラッシュバックしたと同時に、このCKオファーについて考え直し、参加させていただくことにしました。
     どんな格好をしていようが、どんな下着を身につけていようがそれは同意にはなりません。
     これまで多くの方々に支えられ勇気付けられ、前を向いて歩き続けることができました。身の危険を感じ日本に帰るたびに自分を隠していた変装もやめました。
     そして今まで「被害者」をはじめ色々なラベルが付けられましたが、今回は「サイレントブレーカー」という新しいラベル付けをされました。被害者より、ずっといい。
     撮影、インタビュー中に被害について一切触れなかった、このキャンペーンに関わってくださった方々の配慮に感謝です。被害者でなく、一個人、人間として扱っていただいたそんな嬉しいものでした。ありがとうございます。
    (伊藤詩織さんfacebookへの記述より)
      アイルランドでのレースの下着による無罪判決 とは、2018年11月5日に報じられたレイプ裁判のことだ。17歳の少女が、強姦されたとして27歳男性を訴え、泥地の上を30メートル近く引きずられたことなどを証言し、また、男性が少女の首に手を当てているところを見たという目撃証言も出た。
     だが「レイプではなく、お互いに惹かれあってセックスした」と主張する被告人の弁護を担当した女性弁護士が、なんと法廷で、事件当日に少女が身に着けていた下着を広げて示し、 「少女が当時どのような姿だったかを確認してほしい。彼女はレースの紐パンツを身につけていた。彼女が男性を魅力的に思い、関係を結んだという可能性がある」 との旨を主張したのだ。
     これによって合意の上でのセックスだったのではという印象が持ち上がり、陪審員によって無罪判決が下された。12名の陪審員のうち8名は男性で、一部情報によれば、協議は1時間程度だったとも言われている。
     判決を受けて、アイルランドでは女性たちの怒りが大爆発。 「レースの下着は性行為の同意をしたことにはならない」 と抗議運動が起きた。
     この怒りには共感する。もし自分が被害者だったなら、訴え出るだけでも相当な思いをしているのに、はいていた下着を衆人の前に広げて見せつけられるなど、恥辱の極みだ。さらにその下着が誘惑的だのなんだの評されて、レイプを正当化され、責任をなすりつけられたのでは絶望してしまう。
     だが、下着を理由にレイプが正当化されたのははじめてではない。
  • 「佳子さまバッシングの卑しさ」小林よしのりライジング Vol.310

    2019-04-09 22:00  
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     新しい元号「令和」が発表された日の、祝賀ムードの盛り上がり方は本当にすさまじかった。
     昭和から平成への改元は、昭和天皇の崩御に伴うものだったから祝賀どころではなかったが、今回は国民こぞっての慶びの中での改元となるわけで、このこと自体はよかったと思う。
     だが、わしは警戒心を解いてはいない。
     いまの祝賀ムードはただ単にお祭り騒ぎがしたいだけで、空気が変われば人々はあっさり手のひらを返して、皇室バッシングを始めるのではないか?という疑念が晴れないのである。
     大衆とは、それほど無節操で残酷なものなのだ。
     現に、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんのご結婚を、何が何でも破談にしたいというバッシングの炎は消える気配もないままで、今度は眞子さまを擁護した妹の佳子さまにまで火の手が広がっている始末だ。
     3月22日、国際基督教大学をご卒業されるにあたり、佳子さまが宮内記者会の質問に回答した文書が公表された。
     記者の質問の中には「眞子さまの結婚関連儀式の延期をどう受け止めていますか」というものがあり、これに対して佳子さまは 「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」 と、小室氏との結婚を望み続けておられる眞子さまを支持する意向を示された。
     そして、続けてこう発言されたのである。
    「また、姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」
     一応「姉の件に限らず」とはしているものの、これは誰が見ても眞子さまと小室さんに関して、信頼性のない報道があるということを示唆するものだった。
     これに対してメディアは反省するどころか、逆に集中砲火を浴びせたのである。
     週刊新潮と週刊文春は競って特集記事を組み、女性セブン、女性自身にも佳子さまバッシングの記事が載った。
     これに大喜びだったのが月刊「Hanada」編集長の花田紀凱で、産経新聞3月30日付の連載コラム「週刊誌ウォッチング」にこう書いた。
    『文春』は「奔放プリンセス佳子さまの乱全内幕」、『新潮』は「『佳子さま』炎上で問われる『秋篠宮家』の家庭教育」。内容的には『新潮』。
    〈「そもそも『公』より『私』を優先なさるお二人の姉宮のご様子を見るにつけ、何より『公』の重要性を理解されねばならない悠仁さまへの“帝王教育”は大丈夫なのか、と不安にならざるを得ない」〉(秋篠宮家の事情に通じる、さる関係者)
     いったい何を根拠に眞子さま、佳子さまが「『公』より『私』を優先」しているというのか? そもそも、佳子さまの回答をきちんと読んだのか?
     佳子さまは公務について、こう語っておられる。
    「公的な仕事は以前からしておりましたが、卒業後はその機会が増えることになると思います。どのような活動に力を入れたいかについては、以前にもお答えしたことがありますが、私が何をやりたいかではなく、依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方です。これまで行った仕事は様々な分野のものがありました。大学生活で、一つの分野を集中的に学んだ経験も、幅広く学んだ経験もこれからの仕事に活かすことができれば嬉しく思います」
     新潮、文春ともに、佳子さまとご両親の秋篠宮殿下、紀子妃殿下が不仲であるかのように書き立てているが、佳子さまはこうおっしゃっている。
  • 「制度のために眞子さまを駒として扱えない」小林よしのりライジング Vol.301

