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「天皇の料理番」の黒木華がすごすぎる!
可愛すぎる!感動する!泣いてしまう!
ああいう役は普通なら、男に従順な女というフェミニズム
からの批判を受けそうな役柄なのだが、黒木華はそんな
短絡的、紋切り型の批判を受け付けない女の主体性を、
どうしても感じさせる光を放っている。
その主体性があるから美しいし、可愛いし、愛おしい。
あの愛おしさは本当に危ない!惚れてしまう。
あんな女は理想だと感動する。
時代はまだまだ明治だし、大家族制度と男尊女卑の因習が
強く残る背景があったはずだが、男に惚れた女の強さが
見事に発揮される脚本の上手さも見事だと褒めたい。
だがわしは思うのだが、あの初々しい妻の役を柴咲コウ
(好きな女優だが)のような目の大きな洋風の顔で演じたら、
嘘っぽくなったかもしれない。
黒木華が目が小さいのがまたあの役柄に合っている。
表面的には自己主張の強さが全然見えないのに、
惚れた男の夢を信じられるなら、エゴを封印できる女の
一途さ・強さが見事に表現されていて、美しい。
夢だけ追いかける夫からの出世の手紙を読みながら喜びが
込み上げ、最後の言葉に「ジュテームって何?」と反応する
黒木華のいじらしい演技に、もう涙が込み上げて
嗚咽しそうなほど感動してしまった。
目の小さな女優と言えば、田中裕子だが、こっちも
朝ドラの「まれ」で見事な演技を披露している。
だが、田中裕子と言えばやはり「天城越え」で、
黒木華とは違う女の「恐さ」が原型にあると思う。
現在の胆が据わり切ったあの演技は、黒木華とはまた違う
凄みなのだ。
黒木華と田中裕子を比較して観察する楽しみもあるので、
黒木華が今後どんな女優になっていくか、注目していこう。
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小林よしのりライジング
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