• このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ “同調圧力” を含む記事 1件

「マスク固執病」小林よしのりライジング Vol.460

 2月10日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症対策本部決定」として新たな「マスクの着用の考え方」を発表し、 「令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」 とした。  いや、ちょっと待て。 今だってマスク着用には法的拘束力も何もなく、「任意」じゃないのか?  3月13日から、いったい何が変わるというのだ?  そもそも厚労省が発表している 「マスク着用の考え方」は、その名の通り厚労省の「考え方」にすぎず、法に基づくものではない。  そして厚労省は新たな「考え方」において、3月13日以降のマスク着用は「個人の判断に委ねる」とした上で、 「医療機関を受診する時」や「混雑した電車やバスに乗車する時」には着用を「推奨」する としている。  それならば3月12日までのマスクの着用は、個人の判断に委ねられていなかったのだろうか?    上の画像では、 あたかも3月12日までのマスク着用は個人の判断が許されていなかったかのような書き方だが、これはほとんどデマに等しい。   マスク着用に関して個人の判断を制限する法的根拠など何もないし、法に基づかずに個人の判断を制限していたのなら、完全な憲法違反だ。  実際の厚労省の3月12日までの「考え方」では、 「屋外ではマスクは原則不要」「屋内では距離が確保でき、会話をほとんど行わない場合をのぞき、マスクの着用をお願いします」 となっている。  既に屋外ではマスクは不要となっており、屋内でも、あくまでも強制力のない 「お願い」 でしかないのだ。  3月13日からはこの 「お願い」 がなくなって 「推奨」 になるわけだが、お願いだろうが推奨だろうが、 それを聞くかどうかは「個人の判断」であることに、全く変わりはない。  つまり、厚労省は 「これまでマスクの着用に関しては個人の判断に委ねてきましたが、令和5年3月13日以降は、個人の判断に委ねることになりました」 と発表しているのだ。  だが、それではあまりにもおかしいので、3月12日までは個人の判断に委ねられていないかのようなデマまで飛ばしたのである。  いわゆる「マスク警察」の連中には、このような厚労省のデマを真に受けて、本気でマスク着用は個人の判断が許されていないものと信じ込み、マスクをしない者は社会秩序を乱す不埒な輩であると「正義感」に燃えて、取り締まりに精を出していた者も相当数いたのではないか?  だがそもそもマスクをつけるか外すかくらい、個人の判断であることなど言うまでもなく、そんなことで大の大人に誰かが号令をかけるというのは、あまりにも常識に反している。  それでも、お上が決めてくれなんてことを言う幼児みたいな大人があまりに多かったものだから、厚労省もこんなヘンな発表をせざるを得なくなったのかもしれない。   それにしても、 「3月13日から」 という日付には、何の根拠があるというのだろうか?  じゃあ前日の12日には外しちゃいけないのか? 3週間前である現在の時点ではどうなのか? 3月13日午前0時を境に、ウイルスがいなくなるのか?

「マスク固執病」小林よしのりライジング Vol.460
小林よしのりライジング

常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!

著者イメージ

小林よしのり(漫画家)

昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。

http://yoshinori-kobayashi.com/
メール配信:あり更新頻度:毎週火曜日※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

月別アーカイブ


タグ