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尖閣と靖国と米国
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尖閣と靖国と米国

2014-01-14 14:30
     

    朝日新聞が「尖閣と米国」という記事を載せている。

    野田首相のとき、クリントン米国務長官が
    本当に尖閣国有化は必要なのか?」と迫ったらしい。

    今回の安倍首相の靖国参拝の深刻さの原因は、
    まさにこの「尖閣国有化」にある。

    わしも石原慎太郎が都有化すると宣言したとき喜んでしまったが、
    あれは単純すぎた。

    その後の「寄付金ナショナリズム」でようやく目が覚めて、
    カネで領土は買えないぞ!」と警告し始めたが、時すでに遅し、
    中国のナショナリズムに火をつけ、
    国有化によって日中は一触即発の状態に陥った。

    寄付金はまったくの無駄だった。

    安易なナショナリズムが戦争への道を開いた例として、
    将来、歴史教科書に記載されるかもしれない。

    寄付金は未だに宙に浮いたままだ。

    あの時、都有化していたら、タカ派の日本人がどんどん上陸し始めて、
    もっと危なかったから、野田首相の国有化は已むを得ない処置だっただろう。

    今や尖閣を巡る危険な状態の中で、
    安倍首相の靖国参拝が強行されたのだから、
    中国は「尖閣」と「靖國」のダブルパンチで面子を潰された。

    バイデン米副大統領は安倍首相にこう言ったという。

    「意図した衝突よりひどいのはただ一つ、意図しない衝突だ」

    これが米国の戦争に対する哲学であり、
    安倍首相にも、日本の自称保守派にも、この警戒感が微塵もない。

    アメリカに守ってもらえるという依存心が、
    戦争への警戒心を育てないのだ。

    これこそが「平和ボケ」の代表例であろう。

     

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