    2019-01-29 16:50  
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     秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんのご結婚が延期になっていることについて、わしは「FLASH(2月5日号)」の『よしりん辻説法』で、 「眞子さまがかわいそう…」 と嘆き、週刊誌が何を書こうが、大衆がどう言おうが、そして、たとえ秋篠宮殿下が難色を示そうが、 「眞子さまと小室圭くんを結婚させてほしい!」 と訴えた。
     これが、原稿を描いたのは数週間前なのに、発売と同じ日に小室さんのコメントが公表されて、あまりにもタイムリーなものになったので驚いてしまった。
     ところがその翌日からの週刊誌やワイドショーは、そのほぼ全てが小室さんの母の元婚約者「金返せ男」の言い分を一方的に流し、小室さんバッシングに拍車をかけてきたのだから、本当に呆れてしまった。
     結婚を約束した女性と、その子供のために使ったお金を、別れたからといって 「あれは貸したものだ、返せ!」 なんて言い出す奴は、どっからどう見てもサイテー男としか言いようがないのに、なぜそんなのをみんなで応援するのだ? どう考えても、感覚が狂っている。
     しかも小室さん母子は実名・顔出しなのに、「金返せ男」は匿名・顔出しNGで言いたい放題なのだから、卑怯にも程があるというものである。
    「週刊文春(1月31日号)」のトップ記事は、 『小室圭の乱「眞子さま洗脳」』 というおどろおどろしいタイトルを大々的に掲げていた。
     ところがその記事の中身は、「金返せ男」の言い分の他は、匿名の「宮内庁関係者」が語る小室さんへの誹謗と、秋篠宮殿下も不信感を持たれているようだとする憶測ばかりで、確証のある事実は何も書かれていない。
     タイトルにデカデカと掲げられている「眞子さま洗脳」に至っては、匿名の「宮内庁関係者」が言った 「眞子さまはまるで“洗脳”されている状態と言えます」 という、このたった一言だけを基にしているのだから、これでは「羊頭狗肉」にすらならない。詐欺にも等しい完全な看板倒れである。
     そもそも根拠が、誰だかわからない、実在するのかどうかもわからない「関係者」の話にすぎないのだが、その言においてすら、あくまでも個人の論評にすぎず、しかも「まるで〝洗脳〟」という「比喩表現」に留まっているのである。
     それをタイトルで「眞子さま洗脳」として「事実」扱いにしているのだから、こんなのを書いた奴、出版した奴には、もう死んでもジャーナリズムを名乗ってほしくはない。
     こんなことが許されるのなら、誰ともわからない何者かが「まるで○○だ」と言いさえすれば、どんなことだって「事実」扱いにして週刊誌のトップ記事のタイトルにすることができて、それを新聞広告や電車の吊り広告に載せて宣伝しまくることも可能じゃないか。
     これじゃまるで極悪犯罪集団だ。そして「まるで極悪犯罪集団」と言えるのなら、「週刊文春は極悪犯罪集団」と事実扱いにして言いまくってもいいということになるわけだ。
      週刊文春に載る匿名の「宮内庁関係者」の証言がいかにインチキかということは、25年前の皇后陛下バッシング記事を見れば明白である。
     あの時文春は、皇后陛下のことをワガママ放題、贅沢三昧で天皇陛下にも制御できない「女帝」として書きまくり、皇后陛下を失声症に追い込み、右翼に銃弾を撃ち込まれてようやくバッシングをやめたのだ。
     その時の記事の全てが事実無根であったことは、今や完全に明白になっているのだが、文春はそれを一切総括も反省もしないままに、似たようなことを繰り返している。
     文春は、小室家バッシングなら右翼に銃弾撃ち込まれることもないと、調子に乗っているのかもしれないが。
      本来、わしの主張は「女性宮家創設」であり、眞子さまには、ご結婚後も宮家の当主として皇室に残っていただきたいというのが、わしの望みである。
  • 「結婚延期、眞子様の言葉を信じる」小林よしのりライジング Vol.258

