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 このnoteを継続して読んでおられる方は、「また何かいいだしたな」と思うかもしれませんが、今月25日にファイナンシャル・プランナー3級試験を受けることにしました。

 本気です。すでに受験料も払ってしまっています。数千円とはいえ、いつもプアなぼくとしては決して小さな金額ではないので、確実に受かりたいと思っています。がんばるぞ、おー。

 それはともかく、なぜとうとつにFPとかいい出したのか?

 じつはとうとつではないんです。ずっと前から考えていたんです。ライターとして活動は続けるにしても、もう少し広い分野で書けるようになりたいものだな、と。

 そこでFPですよ。FPを2級まで取れば、マネーに関しての最低限の知識が手に入ります(ほんとうに最低限ではあるだろうけれど)。

 たとえばこのnoteなどでも書けることがずいぶん増えると思うのです。

 もちろん、日本には膨大な数のFP合格者がいるわけであり、この資格を取ったからといって劇的に状況が改善することはありえません。でも、どうせなら何か行動してみたほうが良いだろうと。

 で、FPは3級をジャンプして2級から取ることは(基本的には)できないので、3級にチャレンジしてみようと思ったしだいです。

 合格のためには学科、実技の2科目で正解率60%を取る必要がありますが、試験まであと11日にちしかないんですよね。いくらかんたんといわれる試験でも、この日付けで取れるかなあ。

 まあ、さっき模試をやってみたら正解率68・3%まで行ったので、一応、学科のほうは合格圏内まで行ったように感じられますが……。

 あとは実技かな。それに、あくまで「確実に」取ることが必要なんですよね。

 残り11日弱のあいだに学科、実技ともに正解率70%代くらいはコンスタントに出せるようにしたいものです。

 そもそもぼく、ペーパーテストの類が極度に苦手でほとんど合格したことがないんだけれどね……。苦手というか、継続して勉強する能力に欠けているというか。

 ちなみに、あえて直近の今月末の試験に挑むのは、来月の試験が(なぜか)丸々1か月休みだからです。

 もし、この試験に合格したら4月末あたりにFP2級の試験を受けたいと思います。それで合格したら、まあ、マネーライターの端くれの土くれくらいは名乗れるようになるのではないかと。

 もちろん、純粋にマネー分野で勝負しても話にならないから、何らかのエンタメやカルチャーと組み合わせて記事を書くことになるかとは思いますが。乞うご期待、です。

 あ、FP2級が取れたらついでに簿記3級、簿記2級も取っておくつもりです。何かの役に立たないとも限らないし。

 さて、どこまで目論見通りにいくか、また挫折して投げ出してしまうことになるか。いずれにせよサイは投げられたのだ。今後の海燕さんの暗躍をお楽しみに。

 

・この記事を書いたひと

海燕
ジャンル横断エンタメライター。主にマンガ・アニメ・ゲーム・映画を題材に、読者が感じる違和感や評価の分かれ目を言葉にする記事を執筆。最近の仕事は『このマンガがすごい!2025』CLAMP特集、ITmedia「ねとらぼ」連載、マルハン東日本「ヲトナ基地」連載など。

お仕事のご依頼はメールアドレス〈kaien2990@gmail.com〉まで。

・『星霜の心理士』という異世界マンガの新境地

 数日前、話題のマンガ『星霜の心理士』の第二巻が出版されたので、さっそく買って読んでみた。

 素晴らしい。

 第一巻も良かったが、第二巻の面白さはそれを上回る。

 物語の舞台は、ある意味ではありふれたファンタジーの世界だ。その世界では、およそ一千年にわたって〈魔王〉や〈魔族〉との果てしない戦いが続いている。

 何十代にもわたって新たな「勇者」が選ばれ、仲間たちとともに魔族と戦い、そして道半ばで斃れる。そういったことが延々とくり返されているのだ。

 そのつど勇者たちを選び、戦場に赴かせているのは〈賢者〉ソフィア。しかし、彼女はいつまでも成果を出せない自分のやりかたに疑問を抱くようになっていた。

 そんなあるとき、異世界から〈心理カウンセラー〉の星乃があらわれる。

 ソフィアは星乃に硬直した状況を変化させる希望を託すのだが――と、ストーリーは始まる。

 王道の異世界ファンタジーの設定にかなり本格的なカウンセリングの知識が活かされ、ちょっと類例を思いつかない作品に仕上がっている。

 もっとも、いままで、隆盛をきわめる「異世界もの」ではじつにさまざまなサブジャンルが生み出されてきた。いってしまえば、この『星霜の心理士』もそのひとつであるに過ぎない。

