『新戦争論1』は、イラク戦争を支持した
右派やネトウヨは読まないだろう。
イスラム国に激しい敵意を燃やしていながら、
それを生み出したイラク戦争には目を瞑り、
耳を塞ぐ、そういう卑怯な連中だからだ。
イラク戦争の「戦闘」終結時点で、彼らは
わしに向かって一斉に罵詈雑言を投げつけた。
「ざまあみろ、小林よしのり」と歓喜した。
「小林よしのりは卒業だ」とネットで嘲り、
そのネットのバッシングが、雑誌「正論」にも
「諸君!」にも掲載された。
産経新聞をはじめ、自称保守論壇は、
フセイン体制が崩壊したら、これでイラクは
民主化すると高をくくって、わしを批判したのだ。
だが「戦闘終結」と「戦争終結」は違う。
これは『新戦争論1』にも描いたが、イラクは忽ち
「独裁よりも恐ろしい無秩序状態」になって、
テロが蔓延する国家崩壊状態になった。
そしてバース党の幹部が、イスラム過激派と
手を組んだのが、このたびの
イスラム国の正体なのだ。
これはアメリカの大失敗なのであり、
イラク戦争を支持した日本の自称保守派は
完全に誤っていたのであり、筋を通すなら、
彼らは腹を斬らねばならない。
だが、彼らはイスラム国の「原因」を
見ないようにしている。
自分の誤りを指摘されたくない、反省したくない、
だから『新戦争論1』は読まない。
彼らは弱虫なのだ!
真実から目を背ける臆病な卑怯者たちは
『新戦争論1』を読む勇気を持てない。
口だけのタカ派は、『新戦争論1』を読まないから、
その分、読者を減らすだろう。
だが、それでもいい。
彼らがどう見ざる聞かざるを決め込んでも、
歴史が判定する!
慰安婦問題が日本で形勢逆転したように、
イラク戦争の総括についても、
歴史が判定することになる!
今、『新戦争論1』を読んでいる者たちの中から、
今度こそ本物の「保守」が育ち、
本物の「愛国者」が育つだろうと、わしは
希望を持っている。
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