村山談話・河野談話に未来はあるか?
第31回 安倍晋三、河野談話に全面降伏
3月14日の参院予算委員会で安倍首相は、
河野談話・村山談話を含め
「歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」
と明言。
河野談話については
「安倍内閣でそれを見直すことは考えていない」と表明、ご丁寧にも
「歴史に対して我々は謙虚でなければならないと考えている」
と付け加えた。
全面降伏である。
安倍は慰安婦について
「筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、
非常に心が痛む」とも言ったが、
慰安婦は「誰によって」つらい思いをしたのか?
曖昧にしてごまかしたつもりだろうが、
これは国際社会では間違いなく「日本国によって」
つらい目に遭わされたという意味に受け取られる。
そして「非常に心が痛む」という言葉も、単なる同情ではなく
「謝罪」の意思表示と受け取られるはずだ。
要するに安倍が第1次政権時代に、ブッシュ大統領(当時)
に向かってやった「謝罪」の繰り返しだ。
安倍が首相になるたびに、慰安婦問題は最悪の事態を
更新しているのだ。
その重大な事実を、まだ自称保守&ネトウヨも気付いていない。
わしは第二次安倍政権発足当初からこう言っていた。
「安倍はわかってない。慰安婦問題はもはや国内の
自称保守&ネトウヨを満足させるだけの内弁慶で
済む話ではないのだ。
河野談話・村山談話の見直しを公言したら最後、
アメリカが黙っちゃいない。
安倍にとっては何よりも大事な「日米同盟の再構築」が
瓦解しかねない事態になるだろう」
(ブロマガ「小林よしのりライジングVol.18」2012.12.18)
そうしたら安倍支持の自称保守・ネット右翼から
大変なバッシングを受けたのだが、
結局は完全に予言通りになったのだ。
米国務省のサキ報道官は、河野談話を見直さないという表明を
「前向きな一歩だ」と評価したそうだ。
さすがに今回は安倍を支持してきた連中からも
「がっかりだ」「見損った」との声も上がっているが、
なおも安倍を批判せず、韓国やマスコミの悪口を言い続けて
憂さ晴らししている者も多い。
ましてや、正しいことを言っていた小林よしのりを
バッシングしてゴメンナサイなんて、誰も言うわけがない。
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