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「YouTubeの秘密」小林よしのりライジング号外

 やっぱりYouTubeには「言論・表現の自由」はなかった。  YouTubeもテレビと同様に、「コロナは怖い」とする誤情報以外は許されない言論統制が敷かれていることが今回、明らかになった。  YouTubeは6月8日、 「不適切なコンテンツ」 であるとして、「小林よしのりチャンネル」の2本の動画を削除した。  1本は『ワクチンなんか打ってたまるか!』と題する動画で、5月15日の生放送番組から、わしがワクチン接種券を破り捨てるシーンを抜粋したもの。 (ニコニコ動画にアップし直した。 https://www.nicovideo.jp/watch/so38869788)  もう1本は『医学生がクズばかりの理由』というタイトルで、6月5日の番組から、ゲストの精神科医・和田秀樹氏が、日本の大学医学部の入試面接の問題点などを語っている場面を抜粋したものである。 (同 https://www.nicovideo.jp/watch/so38869823)  YouTubeは動画を削除すると共に、小林よしのりチャンネルには1週間、新規動画やライブ配信など一切の投稿ができないようにした。  そして90日以内に同様の違反警告があると2週間投稿不可となり、さらに3回目の警告が出るとチャンネル自体が停止されるという。  小林よしのりチャンネルの動画がYouTubeに削除されたのは、これが初めてではない。  最初に削除されたのは昨年9月29日で、90日以上経っているので今回は改めて「1回目の警告」となったようだ。  この時のことは、泉美木蘭さんが詳細に解説している。 (泉美木蘭のトンデモ見聞録・第185回「正気でないYouTubeに動画を削除された件」  https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1952385)  YouTubeCEOのスーザン・ウォジスキーは2020年4月、 「WHOの見解と対立する動画については、どのようなものでもすべて削除する」 と宣言した。  そしてYouTubeはガイドラインに、配信を禁止する 「暴力的または危険なコンテンツ」 のひとつとして 「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の医学的に誤った情報」 という項目を追加し、このように書いている。 「COVID-19 の医学的に誤った情報に関するポリシー」より  深刻な危害を及ぼす可能性のある COVID-19 に関するコンテンツは YouTube で許可されていません。YouTube では、世界保健機関(WHO)や地域の保健当局が提供する COVID-19 に関する医学情報と矛盾する、医学的に誤った情報を拡散するコンテンツを許可していません。  WHOや地域の保健当局(日本では厚労省)が提供する医学情報といっても、それは刻々と変化するものであり、一時正しいと思われていた情報が覆ることなどいくらでもある。  それなのに、その時点でWHOや厚労省が発表している情報と違うものは問答無用で「医学的に誤った情報」と決めつけ、一切発信することは許さないというのだから、ムチャクチャである。  そしてこの「ポリシー」に続いて、YouTubeが許可しないコンテンツの例がズラッと挙げられている。  そこには「COVID-19 はウイルス感染症ではないと主張するコンテンツ」や「非承認または自作の COVID-19 ワクチンの使用をすすめるコンテンツ」といった、そりゃ確かにダメだろという例も挙がっている。  だがその一方で、 「社会的距離を保つことや自己隔離措置を取ることに、ウイルスの拡散を防ぐ効果はないと断言する動画」 や、 「マスクの着用は危険である、または身体の健康に悪影響があると主張する」「自然感染によって集団免疫を獲得するほうが、集団でワクチンを接種するよりも安全だと主張する」 といったコンテンツも許可しないと明記している。  つまり『コロナ論』シリーズの主張は、YouTubeが許可していないのだ。  昨年9月、最初に削除された動画は2020年6月20日放送の『勝利・第一弾!「抗体保有率0.1%」の衝撃』 https://www.nicovideo.jp/watch/1594447863 の冒頭30分部分である。  その動画では、厚労省が抗体検査の結果「東京都の抗体陽性率は0.1%だった」と発表したことを受け、なぜこんなめっちゃ少ないのかということで、わしはこんな発言をした。 「日本人はどうしてこんなにかからないのかと。日本人は自然免疫が強化されていて片づけたか、旧コロナの交差免疫がはたらいて退けたかということだろうな」「集団免疫すら必要なかったわけか、日本人は!」  前述の「YouTubeが許可しないコンテンツ」には、 「COVID-19 は特定の気候や地域では拡大しないと主張するコンテンツ」「特定の集団や個人は COVID-19 ウイルスに対する免疫がある、あるいはウイルスを他人に感染させないと主張するコンテンツ」 という例が挙げられている。   日本という特定の地域では新型コロナが大して拡大していないというのは、国が公表したデータに基づく事実であり、日本人という特定の国民には、新型コロナに対する自然免疫や交差免疫がはたらいているのではないかというのは、複数の医師や研究者が論じている見解である。  ところが事実だろうと、可能性が十分考えられる説だろうと、YouTubeが許可しないと決めた基準に触れているから、一発削除だというのである!