    2018-02-13 18:25  
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     今年11月に予定されていた眞子さまのご結婚が突如、再来年に延期されたことに関して様々な憶測が飛び交っている。
     ご結婚相手の小室圭さんの母親に関するスキャンダルが影響したのだろうという見方が強いのだが、これも憶測の域を出ない。
     このスキャンダルは最初に「週刊女性」が報じ、「週刊文春」「週刊新潮」が後追いで報道した。
     小室さんは小さい頃に父親を亡くしており、母親はその後に商社マンの男性と交際、婚約し、430万円ほどの金銭の援助を受けていた。
      ところがこの男性は婚約破棄を申し出て、金を返せと言ってきたという。
     親の話であり、本人には関係ないじゃないかと思うのだが、そのお金の大半が小室さんの大学の入学金や授業料、留学費用などに充てられていたから、小室さん本人の問題でもあると言う者もいるようだ。
      しかしこの問題で最も悪い者は、小室さんの母の元婚約相手以外にない。
     子供がいる人と婚約までしたのなら、その子のためにお金を出すという関係性はいくらでもあるし、そのお金のやり取りは借金じゃないだろう。証文も交わしていないはずで、それなら贈与にほかならない。
     婚約破棄を言い出したのは男の方なのだから、むしろ男が慰謝料を払ってもおかしくないのに、仲がこじれて別れた後で金返せと言い出すなんて、あまりにもみっともない。 しかもこいつは、情報を週刊誌に売り歩いていたのだ。
     この男が一番悪い。以上、話は終わり!
     それをなんで横からバッシングする奴がいるのか?
     小室さん本人は、真面目過ぎるほど立派な性格だ。本人がよければいいじゃないか。親の話は関係ない。
     結局のところ、ご結婚が延期になった理由として真実性のあるものは、眞子さまのコメントだけである。
     マスコミ報道が先行してしまったために、 「当初の予定を大きく前倒しして婚約が内定した旨を発表」 することになってしまい、 「色々なことを急ぎ過ぎていた」 と思ったため、 「結婚までの、そして結婚後の準備に充分な時間をかけて、できるところまで深めて行きたい」 と、眞子さまはおっしゃっている。
     その上で、 「今後の私たちの結婚とそれに関わる諸行事を、これから執り行われる皇室にとって重要な一連のお儀式が滞りなく終了した後の再来年に延期し、充分な時間をとって必要な準備を行うのが適切であるとの判断に至りました」 とコメントされているのである。
      急ぎ過ぎたから、もっと時間をかけたいということだけであり、小室さんと結婚するお気持ちは何も変わっていない。
     それならその言葉通り、来年の天皇退位・即位の儀式が終了した後、再来年にはご結婚されるものと思って、見守るしかないというだけの話である。
     今後どうなるかという予想は、大きく二つの見方に分かれる。
     ひとつはいま述べたように、眞子さまの言葉どおり、再来年には結婚されるという見方である。
     そしてもうひとつは、一応延期ということにしておいて、実は破談になるんじゃないかという見方だ。
      竹田恒泰は、 「宮内庁は小室さんの自身の足場を固めるための期限と言いつつも、白紙に戻したい意向もあるのでは。小室さんから『婚約辞退』を願い出る可能性も含めた2年半では」 と発言している。
     要するに一旦棚上げにして2年待たせて、どこかで小室さんが辞退するという形で婚約解消に持ち込もうと、宮内庁が画策しているのではないかというのだ。
     一番心の汚れた人間が邪推すれば、こういう見方になる。
  • 「陛下御恨み骨髄」小林よしのりライジング Vol.250

