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タグ “AneLaLa” を含む記事 3件

べたあま少女漫画を読みふける日々。

 相変わらず雑誌『AneLaLa』を追いかけています。  『LaLa』のお姉さんという立場にあたる少女漫画誌なのですが、『LaLa』で何かしらヒット作を描いた作家さんを中心に集めているだけあって、面白く読みごたえがある雑誌になっています。素晴らしい。  その『AneLaLa』の掲載作品が続々と単行本になっているので、いくつか紹介したいと思います。  まずは田中メカ『朝まで待てません!』。  わりとめずらしい漫画編集者を主役にした漫画ですね。  主人公がやたらと恋愛攻撃力が高い(笑)青年編集者で、お相手役はクールな美人編集者。  「クーデレ」という言葉がありますが、まさにそういうタイプのヒロインです。  これが、可愛い。草食系に見えてじっさいにはものすごくストレートに攻撃して来る主人公に、ヒロインのディフェンスがどんどん壊れていくところを楽しむ漫画だと思います。  ペトロニウスさんも書いていましたが、相当に甘い内容なので、読む人を選ぶかと思いますが、まあ、いいよね、少女漫画だもの!  本来はぼくのようなおっさんが読むものではないのだろうなあと思いながら読んでいます。  いいじゃないか、それが人生に残されたたったひとつの幸せなんだから……。  続いては森生まさみ『愛が地球を救うのだ!』&『オトナの小林くん』。  田中メカさんの漫画も甘ったるいのですが、森生まさみさんの漫画はさらに輪をかけて甘いです。  日本一甘い恋愛漫画を描く作家といっても過言ではないでしょう。  最初から最後まで、徹底してスウィート。これでいいのか?と思うくらいなのですが、ぼくは好きなのでまあいいでしょう。  『愛が地球を救うのだ!』は田舎から出てきた天然な少女と、彼女の「にいやん」のラブストーリー。  初めは少女を恋愛対象外に見ていた「にいやん」が、しだいに惹かれていくプロセスが見どころ、読みどころです。  『オトナの小林くん』は、ヒット作『おまけの小林くん』の続編で、これまた甘ったるい一作。  よくもまあ、と思うくらいスウィートな作品です。  そういうのが平気な人だけ読んでください。そうじゃない人は胸焼けするかも。仕方ないことですが……。  さて、その次は 

べたあま少女漫画を読みふける日々。

ふたりだけの地獄。ふたりだけの聖域。

 どもです。  迷いに迷った挙句、なんとか新品パソコンを注文しました。  しかし、じっさいに商品が届くまでにはまだしばらくかかるでしょう。  しかたがないので、iPadで書いて、壊れかけのパソコンで更新する方式を採ろうと思います。  まだしばらくこのパソコンが保ってくれるといいのですが……。  さて、きょうは最近読んだ漫画の話でも。  マツモトトモ『インヘルノ』。これが、面白い。  この頃読んだ漫画のなかでは傑出した緊迫感。  画力がテーマに追い付いていないといわれればその通りなのだけれど、そこは気にしない方向で読むと、非常に楽しめます。  物語は高校生の姉と弟が再開するところから始まります。  姉は何をやらせても完璧な美少女。弟はどこか野獣の気配を残した少年。  この姉とこの弟は運命的に惹かれ合い、やがて結ばれてゆきます。禁忌を超えて。  そして、ふたりはどうなるのか?  いわゆる近親相姦ものの一類系ではありますが、物語の本質はそこにはないでしょう。  どうしようもなく愛し合ってしまった者たちの絶望、とでもいうべきものがこの作品を傑作にしています。  『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の結末はあれはあれでとてもよく考えられたものだったと思うのだけれど、あの先にもう少し進んでいたらどうなっていたか、それを見たいと思う人はぜひこの漫画を読んでみてください。素晴らしい出来です。  なんといっても姉のキャラクター造形が秀逸。  生まれつき何もかも持ちあわせていながら、まさにそうであるために何も愛していない少女。  人並み以上の感性はある。ひとを好きになることもできる。しかし、それにもかかわらず、ちっともその対象を愛していないのです。  表面だけ完璧に仕上がった美しい人形、とも取れる。  ところが、その人形はたったひとりの弟と再会することによって、なまめかしく生まれ変わります。まるでピグマリオンの神話のように。  そして、ふたりの世界を守るため、静かな戦いを始めるのです。  そこに倫理や道徳は一切関わってきません。たくさんの人を傷つけることになるかもしれない。すべてを失う羽目になるかもしれない。  聡明な彼女にそのことがわかっていないはずもない。それでも、まさにどうしようもなく止められない想い、そして渇き。  作家はていねいにていねいにそのふたりだけの地獄(インヘルノ)を描いて行きます。  お互いにとってお互いがすべて。世界など、滅び去るがいいといわんばかりの頽廃的な関係は、はたしてどこに着地するのでしょうか?  ふたりの聖域。決して知られてはならない関係。思わず魅せられる物語が展開します。  作中、 