「YouTubeの秘密」小林よしのりライジング号外

「自由がなくてもいい玉川徹」小林よしのりライジング Vol.374

 日本には、自称保守と自称リベラルはいても、本物の保守と本物のリベラルはほとんどいない。  このことは前々から何度も言ってきたが、それにしても、あまりにもひどい思想崩壊状態を目にしたので、今回はそれを記録しておく。  玉川徹(テレビ朝日報道局員)は普段「リベラル」を自称している。  ところがコロナ騒動が起きてからの玉川は、政府は早く緊急事態宣言を出すべきだと発言し、権力が個人の自由を制限するように促したり、全国民にPCR検査を受けさせるべきだと、個人に一定の行動を強制するような主張をしたりするようになった。  リベラリズムは「自由主義」と訳される。その訳は正確ではないとも指摘されているが、少なくとも日本では、個人の自由を第一の価値とする者がリベラルを標榜してきたはずだ。だからわしは、いったい玉川のどこがリベラルなんだと思いながら見ていた。  そんな中、9月18日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」での玉川の発言(9時17分頃)には、心底呆れ果てた。ほとんど毎日のように呆れてはいるのだが、さすがにこれは特に度が外れていた。  今回はその発言を紹介して分析しよう。長めの発言なので、少しずつ区切りながらツッコミを入れていくことにする。  なお、話し言葉のままだと読みづらいので最小限の語句の整理をしているが、その論旨はもちろん発言そのままである。  その時の話題は対立を深める米中関係についてだったが、その中で玉川はこう言った。   アメリカからすると、読み誤ってたところがあるんです、中国に対して。  中国はだんだん豊かになってくれば、やっぱりみんなが自由になるだろうと、自由を求めると、自由主義国になるんじゃないかと思っていたんですね、アメリカは。  ところが中国型の社会主義は、自由がなくてもみんな豊かになってるから、これでOKなんですよ。  アメリカが中国の動きを読み誤っていたという分析は間違いではないが、問題は玉川自身が、この現象をどう評価しているかである。  本当にリベラルを自認して、自由が一番の価値だと思っている人間なら、 たとえ中国が豊かになっていたとしても、自由がないことは問題だという言葉をひとことくらいは差しはさむはずで、 それがリベラルとして最低限の態度というものだろう。  ところが玉川の発言にはそのような保留が一切ない。あまりにもあっけらかんと 「中国型の社会主義は、自由がなくてもみんな豊かになってるから、これでOKなんですよ」 と言い切ってしまっている。  つまり玉川自身も、明らかに 「自由がなくても、豊かならOK」 という価値観なのである!!  そして玉川は続けて言う。   さらにこれからAIがものすごく大事なんです。AIにいろんなものを決めてもらう人生って嫌だと思うじゃないですか、我々自由主義にしたら。  でもAIがかなり正しくなってしまったら、意外と職業だって、あなたはこうだからこの職業が向いてるよってAIに言われた、その職業をやってみたらやっぱりよかったねというのが、どんどん拡がってったら、わかんないですよ。  これまた、唖然とする発言だ。   コンピューターに自分の職業を決定してもらう人生なんて、完全にディストピアSFの世界で、いちいち説明するまでもなく、そんなのはまっぴらごめんだと即座に思うのが常識だと思っていた。  ところが玉川は、それは単に自由主義国の固定観念にすぎないと思っていて、AIに適性を判断してもらって、間違いのない職業につくことができれば、人生それで「よかったね」ということになるし、それが拡がっていけばそんな考えが一般認識になるかもしれないと思っているのだ。  そりゃ自分の意志というものがなく、人生でやりたいことが何もない人ならそれでもいいのかもしれない。  だが、どうしても人生でやりたいことがあるという人はいる。  成功するか失敗するか、そんなことは度外視して、何かに挑みたい人がいる。   人間は往々にして「やりたいこと」と「できること」が異なるものだが、それでも自分の適性も才能も考えず、やりたいことをやって、失敗するのも人生だ。人生には失敗する権利だってあるのだ。  これがあなたに適した職業ですよとお仕着せられた、好きでもないけどうまくこなせる仕事をやっつけて無難にやり過ごした人生よりも、自分の好きなことに全力を賭けて失敗した人生の方が、はるかに本人にとっては充実していたということだってありうる。人の幸福感は、AIには計算できないのだ!

「自由がなくてもいい玉川徹」小林よしのりライジング Vol.374
小林よしのりライジング

常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!

著者イメージ

小林よしのり(漫画家)

昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。

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