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偏見と臆断抜きで「最近の漫画やアニメ」批判は成り立たない。
2016-08-09 05:0651ptこんな記事を読みました。
今のマンガやアニメって、18禁じゃないだけで、ただのポルノだろ?
(中略)
でも。オレにはわからない。
最近の漫画やアニメって、エロゲーやエロアニメと何が違うんだ?
いくらアシや編集、知り合いに勧められて見ても、何が面白いのか全く理解できない。
まずあのアイドル声優の金切り声がもうダメだ。聞くに堪えない。エロゲーの嬌声じゃん。
ストーリーがあってキャラが居るんじゃない。キャラのためにストーリを作ってる。
いや、それ自体を悪いとは言わん。しかし圧倒的多数がそういう作品ってのはどういうことなんだよ。
http://anond.hatelabo.jp/20160808233905
ぼくはこの文章を読んで、ちょっと笑ってしまいました。いやー、面白いですねえ。ほんと、何をどう見ていたらこういう認識になるんだろうと興味深い。
ぼくの認識はまったく逆で、あきらかにいま -
『ガンダム』の語りやすさ、『マクロス』の語りづらさ。
2016-05-08 15:1151pt
『マクロスΔ』を見ています。面白いなー。面白いなー。
破天荒というか荒唐無稽というか、いったい何を考えていたらこんな話を思いつくのかと疑問に思えてくる展開が素晴らしい。
「戦闘機(メカ)+アイドル(美少女)」という組み合わせそのものはそこまで不自然ではないはずなんだけれど、シリーズを通して積み重なってきた設定が前提として使われた結果、ほとんどよくわからないしろものに仕上がっている。
でも、音楽もアクションもキャラクターもいままで以上に魅力的だし、これは継続視聴する価値あるかも。
アクションといえば、『マクロスプラス』とか、初めて見たときにはそれはそれは感動したものですけれど、あのアクションがもうあたりまえになっている凄さ。時が経つって凄いものだなあ、と思いますね。
ただ、『マクロス』というシリーズはたとえば『ガンダム』と比べると語られづらい傾向があるように思います。
まあ、その理由ははっきりしていて、『マクロス』って語りづらいんですよね。
『ガンダム』はわりと簡単にシリアスに語ることができるけれど、『マクロス』ってわりとめちゃくちゃじゃないですか(笑)。
「戦争とは?」、「人間とは?」みたいにシンプルでシリアスなテーマで語ることがむずかしい。
「戦術音楽ユニット・ワルキューレ」とか、「ワクチンライブ」とか、いや、意味がわからないんですけど?って感じです。
でも、『マクロス』は『マクロス』で面白いし、ひとつの歴史を作っているんですよね。
批評家はどうしても語りやすい作品を語りやすいテーマで語ってしまう傾向が強いわけなのですけれど、それだと取り逃してしまうものがある。
やっぱり語りづらい作品こそ語っていかなければならないと思うのですよ。
この場合の「語りやすい作品」とは、いかにもシリアスっぽいテーマを持った作品のことといっていいかもしれません。
『ガンダム』はその意味でいかにも語りやすい。いかにも真摯で重厚なテーマがあるように思える作品だから。
あえていうなら、現実の戦争とか差別問題とかをそのまま持ってきて語れるところがあるのですよね。
いい換えるなら、ただそれについて語るだけで「何かしら語った気分になれる」作品だということでもある。
ただ、それが『ガンダム』シリーズがそれだけ高度な作品であることを意味しているかというと、ぼくはそうでもないと思う。
『ガンダム』シリーズって、たしかにシリアスな物語なんですけれど、無意味にシリアスというか、どう考えても答えなんて出るはずもない問題でむやみと悩んでいるようなところもあると思うんですよ。
何かというと「戦争をやめられない愚かな人間たちよ……」みたいなマクロすぎるテーマにアクセスしてしまう傾向がある。
それは『ガンダム』の長所であり、「語りやすさ」の原因であると同時に、欠点でもあるのではないか。
まあ、ここらへんは最新作『鉄血のオルフェンズ』に至って変わってきているのかもしれませんが……。
それに対して、『マクロス』シリーズはどうにも「語りにくい」。
シリアスな装いをしていても、内容がカオスきわまりないから、どうにも真剣に語りづらい。
でも、単純にだから『マクロス』はダメなのかというと、そんなことはないはず。
むしろ批評家たちのほうこそ、どうにかして『マクロス』のような作品を語っていくロジックを見つけ出さないといけないんじゃないか。
そうしていかないと、 -
だれかぼくにアイドルの魅力を教えてください。
2016-04-28 11:4851pt
てれびんに「これくらいは見ておいたらいいのでは?」とそそのかされて、映画『ラブライブ! The School Idol Movie』を見ました。
テレビシリーズをすっ飛ばしていきなり劇場版から見てしまったわけだけれど、結果としてはなんの問題もなく楽しめました。
まあ、キャラクターに思い入れがないから熱烈に楽しむというところまでは行かなかったけれど、それなりに面白くは見れた。
テレビシリーズを見ようとしていたらおそらく途中で挫折していたと思うので、劇場版から入ったことは正しい選択だったと思う。
そういう意味ではてれびんの助言は的確だった。今度会ったら飴でもあげよう。
ちなみにこの映画、深夜アニメ出身の映画としては異例の大ヒットを遂げていまして、興行収入実に28.6億円という数字を叩き出しています。
これは深夜アニメの劇場版としては、『まどマギ』や『けいおん!』、『ガルパン』を
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