    2017-12-12 21:30  
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     政府は8日の閣議で、天皇陛下の退位日を平成31年(2019)4月30日と定める政令を正式決定した。
     12月1日の皇室会議の結果を踏まえて、という体にはしているが、 公表された「議事概要」にも、皇室会議で具体的に誰が何を発言したか、政府案に対する異論は出たのかといった点は一切記載されていない。
     安倍政権は当初、皇室会議の開催自体に頑強に抵抗していたが、それが通らないとなると、皇室会議を「ブラックボックス」にして、骨抜きにしてしまったのだ。
      会議にはメンバーではない菅官房長官が出席して、本来会議を取りまとめる事務方トップである宮内庁長官が座るべき位置に陣取った。 メンバー以外の人物が陪席すること自体は禁じられていないが、会議の輪に入るのは完全なルール違反である。
     会議では、出席者全員が一通り意見を述べた後、安倍と菅が別室に退席し、戻って来ると 採決も取らず、政府案通りに決定すると通告して終えてしまった という。皇族2名と立法・司法のトップも集まった皇室会議を完全にコケにして、会議の体もなさない状態にして強引に決めてしまったのだ。
     そして政府は新天皇即位の5月1日を休日にすることで、この年のゴールデンウィークを「10連休」にする方針だという。
      天皇陛下のご意思であることが明らかである「3月31日退位」を無視して1か月遅らせた理由には、「10連休」を作って国民のウケを取ることがあったようだ。
     これだけでも、ここまで天皇陛下を蔑ろにした話はないのだが、まだ他にも1か月遅らせた理由が推測されている。「選挙対策」だ。多くの人が指摘しているが、例えば女性セブン12月21日号では政治ジャーナリストがこう語っている。
    「新時代の幕開けからわずか3か月ほど後の’19年夏には、参院選が控えています。もし、その年初頭の通常国会で安倍首相が悲願とする憲法改正案が提出されれば、改正への国民投票は参院選とのダブル投票になる。
     安倍首相は、退位を1か月遅らせることで、国民的なイベントの高揚感を世間に残したまま選挙に臨もうとしたのではないでしょうか」
     安倍晋三は、天皇陛下を自分に都合よく利用すること以外、一切考えていないのだ。
     そんな中、週刊新潮12月14日号に、 『「安倍官邸」に御恨み骨髄「天皇陛下」』 という、過激ともいえる表現をつけたタイトルの記事が載った。
  • 「グローバリストが共謀罪を望む」小林よしのりライジング Vol.228

    2017-06-20 18:40  
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     安倍政権及び自民党の不祥事一覧は、さすがにみんな食傷気味のようなので、今回は一旦お休みとする。
     と言っても、代わりに書くのも安倍政権における最新で最大の不祥事、共謀罪についてである。
    「共謀罪」法が騙し討ち的な強行採決で成立した翌日・6月16日付朝日新聞社会面に、共謀罪に反対する高山佳奈子・京都大教授と、賛成する井田良(まこと)・中央大院教授の意見が両論併記で載った。
     二人はわしが民進党推薦の参考人として招致された4月25日の衆院法務委員会で、両隣に座っていた人だ。高山教授は共産党推薦、井田教授は公明党推薦の参考人だった。
     高山教授は、組織的テロは現行法で十分対応できると主張している。 予備罪の範囲は広く、共謀共同正犯を組み合わせれば、犯罪の前段階で広範囲の処罰が可能であり、「共謀罪」を作らずにTOC条約(国際組織犯罪防止条約)を締結できた という。
     また、 277の対象犯罪からは、公職選挙法や政治資金規正法などが抜けており、権力にとってだけ都合よく、極めて恣意的にできている ことも指摘している。
     やはりわしは高山教授の主張に納得する。「共謀罪」法は、全く非常識な法である。その目的はテロ対策ではなく、277の対象犯罪について、犯罪が起こらない前に、共謀段階で捕えようというものなのだ。
     そして、 起きてもいない犯罪で捕えるということは、内心の自由を侵食することであり、内心を知るには監視が必要 ということになるのである。
     一方の井田教授が言っていることは、どう見てもデタラメだ。
     井田は 「条文だけ見てあいまいと言う人が多いが、組織的犯罪処罰法の改正という点を認識すべきだ」 と言う。
     これ、本当に法学者?
     どんな事情があろうが、法律の条文が曖昧でいいわけがない。 条文が曖昧であれば、恣意的な運用ができてしまう ではないか!
     井田は、組織的犯罪処罰法が対象とするのは 「指揮命令系統、継続的・反復的な行動」 などがあり 「重大な犯罪の実行」 を目的とする組織的犯罪集団だけで、これは 「諸外国に例を見ないほど十分な縛りだ」 という。
     井田は、国会の論戦を見ていないのだろうか?
     安倍首相は当初、処罰対象について 「組織的犯罪集団に限定されており、一般の人が対象になることはあり得ない」 と強調した。
     ところがその後、金田法相は 「対外的には環境保護や人権保護を標榜していても、それが隠れみのであって、実態として目的が重大な犯罪等の実行にあれば、組織的犯罪集団と認められる」 と答弁。さらに犯罪集団の構成員だけでなく 「周辺者」 も対象だと説明した。
      もう既に、組織的犯罪処罰法の「縛り」は曖昧にされているのだ。
     
