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  • 「『宮内庁陰謀説』の背後に潜む真実」小林よしのりライジング Vol.44

    2013-07-02 20:30  
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     亡国週刊誌による雅子妃バッシングは続いている。  先週は週刊新潮と週刊文春が揃って雅子妃バッシングの記事を載せた(7月4日号)。どちらも「 皇后は体調の悪い中、満身創痍で務めを果たしているのに、雅子妃ときたら… 」という論旨である。  一見、皇后陛下に敬意を持っているかのようだが、ちっとも本心ではないのは明らかで、 雅子妃殿下をバッシングするための「ダシ」に皇后陛下を利用しているだけだ。 皇后陛下がこんな見え見えの手口を見抜けないほど鈍感だと思っているとしたら、あまりにもナメすぎである。  週刊現代7月6日号には、ベテランの宮内庁担当記者の談として、見逃せない話が載っている。 「 皇后は、自身へのバッシングが激しかった皇太子妃時代、すべての週刊誌の皇室記事をスクラップし、抗議文案をご自身で考え、侍従に伝えていました。今でも皇后は皇室報道のチェック機関 」  先週の『ゴー宣』で徹底批判した、週刊新潮の「『雅子妃』不適格で『悠仁親王』即位への道」のヨタ記事も皇后陛下はご覧で、天皇陛下にもお伝えしているそうで、宮内庁と内閣官房が揃って厳重抗議するという異例の激しい反応も、皇后陛下の「激しい怒り」の表れと見るべきだという。  皇太子妃時代から激烈なバッシングにさらされ、皇后になってからも根も葉もない中傷記事を書かれて失語症にまでなった美智子皇后陛下が、現在バッシングにさらされ、病気に追い込まれている雅子妃殿下に冷たく当たるなどということは決して考えられない。  まして今上陛下まで皇太子時代、美智子妃ばかりを大事にする「マイホーム皇太子」などと中傷されたのを見てきた皇后陛下が、現在雅子妃殿下を守ろうとしている皇太子殿下を非難することは絶対にあり得ない。  にもかかわらず、 週刊新潮は「 皇太子妃には将来、皇后の仕事はつとまらないでしょう 」だの「 もし仮に、陛下がおられなくなって、私が一人残されたとします。その時のことを考えると、とても不安を覚えます 」だのと、言うはずのない皇后陛下の発言を捏造した。 この事実無根の記事に皇后陛下はお心を痛めておられるとも報じられている。   雅子妃殿下をバッシングする手段として、心にもないくせに皇后陛下を持ちあげ、同情しているかのようにヌケヌケと書き、実は逆に皇后陛下のお心を踏みにじっている卑劣さには、虫唾が走るとしか言いようがない!  新潮の記事は「皇后は体調の悪い中、祭祀にお出ましになるのに、雅子妃はずっと祭祀をしていない」という内容だが、これも祭祀のことなど何も知らず、関心もないくせに、単に雅子妃バッシングのダシに利用しているだけだ。   皇室祭祀は「天皇の祭祀」であることが本質で、皇后陛下や皇族方のご参列は、あくまで二義的なものだ。  歴史的に見ても、 天皇が未成年で、摂政が公務を全面的に代行している時でさえ、皇室祭祀だけは天皇が主体でなければならなかった。 天皇がまだ乳幼児でも、女官が抱いて拝礼をお手伝いする決まりになっていたほどである。  しかし皇室祭祀の主体たる天皇でも、明治天皇はご病気のため明治38年の新嘗祭を最後に、崩御する明治45年まで祭祀のお出ましはなかった。神聖な祭祀は極度に緊張し、心身への負担は想像以上に大きく、病身で簡単にできるものではないのだ。   現在、皇太子殿下は海外におられる等のやむを得ない事情がない限り、欠かさず祭祀にお出ましになっており、皇族方の中でも最もご熱心に皇室祭祀に取り組んでおられる。  天皇でも皇太子でもなく、ましてご療養中の雅子妃殿下が祭祀に十分ご出席出来なくても、バッシングされるいわれはない。  文春の記事は、雅子妃殿下の現在の状態について、専門家である精神科医の香山リカ氏から「れっきとしたご病気の症状」というコメントまでもらっていながら、その症状ゆえに起こる苛立ちなどの様子をあげつらう。  そのために東宮職員が疲労困憊になっていると非難し、公務の予定を組むことが困難になっていると書いた上で、それにひきかえ皇后陛下は体調不良を押して精力的に公務を続けていると持ち上げている。  言うまでもなく、 皇后陛下をダシにして、雅子妃バッシングをする手口である。   文春は、皇后陛下が体調不良を押して公務をしているのだから、雅子妃殿下も病気なんかで休むなと言いたいのだ。 よくそこまで非道な気持ちになれるものだ。それを言うなら、皇后陛下に公務を減らしてもっと休養してくださいと言うべきではないか。  わしは皇太子・雅子妃両殿下のオランダご訪問が成功したことは本当に良かったと思ったし、今後、雅子妃殿下の体調にまだ波はあるだろうが、気長にお待ちすれば必ずいつか全快されるはずで、延期されている被災地ご訪問もいつか出来る日がやってくると思っている。  ところが世の中の人間は「遠いオランダには行けるのに、なぜ被災地に来ないのだ」と思っている者もずいぶんいるらしく、文春記事も明らかにそのような感情を煽る作りになっている。  なぜここまで病気に対する無理解・無慈悲な言説が許されるのか?   皇太子殿下や雅子妃殿下に被災地を蔑ろにするお気持ちなど一切ないことは明らかなのに、なぜその信頼感を破壊することにここまで熱心になるのか?  極左が偽装して書いてるのじゃないかと言いたくなってくる。  先週批判した週刊新潮6月27日号にも、まだ大問題の記事がある。「侍従長に問題官僚で揉める官邸と宮内庁の軋轢の根本」と題した記事である。   安倍政権は川島侍従長の後任に外務省の河相事務次官を就けようとしているという。 河相次官は民主党政権時代の昨年9月に次官に就任したばかりで、通例このポストは2年務めるので、これは明らかに更迭である。  そしてこの河相という人物はその腹黒さから「 外務省のレッサーパンダ 」とか「 義理・人情・恥を欠く"三欠く官僚" 」とか呼ばれる悪評高い人物であり、 宮内庁幹部も「安倍総理は、なんで、こんな人物を、陛下の最側近である侍従長として押し付けてくるのか」と当惑しているという。   なぜ安倍晋三は宮内庁にこんな「嫌がらせ」をしようとしているのか?