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リアルはなぜクソゲーなのか?

 ニンテンドー3DSでLEVEL5制作のRPG『ファンタジーライフ』を始めました。  ああ、まだ『スーパーマリオ3Dワールド』も『ゼノブレイドクロス』も終わっていないのに新たにゲームを始めてしまうぼくの意思の弱さよ。  ちなみにiOS版の『シュタインズゲート』なんかも途中で止まっています。『逆転裁判2』と『3』、『アサシンクリード4』あたりも途中だな。  いい訳させてもらうならべつだん意志が弱くてひとつのゲームを続けられないわけじゃなくて、むしろ「複数のゲームを同時進行している状態」をこそ快適だと感じているのだと思うのですね。  それもアクション、正統派RPG、スローライフ系RPG、ADVといろいろなジャンルの作品がそろっている状態が心地いい。  ようするにぼくは「選択肢を増やしたい」と考えているのでしょう。  いつでもやりたいと思ったときにそのジャンルのゲームを遊ぶことができるということに「自由」を見いだしているわけですね。  べつにやらなくてもいいのだけれど、やりたくなったらいつでもできる。  それがぼくが考える「自由」であり「贅沢」なのだと思います。  もちろん、事はゲームに限りません。たとえば、中華料理を食べたいな、と思ったときに即座に食べることができるということが「贅沢」だと思います。  そういう意味では、ぼくはなかなかに自由で贅沢な人生を送っているといえるかもしれません。  いつでも寝たいときに寝て、起きたいときに起き、やりたいことだけをやって暮らしているわけですから。  もちろん、そうはいっても、「金銭」という条件によって制限される要素は少なくありません。  たとえば海外旅行に行きたいな、と思ってもすぐに実行するのはむずかしい。  だから、ぼくがお金を欲しいと思うのは、必ずしもそれを使いたいからではないのですね。  仮に貯金が1000万円くらいあったら、たぶんじっさいに使わなくてもそれなりに満足できるんじゃないかと思う。  「いつでも使うことができる」と思っていられることが重要なのであって、じっさいにやりたいことはそれほどないんじゃないか。  この感覚、わかる人はわかってくれると思うんだけれど、どんなものだろう。  さて、『ファンタジーライフ』の話に戻ります。 

リアルはなぜクソゲーなのか?
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年新潟生まれ。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼はkenseimaxi@mail.goo.ne.jpまで。

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