    「隠れみのの団体ではないか?本当は犯罪集団ではないか?奴らと関係がある家族・友人ら関係者にも網を張って監視する必要があるな」 と警察が邪推すれば、一般人が監視されることになる。
      現時点でさえ、どう見ても「組織的犯罪集団」ではない者に対して警察が違法な監視活動を行い、問題となった事例が続出している。
  • 「醜い女性宮家反対運動と有村治子」小林よしのりライジング Vol.227

    2017-06-13 22:10  
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    第36回「醜い女性宮家反対運動と有村治子」  二週間ほど前のことだったか。朝刊をめくると、天皇陛下のカラーのお写真と、4段ぶち抜きぐらいの巨大な文字で「一代限りの特例法」、そのそばに小さめの見出しで「将来の先例となり得る」という文字の踊る特集ページが目に入り、困惑した。
     ほかのメディアでも「退位特例法、天皇陛下一代限り」「一代限り退位」という言葉が溢れかえっている。当初から 「皇室典範の改正VS特例法」 の戦いがあったため、「ついに特例法に決着、一代限りに決定!」というイメージがついたのだと思うが、しかし、この報道は正しくない。
    ■「一代限り」はとっくに撤回されている
     平成29年6月11日の「ゴー宣道場」にゲスト登壇された民進党の馬淵澄夫議員から、時系列を追って非常にわかりやすく語られたが、実際には、 民進党のねばり強い交渉によって、当初「今上陛下一代限りの特例法」を強調していた自民党が大幅に譲歩し、「一代限り」という言葉はとっくに撤回されている のだ。
     議論の経過を経て、自民党の「天皇の退位等についての懇談会」座長の高村正彦副総裁は、こう発言している。
    「誤解を受けないように、今後は『一代限り』という言葉は使わない」
    「『一代限り』というのは語弊がある。将来の天皇の退位を否定しているものではありません」
     それでも強硬に「今上陛下の例外退位」を強調して譲らなかったのは安倍首相。 「ぼくちゃんの周りには、一代限りだと言ってる人のほうが多いもーん!」 と駄々をこねるので、高村副総裁は、現実には恒久制度化を求める世論のほうが大きいのだということを説明し、
    「有識者会議が『一代限り』を強調し過ぎ、将来の天皇は退位できないと誤解された」
    「退位の先例となるニュアンスを出すために『今上』は入れない方がいい」
    と発言し、首相を説得したことも報じられている。 「陛下のご意向を実現する」という意志を強く持った民進党が、特例法でありながらも先例となりうる恒久制度に道筋をつけた のだ。
     しかし、安倍首相のご意向を忖度するメディアは、どうしても「例外性」を強調したがるし、天皇陛下のご意向を忖度するメディアとて、この議論の過程と結論を、きちんと理解できていないのではないか?
     いつまでも「一代限り」という言葉が使われる現状、正確に報道できるメディアがないことで、民進党の努力と活躍を、国民が知るチャンスが損なわれている現状が本当に歯がゆい。
    ■全会一致を目指す女性宮家創設に反対した女性議員
     平成29年6月7日の参議院特別委員会では、厳かな空気のなか、退位に関する特例法案について、共産党ふくめ参加した全議員が賛成して起立し、全会一致で可決された。
     その後、この可決に続いて 「 女性宮家の創設等 について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはけいない重要な課題であることに鑑み……」 といった文言を盛り込んだ付帯決議案が読み上げられ、採決の時間になった。当然こちらも全会一致だろうと思いきや、なんとたった一人、反対した人物が現れたのだ。
     残念ながら女性宮家の創設については、「全会一致」ではなく、 「多数をもって決議」 となった。
     
