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『ガールズ&パンツァー最終章』で考えるアニメ映画ビジネス。
2017-12-13 07:0051pt『ガールズ&パンツァー最終章』見て来ました。
見る前までのぼくは「え? 何? 最終章? いまさら蛇足じゃね? 何より1話50分の映画が全6話ってどういうことよ? もちろん、『ガルパン』だから出来がいいのは間違いないだろうけれど、こういうビジネスってどうなん?」などといかにもオタクっぽい思い込みにひたっていたのですが、じっさい見てみるとこれは傑作。
いやもう、面白いのなんのって。記念碑的な大傑作だった『劇場版』に匹敵するか、あるいは上回りすらするクオリティだといっていいでしょう。愉快痛快、たまらない出来です。
女の子たちが戦車に乗り込んで競技を行うというアニメーションならではの荒唐無稽なアイディアはここに至っていよいよ洗練され、テンポの良い演出のひとつひとつがそれはもう見事。50分をあっというまに駆け抜けます。
テーマがどうとかメッセージの深淵さとかそういうことはともかく、ただ面白 -
偏見と臆断抜きで「最近の漫画やアニメ」批判は成り立たない。
2016-08-09 05:0651ptこんな記事を読みました。
今のマンガやアニメって、18禁じゃないだけで、ただのポルノだろ?
(中略)
でも。オレにはわからない。
最近の漫画やアニメって、エロゲーやエロアニメと何が違うんだ?
いくらアシや編集、知り合いに勧められて見ても、何が面白いのか全く理解できない。
まずあのアイドル声優の金切り声がもうダメだ。聞くに堪えない。エロゲーの嬌声じゃん。
ストーリーがあってキャラが居るんじゃない。キャラのためにストーリを作ってる。
いや、それ自体を悪いとは言わん。しかし圧倒的多数がそういう作品ってのはどういうことなんだよ。
http://anond.hatelabo.jp/20160808233905
ぼくはこの文章を読んで、ちょっと笑ってしまいました。いやー、面白いですねえ。ほんと、何をどう見ていたらこういう認識になるんだろうと興味深い。
ぼくの認識はまったく逆で、あきらかにいま -
だれかぼくにアイドルの魅力を教えてください。
2016-04-28 11:4851pt
てれびんに「これくらいは見ておいたらいいのでは?」とそそのかされて、映画『ラブライブ! The School Idol Movie』を見ました。
テレビシリーズをすっ飛ばしていきなり劇場版から見てしまったわけだけれど、結果としてはなんの問題もなく楽しめました。
まあ、キャラクターに思い入れがないから熱烈に楽しむというところまでは行かなかったけれど、それなりに面白くは見れた。
テレビシリーズを見ようとしていたらおそらく途中で挫折していたと思うので、劇場版から入ったことは正しい選択だったと思う。
そういう意味ではてれびんの助言は的確だった。今度会ったら飴でもあげよう。
ちなみにこの映画、深夜アニメ出身の映画としては異例の大ヒットを遂げていまして、興行収入実に28.6億円という数字を叩き出しています。
これは深夜アニメの劇場版としては、『まどマギ』や『けいおん!』、『ガルパン』を -
いまさらだけれど『ガルパン劇場版』に心の底から感動する。
2016-04-15 21:0451pt
『ガールズ&パンツァー劇場版』、いまさらですが4DXで見て来ました。
いやー、素晴らしかった。めちゃくちゃ面白かった。
たしかにこれは何度も見に行く人の気持ちもわかる。
全編どこまでも楽しく、面白く紡がれる娯楽映画の王道。
荒唐無稽きわまりないお祭り映画ですが、その娯楽に徹したエンターテインメント性の高さはほとんど感動的ですらある。
全国に「ガルパンはいいぞ」しかいえなくなってしまったガルパンおじさんが出現するのもむべなるかな。
あまりに素晴らしいものに触れるとひとは言葉を失うのですね。
ぼくはテレビ版を序盤で投げ出してしまった『ガルパン』初心者なのだけれど、劇場版はまったく問題なく楽しめました。
もしテレビ版を見ていないために見に行くことをためらっている人がいたらぜひ見てみてほしいですね。
テレビシリーズに関する知識はゼロでも苦労なく見れる映画ですよ。
まあ、いまでも上映している映画館は限られるだろうけれど……。
あまりに面白かったので続けてもう一回見ようかと思ったくらいなのですが、4DXは入場料が1000円高いのでやめました。
でも、ブルーレイで必ずまた見よう。うむ。
それにしても語りやすいようでいて意外にどう話したものかと迷う作品です。
ものすごくシンプルなストーリーで、はっきりいってしまえばそんなに大した話ではないのだけれど、それにもかかわらず深く心に訴えかけてくるものがあるのは、初めから終わりまでエンターテインメントに徹しているから。
いや、じっさい、これくらいの高い純度で娯楽を貫いた映画はめったにないのではないか。
全編どこにも面白くないところがない。隅から隅までパーフェクトに面白いのです。
ここまで純粋に面白いと、映画には小むずかしいテーマなんていらないのだな、とあらためて得心させられました。
たしかに「高尚な」映画ではないかもしれません。何もかもみなオタクの幻想でできあがった作品です。
ですが、そうはいったってここまでの高密度の娯楽性を見せられると、大抵の人は沈黙するのではないか。 冒頭からいきなりアクション、アクション、アクション、まったく退屈しない展開が続く。
それもアニメーションでしか表現できないであろう種類のアクションで、想像力の冒険とでも呼びたいような意外性のある描写になっています。
戦車ってこんなふうに動くのですねー。
って、いやいやいやいや、
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