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記事 53件
  • 【無料記事】都合のいい被害者遺族、都合の悪い被害者遺族。(2549文字)

    2012-09-30 17:45  
    死刑問題は日本にとって非常に重要な問題です。その是非はともかくとして、ぼくたちには考えるべきことがあると思います。それは、仮に死刑が正当であるとしても、ぼくたちにそれを運用できるだけの知恵や能力があるかということです。「空気」がすべてを支配し、ポピュリズムに流されやすいこの国で、はたして死刑をまっとうに運用することができるのでしょうか。
  • 【有料記事】『詩羽のいる街』は山本弘のインナースペース。(2744文字)

    2012-09-29 15:45  
    53pt
    山本弘『詩羽のいる街』のレビューです。ぼくは長編に限るなら山本さんのほぼ全作品を読んでいる山本弘ファンなのですけれど、そのあくの強さには時々辟易させられます(お前がいうなって話かもしれませんが)。かれの思想はきわめて善良ではありますが、やっぱり一面的だと思うんですよね。そういう違和感について書いてみました。でも、おもしろいんですけどね。
  • 【有料記事】オタクでもリア充でもない第三の道を探そう。(2571文字)

    2012-09-28 17:41  
    53pt
    「この社会は狂っている」というといかにも大げさですが、オタクとかひきこもりとかホームレスとか、そういうこの社会のルールから逸脱している人間はみんなそう思っているところあると思うんだよね……。でも、だからといって「リア充爆発しろ」とか呪を吐いていても仕方ないわけで、オタに殉じるのでもリア充を目指すのでもない第三の道がほしい、そんな記事です。
  • 【無料記事】編集者がいつも作家の才能を見抜けるわけではないという証拠。(1204文字)

    2012-09-28 14:45  
    作家への断り状を集めた本『まことに残念ですが…』を紹介しています。いやあ、この本、ほんとにおもしろいですよ! いくら名作であっても、認められないときは認められないんだな、ということがよくわかる。まあ、認められない駄作はそれ以上に多いことはたしかですが……。プロの編集者ですらこう、ましてやシロウトの判断なんてあてにならないものでしょうね。
  • 【無料記事】内田樹「(草食系男子は)齧歯類に通ずる風貌をしている」。(2606文字)

    2012-09-27 09:08  
    内田樹『呪いの時代』の一節を引用して、それを批判しています。最近、「草食系男子」に関する本を何冊か読んだんですけれど、内容は当然まちまちで、良いと思う本もあればろくでもないと思うしかない本もありました。アルテイシアさんの『草食系男子に恋すれば』はとても良かったのでオススメです。いま、良い本とそうでない本で何が違うのか考えているところ。
  • 【無料記事】ほんとに切るべき? あなたが知らない包茎手術のこわい裏側。(2794文字)

    2012-09-27 08:10  
    包茎手術の記事です。なぜこんなことを取り上げるのかといえば、包茎問題って現代日本男性の一面を示しているよなあ、と思うから。「お前のチンポは変だ!」といわれたら、そら悩むよなあ、という気がします。悩むことが自然だ。そうかといって、そういった怪しげな情報に操られて手術したりしてはいけません。自分のペニスは結局、自分自身で守るしかないのです。
  • 【無料記事】「セカンド痴漢」言説を問う。ミニスカートは本当に痴漢犯罪を増やすのか。(3414文字)

    2012-09-25 10:10  
    痴漢犯罪に関する言説に書いた記事です。「痴漢は女性の側にも否がある」といった言説を「セカンド痴漢」と名付けて批判しています。ネットにはこの手のセカンド痴漢の多いこと、多いこと。まあ、背景には一種のミソジニーがあるのでしょうが、痴漢加害者と被害者を比べて「どっちにも否がある」とやるのは、ぼくは「中立」の名を借りた加害者擁護だと思います。
  • 【有料記事】『ベルリン・フィルと子どもたち』。(1790文字)

    2012-09-23 22:37  
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    映画『ベルリン・フィルと子供たち』のレビューです。いやあ、この映画は良かった。何が良かったって、出演している子供たちのやる気のなさが良かった。「欧米の子供たちは自主性を重んじ積極的」みたいなイメージって、結局、社会の上層だけを見ているひとの作ったものだよね、っていうね。下層のほうでは、日本人と同じかそれ以上に消極的だったりするんですよね。
  • 【無料記事】ネットで金儲けは可能。(2776文字)

    2012-09-23 08:43  
    梅田望夫『ウェブ時代をゆく』の書評を通して、インターネットにおけるマネタイズについて書いています。インターネットとマネーは相性が良くないといわれた時代が長かったわけですけれど、ぼくはいま、実感として必ずしもそうではないと思っています。インターネットを通じたお金儲けは不可能ではない。まあ、大金を稼ぐのはともかく、ある程度は何とかいけるかと。
  • 【有料記事】『天使の梯子』。(1283文字)

    2012-09-23 07:10  
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    村山由佳『天使の梯子』の書評です。この小説が出たのはすでに数年前、また前作『天使の卵』が出たのはさらに10年前になります。時が経つのは本当に早いものですね。『天使の卵』は村山にとって最大のベストセラーであるわけですが、小説としての完成度という意味では続編のほうが凄みを増していると思います。サムネイル画像は諸事情でドラマ版を使用しています。