      全会一致を目指す決議案の採決で、ひとり反対して着席している有村治子議員
     採決時、全議員が起立して賛成するなか、ひと際目立つ、白いスーツを着た女性議員が、着席したまま反対に票を投じている。 自民党の有村治子議員 である。
     
     自身のホームページにもPRチラシにも、子供たちに囲まれた写真を多用する有村議員。妊婦のために「マタニティマーク」を広める活動にも尽力したらしい。過去、安倍内閣のもとで、内閣特命担当大臣として少子化対策や男女共同参画に従事したり、女性活躍担当大臣として……なにをしていたのかはわからないが、なにかをしていたようだ。
     記憶に新しいのは、参議院内閣委員会で質問に立ち、NHKの「スクランブル発進が過去最多」というニュースに使われた映像について、 「中国国旗が日の丸の上に配置されていた!」 と言い出した件だ。
     
     その時は、いろんなネトウヨがいるもんだなあと思って眺めていたが、これがやっぱり強固な男系カルト信者だったのだ。
     有村氏は、特例法案に関する特別委員会の次席理事をつとめていたが、女性宮家の創設を盛り込む付帯決議案が現実化した直後、辞任。その理由として発表した文書がひどいのなんの。
  • 「『SAPIO』に出てきた幼稚な逆賊」小林よしのりライジング Vol.211

    2017-02-08 14:00  
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     皇統問題を巡る八木秀次との「激突対論」の後半戦を掲載した、「SAPIO」3月号が発売された。
     その概要は、既にライジングVol.204「いると言い張るカルト信者と会った」
    http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1154872
    に書いているが、八木本人の発言が活字になったことで、改めてそのイカれ具合も露わになったと思う。
    「政府はまだ把握していないかもしれませんが、旧宮家のトップクラスが、皇籍復帰の意向を持つ方を把握していると聞いています」
     誰に聞いたんだ? 「旧宮家のトップクラス」って、どこの何者? 証明が一切ない!
    「ご結婚を機に旧宮家の男性を当主とする宮家を創設し、眞子さまや佳子さまが妃殿下となる。これは過去にも例があります」
     男系宮家創設のためだけに、眞子さま、佳子さまを本人のご意思と関わりなく、旧宮家の男性と結婚させる? 呆れかえる。勝手に妄想しているだけなのだ。
     それで、本当にそんなことができるのならさっさと実現しろと迫ったら、八木はこう言う。
    「まあ、政府がちゃんと検討すると思いますよ」
     たちまち「他人事」になってしまうのだ!
     他にもツッコミどころは山ほどあるが、とにかくここまで底抜けのウルトラ馬鹿が、この世に棲息していることが信じられない。こんな発言に、説得力を感じる者などいるのだろうか?
     この「激論」を含む特集のタイトルは「安倍首相は天皇陛下の逆賊か」である。タイトルは大変良い。
     もちろん高森明勅氏の「いまだ『譲位』に反対する者よ 陛下の責任感への感謝はないのか」も非常に良い。
     だが、生前退位に関する他の記事の質は、恐ろしく劣悪だった!
     元TBSワシントン支局長・山口敬之の文章は、完全に陰謀論で書かれたトンデモ文だ。
     何しろこの男、「譲位」ではなく「生前退位」という言葉が使われたことまで 「この耳慣れない言葉に、この問題を巡る官邸と宮内庁、皇族との長年にわたる交渉と軋轢が見え隠れしている」 と勘ぐり、こんなムチャな深読みをする。
    「譲位」という言葉が、「生前退位」という言葉にすり替わっていた。「皇位を譲る」という政治的ニュアンスを極力少なくする為に、「自ら皇位を降りる」という個人的行為に寄せていく工夫が垣間見える。それはひとえに天皇の国政不関与という壁を乗り越える工夫であり、見方を変えればなかなか譲位への動きが始まらない状況に対する皇室並びに宮内庁幹部の苛立ちを映してもいた。
      映してません!!
    「生前退位」は、法学的用語として既に70年以上、憲法の注釈書などで普通に使われてきた言葉だ。
    「譲位」の方が歴史的用語として一般的になじみがあるが、「生前退位」もそれなりの由緒と根拠がある言葉であり、特別な意図のために「工夫」された造語ではない。
     今回は、「退位」は天皇の崩御と一体というのが一般的な認識になっているから、わかりやすくするためにあえて「生前退位」の語が使われただけのことだろう。
     山口は、「譲位」には「政治的ニュアンス」があり、憲法に定められた「天皇の国政不関与という壁」に抵触すると思い込んでいるが、これは完全なる無知である。