• このエントリーをはてなブックマークに追加
『卑怯者の島』は戦記物ではないのです
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

『卑怯者の島』は戦記物ではないのです

2015-07-28 22:00
     

    皇学館大学の田中卓名誉教授が、『卑怯者の島』を読んで、
    「これは問題作だ」と言っておられたとのこと。

    その際、ペリリュー島の地図を描いて、兵士の動きを
    説明した方がいいと、仰っておられました。

    しかし、この作品はあくまでも「物語」であり、
    事実を記録したものではありません。

    そこが笹幸恵さんの書く「戦記物」とは違う点です。

    したがって、戦記マニアの鑑賞に堪えられるかどうかは、
    わかりません。 

    もちろん下地として、ペリリュー・アンガウルの戦記や記録を
    調べ上げ、船坂弘、久山忍からジェームス・H・ハラスまで

    読んで、現地パラオ・ペリリューを取材し、パラオに住み、
    当時を知る人々にもインタビューしました。

    それを『戦争論』シリーズの一章で戦記として描こうかと
    思っていたのですが、それでは現代人の当事者意識に
    結び付かないと思い、一旦封印しました。 

    そして「もし、突撃!と言われて、こっそり塹壕に戻って
    生き延びた兵士がいたら、どうなるのだろう?」という妄想に

    憑りつかれ、この発想から物語として描くことにしました。

    したがって、舞台設定のモデルはペリリューですが、
    どこの島でも同じ極限状況なので、作中でもペリリューとは

    特定していません。 

    戦記物と戦争漫画は、全然違うので、作中人物は
    全部創作です。

    ですが、戦場の過酷さも、人物の心理も、
    かなりリアルだと思います。

     

     

    RSSブログ情報:http://yoshinori-kobayashi.com/8209/
    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    小林よしのりライジング
    更新頻度: 毎週火曜日
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥550 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。