ふたりだけの地獄。ふたりだけの聖域。

非モテ男、オトナガール向け少女漫画雑誌にハマる。

 ひとが食べているラーメンはとても美味しそうに見える。ひとが読んでいる漫画はとても面白そうに思える。これ、すなわち天地(あまつち)の法則なり。  そういうわけで、このあいだてれびんが面白そうに読んでいた『AneLaLa』を読んでみることにしました。  ちなみにKindleだと第3号まで0円という太っ腹さ。さっそくそこまで落としました。  「『LaLa』のお姉さん」を意味すると思しいタイトルからもわかる通り、かつて『LaLa』や『花とゆめ』で描いていた作家さんたちを集めた『LaLa』の増刊ですね。  ということは当然ながらその作家さんたちは一世代前の白泉社少女漫画の看板作家だった人たち。森生まさみさんとか橘裕さんとか。  ちょうどぼくの世代の白泉社少女漫画のイメージは彼女たちの漫画でできているといっていい。  で、ひさしぶりにその人たちの読んでみたわけですが――う、うまい。うまーい。やだ、この人たち、漫画が上手。  いやまあ、ある意味、あたりまえなのですが、でもうまいよー。  特に津田雅美作品の完成度やばい。もともとうまい人だったけれど、なんか異様に洗練された感じ。  素晴らしくスマートな世界を楽しむことができます。  ほかにも斎藤けんさんとか筑波さくらさんとか、ぼくこの人たちの漫画読んでいたなーなつかしーという作家さんたちが目白押し。  『AneLaLa』よりさらにひと世代前の少女漫画家たちを集めた『メロディ』なんかを読んでも思うけれど、この人たち、あきらかにいまの白泉社の若手少女漫画家より実力上だよね。  いいかげん少女漫画としては賞味期限切れになっていてもおかしくないベテランぞろいのはずなんだけれど、どういうわけかいまなおみずみずしい作品を読ませてくれます。  ああまったく、36歳ハゲ(円形脱毛症)オヤジになってどうして少女漫画でときめかないといけないのか?  それもこれもみんなてれびんのせい。朝の番組でやっている星占いでてんびん座が最下位になるよう呪っておいてやろう。  いや、てれびんがてんびん座かどうかしらないけれど、ほら、音が近いから。てんびん座の皆さんごめんなさい。  しかし、面白いなー。とりあえず3号まで読んでしまったので続きの4号を買うことにします。  雑誌は紙で買い集めると邪魔になるからKindleでちょうどいい。ひさしぶりに少女漫画の甘酸っぱい世界にひたれます。  いやまあ、現実に帰ってくると36歳未婚非モテのおっさんでしかないんですけれどね……。  いいじゃないか、少女漫画を読んでいるときくらい現実を忘れても。  漫画のページをめくっているそのとき、ぼくは男でもなければ女でもないただの「観察者」。  ひたすらに物語世界を見守り、その展開に一喜一憂してはページをめくる「傍観者」なのです。  もうたぶん一生恋の機会はないだろうと思うと泣きたくなるわ。うるうるうる。ああ、何もいいことのない人生だった。漫画は面白かったからいいか。  さて、 

非モテ男、オトナガール向け少女漫画雑誌にハマる。
弱いなら弱いままで。

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海燕

1978年生。男性。プロライター。記事執筆のお仕事依頼は〈kaien2990@gmail.com〉まで。

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