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記事 2件
  • 『タイタニア』のアリアバートとジュスランは田中芳樹によるキャラクター造形の最高傑作である。

    2020-09-18 14:12  
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     文芸業界でよく使用され、最近はだいぶシニカルに語られるようになったクリシェ(決まり文句)に「人間が描けている」というものがある。
     反対に「人間が描けていない」という形で使われることも多くあり、これはミステリ界隈などで批判的に使用されてはさまざまな議論を巻き起こして来た。
     おそらくまあ、「人物がリアルな人間のように迫力と実感をともなって浮かび上がって来る/来ない」という程度の意味だと思う。
     で、それと近く微妙に異なる意味の言葉に「キャラクター」がある。Wikipediaによるとこんな意味だ。

    「キャラクター(語源:character)は、小説、漫画、映画、アニメ、コンピュータゲーム、 広告などのフィクションに登場する人物や動物など、あるいはそれら登場人物の性格や性質のこと。また、その特徴を通じて、読者、視聴者、消費者に一定のイメージを与え、かつ、商品や企業などに対する誘引効果
  • 『池袋ウエストゲートパーク』最新刊は、狂った暑さをスマートに冷やすこの夏のマストアイテムだ。

    2020-09-03 03:55  
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     ども、終わることを忘れてしまったようにつづく真夏の狂った陽射しのした、皆さん、いかがサヴァイヴしておられるでしょうか。
     ぼくは三日ほどまえついに肉体が滅び、その後はエアコンゾンビと化して空調の効いた部屋にひきこもっていました。いつものことながら灼熱の炎天下から涼しい屋内へ入る瞬間の冷却感がたまらないよね。
     とはいえ、まあ、いくら怠惰なぼくであってもいつまでも科学の利器とヴードゥーの巫術に頼っているわけにもいかないので、しかたなく先ほど一時蘇生して夜食を買って来ました。うん、真夜中ならどうにか外出できる。
     もっとも、あしたの気温は人体も発火しかねない37℃ということで、もういちどゾンビに戻るべきか迷うところ。
     ゾンビには学校も試験もリストラも首相辞任も関係ないわけで、いったんひきこもったら出て来れなくなくなるわけだよなあとしみじみ感じ入りますね。
     社会的ひきこもりならぬ空調的ひ

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