 しかし、ほとんど救いがないように見える世界に、「戦い」そのものではなく「戦いの後」を主軸にした展開と、この作品の個性は異質だ。

 自分ではいっさい戦いに関与することができないカウンセラーであるに過ぎない星乃が主人公だという点も異色中の異色だろう。

 彼女は自分で物語をけん引することができる〈聖女〉や〈悪役令嬢〉ですらない。

 あえていうなら、彼女は主人公でありながら「勇者の戦いの物語」におけるささやかなわき役でしかないのだ。

 その星乃が、ただ対話するだけの手法によってかれらの心を救い、結果として戦線を支える。この作品のオリジナリティはここにある。

・質問箱

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・哀しみと向き合うことは可能なのか? 休むことの許されない戦場で、自分自身を見失う

 重要なのは、星乃があくまで「結果として」戦いに協力しているに過ぎないという点だろう。

 彼女の目的は、あくまでクライアントである勇者やその仲間たちが自分自身と向き合う行為をサポートすること。

 厳密にいうなら、星乃はかれらを「救う」わけではなく、「癒やす」わけですらない。ただ、かれら自身が自分の内面をのぞき込むことを助けているに過ぎないのだ。

 それでも、星乃のプロフェッショナルとして洗練された語り口は、長い時間をかけて勇者たちの心をあるべき方向に向かわせる。

 大賢者であるソフィアはそんな星乃を「師」と呼び、彼女を頼るようになってゆく。

 しかし、魔族との長い、長い戦いが国土と国民を疲弊させつづけているこの世界において、精神的健康を損なった人間がゆっくりと休んでいる余裕はない。

 星乃は心が傷つき、限界に達したかと見える僧侶の少女エルンストンをいったん戦場から退ける提案を行うが、国王はそのことを許さない。いったいどうすれば良いのか? 奇妙なほどリアリティのある展開が続いてゆく。

 ここら辺はある意味では精神に傷を負った人間が十分な休養を取ることができない現代社会の写し鏡のようだ。その意味で、この作品における「異世界」は、いわゆる現実逃避の場というより、現実のありようを象徴的に映し出すステージといった正しいだろう。

 物語冒頭、一様に大切な仲間、最良の親友を喪った哀しみに暮れる勇者一行のなかでも、恋する男を守り切れなかったエルンストンは、哀しみにひたり切ることすらできず、強い希死念慮に苦しめられるようになってゆく。

 愛した人がもういないという、この絶望的な哀しみとどう向き合うかが彼女のカウンセリングにおけるテーマである。

・『葬送のフリーレン』という先例。「喪失と回復」の物語が求められる背景とは?

 ここでぼくが思い出すのが、『葬送のフリーレン』だ。『フリーレン』もまた、勇者ヒンメルの死という「喪失」から始まる物語だった。

 

生殖SFとしての『十二国記』

 名作といい、傑作という。とはいえ、出版されたそのときは絶賛を集めた作品も、大方は時の流れとともに忘れられ消えていくことが世の常だ。が、なかには忘却の宿命に抗って長期に渡り人気を集めつづける逸品もある。

 小野不由美の大河シリーズ『十二国記』はまさにその代表格。シリーズ第一作『月の影、影の道』が上梓されてからじつに30年以上になるにもかかわらず、人気は衰えることを知らない。むしろ、時間が経つほどその名望は高まるばかりであるようだ。

 その秘密はどこにあるのか。この記事では、あらためてこの不世出の作品の無二の面白さの謎を探っていくこととしたい。

 
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年生。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼は〈kaien2990@gmail.com〉まで。

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