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「小説幻冬」の『おぼっちゃまくん』がやたら好評だが、あれこそ文芸誌だから描けた作品。
一般漫画誌では描けない。
すぐ抗議してくる奴らがいるし、すぐ抗議に屈するし、あらかじめ抗議が来ることを恐れて、自主規制し始める。
誰かが傷つくという条件は絶対的な威力を発揮する。
この世の中に誰も傷つく者がいてはいけないという異常なイデオロギーが蔓延してしまっている。
「傷つくぞ!傷つくぞ!傷つけてはいけない!」
「足を踏まれた者の痛みが分からないだろう!」
この10年、20年で、表現規制はとことん強化された。
一般誌に描くことはストレスを溜め込むことになる。
『おぼっちゃまくん』は「小説幻冬」だからこそ、わしの能力を十全に発揮して描けているのだ。
「セクハラ」やら「共謀罪」やら、今後も表現の枠を縮小させていく流れは続くのだろう。
ディストピアへ、ディストピアへ、誰も傷つかないディストピアへ。
RSSブログ情報:https://yoshinori-kobayashi.com/15857/
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小林よしのりライジング
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